御市の方(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/11/10(木) 23:43:18
更新日:2021/10/11 Mon 15:05:40
所要時間:約 4 分で読めます




前田くぅん、佐々くぅん、不破さぁん、――御飯が出来ましたよぉ


川上稔著〈GENESISシリーズ〉『境界線上のホライゾン』の登場人物。

所属:M.H.R.R.
役職:不明
戦種:不明
通神名:お12

特記事項:柴田・勝家の嫁


M.H.R.R.(神聖ローマ帝国)所属。初登場時は場所が寒さ厳しい東北地方であったため、制服の上に上越露西亜の上着を着ていた。
深い愛情に恵まれるも幾度となく悲劇を味わった、織田信長の妹“お市"の襲名者。
史実通りに“鬼柴田"こと柴田・勝家と結婚し、常に熱々バカップル空間を展開。
上越露西亜へと侵攻する勝家に同行した際には勝家の弁当“三年分"を詰め込んだ氷室コンテナを持ち込み、また手料理をきちんとP.A.ODA戦士団にも振る舞ったり、出撃前には勝家宛てと共に戦士団へと激励の通神文を送ったり、弁当の中にミカン(弁当の中で温まってしまう)を入れてしまうドジっ子な面もあったりと、可愛らしい人妻ぶりを遺憾なく発揮する。



  • 戦闘方法
結構なウォーモンガー共が跳梁跋扈する境ホラ界の中で、貴重な一般人。それ故、P.A.ODA所属北陸方面会計:不破・光治と同じく、戦闘手段を持たない。

旦那様がチートくさいんでこれ以上戦力補充されても困り者だが。







































第十二章
『白き野の変わり者』


暴れるときの
注意事項
配点(勝利の意味)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


残念ながら一筋縄ではいかないのが境ホラ界である。
一度スイッチが入れば“虫も殺さぬ"といった風情から一変、夫に負けず劣らずの狂戦士と化す。
というかぶっちゃけた話、こっちの方がよっぽど怖い


主な戦闘手段は徒手空拳や長剣二刀流(9下)、及び敵から奪った武器を用い、身体をコマのように旋回させながら手当たり次第に攻撃をぶち込むというもの。

なお戦闘モードに切り替わる際、額が腹に付かんばかりに身体を折った俯き姿勢を作り、垂れた黒髪が筒のように御市の顔を隠すため表情が読めなくなる。

その戦闘力は『凄絶』の一言であり、出陣してきた魔神族並びにノヴゴロド死者戦士団、合計2000の軍勢の実に二割を破壊し尽くし、単独で指揮系統をズタズタにした。
しかもこの破壊活動は野生動物がするように“ただ暴れた"という稚拙なものではなく、『敵一人一人を切り裂き、丁寧に肉体を断っていく』一切手抜きのない連続動作によるもので、狂ったように戦場を荒らしながらも技巧は失っていない。

過去にP.A.ODAが『浅井攻め』を行った時などは前田・利家の“加賀百万G"がかなり削られ、さらに勝家に剣を30本ほどぶち込んだらしい。
なおこのとき、浅井側の戦士団をほぼ壊滅させ、当時の夫である浅井・長政を殺してしまったのは彼女なのだが、
その真実は勝家が予想していたものとは大きくずれたものだった。

※想像しにくい方は『Fate/Zero』のコイツがリミッター無しで大暴れするのを想像するといい。
ちなみに狂戦士らしく敵味方などの区別などしない。


またⅣ下にて教皇総長をドカンしたP.A.Odaが持ち出したK.P.AItaliaの聖譜顕装“天渡りの信仰・旧代"(カプトファイデス・ウエトウス)によって更に強化される。
この聖譜顕装の効果は「所有者が信仰を持ち続ける限り、病や怪我では死ななくなる」というもので、これにより御市の方は実質不死となる。



なお彼女は浅井・勝家のどちらとも子供を創っておらず、そのせいか本作世界には浅井三姉妹(茶々・初・江)の襲名者は存在しない*1






  • 私の幸せ

――飽きたら言って下さいな。もう、私といても詰まらないと、そう思ったなら
幸せが終わるから、殺して下さいね


彼女の能力は、本来P.A.ODA内で織田・信長を襲名しようと得たものだった。
ある一定以上の力を欲した時点から、優しさを一切捨て去るために己を“切り替えられる"ようにし、さらに強さを得ていった。

しかし、そこに彼女以上の適格者が現れ、彼女は目標を失う。
己を切り替えることに疲れていた彼女はその襲名を辞退し、代わりに信長の妹“御市の方"を襲名した。
御市の方ならば、転々としながらも、自分を大事にしてくれる人の元にだけいて、そこで終われるからと。
そして聖譜顕装を支える「信仰」もまた、「勝家と一緒に死ねることを信じる」というもの。
終わり方を決めたがゆえに、彼女はその終わり以外を絶対認めない事も決意したのだった。



自らの過去ゆえに、9上で「道一つは嫌」と勝家が賤ヶ岳の戦いを起こすことに賛成した御市。
そんな彼女は9下で羽柴勢を襲った際降伏勧告をされるも、「終わり」を邪魔されるようで一旦は拒絶したが、勝家との対話で「答」を得、柴田勢の応援する中自分達夫婦と羽柴勢選抜との相対戦を選んだ。

そして迎えた最終決戦。羽柴十本槍の福島・正則、そして途中からはせ参じた加藤・清正との夫婦VS百合カップル対決の中で、
全力を出せる快感と「自分を信じて、応援してくれる人がいる」「何かを託すことが、残すことが出来る」ということを感じ、

私は、特別なところのない、普通の人だったのだ

…と。「自分は孤独ではなく、この世界に否定されず、残っていける存在」だったのだと悟った。


そして福島・加藤コンビに敗れた後、「終わり」を悟った彼女から“天渡りの信仰・旧代"は離れ、戦いの最後で勝家を庇い加藤の光剣で抉られた右腕は治らないままとなった。
その状態で、同じ様に福島に右腕を落とされた勝家と「心中」するため、皮肉にもこの状況で「死にたくない」と感じながらも「一生幸せにしてもらう」と誓った夫と隻腕のまま決闘。
相打って刃を突き刺しあいながら、「もしこの後も生きていたら、ちゃんと、生きていく生活がしたい」という夫の言葉に賛同し、静かに目を閉じた…。





その数か月後の最終決戦時、名前こそ出ないものの湯治の旅をしていた隻腕の夫婦が登場している。




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最終更新:2021年10月11日 15:05

*1 茶々と対応する羽柴(秀吉)が女性型自動人形で、江に関しては夫となる秀忠の襲名者が松平サイドに存在しないことも大きいと思われる。