日常系/微妙に非日常系作品群

登録日:2010/09/10 Fri 20:42:58
更新日:2024/04/16 Tue 00:51:28
所要時間:約 4 分で読めます





日常系/微妙に非日常系作品群とは、以下のような特徴を持つ作品群。
  • エピソードの独立性が高く、読み飛ばしても概ね問題ない
  • キャラが退場しない、したとしてもいつでも再登場可能な退場
  • 「これを達成するまで頑張る」のような連載を通しての目標が設定されていない、或いは近づいて行かない
  • 各エピソードの始めと終わりで基本設定が変わらないまま続く

日常系作品群

日常系作品群とは、古くはサザエさんや大新聞の番組面の裏ページの4コマ漫画に代表される様な、
主人公グループの日常を淡々と描き、そんなに大した事件も起こらず過ぎていく日常を描いた作品群を指す。

その作品の中ではドロドロしたいさかいも起こらず、金持ちではないにしろ生活費の心配もあまりされない。
或る意味ヤオイの原形。ヤマ無し意味無し、オチ少々。日常のクスリとした笑いを楽しむ作品である。


なんだ、その程度なら俺でも描けるじゃん。
そう思ったヤツ、やってみな? このジャンルで人気/笑いを取るには作者に深い人生経験や着眼力、表現力が必要なんだよ……

以下、日常系の作品群のほんの一例


アニヲタWikiの性質上、上ではアニメ・漫画ばかり取り上げたが、もちろん実写作品にも多数存在する。
このような日常系実写作品は、「ナースのお仕事」等、職場の日常を取り上げたものが目立つ。
また、アメリカ等軍隊が身近な国では、「コンバット!」に代表されるような「戦争ものかつ日常系」という作品も作られている。




微妙に非日常系作品群

そして、微妙に非日常系であるが、これは定義が少々難しい。
というのもフィクション作品の中でどこからどこまでが正常で、どの辺りから微妙になってくるかという線引きが人によって異なってくるからである。
なのでここでは人が死なない作品、大きな戦いや権力機構が関わってこない作品と定義してみる。とりあえず。

主人公に関わってくる【微妙】の内容は作品による。SFチックな何かだったりオカルトチックな何かだったり少し不思議な何かが起こったり。
だがそういった要素が関わってきたからといって主人公サイドが巨大な陰謀の中へ飛び込んでいくという展開も別にない。あくまで日常の範囲内で事態は解決する。
そしてその異常要素に誰も疑問を抱かない。

なお、こういった作品のうち、日常の中に非日常が組み込まれた「微妙に非日常」作品は「エブリデイ・マジック」とも呼ばれており、
このタイプの物語の元祖はイギリスで1902年に描かれた児童向け小説「砂の妖精」とされている。
ただし海外でもその定義は曖昧らしい。

以下、微妙に非日常系作品のほんの一例


新日常系

テレビアニメ『結城友奈は勇者である』の制作局であるMBSの前田俊博プロデューサーが、毎日新聞デジタル(まんたんウェブ)内のインタビュー記事において“日常系作品は「日常っていいよね」と共感しながら見る方も多いかと思いますが、「結城友奈は勇者である」は「日常っていいよね」と痛感しながら見る作品になっているのでは?と思っています。お知り合いにこの作品をオススメする際は「日常系(切実)」、「新日常系」などのタグを付けて紹介していただけると幸いです“と言及したことが語源のジャンル。
以下、新日常系作品のほんの一例


余談

ちなみに上で挙げた『ドラえもん』の作者藤子・F・不二雄先生は、
冗談交じりに「すこし・ふしぎ、略してSF。だからドラえもんやキテレツ大百科、安孫子くんの『怪物くん』はSF漫画」と言っていた、と伝えられている。
非日常の大冒険要素とマジモンのSF要素が入ったりする大長編ドラはともかく。
先生の「基本は日常物だが、すこしふしぎな作品」という考え方は、「微妙に非日常系」を定義する上で大いに参考となるのではなかろうか?


あと上記のドラえもんがそうだが、映像作品の「日常系/微妙に非日常系」作品は劇場版や長編になると日常系から逸脱する場合が多い。
後者は日常物の定義から外れる面もあるし、前者の場合は映画館という場所だけでどこか異世界のような非日常感があるのも大きいかもしれないが。


追記・修正はユルユル・まったりと。

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最終更新:2024年04月16日 00:51