P-01s

登録日:2011/10/14(金) 22:23:11
更新日:2024/04/03 Wed 11:53:34
所要時間:約 5 分で読めます




川上稔の長編ライトノベル、GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンの登場人物にしてメインヒロイン
CV.茅原実里

所属:多摩住人
役職:青雷亭店員
戦種:―――
字名:―――
通神名:―――

□外見的特長
長い銀髪と感情の無い自動人形故の常の無表情。頭にカチューシャのようなものをつけ、耳は生体系ではなく機械系の犬耳。
私服はこの世界におけるスタンダードなハイレグタイツの上から肩の部分が開いたセーターのようなものを着ている。
前述したように、パン屋兼軽食屋「青雷亭」の店員であるため、働いている時はセーターの上からエプロンを羽織る。

服が全身を覆うタイプのものであるため解りにくいが、れっきとした自動人形であり、それが得に顕著なのが私服から出た肩と肘、膝等の関節部。
関節は肉体表面の構成物と材料が違うため、体全体が人間と同じ肌色なのに対し関節部は黒くなっている。



□内面的特長
感情の無い自動人形らしく、常に無表情かつクール。基本的に無口。ただし、侍女型自動人形のように、語尾に「――以上」を付ける事はない。
教導院にも通っていないため、友人と呼べる様な存在はあまりいないが、青雷亭の前でよく行き倒れている本多・正純や掃除の際によく出会う事のある黒藻の獣などは友人と呼べなくもない。

航空都市艦“武蔵”に搭乗を始めたのは本編の始まる約一年前。それ以前の経歴は全く不明で、“武蔵”の路上に、住民登録済の住民票と共に倒れていたらしい。
青雷亭店主も、一応調べてはみたものの、喉に魂が存在すること以外は全く解らなかった。

最近は読書がブームのようで、正純によく本を借りている。







以下ネタバレ含む








ホライゾン・アリアダスト

Jud.――平行線の重なる場所、異なる考え方の一致する場所、それは――

――境界線上です


所属:武蔵アリアダスト教導院
役職:武蔵の姫君、武蔵副王
戦種:大罪武装の担い手
字名:―――
通神名:ホラ子

その正体は、三河君主である松平・元信と彼の内縁の妻マリアとの間に生まれた妾腹の子。つまり松平の正当後継者。
アリアダストは松平のアナグラムで、ローマ字読みMATSUDAIRAから「ま」の読みMAを取り、逆から読めばARIADUSTとなる。

だが十年前、“武蔵”内での事故によりホライゾンは死亡。そして魂を自動人形とすることで、ホライゾンはP-01sとして蘇生することになる。
ちなみに生前は黒髪であり、しかもホライゾン自身過去の記憶を全て失くしていたため、かつての彼女を知る人々も違和感を覚えつつも気づけなかった。


大罪武装の真の持ち主にして、自身もまた「焦がれの全域」と呼ばれる大罪武装の持ち主。大罪武装自体が彼女の感情から出来ているため、大罪武装を得る事で彼女は感情を取り戻す事が出来る。

「焦がれの全域」の効果は不明だが、作中では「悲嘆の怠惰」の超過駆動を100パーセントの出力で扱うことを可能とした。
名前(形式番号?)のP-01sはPhtonos-01sの略。パイオーツ・マル・イッ・スではない

1下後トーリ共々武蔵の「副王」となったため、アデーレからは「ホライゾン副王」と呼ばれている。

ちなみに感情を取り戻す前からの特徴(?)として、「料理センスが独創的過ぎる」というものがある。
例:言葉を文字通りに捉えすぎて変なものが出来る(「パンを2cmにして」と言われて「2cm厚に圧縮したパン」を提供する)
例その2:「水の粉末」・「ポリフェノールを取り除き水状にした緑茶」等珍妙なものを作る
これは青雷亭の名物(惨事)となっているが、8下で料理を教えた浅間は、
「何かを食べた記憶すら失っていたから、まず味を分からせないと学べなかったんじゃ(意訳、トーリ達はなまじ料理得意なので分量等から教えて躓いたのかもとも)」と考察している。


大罪武装を手に入れ人として経験を積んでいくにつれ、無表情メイド口調は変わらずとも感情豊かになりつつある…が、
同時に気ままに生きていくようになったせいかネタヒロイン力も増加している
それを示すように、「女子会での回想&妄想」形式で描かれる番外編『ガールズトーク』では本編前~初期設定なのに異様にハイテンションな様子と化していた。

感情を一から手に入れているせいか5・6では「にぎやかな方がいい」「トーリ様をシェアリンク」とトーリの傍に浅間とミトもいることを認め
10中終盤ではトーリ&2人の1501回時「自分が後でそれ以上合体する」のを条件に許可している。
また10中冒頭では「ある可能性未来において(特殊な事情コミだが)自分とトーリの間の子がいる」ことを喜び、その後子供がその場にいなかったことに悲しむも、10下にて我が子とその行動理由にたどり着くことになる。


ちなみに自動人形だが生物的部分が多いためセッションは問題なし(8巻中より)。
脱ぐと両腕(義腕)・両足や首周辺が黒い人造素材な事以外は普通に生身で(1上カバー裏解説など)、実は表紙絵では生腕むき出し。
9巻上ではついにトーリとの初夜を迎えるも、ノリでトーリにプロレス技をかけてしまい、落下の勢いでマウントを取って偶然合体というラッキーかつギャグな初体験となった。


□両腕
ホライゾンが進化していくにつれ、なぜか「機械仕掛けの両腕」が自立行動し出し
7巻下では序盤に燃料を欲しがり、終盤では本人が寝ているにもかかわらず助っ人としてライブ合戦に参加。
8下では浅間に弓を持ってくる等のサポート力ゆえに、ついには8下で単独キャラとして両腕が記載
10巻下では本人の睡眠中両腕のモノローグまで書かれた。
また11上では何と関ケ原の戦いにおいて、「両腕:金森・長近」というとんでもない代理襲名が成立し、腕だけが関ケ原スポーツ大会で活躍していた


□作中の活躍

  • 一巻
メインヒロインだけあって登場回数は多い。
序盤はP-01sとして青雷亭で働いたり黒藻の獣を餌付けしたり正純相手にボケたりする。

P-01s=ホライゾン・アリアダストだと明かされた中盤以降はほとんどが捕われの身。
武蔵に主権を与えないため、大罪武装「焦がれの全域」を手に入れるため、三河消滅の責を負うため、K.P.A.Italiaと三征西班牙の連合軍が用意した「刑場」により分解消滅しそうになり、本人も一度は受け入れるがコクりに来た、まだ服を着ている全裸の説得により世界征服を開始する。
その手始めとして八大竜王からチョバった大罪武装「悲嘆の怠惰」により連合軍に対し大打撃を与える。
この時、「魂の起動」により悲しみを得、自動人形と化して初めて泣く事になる。


  • 二巻
傷有り点蔵・クロスユナイトに焦点があてられるため、一巻程の活躍は無い。
が、メインヒロインらしく、英国との合同祭にて湿った手の男と初デート。その際、悲嘆の感情を得たホライゾンが「感情がこんなにも悲しいものならばいらない」という旨の発言をし、そこから馬鹿が武蔵の今後の指針を改めて決める事になる。
ラストの三征西班牙戦においては「悲嘆の怠惰」を叩き込み、勝利に貢献した。


  • 三巻
毒舌度がupし、「浅間様の真似」や「この泥棒猫」などといった新技を手に入れる。



□備考
  • メインヒロインでありながら、主人公である全裸との絡みは最後の問答以降。つか一巻上では主人公とほぼ全く絡まない。一応面識はあるが。
  • 胸は大きく、浅間・智の真似が出来る程(無論、武蔵のクッション's程ではないが)。
  • メインヒロインではあるが、登場人物が多く、群像劇形式の本作では、登場回数が少なく、100ページ近く絡まない事も……。
  • ネイトの餌付け進行中。羊肉は野菜!
  • 悪意はないが、大罪武装をナメきっている。もうやめて、立花夫のライフはゼロよ!
  • Ⅳ下巻終了時までに他に二つの大罪武装を手に入れるが、その内一方は入手直後にネタ武装化されてしまった。仲間が増えたよ、やったね宗茂さん!




皆さんが幸いであればいいと、眠る前に願うのは、――強欲でしょうか




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最終更新:2024年04月03日 11:53