一条寺烈/宇宙刑事ギャバン

登録日:2011/03/05 Sat 22:32:48
更新日:2023/07/04 Tue 08:12:29
所要時間:わずか約 12 分に過ぎない




マクー!
人の命を…何だと思ってるんだ!

蒸着!




ギャバン(地球名:一条寺 烈)とは、東映が制作した特撮TV番組『宇宙刑事ギャバン』の主人公である。続編の『宇宙刑事シャリバン』と『宇宙刑事シャイダー』にも登場した。







概要

銀河連邦警察に所属する若き宇宙刑事。
行方不明になった父ボイザーの後任として地球地区に派遣された。

後輩達と違って『ギャバン』というのは本名であり、地球では母の姓をとって『一条寺 烈』と名乗っているが、劇中では専ら名前で呼ばれる事が多い。
表向きはアバロン乗馬クラブで働いているが、ひと度事件が起こるとドン・ホラー率いる「宇宙犯罪組織マクー」の悪事にはコンバットスーツを『蒸着』して立ち向かう。
また、戦いの傍ら行方不明になった父を探している。
バード星で培った高い身体能力と格闘能力を持ち、ある程度ならダブルマンやベム怪獣、ダブルモンスターと戦い、クラッシャー(マクーの戦闘員)程度なら簡単に蹴散らせる。
劇中でも、生身の徒手空拳でクラッシャーを叩きのめしている。

地球上での薄茶色の革ジャンと愛車の赤いスズキジムニーがよく似合っている。




生い立ち

かつて宇宙刑事として地球に赴任していたバード星人・ボイサー(演:千葉真一氏)と地球人の一条寺民子(演:久保田民絵氏)との間に生まれた。

3歳の頃、父と共にバード星に移住して宇宙刑事になる為の教育を受け始めるが、家族に反対されてバード星に付いていけなかった民子は彼らの帰りを待ちながらも病死、マクーを追っていたボイサーも同僚であったハンターキラーの裏切りによって行方不明になってしまった。

以後はボイサーの親友であり銀河連邦警察の最高責任者であるコム長官によって育てられる。




性格

正義感の強い熱血漢な性格だが、優しくコミカルな体育会系のナイスガイでもあり、多くの子ども達に慕われていて仕事の合間によく遊び相手になっている。

また、コム長官の娘ミミーのように彼に好意を寄せる女性も多い。
ただし本人は色恋沙汰に疎い。ミミーが自分に好意を寄せていることにコム長官とマリーンに指摘されるまで気付いていなかった。

しかしマクー絡みの事件が起きると乗馬クラブの仕事を放り出して捜査に向かう為に月給が3000円だったことも…
「お前が働いた時間を計算すると3000円にしかならんのだ!すぐどっかへ姿をくらますしな」

その上バード星での暮らしが長かったので現金を持ち歩く習慣が無く*1、そのくせよく奢ろうとするので知り合いに借金をすることもしばしば。
出世してもその癖は治らず、借金はミミー、マリーンのみならず後輩の伊賀電(宇宙刑事シャリバン)にも及んだ。

意外な特技としてフランス語が得意であり、フランス語新聞を辞書無しでスラスラ読める程の読み書き能力が有る*2


※推奨BGM:チェイス!ギャバン

蒸着!

宇宙刑事、ギャバン!

宇宙刑事ギャバン


宇宙刑事ギャバンが、コンバットスーツを蒸着するタイムは、僅か0.05秒に過ぎない。
では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

了解。こんばっとすーつ電送シマス

宇宙刑事は強大な力や強力な超能力を持った宇宙の犯罪者と戦う為、様々な機能を持ったコンバットスーツを身に纏う。
ギャバンのコンバットスーツは普段はドルギランに保管されているが、烈が「蒸着」というコールを叫ぶことでドルギランから粒子状に変換されたコンバットスーツが電送され、彼の体を覆うことで元のスーツの姿に戻り、「蒸着」が完了する。

その時間、僅か0.05秒!
それを利用して劇中では「銃で撃たれる→蒸着して弾丸をキャッチする」という使われ方もされている。

移動用ブースターにより300mの高さまでジャンプ可能で、また、白い光の球になって空を飛ぶことも出来、崖や橋からの落下中に蒸着して上に戻るという描写も度々見られた。

右胸にはエネルギー装置があり、これを破壊されるとレーザーZビームやレーザーブレードが使用不能になってしまう。


主な装備と必殺技


◆エレクトロソナー
両耳部分に備わる装置。
アンテナを延ばして10km先の微かな音をも聞き分けられる他、メカのコントロールや通信にも使用される。


◆レーザースコープ
強化ガラス製のゴーグルの機能。
魔空空間で姿を消した相手を透視したり、あらゆる波長をキャッチして分析することも可能。


レーザーブレード
宇宙刑事共通のメインウェポン。
詳しくは項目を参照。


◆ギャバン・ダイナミック
レーザーブレードで相手を縦に一刀両断する。多くのダブルマンやダブルモンスターを葬り去った。
23話からから空中で一回転してから繰り出すようになった。


◆レーザーZビーム
右手の人差し指から楔形のダイナミックレーザーパワーを放つ必殺光線。ベム怪獣やマクー戦闘円盤を一撃で破壊する威力を持つ。しかし9話ではダブルマン、35話ではガッツダブラーにで跳ね返されてしまった事がある。
連射は出来ないが、威力の調節や精密射撃、多方向への同時発射など多岐に渡る応用が可能。


◆シルバービーム
主に左手から放つ稲妻状のビーム。
レーザーZビーム程の威力は無いが、その代わりにチャージの必要が無く連射可能。


◆ディメンションボンバー
ジャンプして両手で繰り出すパンチ。
空中から滑空するように使うのでクラッシャーの群れを一掃できる
ジャンプをせずに繰り出すこともあった。


◆スパイラルキック
ドロップキック。


◆ギャバンバリアー
光の壁を作り出して相手の攻撃を防ぐ。


◆ギャバンキック
飛び蹴り。


◆ギャバンパンチ
巨大な岩を吹き飛ばし、厚さ10cmの鉄板をぶち抜く程の威力のパンチ。


◆ギャバンビーム
両手を地面につけ、青いビームを流す。


◆ギャラクティカパンチ
両手を青く発光させ、その後突進しながら連続で敵を倒す。


◆ギャバンフルパワー
敵のビームを跳ね返した他、25話では巨大花から脱出するのに使用。


◆エレクトロスプラッシュ
ゴーグルについたアオガメダブラーのウロコパワーを除去するのに使用。


◆ギャバンアッパーパンチ
ダブルモンスターを吹っ飛ばす程の威力のアッパーカット。


◆凍結ビーム
鬼火隕石の熱を止めるために使用。ポーズを取りゴーグルから発射する。


◆ガスセンサー
車の排気ガスなどの濃度を計測可能。


メカニック


◆超次元高速機ドルギラン
ギャバンの活動拠点となる超光速宇宙船。
拠点となる上部の円盤「ギラン円盤」と下部の戦闘メカ「電子星獣ドル」の2つで構成される。
コンバットスーツやサイバリアンなどの装備一式やメカもここに収納され、ギャバンの要請に応じてコンバットスーツの伝送やメカの発進を行う。
ギラン円盤は3基のレーザー砲「レーザーサーチ」で武装しているが、ドルギランの状態やギラン円盤単体で戦闘に参加することはあまりない。


◆電子星獣ドル
青い龍型の戦闘ロボ。
普段はギラン円盤の下部にコンテナ状態で設置されているが、ギャバンの指令を受けて分離・変形してロボット形態となる。
主な武器は口から吐く高熱火炎「ドルファイヤー」、両眼または両足から撃つ「ドルレーザー」、そしてを叩きつける「スクリューアタック」や前足をぶつける「ドルキック」など。
基本的に無敵のロボットで、巨大化したベム怪獣やマクーの戦闘円盤は為すすべなくやられていくのだ。
戦闘時にはギャバンは頭に乗る。


◆サイバリアン
ギャバン専用のサイドカー型マシン。
飛行能力やサイドカー部分に内蔵された二連装の「サイバリアンレーザー」、運転席部分に装備された「サイバリアンロケッター」、「サイバリアンスピン」などの武器以外にも魔空空間への突入能力があり、ギャバンは現実世界での被害を抑える為に敢えてサイバリアンで魔空空間に飛び込むのだ。


◆ギャビオン
4話から登場したギャバン専用の高性能戦車。
飛行メカのギャビオンAメカと地上メカのギャビオンBメカに分離することが出来るが、基本的にギャビオン自体飛べるので影は薄い。
上部のレーザー砲から発射する「ギャビオンレーザー」、側面から発射する「ギャビオンミサイル」や「ギャビオンロケッター」などが武器。
ギャバンの音声入力で動き、ドル同様にギャバンは上に乗る。


◆スクーパー
こちらも4話から登場した、ギャビオンに搭載された地底戦車。
2本のドリルで地中に潜航し、地下基地の破壊や救助などで活躍した。
武器は上部に搭載された「スクーパーレーザー」。




『宇宙刑事ギャバン』での活躍

父の行方を探りながらもマクーと戦うギャバンは、戦いの中で「ホシノスペースカノン」のレーザー増幅装置の秘密を守っていた為にボイサーがマクーによって捕らえられていたことを知る。

なおホシノスペースカノンは星一つを跡形もなく粉砕する威力があり、これを参考にした物がシャリバンの駅弁売り…もといグランドバースの主砲・プラズマカノンである。

最終回前話の第43話にてマクーの地上本部・鬼首島でボイサーを救出し、久々に親子のひとときを過ごすも、ボイサーは今までに受けた拷問が元でこの世を去ってしまう。父の手にはレーザー増幅装置の設計図が書かれており、それは体温がある限り決して見ることはできず、体温の低下と共に浮かび上がったのだった。ギャバンは父と母の墓前に改めて打倒マクーを誓った。
そして決戦、シャリバンの助けを借りてサン・ドルバと魔女キバを倒したギャバンはマクー城に乗り込み、激闘の末ドン・ホラーを倒した。それと同時にマクー城も炎上爆発、ここにマクーは壊滅した。

こうしてマクーとの戦いを終えたギャバンはこれまでの功績によって銀河パトロール隊の隊長に昇進し、地球地区の担当をシャリバンに任せて地球を後にした。




宇宙刑事シャリバン』での活躍

魔王サイコ率いる「エスパー犯罪組織マドー」と戦う電(シャリバン)を助けるために度々地球を訪れたり通信で助言や指令を送った。
また、奇しくもかつての父と同じように鬼首島でホシノスペースカノンの秘密を探るマドーの拷問に耐え抜き、シャリバンと共闘もした。
最終回のマドーとの決戦にもコンバットスーツを蒸着して参加し、ミスアクマ1を倒すなど獅子奮迅の活躍を見せ、二人同時に倒さなければ死なないサイコとその分身・戦士サイコラーとの戦いではシャリバンがサイコを倒すと同時にサイコラーをギャバンダイナミックで倒し、マドーを壊滅させた。




宇宙刑事シャイダー』での活躍

その活躍が語られるのみだったが、終盤に大帝王クビライを頂点とする「不思議界フーマ」が全銀河大侵略を行った際には銀河パトロール隊を率いて奮戦する様子が描写された(ただしバンクフィルムとイラストのみ)。
その為に地球で戦う沢村大(シャイダー)との共闘はなかった。

フーマ壊滅後の特別編にてシャリバンと共にようやく登場した。この頃にはミミーと婚約していた*3

ちなみにこの時は丸坊主だったのだが、本人は誤魔化していたが気の弛みをコム長官に咎められて刈られたかららしい(実際は大葉氏の映画*4出演の都合)。




その他の作品での活躍

  • 『ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション』
オンラインゲームである同作にもゲスト参戦した(現在はサービス終了)。


天空忍者シュリケンジャーの変装の一つを大葉氏が演じたのだが、シュリケンジャーへの変身ポーズは何故か蒸着ポーズだった。名前も「烈堂」と烈に似た名前であり、最終回で彼だけ登場しなかったのは大場健二によるインタビューではシュリケンジャーの正体は裂堂だったのではないかと見解を出している。


同じ宇宙の警察が主役である同作では『特捜戦隊デカレンジャー バトルステージ エマージェンシー! 伝説の宇宙刑事』にて共演。ここで今は宇宙警視総監であること、そして地球署所長であるドギー・クルーガーとは親友であることが明かされた。

この設定が公式なら『デカレンジャー』と宇宙刑事3部作は同一世界観の物語ということになるのだが、あくまでショーの設定なのでどこまで有効な設定かは不明である。
が、ゴーカイVSにてデカレンと所属組織が同一である事が明かされた。つまりスーパー戦隊シリーズと同一の世界観という事になる。


  • 『宇宙刑事ギャバン』(山田秋太郎の漫画版)
角川書店『特撮エース』Vol.5に掲載された読切漫画。『シャイダー』最終話客演時を反映してかスキンヘッドのキャラデザとなっている。
混迷の21世紀に突入し人心も乱れた地球で、正義を見失い絶望しかけていた一人の警察官に「正義は仕事じゃないぜ」という言葉を残した。
後の『スーパーヒーロー大戦Z』時代の烈自身に是非とも聞かせてあげたい言葉である。


海賊戦隊ゴーカイジャーと共演を果たした。
新たな強敵である自分の海賊版であるギャバンブートレグ、そして宿敵ドン・ホラーの血を引くアシュラーダと死闘を繰り広げる。
既に老年ながら未だ現役の宇宙刑事として辣腕を振るっている。
実はゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスと意外な接点があり……。


ギャバンのコードネームを受け継いだ青年・十文字撃を主人公に新たな物語が展開された。
烈も未熟な撃を荒療治で激励するおいしいポジションとして登場している。


  • 『宇宙刑事ギャバン THE NOVEL』
小説作品で、時系列的には『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』の直前に相当。
シャリバンやシャイダーと異なり、本名である「ギャバン」の名が何故十文字撃に引き継がれたのかも少なからず触れている。


  • 『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』
大葉氏が出張ると撃らの存在感が霞むのを懸念したのか数々の功績が認められたのか、かつてのコム長官と同じ地位に就任されてたようで、
バード星の銀河連邦警察代表として登場している*5

作中において、宇宙で頻繁に発生している怪現象の容疑者として仮面ライダーウィザードこと操真晴人仮面ライダービーストこと仁藤攻介をマークしていたが、
その原因がかつてシャリバンが壊滅させた宇宙犯罪組織マドーにあることを知らされると地球を中心に全宇宙が幻夢界と化すのを防ぐために最終兵器である超次元砲で地球を幻夢城ごと破壊するのを実行してしまう。
本編ではこの件について幻夢城突入の際に「苦渋の選択」と二代目シャリバンこと日向快が撃に伝えており、発射前にも苦悩に満ちた表情で地球に対し詫びの言葉を述べるなど、父たるボイサーが愛した母なる地球を破壊することは烈自身も望まざる選択だった描写も見受けられる*6が、
尺の事情のためかこの映画における烈はその地位からやることなすこと空回り気味な描写が目立つ点は否めず、
事実上往年のヒーローをマドーやスペースショッカーと並ぶ作劇上の悪役というポジションに置いたことに対する脚本を始めとするスタッフへの批判の声も未だ根強い。
あんまりにも程のある扱いだった故、非公式の同人誌では「あれはスペースショッカーの手先のワームが化けた偽者だった」なんて解釈をされた事もあったり


  • 『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』
『スーパーヒーロー大戦Z』の翌年にリリースされたVシネマ『宇宙刑事シャリバン・シャイダー NEXT GENERATION』にも未登場でその処遇にやきもきしたファンも多かったようだが、2017年発売のVシネマである本作にてようやく再登場を果たす。

現在では前線から身を引いて宇宙刑事たちの教官となっており、現銀河連邦警察長官のソフィも彼の教え子の一人。
しかし、マッドギャランによりレーザーブレードを折られその猛攻に苦戦する撃の窮地を聞いて臨時復帰もかねて参戦。
宇宙刑事の魂たる自身の『レーザーブレード』をパワーアップさせた『レーザーブレードオリジン』を撃に託し、自身は敵アジトに潜入し生身で大暴れするという、4年間の沈黙を忘れさせる獅子奮迅の活躍を見せつけた。
やっぱ烈ちゃんは机にかじりつくよりは現場で暴れてナンボである。

ちなみに、『スペース・スクワッド』では金髪姿で登場した烈だが、演じた大葉氏曰く「これが一条寺烈の地毛で、地球赴任時には日本での活動に際して染めていた」という解釈とのこと。







『宇宙刑事ギャバンの追記・修正は僅か0.05秒に過ぎない。ではその追記・修正プロセスをもう一度見てみよう。』


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最終更新:2023年07月04日 08:12

*1 バード星には現金を持ち歩く習慣というものが無いらしく、ミミーやマリーンも買い物をする前に質屋や宝石店で資金調達していた。

*2 これは番組のフランスへの輸出を放送当時から計画していた事による

*3 ちなみに小説作品『宇宙刑事ギャバン THE NOVEL』ではこの設定は拾われておらず、実質パラレル関係となっている(単に著者の設定見落としにすぎないと思われるが)。

*4 「伊賀野カバ丸」

*5 これは、コム長官役の西沢利明氏の体調不良のためと思われる。残念ながら西沢氏は2013年4月11日に死去となった。

*6 最終的にそのエネルギーは球体ロボット・サイコロンを介して魔王サイコ復活を促す結果となってしまうが…