百鬼帝国

登録日:2010/09/29(水) 13:19:05
更新日:2023/06/04 Sun 03:37:46
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我々百鬼一族は、人間どもに勝る頭脳と力を持っておる。

従って我々は、本日只今より
人間を奴隷にし、全世界を征服する作戦を展開する!!




百鬼帝国は『ゲッターロボG』に登場した敵勢力。

概要

アニメ版とゲッターロボ・サーガ版の両方に登場。
その名の通り、鬼の如く頭と額に角を生やした団員で構成され、恐竜帝国に変わる敵勢力としてゲッターチームの前に立ちはだかる。

アニメ版では最後まで出自不明の勢力だったが、サーガ版では後にその誕生の経緯が設定された。


来歴

アニメ版ゲッターロボG

アニメ版『ゲッターロボ最終回ラストにて初登場。
ブライ大帝をリーダーとする軍事帝国で、大幹部は戦闘部門のヒドラー元帥とロボット開発部門のグラー博士がいる。

また、恐竜帝国が基本的に自分の身体を使って闘い、仲間の絆が強いのに対し、百鬼帝国は仲間内での足の引っ張りあい、嫉妬心が目立つ。
その一方で、恐竜帝国と違いある程度人間に近い存在らしく、ゲッターチームに共感して味方についたり、鉄甲鬼のように正々堂々と戦いを挑んだ者もいる。
兵士たちの家族に対する気持ちも深いようで、命がけで復讐をしてくる。

その上、戦いの最中にゲッターチームに諭され、考え方を改める者もいる。
大抵の場合、その後にわざとらしくスキを作ってゲッターロボに破壊されていたり、作戦失敗後銃殺される悲劇的な最期が待ち受けているが……

最終的に神隼人の拉致に成功、そのまま改造して幹部にしようと試みるが失敗。
ゲッタードラゴンのシャインスパークによって百鬼要塞と運命を共にしている。



ゲッターロボ・サーガ

ブライ大帝、ヒドラー元帥、ブラー博士らの幹部を要するところはアニメ版と共通。

漫画版では恐竜帝国と人類の戦いの最中に突如乱入。
のっけから町中の人間を改造手術して洗脳し、メカザウルスに生身で特攻させるというド外道な作戦を披露してゴールさえも戦慄させるインパクト抜群なデビューを果たした。

だがこの時、爆発するメカザウルスと運命を共にして死亡するはずだった流竜馬洗脳して手駒にする目的だったとはいえ救出しており、後のゲッター線の被害者たちからすると「お前ら何とんでもないことしてくれてんだ」と非難されそうな大ポカをやらかしていたりもする。

ゲッターと恐竜帝国との決戦では横槍を入れてゴールを非常にえげつなく、彼のプライドを傷つける方法で殺害したため、戦士として、指導者としては尊敬さえしていたゲッターチームを激怒させた。

その後も隼人のかつての仲間を百鬼メカに改造したり、民間人を殺人ビルに閉じ込めてなぶり殺しにしたり、細菌兵器を奪取しようとしたりと外道な作戦を続けていく。
もっとも、特攻兵器型百鬼メカでの作戦では「それただの大型ミサイルでよくね?」とツッコミたくなる脳筋ぶりも見せたが。


その正体

実は帝国の正体は、未来で人類に敵対している勢力が過去に送り込んできた宇宙戦艦である。
タイムスリップが不完全で墜落して南極の氷原に眠っていたが、うだつの上がらぬ極地調査隊の一員だったブライが乗り込んできたところを洗脳し、彼と同行していたメンバーを鬼に変えてゲッターと戦うように仕向けた。

その際、壊れていた円盤はブライによって修理改造し活動拠点にしている。
形も目茶苦茶変わっているため、「ブライさんリフォームってレベルじゃねぇぞ!」とツッコみたくなるが、ダイナミックにはよくあることなので気にしちゃいけない。

とはいえ、元の円盤から性能は落ちているらしく、搭載されていた戦闘メカも改造して百鬼獣に変えたが、こちらもオリジナルからは相当に劣る。その証拠に、後に完全な形で残っている円盤が発見された際には搭載していたロボット一機だけでゲッターロボGを追い詰めるほどの戦力の強さを見せた。
もちろんそのロボットもラピュタ機械兵みたいな感じで大量に搭載している。宇宙の科学力すごい。

未来の戦闘メカは、数十年後にGの後継機であるゲッターロボアークが未来にタイムスリップした際に「とてもアークではかなわないから戦うな」と警告されるほどの強さを持っている。それを相手に一機だけとはいえゲッターGで勝てた竜馬たち3人がいかに卓越したパイロットだったかがわかるだろう。


その顛末

アトランティスから蘇ったロボ・ウザーラという第三勢力にかき回されながらも、ウザーラがゲッターGを倒したことで総攻撃をかけて日本を制圧する。
しかし勝負を焦ってウザーラ内のアトランティス人を殺害してしまったことでウザーラがゲッターGの味方についてしまい、完全に形勢逆転。
ウザーラによって百鬼帝国は丸ごと宇宙に運ばれて、ゲッタードラゴンのシャインスパークで完全破壊され、百鬼帝国は滅亡した。

しかし、その残党が後年地球に大きな災いを導くことになる……。


ゲッターロボアーク

ブライ大帝が死亡後、百鬼帝国は全滅していたかと思われていたが、その残党であるカーター・マクドナル(アニメではマクドナルド)一派が登場。
表向きはアメリカ特務機関の工作員で、流拓馬の母・りょうを殺害したのも彼の仕業。
ブライ大帝の無念を晴らすために流国と手を組み、孔明と共にゲッター抹殺を企てていく。

未来世界でゲッターロボアークと対峙するが、アーク怒りの鉄拳で呆気なく死亡。
この味気無さには拓馬も困惑するほどだったが、その前にゴールの隠し子であるカムイ・ショウを言葉巧みに懐柔し、ゲッターを滅ぼすための秘密兵器・バグのデータを託していた。
ゴールに引導を渡したのがブライだと考えるとどの口を下げてと言いたくなるが、マクドナルも悪辣な百鬼の一員だったとも見られる。
さすがに味気なさ過ぎたのか、アニメでは宇宙を漂っていたウザーラを鹵獲しゲッター艦隊に牙を剥く。
ゲッターGがかなわなかった強さは伊達ではなく、ゲッター軍団を一蹴しアークをも苦しめたが、「ゲッターの申し子」である拓馬と獏は己の底力を解放。ブライを葬ったシャインスパークでウザーラもろともマクドナルを葬り去った。
この時、アークにはハチュウ人類のハーフであるカムイが搭乗していなかったため、「アークが本調子を出せなかったのはカムイが乗っていたからでは?」と納得せざるを得ないツッコミがあったとか……。


余談

新ゲッターロボ』にも同様に鬼が敵として登場するが、こちらは異世界からの侵略者であり、百鬼帝国とは見た目が似ているだけの全くの別組織である。


ただちに修正せよ!


追鬼ブラァァァァッイ!!

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最終更新:2023年06月04日 03:37