オベリスクの巨神兵

登録日:2011/01/10 Mon 15:00:18
更新日:2024/04/18 Thu 13:32:49
所要時間:約 18 分で読めます





その者、降臨せしむれば、

灼熱の疾風大地に吹き荒れ、

生きとし生ける者すべて屍とならん。



「破壊神オベリスク! 我が絶対のしもべとなりて、我が領域に降臨せよ!!」


オベリスクの巨神兵とは漫画『遊☆戯☆王』及び関連作品に登場するカード。
英語名は原作では《THE GOD OF OBELISK》、OCGでは《Obelisk The Tormentor》。

+ 目次

【原作・アニメ】

海馬瀬人が使用する神のカード。
オシリスの天空竜ラーの翼神竜に並ぶ三幻神の一体である。

三幻神のなかで唯一グールズに盗まれず、バトルシティ編開始直前に社長こと海馬瀬人が残りの二枚を取り戻そうとするイシズから囮として借り受けた一枚。

原作での能力

星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
生け贄召喚するには生け贄を3体捧げなければならない。
罠・モンスター効果を受けず、魔法カードの効果は1ターンのみ受け付ける。
自分フィールド上のモンスター2体を生け贄に捧げる事で、相手モンスターを全て破壊したり
相手プレイヤーに4000ダメージを与えたり、自身の攻撃力が∞になったりする。

神というだけあり極めて高い耐性を持っており、モンスター効果は三幻神同士のものでもない限りは弾く。
そこへ極一部のモンスターの特権である4000ライン、いわゆるオベリスクラインも持つため相乗効果でものすごく破壊されにくい。
魔法カードも1ターン受け付けるが、これのお陰で1ターン限定の特殊召喚も可能になっているので、単なるデメリットにはなってない。
というより、これが無いと存在意義はほぼなくなる奴が居る。

基本的に直接殴るか、拳から衝撃波を放つかだが、アニメではデュエルシーンではないものの口から光線を放ったことがある。

ちなみに『遊戯王R』の説明によると、正確には上級呪文なる代物に限り効果を1ターンだけ受け付けるらしい。
上級呪文とはなにかというと、たとえば原作でいえば城之内が使った「ハリケーン」、遊戯がオシリスに対して使った「六芒星の呪縛」といったカードを指すが、基準は一切不明。結局あやふやじゃねーか
少なくとも破壊や除外、バウンス等の「戦闘破壊以外の除去」類は一切効かないのは間違いない。*1*2
ドラクエで例えるならザキ(即死)は雑魚には効くけど、ボスには効かないようなものと考えればいいかと。

ステータスや耐性以外の能力はというと。やっぱりかなり強力である。
コストとして2体を生贄に捧げるという決して軽い効果ではないが、発動さえできればまさしく破壊神で一撃必殺。

上述したようにこの効果は登場したデュエルごとに差異があり、区分けすると
(1)相手フィールドのモンスター全体除去
(2)相手プレイヤーに4000の戦闘ダメージ
(3)攻撃力∞
のどれかを使える。(3)に至っては生贄素材さえあればフリーチェーンの攻撃という破格の効果である。

(1)の全体除去は当然強力で、相手フィールドのモンスターを全て破壊しつつ戦闘ダメージを与えられれば一瞬にして膨大なアドバンテージを得られる。一見他2つに比べると見劣るが、役に立たない訳ではなく相手に戦闘ダメージを与えられない状況なら極めて有効だろう。
(2)のダメージ効果もおぞましく、破壊できなければ直接ライフを4000削ってしまおうという、固定バーン効果ではおそらく最強クラス。アニメではライフ4000のため実質的な特殊勝利効果であるとさえいえる。
(3)のステータス∞はさらに強烈。攻撃力∞の為、戦闘ダメージさえ相手ライフに通ればジ・エンド確定。*3この効果でなら相手ターンでも攻撃を仕掛けられるのだから尚恐ろしい。ほとんどは相手ターンの使用であり、自分のターンで使ったのは海馬社長のみ*4
原作では激おこオベベ丸にならないと使えないような描写が合ったが、Rでは特に問題なく使っている。

このようにいずれも破壊神にふさわしい効果で、殺傷能力は非常に高い。
なお、アニメ版では(1)と(2)がミックスされたような効果が使用されており、
相手フィールドの全モンスターと相手プレイヤーに4000の戦闘ダメージを叩きつける*5という、OCGでもお手軽1キルデッキができちゃいそうな恐ろしい効果を持っている。
この時、戦闘ダメージの計算を全て一括で行うからか、遊戯はクリボーでダメージをしのいでいる。

一見重そうに見える効果を発動する為の生贄を揃えるのはわりと簡単で、
実はスケープ・ゴートのような2体以上トークンを生成するカードなどで生贄が事足りてしまう。
スケープ・ゴートで生贄が確保できれば後は2回使用するだけで相手の場を壊滅させつつ相手のライフを削りきれる。おや、黄色い竜が泣いている…
相手の場ががら空きだったり攻撃表示モンスターがいるのならばそれこそゴッドハンドインパクトでもいい。

これらのことから、書いてある事だけならば原作屈指の最強カードで、階級補正さえなければピラミッドの頂点すら倒せる。
もちろん重いコストが必要だが、発動してもあまりあるお釣りをもらえるんだから特化してしまえば問題ない。まさに神。

これらの特長は特殊召喚モンスターは原則、特殊召喚からの速攻攻撃を仕掛けられないバトルシティルールもあってうまく活かせなかったが、
もしそのルールがなければ結構カオスだったかもわからない。


【原作・アニメでの活躍】

原作・アニメDM

神の一角として初めて登場し、その直後に社長に渡り活躍しただけでも好待遇だが、
決闘都市での対決を終えて遊戯の手に渡った後も「神」でありながら危機を乗り越えるキーカードとして活躍する程の超好待遇である。

これは片方は「出せばほぼ完封してしまうオシリス」、もう片方は「むやみやたらな形成逆転&ワンサイドゲームを実現してしまうラー」と、
カードゲームアニメ&漫画における主人公カードとして使いづらかったのが大きな要因であろう。
記憶編で真っ先に呼ばれ、史実でも使役描写が唯一あるため、実は王様がオベリスクをオシリスとは別ベクトルで気に入っている説もあるが。

それに対して神の威厳を示す超耐性&超ステータスを持ちながら強力な効果はコストが重いため((この手のぶっ壊れカードがあると起こりがちな効果使ったほうがよくね?という状況が発生しづらい))、
主人公が使っても、敵側でも突破できる状況を演出しやすく一方的な展開になりづらいという地味に大事な要素を持つ。
闇遊戯の切り札の代表格である筈のオシリスは…ご愁傷様である

イシズから受け取ってから社長はこのオベリスクを現在型の決闘盤と共にテストプレイを行った際に、
このカードを用い嫁である青眼の白龍3体(アニメでは究極嫁)を粉砕して神の力に酔いしれた以降、
青眼よりこのカードばかり見る様になりファンからは「愛人」という愛称で親しまれている。

また社長がよく「破壊神オベリスク」と呼ぶことから空耳で「社会人オベリスク」とも。

特にアニメオリジナルのレアハンターとのタッグデュエルにて、青眼3体を生贄に召喚している。
後の仮面とのタッグデュエルでは相手の場の磁石の戦士3体を生け贄に召喚した。

ちなみに青眼は雌設定があるが、オベリスクは雄か雌か不明。
(ホルアクティが明らかに女性なので雌の可能性も否定できないが、なまじ元ネタが男の神であるオベリスクなので…)

そして後のイシズ戦における、キサラのビジョンに反して、神であるオベリスクを生贄とした青眼の召喚名シーンは、
アニメでのBGM「神の怒り」に準えて「嫁の怒り」とも呼ばれる(余談だが、アニメでは合間の乃亜編でも青眼のシーンでこのBGMが流れる場面がある)。

そして後の準決勝での遊戯戦にてオシリスとぶつかった後に、王様ことATMの元へ戻った。

又、『遊戯王R』では専用カードによるラーと同じ階級を得た「真祖オベリスク」と言う、記憶編での容姿をした進化系も登場した。

攻撃名は「ゴッド・ハンド・クラッシャー」。
効果名は「ゴッド・ハンド・インパクト」、攻撃力∞化の際は「ソウル・エナジーMAX」。


遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS

+ ネタバレ注意!
藍神vs海馬」戦でまさかのこのカードが登場
アンディメンション化された青眼の白龍2体と青眼の亜白龍をリリースして召喚された。
なにげにアニメでは行ったが原作ではやらなかった青眼の白龍の生け贄による神の召喚である。
BGMまで神の怒りと共に降臨。

次元領域デュエルでは高レベルモンスターへの生贄は不要であるが、このカードは従来通り3体の生贄を捧げて召喚された。
コストを『支払わなくてもよい』であり『支払ってもよい』なのか、それともモンスターではなく神なのでコストが必要だったのかは謎のままである。
『カウンター・ゲート』の“効果により”召喚するため次元領域デュエルのルールを無視して生け贄ありで召喚できたともとれる。

この作品の時系列は原作における『闘いの儀』の後であり、
オベリスクの巨神兵を含めた三幻神のカードは闘いの儀の直後に葬祭殿の地下深くに失われてしまった為、
本来は海馬のデッキに入っていないカードである。

ではどうやってこのカードを使用したかというと、罠カード『カウンター・ゲート』によってモンスターを出そうとした海馬だったが、
藍神のカードによって場をアンディメンション化された青眼の白龍たちとクリスタル・ドラゴンで埋められてしまい、
新たなモンスターを召喚することができなくなってしまっていた。

だが、


オレがここで敗北するなど許されるハズがない。

遊戯……いや、アテムを葬らなければならなかったのはオレ自身だった。

それを果たせなかったオレの脳裏には、今もヤツの亡霊が彷徨い続ける……遊戯!!

執念の発露とも言うべきその声と共に、神殿内に残っていたアテムの残留思念を読み取って、自身の新型デュエルディスク「パワー・ビジョン」の力でそれを実体化。
そのまま地面に手を置き、なんとオベリスクの巨神兵を地面からドローした。



地面からドローした



これにより、藍神の目論見を流石に原作時空でシャイニングドローが出てくるとは思わなかった数多の視聴者の腹筋もろとも木っ端微塵に粉砕した。

まあZEXALに曰く
「最強デュエリストのデュエルは全て必然。ドローカードさえもデュエリストが創造する!」
で、海馬社長に曰く
「『神』は常に最強の決闘者の手に舞い込むのだ!」「その意見には賛成だが──それはお前ではない」
とのことなので、現世最強と化した社長がシャイニングドローできてもおかしくない…のか?

「闘いの儀」で使用されたのはM&Wのカードとしてのオベリスク(要は通常イラストVer.)だったが、
こちらは上記のとおりアテムの記憶を読み取ったためか上記の「記憶編」での姿、所謂「真祖・オベリスク」となっている。

効果は原作でなくアニメ版のものに準拠。
『千年の記憶』によれば「オベリスクに2体の生け贄を捧げることで、相手に(オベリスクの)攻撃力分のダメージを与え、フィールド上のモンスターを破壊する」とのこと。

劇中ではクリスタル・ドラゴン2体を破壊することで、
対戦相手の藍神および方界超獣バスター・ガンダイルに4000ポイントの戦闘ダメージを与え、ライフを一撃で8000から1000にした。
ちなみに本来生け贄となる部分を破壊として扱っているのは、本作においてリリース・生け贄という単語の使用を避けているためである。

耐性も神そのものであり、藍神にモンスター効果は無効と言われた際、高ぶった社長は
「モンスターではない、神だ!」と 高らかに宣言した。原作のオシリス戦のオマージュである*6

なお、OCG目線でこの効果処理について考えると、単に神のランクによる耐性というだけでなく、オベリスクの召喚コスト+効果発動コストにより方界曼荼羅の対象モンスターが全てなくなったことで、効果無効から逃れることができている。
もっとも、ゴッドハンド・インパクトのためのクリスタル・ドラゴンの破壊が、発動コストとしてのリリースではなく効果処理の一環としての破壊だった場合、オベリスクそのものに耐性がなければ無効にされてしまうが。


その後なんだかんだでデュエルは無効試合となったためオベリスクの出番はこれっきりであるが、続行されていたら藍神に勝ち目はなかっただろう。
少なくとも藍神が使用した方界カードにはオベリスクを突破できるものはない。
一応闇堕ち後であればクリムゾン・ノヴァ・トリニティで突破できる。…かもしれない。効果を発動しないでくれれば。

デュエルリンクスではスキル「王の記憶 オベリスクの巨神兵」で再現。3ターン目以降のドローフェイズに発動することで映画版イラストのオベリスクを王の記憶からドローできるほか、元々のカード名が《青眼の白龍》のモンスター1体を3体分の生贄に出来る*7という海馬ファン落涙のものとなった。


遊戯王デュエルモンスターズGX

オベリスク本人は登場しないが、社長が設立したデュエルアカデミアではオベリスクブルーが最高クラスとなっている。
遊戯王関係者による社長リスペクト社長も、完全にオベリスクの事を忘れた訳では無い様である。
※ちなみに遊戯VS闇マリクの時点でもオベリスクに対して一定の愛着があるのが確認できる。


【OCG】

2008年12月発売のVジャンプ2月号において、付録カードとして登場。イラストは上記の「真祖オベリスク」のものとなっている。
そのOCG効果がこれ。

効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、3体をリリースして召喚しなければならない。
(1):このカードの召喚は無効化されない。
(2):このカードの召喚成功時には、魔法・罠・モンスターの効果は発動できない。
(3):このカードは効果の対象にならない。
(4):自分フィールドのモンスター2体をリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃宣言できない。
(5):このカードが特殊召喚されている場合、エンドフェイズに発動する。
このカードを墓地へ送る。

発表当時は「ついに三幻神がOCG化された」として歓喜の声が絶えず、しかも蓋を開けると再現率もなかなかの物であった。

特に先にOCG化した三邪神(遊戯王OCG)で生まれた懸念である特殊召喚できないテキストが付与されないか、
OCG化が決まった当時はヒヤヒヤものだったのだが、
んなことはなく、むしろ蘇生したターンの終わりに墓地へ行く原作再現までしてくれたコナミのファンサービスが光る一品。
この調子でヲーも原作再現してくれると当時は期待されていたんだがな…

コストは重いものの召喚は無効化されない上、召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果も封じる。おかげで月光に「神も場に出るまではただのカードに過ぎない」と言われて召喚無効化される原作再現が不可能に
この為召喚を非常に妨害されにくい。その後も対象に取られない。
ステータスもそう簡単に戦闘破壊出来ない高さであり、一度出してしまえば除去するのは結構困難、

に見えるのだが……


逆に言えば、対象さえ取らなければいとも簡単に攻略出来てしまうと言う事にもなる。

例えばライトロードなどの光属性デッキの場合。
異次元の女戦士やオネストと言った、シャインエンジェルやクリッターで簡単に持って来れる強力な不対象カードで、特化デッキ相手でも3枚全て余裕で倒せてしまう。
各デッキ共有で言えばミラフォ、ライボル、ブラック・ローズ、カタストル……
そして極めつけには汎用ランク4のヴェルズビュート
対象を取らない除去って案外多かったりするのである。

仮面「かかった! 罠発動! 聖なるバリアミラーフォース!!
社長「神に小細工は通用……する……だと……?

特に当時は世紀末的なリセットボタンゲー闇以外なら神をも殺す暴走機械環境だったのもがっかり度を上げることに。

そして原作では様々だった2体リリース効果も、ただの劣化「滅びの爆裂疾風弾(魔法)」に。

ちなみにこの効果は自身をリリースして発動も可能。
死者蘇生やリビデ等で特殊召喚して、ブラックローズガイルもどきな使い方が一番効率がいいのかもしれない。
そう、つまりこちらでも生け贄となる運命である。

リリース要員を揃える際はクロスソウルを使うと、天敵を除去しつつ何気に社長のモノマネも出来るので良いだろう。

原作と比べると劣化したといえるOCG効果だが、後にこれの何十倍酷い効果で出たラーの翼神竜の存在もあり、
現在は「まあ実際はこんなもんだよな」程度に落ち着いている。

そして、最後のオシリスの天空竜のOCG化で遂に神が揃う事になった。

また、ホルアクティの材料ともなる。

ちなみにリリース確保にはガエルや低レベル獣族を一気に3体呼んでこれる「魔獣の懐柔」、低レベルバニラを3体蘇生出来る「トライワイトゾーン」などが便利。
カエルや森の動物、おジャマなどを生贄にして降臨する神……イメージするとシュールだが仕方ない。

またドラゴサックとトークンでも召喚権無しで3体モンスターを揃えられるため、
一時期は対ミラーとして同じ三幻神のオシリスと一緒に【征竜】に出張することもあった。


サポートカード

時代は移り、ほぼアドバンス召喚専用の神にも強力なサポートが生まれた。

ハードアームドラゴン

効果モンスター
星4/地属性/ドラゴン族/攻1500/守 800
手札のレベル8以上のモンスターを墓地に送ることで自身を特殊召喚する。
このカードをリリースして召喚したレベル7以上のモンスターはカード効果では破壊されない。

カード効果では破壊されない。そう、されないのだ。
これをオベリスクに当てはめると対象を取らない破壊からも守ることができるのだ。

地砕き「なん……だと……」
ミラフォ「なん……だt(ry」
カタストル「なん…(ry」

破壊以外の除外やバウンス効果は殆どが対象を取る効果なので、ハードアームドラゴンを使えば無双も充分可能になった。

またハムドを使わなくとも、ほぼ同等の耐性を付与する神縛りの塚というフィールド魔法も出て来た。
こっちはサイクロンで剥がされたり2連発出来る蠅男に消し飛ばされたりするものの、フィールド魔法故のサーチの容易さが便利。
ハムドを召喚する必要も無い為、他のリリース確保ギミックから直接出したオベリスクを守ることも出来る。
…アクセスコード対策にはハムドの方が有効だがな!

耐性を付与するのが前提なら戦闘の鬼である邪神ドレッド・ルートの方が相性が良いように思えるが、三邪神は三幻神ほどサポートに恵まれていない上に特殊召喚できないので使い勝手では大きな差がある。

更に、最大の弱点だったオネストが制限、氷結界の龍が禁止になったのも追い風である。
……が、対象をとらないでデッキバウンスするクイーンマドルチェ・ティアラミスが登場!
さらに2013.9改訂でトリシュは復帰、そして2015.10改訂でオネストも制限解除!
あれ、向かい風がまた吹き始めたぞ?

採用率が低いとはいえ異次元の戦士♀及び♂にも弱い。半永久的な除去カードである某モグラも脅威。


とはいえこれくらいしか弱点はない。ネ申に小細工は通用しない!!!




……ゲーテで乙とか言ってはいけない。
エクスカリバーで乙とも言ってはいけない。
そして希望皇ホープには攻撃無効化されるとか絶対に言ってはいけない。



そんな中、こんなカードが登場した。

ゴッド・ハンド・クラッシャー

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードの発動と効果は無効化されない。
(1):自分フィールドに元々のカード名が「オベリスクの巨神兵」となるモンスターが存在する場合に発動できる。
相手フィールドの効果モンスター1体を選び、効果を無効にし破壊する。
このターン、この効果で破壊したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。
このカードを自分メインフェイズに発動した場合、さらに以下の効果を適用できる。
●相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。

『PRISMATIC GOD BOX』で登場した必殺技カード
名称コピーは出来ないものの、発動と効果を無効にされず、自分メインフェイズに発動すると追加効果が付く速攻魔法。

相手モンスターの効果を無効にしつつ破壊し、このターン中そのモンスターおよび同名モンスターの効果を使用不能+相手の魔法・罠全破壊。
対象を取らない除去であり、効果を無効にしてから破壊するので破壊耐性すら貫通し、墓地発動効果すら使わせない完全除去。ゴッド・ハンド・インパクトで除去出来ない高打点の耐性持ちが狙い目。
また、モンスター効果無効化の方に目を向ければ、ハムドや神縛りでは対応出来ない「対象を取らないバウンス・除外」を飛ばして来るモンスター効果からオベリスクを守ると言う使い方も可能。
追加効果の方は安全に攻撃を通す事が可能になるが、オベリスク自身が対象耐性持ちで、そもそも攻撃反応カードの採用率が下がっている現在では若干オマケに近い。

これにより厄介な効果持ちの相手モンスターを難なく処理出来る様になった。
更に現在ではモンスター効果偏重のデッキが多く、ゲーテを初めとした対象を取らない破壊以外の除去を行う魔法・罠の採用率も低下しているのも追い風。
…マスカレーナから出て来るヴァレルソードで乙とか言ってはいけない。
たとえ破壊はできずとも効果は無効にできるため攻撃宣言に合わせて発動すればそのまま戦闘破壊できるのだ!

やはりネ申に小細工は通用しない!!!

壊獣でリリースされて乙とか言ってはいけない。


ソウルエナジーMAX(マックス)!!

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに元々の属性が神属性となる「オベリスクの巨神兵」が存在する場合、自分フィールドの他の表側表示モンスター2体をリリースして発動できる。
相手フィールドのモンスターを全て破壊し、相手に4000ダメージを与える。
(2):自分・相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに、墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分のデッキ・墓地から「オベリスクの巨神兵」1体を選んで手札に加える。
その後、「オベリスクの巨神兵」1体を召喚できる。

ゴッド・ハンド・クラッシャーに続いて登場した第二のオベリスク専用サポート。

第一の効果は元々の属性を指定しているので引き続きプリズマー等によるコピーでは使用できず、2体リリースする事で4000バーンを与えてくる。
全体除去はオベリスク本体に内蔵したので分けた形になる。ただ攻撃力∞は流石に再現できなかったようだ。

第二の効果では墓地のこのカードを除外してデッキか墓地からオベリスクをサーチし、更には召喚まで出来る。
あくまで「召喚」であって特殊召喚では無いため、通常通りリリース三体を必要とする点には注意。


粉砕せし破壊神

速攻魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、その発動と効果は無効化されない。
(1):自分の手札・墓地から「オベリスクの巨神兵」1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、相手の効果を受けない。
(2):自分フィールドに「オベリスクの巨神兵」が存在する状態で、自分のカードの効果を発動するために、自分フィールドのモンスター2体以上を同時にリリースした場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
相手の墓地のモンスターを全て除外し、その数×500ダメージを相手に与える。

『WORLD PREMIERE PACK 2022』で登場した3枚目の専用サポート。
なんと相手の効果を受け付けない超耐性付きで手札・墓地からオベリスクを特殊召喚出来る。このターンで墓地へ行ってしまうとは言え、ワンショットキルが基本のオベリスクには大したデメリットにならない。このカード自体も発動と効果を無効にされないため安全にオベリスクを呼べる。
更に“自分のカードの効果を発動するために、自分フィールドのモンスター2体以上を同時にリリース”した時、
つまりゴッド・ハンド・インパクトやソウルエナジーMAX!!発動時に墓地から除外する事で相手の墓地のモンスターを全て除外しその数×500バーンを飛ばせる。
ゴッド・ハンド・インパクトでは攻撃制限が付いてしまうため一気に勝負を決めるのは難しくなるが、
ソウルエナジーMAX!!なら4000バーンが入るので相手の墓地に8体以上のモンスターがいればその時点で初期ライフ8000を削り切れ、7体以下でもオベリスクのダイレクトで ほぼ勝負が決まる。


【余談】

アニメ版の闘いの儀における「大地の侵食」の描写から、「対象をとらない効果」なら影響を受け、更に効果も持続すると誤解されることがあるが、
実際にはアニメ版でもミラーフォースにもばっちり耐性があり、そんなことは無い。
あくまで「モンスターゾーン」に効果を及ぼすトラップだからこそ効いたという話。

原作における闘いの儀で登場した「罅割れゆく斧」(「このカードを伏せたターン数×500ポイント攻撃力をダウンさせる」効果)は、『遊戯王R』的にいう上級呪文だからか受け付け、
神が効果を受けている1ターン以内に、相打ちで戦闘破壊されてしまった。


イシズ戦にて罠カードである「生け贄の抱く爆弾」が効いた件については、原作の
「場にセットした時にフィールド上のモンスター1体に爆弾を仕掛け、そのモンスターを生け贄にして召喚した攻撃モンスターを破壊し、コントローラーにその攻撃力分のダメージを与える」
という効果が
「対象が神ではなく、墓地にある神を召喚した際の素材をモンスターを対象にしたトラップだから問題無い」という俺ルールが適用された。
――とよく言われているが、実際のところ現実のOCGと比べると煩雑というか再現不可能な為、疑問も持たれている。

ぶっちゃけた話、神のカードの耐性自体俺ルールの一種と見た方が良い



追記、修正は相手に4000の戦闘ダメージを与えてからお願いします。

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最終更新:2024年04月18日 13:32

*1 ルール無視の破壊であるラーの不死鳥を除いて

*2 あまりにも複雑だったためかDM当時のゲームではカードの効果でフィールドを離れないという耐性になっていることが多い。

*3 ただし階級差によるラーとアバター相手には無効化される。無茶苦茶だ……

*4 オベリスクの試運転とディスクのテストを兼ねたデュエルマシーンとの対戦。なお、このとき攻撃力上昇だけでなく全体除去や効果ダメージという他の要素もあったようであることがモクバやKCの研究員のセリフからうかがえる。恐ろしい。

*5 オシリスの召雷弾に近い効果

*6 なお、この台詞を口にしたキャラとしては3人目。2人目は「遊戯王ファイブディーズ」9巻での究極神である。厳密に表記すればこちらは「モンスターナドデハナイ 神ダ!」となる。

*7 その方法で召喚した場合は1ターンで破壊される