人造昆虫カブトボーグVxV

登録日:2009/05/30 Sat 01:59:09
更新日:2024/03/12 Tue 06:53:33
所要時間:約 7 分で読めます


タグ一覧
06年秋アニメ IV ×販促アニメ ○反則アニメ アニメ カオス カブトボーグ ギャグアニメ スタッフやりたい放題 チャージイン ボーグ脳 ボーグ魔法 上級者向けアニメ 人造昆虫カブトボーグVxV 人類には早すぎるアニメ 偽ロッキー 公式が病気 国辱は基本 地上波拒否 外道 大和屋暁 大川朝美 子供に見せられないアニメ 子供向けアニメ 急展開の連続 悪ガキ5人組 愛すべきバカ達 敵も味方も変な奴 早い…見えなかった…何て素早いチャージインなんだ… 昆虫 検索してはいけない 検索してはいけない言葉 毎回カオス回 玩具 石投げちゃおっと! 素振りも基本 花結いのきらめき 見る麻薬 詐欺 謎の中毒性 謎多き作品 豪華声優陣 超上級者向け 遊戯王SEVENS 金>>友情 銀河美少年 銀魂+ガンダムW+はれときどきぶた 食事は不味いもの



ボォォォォォォグバトォォォォ!


それは熱きボーグバトラー達の戦い!


ボォォォォォォグバトォォォォ!


それは人生の縮図、漢のロマンである!


『人造昆虫カブトボーグV(ビクトリー)x(バイ)V(ビクトリー)とは、タカラトミーから発売されていた玩具「カブトボーグ」の販促アニメ。
しかし放送時には既に玩具の国内生産は終了。
……すでに何かおかしい。

+ 目次

◆概要◆

カブトボーグとはトミーから発売された玩具で、簡単に言うとカブト虫型のミニ四駆を土俵の上で押し合いさせ勝敗を楽しむという昆虫相撲を玩具化したもの。
電池ではなくフライホイール(ギア)を採用している。その為スピードこそ無いが非常にパワーがあり、本物さながらの『虫相撲』が楽しむ事ができる。

しかし何故かアニメではスピード感があり、パワフルな攻撃、華麗なテクニックで広いフィールドで戦うというクラッシュギアのような玩具に変わってしまった。
その多くの原因がメインライター大和屋暁である。
暴走展開に定評のある彼であるが、師匠の浦沢義雄や下山健人などを連れて来て好き放題。無論彼を野放しにした石踊宏監督も監督である。


今作品には今までにない斬新なアイデアが多数盛り込まれている(後述)。
しかしそのせいで、銀魂ですら許されるテレ東に「 地上波で流せる内容ではない 」と放送拒否されてしまい
BSジャパンとアニマックスのみの放送にせざるを得なかった…というが流れたほど。

上記の事から非常に知名度が低かったが一部でカルト的な人気を誇り、
放送終了後のアニマックスでの特番やニコニコ動画の放送等を経てカオスアニメ代表の一角にまで登り詰めた。


◆用語◆

◇カブトボーグ◇

カブトボーグは技術者が集まって開発したり、海で養殖されてたり、野生のものが存在したり、
天然物のカブトボーグが経済基盤の国があったりと、生物なのか無生物なのかわからない。
しかし持ち主の意思に同調して動いたり力を発揮したりとそこは玩具販促アニメのポイントを押さえている。人造昆虫は立派なタイトル詐欺である。

◇ボーグバトラー◇

カブトボーグを用いて闘う人達の事。
ボーガーなんて呼ばれたりもする。ていうかそっちが基本。
残念な事に真っ当なボーガーは絶滅危惧種であり、一般市民からの印象は最悪。
しかも成敗すべき立場の主人公勢も悪そのものである為手に負えない。
ボーガー=常識知らずのボーグ馬鹿という認識で問題ない。

◇ボーグバトル◇

名の通りマシンを用いて闘う事、全世界で大人気(らしい)。
カメラが切り替わればいつの間にかフィールドとチャージ台が用意されている親切設計。
※ただし右利き専用

専用の台でマシンのお尻を擦り(チャージ)フィールドに投げ込む(チャージイン)とバトル開始である。
玩具アニメよろしくボーガーの意思でボーグを操縦して戦うような描写があるが、
このアニメでは悪い方向にそれが活かされ前もって相手の弱みを探しておき言葉責めにより焦らせ操縦精度を落とす、という精神攻撃が頻繁に行われる。
そんなの悪役だけだろ? と思いきやそんな事は無く、主人公自身が精神攻撃を得意とするという公式設定がある。

相手の切実な過去や回想、そしてそれを屁理屈と勢いで論破していく主人公達の駆け引きがこのアニメの見所の一つである。

あとチャージの前にお互いにルールを復唱するのだが、よくわからない専門用語な上に視聴者には最後まで説明してくれない。
時々特殊ルールらしきもので始まるも特に普段のバトルと変わりなかったりもする。


◆登場人物◆


主人公の我らがリュウセイさん。
上記の通り精神攻撃を得意とする外道ボーガー。
文句無しの最強ボーガーだが自身のメンタル面も非常に弱く(豆腐メンタル)精神攻撃が通用しないと一気にピンチになったりと
バトルそのものの強さには疑問符が付く。

後の某銀河美少年と髪型がそっくりでリュウセイさん自身にも銀河という兄がいる。今作が元ネタなのは確定的に明らか。後に彼やカツジをリスペクトしたような作品も現れた。
「せっかく海来たんだから、海行こうぜ!」

愛機:エレクトリカル・スピードワゴン

リュウセイさんの友達その一。
大和屋がキャラ説明を省くという暴挙に出た為エンドロールにより名前が判明した。公式ではツッコミらしいが作中ではボケまくる。
体が非常に弱く、心臓を病んでいる為ガチバトルでは大抵実力を発揮する事が出来ない。
マシンは珍しいテクニカルタイプであり相手の力を利用したり精密動作を得意とする。2話で遂に体が限界に、バトル中に倒れてしまう……。
中性的な見た目、性格をしている為にそっち方面で需要が高い。
「そうだ!僕たちが大きくなっても国民年金払いませんよ!」

愛機:キー・オブ・ザ・グッドテイスト

リュウセイさんの友達そのニ。
やはりエンドロールで名前が判明した。
中華料理屋の長男であり、ボーグに囚われず現実を見渡せるリアリスト。ボケもツッコミもこなす作中の重要人物。
だが、やはりツッコミ一人では荷が重いのか度々女装したりシークレットバトルしたり身も心もお米になっちまったりする。
実力はあるはずなのだがその容姿(デブ)や友達そのニという立場からか残念ながら噛ませになる事が多い。
「いつ結婚してたんだよお前ェ!?」

愛機:ハウリング・ロデオドライブ

天才的なピアノの腕前をもつ短パンデブのおっさん。勿論ボーグバトルも強い。
裏でリュウセイさん達をいつも支えてきた影の実力者で、自身の音楽の才能を活かしたバトルスタイルは見るものを魅了する。まとめ役として、いつものチームバトルには欠かせない存在だが……。
「いつものリズムだ、リズムを忘れるな!」

愛機:シーザー・カエサル・エンペラー

リュウセイさんたちの溜まり場『ロイドの店』の店主デース。怪しい片言を使うブルックリン育ちの28歳。
PTA対策であろう保護者キャラ(えっ? マンソン君?)なのだが手助けは殆どせず疑問も「ワッカリ〜マセン」と役割を余裕で放棄している。
でもやるときはやるイケメン。
なかなかに壮絶な過去があるようだが、その口調と行動からウザキャラの名を欲しいがままにしている。
眼鏡を外すと無精髭が生え日本語が流暢になり言葉遣いが荒くなる。
この状態は中の人ネタからヘルロイドと呼ばれる。
「ロイドノミセデース☆」

  • ジョニー(CV:豊永利行)
愛機:ウェスタン・パイオニア・スピリット

放浪のボーガー。住所不定無職国籍不明。
自分の名前(本名:山田一郎)にコンプレックスを抱いており、登場するたびに名前が変わる。
リュウセイさんとはたびたび戦うことになるがやがて彼の体は病に蝕まれ…。
「今は《ジョニー・ザ・機内食はミートプリーズ》だ!」

  • ベネチアン(CV:宍戸留美)
愛機:サンタルチア・ポマドーロ・ルネッサンス

謎の天才美少女仮面ボーガーとして話題を集めてる少女。
しかしその正体は寝たきりの家族を抱えて極貧生活を送るリュウセイさんのクラスメイト板里網子(いたりあみこ)
イカレた話だらけの本作では数少ない普通にかわいいキャラで、本作の真ヒロインは彼女という声も多い。
元ネタは十中八九サブの脚本を担当した浦沢のアレ。だが普段の姿はなおちゃん似。
「見損なわせて貰います!」

  • ビッグバン総師(cv.松山鷹志)
愛機: ダークサイド・プレジデント

悪の組織『ビッグバン・オーガニゼーション』のボス。
半裸にカブトムシの仮面と一見変態だが大会10連覇の実力者であり、ロイドはビビりまくっていた。
その仮面の下の正体はリュウセイの親父…ということが1話で明らかになる。
正体発覚後も組織を率いていたずらに勤しんでいる。が、大観衆の前で明らかになったのに素顔のまま普通に日常生活も送っている。どうなってんだ。
普段は大物ぶってるが実はヘタレなようで対抗勢力が現れた際はメンチを切った後に逃げてしまう。
「お母さんには内緒だぞ!」


◆脚本の暴走◆

  • 事態が次回予告で終息、そのうちフォローすら無くなり「次回を見逃した」という謎の現象
  • 知らないキャラがいつのまにかレギュラーになっている。そしていつのまにか消えている。
  • おもちゃのはずのカブトボーグが畑で栽培されたり、で養殖されたりしている。
  • 販促アニメのはずなのにカブトボーグが作中 ただのゴミ と呼ばれる。
  • 販促アニメのはずなのにカブトボーグのせいで不幸になる人多数。死傷者も多数。
  • 販促アニメのはずなのにカブトボーグではなく違うアニメが始まる。
  • 各国の特色が悪い意味で強調される。(通称:国辱は基本)例えば ドイツ ならそのへんにジャガイモが大量に転がっている等。
  • 謎の男が謎のまま終わる
  • 死んだキャラが説明無しで登場
  • 会話が噛み合ってない日常会話
  • ボーグバトルに存在する禁断症状
  • 必殺技を生身の人間に使いバトル前に相手を倒す(通称:ボーグ魔法、実際はバトルを省略してるだけと思われるが)
等々……。

挙げて行くとキリが無い。どうやら企画の時点でタカラトミー側が販促を諦めていたらしく脚本が好き勝手出来たのはその為らしい。

また数々の狂気は全て脚本の計算と明言されている。つまりは本作はネタアニメではなく高度なギャグアニメなのだ。
その辺を一緒にするとファンに石投げられるので注意しよう。


ワンランク上の大人が選ぶカブトボーグベストテン」に名作エピソードの解説を移したので気になった人はそちらへどうぞ。

ベスト10以外の話も 全話カオス というトンデモないアニメなので気になった人はTSUTAYAにチャージインンンヌ!してみよう。


◆余談◆

(企画段階では)子供向けのはずなのにOPとEDがほぼ英語なのは、元々カブトボーグに関係ない歌だったのがキューキョタイアップが決定したため。このためキューキョ歌詞を書き直し、キューキョボーグ用語をぶち込んでキューキョ完成させた。

突拍子もない内容ゆえに再放送には恵まれないが、ソフトバンク系統のみのアプリ「アニメ放題」で何をトチ狂ったか見放題対象になっている。ソフバンの人は検討してみてはいかがだろうか?

↑なお、同アプリのTwitterの配信開始告知で「ボーガーの皆様お待たせいたしました!」とわざわざつぶやかれている。解説文でも「トラウマ少年急増?」と書かれる等、担当者は本作のカオスっぷりをちゃんと知ってる模様。

長らく言われていた「テレ東に放送拒否された~」という噂は実はであることが2016年10月に放送開始10周年を記念し開かれたファンイベントで判明した。監督曰く元々地上波放送しないことは当初から決まっており、その噂を聞いた際に黙ってた方が美味しいからという理由でこの噂を否定しなかったのだという。

他にも同イベントではオーディションがテキトーで出す予定もないのにキャラソンOKを条件にしていたことや、打ち合わせで浦沢はずっとスポーツ新聞を読んでいたこと等が明かされた。

一方詰めかけたファンもキチガイ最強のボーグバトラーばかりで、とっくの昔に生産終了したボーグマシンを多くのファンが持参し、本編24話に登場するリュウセイのお面を大量に作ってきて配る人までいたという。第一話の応援上映会ではほぼ全員がアバンからEDまで丸暗記しており、キャストをドン引きさせた。
↑ビッグバンの中の人「こんなことしてちゃダメだよ!


また、2023年には玩具展開が『バトル昆虫 カブトボーグ(KBシリーズ)』の名義でリブートされ、それに伴い2023年現在の成長した3人+ロイド、ビッグバンの描き下ろしイラスト、及び「成長した天野河リュウセイからのメッセージ動画」として知桐女史本人による新録音声を交えた玩具とブルーレイBOXの販促動画が公開。
更に同年12月には3人とビッグバンの愛機をイメージしたコラボカラーのリデコ商品が発売されるなど後継商品の広告塔として令和の時代にも注目を集めている。




追記・修正は素振りをミリオン(10000)回やってからすればいいんじゃない? 俺はどっちでもいいけど。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 人造昆虫カブトボーグVxV
  • カブトボーグ
  • カオス
  • 上級者向けアニメ
  • 悪ガキ5人組
  • 銀魂+ガンダムW+はれときどきぶた
  • 大和屋暁
  • 玩具
  • 昆虫
  • 外道
  • 詐欺
  • 金>>友情
  • チャージイン
  • 早い…見えなかった…何て素早いチャージインなんだ…
  • 子供向けアニメ
  • 子供に見せられないアニメ
  • 地上波拒否
  • スタッフやりたい放題
  • 食事は不味いもの
  • ボーグ脳
  • 大川朝美
  • ボーグ魔法
  • ×販促アニメ
  • ○反則アニメ
  • 偽ロッキー
  • 愛すべきバカ達
  • 謎の中毒性
  • ギャグアニメ
  • 人類には早すぎるアニメ
  • 花結いのきらめき
  • アニメ
  • 銀河美少年
  • 遊戯王SEVENS
  • IV
  • 06年秋アニメ
  • 毎回カオス回
  • 敵も味方も変な奴
  • 公式が病気
  • 国辱は基本
  • 素振りも基本
  • 石投げちゃおっと!
  • 検索してはいけない
  • 超上級者向け
  • 検索してはいけない言葉
  • 豪華声優陣
  • 見る麻薬
  • 急展開の連続
  • 謎多き作品

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月12日 06:53