朝青龍

登録日:2010/02/04(木) 15:38:31
更新日:2023/09/10 Sun 17:33:33
所要時間:約 3 分で読めます




ふとってる
かなりまえいんたいしたよ




サッカーのあとは
ファンタを飲もう!











朝青龍明徳はモンゴルのウランバートル出身の力士で第68代横綱。

本名:ドルゴルスレン・ダグワドルジ
1980年9月27日生まれ。


高校時代に高知・明徳義塾高校に留学生として来日、その後若松部屋(現:高砂部屋)に入門した。
下の名前の"明徳(あきのり)"は母校からとっている。


1999年1月場所の初土俵からわずか2年の2001年1月場所で入幕を果たした。
決して力士としては体格に恵まれなかったものの、モンゴルの大地が育んだ持ち前の運動神経に加えて、闘志を前面に出す負けん気の強さと、最後まで勝負を諦めない勝ちへの執念を武器に勝ち星を積み重ね、翌2002年7月にモンゴル人力士として初めて大関昇進。
さらに11月場所、年明けの2003年1月場所で連続優勝し、初土俵から4年という異例の速さで横綱に昇進した。


2004年11月場所から7場所連続で優勝を果たすなど、通算優勝回数は実に25回。
これは白鵬(45回)大鵬(32回)千代の富士(31回)に次ぐ歴代4位の記録となっている。
2005年には年6場所完全制覇という記録も達成している。









現役力士としては圧倒的な強さで一時代を築いた朝青龍だが、
優勝を決めた際にガッツポーズをしたり、立ち会いで過度ににらみを効かせたり、
その他土俵の内外問わず素行があまり良くないことから「横綱の品格」が問われるようになった。
中には、双羽黒(北尾)のほうがまだ品格があったという人も…。

決定的だったのが、ケガを理由に巡業を休んだ際のこと。
この時は療養ということでモンゴルに帰国したが、そこでなんと楽しげにサッカーに興じる朝青龍の映像が撮影されてしまった。
かなりの身のこなしでゴールを決める朝青龍の姿はメディアでも大きく取り上げられ、朝青龍叩きが加速することとなった。
なお、スポーツ医学的には相撲を取らずサッカーをすることが必ずしも不適切であるとは言えず、実情を詳しく探る必要があるのだが、そこはあまり掘り下げられなかった。


そして2010年1月。
場所中に酒に酔って暴行事件を起こしてしまう。
被害者との示談は成立していたが、一般人に対しての暴行ということで責任は重く、2月4日に引退を表明した。直前の同場所で25回目の優勝を果たしたばかりだった。
武蔵丸は驚いた。
白鵬は泣いた。

ていうかそんなにまで放っといた高砂親方(朝潮)も辞めるべきなんじゃない?




ちなみに、元々の素行不良に加えマスコミによるバッシングも大きかったため世間のイメージは悪かったが、素顔は何かと粋で人情に厚いところがある。
  • 番付上は格下だが入門当時から面倒を見てくれた部屋の先輩力士一ノ矢(20歳年上)にいつまでも敬意を払う
  • 横綱昇進直後の場所で、三段目で七番相撲に全勝*1しながら決定戦に敗れ、花道の奥で泣いていた萩原という無名の若手力士に「その気持ちがあれば強くなれる」と自ら声を掛ける。その無名だった若手こそ後に横綱まで昇進した稀勢の里である。なお、萩原に声を掛けたことは朝青龍本人も覚えていたとのこと。
  • 日本の父と慕う特等床山が定年退職した際に感謝の意を示し、定年翌場所の優勝パレードのオープンカーで自分の隣に座らせる。
  • その床山が亡くなった時はちゃんと葬儀に出席し、指名焼香を行う
  • 自分の相撲を長きにわたり裁いてきた立行司が引退する際、千秋楽に花道で花束と懸賞金の一部を渡す
  • 引退後には東日本大震災で被災した南三陸町の避難所を訪れ炊き出しやTシャツ、タオルなどを配布しサインの求めにも快く応じる

口は悪くて喧嘩っ早いが、義理堅く情に厚いという長所短所が極端にハッキリとした性格で、
マスコミによるバッシングはこの口の悪さのみを徹底的に強調されているところがある。



実兄に総合格闘家のドルゴルスレン・スミヤバザル、プロレスラーのブルーウルフこと、ドルゴルスレン・セルジブデが居る。



…が、最近はどちらも表舞台に立つ事が無い。

ところが最近朝青龍の親族で表舞台に立っている方がいる。それは彼の兄の子、つまり甥である豊昇龍。そう、彼は叔父と同じ力士なのだ。
かつての朝青龍ほどの勢いこそないが地道に白星を重ねて行き、現在は幕内に定着。関脇だった2023年7月場所で見事初優勝し、大関へ昇進した。なお七代目立浪こと旭豊の弟子としては初めて幕内優勝経験者となった。
朝青龍も何かと気に掛けているようで、Twitterでは甥っ子が酷い負け方をするとボロクソに言い、良い勝負をすると素直に誉めて応援している。
豊昇龍本人も叔父のツイートがなんやかんやで励みになっている様子。


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最終更新:2023年09月10日 17:33

*1 幕下以下の力士は15日のうち7日から8日相撲を取り、残り半分は取り組みがない