幻星神

登録日:2011/05/10(火) 15:20:56
更新日:2024/03/18 Mon 15:37:30
所要時間:約 5 分で読めます





敵の宇宙巨獣は強敵だ。

でもあたし達は負けない!!

ああ!幻星神の力、見せてやろうぜ!!


幻星神とは、東宝制作の特撮ドラマ『幻星神ジャスティライザー』に登場する巨大ロボット。


【概要】

カイザー・ハデスの復活に備えてライザー星人ノルンが建造した、ジャスティライザー専用のロボット。
劇中では主に宇宙巨獣や巨大生物サイバービーストと戦った。


【構成】

3人のジャスティライザーの共用ロボット〈幻星獣〉にそれぞれの専用機〈星神獣〉の内1体が合体する事で誕生する。

幻星獣は3人乗りであり、合体する星神獣に対応したジャスティライザーがメインパイロットを務める。

前作『超星神グランセイザー』の超星神とは違い、1人だけでも幻星獣及び幻星神を呼び出して戦う事が可能。
ただし、3人が乗り込んでいないと完全な力を発揮出来ず、劇中では1人乗り時に巨獣やサイバービーストを倒した例は少ない。
終盤に3体の幻星神が同時可能となった後は1人乗りにもかかわらず3人乗り時に近い戦闘力が発揮出来てたことから、ライゼロス自体が改良されたと思われる。


幻星獣ライゼロス

身長:53メートル
体重:6千5百トン
スーツアクター:岩崎晋弥

宇宙巨獣デフロッグに襲われる翔太の前に現れた怪獣型ロボット。

合体の核となる機体で「ダイブイン!」の掛け声で乗り込める。
決まったメインパイロットはいないが主にライザーグレンが務めた。

幻星神が3体出揃った辺りからは単体運用される機会は減ったが、全員が乗り込んでいない状態で巨獣を倒すなど決して弱くは無い。

武器は口から吐く熱線ゼロスフレア、胸の回転刃ゼロスクラッシャー、肩に装備されたゼロスキャノン、体当たりクラウドダッシュ、ロケットパンチの要領でクローを飛ばすスマッシュクローなど。
第24話では火炎放射・ファイヤーバースを放ち、巨獣ブルガリオを焼きつ尽くした。
第31話では巨獣グラスターの罠にかかって石化してしまうが、シェイドスターから照射された光線で復活した。

実は予備機が2機存在しており最終決戦では幻星神3体が同時運用された。
そこ!「カバヤの食玩じゃないと再現できねえ!」とか「劇場版セイザーXへの伏線」とか言わない!

デザインは体は3式機龍、頭部と腹部の回転ノコギリはガイガンがモデル。後者は川北紘一特技監督のアイデアによる。
鳴き声はアントラーのアレンジ。

19年後、本作と同じ時間帯で怪獣型ロボットが活躍する事になるがライゼロスとは多分関係ない…はず。


【星神獣】

澪の導きで呼び出せるようになった動物型メカ。
各ジャスティライザーに専用機が1体存在する。

コクピットが存在せず、ジャスティライザーの指示に基づいて行動する。

星神獣エンオウ(炎凰)

ライザーグレンの星神獣。
朱雀の姿を模しておりマッハ5.5で飛行する。
武器は三日月型のブレイブクレッセントなど。

モチーフはラドンのトサカが取り入れられている。

星神獣コウキ(光亀)

ライザーガントが召喚する玄武型の星神獣。
ガントと同じくボディカラーは黒だがエネルギーは黄色。
背中の甲羅の防御力が高く、中には多数の火器を搭載している。
第13話ではパドルシューターとライゼロスのゼロスフレアの同時攻撃で巨獣ギルモネを撃破した。

星神獣ランガ(嵐牙)

ライザーカゲリのために用意された星神獣。
初登場は第1部ラストの第16話と他2体よりも遅かった。
白虎型だがボディカラーは青。
武装はスラッシュクローハウリングバーストの2種類と少ないが高い運動性を持つ。

星神獣リュウト(龍斗)

ライザーシロガネが呼び出す星神獣。
シロガネの誕生を予知していたノルンが用意していた。

どこまでチートだったんだノルン……


白銀のボディカラーを持つ青龍型メカである。
デザインの元はメカキングギドラ。首2つだけど

他の星神獣と違い内部にコクピットが存在しておりシロガネが直接搭乗する事で操作する。
武装は口から放つ光線ダブルショックバスター。

基本的にはシロガネ専用機だが、ジャスティカイザーほど凄まじいジャスティパワーは無いので設定上はシロガネ以外もダイブイン可能。
最終決戦ではデモンナイトがダイブインし、3体の幻星神を援護した。
そして奇跡の力『ミラージュパワー』により、3人のジャスティライザーと3体の幻星神がリュウトを核に融合することで蒼き星の守護神・巨大シロガネへと変化した。
ラストは神野と共にライザー星へと帰った。

【幻星神】

※各種スペックは小学館『東宝特撮全怪獣図鑑』より抜粋。

幻星神ケンライザー

身長:51メートル
体重:9千7百トン
スーツアクター:角田浩一

ライゼロスにエンオウが合体した姿。パイロットはライザーグレン

鎧武者のような姿をしており白兵戦が得意。
能力のバランスが取れており、「勇」のジャスティパワーをに変えて戦う。

武装は背中に装備された2本の刀・勇鳳剣ライザーセイバーと肩から放つ超高熱竜巻ライザーバーン。
両手から超高熱プラズマを発生させて繰り出すアームブレイザーという手刀技を放つ。
必殺技はライザーセイバーを1本の大剣へと合体させて敵を斬るメガヒートスラッシュ
ライザーセイバーから炎の刃を放ち十文字に切り裂くクロスファイヤーバード

背中に羽があるため飛ぶこともできるが、実戦ではあまり活用せず、第50話でディグロスから発射されるギガトロン砲を食い止めるために宇宙へ向かったのみにとどまった。
近接戦闘に特化しているため、キャノン砲を武器とするアーマーガンナーや、激しい突風を繰り返すキングゼロなどの遠距離攻撃を得意とする敵には苦戦を強いられることが多かった。
第29話では巨獣スカラベレスのパラライズビームで機能が低下し、搭乗していたグレンも変身が解除されて体が麻痺する絶体絶命の危機に陥るが、駆け付けたユカの力を借りて翔太が生身で操縦し、辛くも勝利を納めた。
本編での登場回数は10回と一番多いが、ジャスティカイザー登場後は主役機の座を譲るかのように出番が激減し、第3部では4機で唯一単体で運用されていなかったりする。


幻星神ジュウライザー

全高:43メートル
体重:1万千9百トン
スーツアクター:岩崎晋弥

ライゼロスにコウキが合体した姿。パイロットはライザーガント
二足歩行になった亀のような姿をしており、「智」の力を電気エネルギーに変えて戦う。

ここはジュウライザーの重火器で一気に決める!

非常に高い火力・防御力を持つが機動力は低い。
そのため、瞬間移動を駆使する巨大ドクターゾラには終始翻弄されていた。


もっと早く動けねぇのかよ!?

ジュウライザー(の機動力)では、これが限界だ!!


主な武装は頭部に配置された大型キャノン砲・智玄砲ライザーバスター、肩に二門のビーム砲・ライザーキャノン
ライゼロスの脚部は超電磁クロー・マグナグラスパーとなり、圧倒的なパワーで巨獣を持ち上げることが出来る。
必殺技は内蔵された火器を一斉砲撃し敵を吹き飛ばすサンダーバースト

空を飛べる敵に対抗出来る唯一の機体である。*1
第22話ではケンライザーを苦戦させた巨獣キングゼロのデスストームを、高速回転しながらライザーキャノンを発射することで打ち破る芸当を見せた。
登場回数は9回とケンライザーに次いで多く、安定した活躍を見せていた。

そこ、ガンヘッドに似てると言わない。


幻星神ニンライザー

身長:50メートル
体重:1万7百トン
スーツアクター:角田浩一

ライゼロスにランガが合体した姿。パイロットはライザーカゲリ
獣人のような姿をしており、「仁」の力をに変えて忍者のごとく戦う。

武装は腕に内蔵された爪・仁爪牙ライザーストライカーと口から放つ衝撃波・ハウリングバースト。
必殺技は肩から発生させた竜巻で敵を捉え、超高速で切り刻むタイフーン・スライサー

ブレイズモードと呼ばれる強化形態が存在するが出番が少ないのもあってか、OPに出たのみで劇中では使わなかった。
ただし、劇場版セイザーXではニューボスキートが変化した偽ニンライザーがブレイズモードになっている。

ケンライザーやジュウライザーをスピードと瞬間移動で圧倒した巨大ドクターゾラを越える機動力を持つ。
初登場が第16話と遅かった上に、本編での登場回数は4回しかなく、3体の中では一番出番が少ない。

幻星神ジャスティカイザー

全高:56メートル
総重量:1万3千7百トン
スーツアクター:角田浩一

ライゼロスとリュウトが合体する事で完成する究極の幻星神。

操縦はリュウト内のシロガネによって行われ、ライゼロスに他2人が乗っていなくても完全に力を発揮出来る。
というか、この形態だとジャスティパワーが強すぎてシロガネ以外が入ることは不可能。

武装は角から放つ光線グリッターホーン、肩から放つブレイブシューター。
ライゼロスの両脚はジャスティグラスパーという強力な爪となる。
必殺技は胸から放つ3色の破壊光線ジャスティノヴァ

強力なジャスティパワーを秘めており、リュウトの状態からシロガネが制御する事が必要となる。
その戦闘力は巨大カイザー・ハデスすらも圧倒するが、ジャスティパワーを制御している澪の負担も非常に大きい。
そのため、滅多には使えず本編での登場はニンライザーと同じく4回にとどまった。*2
ミラージュパワーでシロガネが巨大化するまでは、このジャスティカイザーがジャスティライザー最大の切り札であった。

玩具では両肩からリュウトの二つ首を伸ばせばキングギドラモードになるぞ!

手の3本爪や翼のあるスタイルなど、『ゴジラVSデストロイア』のデストロイアに類似しているが、デザインを担当した西川伸司氏はモチーフ説を否定している。本作では東宝怪獣のオマージュが多数見受けられるため余計にそう感じさせた点もあるのかもしれない。



【基地】


シェイドスター

衛星軌道上に鎮座する要塞。
ライゼロスや星神獣は普段はここに格納されている。

ノルンの意志が宿っており、ジャスティライザー達を導く。
第38話では巨獣レオガイアスIIのワープウェイブ砲で数万光年離れた宇宙の果てに追放されたライゼロスを救出した。
最終決戦ではクロガネに立ち向かうが、エビルブレードの衝撃波で大破した。


【余談】

玩具はKONAMIから、非変型のサウンド&ライトギミックを搭載したタイプと劇中同様の変型合体ギミックを再現したタイプの2種類が発売された。後者はライゼロスとエンオウ&コウキがセット売りでランガとリュウトがそれぞれ単品で発売された。ライゼロスの単品売りはされていないので終盤の3体揃い踏み再現はかなりハードルが高め。
その他カバヤから食玩『幻星神ガム』が発売されている。こちらはリュウトは未発売。

企画段階では後半から星神獣にも乗り込める案も検討されていたが、『便利になりすぎる』という理由でシリーズ構成の稲葉一広氏によって却下された。*3



追記・修正は合体してからお願いします。


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最終更新:2024年03月18日 15:37

*1 幻星神は大気圏内の飛行能力を持たず、他2体は遠距離攻撃に乏しいため

*2 講談社全員サービス『ひみつ大公開DVD』での巨獣グラソス戦を含めると5回。

*3 ホビージャパン『超星神シリーズコンプリーション』P101より