ソウルクレイドル

登録日:2012/01/27(金) 02:38:17
更新日:2023/12/04 Mon 21:49:23
所要時間:約 6 分で読めます




…かつて世界は、突如現われた一つの「影」と三つの巨人により崩壊の危機に見舞われた…

『"ソウルクレイドル 世界を喰らう者"』は、2007年9月25日に日本一ソフトウェアから発売されたSRPG。対応ハードはPlayStation2。
2014年12月17日にはPlayStation3対応のPS2アーカイブスも配信された。
2021年3月に海外でNintendo Switchへの移植が発表され、2021年8月26日には日本でも発売が決定。ただしダウンロード専売である。

魔界戦記ディスガイア』や『ファントム・ブレイブ』のような、独創的かつ破天荒なゲームを我々に提供してくれる日本一ソフトウェアにしては、シリアスかつ王道なストーリー展開が魅力。
(とはいえ、ギャグもあるし、ノリの良さは従来通り)


☆ストーリー

かつて世界は、突如現われた一つの「影」と三つの巨人により崩壊の危機に見舞われた。長い戦いの末に、世界統一を成し遂げた覇王メディアンの娘、「灼連の術師」レナが「影」を滅ぼしたが、影と共に現れた巨人“世界を喰らう者”は主を失っても存在し続けていた。
それから200年後のタマイト暦800年。レナが治める荒野の隠れ里に住む十七歳の主人公とその幼馴染であるダネットは、ある日育ての親であるレナに呼ばれ、里の守部として武器を授かることになる。主人公は漆黒の長剣を授かるが、手にしたとたんその長剣は黒い力を放ち喋りだす。

その剣はかつて滅ぼされた「影」の魂を封印したもので、「影」は主人公と融合し、気絶した主人公の意識の中に現われて自らをギグと名乗り、主人公の肉体を奪おうと契約を持ちかける。それは主人公が望めばギグはさらなる力を主人公に貸すが、力を貸せば貸すほど肉体の支配権はギグに移っていくという取引だった。当然拒否する主人公だったが、ギグは意味深な笑いを浮かべ「待っている」と告げる。
気絶から目覚めた主人公は、レナから世界が滅び始めていること、表立った活動を止めていた“世界を喰らう者”に再び活動の兆しが現われたこと、それらを阻止し世界を救うためにレナはギグの強大な力を利用できる人間を求めて主人公を育てていたことを告げられ、主人公はパートナーのダネット、そして自らと融合したギグと共に“世界を喰らう者”を倒す旅に出ることになる。


☆システム

  • 部屋(部隊)
…オウガバトルよろしく、今作では複数のキャラをひとつの部隊にまとめ、行動していく。
部隊は"部屋"という3×3の9マスの台座にキャラを配置することで編成をする事になる。
それぞれ、前列・中列・後列の三つに分けられており、配置場所によって攻撃方法が異なる。
また、部屋効果と言う特殊効果の恩恵、部屋パワーという数値を使ったキャラクターの強化、部屋パワーを会得する為の強化の試練…という風に、部屋は今作において重要な要素が込められている。


  • ギグコマンド
…ギグの力を使う、というが、そんな大層なものではなく、普通にアイテムを使う感覚で、戦闘中に体力を回復したり、能力値を高めたりする。
一応、店から商品をくすねたり、街行く人に喧嘩をうったりもできる。


  • キャラメイク
今作ではディスガイアのような上位職は存在しない代わりに、GP(今作でいうお金)を使う事により、最初から高いレベルで仲間に加える事が可能。


☆キャラクター

  • 主人公
…デフォルト名はリベア。
男女選択可能で、声優はそれぞれ西健亮、菊池由起子となっている。
男女共に設定は同じで、選択肢も同一。17歳。
「世界を喰らう者」を倒して世界を崩壊から救うためにギグと融合し、幼なじみのダネットと共に「世界を喰らう者」を倒す旅に出る。
基本的に優しい性格で、荒っぽいギグともそれなりにやっていけるデカい器持ち。
その出生には大きな秘密があり、ギグとの融合後に夢で見る自身も知らない記憶や、真実を知る者との出会いで自身の正体を知っていく。

…とまぁ、ここまでは同じなのだけれど、ぶっちゃけ男主人公より女主人公の方が人気。
ギグのパートナーと言えば、高確率で女主人公が出てくる。
しかも、女主人公は『魔界戦記ディスガイア3』でDLCでプレイヤーキャラクターとなったりと優遇。
「なめこー!」


  • ギグ (cv 笹沼晃)
…年齢不詳の正体不明の男。
かつて影と呼ばれ、3基の「世界を喰らう者」を指揮して世界を破壊し尽くし混乱させた。
灼連の術師レナに敗れ魂を漆黒の剣に200年間封印された後、新たな肉体を得ようと待ち続け、主人公と融合して体をのっとり、復活して再び世界を破壊しようとしている。
性格は横暴で自己中心的、ほとんどの種族を「ゴミむし」と呼んで蔑む。
始めこそは主人公と利害の一致程度の仲だったが、物語が進むにつれて少しずつ丸くなっていったり、主人公と味覚が共有してから、ホタポタという果実を好物になったりと可愛い所も垣間見れる。
本作屈指のツンデレ要員。


  • ダネット (cv 斎藤千和)
…セプー族という牛の角を生やした、俊敏な動きが特徴的な種族の女の子。主人公の幼なじみ。
頭が弱く、主人公を「お前」、ギグを「お前の中のお前」、世界を喰らう者を「世界なんたら」などと呼ぶ。


  • レナ (cv 松久保いほ)
…王メディアンの娘で「灼連の術師」呼ばれる伝説の術師。200年前にギグとの戦いで相打ちになり死んだとされていたが、隠れ里で身を隠しながら生き続けていた。
主人公やダネットの育ての親。彼女にはある秘密が…


  • レビン (cv 鈴木達央)
…セプー族の少年。リタリーと共にクラスターに仕え、オステカの町で門番をやっている。
シスコンであり、姉であるユーフォリアのことになると暴走しがち。
余談だが、彼の声優を担当した鈴木達央は、数年後に発売された『魔界戦記ディスガイア4』で主役を演じた。
そのため、一部のプレイヤーは彼を"閣下"と呼ぶらしい。


  • リタリー (cv 萩道彦)
…レビンと共にクラスターに仕える人。非常に影が薄いが、それを逆手にとってのスパイ行為が得意。あと料理も得意。


  • クラスター (cv 野中秀哲)
…読めないおっさん。オステカの町の商業組合のボス。個人から国まで、様々な相手に商売を持ちかける。主人公とギグの力に興味を持つと同時に不安を抱き、リタリーを通して彼らを裏で見張る。
とはいえ、最後にはちゃんと信頼してくれる。


  • ユーフォリア (cv 山本麻里安)
…レビンの姉。虚弱体質でおっとり。
彼女の料理を食べると成仏できるらしい。


  • ジンバルト (cv 西健亮)
…クラスターの弟。笑い上戸。ハゲを気にしている。


  • コーホート (cv 梶裕貴)
…レイド国騎士団副団長。小物。


  • ソーンダイク (cv 丹沢晃之)
…レイド国騎士団団長。大物(多分)。
生き別れの息子がいるらしいが…


  • ヨスト (cv 宮川美保)
…水棲族のリーダー。女王アレキシミアが陸に上がれないため、代わって先陣に立つ。


  • イード(?) (cv 石井一貴)
…高名な邪眼の術士イードを名乗る中年男だが、妙にヘタレ。
連れているゲシュタルという男もただの農家のオッサンである。


  • エンドルフ (cv 鳥海浩輔)
…義賊の頭。ここではない世界から来たと言っており、その正体は…


  • シェマ (cv 水橋かおり)
…エンドルフに敗れ、賊の頭を譲った踊り子。金持ちを異様に嫌っている。
実は貴族の出であるが、ある理由から親を殺され、妹とも離れ離れになり賊に身を落とした。


  • ドリーシュ (cv 中原麻衣)
…豪商ホーソンの娘。相性はドリー。
ガンツフルトから教えられた「すっとこどっこい」が口癖。


  • ガンツフルト (cv 西前忠久)
…レッドフォッド族の老人。一度はレナと袂を分かったが、主人公を監視するために同行する。


  • アグリッピ (cv 山口茜)
  • ピーナ (cv 竹達彩奈)
…有翼人であるクピト族の少年と少女。イード(?)やエンドルフとは仲が良い。


  • クルデック (cv 東條加那子)
…新興宗教ヌトラ教の教祖。見た目と声からそうは見えないが実は男性。


他にも沢山のキャラクターが登場する。



☆裏ルート

2周目以降、ある条件を満たすと裏ルートへ行くことができる。
主人公が、ギグと融合させられるために育てられたことを知ったことで心の闇を爆発させ、ギグと共に殺戮の快楽や嗜虐心のままに力を振るい、世界を敵に回し破壊し尽くすという内容。
ギグもドン引きするくらい主人公が非道な行為を繰り返したり、一部の登場人物の性格が表ルートと著しく変わっていたり、完全に世紀末。

ちなみに、裏ルートの男主人公のかっこよさは異常だったりする。

ニア 殺神遊戯


お? 相棒、何やってんだ?
追記・修正はゴミむし共に任せて、黄金のホタポタを探しにいこうぜ!


\バイビー!/

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最終更新:2023年12月04日 21:49