神北小次郎(リトルバスターズ!)

登録日:2012/06/11 Mon 07:55:36
更新日:2023/07/27 Thu 12:03:49
所要時間:約 5 分で読めます




「誰がじいさんじゃあああああああああああああ!!」


リトルバスターズ!の登場人物で、ヒロインの1人である神北小毬の個別ルートで登場するサブキャラ。
CV:森小路旭(通常版)/加古川高(EX版)/大川透(アニメ版)


理樹とは彼が小毬と共に老人ホームのボランティアに参加した際に会う。年齢は少なくとも70は超えているらしい。
ちょっと…というよりかなり変わり者のじいさんで、理樹が部屋に入るや否やいきなり怒鳴り声をあげて威嚇をした。理樹曰く部屋の中も相当に汚い。
本人的には汚い方が落ち着くとのことで、一週間もすればまた散らかるとのこと。(実際、理樹が会いに行く度に散らかっていた)
しかし威嚇をしてぶっきらぼうな態度を取っても出ていこうとせず部屋の掃除をする理樹を気に入り、親しげに小僧と呼ぶようになる。


その後もちょくちょく理樹は彼の下を尋ねるのだが、会う度に色々と無茶苦茶なボケをかます。一例としては

  • 明らかにじいさんだけど「心はいつでも十代」と誇らしげに宣言。
  • じゃあタメ口でいいのか?と尋ねる理樹に対し「年上を敬わんかこの小僧がああああああああっ!」とキレる。
  • じゃあどうしろというのだと呆れる理樹に対し「ナイスミドルと思え」と言う。
  • その後も度々理樹からじいさん呼ばわりされると「誰がじいさんじゃああああああああ!!」と怒鳴ってキレる。
  • たとえ自分で直前にジジイだと発言していてもじいさん呼ばわりされるとキレる。
  • 老人ホームなのに酒を呑みたがり、理樹にこっそり大吟醸を買ってくるように無茶振り。
  • 部屋の片づけの礼をしたがり、それを理樹が断ろうとすると「わしがしたいっつっとるんじゃあああ!!」とキレる。
  • それに対し理樹が「じいさんのワガママでしょ!」と言うと、やっぱり「誰が(ry」とキレる。


…なんというか、とにかく色々な意味でインパクトのデカいじいさんである。
過去にも津軽海峡まで1人で歩いて旅をしたとか、元服がすめばぶっ倒れるまで酒をかっ食らったりしていたと語るあたり昔からこんな性格なのだろう。


苗字からわかると思うが小毬の親族である。しかし小次郎本人は小毬が来る度に威嚇して追い出しているらしく、小毬は彼のことを全く知らない。
追い出している理由は女子供は好かないからと言っていたが、小毬のことを知ると何故か理樹に自分と小毬を近づけないように言い聞かせる。


本人曰く、自分が昔連れ添っていた女性の名前も「こまり」と言ったらしく名前以外の部分もよく似ているらしい。
そのことが小毬のことを避けたがっているのと関係しているらしいが…?



以下、小毬ルートの重大なネタバレ含む。


















実は小毬の兄である神北拓也のことや小毬のトラウマに関することを全て知っている重要人物。
そもそも彼のいる老人ホームが嘗て拓也の入院していた病院を改築したものだった。
理樹にはそのことに関して深く関わるなと警告していたが、会う度に少しずつ教えてくれるあたり、結構お人好しなじいさんなのかもしれない。


そして小毬がトラウマを再燃させ突然泣き崩れて感情に異常をきたしてしまった際に、尋ねてきた理樹に対して全てを明かす。


彼と共にいた「こまり」は自分の兄のことを好いていたのだが、兄はある日血を吐いて倒れてしまったらしい。
それ以降「こまり」は毎日のように泣きながら兄を探し回るようになる。
小次郎はそんな彼女を助けてやりたいと思い彼女の側にいる。すると、「こまり」は小次郎のことを死んだ小次郎の兄だと思い込むようになってしまう。
小次郎自身は自分が代わりになって「こまり」の悲しさを紛らわせるのならと、これが救いになっていると当時は信じ込んでいたが、結局それは何の解決にもならず、
時が過ぎる度に忘れては思い出すを繰り返して「こまり」は精神をすり減らしていく。
「こまり」が小次郎のことを完全に思い出したのも最期の時だけであり、結局時間ばかりが過ぎて、「こまり」を救えずに終わってしまった。


理樹が直面している小毬のトラウマも小次郎の件とほぼ同じである。
小毬の中でスイッチとなっているのが大量の血、もしくは生物の死であり、小毬が道端で死んでいた猫の死体を見てから狂い始めたのもその為。
過去には小次郎自身が喀血した時や(現在は胸掻っ捌いてデキモンは取ってあるとのこと)飼っていた魚が死んだ時、
道で猫が轢かれて死んでいるのを見た時にも、同じような状態になったらしい。
「こまり」と同じで小毬もスイッチが入った時から呆けた表情でお兄ちゃんである拓也のことを探し回り、翌日には兄がいた頃と現在が曖昧になり、
やがてはそのこともすっかり忘れていく、の繰り返しだったらしい。


それらを語った後、自嘲気味に自分は二度逃げ出した人間であると言い捨てる。老人ホームにこもって小毬に会いたがらないのも逃げであると。
実際には老い先短い自分が下手に小毬と関わりを持てば、
自分が死んだ際にまた小毬がトラウマを再発してしまうからという考えからの、彼なりの不器用な優しさではあったのだが。


全てを話し終えた小次郎は今まで仲良くやってきた理樹に対しても、もうここには来なくていいと遠ざけようとする。
しかし、理樹はそれを拒み必ず小毬とも会えるようにしてみせると宣言。
その嘗ての自分とは違う真っ直ぐな姿勢に思うところがあったらしく、別れ際に小毬の兄である拓也の墓地の場所を書いた紙を手渡した。
彼自身の出番はここで終了となる。


そして理樹の活躍により小毬のトラウマも払拭され、全てが解決した後に理樹は小毬と共に小次郎の下へと向かった。
トラウマの無くなった小毬と出会った彼が果たしてどんな反応を示したのか気になるところである。











追記・修正は突然怒鳴られてもめげない方がお願いします。

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最終更新:2023年07月27日 12:03