ザクⅢ/ザクⅢ改

登録日:2012/05/04 Fri 00:00:08
更新日:2024/03/22 Fri 12:06:01
所要時間:約 5 分で読めます





このマシュマー・セロ、己の肉が骨から削ぎ取れるまで戦う!



ザクⅢとは、『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場するモビルスーツ(MS)。



■ザクⅢ


機体データ

型式番号:AMX-011
頭頂高:21.0m
本体重量:44.2t
全備重量:68.3t
出力:2,150kW
推力:172,600kg
センサー有効半径:9,700m
装甲材質:ガンダリウム・コンポジット

武装:
ビームキャノン×2
口吻部メガ粒子砲
銃剣付きビームライフル
ビームサーベル
クラッカー

パイロット:ラカン・ダカラン
ネオ・ジオン一般兵


機体解説

ネオ・ジオン軍が開発した試作機
旧ジオン軍ザクⅡ後継機に当たる。
カラーリングはグレー。

「ザク」の名を持つだけあって汎用性に優れていて、用意された様々なオプション装備を作戦に応じて換装できる。
基本性能の方も全体的に高く、ビーム兵器を多数装備させて火力を増強している。
また、装甲にガンダリウム・コンポジットを採用したことで高い防御力を持ち、高推力の可動型スラスターを備えたバックパックにより機動力や運動性にも秀でているなど隙がない。
バックパックは大型プロペラントタンクを搭載した中距離航行用ランドセルやリゲルグのものなどに換装が可能となっていて、更に腰部には下半身を覆うように巨大なスカート・エキステンションブースターを増設することも出来た。


ちなみに地球連邦軍の造ったハイザックを見たネオ・ジオンの技術者達が「こんなポンコツがザクの後継機など断じて認めん!!(意訳)」とブチ切れて造ったのがこの機体である。

技術者「ついカッとなってやった、後悔はしていない」


しかし…



元ティターンズ兵「ザクⅢ?何それ?おいしいの?」

ネオ・ジオン兵「ガザDドライセンガルスJの方が欲しいわ」


レジオン「連邦からザクを取り戻した!」

上層部「次期主力機はド―ベン・ウルフで決定ね。いやー、元がガンダムだと強いなー」

ハイザック&マラサイ「どうもー、ネオ・ジオンにお世話になってまーす」

ドライセン&ガルスJ「多分上層部は「俺らいるからお前なんていらんわ!」って思ってるよ」

技術者&ザクⅢ「え?」


……まさかの正規量産機としては不採用
同時期に完成したドーベン・ウルフと次期主力機の座を争ったが、とにかく高火力がMSに求められていたこの時代で汎用性に主眼が置かれた本機などお呼びではなかったため敗北。少数が製造されるのみに止まった。またこれに加えて上層部が「量産機だったらドライセンガルスJいるからいらないんじゃね?」と判断して量産を見送ったという説もある。
しかもその後、ジオン残党の主力量産機として活躍したギラ・ドーガシリーズやRFザクといった機体群は、ザクⅢではなくハイザックからの進化形*1であった。
世は無情。ザクだからといってすぐ持て囃されるほど、世間の風は優しくなかったというところか。
ちなみにライバルのドーベン・ウルフの原型機はガンダムMk-Ⅴ
仮にも憎き「ガンダム」の名を冠する機体の後継機にジオンの象徴たるザクの正当な後継機が敗れた事*2
おまけに最も負けたくなかった連邦製のポンコツたるハイザックの方が結果的に受け入れられていたという現実を前に、ネオ・ジオンの技術者達の胸中にはどのような思いが去来したのだろうか……


得てしてザク=あのデザイン=控えめな量産機というイメージに執着と呼べるほどしがみつく傾向のあるジオン残党系の諸勢力であるが、
どうも比較的勢いのあったアクシズはザクに原初と同じ新時代の主力汎用機的なイメージを持っていたのか、あまり保守的・懐古なデザインではない事がよく指摘される。
カラーリングも従来のザク系MSとは異なり、一般機はグリーン系統のカラーを一切使用せずグレー系統のカラーでまとめられており*3、ザク系MSとしては異様な風貌を持っている。
制作上の事情としてはザク版のストライクドッグというデザインコンセプトがあり、「ガンダムに並ぶMSの象徴としてのザク」という意味合いがあったと思えば、従来から様変わりした容貌にもまた別の見え方が出来るかもしれない。

ちなみに、一年戦争時代から割とデザインが変わっていた例でもある高機動型ザクIIR-3・ゲルググ先行試作型も最初は「ザクⅢ」の名で発表されるはずだったが、諸事情で現在の名称となっている。



武装

  • ビームキャノン
フロントスカートに内蔵されている。撃つときはフロントスカートごと たくし上げて 持ち上げて狙う。
バレルは引っこ抜くとビームサーベルになるという設定だが、ビームキャノンが使えなくなるからかザクⅢでは本編中に使わなかった。

  • 口吻部メガ粒子砲
口の中に内蔵。
「文字通りの意味でゲロビーム」と言ってはいけない。
OVA版『機動戦士ガンダムUC』においては最後の見せ場と言わんばかりに多用されていた。

  • 銃剣付きビームライフル
R・ジャジャと同じ物で、先端に実体剣が付いている。
本来は専用のビームライフルが開発されていたものの、機体よりも完成が遅れた為に他機からの流用という形となった。

  • ビームサーベル
ビームキャノンのバレル以外にも、シールドの中に予備のサーベルグリップが入っている。
ラカンが使用したのはこの予備の方。

  • クラッカー
実はシールドの中に(ry

  • シールド
ザク伝統の右肩部固定式のシールド。裏面はウェポンラックになっている。

これとは別に左肩部のスパイクアーマーの出っ張り部分を上に向けるとマウントラッチが露出し、アタッチメントを介してハンマ・ハンマのシールドを装着することも可能という記述が見られる。

  • バズーカ
劇中未使用の装備。
バズーカといえばザクの代表的な武器の一つだが、ザクⅢのそれは胸部右側の排熱ダクトをマウントラッチにして脇腹に固定するという他に類を見ない形式が特徴。

  • その他
下半身を丸々覆うスカートエクステンションブースターやビームキャノンと換装する中型ビーム砲といったオプションが設定上存在している。

意外な事にヒートホークはともかく、ビームアックス系統やマシンガン系統の武装の存在は明かされていない。
そういうところがますますザクっぽくない
ただし既存の物を流用すること自体は可能で、袖付き所属の機体がギラ・ドーガのビームマシンガンを装備していた。



劇中の活躍

ダブリンへのコロニー落とし作戦でラカンが搭乗したのが初登場……と思いきや実はダカールの制圧部隊の中に混じっているのが確認できる。
ダブリンではコロニー落としの犠牲者を増やすため、アーガマやカラバによる住民の避難誘導を妨害するべく出撃。
病院船を赤十字マークを確認の上で撃沈し、ついには陣頭指揮を執っていたハヤト・コバヤシも戦死させるが、最終的にはジュドー・アーシタΖΖガンダムの攻撃で両脚を吹っ飛ばされて撤退した。
その後、グレミーが叛乱を起こした際にハマーン軍の戦力として投入されているのが確認されている。

勁文社のゲームブック「機動戦士ガンダム シャアの帰還 ―逆襲のシャア外伝―」では、ジオン残党ダンジダン・ポジドン少将のMSとして登場。
ネオ・ジオン復興の協力を願い出るシャアの力量をテストする際に、最終関門としてシャアに立ちはだかる。
その後、シャアを狙う強化人間ユマ・カザァマの操縦するMS・ノクチュルヌに立ち向かうも、撃破された。
武装は高出力ビームライフルと低出力ビーム砲(一種のビームシャワー)。


■ザクⅢ改


機体データ

型式番号:AMX-011S
頭頂高:21.0m
本体重量:44.3t
全備重量:71.4t
出力:2,860kW
推力:211,500kg
センサー有効半径:9,700m
装甲材質:ガンダリウム・コンポジット

武装:
30mmバルカン砲×2
ビームキャノン×2
ビームライフル
ハイドボンブ
ビームサーベル
クラッカー

パイロット:マシュマー・セロ


機体解説

ザクⅢを高機動戦闘用のオプション装備に換装した姿で、「マシュマー・カスタム」とも呼ばれる。

ザクの名を冠しておきながら見た目からしてザクっぽくないという致命的な過ちにやっと気づいたのか、頭部はザクⅡに近い外見になり、左肩もスパイクが付いた物に変更された。カラーリングも緑を基調としている。
バックパックは高出力スラスターと大型プロペラントタンクが増設された物に変更され、一般機の8倍近くにまで容量が増えている。
そのおかげで高い機動性と長い稼働時間の両立に成功している。
他にもリアスカートが長大化しているが、一方で重量増加の影響で運動性が少し落ちている。



武装

  • 30mmバルカン砲
口吻部メガ粒子砲の代わりに装備されている。

  • ビームキャノン
一般機と同じ。
もちろんビームサーベルとしても使える。

  • ビームライフル
一般機とは異なり銃身が長く出力が向上した専用のもので、開発が遅れていた試作ビームライフルの完成版。
銃剣はオミットされている。

  • ハイドボンブ
左肩のスパイクアーマー先端から射出する宇宙機雷。

  • ビームサーベル
  • クラッカー
やはりシールドの中(ry

この他にもネオ・ジオン製の武装を使用可能。
Twilight AXISに登場した機体がギラ・ドーガのビームマシンガン(指揮官用)を装備していた。



劇中の活躍

グレミーの叛乱の際にマシュマーが搭乗。
プルツークィン・マンサと交戦して圧倒する活躍を見せたが、直後にラカン率いるスペース・ウルフ隊に取り押さえられて窮地に陥る。
しかし、そこで強化人間となったマシュマーの能力が暴走し始め、バリアを張って相手のビームを弾いたりドーベン・ウルフの1機を無理やり引っ張り込んで頭を潰したりと鬼神のような戦い振りを見せる。
最後はマシュマーの力に機体が耐えられず、引っ張り込んだドーベン・ウルフ共々自爆してしまった。
別の意味でも最も輝いたザクと言えるだろう…。ザクにそんなオカルトな輝きを誰が望んでいたかも別として


「何の光ィ!?」


また、モブではあったがグレミー軍にも1~2機が参加している様子が確認出来る。



■派生機


ちなみにハイザックはそれだけで単独の項目が立つくらいバリエーションがいっぱいある

◇ザクⅢ後期型

型式番号:AMX-011C

ダブルフェイク」に登場。
ネオ・ジオン壊滅後もエゥーゴや連邦軍の目を逃れた秘密基地で開発されたザクⅢの後期型で、ザクⅢ改以上の性能を持っている。

武装は頭部ビーム砲が廃止されて専用のメガマシンガンSPSやバズーカ砲、ミサイルランチャーなどの実弾兵器メインに変更されたが、バックパックとスカートアーマーなどオプションの換装機構やビームキャノン兼ビームサーベルもそのまま残され、汎用性の高さはそのまま残されている。

頭部や腕部が新型に換えられているが、この頭部は形がギラ・ドーガのそれと少し似ている。
実際、後にドーガ系開発の礎になったようである。

少数生産された内、新生ネオ・ジオンと協力していた反連邦組織「カラード」に1機譲渡され、リーダーのエルデスコが搭乗。
ダリーのDガンダムらアラハス隊と交戦している。
後にエルデスコらカラードの穏健派はコロニー落としを企む*4新生ネオ・ジオンとは袂を分ち、アラハス隊と協力して新生ネオ・ジオン及びカラード過激派と交戦した。



◇ザクⅢ後期型 陸戦仕様

後期型の陸戦仕様。
スモークディスチャージャーと砂中用スコープが追加され、フロントスカートのビームキャノンもガトリング砲に換装された。



◇ザクⅢ(袖付き仕様)

OVA版『UC』EP7に登場。
袖が付けられている他、フロントスカートがサーベル内臓の隠し腕に換装されているほか、左肩がザクⅢ改のハイドボンブ内蔵仕様に変わっている。
他のガ・ゾウムなどの袖付きMSと共にユニコーンガンダムと交戦するも、アンジェロ・ザウパーローゼン・ズールが放った攻撃に巻き込まれて撃墜されている。



◇S・ザク/ザクⅢ改改

機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場。
通称は「スザク」。某ナイトオブセブンとは関係ない。
見た目がマラサイっぽくなっているが、ザクⅢと直接関係あるかは作品の立ち位置もあって怪しい所である。
当然、カラーリングは

木星で発掘された超巨大MSを止めるべくシャア・アズナブルが乗り込み、アムロ・レイメガゼータと共闘した。



◇ザクⅢ強行偵察型

型式番号:AMX-110E

「リターン・オブ・ジオン」に登場。
地上部隊による現地改修機で、頭部に大型レドームを増設している。
両腕も高機動デバイスに変更された。



◇ザクⅢ改(Twilight AXIS)

本来はシャアが搭乗する予定で準備されていた機体。
時代が進んだためか、ギラ・ドーガのビーム・マシンガンを主武装としている。
機体色は当然。しかも原点回帰したのか一年戦争の頃のような色とのツートンカラーである*5
色分けも見た目も、マラサイの進化形に見えなくもない。



◇ザクⅢ R型

型式番号:AMX-011R

火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)がアクシズ製ザクⅢのデータを基に火星で開発した機体。
実戦経験のない新兵の戦意高揚とジオン兵としての自覚を持たせる為、外観をちょっとザクⅡに近付けてある。

初出は『A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』だが、こちらは文字設定のみで実際に登場したのは下記の陸戦仕様機だった。



◇ザクⅢ RG型

型式番号:AMX-011RG(AMX-011G)

R型の陸戦仕様。
火星重力下での運用を主眼としている為、空間戦用の装備を撤去した代わりにドムⅢのホバー推進ユニットを装備している。
フロントスカートのビームキャノン(ビームサーベル機能は残された)がオミットされた以外の武装は概ねザクIIIを踏襲しているが、手持ち火器としてビームガトリングガン(ヤクト・ドーガのメガガトリングガンと同じ物)を使用する。

対立するレジオンがティターンズから奪ったハイザックを改修・量産していたのに対してジオンマーズではアクシズ製ザクⅢの系列である本機が主力機であり、色々な意味で相容れない存在であることを示していた。

ちなみに、連載当初は単に「ジオンマーズが作ったザクIII直系の陸戦型」だったが、上記のR型が登場したことで派生型(R型)の派生型(RG型)に設定が変更された。



◇ザクⅢ強行偵察型

型式番号:AMX-011EW

上記のリターン・オブ・ジオン版とは別の機体で、こちらはアクシズとジオンマーズが共同開発されたもの。
おおよその仕様はザク強行偵察型のザクⅢ版といった風で、全身にカメラを追加してバックパックにはルッグンと同規格のレドームを備える。

宇宙・地上を問わずあらゆる環境下での偵察が可能な汎用性を持っていたが、火星においては本機もレドームを外して戦闘に参加することも多かったようである。



◇ザクⅢ サイコミュ装備型

型式番号:AMX-011P

スマホアプリゲーム『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場したバリエーション。
ザクIIIの開発当初から考案されていた拡張プランの一つで、両肩にファンネル搭載のバインダーを装備し、火力もビームバズーカの装備により強化された。

機体そのものは実戦投入前にネオ・ジオンが瓦解してしまった為に表舞台には出なかったが、新生ネオ・ジオンによってニュータイプ専用機の開発が活発化すると新型サイコミュ兵装のテストベッドとして再利用され、新型ファンネルに換装してデータ収集が行われたという。
そのデータはギラ・ドーガ サイコミュ試験型の開発に活かされた。



■立体化


ガンプラ

1/144でザクⅢが、HGUCでザクⅢとザクⅢ改が発売。
HGUCのザクⅢ改はシリーズ3番目のキットであり、ガンキャノンギャンの流れから唐突に登場した。

HGUCは両キットとも最初期の物だけあり可動や合わせ目等は今見ると厳しい、のは時代の流れとして大目に見たい。
が、ザクⅢ改は設定画と比べてプロポーションが悪い方に異なっており、特に上半身の貧弱さが目立つ。
元々二次元の嘘が大きく立体化が難しい機体なので仕方ないのかもしれない。出るのが早すぎたのだ……
正直素組みでは不満が多くなるだろうが、それだけ改造しがいのあるキットと解釈しよう。

とはいえ2022年現在となっては、HGUCリバイヴではハブられ、MG及び他1/100では同世代機の立体化が目立つ中で復活の兆しが無い。とてもRGにリストアップされるような機体ではないので、是非ともMGかRe/100で再誕を願いたい。



ゲーム


ガンダムバトルシリーズ

旧ザクとΖプラス1/2型とΞとサムが銃撃戦するカオス中のカオスななんでもありな最終作ユニバースにⅢと改が登場。
ビームライフル、腰部ビームキャノン、口吻部ビーム、バルカン、爆雷、銃剣型サーベル、ビームサーベルを装備していてかなりオーソドックスな構成で機体性能も悪くないが、ぶっちゃけ火力がない。
おまけに重要なダメージ源であるはずの腰部ビームキャノンの射角が狭く、ロックが外れやすいせいで命中率が悪い。

無論全クリ特典で魔改造するなら話は別だが、ガ・ゾウムやらドーベン・ウルフやらゲーマルクやらキュベレイ軍団やらの火力の暴風な機体がワラワラいるため、これといって使う理由が無い。
火力を抜きにしても直前にハイレベルにバランスが取れた可変機であるバウが使えるようになるのも悩み所。
だが、格闘モーションはどちらも格好良いので是非使ってみて欲しい。

SPアタックは、改の方はマシュマーが最後に放ったドーム状のプレッシャーフィールド、Ⅲは口からハイメガキャノン並みの規模のごん太ビームを放つ。

……どっちも怪獣です本当にありがとうございました。
まあこのゲームのアクシズ機が怪獣じみてるのはコイツに限らないが。
因みににどちらのSPアタックも範囲が狭い、射角が固定されるといった事情からかなり使いにくい……



機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOST

中間アップデートで参戦。コストは1000と最低コストで、格闘寄りかつ自爆やプレッシャーを持つ特異な機体。
自爆は特殊格闘下派生で行えるのだが、同じ自爆持ち機体と比べて前入力が多く、更にカット耐性もほぼ皆無なので使い所はほぼ無い。
特殊射撃のプレッシャーは、発生が遅く範囲が狭いうえにリロードも長いなど利点がまるで無い。一応動作中はSA付与されているが、コスト1000の耐久値でどれほど耐えられるかは疑問視される。
サブ射撃にはリゲルグ呼出が配置。腕部ミサイルを三連射してくれるのだが、これがまるで使い物にならない性能。誘導・威力・発生など全ての性能が狂っているかのように低く、アラート鳴らしにもならない。
格闘CSの強化人間の力を発動中なら爆発力で一気にダメージを稼げるが、オーラが目立ちすぎて明らかに危険視されるので近寄れるかどうかすら怪しい。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTではコストが1500へ上昇。それに併せて多少上方修正が入った。
更に後に二度も上方修正を貰うが、最低コスト帯の中堅程度に落ち着く。
とはいえFドライヴと覚醒と格闘CSの相乗効果はコスト不相応の爆発力があった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでは更にコスト上昇し2000へ昇格。
射撃CSは単発射撃に、サブ射撃は前作までのものが移管し横サブ射撃も追加、特殊射撃にはリゲルグが移管され性能が強化&斬り抜けアシストも追加など、射撃面ではようやく標準レベルに調整された。
格闘もNと横の三段目は通常時から出せるようになり、特にNはバウンドダウンになるなど強化。
だが強化人間の力が覚醒中限定仕様に変更。これにより前作まで持っていた爆発力はやや身なりを潜めてしまい、結果的に覚醒中性能に比重を置きすぎてしまった。

GUNDAM VS.ではΖΖガンダム作品は参戦しているが、何故かハブられてしまった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では再び調整が入る。
まずリゲルグ呼出が削除され、強化人間の力が再びコマンドとして特殊射撃に復活。発動中は各種格闘にSAが付与され、至近距離では恐ろしく狂暴な存在としてプレッシャーを放つ。
特に強化中特殊射撃の突進掴みが判定に優れていたのもあって、これで掴まれ300ダメージコンボを叩き出される被害者が続出した。
格闘CSにはハイド・ポンプが配置。当初は強化中しか使用できなかったが、後に通常時も使えるように変更された。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTではまたまたコマンド変更が入る。
格闘CSに再び強化人間の力が配置。これは全機体共通修正の一環なので特別問題は無く、ハイド・ポンプが差替えで特殊射撃に配置されている。
強化中特殊格闘は前作の強化中特殊射撃が移管した。
内部データ的な調整はほぼ無いに等しく、他機体と比べ調整面で若干劣る。
2022年4月の中間アップデートで多くの武装に銃口補正か慣性の強化が入る。
覚醒技の途中に特殊射撃を二度入力すると最終段でプレッシャーが発動するという珍しいコマンドが追加。一見メリットが無いように思えるが、敵の攻撃カットに対する不意打ちや攻め継続の布石としてセットしておく手段としては悪くない。
また、メイン射撃の発生が早くなったと記載されているが、これは他機体より早くなったのではなく、他機体と同等の発射速度になっただけ。つまり今までは他機体より発生が遅かったのだ。



Gジェネレーションシリーズ

ザクⅢはメガ粒子砲による高火力・長射程がウリだが、Iフィールド等ビーム耐性持ちに極端に弱い。
ザクⅢ改はハイドボンブが作品によって射程3固定の高火力武装だったりMAP兵器に変更されたりと大きく扱いが異なる。
いずれにせよ、高火力・長射程武器を複数搭載したゲーマルクやドーベン・ウルフの使い勝手には及ばないことが多い。
特にザクⅢはコンペで負けたドーベン・ウルフに比べて基本性能・最大火力・最大射程全て劣る。

しかし、『ジェネシス』ではザクⅢ改にジ・Oキュベレイと共通の高火力覚醒武器「サイコ・プレッシャー」が追加。
超強気状態でしか使えない上に基本射程は1だが覚醒値持ちなら4まで伸び、特性「ファイター」持ちならさらに1伸びる。
さらにハイドボンブがMAP兵器扱いのため、癖はあるものの遠近両方で高火力を発揮できる機体となっている。



ギレンの野望シリーズ

試作機カスタム機双方ともにアクシズの脅威無印&アクシズの脅威Vに登場。
どちらの作品でも、アクシズのみマシュマーを強化人間にする事でザクⅢ改のプランが出て、ザクⅢからザクⅢ改への改造が可能になる。
開発できる陣営がまちまちで、ジオン軍(ギレン)では不可能だがシャア率いるネオ・ジオンやキャスバルでは無条件で製造可能。

白い方のはビーム攻撃を主体とした指揮官用MSとして登場する。…が、限界が170%と微妙に低い上にこれより早い時期にバウキュベレイといったシナリオ最後まで使えるほどの高性能機があるため、それらの陰に隠れてしまいやすい。利点を上げるなら、改造を使えばハイザックCから格安でザクⅢにでき、早期の増産が可能。エースではない凡庸なパイロットが増えた場合などに使えるだろう。

一方のザクⅢ改の方はサイコミュが搭載されている為、NTや強化人間が乗るなら最大で230%まで性能を引き出せる。ジ・O並みの耐久や運動性を持っている上に盾まであるため生存能力が尋常ではなく、ファンネルが封じられる地上戦なら、他のNT機とそん色ない活躍が出来る。地上侵攻を行うネオ・ジオンでは、シャアやクェスの最終的な乗機になりうる。また、かなりのネタ運用になってしまうが、脅威Vでは『旧ザク>ザクⅡC>ザクⅡF>ザクⅡF2>>ザクⅡ改>ハイザック>ハイザックカスタム>ザクⅢ>ザクⅢ改』と延々と近代改修することも可能。

基本的に活躍させるなら、マシュマーを改造してしまうことが前提となってしまうが、それでもバウに活躍の場や存在感を奪われがちなアクシズのエース用機体連中の中では、改造という強化手段があるぶんマシかもしれない。
…ところがこのザクⅢ改、ある意味でアクシズの脅威Vにおいて最強の機体なのである。そう、仕様の穴を突くことでMSに乗ることが出来ないキャラクター、例えば艦長をMSに乗せる場合、最終的な搭乗機がこのザクⅢ改なのだ。
やり方は簡単。マゼラアタック(誰でも搭乗できる)>分離でマゼラベースに>改造でザクタンク>ザクキャノン>ザクⅡF>ザクⅡF2>以下同上、である。
艦長が多すぎて育成が滞るジオン(ギレン)や、指揮バグ*6の為に、昇進させたいドレンやナナイはザクに載せた方が手っ取り早い。
ある意味で、最もザクⅢ改が輝くゲームではないだろうか?



スーパーロボット大戦シリーズ

原作での登場機会を考慮してか、小~中ボス機体、あるいは強ザコの立ち位置で登場することが多い。
ドーベン・ウルフほどではないが、多く出てくる割には此方を苦しめてくる役どころ。
α外伝」「V」のようにあくまでヤラレ役に落ち着くケースもある。
GC/XO」ではドム系に対するドライセン共々、ザクやゲルググ系の発展版みたいな立ち位置で出演した。
ザクⅢ改は基本的にマシュマーの最後の機体としてボス格待遇だが、この立ち位置にしては弱くなりがち。

ザクⅢ改ともども一部のシリーズでは自軍で使えることがある。
しかし、武装の射程が短い上に火力も中途半端なため、ハッキリ言って弱い。
敵としても味方としてもゲーマルクより圧倒的に存在感が薄い不遇な機体…だった。
しかし、「X」でマシュマー共々久々に登場し、「何の光!?」こと「サイコパワー」を必殺技として実装することで、これまでとは違う戦闘力を発揮した。



機動戦士ガンダム 戦場の絆

2018年4月の「勢力戦 トワイライトバトル」(当時REV4.18)の報酬としてザクⅢ改(TWA)が登場。ジオン軍のコスト220&Sサベ持ち格闘機体で、ΖΖの同機体を差し置いてTwilight AXISからの参戦となる。
メイン武装は低~中バランサー機体によろけを取りやすいビーム・マシンガン一択。サブ武装は威力が高めで一発ダウンのクラッカー、オーソドックスな性能の頭部バルカン砲、威力は低いが強制よろけ効果が特徴のクラッカー(×3)を持つ。

没個性な点もあってか使用率は低かったが、REV4.23のアップデートで全面的な上方修正が入り、220コスト屈指の機動力も相まってか人気機体の一つとなった。



◇ガチャポン戦士4 ニュータイプストーリー

念願叶ってついにネオジオンの主力MSとして大量に量産されて登場する。
だが当然というべきかエース機の部下機はみんなしてガザDで、もちろんハマーン様の部下機もガザD。仕方ないね。
性能もエゥーゴ側のジムIIIの対となっている形なため平凡で地味な存在に。
数値的には、ガザDと比べるとHPが少し劣る・火力が少し優る程度でぶっちゃけ大した違いはないのだが、変形を含めた移動力では完敗で、しかも生産コストでも僅かとはいえ劣っている。
もちろんガルスJやズサにもあらゆる点で劣っており、なんというか…まあ散々である。





ハマーン様ぁ!追記・修正!ばんざぁぁぁあああいっ!!


強化しすぎたか…。

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最終更新:2024年03月22日 12:06

*1 厳密には、その発展型であるマラサイの血筋。

*2 なおMK-Ⅴ、ドーベン・ウルフ共にサイコ「ガンダム」の技術も取り入れられた機体である。

*3 『ΖΖ』終盤でグレミー軍の格納庫内に従来のザクカラーの機体が確認できるが、直後にザクⅢ改が出てくる事を考えると恐らく彩色ミス。

*4 実際は連邦の眼をシャアから逸らす為の陽動作戦だったことが後に判明する。

*5 胴回りなど原型機で濃い緑の部分が濃い目の赤。手足など薄い緑の部分がピンクになっている。

*6 少佐以上になると指揮範囲が大将並みになるバグ。