草薙素子

登録日:2010/04/01(木) 23:48:55
更新日:2024/04/18 Thu 23:52:16NEW!
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草薙素子(くさなぎもとこ)



攻殻機動隊シリーズ』のメインキャラクター。通称、少佐*1

CV:田中敦子(ARISE、PS版以外)/坂本真綾(コドモトコ、ARISE)/鶴ひろみ(PS版)


脳と脊髄の一部以外はすべて義体化している女性で公安9課のリーダー。

電子戦・集団戦・個人戦問わず優秀な能力を持ち、公安部公安9課の荒巻部長からは『エスパーよりも貴重』と言われるほどの実力をもつ*2
だが、もっぱら彼女の優秀さは軍事用の義体やネットワークにに対しての適正が高いという点にある。
男勝りな性格と行動力の持ち主。そのため仲間内では「メスゴリラ」*3というあだ名を付けられることも。

直感から行動の指針を決める時は「ゴーストが囁く」と表現する癖がある。



攻殻シリーズの殆どで主人公的な立ち位置だが、作品毎に背景設定が全く違うのも特徴である。





『攻殻機動隊(原作)』

◆攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
可愛い
冷静沈着な性格に加え、判断力、統率力、義体を操る高い才能、リアリストという面は他のシリーズと同じなのだが
よく喋るし、愚痴も言うし、結構笑うし、イヤミも大好きという明るい性格。
現実的な性格ではあるが、少なくともクールビューティーでは全くない

荒巻部長にあっかんべーしたり、撃たれた自分を心配したトグサに「死ぬかと思った?思った?」と絡む。
電脳内のマップのマーカーに「びしょうじょわたし」&「しんまいとぐさ」とか表示しちゃう。
えへへと笑うし、生理だとふてくされるし脳みそだけでも生理が来るのか*4、仕事がひと段落したら部長に有給をせがむ。
とても可愛い

仕事はきちんとこなすが公僕としてお堅いわけでは全然なく、友人と撮ったレズAV(※違法)*5を売って小遣い稼ぎなどもしている。
ちなみにバイで男の恋人もしっかりいる。
……尤も、仕事の影響か本人の性格からなのか、あんまり長続きしない。
最終的にプロポーズの申し出を受けたのはネットの海で生まれた生命体という剛の者。

高い能力と深い見識、それに似合わないコミカルさを併せ持つのが、原作の彼女の一番の魅力である。

◆攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE

「攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE」では彼女の子供たちと言える同位体が主役であり、彼女自身はエピローグに登場。*6
霊能局の魂合環(たまあいたまき)と会話をしている。
複数の情報体と融合を果たしており、その時代の価値観ではもはや草薙素子個人を特定するのが困難な存在と化している。*7
そして一コマだが触手潮噴きをみせてくれる。

結局のところ、人形使いと草薙素子は融合して認識を通常のヒトよりも一段階進めたが、その在り方は早々にスタックしてしまったらしい。
攻殻機動隊1のラストで人形使いは自らの変異体を流し、受け入れてくれた人物と融合を果たしても近しいながらも同種の存在がいる訳ではないので多様性の面で早晩行き詰まってしまう。*8
それではヒトとネットそのものをインフラとするAIが互いのインフラを提供しあった意味が薄く、草薙素子同位体たちはヒトブタネットを作ったりと様々な模索を続けながら相克していた。
そこに一石を投じることになったのがラハムポル博士が研究していたケイ素生物の設計図だった。
草薙素子はこれを育てて融合してみたいと望み、荒巻素子はこれを警戒することになった。そこで両者は共同でこれを管理し、宇宙で会談することでどう取り扱うかを決めるのだった。

後にこれはポセイドンインダストリアルの中で草薙素子同位体の100番目の同位体・吉野素百(よしのすもも)に託され*9、後にアップルシードに登場する草薙素子同位体の101番目の同位体・吉野一(よしのはじめ)に引き継がれる。

◆攻殻機動隊1.5 HUMAN ERROR PROCESSER

「攻殻機動隊1.5」では時系列として攻殻1のあとなので人形使いと融合した後なので9課から離れて行動中。
作中の描写としては通常の人物として捜査中の9課に接触してきたが、目に見えてAIと融合した影響は見られない。
ただし、蓋を開けてみれば普通に行動しているように見せていたクロマと名乗る存在はデコットであり、十分ぶっとんでいた*10
クロマの主がどの同位体であるか不明。同じ名前のデコットを使用しているので、荒巻素子の可能性も高いが作中情報のみでは確定できない。
攻殻機動隊1.5で取り扱われる事件の一部は上記「攻殻機動隊2」において草薙素子同位体同士が相争う様が9課に観測されたケースもある。*11

◆ちなみに…

士郎正宗氏による原作世界における出生や攻機設立前の裏設定のメモの要素を纏めるとこんな感じであるらしい。
一応発表されたメモの要素ではあるが、叩き台としての要素が否定できないので確定であるかは別の問題である。その点には留意されたい。

【サイボーグエンブリオ 1・501】

彼女の501機関におけるコードネームは「サイボーグエンブリオ1・501」。
胎児の状態で義体化した特殊な存在であることから「サイボーグの嬰児」のコードネームがついている。

薬品テロを企てたテロリストから回収された化学薬品を軍が回収し処分するはずが、積載していた輸送車が事故を起こしとある観光地に流出。
それを浴びてしまった観光地にいたとあるカップルは化学汚染によって瀕死の重体。しかし女性の中に宿っていた胎児にはまだ助かる可能性があった。
その現場で救助にあたったサイボーグであるマムロ中佐はパンドーラ・デバイスのパラメディックスキルを使用。
ドクトル・バケルの緊急医療措置というサイボーグの生命維持装置を胎児に接続することでその生命を保つことに成功した。
しかし、マムロ中佐はそれにより彼の残されていた生体部位に化学汚染を受けることとなり、その寿命を短くしてしまうことになる。
一方、胎児の方は未発達の脳に緊急用の電脳マイクロマシンを注入され、大人の軍事関係者のサイボーグの信号を介入を受けた。
これにより胎児の脳は通常の育ち方をせず、極めて軍事的な動作や義体・ネットワークに適合する特殊な育ち方をすることになる。
これが草薙素子が義体や軍事・電脳スキルに高い適正を持つ適合者になる直接的な原因となっている。
彼女は義体研究をする501機関に引き取られ、そこで特殊兵装制御装置用の生体ユニットの実験素材となっていた。
ゆえに特殊兵装装置の生体制御ユニットを示すタイプ1シリーズと501機関所属を示すコードネームとして「CE1・501」と呼ばれる。*12

ちなみに「人形使い・P2・501」を意味する「501機関開発・自動電子情報戦ユニット自立型タイプ2制御兵器群プロジェクト2・501」も同様の命名法則。
ゆえに草薙素子と人形使いの融合は「501機関出身の兵器同士の融合」であり、これらに何らかの関連性があった可能性も否定はできない

なお「草薙素子」は偽名である。
士郎正宗氏によると彼女が501機関に所属している時にクルツコワ*13と対峙した時に「草薙」姓の偽名を名乗ったことがきっかけらしい。

501機関は物語世界の当時の陸上自衛隊管轄で義体研究その他、兵器開発を行っていた部局であるらしい。
ゆえに501機関の付近にはESP研究所や霊能局の研究機関が併設されている。攻殻機動隊2のラストの回想で環と素子が出会ったのもそこである。
この物語世界ではエスパーが研究対象として確認されており、荒巻がエスパーより貴重な存在と言っているのは実数として比較できるからでもある。

そしてよく言われる「メスゴリラ」だが、これも501機関にはそう呼ばれるきっかけになる彼女用の重装型義体が存在したことが原作者から仄めかされている

攻殻機動隊ARISEの草薙素子の設定はこれらの基本アイディアを元に作品に応じたアレンジがなされている。
また原作攻殻機動隊と同じ世界と設定されている紅殻のパンドラに登場した草薙素子らしき女性の情報によるとこれらの設定は概ね踏襲されていることが分かる。

【草薙の剣】

501機関所属時の任務の中で彼女はある作戦行動中に世界に分散している幾つかの巨大サーバー上にある集積回路の設計製造ラインに侵入したことがあった。
彼女はこの製造ラインの自動処理部分に割り込んで、以降全世代の製造設計に自分用の秘密バックドアが構造上発生するように仕組んだ。
このバックドアに対する優先アクセス権のことを「あらゆるファイアーウォールを鎮火無効化」することから「鎮火の剣」*14の意味で「草薙の剣」と言う。
501機関所属時の同僚だった坂本射蜂や霧隠雷蔵や紡毒炉などが言い出したものだそうである。
そして、人形使いと融合した後の彼女は、これによりアポルシード計画遂行のために作られたソロモン級AI群をも出し抜くことに成功している。*15
草薙素子がやたらと電脳戦に強い要素にはこういった特性も影響している。
それゆえにソロモン級AI群からは「剣の魔女」「剣の要素を持つ魔女」として警戒されてもいる。

【荒巻との縁】

紅殻のパンドラにて明かされた要素に荒巻大輔の孫娘、荒巻理凰の存在がある。
彼女は飛行機撃墜テロ*16で負傷することになり、全身義体化を施さなければ命は永らえなかった。
しかし義体化黎明期の出来事ゆえ彼女は全身義体に適合できずに様々な代替案を提示されるも有効打は無く、やがて身体機能が低下し命を落とすことに。
この出来事によって荒巻大輔はますます犯罪者やテロ行為を憎むようになり、攻性の組織の必要性を痛感し公安部にそういった性質の組織"攻殻機動隊"設立することを決意することになる。
その一方で彼は孫娘が使っていた義体と全く同じ型の義体を使っている少女のことを気にかけるようになる。それこそが501機関所属の"CE1・501"、偽名「草薙素子」だった。
荒巻は草薙素子に亡くした孫娘の姿を重ねていた…とする士郎正宗氏の案が存在した。
飽くまで案でありこの要素が何らかの作中でちゃんと描かれた訳ではない。正式設定かどうかは未定なので注意されたい。
なおSAC1話において服部八武なる老人から「お孫さんは元気かね」と話しかけられる場面があるが、本来はこの設定を指してのことだったらしい。*17
荒巻はこの服部老人を経由しケミカル汚染をされ先行き短くなった身体を抱えたマムロ中佐から荒巻に草薙を預けたい意思があることを知らされたそうである。


『Ghost in the Shell -攻殻機動隊-』シリーズ

クールビューティーのイメージが付いたのはここから。
原作のようなコミカルな面は全くなく、物憂げな女性となっている。
造り物の身体や自分を認識するためのものが自身のものと認められず、自身のゴーストの在処に悩んでおり、バトーからは「9課を辞めたいんじゃないか」と察せられていた。

その後、人形使いと呼ばれる「ハッカー」が引き起こした事件により事実上の行方不明となる。


+ 以下ネタバレ

【Ghost in the shell/攻殻機動隊】

実際には人形使いというハッカーは存在せず、電脳空間に発生した存在(ゴースト)が素子のゴーストと融合をするために引き起こした事件であった。

人形使いと呼ばれる存在に興味を示した素子は人形使いのゴーストと融合を行う事を決める。
証拠隠滅を図る公安6課により人形使いの入った義体は狙撃され大破。
ほぼ同時に素子も同時に暗殺をはかられるが、間一髪バトーが人形使いのゴーストを取り込んだ素子の頭部を守りぬくなか素子の意識はブラックアウト。

素子が次に目を覚ますとバトーが急遽入手した子供型の義体(通称:コドモトコ)に頭部を接合された状態だった。

結局、政治的な決着としては暗殺現場から素子の頭部は見つからなかった為に草薙素子は行方不明扱いになる。
そして人形使いと融合した彼女は均一なるマトリクスの裂け目の向こう側に消えてゆくのだった。


【イノセンス】

素子が行方不明になった数年後。
バトーはかつて素子がそうであったかのように物憂げな雰囲気を纏い、素子の影を追いつつ新たに犬を飼う生活を送っていた。
そんな中、ロクス・ソルス社が子供を誘拐し、ゴーストダビングを行っていたハダリと呼ばれる型のガイノイドが暴走するという事件が横行。
被害者に公安関係者が含まれていたため捜査に当っていたバトーとトグサはその中でロクス・ソルス社の本拠地である北端に向かうことになる。
バトーはゴーストハックによって暴走す事件も起こしたが「自分には守護天使」ついていると豪語していたように「素子と人形使いの融合体」からの警告はなされていた。
事件に繋がる人物を求めて旧知のキムの元を訪れたバトーとトグサはキムの防壁迷路の疑似体験に囚われるが、素子のヒントによりこれを突破。
証拠品を求めてロクス・ソルス社のプラントに直接殴り込みをかける中で「素子と人形使いの融合体」はハダリのうちの一体を使う形*18で合流。
バトーが語るように素子は本当にバトーを守護天使として見守っていたのだった。そして素子の断片は事件解明に協力するも結局は再び姿を眩ませる。

攻殻機動隊 S.A.C.シリーズ

こちらは人形使いと出会わず融合もしなかったと言う設定のパラレルワールド扱いで以下の物語。
原作などに比べるとコミカルな部分は減りよりクールな人物として描かれている。反面、時折見せる動揺が際立っている。
それでいて劇場版ほど物憂げなキャラでもなく、所々で穏やかな表情を見せる。

笑い男事件(Stand Alone Complex)

物語中盤のトグサの元同僚の刑事が死亡する事件が発生する。この事件がきっかけで再び笑い男事件が表に出てくる事となる。
『笑い男』の協力の元にアーネスト・瀬良野氏誘拐事件は解明される事となるが、敵対していたのは時の与党。
公安9課は与党幹事長から危険視され、彼の指示で自衛軍海兵隊から襲撃を受けて表向き壊滅。
裏では荒巻が一種の賭けに出て手を回していたが、この時にトグサ以外のメンバーはすべて死亡・行方不明扱いとなった。

素子に関しては良いこと無しで義体が損傷した為に交換しようとしたら女医師*19に脳の視覚・色覚を弄ばれたり*20
政府からはテロリスト扱いされたり、最終的に逃亡中の際に遠隔操作義体の頭部を狙撃されて臨死体験をしたりと踏んだり蹴ったりな展開である。

なおタグの中にある「壊れてしまった人形」のエピソードは3話のラストで語られるがオープニングでも再現されている。
「止まった時計」は彼女にとって義体のリサイズを終了した時に貰った記念の品で彼女にとって思い出を想起させる「外部記憶装置」であるらしい。

◆個別の十一人事件(SAC 2nd GIG)

前作で表向き壊滅した公安9課だったが、メンバーは揃っていながら待機する事態が続いていた中で再びリーダーとして組織を率いる。
個別の十一人を名乗るグループによる大使館占拠事件解決に先回りする形で荒巻が時の総理大臣に政治的取引を要請・これを解決することで組織再編が認められた。
内閣情報庁の合田一人は冷戦構造の再構築によって日本を再び経済的に影響力のある存在へと昇格させるために招慰難民の存在を使って国内世論を操作することを画策。
公安9課は合田の演出により、日米安保体制や難民問題を背景に難民との抗争を激化させる「個別の十一人」なる個別主義集団に翻弄されることになる。
そんな中、電脳ウィルス「個別の十一人」に感染しつつも合田の演出を離れて「制御不能」の要素となるクゼ・ヒデオの存在により事態は混迷を深めてゆく。

2ndGIGではSACシリーズにおける素子の義体化理由(6歳で飛行機事故に遭い重傷を負い義体化)が明かされている。
また、この時同じく生き残り義体化した初恋の相手クゼ・ヒデオが個別の十一人の1人として登場し彼への複雑な感情が物語のキーとなる。


◆傀儡(くぐつ)回し事件(SSS)

個別の十一人事件後、「攻性の組織による解決方法」に疑問を抱いた素子は黙って9課を去り、個人の力で解決可能な社会正義実現の方法を模索していた。
再編された9課と素子が個人的に追っていた謎のハッカー「傀儡回し」の捜査中に偶々再会したバトーと素子。
素子がバトーに残したメッセージと状況証拠から、新生9課では素子が「傀儡廻し」の正体ではないかという疑問が浮上する。

その一応の正体は"Solid stateシステム"を構築したコシキという官僚ではあったものの、素子が失踪した時期と時を同じくしてコシキは既に死亡していたため、
真相は「数多くの正義感を持った者を見てきた草薙素子によって無意識のうちに独自に生み出され、動き出した彼女の深層意識」とでも言うべき存在だった。

従来の物やコドモトコに加え様々な義体を使っている場面が描かれる。

◆"ポストヒューマン"及び"N"事件(SAC_2045)

世情の変化から解体された9課から一部のメンバーを連れて海外で「ゴースト」を名乗る傭兵稼業を営んでいた。
が、アメリカ西海岸にてある民間軍事会社から委託を受けてレイドを鎮圧する中でアメリカのポストヒューマン鹵獲作戦に巻き込まれ処分されそうになる。
一方で日本の将来を憂いていた時の総理大臣に公安9課のような組織の必要性を相談されていた荒巻はオリジナルの旧公安9課メンバーの再招集を企図。
素子たちは荒巻に危機を救われることになり、それまでの事情を引き継ぎ、9課再編と同時にポストヒューマン絡みの日本国内の事件に関与・究明していくことになる。

彼女のリアリストとしての側面が事件最後の選択を左右した。

媒体が手描きアニメからCGアニメーションに変化したことにより、多くの人が「若々しい」と感じる*21外見イメージに刷新された。
能力的な衰えは見せていない。

『攻殻機動隊 ARISE』

9課の正式結成以前の姿として描かれており、突出した能力と冷静な部分は変わらないが精神的に少々未熟。
ビジュアルも他シリーズより幼くコドモトコに近い義体を使っている。
今作では胎児のころバイオテロに遭い延命のため義体化が行われたという設定。

軍の「501機関」に所属しているが死亡した上司の薦めでその友人である荒巻の間接的な保護下の元、攻性のための独立特務隊設立のためメンバー探しを行う。




紅殻のパンドラ ―GHOST URN―

適合者*22の子供たちの中に、彼女と同じ髪形をした少女がおり、年代的にも当時の少佐なのでは?とファンからは予想されていた。
ちなみに主人公の福音は、この時代の素子より年上という設定がある。

その後、第三章「オペレーション・サード・ライトニング」のラストにて、プロポーズ(融合)のパートナーを探すニコちゃんが見つけた最後の候補者として登場。
見えないはずのニコちゃんの気配に気が付くなど能力的には申し分なかったが、現段階ではまだ人間というよりこちら側(・・・・)*23だったため現段階でのプロポーズは保留ということになり、今後の成長を待つことになった。

ちなみに原作で全身義体になった経緯や9課設立以前の経歴が長らく不透明だったが、今作で「胎児の状態で全身義体になった」「研究機関501サイボーグ部隊所属」という設定が明らかになっている。
また本人の描写こそ少ないが、個室で銃のメンテをしながら張り詰めた雰囲気を醸し出しており、そこまで柔らかな性格ではない模様。
ニコちゃんの言う人間ではなくこちら側に近かった彼女が、数年後にトグサにウザ絡みしたりレズAVを売って小遣い稼ぎするなどハジけることを思うと中々に感慨深いものがある。



オタクが「少佐」と言えば、彼女か、戦争大好きナチスデブを指す事が多い。


ちなみにバイセクシャルでもある。*24
原作では女性との際どい絡みが多い。
これは作者の「男と絡ませても喜ばないだろう」とのこだわりから。

非常にGJである。


コドモトコ(さぁて、何を追記・修正しようかしら。NETは広大だわ)

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最終更新:2024年04月18日 23:52

*1 公安9課に来る前は軍に所属していたことから

*2 原作の要素である。

*3 根拠はあるらしい。後述。

*4 マジメに解説すると「脳殻」という表現から誤解を招いている部分ではあるが、攻殻原作世界における脳殻化では肉体から脳だけを取り出している訳ではなく、本来の肉体より切除する際には大脳・小脳・脳幹・硬膜・軟膜・脳部血管系は生体部位がそのまま用いられる(もちろん脳殻化の際には神経系置き換えと義体信号への切り替えを同時に行うのでかなりデリケートな作業となる)ほか、肝臓と副腎の一部を切除して脳殻に収める。またジェイムスン氏の活動やその他の研究者により、義体及び脳殻側において極めて高いレベルで擬似内臓信号の再現に成功しているという設定になっている。つまり「脳殻」は神経信号を代替させ、「切除した脳という『ヒト本来の部位の一部』を『肉体』に繋がれたままである」というふうに誤認識させるためのシステムと言える。オリジナルの肉体の信号はそのままに、人工物の身体は人工の疑似信号が代替している状態なのである。なおなぜこのようなシステムが必要かというと「肉体において多くの端末機を除去すると自律神経の出力がほぼ消失してしまう」という設定が存在するため(士郎正宗氏が参考にした執筆当時の論文でもそのようになっていたらしいが、再生医療が発達してきた今もそのような研究結果になっているかは不明)。結果、草薙素子の脳は脳殻及び義体という人造の身体に接合・及び一部が人工物に置き換えられてはいるが、脳神経やホルモン分泌のシステムは肉体本来の「系」を保っていることになる。前提としては女性生殖器系の内臓信号を仮想的に発生させる機器・人工器官が存在するということにはなるが、その上で考えるならば生理は通常通りの周期で訪れるものと思われる。ノイズがある、違法電脳ポルノの作成が可能なことは逆説的にそのような内臓信号を発生させる器官が存在することの傍証とも言えるだろう。

*5 電脳サイボーグ用の疑似体感ソフトのオリジナルデータの採取をしている。素子は官給品の高性能感覚素子を使用しているため、高精度の体感データが得られる。大変儲かるらしい。副業と割り切っているのか趣味と実益を兼ねているのかは不明。なので俗説では「両刀使い・バイ」とされているが、本当にそうであるのかも不明ではある。どう受け取るかは読者次第の要素だろう。

*6 一応本編内部では意思決定の問題からスピカとアンタレスという存在に分かれており、荒巻素子の影響により安定した時点から草薙素子本人として行動はしている。

*7 が、結果的には「人形使いというネットワークを身体とする人工知能が生物脳にまで進出し、草薙素子という女性の身体がネットワーク上にまで拡張し新たなインフラを身体を得た」だけであり、その在り方が変容しているだけのことである。

*8 電脳を装備しているものは全て草薙素子同位体の亜種になってしまう。

*9 士郎正宗作の「DEAD DRIVE」という作品に登場。

*10 発表された当時としては。描かれたのは攻殻機動隊SACの描写よりも相当に前である。

*11 「FAT CAT」「DRIVE SLAVE」がそれに当たる。

*12 CEは言うまでもなく、サイボーグエンブリオの略である。なおタイプ2・シリーズはAIによる兵装管理システムである。

*13 SACのクルツコワではなく、紅殻のパンドラに登場した彼女

*14 攻殻機動隊2のエピローグで魂合環の幼少期に「生まれは火の参宿…心に鎮火の剣が。参宿の星には心に剣・口に毒。修羅を好み暴悪。菩薩又は悪鬼也」という風に霊視看破されているのはこのことを予見したものと思われる。

*15 そもそもヒトとAIの融合体はアポルシード計画遂行の上でイレギュラーな要素が発生する確率が高くなるので、監視・分離・殲滅のための専用のAIが設定されていたのだが、草薙素子+P2501の融合体は草薙の剣を使うことでその命令が自分たちに及ばないように書き換えてしまったらしい

*16 SACの設定及び東のエデンの迂闊な月曜日とは無関係。こちらはセブロ社のお家騒動にまつわる事件の一部で原作世界のみの話である。なお荒巻理凰と同室で折鶴を折っていた少年はクゼではなく、霧隠雷蔵である。

*17 SACに理凰の要素はないのでSAC世界においては無関係である。

*18 ハダリタイプのアンドロイドに素子の一部をダウンロードさせた物

*19 変態属性持ちの暗殺者

*20 まあ、『笑い男』に助けてもらったが

*21 人によっては幼いと感じる

*22 この時代の発展途上の義体関連技術の制約の中で、ごく少数存在する「生身」以上に義体を扱うことのできる人間

*23 人形使いは自分の設計には存在しない「ゆらぎ」を求めていたため、「合理的判断を下し余裕のない存在」である当時の草薙素子に「ゆらぎ」を認めてはいなかったようだ。そういった事情を加味した上で融合を申し出るにはまだ不十分、時間を置き、彼女に経験を積ませる必要があると判断した。

*24 レズ行為用の電脳性行為の追体験用データのマスターデータを作る描写と同時に男性の恋人を作っている描写はあるが、前者は電脳体験上の話であり本当にそうであるのかの確証はない。単純に小遣い稼ぎのための割り切りとも考えられる。ただし描写から考えると一概に否定できる要素でもない。