バスコ・タ・ジョロキア

登録日:2011/06/23 Thu 23:34:31
更新日:2023/11/12 Sun 07:44:18
所要時間:約 12 分で読めちゃったりして♪




※推奨BGM:次~回!!


次ィィィィィィ回!第15話!!

マベちゃん、今船長やってんだって?

バスコは赤き海賊団の一員だったんだよ…。

アイツに関しては手出し無用だ!


第15話

私掠船現る


レンジャーキーにはこういう使い方もあるってコト♪




“何か”を得るには、“何か”を捨てなきゃ♪


バスコ・タ・ジョロキアとは、海賊戦隊ゴーカイジャーに登場したキャラクター。
演:細貝圭


【概要】

宇宙帝国ザンギャック公認の私掠船「フリージョーカー」の船長で、宇宙猿のサリーを連れている宇宙海賊
懸賞金は元300万ザギン。

ファンの間でのニックネームは「ジョロちゃん」「ジョロッキー」等。


【人物】

ややオカマっぽい口調と飄々とした態度が特徴で、笑みと余裕、軽いノリを崩さないチャラい優男だが、その本性は冷酷にして非情
「“何か”を得るためには“何か”を捨てなければならない」を信条とし、
他人を一切信用せず、自身の欲望と目的のまま、長年付き合ってきた仲間ですら平気で切り捨てる卑劣漢である。

他人をあまり信用しないタイプ故に連れているのは宇宙猿サリーのみ。
手駒も、自身が奪ったレンジャーキーを利用し召喚した歴代戦隊や、サリーが体内に格納する戦闘疑似生命体といった明確な自我を一切持たない者で統一されている。
手を組んでいたダマラスに対しても忠誠心は皆無であり、サリーと共に「アッカンベー!」をかましていた。


【戦闘能力】

ただし卑劣な性格とは裏腹に実力も凄まじく、「あのアカレッドも恐れた」と豪語する自身の真の姿である怪人体は、その自負に違わない圧倒的な戦闘力を誇る。
レジェンド戦隊達から力を受け取ったゴーカイジャー達を小細工抜きの戦いでも幾度も苦戦させ、ザンギャック最強の武人であるダマラスとも真っ向から互角に渡り合った。
名実ともに本編最強クラスの敵である。


使用武器は「カリブラスター」という拳銃と、「カリブレード」というカットラスのような片手剣
また「ラッパラッター」と呼ばれるラッパ状のアイテムを保有する。
このアイテムはモバイレーツのようにレンジャーキーを最大5つまでセットする事が可能で、
キーをセットしてからラッパを吹くことでキーに対応した戦隊ヒーローを傀儡として実体化・使役する事が可能。
また歴代のスーパー戦隊から「大いなる力」を強引に奪い取れる多機能アイテムである。


【本編での活躍】

第15話「私掠船現る」にて、宇宙艦フリージョーカーに乗り初登場。
彼は元々赤き海賊団の一員で、マーベラスアカレッド、そしてナビィと共に宇宙最大のお宝を探す旅をしていたが、


「何かを得るには、何かを捨てなきゃ。……俺、アンタらを捨てるよ」


と言い放ち、アカレッド達を裏切る。そして宇宙帝国ザンギャックと手を組み、赤き海賊団を全滅させた。
その時に、マーベラスはナビィと生き延び、アカレッドから今迄集めたレンジャーキーの入った箱を受け継いでいた。

その後、バスコは宇宙帝国ザンギャックから様々な情報を得て、マーベラス達に会うため。そして、レンジャーキーを全て横取りする為に地球へ来た。

勿論、マーベラスは裏切り者であるバスコを許すハズもなく、出会い頭に戦闘。


マーベラス「相変わらずだな、バスコ!」

バスコ「まあまあそう言うなよ、マーベちゃん♪」


彼は、マーベラスから「サシでケリを着ける」と連絡を受け、数時間後、バスコはサリーと共にマーベラスと再び面会。

そこでバスコは、五本のレンジャーキーを取り出し、マーベラスを驚かせた。


「あの時三人で集めた奴は、全部じゃなかったってこと。やっぱり知らなかったみたいだね♪」


そして彼は、トランペット型武器「ラッパラッター」にレンジャーキーをセットし


の5人を召還。


「レンジャーキーにはこういう使い方もあるってこと♪」


しかし、ジョー達が応援に駆けつけ、見事召還された戦士達を撃破。バスコの敗北かと思われていたが……

何と! バスコはまだレンジャーキーを持っていた!

「俺が持ってたレンジャーキー…5つじゃなかったんだなぁ~、これが!!」


を既に召還しており、ゴーカイジャー達を不意打ち。
その後バスコはマーベラスを残し、他の4人を人質にする。
置き土産として、ドラゴンレンジャー、デカブレイク、シュリケンジャー、キングレンジャー、タイムファイヤーのキーを残して……。

そして彼はマーベラスに「4人を返して欲しければ、ゴーカイガレオンとナビィ、そしてレンジャーキーを寄こせ」と取り引きを持ち掛ける。

  • マーベラスと電話をしながらジョーを思いっきり痛めつけ、ニヤニヤしながら顔を踏みつけた。
ゴーカイジャーの内なる芯というか魅力は、宇宙モチーフや別の戦隊に変身すること、過去のヒーローが出てくること等と違い、
「マーベラスとジョーの友情、バスコの絶賛すべき悪役ぶり」が魅力の作品だと言える。
バスコとの初会合ではジョーとマベの友情は どこまで深いものなのかまだ視聴者には見え切ってない時期なのだが、
ジョーはマーベラスが「」と「仲間」を天秤にかける不条理を友として嘆き、攫われた己のふがいなさに怒っていた。

その時、マーベラスはある作戦を思い付く。

そして運命の取り引きの日。
場所に来るや否や、マーベラスは思いっきりレンジャーキーの入った箱を放り投げた。
レンジャーキーが辺り一面に散らばり、紛れこませておいたモバイレーツでハカセが変身。皆を繋いでいた鎖を壊し解放する。

意外な作戦に戸惑うバスコとサリー。
その合間にナビィは素早くレンジャーキーを箱に収納し、ガレオンへ。
ジョー達四人は何とかゴーカイチェンジしてマーベラスと無事に合流。
バスコはシンケンゴールド達を再び召還するも、ゴーカイジャーの連携に返り討ちに。
そしてその後は、サリーから召還された怪人に後を任せ、その場を後にした。

その後マーベラス達は、レンジャーキーを一気に15個も手に入れた事でホクホクしていた。

しかし……


まだあったりして♪


バスコはまだレンジャーキーを持っていたのであった!!

黒騎士星獣戦隊ギンガマン
シグナルマン激走戦隊カーレンジャー
リオメレ獣拳戦隊ゲキレンジャー
デカマスター、デカスワン(特捜戦隊デカレンジャー)
ズバーン(轟轟戦隊ボウケンジャー)
マジマザーウルザードファイヤー(魔法戦隊マジレンジャー)
シンケンレッド(姫)(侍戦隊シンケンジャー)

だがその後、黒騎士のレンジャーキーをゴーカイジャーが奪還。残りのレンジャーキーも31話で入手した。
流石に白バラ仮面、マグネ戦士、X1マスク、ガンマジン、ホワイトレーサー、タイタニアムレンジャー、デカゴールド、デカブライト、
バットレンジャー、シャークレンジャー、エレファンレンジャー、ゴローダーGT、ゴセイグリーンのキーは出なかった。
また、銀河戦隊ギンガマン暴走戦隊ゾクレンジャー邪電戦隊ネジレンジャー、外道シンケンレッドといった悪の戦隊のキーも出なかった。

そして、その31話にて手持ちのレンジャーキーを全て失い、それにも関わらずなおも余裕の態度でバリアを張ると……

終わり?……笑わせないでよ!マベちゃん程度が、俺をなんとか出来ると思ってんの?

マベちゃんには見せたことなかったっけねぇ…これがアカレッドも恐れた俺の真の姿さ!

遂にマーベラスたちの前で真の姿を現した。
ゴーカイジャーのファイナルウェーブをいとも簡単に弾き返す驚異的な力で、一瞬にして全員を戦闘不能に追い込んだ。
その上、チェンジマン・フラッシュマン・マスクマン3戦隊の大いなる力を手に入れていたことも判明。
懸賞金も判明し、その額3,000,000Z(ザギン)。
その後、ダマラスを裏切った事で私掠許可は取り下げられ、10,000,000Zにまで跳ね上がった。


一時サリーがピンチに陥った際、動揺し身を挺してサリーを救っており、仲間意識があるのかと思われていたが、そんな事なかった。

わざとサリーを傷付けガレオンに潜入させ、レンジャーキーの入った宝箱を持ってこさせるも、偽物と解るや否や、『お守り』と言い渡していた首飾り型爆弾のスイッチを入れ、サリーもろともマーベラスを爆破。
そして、立ち向かうジョー達をも薙ぎ倒し、34の大いなる力、全てのレンジャーキー、ゴーカイガレオン、ナビィを手中に収めてしまう。

そして、逃げ出したナビィを探す為にゴーカイジャー6人のキーを実体化。だが、キーを取り戻したジョー達に反撃され、戦闘に。
「海賊版の海賊に負けるはずありません!」(アイム談)

ガレオンバスターの一撃をも跳ね返しジョー達を追い詰めるも、そこへ死んだ筈のマーベラスが現れる。

実は、マーベラスを爆破した際、ゴーカイジャーに介抱された事で彼らに恩義を感じていたサリーは、
自分を庇ったマーベラスを守ろうと爆弾を体内に取り込み自らを犠牲にする形で、彼へのダメージを軽減していたのだった。

真相を知り、今度こそ決着をつけようと、一騎打ちに挑もうとするマーベラスに、バスコは、アカレッドが赤き海賊団を結成し、レンジャーキーを集めていた本当の目的を明かす。
それは、回収したレンジャーキーをすべてのスーパー戦隊達に返す事だった。


「いいかいマベちゃん! 俺が裏切ったんじゃない……アカレッド(あのオッサン)が最初から俺達を裏切ってたんだよ!」


自分達は所詮、アカレッドにいいように利用されていただけだと嘯くバスコに対し、マーベラスは不敵に笑ってそれを一蹴する。
今の自分は赤き海賊団ではなく、ゴーカイジャーである事。
そして「ゴーカイジャーの夢を邪魔する者はバスコだろうが、ザンギャックだろうが、アカレッドだろうが、ぶっ潰す」と宣言するマーベラスの自立に感心したバスコは普段の飄々とした態度を完全に消し、呼び方をこれまでの「マベちゃん」から「マーベラス」へと改めた。

そして、「一人の船長」として決着をつけるべく、互いに手出し無用、小細工無しの一対一の決闘を開始する。
お互い一歩も譲らぬ激戦を繰り広げる二人。
そんな中、機動性に関しては僅かに一歩リードしていたバスコに対し、マーベラスは自分の足ごとバスコの足を剣で押さえるという奇策に打って出て、
互いに身動きがとれない状態へと持ち込んだ。


「正気ッ!? 目茶苦茶やるねぇ……マーベラス」

「言ったろ、これが最後だ!」

捨て身の作戦でバスコは銃を、マーベラスはを、それぞれゼロ距離から放ちあった渾身の一撃を食らい、両者共に相討ちとなって倒れる。
かと思いきや、バスコが放った弾丸はマーベラスの胸に収められていたとある金属片によって防がれていた。
それは、自らがサリーをマーベラス抹殺の捨て駒にする為に用意し、手渡していた爆弾の“お守り”の破片だった


「……なるほどね……そういう事か……」


自らの勝利のために捨て駒にした相棒 サリーによって、宿敵であるマーベラスの命が救われ、自分自身が引導を渡されるという皮肉な結果になった事を悟ったバスコは、
自嘲の微笑みを浮かべながら倒れ、その骸は静かに消滅していくのだった……。


その後、ゴーカイジャー達は50話にて「宇宙を自在に作り変える(何かを得る)代わりに34のスーパー戦隊の存在を無かったことにする(何かを失う)」ことを要求する
宇宙最大のお宝を破壊。自らの手で夢を掴み、ザンギャックを打倒することを決意した。
そしてアクドス・ギルを倒した後、34のスーパー戦隊のレンジャーキーを全て元の持ち主に返却した。
こうしてバスコは全てにおいてゴーカイジャーに敗北することとなった。



【本編終了後】

劇場版『特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー』で、エンターの作り出したアバターとしてダマラス、エスケイプと共に復活
言動、性格こそそっくりであったが、実力に関しては本物より遥かに劣っており、
かつて大いなる力を奪ったサンバルカンにゴーカイチェンジしたマーベラス、ジョー、ルカによって倒された。


【余談】

名前の由来は、「バスコ・ダ・ガマ」+「タバスコ」+「ジョロキア(唐辛子)」。
トリノイドではない。念のため。
登場した頃は追加戦士達のレンジャーキーを持っていた為、「こいつが六人目の戦士になるのでは!?」と予想していたファンも多かった。

バスコ役の細貝氏にはゴーカイジャーファンの甥っ子がおり、細貝氏がゴーカイジャーに出演すると知った時には興奮して喜んでくれていたが、細貝氏の演じる役が外道な悪役である事を知ってからは態度が一変して冷たくなってしまい、バスコ怪人体の話題を出しても華麗にスルーされたらしく、挙句、バスコがゴーカイジャーを毎度の如くボコボコにする事から、とうとう家への出入りまでも禁止になったとか。
ちなみに、その甥っ子の誕生日にはガオライオンの玩具をプレゼントしたらしい。
また、撮影後にはゴーカイジャーの面々と写真を撮り、それを甥っ子に見せて「本当はゴーカイメンバーとは仲良しなんだよ~」と必死でアピールして機嫌を直してもらおうとする等、気苦労が絶えなかったそうである。

細貝氏が参加しているグループ「ココア男。」には、シンケンジャーの谷千明を演じた鈴木勝吾氏も参加している。

細貝氏本人としては、バスコのあまりの外道っぷりに、「ゴーカイジャーやレジェンド戦士を苦しめる度にどんどん子供達から嫌われていく」と嘆いており、
とあるファンイベントで直接子供達と触れ合う機会があった際にも、当然子供達からは怖がられ、「来ないで!」と号泣しながら拒絶する子供や、
目を合わせるなり凄まじい形相で睨みつけてきたり、蹴りを入れてこようとする子供が後を絶たず、進んで寄ってくる子供はほとんどいなかったという。
ちなみに細貝氏曰く「流石にその日はショックのあまり、立ち直れなかった」らしい。
その一方で「子供から石を投げられる覚悟で演じている」と語ったこともある。
これに関しては、マーベラス役の小澤亮太も「細貝くんが酷いことされないか心配」と不安に思っていた。

また、ゴーカイジャー撮影終了記念を兼ねたスーパー戦隊シリーズ35周年祝賀会に参加した際には、かつて鳥人戦隊ジェットマンで悪役ラディゲを演じ、やはりその外道ぶりが原因で親族や子供達からの風評被害を経験した舘正貴氏と対面し、お互い悪役を演じた為に私生活で苦労した者同士シンパシーあってか、労いと激励の言葉をかけてもらった。

サリーを裏切り、死なせた回が放送された、まさにその日に写真集発売のイベントがあり
街中に出た彼は子供達からの悲鳴や罵声の渦の中でその日を過ごしたそうな…(イベントでの女性人気は圧倒的に細貝氏がトップらしいが)
雨男であるらしく、ゴーカイジャーの撮影における天候不良は全て細貝氏のせいにされた。らしい。

ゴーカイジャーの海外版、パワーレンジャー・スーパーメガフォースにおいては、何故かバスコに相当する人物は存在しない。
これによりバスコに関する回であるギンガマン、オーレンジャー、ゴーゴーファイブ回等は丸々カットされてしまった。(特にゴーゴーファイブ回は原典におけるゴーゴーファイブの全員のゴーカイチェンジはこの回のみの為、こちらにおけるゴーゴーファイブのパワレン版パワーレンジャー・ライトスピードレスキューの変身は終盤のブルーのみになってしまった。)



マベちゃん、追記・修正頼むよ♪

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最終更新:2023年11月12日 07:44