佐々・成政(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/09/18 Sun 22:21:27
更新日:2023/01/19 Thu 06:27:17
所要時間:約 3 分で読めます




咲け、百合花ぁッ!


佐々・成政とは川上稔著〈GENESISシリーズ〉『境界線上のホライゾン』の登場人物である。

所属:P.A.Oda
役職:五大頂の“4”
戦種:近接格闘師(クリティカルフォーサー)
通神名:百合花


浅黒い肌にサラシと上着、『4』と大きな白の刺繍が入った黒染めのズボンに黒髪サングラスの青年。

初登場は『Ⅲ上』。英国で色々コケにされた前田・利家の“御礼参り”に、六護式仏蘭西と武蔵勢の戦場に乱入。
葵・トーリが和解のつもりで出したエロゲ『トシーとマツ』にブチギレたのか全力で殴りにいった(当然といえば当然の反応)。

この時、邪魔するやつは誰彼構わず殴り倒したため六護式仏蘭西から包囲攻撃されるも容易くいなし、武蔵副長本多・二代すらワンパンチで退けて全裸に肉薄。
護衛のため前に出た武蔵最硬の盾アデーレ・バルフェットの機動殻の胸部装甲および頭部装甲を一撃で砕き、六天魔軍としての化け物じみた実力を見せつけた。
つまり、百合パンチ>>>越えられない壁>>>厚さ20cmの石壁を貫く圧縮三組織の聖術符5枚を用いた砲撃である。

だが9下では勝家の依頼で本能寺の変に一般兵名義で参加するも、まずハッサンのカレー粉目つぶし・ペルソナ君や御広敷の妨害に妨げられ、
次いで高速機動に覚醒した奔獣装備アデーレに止められ、最後に癒使の力を精霊使いの力で受け流すことに成功したメアリに止められた末(点蔵の支援も+)、奔獣をバージしたアデーレに倒された。


性格は古きよき時代の不良。行動方針は『好きなことか嫌いなことか』。

ぶっきらぼうだが上役の命令にはなんだかんだ従順、上記のように同僚の屈辱をすすぐため単身戦場に突撃するなど義に厚い。
しかし反面、その完全無軌道な生き方は色々問題らしく、前田・利家からは『金稼げるから甲斐性はあるけどメチャクチャすぎて結婚してもソッコ破局する』と評価され、彼の部下は度々『隊長が作戦時間になってもいないんですがどうしたらいいでしょう』などと利家に相談するほど困っている。
なお、利家が『前線で暴れてると思うから行ってみれば?』といつものように返したある時、実は単にマジ寝して遅刻していただけの成政を探して前線突撃した部下たちが突出しすぎてひどい目にあったらしい。

またすぐ熱くなる性格のせいでいい弄られキャラと化しており、特に上司の柴田・勝家からは思わず『……ウゼェ』と愚痴を漏らしてしまうほど弄られている。


余談だが、数学、現国、音楽の成績は『2』
しかし美術だけは『5』

利家「うん……、ナっちゃん、意外な取り柄があるから困るよね」

また、美術でも得意なのは絵よりか彫刻



○“百合花”

もはや俺は俺の歴史を行くさ

百合の花に、そう誓ったんだ

佐々・成政の基本術式。彼の妹、小百合が彼のために作った打撃強化術式。
これを佐々は癒使によってブーストをかけて使用する。


○癒使(イスラフィル)

前田・利家も使用する“癒使(イスラフィル)”どんな術式化というと大地の力を添加する術式である。
利家の方はネクロマンサー的に使用しているが佐々の場合は身体強化術式系として使用している。
その状態ならば生身で刃を受けても切断されず、この状態で放つ各種体術は人を軽々と蹴散らして武神を砕き割り、果ては攻撃の支点となる震脚ですら大地を揺るがすほどの威力を発揮する。

ただし、あくまで強化するだけなので、どれほどの戦果を挙げられるかは本人の実力に依存している。

また、大地の力を転用しているため大地パワーを使えるメアリとはとても相性が悪い。
10の下にて全力を出し切ったため、加護自体が砕け散っている。

○関連人物

前田・利家
六天魔軍の“4番”。
傭兵王ヴァレンシュタインとの二重襲名者。
『トシ』『ナっちゃん』と気楽に呼び合う仲。

歴史再現上、利家に討たれることが確定しているため、彼には『来るならば最大限盛り上げてこい』と言っている。


柴田・勝家
『鬼柴田』の異名をもつ鬼型長寿族。
旧派正規戦士団団長ティリー将軍の二重襲名者。
最近結婚したためかウザさが増し増しになっているため、色々酷い弄られ方をしている。


不破・光治
柴田斑の会計な眼鏡女子。
佐々とはくされ縁のような世話女房の様な関係性であり、互いにツッコミあったりしている。


アデーレ・バルフェット
外道武蔵勢の中では比較的常識人。
五大頂である自分に一度機動殻を破壊されたにも関わらず、臆することなくもう一度勝負を仕掛けたことから『いい根性だ』と概ね好意的に評価された。
また9下でフィニッシュヒットを決められた時、眼鏡繋がりで不破を連想された。







以下、10下・11下のネタバレになるため注意








10下ではうどん王国から離脱しようとする武蔵勢を止めんとする利家を止めるため、そして自らの最期の歴史再現「末森城の戦い」を実行するため、利家と対峙。
「ずっと学生でいればいいじゃないか」「何で皆襲名を終えて去っていく」と弱音を吐く利家に対し、
「今、ここで、俺たちは歴史を手にしてるんだぜ」
「俺達は、二人一緒じゃないと世界を変えられないんだよ」
と、自らの全力を試すため相対。

加賀百万Gの大軍を薙ぎ払い、利家が武蔵勢の輸送艦を破壊すべく召喚した最終兵器「前田・KG」を癒使全損と引き換えに破壊。
百合花だけでさらなる加賀百万Gの大軍と戦う中、彼は自らの過去を想起する。



…それはかつて、彼が「佐々・成政」でなく「ウルージ」としてムラサイの長スレイマンに仕えていた頃。
彼には病弱な妹がおり、彼は彼女を保護するためスレイマンの後宮に送っていた。
その後スレイマンが織田家に権力を奪われ「本願寺・顕如」へと追いやられた際、彼はスレイマンに薦められ「後の時代を生きろ」と織田家に送られ、スレイマン達と交戦しないことを条件に「佐々・成政」となった。
…だが、その佐々には「小百合という愛人が他の側室の恨みを買い斬首される」というろくでもない歴史再現があり、刹那不破を想起しつつ違うよなと感じていたら…
スレイマンの元から『妹がスレイマンの薦めを受け「小百合」となり、歴史再現として死んだ』という訃報が届いた。
何の弁解もしないスレイマンや歴史再現を恨みつつも、兄は積極的な批判をせず、妹の形見として「百合花」を受け取った。

…だが、後に兄は気づいた。
…妹の病は日々調整をせねばならず、成長する程調整が増え悪化していく死病だった。
なら、せめて自分の死に意味を与えたい、残される兄が織田家の中で頑張れる力を残したい…それが彼女の死と「百合花」の真実だった。
そこから目を背け続け「妹を哀れんでいた」「恨みを抱いていた」自分を終え、「身軽になる」べく最後の戦いを行い、「百合花」をも壊れた時ようやく利家へとたどり着いた佐々。
満身創痍で力尽きかけながら、決着しようとした時、彼の身を案じていた不破が乱入。
彼女に諭されながら意識を失い、救急搬送された。






その後襲名解除となり、最終決戦間近となった頃(11下前半)リハビリも兼ねて地中海で漁師をしていたが、
最終決戦時不破には内緒で、傭兵扱いの一般戦士団員として参加(前田夫婦は知ってた)。瓦解(幸福)のアデーレを撃破しアデーレやペルソナ君の危機を救った。



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最終更新:2023年01月19日 06:27