近距離ガン(カスタムロボ)

登録日:2011/09/04(日) 13:48:06
更新日:2024/01/15 Mon 17:38:37
所要時間:約 7 分で読めます






近距離用のガンとは、その名通り接近しないと当たらない、または威力を発揮しないガンの事である。


概要

ガン、ボム、ポッドの3つの攻撃で立ち回るカスタムロボのバトルでは、当然中・遠距離での戦いになる事が多く、またロボにはそれぞれ近距離専用攻撃のアタックがあるため、近距離用のガンは、カスタムロボの世界では異端の存在であり、数も少なめ。

が、近距離用のガンの特長である、
  • 圧倒的に高い攻撃力
  • 相手のスキを見逃さない発生の早さ・弾速の速さ
  • 相手の攻撃を掻い潜り接近するスリル
などに魅了されたコマンダーは多く、シリーズが出るにつれ、ガンの数も増加し、今ではカスタムロボになくてはならない存在になっている。


射程の関係で、相性的にスプラッシュガンには非常に不利で使われるだけで封殺されることもしばしば。
なお、バブルガンやフレイムガンも不利だが、ストバニの場合バブルガン程度はステルスダッシュで消せてしまうため単純に不利とも言い難かったりする。
世の中にはステルスダッシュでフレイムガンを全弾打ち消す猛者もいるらしい。

特に空中から接近するカスタマイズの場合は、安直な接近はスマッシュボムやアンブレラポッドなどの対空兵器で撃ち落とされることも。
ボムポの爆風(や対空アタック)にはステルスも通用しない。
近づいたら近づいたで、ケルベロスポッドウェーブポッドや設置型ポッド等による迎撃をどう捌くかも課題となる。

他には、こちらの攻撃が一切届かない、(超)高空から攻撃を仕掛けるカスタマイズ(FOアクロフェザー等)とも相性は良くない。
そこまで極端でなくとも、空中主体で高い位置で立ち回る相手には攻撃の機会そのものが減り、着地の攻防を制して優位に立てないと勝ちづらい。

この手のガンを握るとなったら接近手段(ロボ・レッグ)も接近のための牽制手段(ボム・ポッド)も重要となり、
ランダムカスタマイズで遊んでいたら近距離ガンと噛み合いの悪い構成になっていて何もできなかった。
あるいはコンボを重視しすぎたカスタマイズで牽制手段が皆無になっていたなんてのはよくある笑い話。

理想論的ではあるが、最悪、天敵スプラッシュガン相手でも消化試合にならないように、ボム・ポッドだけでも立ち回れるようにしておくといい。
ボムポの扱いに習熟していれば、半端に残ったライフを削る際にも役立つ。
ガンが近距離でしか機能しないということは、必然的に中~遠距離でやれることが少なくなるため、移動・回避全般、ポッドを流す方向(設置場所)、ボムを撃つタイミングやカーソル操作などに集中でき、立ち回りの精度を上げられるといった利点もある。
そしてその経験は他の中・遠カスタムを使用したときにも活きてくる。

以下そのガンと解説。
またここで近距離用として紹介するガンは、作中のパーツ解説にて有効射程が近距離用と公式で推奨されたガンや、そのガンを違法改造した物だけを紹介する。
ホーネットガンとフェニックスガンは近距離ガンではありません。Vレーザーガンもだぞ。*1


ショットガン

水平に3発の弾を同時に発射する。
射程は短く発射後の隙も大きいが、攻撃力が非常に高くほとんどのロボを一撃でダウンさせることができ、弾速も速い。
しかし射程内でも相手から離れすぎていると全弾ヒットせず、中途半端なダメージになってしまうので注意。なお、空中で発射する方が僅かに連射力が高い。

シリーズを通してあまり性能に変更はないが、シリーズを追う毎に最大比較対象マグナムガンが弱体化していったので、相対的に評価が上がっていく事に。
V2まではマモルガンマグナムガンが異常な性能だったため下位互換気味だったが、下位互換気味とはいえ十分すぎるぐらいに強く初代ではマグナムガンはシナリオで使用できずV2ではかなりの終盤でないと入手できない。
更に対戦相手に勝った時に使ったパーツが使用不可能になるパーツ取り上げバトルの存在もあるのでシナリオではマグナムガンの代用としてお世話になる機会は多い。

グラフ上のスペックではホーミングと連射(発射硬直の短さ)以外の項目が突き抜けているため、数値上はめちゃくちゃ強そうに見える。(概ね他の近距離ガンも同様。)


初代で手に入るタイミングは中盤のグレートロボカップ予選1回戦のフカシ戦。
この時フカシは「アタックの無敵時間を利用して懐に潜り込んでショットガン」という戦法をご親切にも試合前に解説しつつ披露してくる。
「自分でネタバラシするな」「ドデカンでやることじゃない」などとつい突っ込みたくなるだろうが、
何だかんだ言ってドデカンの耐久力とアタックの火力にショットガンの一撃を交えたゴリ押しスタイルはタネが分かっていても対処しづらく
フカシにしては理に適った戦術ではある。油断していると簡単に押し負けるので近距離対策は万全に。

V2ではトラジが愛用しており、ロボの型とスタイルの両方の相乗効果により、通常より+10%もの高い攻撃力を得たショットガンは驚異的な威力を誇り、また
  • 被ダメージ時とガン発射後の硬直時間が軽減されるという特性
  • トップクラスの高いがまん値で非常にダウンしにくい。空中ダッシュは長くて速いというメタルグラップラー型の特長
を利用したゴリ押しもといメタルグラップラー型の殴り合い性能を存分に活かした戦術は、カスタマイズや戦い方によっては鬼門にもなりえる強さである。マジ勘弁してください…。
グレートロボカップではケンゴが使用しストマグならぬストショをしてくる。
トラジはショットガンの間合いで戦わないようなカスタマイズ、ケンゴはボムポッドの爆風でステルスダッシュを無力化する事が対策となるだろう。
その際はダッシュが見えたら(or効果音が聞こえたら)ボムを撃ち、終わり際の硬直を狙うようにすると直撃(とあわよくばそこからの追撃)も期待できる。
相手が接近してくる前提であれば、カーソルが手前に出るボム*2を用いるのも手。

ボムと同じ要領で、射程で勝りスライドショットの距離が長いフレイムガンやガトリングガンの引き撃ちによる迎撃もそれなりに有効。フェイントに引っかかってガンを外すと死ねるが。
パーツとりあげバトルのルールでは、やや不安定ではあるがドリルガンやスターダストガンなどでも多少代用が利く。
ステルスダッシュに対してはボムポの補助がないと厳しいが、直線的な接近に対してはバブルガンの逃げ撃ちで守りを固めるのも有力。
いざとなったら、最終兵器スプラッシュガンを持ち出せば、手早く倒せるかは技量次第だがそうそう負けることはなくなる。

GXでもグレートロボカップにてカーンがヨーロッパで117連勝したカスタマイズとしてストショ(+レアパーツのスタンダードS)を披露。ケンゴのストショといい、開発側もステルス+近距離ガンの組み合わせが相当強力なカスタマイズであると認知している様子が窺える。
激闘!でもショーンがウルフェンとの組み合わせでショットガンを使用する。

シリーズを通しても総じて入手時期がそれほど遅くなく、通常の攻略でもRTAでも重宝する。

このガンがベースとなった違法パーツは、GXのガイオウガンが存在する。多少のリロード減少と引き換えに、火力増強、リーチ増加、弾数上昇…と、意外と珍しい正統派な強化をされた強力な代物。
使用者のガイオウは前述のトラジのゴリ押し戦術をなんとロボまで含め全違法パーツ装備でけしかけてくる。

スタンガン

電撃状の弾を高速で2連射する。
ヒットした相手は少しの間麻痺して行動不能になるのが最大の特徴。
射程は非常に短いが弾速と連射力に優れ、一度のチャンスで凄まじいダメージを与えることも可能。
連射力に優れるため隙が少なく、それでもって一度当てると大きくHPを持っていけることもあり近距離ガンの中ではかなり強力な部類。
他の近距離ガンがハイリスクハイリターンなら、こちらはミドルリスクハイリターンな武器で、その点ショットガンや(V2以降の)マグナムガンよりズルい強いと評する人もいる。ナックルガンよりは射程も気持ち長い。
ストマグやトリマグをギリ許容するゆるめのレギュレーションであっても、スタンガン(とスプラッシュガン)は使用禁止にされる場合がある。

がまん値が標準(5)以上のロボ相手なら、1発当ててもスタン効果のみでダウンしないため、無闇に連射せず硬直中にアタックやコンボを決めると火力が伸ばせる。
メタルグラップラー型は2発当ててもダウンしないため、他のロボよりもトータルでの被ダメが多くなりやすい。
一方、オーバーロード狙いならそのままダウンするまで連射すればおk、と火力を稼ぐかダウンを取るかで使い分けることも可能。
ただし、初代(無印)ではダウン力が高いせいで1発でダウンしてしまい、上述のような使い分けは不可能。
BRではV2と概ね同じ性能で1(or2)発止めのテクニックは健在。似たような運用が可能。

激闘!では射程が若干短くなったり、見た目がショボくなったりと、いろいろと弱体化した。
BRでは色違いのサンダーガンなるものがあるが、こちらは中距離用のガンなので、比較対象にはならない。

このスタンガンとストライクバニッシャー型のロボを合わせた、通称すと☆すt……ストスタはストマグと双璧を成すほど強力なカスタマイズとして有名で、2on2では、これらの対策のためだけに、片方のロボにスプラッシュガンやアンブレラポッドを装備するコマンダーが大量発生した。


スプラッシュガン

発射直後は高速で飛びすぐに減速する四角い弾を扇状に三発同時に発射する。
長く残り連射力も異常に高いため自分の前に弾幕を張ることができる。
威力は低いがヒットした相手は硬直し、そのままダウンするまでハメることが可能。
さらにボムやポッドでの追撃を交えたり、攻撃発生の早いアタックに繋げたりと、コンボの始動とすることもできる。
ヒット硬直は射出時の弾よりも停滞中(先端付近)の弾のほうが長い性質がある。
ボムポで追撃する際はあまり気にしなくてもいいが、直接アタックを狙う場合はどちらの判定が当たったかを見極める必要がある。
あるいは拘束中にS型orフリーズ系爆風、もしくはT型爆風を当ててアタックに繋ぐのも手。

弾幕を張られるとステルスダッシュを駆使しても接近することは難しいため、前述のストマグや近距離ガンの天敵となるガン。
相手側としては、絶え間ない弾幕によって近~中距離を丸々制圧され、中距離以遠からボムポ(とアタック)だけで戦うことを強いられる。
それでも拘束時間の長い、S型・C型・フリーズ系の爆風を当てて動きを止めたり、F型・H型・T型爆風で引き寄せたりなどすれば、チャンスメイクが不可能というわけではない。
とはいえ、拘束時間に優れたパーツ全般は爆風のサイズが小さかったりと、他のパーツよりもヒット硬直以外の性能で劣る部分が目立ち、スプラッシュ側も基本ボムポだけを警戒すればよく、やはり分の悪い勝負であることは否めない。
……そして、これに対してボムポに頼らず正面から撃ち合って勝つことが可能なのが後述の初代のマグナムガンである。

友達がV2でストマグやベイオネット+ロウガガンばかり使ってくる場合はこのガンで対抗できる。
V2では違法パーツを含めた全ガンの中でも屈指の性能の高さを持つ。
そもそも合法なのがおかしい。


マグナムガン

攻撃力とダウン力の高い弾を1発発射する。なぜかゲーム中のグラフではドラゴンガンと同等の攻撃力4とされている。
射程が短く発射後の隙も大きいが、弾速が非常に速いため射程内であればほぼ確実に命中させることができる。しかし弾の先端部分はヒットさせても攻撃力が低くダウンも奪えないため、射程内でもなるべく接近する必要がある。
相手にヒットするとそれなりの高さに打ち上げる性質があり、トマホークボムBやスマッシュボム等の対空ボム(ポッド)に繋げられるため、実戦的なコンボも狙いやすい。
一応、総合力よりもダウン力の高さ(オーバーロード)を優先するのであれば、ショットガンやナックルガンのほうが有利。

NPCでは初代でのチャンピオンのマモルが愛用しており、バランスやアタックの性能に恵まれたワイルドソルジャーや狭いステージとの相性の良さ、そして当時のガンそのもののぶっ飛んだ強さ(後述)も相まって、トラウマレベルの鬼門として主人公に立ち塞がる。
初代ではこの最終ボスであるマモルを倒さなければ入手出来ないため事実上の隠しパーツ扱いであり、劇中のシナリオ上では入手時期の関係で使用不可能という誰得仕様となっている。
V2ではマモルより先にニセ主人公が初戦でいきなり使ってくるがこの時点ではパーツデータの転送はされない。
そして前作に引き続きマモルもダッシュのスピードが強化され急接近してくるようになったカーライルと共に使用してくるが、初戦で使ってくるのはショットガンでありマグナムガンの使用タイミングは最後の最後。そのため隠し施設であるタワーを除くと一番最後の施設で入手することになり、最後に入手する合法と言い張るパーツとなる。
BR以降は拳銃に似た見た目からかポリス隊の主要キャラクターが使うパーツとなっており、入手できる段階もV2以前と比べると結構早くなっている。
BRではポリス隊のリョウトが旅立ち編から激闘編終盤までの広い段階で使用。所謂後述のストマグ構成であり、強敵ではあるが2on2で味方になると頼もしい。
激闘ではポリス隊のイブキが激闘編の再戦カスタマイズで使用。ワイルドソルジャーのクリムトと組み合わせた構成であり、ステージもフューチャーコロシアムだったりとマモルリスペクトに溢れた構成。

非常に強力なガンで初代では高速空中ダッシュのトリックフライヤー型と合わせた「トリマグ」。続編のV2ではストライクバニッシャー型を合わせた「ストマグ」という強力なカスタマイズを作り出したが、ストライクバニッシャー型と共にシリーズを追う毎に徐々に弱体化されていった……というより落ち着いた性能になっていった。
勘違いされがちだが、V2の時点でこのガンは以下に記載するように初代からは明確に弱体化している。なのだが依然変わらず超の付く強さを維持しているので、如何に初代のこのガンがおかしい性能かよく分かるようになっている。


このガンが「弾の先端部分はヒットさせても攻撃力が低くダウンも奪えない」のは書いてあるとおり。
だが、初代だけはそんなに生易しい代物ではない。初代のこのガンはV2以降とは異なり先端でも威力が殆んど減衰しない。
参考までにどれ程の威力かというと、V2以降のこのガンは先端に当たった場合レイであれば40ダメージ程だが、初代は100ダメージを与えることが出来る。ちなみに当然ながら至近距離なら威力がアップするのは初代からある特徴。
しかもV2以降よりロボ2体分ぐらい射程が長い。一応近距離ガンなのには変わらないのだが、ちょっと射程が短い中距離ガンとして扱うことも可能なぐらい射程が長い。更にリロードも明らかに早い。

これらでどういうことになるのかというと、初代のマグナムガンはV2以降は基本である至近距離でクリーンヒットさせるよりも中距離近い場所でダウンしない先端を当てて打ち込んだ方が遥かに凶悪な性能になる。
参考例としてえげつなさを記載すると、初代のマモル戦では一回中距離のマグナムガンに当たるとそのまま複数回打ち込まれることになり、少なくとも300ダメージ以上は持っていかれてしまう。HPが500以上有利を付けていても冗談抜きに一瞬で逆転されることも普通にあり得る。

ちなみにマモル戦はステージが狭いのもあるが、それ抜きにしても対策はほぼ存在しない。敢えて言うならひたすら逃げ回って攻撃するぐらいしかない。
スプラッシュガンで対策できるのでは?とV2から始めたプレイヤーは思うかもしれないが、初代のマグナムガンはスプラッシュガンよりも射程が長く、いくら弾幕を張ろうが先端がヒットしてしまう上にその先端は100ダメージ行ってしまうので対策としては一切機能せず、ダメージレースでも当然勝つことはできない。
ついでに言えば中距離ガンの大半もまともに打ち合う事すら出来ず先端ヒットからの連射を打ち込まれて競り負ける。

ぶっちゃけどの違法よりもよっぽど違法してる性能であり、V2の強化型ショットガン程度に落ち着いてしまった(それでも十分おかしい強さなのだが)が優しく見えるレベルのありえないぶっ壊れ、それが初代のマグナムガンなのである。
チャンピオンなので違法を使わせるわけにもいかず、ラスボス特権と言われればその通りだがマモルガン呼ばわりもやむなしである。
冗談抜きにこんなとんでもない代物相手に、しかも近距離ガンと相性最悪のレイフォールガン装備で互角に渡り合ってたジロウは凄い。
…とはいえ、中距離ガンですら撃ちあえないレベルなので下手をすると初代の後作よりも隙が少ないレイフォールガンで逃げ回って戦うというのは意外と理にかなってはいたりする。

初代のアーケードモードでは伝説級ですら一定距離を保ちながらマグナムガンをひたすら打ち込むだけで簡単にクリアできることからもマグナムガンの強さが大体わかるだろう。RTAの世界上位ですらそれを地で行くぐらいである。


ナックルガン

拳状の巨大な弾を1発発射する。というか見た目はまんまグーバン。
このシュールな見た目に、初見の人は思わずポカーン(゜д゜)となる事請け合いである。
ガンの説明文で各項目の性能を5段階で表すグラフはホーミングだけ1で他は全て5(MAX)とこちらもかなりのインパクトがある。

地上では相手を真上にゆっくりと浮かせ、空中では遠距離に高速で吹き飛ばす。射程は全ガン中最短であり、至近距離で使用しないとまずヒットしないが、攻撃力・ダウン力・連射力共に非常に高い。地上版の方が弾が大きく、より攻撃力も高い。
連射力が非常に高いためガンのみでコンボや追撃が成立し、壁際に追い込めばサンドバッグ状態になる。
空中撃ちオンリーの運用でも火力は十分高いが、やはり地上撃ちを当てたほうがリターンが大きいため、地上戦主体のリトル系との相性が比較的良好。
下向きの空中ダッシュを持ち、ダッシュ直後に地上撃ちが撃てるワイルドソルジャー、バーニングビーストと組み合わせるのも手。

なお、背の低いロボやジャンプ力の低いロボを使っている場合、地上撃ちヒット後の浮きが高くなり過ぎると、ダウンまでの時間(猶予)が残っているにもかかわらず、うまく追い撃ちができずに歯がゆい思いをすることも。
スムーズに追撃できるように、空中の相手に当たるボムポや対空アタック持ちのロボと組み合わせるのも手。
多段ジャンプで高さを稼いで空中撃ちに繋げてもいいが、リトルスプリンター以外の機体では狙いづらい。

威力は高いが射程の短さゆえに当てるのが非常に難しいため、これほどではないとはいえ十分な威力を持つマグナムガンやスタンガンでOKと言われがち。
ただ、CPU戦ではAIの思考を利用すれば案外簡単に接近できるので激闘編では速攻撃破によるスコア稼ぎに使える。特にV2のジェイムスンはガン有利であり、アタックに気を付けさえすればこれを使って20秒前後で完封できる場合もある。
発射硬直がワーストレベルのジロウレイフォールガン(ミナモガン)やハヤオドラゴンガン(ホムラガン)も絶好のカモ。

激闘!では地上・空中共に弾の大きさは同じになった。
激闘!でもハドロンガンという、違法改造したガンがあるものの、ハッキリいって別物であり、ナックルガンというよりは、ベーシックガンの改造と言った方が伝わりやすいような見た目である。


ロウガガン

前述のナックルガンの違法改造。V2でロウガが使用する。
威力が低下したものの、射程が2倍とマグナムガンに匹敵するリーチを得た。
見た目は狼の頭そのもので、違法パーツは基本的に改造元と同じSEだがこのガンだけは「ガウッ!」という特別仕様。
威力が下がったとはいうもののやはりアホみたいな高火力は健在。射程が伸びた分だけ地上撃ちの入る回数も増えている。地上ヒットしたり近くの壁に向かって叩きつけた場合、そのままガン連打だけで300超えのダメージをたたき出すことも。

ベイオネットが使用した場合の凶悪さはストマグを更に上回っており、ボロンジレッグ等を装備しての突撃は脅威。
スプラッシュガンやケルベロスポッド以外を装備している相手を一方的に蹂躙してリアルファイトになっても知りません。
ただし違法解禁の場合、その中でも最強格のスプラッシュガンとケルベロスポッドとの相性が詰んでいるのが最大の難点。

空中撃ちは弾が小さくなり、威力が下がった上に吹き飛ばすためコンボにしづらいのも本家同様。


ブレードガン

正面方向に直進し遠距離になるほど威力が上がる剣の形をした弾を1発発射する。
最大でも一発あたりの威力やダウン力は低めだが、スプラッシュガンと同等以上という恐ろしい連射速度を持ち、早すぎてリロードが見えない。
遠距離で連続ヒットした時の火力はすさまじく、連打していれば400を超えることも。撃っている間は爽快だが手元が忙しく指が疲れるのが難点。
しかし地上はともかく空中撃ちの弾速は非常に遅く、判定が薄い上にホーミングが完全に0のため、動いている相手には全く当たらない。
爆風のふっとびによってもあっさり外れるためコンボにも組み込みづらい。
そのため射程無限で遠距離の方が威力があるにも関わらず公式からも「近~中距離」と書かれているれっきとした近距離用のガン。
実際近距離でないとまるで当たらない上に弾速・ダウン値の低さから他の近距離ガンと撃ち合うと一方的に負けるため、使い勝手はよくない。
ポッドの役割をガンに割り当てたような性能で、歩きながら撃ちまくって牽制し、相手を動かしたり追い込んだりするのが主な用途。
ボムポの選択は、相手の左右や頭上を塞げるもの、もしくは火力を補うことを意識して選ぶとよい。
はなからKO勝ちは半ば諦め、ボムポ戦に特化させ判定勝ち(時間切れ)を狙う戦法も有力。
コンセプト的にはスプラッシュガンと同じ要領で扱えなくもないが、命中率、拘束力、防御性能あらゆる点で激しく見劣りする
レギュレーション次第ではネタカス奇策として出してみても面白いかも知れない。


ドリルガン

相手を引き寄せるドリル状の弾を12発連続で発射するガン。タクマ愛用の武器で、構えているときの形はまんまドリル。
フルヒットの威力は近距離ガンらしく高めだが、ダウン力はイマイチで密着でないとファッティバイス型からダウンが奪えない。
しかも表示ステータスは高いが実は詐欺で、実際の弾速はブレードガン(地上)やニードルガン(空中)と同程度な上にホーミングはゼロ。
「近~中距離」と表示されているが、上記の都合で中距離ではほぼ当たらない上に射程自体もフレイムガンより短い。
先端の間合いでは思いのほか扱いづらく、実戦での有効射程はマグナムガンと同等か気持ち長い程度。
というか弾速以外フレイムガンに負け、火力以外ニードルガンに勝る点がないため基本的にどちらかで代用されがちな悲しきガン。
ヒット時に相手を引き寄せるため、コンボを意識した構成にするのもあり。というかガン単独では標準的な火力しか出ない。
CPU戦でもタクマのウィルソンがガン攻撃後に華麗なサマーソルトで追撃してくれることがよくある。


ファングガン

牙状の弾を5発連続で発射する。ガンの見た目は初登場のV2では牙というより鳥のような見た目。
地上では「へ」の字の急な山形軌道を高速で飛び、空中では中程度の弾速で直線状に飛ぶ。
地上版は軌道の関係上ピンポイント攻撃となるため、相手との間合いを把握していないとヒットさせることは困難だが、空中版に比べて遥かに攻撃力が高い。
主に地上撃ちをメインに使っていくため、足の速いロボとの相性が良い。
ヒット硬直が長いため、スライドショット利用のカス当てからフルコンを狙うと結構えげつない火力が出る。

地上撃ちは地味にホーミング力があるため、地上(or低空)の相手に対してだけは有効射程内で撃ってさえいれば、多少適当でもそれなりに当たってくれる。
……が、空中の相手には弾があさっての方向に飛んで行ってしまいほとんど機能しないのが弱点。
近距離ガンの一種ではあるものの、近距離ガンのくせに空中からの接近に弱いため、このページで紹介している大半の近距離ガンとの相性はかなり悪い。
B型爆風のボムポ、空中設置型のポッド、フロートポッドなどで相手のジャンプを抑制すると当てやすくなる。

空中撃ちは素直な性能ではあるが、似た性質のガトリングガンやフレイムガンなどと比べると威力・ダウン力や発射硬直(連射性能)で一歩劣る性能になっている。
空中撃ちはあくまで補助的なもので、やはり地上撃ちのクリーンヒット狙いが本命のガンではある。

地上移動が著しく制限される氷のホロセウムとの相性は最悪。ロウガレッグが欲しくなる。
下向きのダッシュを持つワイルドソルジャーかバーニングビースト(+着地隙軽減レッグ)なら気合でどうにかなるかも知れない。
機をうかがって相手の近くに着地しなければならないリスク、地上撃ちの射程内に収める技術と滑りの制御がネックでハードルは高め。実用性というよか趣味とか意地の領域ではあるが。

マグマゾーンのあるホロセウムでは、マグマに落ちた(落ちるであろう)相手に向かって、すかさず地上撃ちを当てることで、ガンとマグマでサンドイッチ挟み込み連続で落とすという外道ロマン技がある。
ただし射程の都合で、床とマグマが近い位置でないと成立しない。
ベルトコンベアのあるデッドラインや、蟻地獄のようになっているマグマインフェルノなどでは、偶然決まることもごくまれによくある……かも。

どうしても地上戦偏重になることや、弾の当てにくさ、接近耐性の低さなど欠陥課題は多いが、壁越しに攻撃できる点やダメージ効率などはわりかし優秀な部類。
いわゆる"当たれば強い"タイプの武器。当てられれば。

初出はV2で、入手時期は激闘編の後半、場所はカスタムロボ界のクロックタワー、フタバの時計塔を攻略する必要がある。
フタバ自身がファングガンを使ってくるが、カメラの角度などによっては、上からいきなり弾が降ってくるように見えるため、驚いた人は多いだろう。
そしてレンタルバトルでフタバにボコボコにされた後自分で使ってみたら使いにくさに驚くのは誰しもが通る道だろう。


激闘!では見た目が牙のようになった他ガンそのものの性能が大幅に変化。
ホーミングが無くなった代わりに弾道が「へ」の字で完全固定になったことで弾が明後日の方向にいく現象がなくなった。その為実質目の前に壁をつくるような挙動になりスライドショットを併用して空中相手に余裕で命中させることが可能。
直撃したら強制落下し結構長い時間スタンするのはそのままで、ボムやアタック等での追い討ちも容易。

結果、今まで苦手だったはずの対空性能および対接近性能が大幅に強化。ある程度接近戦にも対応できるようになった他、ライトニングスカイヤー型などの空中戦主体に対する強力なメタ装備として機能するようになった。*3
ただし地上戦偏重になる弱点は相変わらず。更にホーミングが無くなった都合上、地上戦相手に当てる場合はV2以上にシビアな距離感の把握が必要になる。


クロスシザース

GXに登場する、本作チャンピオン・コウシロウの切り札。*4本作では仕様上、地上撃ちと空中撃ちの概念がない代わりにαショット、βショットの使い分けで弾の挙動が変わるのだが、このガンはαショットは途中まで壁を貫通し、ハサミのように相手を挟み込む弾を左右3発ずつ、βショットは相手に素早く真っ直ぐ飛ぶやや射程の長い弾を5発発射する。

α、β共に弾速が非常に速くて弾の性質も相まって相手に当てやすく、近距離ガンらしく火力も高水準。αショットは左右の弾が交わる先端をうまく当てると非常に高いダメージを叩き出す。
加えてα、β共に当たった相手がノックバックせずその場で短く硬直するためボムやアタック等で更に追撃も可能と、非常に高性能で扱いやすい。
しかも作中の近距離ガンの中でもショットガン等を大きく上回り比較的射程距離が長めになっている。そのため近距離同士の撃ち合いにはかなり強い方。
しかし一見隙がなさそうに見えるが近距離ガンにしてはダウン力がやや低い欠点があり、他の近距離ガンと似た感覚で使うと意外とオーバーロードを狙いづらく、無理な攻め込みをすると逆に相手の反撃を許してしまうことも。
また至近距離だと高火力のαショットは当たりづらくなり、火力を出すには相手との距離感や他パーツとのコンボや場面によるショットの使い分けが結構大事になったりと、本格的に使いこなそうとすると意外と繊細な動きを求められる。

チャンピオンの切り札と聞くと上記の脱法パーツマグナムガンが思い浮かぶが、流石にあちらほど壊れではないもの「チャンプのガン」の名を持つだけあって十分に強力なガンである。
一応激闘編のショップでも超低確率で購入できるが、基本的にはパスワードで入手。手放すと実質二度と手に入らないので手放さないようにしたい。

余談だが、GXに登場するファングブローは名前こそV2のファングガンを思わせるが、牙要素以外完全別物のぶっ壊れ遠距離ガンになっている。むしろ独特な弾の動きや硬直する特性に結構シビアな使用感など、見る人によってはこっちがV2におけるファングガンに近い…かもしれない?

リップルレーザーガン

BRから登場した違法パーツ。射程も威力もダウン力も非常に低い代わりに当たった相手を長めに硬直させる大きめの弾を連続で発射する。本作での硬直はS型爆風やフリーズ系を当てた時のそれに近い。一度に連射される弾の中で1発でも擦れば相手はその場で撃ち落とされ硬直するので、動けない間にアタックなどで追撃が可能。確かに当てた時のリターンは大きいし弾もでかくて当たりやすいのだが、なんとなくスプラッシュガンやスタンガンと性能が被り気味な気がしなくもない…この頃は。射程は双方の中間くらい。

…問題は激闘!での性能。V2のナイトメアガンと入れ替わる形でBRから続投し、ニセ主人公がレイⅡダークにジェノサイドボム、ケルベロスポッド、ファントムレッグとセットで使用してくる。武器の見た目は暗色のメガバーストガン(後述)を思わせるもの。
スタンさせるという効果こそナイトメアガンと似ているが、今作では何をトチ狂ったのか相手に当てたときのスタン効果が見てすぐわかるレベルで滅茶苦茶に強化されており、当てたときの硬直が非ッッッ常に長い。その長さはS型爆風やフリーズ等とは比較にならないレベルで、ちょっとでもカス当たりしたらその場に撃ち落とされ3秒近く動きを止められる。前作の性能だと違法にしてはパンチが弱いと判断されたのかはわからないが、それにしたってこの長さは過剰ではないだろうか……
ニセ主人公はこのガンによる硬直からのアタック*5のコンボを頻繁にしかけてくる上、これと一緒に装備されているのが当たれば大惨事まっしぐらのジェノサイドボムとケルベロスポッド。特にジェノサイドボムは隙あらば撃ってくるのでこのガンに捕まってる間に爆風に直撃したら非常に痛い。更に戦うステージが一定時間で下からマグマが噴き出して大ダメージを与えてくる上にロボが汚れてロボ磨きを面倒にさせてくる危険なステージだったりと、このガンに当たったときの危険要素がこれでもかと盛り込まれてる。
とにかく動きを封じられたらひとたまりもないので、この恐ろしいガンに捕まるのだけは絶対に避けたい。射程は相変わらず長くないので従来の近距離対策が概ね通じるが、スプラッシュガン頼みだと他パーツ、特にケルベロスの火力の大きさによりジリ貧になりやすいので、火力的に有利なフレイムガンを使ったり、ボムやポッドを更に積極的にしかけるなどでダメージレース的にも有利を取りたいところ。

無事勝利すると、これを含めた上記のパーツ一式をその場で貰うことができる。火力の高い代わりに命中難度の高い武器*6がかなり余裕を持って当てられるようになるなど、とんでもなく大きいリターンを得ることができるある意味スプラッシュガンも真っ青の本作屈指のぶっ壊れガンである。勿論ニセ主人公のように普通に強い違法パーツ群と組み合わせても強力。


メガバーストガン

激闘!に登場。
発射直後に巨大化する弾を3発連続で発射する。弾は大きさに比例して攻撃力も高くなる。空中で発射する方が連射力が高い。最終的にはジャイアントガンをも上回るほどの圧倒的な大きさにまで成長するが、弾速は非常に遅く射程も短い。
また、ガンの説明文に弾が障害物をすり抜けることがあると書いてあるが、見た目に反して実際の攻撃判定はそれほど大きくないため、外見上弾の側面が障害物をすり抜けているように見えるだけである。

このガンのせいで、ジャイアントガンの唯一の特長が取り上げられてしまった。
ジャイアントェ……しかし、そのかわりにオーバーロードしないという特性が新たに追加された。
正直、使い勝手が変わるわけでもなんでもない上、オーバーロードしないガンは他にもあるため、だから何感が否めないが…。

また、同じく激闘!に、違法改造されたモルグガンがあり、射程距離が若干延長され、弾が巨大化する前の攻撃力も増加している。


ライジングガン

激闘!に登場。
地上では短時間停滞する弾を斜め上空に1発、空中では相手をゆっくりと上空へ浮かせる弾を水平に2発同時に発射する。地上版は攻撃力が非常に高い。

いずれも射程が短いため近距離用だが、至近距離でヒットさせると地上版は攻撃力が大幅に低下し、空中版は浮かせる効果が得られないため、相手からある程度間合いを離して使う必要がある。
性能上、空中から接近してくる相手に非常に有効……つまり対接近戦用近距離ガンということ。
威力の非常に高い地上撃ちをメインにする為、足の速いロボと相性が良いが、激闘!では、どのロボもそれなりに足が速くなってるため、無理にリトル系と組み合わせなくても良い。

C型爆風や、G・P型で相手を上に打ち上げてから撃ったり、地形の窪みや障害物の段差などを利用して、地上の相手に当てたり、撃ち上げた相手をスマッシュボムやアンブレラポッド等の対空装備で追撃したり、なんならガンとジャンプ同時押しによる空中撃ちで浮かした相手に地上撃ちをぶち当てて単体コンボしたりと、射程などもあって扱いは難しいもののあらゆる工夫のしがいがあるロマン溢れるガンである。
特に短射程を代償に超高火力C型爆風を持つバスターポッドから上手く繋がった時の火力は圧倒的。


追記・修正はコマンダーになってから、お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • カスタムロボ
  • ガン
  • ゼロ距離ホーネット
  • すと☆すた
  • ストマグ
  • 当たらナックル
  • 届かナックル
  • 男のロマン
  • 接近戦
  • トラウマグナム
  • ゼロ距離スバルガン
  • スタンガン+タックル=ヒット&アウェイ←相手は死ぬ
  • 近距離ガン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月15日 17:38

*1 実は公式の攻略指南の一部に「Vレーザーガンを至近距離で当てみるのもアリだぞ」といった感じの解説があったりするが…

*2 アイドリングボムD/P、トマホークボムG、デルタボム、ウォールボム、フリーズボム。

*3 本作のパーツ限定バトルに対空装備限定のミッションがあるのだが、そこでファングガンが使用可能な辺り、どうやら意図的にそういう調整が施されたようだ。

*4 本作のチャンピオンとは三本勝負で、一勝するとカスタマイズを変更しこのガンを装備してくる

*5 ただし本作のレイⅡダークのアタックはV2の頃とは仕様も見た目も異なる上空からの低速降下アタック。

*6 合法では本作初登場の予備動作に時間のかかるチャージボム(ポッド)や恐ろしく射程の短いバスターポッド等。既存の武器だと弾速の遅いサブマリンボム等。