きりたんぽ

登録日:2011/12/07(水) 12:27:24
更新日:2023/04/26 Wed 22:00:16
所要時間:約 3 分で読めます




きりたんぽとは、うるち米を棒に巻き付けたものを焼き、それを切り分けたものである。


■概要

切り分ける前のものをたんぽと呼び、きりたんぽとはそれを切ったものである。
秋田県の伝統料理であり、漢字で「切蒲英」または「切短穂」とも書く。
「江戸時代にマタギが、冬に残って冷たくなった飯を焼いて作ったのが始まり」という伝説があるが、地元ではこれを否定している*1

現在では、わざわざ秋田県まで足を運ばずとも食べられるが、きりたんぽを上手く焼くには、熟練の技術が必要である
また、作りたてが一番美味しいので、是非とも秋田にて食べて頂きたい。
取り寄せ品は、せいぜいが米で出来たちくわと言った程度だが、
熟練の職人の焼きたてきりたんぽは、米の焦げた良い香りと味がぷーんと漂い、日本人なら皆が納得する味わいである。


■調理方法

味噌を塗って食べる味噌たんぽも美味しいが、やはり、誰もが頭に浮かぶであろう、きりたんぽ鍋が最高に美味しい食べ方である。

◆きりたんぽ鍋

きりたんぽを鶏肉と共に煮込んだ料理。秋田を代表する名産品である。秋田の魚醤、しょっつるで食べよう。

【具材】

  • 鶏肉
たんぽに並ぶ主役。ここはやはり、秋田名産の比内地鶏でいきたい。肉の味が濃厚で、きりたんぽにぴったりである。
かつては日本原産の比内鶏で食べられていたが、現在、比内鶏は天然記念物であるため、一代雑種の比内地鶏で食べよう。
それでなくとも、良い鶏肉を選びたい。

  • ゴボウ
アクと癖があるが、それも含めてきりたんぽ鍋の味わいとする。

  • セリ
微かな苦味の可憐な味わい。舌休めに。

  • まいたけ
癖の無い味で、汁を濁さないのが良いとされる。

【邪道とされる具】

上記は王道の具材だが、きりたんぽ鍋には邪道とされる素材も多い。

味をよく吸うので入れる店も多いが、「甘味が汁を濁す」として、頑固な店では入ってない。

  • しいたけ
まいたけと違って味が強いので、やはり「汁を濁す」として嫌われる*2

  • 魚介類
以ての他比内地鶏の味わいが消える
入れたら相当怒るらしい。


■キャラクター

秋田県のマスコットは、きりたんぽをモチーフとした「たんぽくん」である。

かつて、北海道のマリモッコリに対抗して、きりちんぽと言うキャラクターのグッズもあったが、「卑猥過ぎる」として生産中止になった。
また、秋田のご当地ヒーロー、超神ネイガーの武器に、きりたんソードがある。

東北復興応援キャラクター東北ずん子実妹に、きりたんぽをはじめとする秋田の名産品モチーフとした東北きりたんというキャラクターがいる。
また、たんちゃんという、人間大のきりたんぽそのままの外見の妖精もいる。


■余談

水曜どうでしょうの企画のひとつ「対決列島」において、藤村Dは熱々のきりたんぽを噛まずに飲み込むという離れ業をやってのけた。



追記、修正は、きりたんぽが好きすぎて、一緒に串焼きになってみたい方お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 食べ物
  • 料理
  • ご飯
  • 秋田県
  • 秋田
  • 名物
  • きり○んぽ
  • 水曜どうでしょう
  • 藤村忠寿
  • 郷土料理
  • 対決列島
  • きりたんぽ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年04月26日 22:00

*1 マタギの習慣的に、米があったとしても短期間で帰る狩猟ならそのまま握り飯にして持ち込み、長期保存する必要があれば餅にして乾燥させて携帯するため、中途半端な加工のきりたんぽにすることはなかったという。

*2 「マイタケ採りの副産物」という位置づけが理由とも。