ウルトラの星(ウルトラマンティガ)

登録日:2012/02/16(木) 17:41:00
更新日:2019/07/09 Tue 19:59:59
所要時間:約 4 分で読めます





ヒーローが必要なんだよ、金城君。ヒーローが必要なんだ、ヒーローが



ウ、ウルトラマン!懐かしいぃぃ!


「ウルトラの星」は『ウルトラマンティガ』第49話のエピソード。

【作品データ】
脚本:上原正三
監督:原田昌樹/満田かずほ
特技監督:北浦嗣巳/高野宏一
放送日:1997年8月9日


【ストーリー】

怪獣バイヤーを名乗る、チャリジャという男が円谷プロに現れた。
どこへ行けば怪獣を買えるか聞いたところ「1965年の円谷プロに行けばいい」と言われたチャリジャは謎の機械でタイムスリップ、1965年の円谷プロへ向かう。
偶然そこを通りかかったダイゴも、後を追って1965年の円谷プロへ向かった。

その頃円谷プロでは、脚本家・金城哲夫が新シリーズの脚本を書けずに苦しんでいた。
苦境を察した監督・円谷英二は金城に「ウルトラの星」という赤い石を渡し、昔竜ヶ森湖で出会った宇宙人の話をする。

この話を盗み聞きしたチャリジャは、竜ヶ森湖から怪獣ヤナカーギーを復活させてしまった。

ダイゴはティガに変身するも、ヤナカーギーの強力なパワーにピンチに陥る。

その時、戦いを見ていた円谷監督の想いがオーラとなって奇跡を呼んだ……!


【概要】

昭和ウルトラシリーズを手がけた上原正三が脚本として参加。
本来世界観が違うはずの初代ウルトラマンの競演は当時多くのファンを驚かせた。
他にも、在りし日の円谷プロが描かれていたり、EDが初代『ウルトラマン』の映像になっていたり、昔からのファンには夢のような一作。


【登場人物】

マドカ・ダイゴ/ウルトラマンティガ
GUTS隊員。
偶然通りかかったところで1965年の円谷プロにタイムスリップ。
迷い込んだ撮影現場にて長野という助監督に間違えられ、カチンコを握らされる。

●金城哲夫
脚本家。
新シリーズの脚本が書けずに苦しむが、劇中ラストでなんとか書き上げた。
そのタイトルは「ウルトラ作戦第一号」。
ちなみに演者はティガ開始の少し前自衛隊員として怪獣と遭遇しており、またダイゴ、ヤズミの中の人とは共に「金八先生の教え子」という共通点がある(彼はウルトラマン先生の教え子の同級生)。

円谷英二
特撮の神様。
竜ヶ森湖を散歩していた時に、「ウルトラの星」を宇宙人から受け取る。

●円谷一
新シリーズの監督。英二氏の長男でもある。
脚本が書けない金城を案じる。
ちなみに演じたのは円谷一氏の息子(3男)の故円谷浩氏。上原氏が全編執筆した『宇宙刑事シャイダー*1が代表作で、ダイナ・ガイアにも準レギュラー出演した。

なお一氏・浩氏は後に、「早くに妻子を残し病で他界する」という縁起でもない共通点が存在する様になってしまった…。
浩氏の兄二人と妹は2016年時点でも健在だが、浩氏の死後長男はポカがばれて社長をクビになり、
後を任された次男も円谷プロの経営が限界を迎えて会社が身売りされた時のごたごたのせいで兄共々会社を離れてしまっている。

●長野
非常にダイゴにそっくりな助監督。
演じているのはもちろんダイゴ役の長野博。

●ヤズミ・ジュン
GUTS隊員。
円谷英二の名前を知らなかった。

●サワイ・ソウイチロウ
TPC総監。
子供の頃円谷英二監督のゴジラモスラに夢中だった。
ちなみに、中の人は日活の怪獣映画「大巨獣ガッパ(1967)」に出演している。


ウルトラマン
円谷英二が昔竜ヶ森湖で会った宇宙人。
怪獣を竜ヶ森湖に沈め、円谷英二に友情の証として「ウルトラの星」を渡した。
その後、ティガとヤナカーギーの戦いの最中に不思議なこと……もとい奇跡が起こり、ウルトラマンが登場。
ティガと共闘し、スペシウム光線でヤナカーギーを倒す。

赤い光球となって現れたり、スペシウム光線を撃つポーズがお馴染みの猫背だったり、
飛び去るときに「シュワッチ」と言っていたり、徹底的に初代シリーズの姿を再現している。
スタッフgj


【敵】

●宇宙魔人 チャリジャ
異次元から現れた怪獣バイヤー。
太った白塗りのチャップリンのような出で立ちの男に化ける。
青い光弾で攻撃する他、こうもり傘で空を飛んだり手品で花を出したりとどことなくユニークな怪人。
竜ヶ森湖に封印されたヤナカーギーを復活させるも、ヤナカーギーが敗れるとウルトラマンに「また会おう」と再戦を誓って煙と共に消えた。
その後……

●宇宙恐竜 ヤナカーギー
チャリジャが1965年の世界で蘇らせた怪獣。
宇宙一の暴れん坊だったが、ウルトラマンによって青い玉に閉じ込められ、竜ヶ森湖に封印されていた。
頭突きや尻尾の一撃など、持ち前の怪力で暴れまわりティガを圧倒。
ティガを押さえ付けてエネルギーを吸い取り、一時はティガを絶体絶命の危機に追い込む。
しかしウルトラマンがティガを救出して形成逆転。ウルトラマンによってティガのエネルギーも回復される。
そのままティガのゼペリオン光線とウルトラマンのスペシウム光線の合わせ技に敗れた。

モチーフは『ウルトラマン』のベムラーで、鳴き声はベムラーのものを逆再生している。
肩書の宇宙恐竜はウルトラマンを倒した宇宙恐竜ゼットンから。
初代ウルトラマンの始まりの敵と終わりの敵から名前を頂戴していると言える。

腹部にスタッフの洒落で「円谷」と書かれている。スーツはゴルドラスの改造。
なお名前の「ヤナカーギー」とは沖縄の方言で平たく言えば「ブス」という意味を持つ。

余談だが、ULTRA-ACTのウルトラマンティガマルチタイプにはこのエピソードを再現できるティガとウルトラマンの握手した状態の手首が付属している。



ウルトラの星はみんなに大きな勇気と力を与えるため、いつも空の彼方で瞬いている




追記修正が必要なんだよ金城君…
追記・修正が…

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