E・HERO カオス・ネオス

登録日:2010/10/27(水) 16:36:40
更新日:2019/03/17 Sun 22:46:20
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E・HERO カオス・ネオス
融合・効果モンスター
星9/闇属性/戦士族/攻3000/守2500
「E・HERO ネオス」+「N・ブラック・パンサー」+「N・グロー・モス」
自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、 融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要 としない)。
エンドフェイズ時にこのカードを融合デッキに戻し、フィールド上に存在する全ての表側表示モンスターをセットした状態にする。
コイントスを3回行い、表が出た回数によって以下の処理を行う。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズ1に使用する事ができる。
●3回:相手フィールド上に存在する全てのモンスターを破壊する。
●2回:このターン相手フィールド上に表側表示で存在する効果モンスターは 全て効果が無効化される。
●1回:自分フィールド上に存在する全てのモンスターを持ち主の手札に戻す。

E・HERO カオス・ネオスとは、遊戯王OCGのGLADIATOR'S ASSAULTで登場したカードのことである。



上の効果を見てもらえば分かるだろうが、
この項目ではこのカードの

と て つ も な い 弱 さ

について解説させていただく。

①召喚条件の難しさ

このカードはE・HERO ネオスN・グロー・モス、N・ブラック・パンサーがフィールドに存在し、それらをデッキに戻した時にエクストラ・デッキから特殊召喚できる。

しかしネオスはともかくグロー・モス、ブラック・パンサーがかなり貧弱。
特にグロー・モスはステータスの貧弱さだけでなく戦闘するだけで相手にアドを与えるという意味不仕様。
詳しいことはグロさんの項目を見てもらいたい。

ブラック・パンサーもグロさんよりはマシだが相手に依存する効果ゆえ活躍はどうしても相手次第になってしまう。
昔は死デッキの媒体にできたが死デッキがエラッタにより相手を選ぶカードになってので昔ほど利点にはなりにくくなった。
なので出すときはネオスで戦線を維持しつつNをプリズマーで代用するのが一番の方法か。

しかしネオスはいかに出しやすいといっても所詮は最上級の通常モンスター。サポートカードを駆使しても事故要因になることは否めない。
この点はミラクル・コンタクトというサポートカードが登場したためいくらか改善されたが次の苦難が待ち受けることになる……


②効果

この厳しい召喚条件をクリアして、どうにかしてこのカードをフィールドに出せたとしよう。
しかし、そこで二つ目の絶望が待っている。

それがこのカードの効果である。
普通、こういった召喚条件の難しいカードは出せたときに大きな見返りがあるものだが、なんとこのカードその見返りが……。

コ イ ン ト ス で 決 ま る

ただでさえ召喚しづらく不安定だというのに、効果はコイントスであるため完全な運ゲー。
不安定×不安定の相乗効果なのだからたまったものではない。

これでコイントスした後の効果がそれに見合っていれば、まだ超ロマンカードぐらいにはなれていたのかもしれないが……
まあ、この話の流れからしてお察しください。


3回表が出た時の効果

相手のモンスターをすべて破壊する。
禁止カードのサンダー・ボルトと同様の効果と考えれば強力だが、その確率は8分の1。
どう考えても時の魔術師で十分である。召喚条件の厳しいこのカードでやる意味はない。
というか、こんな超絶不安定の二重奏をクリアした結果なのだから、もう勝利確定ぐらいの効果でないと正直割に合わない。


2回表が出た時の効果

相手のモンスター全ての効果を無効化する。こちらは確率8分の3。
強力といえば強力だが、D-HERO Bloo-Dの方が相手のモンスターを奪えるし、出すのも圧倒的に簡単である。
当時の現在より遥かに速度の遅い時代でさえ、もう二回りは強い効果でないと割に合わないだろう。

3回表のほうにも言えることだが、コイントスであるため状況によって能力を使い分けられないのも難点。


1回表が出た時の効果

自分のフィールドのモンスターを手札に戻す。こちらも確率8分の3。

なんとデメリット効果である。
……これだけ出すのに苦労しても、統一性がない効果な上にデメリット効果まで付いてくるという鬼畜っぷり。
おまけに発動する確率が全ての効果(何もしない場合含む)の中でも高めに設定されているとか嫌がらせ以外の何物でもない。

苦労して出してもプレイヤーに被害をもたらして帰ってしまう確率が高いのだ。

手札に戻してしまうため自身はエクストラデッキに戻り蘇生もできなくなってしまう。

ちなみに3回全て裏なら何も起こらない
デメリットよりは当然マシだが、意味は無い。どれだけプレイヤーを悩ませるのかと小一時間(ry

セカンドチャンスを使った所で再びデメリット効果を引き直してしまう可能性が高い。
むしろ全て裏で何もしない効果が出た場合、やり直さない方がいいかもしれない。

コイントスをしなければデメリットを恐れる必要がないがそれでは攻撃力3000のバニラとなり出した意味がない。
ついでに言えばサンド・ギャンブラーという下級モンスターカードがありこのカードもコイントス3回表でサンダー・ボルトである。

3回裏の場合は自分フィールド上にサンダー・ボルトを降らせてしまうが、
デメリットの発動確率が8分の1なのでデメリット効果が3/8で発生するカオスネオスよりは遥かにマシである。

効果に統一性がないのも地味に問題ではあるがデメリット効果を内蔵してる事に比べれば些細な問題かもしれない。
しかしまだ終わらない……。


③フィールドでの維持の難しさ

このカードは、いわゆる「コンタクト融合体」である。コンタクト融合体の特徴として

自分フィールド上に存在する上記のカードをデッキに戻した場合のみ、
融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。
エンドフェイズ時にこのカードは融合デッキに戻る。

という共通効果がある。

つまり、ネオスペースやインスタント・ネオスペースがない限り出したターンにデッキに戻ってしまうデメリットが発生するのである。
ただでさえモンスターの場持ちが悪い環境である上に自分の効果でフィールドを離れるということからコンタクト融合は敬遠されている。

しかし3体の素材を必要とするトリプルコンタクト融合体はデッキに戻った時にフィールドのカードに干渉する効果を持っているので、
出しにくい代わりにそこの心配をする必要はない……が! ご覧いただきたい。

↓がそのデッキに戻った時の効果である

マグマ・ネオス→フィールド上のすべてのカードを手札に戻す

ストーム・ネオス→フィールド上のすべてのカードをデッキに戻す

カオス・ネオス→フィールド上のすべてのモンスターをセット状態にする

……もうなんというか言葉すら出てこないレベルである。他の2体がアドを奪える可能性がある効果なのにこのカードはセット状態にするだけ。

他の2体は強烈に場を荒らすのに対してこいつができるのはせいぜいステータスのリセット程度。

次の相手のターンに反転召喚によって表側にされてそれまでどおりである。

一応自分のリバース効果モンスターの効果を再利用できる可能性はあるが、
それなら他にもっといいカードはあるし、相手もリバース効果を使うチャンスになる。

そもそも召喚条件の厳しいこのカードと他のモンスターを並べられる機会があるかという話である。


④レアリティ

これは弱さとは関係ないのだがこのカードはホログラフィック・レアがあるカードである。
ホログラフィック・レアとはイラストがホログラム加工された遊戯王の一般パックで一番レアリティの高いものとなる。

80枚中1枚だけが該当しだいたいパックの表紙のカードがホロレアがあるカード(もちろん普通のウルトラレア版とアルティメットレア版もでる)。
実際に試したことはないがwikiには12箱に1枚と大変希少性の高いレアリティと書いてある。
150×30×12=54000(円)に一枚なのである。当たった時こんな感じになること間違いない。

「ヘラクレイノス出ないかなぁ~」パリッ(GLASを開ける)

「ハジからそ~とっ……お融合モンスターだ」ドキドキ

「えぃ! ……ホロだ! わ~」ハッ

「そうだったカス・ネオスだったんだ……微妙でもホロだしなぁ」ハァ

……せっかく君のもとに来たことだし、カードは大切に。


カオス・ネオスの利点

とまぁ散々このカードの弱さ、酷さを述べてきたがこのカードにも利点は少しだけある。

  • イラストがかっこいい
もっともそれが逆に腹がt(ry

  • 闇デッキ、魔デッキのコストになる
こんな出すのに手間がかかるカードを媒体にしたらアド損もいいところだがサクリファイスエスケープとしては有効

  • 一応攻撃力は高い
ただし他のトリプルコンタクト融合体と同じである

  • E・HEROである
サポートは豊富

  • 必然的に闇と光が多めになるデッキなのでカオスが出しやすい。
しかしデッキに戻すので実は墓地に溜まりにくい

  • プリズマーで見せるカードとして見るとグロー・ネオスとブラック・ネオスの上位互換のためエクストラデッキの枠を節約できる
フィールドに出す価値がない以上こういった役目で使う。何の目的で素材を墓地へ送るのかはともかくこれだけは他のカードにはない利点。


当然その名前からついたあだ名がカス・ネオスである。


パックパッケージを飾った・しかもホログラフィックレアが存在するにも関わらず、
再録パックのDUELIST EDITION Volume 2では収録されず絶版となった。
特に困らないが。
(なお、海外では2011年及び2018年に再録されている)

同様の立場にエアー・ネオスがいるが、あちらはコンタクト融合登場で需要が上がっていたので
惜しまれたのに対して、こちらはミラクル・コンタクトが登場したのにも関わらず惜しむ人がほとんどいない。

このカードの登場以前にカオスモンスター達が暴れ回っていたので、
おそらくその余波でこうなったのだろうが…

海外ではこのカードのホログラフィックレアに名前が「Rainbow Dragon」となっているエラーカードが存在する。






アニメでの活躍

十代&ヨハンvsマルタン戦で十代がコンタクト融合。
特にコイントスとかを行わずに相手モンスターの効果を全て無効にした。

正直この効果でもあまり強くないのに謎の弱体化。こんなの絶対おかしいよ。
一回限りの召喚なんだからそのままでよかった気がする。


余談

収録されたパックが出た時期の関係で皮肉にもパッケージモンスターだったため50枚入りのプロテクターが発売されている。
上記のようにカード自体の人気が高くないためこのプロテクターも他の同期に比べて安…くはなくコレクター需要でプレミアがついていたりする。
イラストは高く評価されているためそこが活きた結果と言える。カッコいいイラストを貰ってテキストがこの有様なため余計悲惨さが際立つ結果になっているとも言えるが。


コイントスで三回表が出た場合に追記ができる。二回表が出た場合修正ができる。一回表が出た場合この項目を削除する。



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