伊達・成実(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/10/11(火) 23:08:24
更新日:2020/06/19 Fri 19:40:44
所要時間:約 6 分で読めます




境界線上のホライゾンⅣ上、中、下のネタバレを含みます。読んでいない人は自己責任で。







川上稔の長編ライトノベル、GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンの登場人物。

所属:仙台伊達教導院→武蔵アリアダスト教導院
役職:副長
戦種:全方位機殻師
字名:―――
通神名:不退転

前述の通り、奥州シビル・仙台伊達教導院副長。「成実」は史実において「しげさね」と読むが、本編では普通に「なるみ」と読まれているため、境界線上のホライゾン内では「なるみ」で正しい。たとえ人物紹介で「しげさね」とルビが振られていようと「なるみ」で正しい。



□身体的特徴
前髪が切り揃えられた黒髪ロングの髪型に、常にアンニュイげな下がり気味の瞳が特徴的。
キヨナリ・ウルキアガの見立てによれば、胸は「柔らかいようで芯と張りがある」とのこと。姉じゃないから要らんらしいが。
そして最も特徴的なのはその四肢。武装には機動殻を用いている(後述)が、その戦い方故か両腕両脚を義体化している。色は赤、もしくはオレンジ。
因みに北条・氏直や立花嫁(本気モード)のような生体式ではなく、直政や立花嫁(ノーマルモード)のような機械式の義肢。
一応生体式も予備として所持しており、武蔵では予算不足により機械式義肢を量産不可能なため、8下では不転百足用に生体式の量産&強度アップを計画している。



□性格
ややダウナー気質で余裕あり気おねーさん風。作者のイメージでは「少し気難しく、しかし最後には仲間思いな勇将」とのこと。
ウルキアガが半竜かつその嫁らしき人物で上記の性格なため、終わりのクロニクル都市シリーズらへんから読んでいるカワカミャー達は終わクロにおけるアレックスと長田・竜美の様な関係であろうと想像しただろう。
しかしその実彼女は、

弄られキャラ

だった。

遺伝詞的に前世と思われる時代において、正義発言をスルーされまくった恨みかは解らないが、旦那であるウルキアガにここぞとばかりに弄られまくる。
以下その例

○初登場時、颯爽と武蔵との非公式会議に現れ、一方的に三行半を突き付け颯爽と立ち去ろうと機動殻を纏おうとしたところでら突如現れたウッキーの「姉発言」によって足を止められ、結果その会議で外交官派遣にまでもっていかされてしまう。
○ウッキーに対していろいろとモヤモヤを抱えているが、姉ではないためウッキー総スルー。それどころか姉キャラである伊達・政宗にばっか興味を持つ。
○風が吹きまくる甲板上でドレスのスカートを押さえているのにウッキーに握手を求められ、スカートを放さざるを得ず、突風によりスカートめくられる。(ウッキー明らかに確信犯)
○過失ではあるが、ウッキーに胸を揉まれる。しかしウッキーは「姉じゃない」ため、いらんこ扱い。

このように(主にウッキー関連で)いろいろと不幸な御人。原因は過失だったり故意だったりあるが、ウッキーに振り回されまくっている。

そして、この度Ⅳ下にてウッキーに見事なツンデレ戦法でおっぱいをポロリ(挿し絵付き)させられて攻略されました。只今、夫婦で住める家を見つけて内装を変化させている。

五巻では浅間神社にて巫女のバイトをしている様子が確認された。役職にはついていない模様。
また、同じく戦闘系義体人妻の立花・ギンと張り合ったりしていた。

ウッキーの特殊すぎる性癖を理解しついていく猛者。現状あまりの素直なデレっぷりに武蔵の外道もいじるにいじれない状態である。
● 画:「この手のは描きにくいのよ…」



□戦闘において
上記のようにかなりかわいい彼女ではあるが、戦闘系としての実力は本物。そしてその戦闘能力の一端を担うのが機動殻「不転百足」である。


○機動殻「不転百足」
仙台伊達教導院の副長である成実が扱う機動殻。機動殻とはぶっちゃけ、全身装備型のパワードスーツだと思ってもらえれば問題無い。

『境界線上のホライゾン』において機動殻といえば、アデーレ・バルフェットの「奔獣」が浮かぶがあれとは全く違うタイプ。奔獣が旧式故、重装甲、低機動化しているのに対し、こちらはまさしくパワードスーツ。装着者の機動を支える他、背部に光の翼を展開し、空を飛ぶ事も可能。
また、標準装備として数節分の顎剣がある。これは先端が鉤状に曲がった剣であり、先端から下の節数を換える事であらゆる長さにすることが出来る剣である。
「不転百足」の外見は緑黒と赤のに似た機動殻であり、頭には百足を象った意匠が存在する。これは史実における「伊達成実」の装備を踏襲したものとなっており、事実、勇将だったとされる「伊達成実」は「退くこと」が無い百足*1の意匠を兜にあしらったという。
普段は成実の保有空間に保存されており、成実の呼びかけにより装備可能な便利武具。


○戦闘方法
戦闘方法はかなり独特。背の翼による最高速機動と、義肢という利点を生かした人間では有り得ない曲げ関節による攻撃。そして何より特徴的なのは、四肢の使い捨てである。
これは攻撃を回避された時、機動殻の四肢を義肢となった四肢ごと棄て、保有空間から新たな四肢を排出、接続することにより、最高速のまま方向転換や攻撃を可能とするものであり、機動殻の速度と義肢を持つ、まさしく彼女独特の戦闘法である。
また得物である顎剣も四肢同様に多重召喚出来、連撃や即席連接剣等多彩に活用している。

作中においては、空へと逃げたウルキアガに対し脚の破棄と召喚接続を連続させ、何も無い空を駆け上がるという荒業を見せ、更に空に居るウルキアガに対し同様の方法で空を駆けながら顎剣により包囲、殲滅するというどこぞの大魔王のような事をやってのけた。

五上では真田十勇士の望月・幸忠と戦闘。不転百足は青竜戦で関節を焼いて改修中の為、顎剣のみの使用だったが、やはり元副長の名は伊達ではなかった。自動人形の特性を逆手にとり余裕のある勝利をおさめた。

七下では伊達の技術をも使い生み出された源・義仲の遺骨を核とする戦闘兵器「駒王丸」と対決し、直りたての不転百足をまた全損させてしまうも戦闘不能で回収されるまでに追い込んだ。



□備考
○胸の大きさは語られていないが恐らくフツーかやや大きい。
○ウルキアガに対し複雑な感情をもつが、副長として戦闘の事ばかり考えてきた成実はその感情を理解せず、無理矢理押さえ込もうとする所もみられる。この時の成実さんはやけにかわいい。
○Ⅳ上の表紙が公開された時、奥州ということで「上杉系じゃね?」と思われていた。
○カラーページの尻が素晴らしい。
○4巻の○○要員でした。
○アニメ2期最終話において、以降の登場となる他のキャラクターとともに一瞬だけ登場した。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 川上稔作品登場人物リンク
  • 境界線上のホライゾン
  • 奥州シビル
  • 仙台伊達教導院
  • 武蔵アリアダスト教導院
  • 黒髪ロング
  • おねーさんキャラ
  • 副長
  • 義体
  • 義肢
  • 機動殻
  • 百足
  • ウッキーの嫁
  • ネタバレ項目
  • 伊達・成実

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年06月19日 19:40

*1 余談だがこれは大河ドラマ以降の創作であり、史実では同じ不退転でも地味な毛虫兜だったり。