アスガルド編(聖闘士星矢)

登録日:2012/05/07(月) 22:42:28
更新日:2023/12/11 Mon 12:40:06
所要時間:約 7 分で読めます





(BGM:聖闘士神話)
永久氷壁に閉ざされし北欧、神の国アスガルド!
邪悪の女神ポラリスのヒルダの下、北斗七星を守護星にした伝説の神闘士(ゴッドウォーリアー)が集う!
新生聖衣(ニュークロス)を身に纏い、俺たち青銅聖闘士(ブロンズセイント)の戦いが今、再び始まる!

※アニメ第73話予告より



アスガルド編とは、『聖闘士星矢』のアニメオリジナル長編エピソードである。



【概要】

原作漫画では、聖域十二宮編終了からすぐポセイドン編に突入したが、アニメではそのまま進めると原作に追いついてしまうため挿入されたオリジナルエピソード。

本編から聖衣のデザインが原作ポセイドン編準拠となり、新生聖衣と呼ばれるものになった。
また、主題歌も「ペガサス幻想」から「SOLDIER DREAM」に変わった。

ストーリーこそオリジナルではあるが、アルデバラン敗北、聖衣新生の経緯、ジークフリートVSソレントなどは原作ポセイドン編のエピソードをアレンジしている部分もある。


アスガルドが舞台の劇場版第2作『聖闘士星矢 神々の熱き戦い』はアスガルド編の原案とされている。



2015年のアニメ作品『聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-』はアスガルドが舞台に選ばれており、アスガルド編の人物も一部登場する。



◆あらすじ

星矢たちの十二宮での戦いの傷が癒えた頃、牡牛座のアルデバランが何者かの手によって倒された。
その後、城戸邸に帰ってきたアテナこと城戸沙織は北欧の地・アスガルドからの刺客にしてアルデバランを倒したΖ星ミザールのシドに襲われる。
間一髪の所で黄金聖闘士の血を受けて蘇った新生青銅聖衣を纏う星矢たち5人が到着し、なんとかシドの襲撃を退けることに成功した。


アスガルドで何があったのか…。


沙織たちはアスガルドへ乗り込むが、そこで待っていたのは呪いの指輪・ニーベルンゲンリングをはめられ邪悪の女神と化したした主神オーディーンの地上代行者ヒルダと7人の神闘士だった。
このままだと、北極の氷がすべて溶け世界中が水没してしまう。
沙織はヒルダに代わって祈りを捧げるが、アテナの小宇宙をもってしても12時間が限界である。

星矢たちはそれまでにヒルダの呪いを解くべくバルムングの剣を手に入れ、ニーベルンゲンリングを破壊しなければならない。
だがそのためには7人の神闘士それぞれが持つオーディーンサファイアを奪わなければならなかった。


―こうして、北の大地をも焦がす熱き戦いが切って落とされた。―



【登場人物】

  • 北極星(ポラリス)のヒルダ
CV:堀江美都子
本編のラスボス。アスガルドの長にしてオーディーンの地上代行者。
本来は心清らかな乙女だったが、ニーベルンゲンリングの呪いにより豹変。
清々しいまでの女王様ぶりを見せつける。


  • フレア
CV:川村真梨阿
ヒルダの妹。氷河とフラグを立てるかと思われたが別にそんなことはなかったぜ!!


◆神闘士(撃破順)

CV:射手座のアイオロス(屋良有作)
永久氷壁をも砕くミョルニルの槌の使い手で、アルデバラン以上に巨漢の髭面だが美男子。正直体つきと顔つきが似合わない。
神闘衣のモチーフは大蛇ヨルムンガンド。伝説でトールと相討ちになった魔物じゃねーか!
ミョルニルハンマーと言うがどう見ても斧です。本当に(ry
非常にしぶとく初っ端から星矢を追いつめるが、しぶとさ勝負では星矢のほうが上だった。
星矢では冷遇されるデカキャラの割には頑張ったとみるか、やはりパッとしないと見るかは視聴者次第の絶妙な活躍である。


CV:蠍座のミロ(二代目/関俊彦)
白夜の森に獲物を求めて彷徨う北の狼少年。
神闘衣のモチーフは巨狼フェンリル。
必殺技を放つたびいちいちゴーグルをはめ直す。
なんと紫龍が脱がずに勝った数少ない相手。
むしろその後の彼の仲間である狼達に苦戦。


CV:ゼーロス(島田敏)
凍結拳とそれを超える灼熱拳を使い分ける。
神闘衣のモチーフは八脚馬スレイプニル。
フレアが氷河にNTRれたと思い込み溶岩洞で戦うが、オーロラエクスキューションで倒された。
何気に器用なことをやっているし、有利な場所に誘うなど工夫は見てとれるのだが、黄金聖闘士の大技を習得されていては流石に厳しかった。


CV:シャカ(三ツ矢雄二)
無感情のまま美しき調べで敵を死へと誘うレクイエムを奏でる。
神闘衣のモチーフは竪琴。
なお、映画第1作に登場した幽霊聖闘士・琴座のオルフェウス、後の『冥王ハーデス冥界編『に登場した白銀聖闘士・琴座のオルフェの聖衣もミーメと同じ竪琴のオブジェ形態。
竪琴の音色による幻惑と弦攻撃、そして光速拳で戦う。
のネビュラストームでも倒せなかった…とは言え、これは無対策ではなくて弦を利用してあまり飛ばされず体勢も制御出来たため。
瞬のピンチに駆け付けた一輝の幻魔拳で感情を晒け出し、最後は生身でぶつかり合うが、敗れた。


CV:貴鬼(中原茂)
アメジストの妖しい輝きを放ちアスガルド一の頭脳を誇る男。神闘衣のモチーフは何故かドクロ。
表向きはヒルダに忠誠を誓っているが内心ではいずれ彼女に反逆し自らが神にならんと目論んでいる。本編でのデス様ポジ。
シドの秘密を星矢達に知らせるべく潜入した魔鈴を水晶漬けにして、星矢も水晶漬け、氷河もあわやというところで紫龍に阻まれ、脱衣KOと相成った。
ちなみに二百数年前、彼の先祖アルベリッヒ14世が五老峰で老師と戦い敗れている。


CV:サターン(水島裕)
必殺の白い牙と爪を持ち、本編冒頭でアルデバランや青銅二軍を倒し、沙織に襲いかかった因縁の相手。
神闘衣のモチーフはサーベルタイガー。
ジークフリードの次に強いらしいのだが瞬を脱がせたことが災いし、ネビュラストームが強すぎるせいで普通に倒された。
でもバイキングタイガークロウの発音も演出もかっこよかった。


CV:水島裕
シドの双子の兄。神闘衣のモチーフは弟と同じくサーベルタイガーだが、こちらは白い。
その存在は影の者とされているが、OPや当時のアニメ雑誌でネタバレしていた。ついでにブラックドラゴンとキャラがもろ被りである。
影武者なのに白ってどーなのと思えなくもないが、雪国のアスガルドではむしろ白のが目立たないのだろう。
シドがアルデバランを容易く倒せたのは、シドに気を取られているアルデバランをコイツが闇討ちしたからとなり各方面の視聴者が納得した。
瞬を倒しかけるもやはり瞬のピンチに際して現れた一輝に兄弟愛を説かれ、倒される。
影は嫌だみたいなことを言っていたが、「シャドウバイキングタイガークロウ!!」と叫ぶ兄さんは影扱いをどうにかする気があったのかと問い詰めたくなる。
いやこれもバイキングタイガークロウとほとんど同じなだけにかっこいいんですけどね。
実はシドは影として不遇な扱いを受けている兄のことを気に病んでおり(ちなみに兄もやたら罵っていたが決定的な場面では見捨てられなかった)、
瀕死のシドが命がけの行動を取ったことと真実や本心を語ったため最後には和解…したのも束の間お互いに死亡した。


CV:ペルセウス座のアルゴル(神谷明)
神闘士のリーダー格にして北欧神話随一の勇者の名を継ぐ者。神闘衣のモチーフは双頭龍ファブニール。
星矢達を圧倒するも紫龍に唯一の弱点をマーキングされ、そこを星矢に打ち抜かれ敗れた。
というか名前の元ネタからして分かる通り紫龍と弱点が被っていて、しかも技の弱点までほぼ同じ(ジークフリートの方がより洗練されていた)の偶然の一致がバレの原因であり、
このせいで気づかれなければ無敵だった上に、実力も圧倒していたかわいそうな人。
弱点に気付かなかった場合、星矢達の実力では廬山亢龍覇で一緒に地球離脱しつつサファイアをスり取って落とすくらいしか対処方法はなかっただろう。
最後は海皇の使者ソレントが現れるとオーディーンサファイアを星矢に託し、ソレントを道連れに十万億土の彼方へ逝くが、屁の突っ張りでしかなかった。

なお、彼のみゲーム版でCVが変更されており、真殿光昭氏が担当。


◆海皇軍

本編における全ての元凶。
ヒルダにニーベルンゲンリングを嵌め、悪堕ちさせた。
ただヒルダに恩があることが最大の理由のため、時間に余裕さえあれば一部の者は何とかなったかも。
※全神闘士は死亡確定です。元ネタ的に復活してもおかしくはないけど。


  • 海魔女(セイレーン)のソレント
ポセイドンの使者。
ヒルダを隷属させるもジークフリートには反旗を翻され、原作でのアルデバラン同様に苦しめるも、道連れにされかけるが(ry



【用語】

  • アスガルド
本編の戦いの舞台。
北極海を望む雪と氷に閉ざされた北欧の小国。
オーディーンを主神として祀り、その地上代行者であるヒルダが治めている。
ヒルダの居城であるワルハラ宮に仕える職員達や神闘士、その周辺に一般庶民も暮らしている。
極寒の環境の中、人々の暮らしぶりは昔のままで貧しく、様々な因習に縛られた社会でもある。


  • 新生青銅聖衣(ニューブロンズクロス)
新生聖衣(ニュークロス)とも呼ばれる。原作に準拠したデザイン。
聖域(サンクチュアリ)十二宮の死闘で完全に破壊された青銅聖衣が黄金聖闘士の血を受けて生まれ変わった姿。
それぞれアイオリア(天馬座の聖衣)、ムウ(龍座の聖衣)、ミロ(白鳥座の聖衣)、アルデバラン(アンドロメダ座の聖衣)、シャカ(鳳凰座の聖衣)の血を帯びている。


  • ニーベルンゲンリング
全世界を支配する無限の権力をもたらす魔力を持つ指輪と言われているが、嵌めた人間は闘争に駆り立てられる呪いが込められている。
ポセイドン謹製。


  • 神闘士(ゴッドウォーリアー)
アスガルドに乱ある時に現れるオーディーンの加護を受けし七人の闘士。
北斗七星を構成する7つの星それぞれを守護星とする。
黄金聖闘士や海将軍と違い、全員美男子。


  • 神闘衣(ゴッドローブ)
神闘士が身に纏う鎧。
北欧神話の神獣・魔獣をモチーフにしている…のだが、関係なさげなのも結構ある。
力の源であるオーディーンサファイアが付属。


  • バルムングの剣/オーディーンローブ
7つのオーディーンサファイアを集め、オーディーン像に捧げることで顕現する伝説の名剣。
鞘と台座は神話の時代にオーディーンが纏ったとされる神闘衣「オーディーンローブ」に変化する。
オーディーンローブの存在は最後まで伏せられていたが、OPで星矢が射手座の黄金聖衣のように纏うこともネタバレしていた。

黄金魂ではアイオリアも装着している。



追記・修正はオーディーンサファイアを七つ集める、もしくは聖闘士聖衣神話の全神闘士とヒルダ、オーディーンローブ星矢を購入した方がお願いします。

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最終更新:2023年12月11日 12:40