鉄鍋のジャン!

登録日:2011/11/22(火) 12:55:27
更新日:2019/04/10 Wed 09:32:19
所要時間:約 9 分で読めます





――料理は勝負だ!――



週刊少年チャンピオンに掲載されていた、西条真二の中華料理バトル漫画。料理関連の監修はおやまけいこ。全27巻。
また、後に続編『鉄鍋のジャン!R』も連載された。こちらは全10巻。正直、どっちも打ち切り臭が……
更に掲載誌をドラゴンエイジに移した続編として『鉄鍋のジャン!!2nd』が2017年2月から連載中。
こちらの監修は今井亮、ムラヨシマサヨキ。第二巻発売中。

料理大会などで料理人同士が戦う、というのは他の料理漫画でもよくある光景だが、“主人公の方がよほどタチが悪い”うえに“メインの敵キャラが料理を審査する評論家”という珍しい作品。

なお、ライバルである審査員の大谷などの意向で、テーマが「不老長寿」「オージービーフ」「未来」など妙に曖昧もしくは解釈しづらい内容が多いため、如何に合致しているかの解説フェイズが入る。


~あらすじ~


『中華の覇王』と呼ばれた秋山階一郎の孫にして、階一郎から中華料理のあらゆる技法、“秋山の魔法”を伝授された少年、秋山醤。
自爆した祖父の遺言に従い、祖父の盟友である五番町睦十の経営する『五番町飯店』にやってきた醤は【料理は勝負】という信条のもと、様々な料理人達と料理対決を繰り広げる……


~人物~


【料理は勝負
主人公。坊主刈りの頭に鋭い目つき、牙のように目立つ犬歯とあまり主人公らしくない容姿だが、言動はもっと主人公らしくないので問題ない
なんというか…顔立ちといい極悪非道っぷりといいにすっごく似てると思う…。
(恐れられてるか嫌われてるかの違いこそあるが)

物心付く前から祖父と二人暮らしで料理修行に明け暮れていたため、ほぼ常に喧嘩腰だったりと対人関係のスキルは最低レベル(ただし、祖父の自殺で受けたショックで歪んだ可能性も高い)。

また、勝つためには手段を選ばない所があり、大会で初めて作ったのが“幻覚作用のあるキノコスープ”というなんとも言えない代物だっため、態度も相まって業界内では完全に嫌われている。

……マガジンの中華料理漫画にいたら間違いなくになれる。

とはいえ、完成品は相手を驚かせる物が多いものの、基礎的な技法や知識を確実に踏まえて経験に裏打ちされた料理を得意とするなど、料理に対しては非常に真摯。
実際、負かした相手をほぼ毎回罵倒しているが、相手の作った料理自体は皮肉混じりながらも意外と褒めることが多い。
また、悪鬼外道な態度や行動も勝負で勝つことを最優先しているからであり、料理勝負さえ絡まなければそこまで性悪にはならない。

続編のRでも相変わらず【料理は勝負】を貫いているが、さりげなく相手を幸福に導く「心の料理」も習得している。

2ndではキリコと結婚し息子を設けるが本人未登場かつキリコの口ぶりも過去形で安否不明。
部下であるロペス・アギーレの回想ではどこかで料理長をしているらしい。
子供の名前も秋山醤で少々ややこしいことになっている。


  • 五番町霧子
【料理は
五番町睦十の孫娘。正反対の信条を掲げるジャンとの相性は最悪で、何かにつけて衝突している最大のライバル兼ヒロイン。多分ヒロイン。

ジャン同様基本を重視するタイプの料理人だが、最大の違いは食べる相手が喜ぶ物を作ること。
…だが初期はジャン並に傲慢な所があった。

彼女に限った話ではないが、回を重ねるごとに胸が膨らんでいる。成長期にも限度があるだろ……。

Rではいつの間にか五番町飯店オーナーとなっていた。また、多少の理解を示したのか、ジャンに発破をかける姿も。
…お前ら中国で絶対何かあっただろ。

2ndではジャンと結婚しているようだが性格がジャン大好きを公言する重度のヤンデレへと豹変しており、息子には心の料理と言いつつも実際はジャンの祖父である階一郎と同様のスパルタ教育を施している。一体何があったのか…
ただし、最初の回想では少なくとも暴力などは振るわず、笑顔のままミスをしたら延々とスパルタメニューを追加していくという静かでいて冷たい方式。ちなみに、やっていたのは醤もやらされた刀削麺。


  • 秋山醤(Jr.)
秋山醤と五番町霧子の一人息子にして2ndの主人公。
五番町飯店の跡取りを公言しているが、トラブルばかり起こすので同僚達に頭を抱えられている。
親父と顔が瓜二つだがそれには不本意らしい。
対人(対外)関係はかの有名な「もしかしてこれ料理?」を筆頭に親父譲りだが、五番町飯店の身内相手なら親父よりも大分柔らかい。
母親と同じく「料理は心」がモットーなのだが、実際にやっている事は親父と同じく「料理は勝負」であり、勝負以外での料理はトコトン手を抜いてしまう欠点がある。


五番町飯店見習い。脳天気なお調子者でジャンの数少ない、というか唯一の友人である。
料理の腕は自他共に認めるほどいまいちだが、発想には光る物があるタイプ。というか15、6で達人芸披露する他の連中がおかしい。
ジャン共々、中々完成度の高い女装を披露したことも。
Rでは技術も伴い、一端以上の料理人に。
2ndでは五番町飯店を離れているようだが、恐らく楊のいる神戸に住んでいる可能性が高い。

  • 小此木マリオ
2ndで登場する小此木タカオの息子。物腰は比較的柔らかだが、非常に容赦のない物言いが特徴。
母親はその名前と長いウェーブのかかった髪から、楊である事は間違いないと思われる。
「料理はジョワイエ(楽しさ)」がモットーで型にとらわれない斬新でユニークな料理を作る。
醤Jrとは友人というよりはライバルであり、時折ピリピリした空気になる。


  • セレーヌ楊
【料理はコテコテ
父が香港出身、母がフランス人、本人は生まれてこの方神戸――とややこしい少女。
中華料理の大会で決勝を争ったジャンとキリコを気に入り、見聞を広めるのも兼ねて神戸の実家『シードラゴン』から五番町飯店にやってくる。
父譲りの新しい中華、ヌーベル・シノワを得意とし、上品かつ斬新な中華料理を作る。……のだが終盤は解説役。
最後の黄蘭青との対決においては審査員全員に対し「味見」と言いながら皿山盛りのトウモロコシ製の味噌をふるまった。
Rでは神戸に帰ったから仕方ないとは言え、とうとう完全に解説役になり、しかも出番も少ない。

2ndは本人の出番は今のところないが、彼女と小此木との間に出来たであろう息子のマリオが登場している。
実は逆算すると、Rの時点で既にマリオは誕生している計算になる。
Rで東京に来てたのも、小此木を神戸に連れて帰る為だったのかもしれない。


【料理は半歩先
常に笑みを浮かべ、親父ギャグを連発する掴み所のない青年。材料だけで相手の料理を把握し、その先を行く料理を作るというとんでもない技量を誇る。
世界の中華料理界を裏で牛耳る陸一族の当主、百蘭王を襲名する予定だが、本人の目標はさらに大きく“世界の黄蘭青”。
今作最強クラスの料理人で終盤のライバルなのだが、微妙なライバル連中が登場するRには結局登場せず。
2ndではのっけから陸家の技がモチーフの秋山醤式ギョーザ包み改が出てきたので黄が出てくる可能性は結構高い。 
その他の料理人はこちらで。


“神の舌”の異名を持つ料理評論家。
舌は確かだが、金次第でどんな料理もほめちぎり、逆にどんな料理も粗や欠点を見抜いてボロクソに貶す。
ジャンとキリコに恥をかかされて以来ジャンを目の敵にしており、刺客の料理人を送り込む、全国中華料理人大会を開く、その大会の審査員として嫌がらせを行うなどして度々立ちはだかる異色のライバルキャラ。
が、ジャンの料理を無意識に完食していたり、低得点をつけようとして自分の舌と葛藤したりとどうも憎めない。
Rでは自身の名を冠した『大谷杯』でジャンを敗北させようと暗躍するが……

前述通り、変なテーマを出す常習犯。「最悪、誰もまともな料理ができなければそれは自分に屈服したということ」と解釈しているので、改める気ゼロ。
デザートとかエビ料理とか、中華では多様性に乏しいテーマも出す。
なお、2ndでは大谷姓を持つ新キャラが5人登場しているが、もれなく性格が悪い


  • 五番町弥一
キリコの叔父で五番町飯店総料理長。ジャンに反発する周囲を諫めたり突飛な料理を評価するなど、彼の数少ない理解者。
また、料理に関する知識も豊富であり、度々技法や食材について解説してくれる読者の味方。
2ndでも相変わらず総料理長として第一線で活躍中。
髪を剃った上に顔の彫りが加齢で更に深くなり、ますます睦十と似てきた。


  • 李考英
五番町飯店で働く中国人料理人。弥一の右腕的存在であり、弥一同様ジャンに理解を示す。
また、わりと基本的なことを含めて他の従業員が口にした疑問にも優しく答えてくれる。……長くないぞこの店
総料理長の弥一に次ぐ司厨長を勤め、新作の品評会でも睦十、弥一と共に審査する側だったことから腕は相当のものと思われる。

  • 湯水あんん
2ndに登場する五番町飯店の見習い料理人兼、経理担当。
湯水スグルと刈衣かりんの娘で双子の姉に湯水るういがいる。どっちもすごい名前だな!?
姉がいつもニコニコしてるのに対してあんんは気が強そうな顔立ちをしている。ちょっとキリコっぽい。
ジャンJrのカノジョを公言して尻に敷いている。
カレカノの関係と言うよりはビジネスパートナー。

  • 伍行姫
2ndに登場する五番町飯店香港支店に勤める伍行壊の娘。合法ロリ枠。
見た目はゴスロリ風の小中学生くらいの少女だが21歳。姉御系の口調で醤Jrからは五行姐さんと呼ばれている。
裏食医である父親譲りのかなりきわどい事をするらしく、ジャンJr曰く「気に入らない人間にはすぐ毒を盛る」。
表舞台を嫌う父親には内緒で料理大会に出場する。
実は無印時点で既に誕生している。


  • 五番町飯店の料理人達
五番町飯店の厨房を任された面々。……なのだが一回りほど歳下のジャンやキリコ、楊に技量で負けたり料理の知識が残念だったりと微妙な皆さん。
望月くらいしか目立たないが、一応全員のフルネームと役職が設定されている。


  • 秋山階一郎
【料理は魔法
ジャンの祖父。かつては“中華の覇王”として睦十と並び中華料理界では知らぬ者のない存在だったが、隠居して久しいためキリコら若い料理人にはあまり知られていない。
幼くして両親と死別したジャンに徹底した料理の英才教育を施した。
……が、息子夫婦(息子さんの名前は『爆』)との死別や、長年患っていた癌で余命がなく、かなり焦っていたようで、背中一面に傷痕が残るほど杖で打ち据えるなど、そのやり方は色々間違ってる感が強かった。
後に登場した妻も「子育ての才能はなかったみたい」とぼやいていたほど。
本編開始直後、かねてから患っていた癌により味覚を失い、自分が最早生ける屍と化してしまった事を確信。
ジャンに睦十の下へ向かうよう遺言を残し家諸共焼身自殺。骨も残さず灰となったはずだった
なお、醤は焼け落ちる家(の中にいる階一郎)に向かって号泣と共に「負け犬」と罵声を飛ばしており、醤が彼を『ジジイ』呼ばわりする原因にもなっている。
ただ、それでも尊敬され続けており、彼の料理に対する情熱と真摯な態度はちゃんと醤に受け継がれている。

若い頃から攻撃的な面構えをしていたが、醤とは違ってむしろ陽気で人懐っこい性格をしていた。


  • 五番町睦十
“中華大帝”と称されるキリコの祖父で五番町飯店のオーナー。基本的に店は弥一に任せているものの、老いてなおその腕前は超一流で、服の下ははち切れんほどの筋肉を維持している。
ジャン・キリコ・蘭青が作った渾身の一品を一人で苦もなく再現し、後日三人と戦うはずだった。
が、体は鍛えても心臓が付いていけなかったのか、決戦のための無理が祟り、当日に突然倒れそのまま死亡。親友であり最大のライバルだった階一郎の墓と並んで埋葬された。
……単行本収録の真最終回では墓に落雷を受けて(骨も残っていないはずの)階一郎と共に(何故か世紀末っぽくサイボーグ化して)復活していた。なんなんだおまえら。





だから俺は先に編集したんだお前の編集を台無しにするためにな!
的確な追記・修正された項目は見ればあとは何もコメントしたくなくなっちまう満足感が脳を満たす値千金の「良項目」だ
お前の編集なんか誰も見ねーよザマーミロ!

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