ボン太くん

登録日:2009/12/22(火) 10:01:52
更新日:2024/03/15 Fri 01:00:03
所要時間:約 7 分で読めます






「貴様は一つミスを犯した」

「敵の戦力は過小評価しないことだ」



ライトノベル作品『フルメタル・パニック!』のマスコット・キャラクターにして変態兵器。
CV:金田朋子


元ネタはゴン太くん。

犬だかネズミだかわからない顔にずんぐりとした二頭身で、蝶ネクタイと大きな瞳、帽子がチャーミングな不思議生物。
毛の色は黄土色で茶色のまだら模様が入っている。

「ふもっふ」「ふもも」「もっふる」などの、通称「ボン太くん語」で話す。

ある玩具メーカーが展開し、遊園地とタイアップしたりアニメ化もしたが、そのアニメがあまりに高クオリティにこだわったため打ち切られ、そのあおりでメーカーが倒産。
その後ボン太くんの著作権はあちこちを渡り歩き、現在は練馬区の「おおかわ豆腐店」にある。


その遊園地で昔の想い人である先輩とデートしていた千鳥かなめが893に絡まれた際、隠れて追跡していた相良宗介が自分の正体をばらさずにかなめを救出するべく、中の人のお爺さんから着ぐるみを強奪、着用した(正体を隠すために着たのだが、とっさに火器を使ってしまったため結局かなめにばれている)。

その後、デザインを気に入った宗介があれこれ改良を重ね、とんでもない兵器として再登場する事になる。


以下、その変節。


◆ボン太くん
ただの着ぐるみ。足が短いので走りにくい。
しかし宗介はすぐに走り方を編み出し器用にダッシュした。
ボイス・チェンジャーが付いており、声がボン太くん語に変換される。
宗介が着ると頬に十字の傷がつく。


◆ボン太くんマークⅡ
宗介があれこれ改良したもの。
暗視センサーや高感度指向性マイク、デジタル通信機などを搭載している。また防弾性も備わった。
が、後ろが見えず振り向くのも一苦労。しかも重くて疲れる。
不良女性警官と激しい戦闘を繰り広げ、極めて特殊な変態を殲滅した。
しかし実用性ゼロ。


◆ボン太くん試作型
さらに改良されたボン太くん。正式名称は不明。
後記の量産型のプロトタイプである。
体温を感知する赤外線カメラや、人間の心音を拾う低周波センサーが増設された。
表面は超アラミド繊維で作られた防弾毛皮で覆われており、ライフル弾さえ食い止める。
さらにASの技術を応用した筋力補助機能まで付いているため、装着者は着ぐるみの重さすら感じる事なく行動できる。
完全にパワードスーツである。

ただし、なぜかボイス・チェンジャーをオンにしないと電子機器が動かない(途中でオフにすると止まる)。
原因は不明で、量産型も同様の症状が出ている。作戦行動に不都合はないが、降伏勧告などはできない。
一説として、ボイスチェンジャーの故障原因は某変態女警察官との交戦中受けたテイザー銃のショックによるものとも言われている。

実はアラストルよりも強いらしい。(有人機と無人機という違いはあるがすごいスペック)


◆量産型ボン太くん
cv:水田わさび
試作型を元に量産化されたもの。
原作だと試作型と全く同じ外見だが、アニメ版では識別のため毛皮の色が灰色になり、宗介機(試作型)には角が付いた。
宗介が旧知の武器商人と開発、軍・警察向け装備として販売した……のはいいが、販売数は思うように伸びずFBIとマイアミ市警が買った以外は全て売れ残った。宗介乙。

だが、龍神会の893にさらわれた千鳥とお蓮さん救出のため美樹原組の893に貸与された際には、着用者が戦闘のイロハも知らないチンピラ集団であるにもかかわらず損害0で任務を達成した。
このエピソードから、その高性能さがよくわかるだろう。
マイアミ市警でも結構活躍してたりする(マイアミ市警版は色と声が違う)。

宗介「やはり使えるではないか。なぜ売れなかったのだろう?」デザインのせいです



ちなみにボン太くんには手がない(腕が円柱状)のだが、何故か火器を発砲したりできる。


フルメタの看板キャラであり、言ってみればピカチュウのようなもの。
そのため、原作では「ただのぬいぐるみ」と表記されているようなシーンでも、映像化された際には大抵ボン太くんに変わっている。

テッサの大切なぬいぐるみもクマからボン太くんに変わっている。
一介のマスコット・キャラクターが、いかにして一時期沖縄に住んだ程度のテッサの元に渡ったのかは不明である。


が、ドラマガ300号記念『つぶらなテルモピュライ』にて、『ふもっふマーケット』なるイベントが開かれたり、かなりの数のファンがいる人気キャラであることが発覚した(ふもケットに300人の着ぐるみ参加者がいる程度)。


原作ネタだが、宗介がカリーニンに拾われた時に持っていたのがボン太くんのぬいぐるみだった。
宗介がボン太くんを気に入っているのにはシリアスな理由があったりする。



スパロボでのボン太くん】

『フルメタル・パニック!』が参戦している作品ではいずれも原作では戦ってない機動兵器相手に奮戦できるユニットとして参戦している。
ただし、スポット参戦しても正式入手には条件が必要である、という場合が多い。

  • 携帯機時代
J』においては宗介の個人的な発明品ではなく「ミスリル(というかテッサ)が開発した小型AS」という設定になり、
ゲーム中の説明では着ぐるみのくせに「M9並みの性能」という全AS涙目なトンデモスペックを持っている事になっている。
ひょっとしたらソルテッカマンより上かもしれない。着ぐるみパネェ。

W』ではテッカマンオメガに新たなテックシステムと勘違いされたほか、ゾンダーと戦ったり華ちゃんにトラウマを植え付けた。
地球圏の防衛をボン太くんが担う日もそう遠くないかもしれない……

作中では多くの女性陣に好評でもある。

カリーニン「どうやら、あの奇妙なクマ…相良軍曹のようです」
マデューカス「いや、少佐…あれはネズミの亜種と思われる」
カリーニン「クマです。これは断言してもかまいません」
マデューカス「いや、違う。あの耳の形状はげっ歯類の特徴を…」
テッサ「かわいい…」
マデューカス「艦長…?」

かなめ「ボン太くんが飛んだ!」
アキ「さらに泳いだ!」
ノインさん「かわいい…」
カトル「ノ、ノインさん…?」


サイズは一貫してSS。飛べない上射撃武器が弾数系しかないため飛行能力持ち相手には使いにくい。
サイズの関係上火力も控えめだが、ゴム弾や催涙弾しかなかった原作に比べたらだいぶ進歩している。
しかしながらSSゆえに回避率は高い(もちろん当たれば即死レベルのHPだが)。
しかもパーツスロットは4つなのでフルに付ければ……

パイロットはボン太くんであり、宗介ではない(宗介がアーバレストから乗り換えるが)。
その証拠に、精神コマンドが『ひらめき、集中、必中、熱血、気迫、魂』ではなく『脱力、集中、必中、魂、かく乱、愛』や『不屈、気合、闘志、鉄壁、脱力、勇気』…赤の他人というか勇者ロボの可能性がある。
竜馬「やめろ甲児くん!中の人などいない!」


ボン太くん語しか話せないので、会話イベントで使うとクルツが通訳したり専用の会話になる場面もある。
一度かなめが通訳したせいで子供の夢が盛大に崩れた事がある。
そして携帯機シリーズにおいてはボスクラスとの戦闘前会話がカオスなことになっている。
あしゅら男爵は「ゾンダくん」と間違え、テッカマンソードは一瞬心を動かされ、あのラウ・ル・クルーゼすら「あの機体を見ていると私の中の闇が薄れていく」と危機感を抱いた。
ちなみにWの裏ボスはボン太くん語を理解できる模様。
…ボン太くんを前にしても完全に平常運転だったフー姐さんは実は凄いんじゃないだろうか?

量産型はボン太くんの攻撃内の演出に登場するのみだが、Wでは1ステージだけではあるものの量産型を単体で使える場面がある。
中の人はゴライオン。中の人はいないけどゴライオン。

BGM変更で「覚醒、ゼオライマー」や「ゴルディオンクラッシャー」にしてみよう。なんとなく凄そうだぞ。

  • 据置機時代
そして『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』では、イベントでまたも他作品の面々が着込んでいた。
というか、あまりにも意外な 人物達が着込んでしまい、当の宗介まで驚くレベル。
夢が詰まっているので中の人はいないけど、お前を殺して(生存フラグ)神にだって従わない。
しまいには天元突破を達成しSSサイズ→∞サイズに大幅巨大化。銀河をバックに、変な奴等やキリコと共にアンチスパイラルをうならせて戦う構図を見せつけた。

続く『天獄篇』ではシリアスな終盤の再現に移行するため、入手はそれらの展開が済み最後の旅立ち前と非常に遅い。
一方で量産型大軍団と同時に攻撃する武装が追加されており、入魂かつ突っ込みどころの多いアニメーションを披露可能に。
ただし戦闘前会話祭りはここで終わりを告げた。反応してくれるキャラも少なく、ある意味では不遇な扱い。
ボイスチェンジャーと真化融合の関係性を考えると全機体中トップクラスに自己主張が激しい気がするのは著者だけだろうか


V』では引き続き終盤前に加入、と思いきやフルメタ勢の戦果により27.5話にあたる場所で隠しシナリオ込みで加入できるようになった。
そのエピソードや中段メッセージでは同じく着ぐるみのペロリーナと対決、共演。周囲のリアクションにも笑わせられること請け合い。
お互い中の人は察していたようで、この一件でアンジュは宗介を「ふも野郎」扱いしていた。地味にムゲフロ状態
なお、中身のないボン太くんは密かに回収され、約1名の個人的な遊びに使われることになった。
戦闘前会話は復活していないが、終盤に交戦するガミラスやDG同盟や自称超文明相手で特殊戦闘台詞を堪能できるように。確かにこんなかわいいのが対艦戦闘してくるのは理解に苦しむだろうしAIも揺らぐだろうし罪だろう…
戦闘面では早期加入バージョンに新武装「ボン太くん突貫」が追加。やはり突っ込みどころと愛にあふれている。


ちなみにJではCMに「ボン太くんバージョン」がある。
CMの間ボン太くんがひたすら「ふもふも」言ってるだけなので意味不明。でも可愛いから許す。



A.C.E.Rでのボン太くん】

スパロボと関連の深い本作にも登場。

初登場時は敵基地への潜入にASのECSの弱点を補う形で使用された。
バズーカを担いでいても、人工知能に敵兵と思わせなかった。
……というか、人工知能であるにもかかわらずボン太くんを見て判断がつかず戸惑っているような仕草をしている。

その隙を突いて敵を撃破し、警戒ラインを6つも突破するという大戦果を挙げ、あのルルーシュ(ゼロ)がテッサに対し「大胆かつ奇抜な作戦」と賞賛、クラン・クランが可愛いと言い、シルヴィアが欲しがり、オータム・フォーは感情回路にノイズを発生させたほど。「恋ね、それは」

ちなみにこのムービー、フルボイスで見ることができる。


基本武装は「暴徒鎮圧用ゴム弾」と「特殊電磁警棒」、テンション武器に「拳銃」や「バズーカ」など。
ゴム弾で堕天翅を蹴散らし、ゴーストV9とドッグファイトを演じる姿は異様

パイロットは今回もボン太くん。
ボン太くんが出撃すると宗介の機体は出撃できない。つまりは……うわっ何をするやめろ



ROBOT魂でのボン太くん】

バンダイの組み立て済みロボットアクションフィギュアシリーズ『ROBOT魂』の〈SIDE アーム・スレイブ?〉としてついに発売された。
なぜぬいぐるみで出さない。

一応〈SIDE アーム・スレイブ?〉とシリーズ分けされているが、多分ボン太くんしか出ない。
もう〈SIDE ボン太くん〉でよくね?

一説では〈SIDE AS〉はボン太くんを出すために作った枠だとか(一応否定はされているが)……



アニメ『らき☆すた』にもぬいぐるみという形で登場。(京アニ繋がり)
柊かがみの部屋にあった。
アニメかがみがフルメタを読んでいる描写があるので、多分そのせい。


作者が同じく賀東招二の『甘城ブリリアントパーク』には、ボン太くんによく似た妖精の「モッフル」が登場する。
ちなみにモッフルは作中でスパロボをプレイしている事を語っているが、
その時「スパロボってZ?」「僕も出演したい」なんて会話があるので発売時期が近かった第3次Z時獄篇の事と思われる。





ふも、ふもも、ふもーっふ!!
(訳:「追記・修正お願いします」)

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最終更新:2024年03月15日 01:00