機動武闘伝Gガンダム

登録日:2010/04/15 Thu 22:06:24
更新日:2024/04/23 Tue 00:37:54
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ガンダムファイト! レディ・ゴォォーッ!!

機動武闘伝(ジー)ガンダム






TV版ガンダムシリーズの5作目にして、所謂アナザーガンダムの初作。

●目次


概要

1994年4月1日から1995年3月31日まで全49話が放送されたアニメで、ガンダム生誕15周年記念作品。
OVAでは富野由悠季以外が担当した作品があった(ポケ戦0083)が、TV版では初となる富野以外が手掛けるガンダムである。

成立経緯

前年の『機動戦士Vガンダム』が子供向けと言いながらも、結局は大きいお友達向けの悲惨な物語になってしまったため、
「今度こそ子供向けを!」と当時ブームであった『ストリートファイター』等の対戦格闘ゲームを元にしたものを作って欲しいスポンサーが提案。
それに対し我らが富野監督が
「どうせやるなら次はガンダムでプロレスをやるんだからね!絶対それ以外やっちゃダメだよ!」と言って、
その監督に指名したのが富野監督の弟子にして『ミスター味っ子』『ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』で有名な今川泰宏であった。

キャラクターデザインは前作に引き続き「逢坂浩司」が担当したが、
そのキャラクターデザイン協力に『炎の転校生』や『燃えよペン』で知られる燃える漫画家「島本和彦」が参加。

内容

この時点で従来のガンダム像から離れているが、いざ本編が始まると――


  • 今までの世界観であった宇宙世紀から脱却して、未来世紀という世界観へ
  • 出る機体は一部除いて全部ガンダム
  • SFチックな設定ではあるが・戦争ではなくスポーツへと転換
  • 頭がガンダムなら何でもいい、というかアンテナが付いていればいい(アンテナが無いのもいる)。中には人型じゃないものから果ては女性形ガンダムも登場。
    • メカニックデザインを担当した大河原邦男はタイムボカンシリーズでメカニックデザインを担当していたこともあり、その経験が遺憾なく発揮された。
  • そしてそのガンダム同士が格闘技で闘う。ビームライフルなど装備している機体もあるが、基本肉弾戦であり「必殺技」を放つようになった。
  • ガンダムのパイロットたちであるガンダムファイターの「生身」での超人的な戦闘シーン。
    • 無数の銃弾を素手で受け止める、拳圧で攻撃し、鉄骨を平気でへし折る。生身でMSやビルを破壊。主人公が「気」を使ってエネルギー波を放つ。当時のジャンプに多くあったバトルもの作品を彷彿させるような演出が多い。また監督が香港映画や功夫映画が趣味だったのでそれが多く反映されている。
  • スペースコロニーは従来の筒型などではなく大陸等の形(ネオジャパンなら日本列島、ネオアメリカは星型)。
  • 外連味タップリの演出の数々、呼んだら出てくるガンダムなどは衝撃的な映像だった


などなど、画面からしてかなりぶっ飛んだ作品になってしまったのである。

更にガンダムと言えばリアルロボットアニメの金字塔であるが、
本作では必殺技を大声でぶっぱなす等どう見てもスーパーロボットにしか見えないことをバシバシやらかし従来のガンダムファンの度肝を抜いた。
これまでのガンダム像とはあまりに違うため、旧来のファンの間でも賛否両論であり様々な物議を醸した…というのは良く言えばの話で、
実際はむしろ拒否反応を示す従来のファンの方が多かったと言われている。


作品評価


ガンダムシリーズ特有の複雑な背景設定は存在するものの、小中学生向けの作品ということでシリーズ構成はそのものは全体的に非常に分かりやすく作られている。

コロニー主権を争う国家間の代理戦争というではあるが基本的に一対一で戦うオリンピック的な競技の「ガンダムファイト」を中心に、
少年漫画的な分かりやすいキャラクター性を持った主人公のドモン・カッシュを始めとした登場人物たちと
敵役として分かりやすいビジュアルと役割の持つ「デビルガンダム」とそれを利用として暗躍する悪役たち、
今川監督特有の勢いによる話の展開や演出もあったりするものの、一話辺りの起承転結がしっかりしており見やすさとしてはガンダムのシリーズ中では随一と言えるくらいものとなっている。
主人公のドモン以外のレギュラー陣の主役回が複数制作されており、そういった面でもバラエティ豊かな作品と仕上がっている。

オープニングは前期、後期ともに非常に高い作画と内容に相応しい名曲も相まって非常に美しい映像に仕上がっており評価も高い。
一方で、エンディング映像は同じ映像繰り返すリフレインという感じになっているのだがそれもまた、本作の内容に相応しいものと受け入れられている。

本編の作画のほうも週一のロボットアニメ動画の枚数は少ないが、ここぞときの今川監督を始めとしたスタッフたちによるこだわりのメカとキャラクターの作画は美麗さは非常に高い回も多い。


しかしながら放映当初はそのあまりのぶっ飛びぶりが旧来のファンの度肝を抜きすぎたことと、
今川監督の作風を抑えるように指示されたこともあってかあまり人気はなく、
『放映開始から3ヶ月は商売にならなかった』とスポンサー会社の社員から言われている。
ガンダムファンからの反発は特に強く、監督がいつか背中から刺されないかと心配になっていたという。

しかし、主人公の師匠である東方不敗マスターアジアというぶっ飛んだキャラが登場した辺りから今川監督の本領が発揮され、
少年漫画の王道を行くようなストーリー、時に燃え、時に泣ける名場面や名勝負の数々が徐々に視聴者を魅了。
小学生や中学生といった新たなファン層を開拓し、子供向けのガンダムとしての人気を盛り返した。

旧来のファンからは、東方不敗といった魅力的なキャラに惹かれて
「これはこれで良い」「味っ子やジャイアントロボの監督なんだからこれくらいしてもらわないと!」と好意的な意見も出てきたという。

本作を受け入れなかったガンダムオタクは離れた一方、ガンダムを敬遠していたアニメオタクは大いに釣れている。
元々当時のガンダムファンはその苛烈さから富野監督からすらも嫌われており、同時にオタクにとってガンダムは一種の聖域(皮肉的な意味で)にも似た扱いをされていた。
そもそもニュータイプ論の解釈について激しく、かつ小難しい考察や議論が日夜交わされており、これによってとにかく老若男女問わず新規が入り込みにくい空気、が出来上がっていたのである。
しかし本作の間口の広さは、そういったこれまでのガンダムに対するイメージも払拭し、新たなオタクファンまでも取り込むことに成功したのである。

どれぐらい本作がガンダムのみならず後のシリーズ系の作に影響を与えたかと言うと、
この手の常識破りの作品を紹介するうえで「◯◯界のGガンダム」と言えば大体のオタクにどういうコンセプトか通じてしまった時代があったというくらいである。
(例:仮面ライダー龍騎デジモンセイバーズなど)

離れていったファンも上記の通り、魅力的なキャラクターと本作のぶっ飛んでいるようで確かに受け継がれているガンダムの魅力に惹かれて帰ってくる者も出てくるようになった。
現在ガンダムが幅広いオタクに受け入れられるきっかけを作ったのは本作、と言っても過言ではなく、放送から10年以上もミームとして流行り続けている。
放送から25周年記念でTOKYO MXで再放送された際には毎週ネットでは盛り上がりを見せていた。

当時の派生作品

コミックボンボンの方でも放送と同時にときた洸一によるコミカライズを連載開始。
ときた曰く、「テレビの見れない子供のためにも丁寧なコミカライズを心がけた」とのこと。
実際のこれ以前のガンダム作品のコミカライズに比べたら多少アレンジを加えられたものの本筋は変わっていない。
このコミカライズを読んだ子供がこの作品に興味を持ちのテレビの本放送を見るなど相乗効果を産んだ。*1
旧来のファンからすれば異端児な今作だが、SDガンダムや同じくらい無茶苦茶やってた前作の記憶が冷めやらぬコミックボンボンの読者からは最初から歓迎ムード*2で、
今作の人気からスピンオフ四コマ『がんばれ!ドモンくんシリーズ』も連載されるほどだった。
これによって、ときた洸一による平成ガンダムシリーズのコミカライズ連載は『ターンAガンダム』に至るまでボンボンで続くようになった。
同誌記事ページではフォトストーリー機動武闘伝外伝を、
デラックスボンボンでは村上としやがサイ・サイシー&ドラゴンガンダムを主人公にした外伝漫画を連載、本編に登場しないMFが多数登場する。
コミックボンボン増刊ではおとといきたろうがドモンの弟子ユウゴ・カガミを主人公にした読み切り二作と、
放送終了後に第7回ガンダムファイトを描いた公式外伝『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』を展開している。

小説版も刊行されているが、「Gガンがシリーズの枠をぶち破ったならGガンのノベライズも同じ思想の元作らなくてはいけない」
というコンセプトの元、世界観やキャラクターの設定を鏡移しを意識するかのように全て変更。
本編を真っ向から否定するようなリアルロボット風味のドロドロ代理戦争となっている。(後述)

商業成績

作品単体の商業的な成績としては前半の足を引っ張ってしまい前作のVガンとどっこいという散々な結果に。
しかし、SDガンダムに親しんでいた低年齢層が本作から過去作品に興味を持つようになり、そのSDガンダムの市場も活性化する相乗効果が表れた。Gガンダムの個性的なガンダム達がSDガンダムと相性が良かったのも要因であった。

立体化されなかったモビルファイターも多かったが、そういった機体はガレージキットで販売されることが多く、魅力的なキャラクターたちのフィギュアのガレージキットも需要も多かったため大いに盛り上がっていた。

これに加えてバンダイビジュアルが購買力が高い高年齢層向けに過去作品のレーザーディスクを発売する戦略もあり、ガンダムシリーズ自体の総合的な利益は大幅に上がり、最終的にはシリーズ全体が盛り上がり商業的にも大成功で終わった。


功績


本作よりスタートした宇宙世紀からの脱却を果たしたガンダムシリーズは、後に「アナザーガンダム」と呼ばれ、もう一つのメインストリームを形成することとなる。
これにより、『機動戦士ガンダムF91』から始まった「ジオンからの脱却」「新しい時代と人物による新しいガンダム」の試みは遂に完成を見たのである。
現在でもシリーズでよく使われる、作品内で個性豊かなガンダムタイプを複数登場させる手法は本作が確立させたもの大きい。

ガンプラも1/144と1/100で新規ポリキャップが採用。このポリキャップは平成ガンダムやOVAガンダムシリーズのガンプラで使用し続けされるようになった。
機体によってはデザインやパーツ割の都合上で稼働域には格差はあるが造形や組みやすさと遊びやすさ等は向上しており、今後のガンプラシリーズの基礎を形成していった。

制作側も本作で過去シリーズを見たことのない新規ファンを開拓をするテレビシリーズ制作すると同時に、購買力の高い従来の大人ファン向けの過去作の商品を作るということ方針が作られるようになった。
今までのノウハウをつぎ込んだガンプラの新ブランド「マスターグレード」を産み出す要因になるなど、ガンダムシリーズ全体で見ればファン層の拡大と売上の大きな向上、ブランドの立て直しに繫がるなど、シリーズの歴史において重要なポジションに位置する作品となった。

ガンダムシリーズの産み親である富野由悠季や初代ガンダムなどでキャラクターデザインを務めた安彦良和、本作でもメカニックデザインを務めた大河原邦男も、
当時シリーズにあった閉鎖的な雰囲気を打ち壊し、今もガンダムシリーズが続いているのは本作があってこそと褒めている。
特に大河原は今川からのオーダーもあってタイムボカン的な発想で毎回のガンダムのデザインを決めることが出来たようで、特に好意的に称賛しており、
同じく今日までガンダムシリーズが続いてきたのはGガンダムで殻を打ち破ることができたからとしている。

ガンダムシリーズの中ではイロモノ扱いを受けることの多い本作だが、
実は「アースノイドとスペースノイドの差別問題」など、シリーズとしてのツボを押さえているのが特徴。
SFとしては超技術やぶっ飛んだ部分はあるがメカニックについては案外しっかりとギミックを意識した設定になっていたりする。
ただし、本作ではスペースノイドが環境が悪化した地球を捨てて宇宙に出て、残されたアースノイドの方が差別やガンダムファイトによる弊害を被っている。
また、後述するようにガンダムファイター≒ニュータイプと見れば、武闘家達の戦いや最終回の某シーンはニュータイプに対する一つの答えともとれる。


その他

なお、Gガンダムはいろいろ設定等を書いたプラモの説明書や書籍が発売されているのだが、かなり内容が散逸しており、文献によって微妙に内容が違うことが多い。
アドリブで書いたのでは?と思うようなものも多く、そのせいで辞典サイトでは2説掲載されることが稀にあったり、ゲームで特異な扱い方をされやすい。
このように公式が設定を改めてまとめてくれないこともあって、Gガンダムは他のガンダム作品とは異なり俗説やファンの独自解釈による設定の流布、そもそも誤認が非常に多い
デビルガンダム四天王の設定解釈がベース機のDG細胞変異というのが通説(スパロボの一部図鑑でそう称されていたため)だったのが、
ある時期から「パイロットの元搭乗機にDG細胞で擬態していた」という説が一般的になるなどしている。
以下、一例

  • ギアナ高地までの東方不敗は偽物
    • 今川監督が否定している他、本編の展開的にもドモンに自分の思いを吐露しかけていたりと、これでもかと本人臭さを漂わせている。世界観が違うとはいえ小説版の東方不敗の心情を考えると、野望のためとはいえドモンとの対立は相当精神的に辛かったと見える。ただ白髪になったそれが急に戻るなど違和感のある演出もあったためか、超級ではダミーという設定に変更された。
  • ゴッドガンダム以外はスーパーモード
    • 当時のプラモ設定や本編の発言から見ても間違い。正確には金色化=ハイパーモードという扱いが公式の解釈に近い。ゴッド以外スーパーモードという扱いについて、これはゲームで広まった見解であり、現在でもスーパーロボット大戦ではこの扱いである。しかし本編における発言等を鑑みてか、スパロボ以外のゲームではシャッフル同盟とマスターガンダムの金色化はハイパーモードと扱われるようになった。
  • ガンダムより生身の方が強い
    • これは東方不敗がギアナ高地戦で心身を摩耗した結果吐いた「今更メカに頼るな、生身で戦ってみせろ!」という無茶振りに起因すると思われる。実際劇中を見ればわかるがMSを生身の人間が倒したことはあれど、競技用のガンダムについて倒したようなことはない。むしろそれをやりかけたのはガンダムでもなんでもない別の作品の顔がおかしい人である
  • 石破天驚拳は宇宙だと威力が落ちる
    • グランドマスターガンダムにおいてフルパワー石破天驚拳がまったく通用しなかった理由について語られる。が、実際この設定は世界観を全く変えた小説版における設定であり、こちらは宇宙艦隊に向けて石破天驚拳を放った東方不敗が手も足も出ず終わるシーンとなっている。つまりTV版のフルパワー石破天驚拳が通用しなかったのは単純にグランドマスターガンダムがその巨体に見合って無茶苦茶強かったためである。というかウルベも根が小物なだけで元ガンダムファイターだし…。
  • 東方不敗ら先代シャッフル同盟が使っているモビルトレースシステムは旧式
    • 本編を見ていればわかるが、ダハールなどの過去のガンダムファイターは普通にタイツ式のモビルトレースシステムを使っているので誤り。監督も「(東方不敗達には)着せたくないから着せなかった」と断言しており、その理由を補完する設定も存在しないことを明かしていた。
    • この俗説が流れた理由は不明だが、恐らくGジェネに登場する「東方不敗流モビルトレースシステム」の影響と思われる。
  • 東方不敗は宇宙人
    • 新スーパーロボット大戦出演時のみに付け加えられた設定をプレイヤーが勘違いしたもの。なお同ゲームの責任者である寺田Pはこの設定に猛反対したそうだが、TV版のスタッフからは「面白い」と大絶賛だったらしい。
  • シュバルツ・ブルーダーの正体は7thで優勝したウォルフ・ハインリッヒ
    • これも俗説……というかオリジナルのシュバルツについても俗説やあやふやなところが多く、ベースとなった人物は本編でのあの髭面で彫りの深い渋い見た目のわりに20代なんて書かれている資料もあるくらい*3である。つまり結局元のシュバルツの正体は誰にもわからない。

タイトルの「Gガンダム」はガンダムファイト優勝者に与えられる称号「ガンダム・ザ・ガンダム」のことで、
番組開始当初は本当にGがつくガンダムが出ることは伏せられていた。そのためバーニングな海外でもGガンダムで特に問題はない。


【あらすじ】


未来世紀(FutureCentury, F.C.)60年、コロニー各国間の覇権をかけてガンダムファイト第13回大会が始まった。
武闘家ドモン・カッシュもその1人として、地球をリングにして他の選手たちと拳を交える。
しかし、彼の真の目的は、祖国であるネオジャパンを裏切り、デビルガンダムを奪って失踪した兄、キョウジ・カッシュを探すことであった。


【登場人物】


ドモン・カッシュ

声:関智一
ネオジャパン代表のガンダムファイターで、主人公。常に襟の高いダブルブレスト風のベージュのブルゾンに赤い鉢巻をしている。
甲の部分が空いた焦げ茶色の指ぬきグローブ、そして旅をしている間はこの上に赤いマントを身にまとい、背中に日本刀を背負っている姿が特徴的。
コロニー格闘技の覇者たる証『キング・オブ・ハート』の紋章を右手に持ち、その実力は生身でMSを破壊できるほど。
  • 機関銃の十字砲火を浴びるが銃弾を全て素手で受け止める
  • 刀を一振りしただけで三体のモビルスーツを撃破
  • 2000倍の重力に耐える
  • モビルファイターの攻撃を生身で受け止める
  • デビルガンダムのガンダムヘッドを生身で奥義を放ち粉砕
…と、もはや某救世主レベル。
とはいえそう簡単に勝ち上がられてはカタルシスもクソもなくなるので、その実力とは裏腹に劇中では結構苦戦が目立つ。
デビルガンダムとキョウジを見つけるため、冷凍睡眠刑に処せられた父を助けるためガンダムファイトに参加している。
そのため序盤は初対面の相手に無差別に「この男を知っているか!?」とキョウジの写真を突きつけるのが定番だった。
Gガンダムの作風上ドモンは叫ぶシーンが非常に多く、担当声優の関智一はこの作品で絶叫しすぎて声帯を破損してしまったという都市伝説まで生まれた*4
がんドモやスパロボの影響でガンコな脳筋野郎のイメージがあるが、本編を見てみると意外に柔軟で優しさに溢れている。ただ迷っているうちはかなり頑固なのはホント。
それと同時に暗い過去と哀しい因縁に憑かれた可哀想な人物でもある。ファイティングスーツは黒地の日の丸。
普段は口数が少なくぶっきらぼうだが、不器用なだけで根は優しく善良であまり人を疑わない。学者家系の家に馴染めず、10歳の時に家出した。
行く当てもなく放浪しようとして宇宙船に密航し、捕まりそうになったところを東方不敗マスター・アジアに出会い救われ、そのまま東方不敗に憧れ武闘家の道を目指す。
10年間の修行により師匠より免許皆伝の証としてかキング・オブ・ハートの紋章を受け取るるも、東方不敗は次の日に失踪してしまう。
ドモンは故郷・ネオジャパンへようやく帰るが、そこでウルベから衝撃的な話を聞かされ、ガンダムファイターとなる。

☆搭乗ガンダム

◆レイン・ミカムラ

声:天野由梨
ドモンと行動を共にするネオジャパンのサポート担当。ドモンの幼馴染でもある。
スタイルの良い美人で、彼女がパイロットスーツを着るシーンは声優の名演もあって非常に官能的。
本業は医者だが、メカニック整備を担当。拳銃の扱いも上手く、スパイ活動・ガンダムの操縦もこなす。
特にMFは常人が乗ればスーツを着るだけで最悪死ぬ仕様にも関わらず乗りこなし、DG四天王一機を撃破している。
イヤリングから麻痺光線を放ち、コンパクト型デバイスでバリアや通信傍受もする。薙刀や矢の扱いにも長ける。
特技は合気道、医療技術、メカ整備と文武両道、趣味は茶道と華道なヤマトナデシコ。

☆搭乗ガンダム
  • JMF-1336R ライジングガンダム
    • ネオジャパンのMF『シャイニングガンダム』の試作型として開発されたMFで対DG用の軍用機。

◆チボデー・クロケット

ネオアメリカのガンダムファイターで100戦100勝のボクシングコロニーチャンプ。
趣味は酒と博打とアメリカンフットボール、特技は早撃ちというベタなアメリカン野郎。
後に『クイーン・ザ・スペード』の紋章を受け継ぎ、新生シャッフル同盟のメンバーとなる。
陽気なアメリカンという言葉を地で行くナイスガイで喜怒哀楽の感情表現が豊か。
あと他国民の事をジャパニーズだとかチャイニーズだとか人種名で呼ぶことが多いが差別はしない。
サポートクルーとして巨乳美女軍団(御丁寧に全人種が揃ってる)を侍らすリア充。しかもこのねーちゃん達は全員チボデーにメロメロ。
筆頭のおかっぱメガネなねーちゃん(爆乳)が可愛すぐる。可愛い。しかも、おっぱいプルンプルン。
王者でもヘタレでもチボデーにメロメロで一夫多妻ハーレム状態。チボデー爆発しろ。
でも幼少期にサーカスでピエロに扮したテロリストに襲われたトラウマでピエロ恐怖症
その際に母を失い孤児となり、どん底からここまで這い上がってきたアメリカンドリーム体現者。チボデー生きろ。

☆搭乗ガンダム
  • GF13-006NA ガンダムマックスター
    • アメフト選手をモチーフにしたMFで、装甲をパージしてグローブにするボクサーモードを持つ。サーフィンも得意。
  • GF13-006NAII ガンダムマックスリボルバー(島本版のみ)
    • 西部劇の保安官をモチーフとした、見た目は射撃特化型。しかし当然ボクサー寄りのシステムもあり、装甲を完全にパージしてマックスター以上に身軽になる「減量モード」が実装。肩のリボルバーの推進力でパンチ力を増強するビックリ機構が搭載されている。


◆サイ・サイシー

声:山口勝平
ネオチャイナのガンダムファイター。かなり小柄だがこれでも16歳。第13回大会の参加ガンダムファイターでは最年少。
少林寺の再興を目的にガンダムファイトに参加した。後に『クラブ・エース』の紋章を受け継ぎ、新生シャッフル同盟のメンバーとなる。
見た目は浅黒い肌に額に点と中国というよりインド風だが、ファイティングスーツは黄色を基調としたチャイナ風。
若くしてガンダムファイターに選出されるその実力は本物で、他のシャッフル同盟とは異なり初戦で策略を用いて唯一ドモンと引き分けに実力者。*5
また、後にゴッドガンダムの爆熱ゴッドフィンガーを片腕だけだが打ち破っている。
性格はおっちょこちょいで明るい。しかし物心つく前に父親を亡くし、少林寺再興のために生きてきたという過去を持つ。
そんな経歴だが年相応のイタズラ好きで、ドモンのことを「アニキ」と呼んで慕う。拳法と中華料理の腕は抜群。
しかし他のファイターが美女を連れているのに、彼のサポート役は禿オヤヂ、親代わりに育ててくれた恵雲・瑞山に度々叱られている。
不憫な…と思ったら作中屈指の可愛さを誇るセシルという美少女と、なんかいい感じになっている。爆発しろ。特技は料理と一輪車、実は怪談話が苦手。
ちなみに劇中の人物では唯一ほぼ全キャラからフルネームで呼ばれている。『チン・チクリン』という偽名を名乗った事も。

☆搭乗ガンダム
  • GF13-011NC ドラゴンガンダム
    • 三国志時代の武将をモチーフとし、龍頭を模した腕部が特徴的。弁髪刀、高速無音戦法や分身など攪乱強襲に特化したMF。
  • GF13-011NCII ガンダムダブルドラゴン(島本版のみ)
    • 機体そのものが巨大な竜の頭像に変形し、炎の尾ならぬ「炎の胴」を曳いて飛ぶ巨龍と化して敵に喰らいつく機能を持つ。

◆ジョルジュ・ド・サンド

声:山崎たくみ
ネオフランスのガンダムファイターであり容姿端麗な美男子にして騎士。
趣味はお茶とバラの栽培、乗馬も得意。
後に『ジャック・イン・ダイヤ』の紋章を受け継ぎ、新生シャッフル同盟のメンバーとなる。
サンド家の若き当主で騎士道精神に溢れている

主君の命が危ういならガンダムファイトを投げ出す紳士ではあるが、彼が仕えるマリアルイゼは13歳という幼さということがあり、ネタ交じりではあるがロリコン扱いされることも。

本編では、数少ないビット使用可能なオールレンジファイター。ちなみにサイコミュ兵器ではなく脳波感知式
愛機ガンダムローズへの愛着も並々ならぬ物があり、美しさを褒め称えたり親しげに話しかける。
あとファイティングスーツがハイレグ風*6。でもこんだけやっといてメンタルは弱い。
タイツのデザインが変。前髪も変。性癖も変。つか、もう矯正不可能。礼儀正しいが趣味はごり押す。

一応、紳士的な性格…らしい。騎士道を重んじるが死角から遠慮なくビット攻撃する。それでいいのか騎士道。
華奢な印象を持たれがちだが意外と力押しするシーンも多く、グランドガンダムすら持ち上げる超パワーキャラでもある。

ちなみにデビルガンダムに操られている時のジョルジュだが、冷静に考えると奇妙なシーンが多くシュールな光景を繰り広げた。
やたら悪人面になっているのは他の3人も同じではあったが、なぜか彼だけそのようなシーンが多かった。
まず、他の3人がドモンと戦ってるのにこいつだけピアノを弾いてるだけ。
ドモンの前に地面から登場する時に「ボンジュール ドモン」と律儀に挨拶(特に意味なし)、東京タワーでチボデー、サイ・サイシーと共に登場した際一人だけ変なポーズをしている*7、投げたバラが手裏剣の如く東京タワーの鉄骨に突き刺さるなど、シリアスな笑いを多数生み出した。
…なおデビルガンダムに操られていない状態でもなんかシュールな言動が多い。

☆搭乗ガンダム
  • GF13-009NF ガンダムローズ
    • フランスの騎士+ナポレオンがモチーフのMF。ビット攻撃と剣術を得意とする機体でスピードとセンサーが強化されており、素早く敵を発見し攻撃することが可能。
  • GF13-009NFII ガンダムベルサイユ(島本版のみ)
    • 頭部は二角帽子を模しているが、同機とは異なり帽子を前後に向けたデザイン。個々がビームサーベルとなる「ローゼスサーベルビット」を装備している。


◆アルゴ・ガルスキー

声:宇垣秀成
ネオロシアのガンダムファイター。後に『ブラック・ジョーカー』の紋章を受け継ぎ、新生シャッフル同盟のメンバーとなる。
宇宙海賊の頭目で寡黙な巨漢。胸の辺りに爆弾が取り付けられて常にビームチェーン付きの手枷を付けられている。おそロシア。
海賊ではあるが略奪よりも強い者との戦いこそがアルゴの目的であり、無益な殺生は行わない主義で情に篤い
自身と同じ囚われの身である部下たちの釈放を条件に、ガンダムファイトへの参戦を強いられている。ただし嫌々ではないらしい*8
過去に誰かを殺してしまったらしいが…?*9
MSを素手で破壊するドモンとガチ殴り合いが出来る化け物。実際サイ・サイシーと同じくアルゴは初戦で相打ち、実質終始パワー負けしていたので、むしろ敗北とすら言っていい。
また、決勝大会ではガイアクラッシャーでゴッドフィンガーを押し潰している。
愛機ボルトガンダムは鉄丸魔神。脳筋の鏡みたいな機体だが、アルゴ自身の戦闘経験の高さを活かせる仕様で、意外な攪乱戦法も見せる。
またスピード自慢のサイ・サイシーの攻撃を最小限の動きで避けたり、東方不敗の策略を見破るなど、ただの怪力自慢ではない。
お目付け役として同行している超ドS眼鏡軍人姐さんに惚れられてる。つか本編でも告られた。アルゴ自身もまんざらではない様子。
またデビルガンダムとの戦い後、他の面々がその幻影に脅える中で全く脅えた様子がないことから精神的な強さもある模様。
搭乗機はやたら右腕が壊れる。あと武装は五人の中で一番少ないが、パワーはピカ一で殴るだけで大地を隆起させるほど。
ちなみにメッチャ老けて見えるが、実はまだ26歳。サイ・サイシーとアレンビーより10歳しか離れておらずキョウジ兄さんの2歳下である。
アレンビーにどこぞのワニのおっさんみたいにかませ犬にされたりもした。
ファイティングスーツは緑を基調としており、装着時にも爆弾付き胸部ベルトと手錠は残る。

☆搭乗ガンダム
  • GF13-013NR ボルトガンダム
    • 機体各部には独立駆動機関「ビクトルエンジン」が内蔵され、通常のMFと比較し二倍近い出力を誇る重MF。
  • GF13-013NRII ガンダムボルトクラッシュ(島本版のみ)
    • ボルトガンダムを更に大型重装化し電気を放つボルトが多数装備され、同機を上回る性能を誇るも他国の盗用技術でスペックを発揮できない欠陥MFだった。後に適正化されていく。

アレンビー・ビアズリー

声:日高奈留美
ネオスウェーデンのガンダムファイター。何気に巨乳らしい。ファイティングスーツ姿はエロイ。
戦闘スタイルはCQC+新体操という作中でも異色。純粋にファイトを楽しみたがる性格で、快活で明るい美少女。
しかし勝利を追求する上層部にノーベルガンダムに搭載されたバーサーカーシステムを発動させられ、狂戦士化させられることも。
当人はこのシステムを嫌がっているが、たいていの場合セコンド都合で強制的に発動させられる。
ちなみにセコンドの一人は次の年のガンダムWでゼクス・マーキスを演じる事になる子安。
ゲーセンでドモンに出会い、好意を抱いているバトルマニア。何故か妖精に変身(むしろ変態?)して恋のキューピッドにもなる。
第二のヒロインとも言え、立場的にはZガンダムフォウガンダム種運命ステラなんかに近いが無事生存。
またDG細胞に侵されながらも治療により回復した唯一のファイターでもある。何故かゴッドフィンガーが使える。
ちなみに島本和彦の『超級!機動武闘伝Gガンダム』では、新体操の優雅さのかけらもない島本節のケンカ殺法そのもの。


☆搭乗ガンダム
  • GF13-050NSW ノーベルガンダム
    • 某美少女戦士にしか見えない異色のMF。基本的にはRX-78-2ガンダムを女性風にアレンジしたもので、大真面目なデザイン。
  • スーパーノーベルガンダム(ボンボン版のみ)
    • 『高機動ノーベルガンダム』とも呼ばれ両肩にそれぞれフリルバーニアが3つ付加され、腰部にもリボンバーニアが付いたテールバインダーを装備している某スーパーな美少女戦士に。型番は不明。

◆キョウジ・カッシュ

声:堀秀行
ドモンの兄
父と一緒にアルティメットガンダムを開発していたが、突如母を殺害し、ガンダムを強奪して地球へ逃げ出した。
大気圏突入の影響でアルティメット細胞が暴走してデビルガンダムに変異した際に機体に取り込まれており、自我もなく高笑いを上げている。
ふはははははははははははははは↑
最終的に真相が明らかになるが、目の前で両親を殺された挙句ずっと他者に利用され続け、謀略の中で肉親に介錯を務めさせるなど作中でも屈指の不幸な人物。
ボンボン版ではドモンがウォンとの対面の際、武道を始めた理由に
「何をやってもかなわなかった世界一の兄を越えてみたかったから」と話している。

☆搭乗ガンダム
  • アルティメットガンダム
    • デビルガンダムの本来の姿。元々はガンダムファイトにおけるメンテナンスフリー等を目的とし、U細胞を導入した地球環境の再生のための機体。
  • JDG-009X(JDG-00X) デビルガンダム


◆シュバルツ・ブルーダー

声:堀秀行
ネオドイツのガンダムファイター。
ゲルマン流忍術の達人(ゲルマン流忍術って何だろう?)。
常にドイツカラーのファイティングスーツと同配色の覆面にトレンチコート、背中に日本刀を背負っている。
更に覆面にはガンダムアンテナのようなものと頭頂部から伸びた余りの先に謎のポンポンと異様な風体をしている。
性格は武人気質で時にドモンを見守りアドバイスを与える師匠的役割を担うことも。
実はその正体は…



☆搭乗ガンダム
  • GF13-021NG ガンダムシュピーゲル
    • ゲルマン流忍術を完璧に再現でき、光学迷彩機能も備えたステルス性能を持つ隠密型MF。頭部デザインはフリッツヘルムに似ている。

東方不敗マスター・アジア

声:秋元羊介
ネオホンコンのガンダムファイター。歴代ガンダムファイト史上最強のガンダムファイターでもある。
ドモンを鍛え上げた師匠であり、ドモンには深い敬愛を向けられている。師弟仲は非常に良い様子。
彼との出会いはドモンが8歳の頃、武器密輸船に潜入していた東方不敗が密航して捕まったドモンを助けた事から。
なお“東方不敗”は異名であり、正式名称はマスター・アジアである。
流派東方不敗(自称・東西南北中央不敗の時もある)の開祖であり、シャッフル同盟の一員という生ける伝説というべき武人。
ドモン同様、生身でMSを粉砕するバケモノ。っていうか素手どころかハチマキや帯で倒す。

尚、混同されやすいが生身で「使徒」とタイマン出来る(対戦相手はラミエル)のは、声が同じ、監督も同じだが別作品の「衝撃のアルベルト」というキャラ。*10
本作の実質的ヒロイン(?)見た目が年寄りに見えるが、これでもまだ49歳老け過ぎなのは病気のせいか?
外伝作品では「7th」ではシュウジ・クロスという名で、元ネオジャパン出身の日本人という設定で登場した。某外部作品ダグ星人だったのは黒歴史。


☆搭乗ガンダム
  • GF7-013NJ ヤマトガンダム
    • 第7回ガンダムファイトのネオジャパン代表MF。必殺技は灼熱サンシャインフィンガー。
  • シャッフルハート
    • シャッフル同盟のリーダー機。クーロンガンダム以前に東方不敗の乗機でマスターガンダムに酷似。クーロンガンダムの元になったと言われている。
  • GF12-035NH(第12回)/GF13-001NH(第13回) クーロンガンダム
    • ネオホンコン代表のMF。第9~11回大会で3連覇を果たしたブリテンガンダムを破り優勝した機体。
      中世中華圏の鎧を模した重厚な見た目でビームクロスが武器。


ウルベ・イシカワ

声:飛田展男
ネオジャパン政府軍所属の軍人で階級は少佐。後にデビルガンダムの一件で大佐に昇進。
元ネオジャパンのガンダムファイターだったが決勝大会にて東方不敗マスター・アジアに敗北した。
顔の左半分を銀色の仮面で隠している。尻で椅子を磨くしか出来ない男に少し似てる。
現在はドモン達のサポートに務めている。元ファイターだった事もあり軍服の下は筋肉モリモリマッチョマン。
東方不敗には負けたが銃撃戦主体の戦いで徒手空拳で決勝まで勝ち上がってきた天才ファイターでもあった。
仮面の下には火傷があり、これはモビルアーマーに搭乗して、地球に逃れようとしていたデビルガンダムと戦った時に受けた傷。

☆搭乗ガンダム
  • ウルベ機MF(名称不明)
    • 第12回ガンダムファイトの名も無きネオジャパン代表MF*11。決勝大会でクーロンガンダムに敗れた。ほとんど公式絵がない。
  • JMA-27T ファントマ
    • デビルガンダムを追っていた際に乗っていた宙域汎用型モビルアーマー。
  • ガン・マグナ(ボンボン版のみ)
    • ファントマの設定が間に合わなかったために漫画版でデビルガンダムを追っていた際に乗っていたネオジャパンMS。
    • 前作主役機とか色々の寄せ集めっぽいデザイン。
  • グランドマスターガンダム



◆ストーカー

声:秋元羊介
毎回冒頭に現れる謎の人物。ストーリーテラーにして所謂ナレーションみたいなもんであり、劇中にまつわる登場人物ではない。
眼帯をつけた赤いスーツの男性で、「ガンダムファイト、レディー、ゴー!」と叫ぶときは眼帯を外し、さながらリングアナのよう。でも何故眼帯をつけているのだろうか?
????「もしかして中二病とやらですか?」
一度だけ本編に登場したが本筋に関わってはおらず、正体は明らかにならなかった。小指を立ててマイクを握る癖がある。



【ガンダムファイト】


コロニー国家間の全面戦争を避けるため各国が自国の代表となる武芸者を選出。
その者達を「ガンダム」と呼ばれるマシンに乗せて戦わせ、優勝した国が以後四年間宇宙の覇権を握るというオリンピックのような代理戦争。
ぶっちゃけ超人オリンピック。
作中では無暗に死人を出すことの無い「理想的な戦争」と呼ばれている。
しかし実際は戦いの舞台は地球であり、コロニーに住めなかった地球の人々の生活を脅かしている。
更にその弊害として地球に暮らす自然や遺産を破壊しており、反感を持つ者も少なくない。
下記の通り重火器を主としたブリテンガンダムのV3はガンダムファイトの存在意義に疑問が投げかけられ、新たな大戦の火種となりかけたが、
武道の達人である東方不敗が正攻法で優勝をもぎ取ったことにより、重火器重視の流れは自然と打破された。

前大会までの優勝者は以下の通り。

大会 優勝国 優勝者/機体 備考
第1回 ネオギリシャ ヘローダ・ディオニソス/バルカンガンダム MF>MSが決定づけられた伝説の大会
第2回 ネオアメリカ フィアー・フィラデル/ガンダムフリーダム 無論これとは無関係
第3回 ネオエジプト ダハール・ムハマンド/ファラオガンダムⅢ世 第4回大会決勝戦にて死亡
第4回 ネオチャイナ サイ・フェイロン/フェイロンガンダム サイ・サイシーの祖父
第5回 ネオフランス フェルナンド・ロワール/バロンガンダム
第6回 ネオイタリア ビットリオ・アルジェント/ガンダムトーネード
第7回 ネオドイツ ウォルフ・ハインリッヒ/カイザーガンダム 機動武闘外伝ガンダムファイト7th』の項目を参照
第8回 ネオロシア スキレイ・ジリノフス/コサックガンダム
第9回 ネオイングランド ジェントル・チャップマン/ブリテンガンダム
第10回 大会初のV2
第11回 火器偏重のブリテンガンダムのV3は波紋を呼び、次大会が4年延期となった。
第12回 ネオホンコン 東方不敗マスター・アジア/クーロンガンダム 火器偏重体制を完全に打破し原点回帰を為した。

【ガンダムファイター】


各国代表のガンダムパイロットの事。
作中では人外染みた身体能力で視聴者の常識をぶっちぎる人々だが、ぶっちゃけ未来世紀版の『ニュータイプ』である。
戦闘力は結構ピンキリで、ドモンのように素手でMSを撃破する者からチンピラに毛が生えた程度と様々。

モビルファイター


この作品におけるガンダムの事。MFと略す。
ブッシやカッシングのような普通のモビルスーツ(MS)も存在し、モビルアーマー(MA)もある。
未来世紀のガンダリウム合金であるディマリウム合金を用いた機体を「ガンダム」と称している。
そのため全てのMFはガンダムであるが、全てのガンダムがMFというわけではない。

ちなみにどんなキン肉マンの超人みたいなゲテモノデザインであってもツインアイにブレードアンテナという所謂ガンダムタイプの意匠なのは、
Gガン世界ではガンダムファイト開催のきっかけとなった大戦「カオス戦争」時にガンダリウム合金を利用したMS「ガンダム」が活躍したことにあやかって、
自然とガンダムと名付け、その意匠にあやかるようになったという設定がある。
なお外伝漫画ではアッガイファイトなるものがあったりするが。

この作品のガンダムはモビルトレースシステムというパイロットの動きをフィードバックした操縦システムで動く。
そのため歴代ガンダムとは違い、非常に人間的な動きをするガンダムが多い。
『ガンダムvsガンダム』のシリーズでは棒立ちの状態でも常に機体が動いている。

パイロットスーツも頭部以外をすべて覆ったモジモジ君もとい全身タイツのようなもので、服にはモーションセンサーが仕込まれている。
このスーツは痛みもフィードバックする(もちろんカットする事も可能だが劇中でそれをやっている人間はほぼいない)。
エネルギー源は感情。感情をエネルギーに変換するという謎システム。なので、痛みをカットするとエネルギーが得にくくなるらしい。

操縦技術の優れた者よりも、拳法の達人のような武闘派がパイロットに適している。
そのため、ガンダムファイターは必然的に武術に長けた者が多い。

また、このパイロットスーツは物凄い圧力で体に巻き付けるようにして着る…というか無理くり全身コーティングをする。
屈強なガンダムファイターでないと着るだけで相当苦労する。劇中で子供が着ようとしたが骨が折れて死ぬところだった

あと女性が着るとやたらエr…官能的

ちなみに馬も着る。尚、脱ぐ時は装着する時の逆の手順を行うらしい。
なおルール上着なくても問題は無いので、東方不敗はシステムを編み込んである普通の衣服を着用して戦っている。
東方不敗「いい年してタイツ姿は格好悪い」
{じゃあ何で皆あんな苦しんで変態的スーツを着てるんだって?多分スーツの方がより性能が上がるんだよ…きっと}
しかし実はボンボン版ではアニメとは異なり、道着型のファイティングスーツを着用している。

【ガンダムファイト国際条約】


第一条、頭部を破壊されたものは失格となる*12
第二条、相手のコクピットを攻撃してはならない*13
第三条、破壊されたのが頭部以外であれば、何度でも修復し決勝リーグを目指すことが出来る
第四条、ガンダムファイターは己のガンダムを守り抜かなくてはならない
第五条、1対1の闘いが原則である*14
第六条、国家の代表であるガンダムファイターは、その威信と名誉を汚してはならない
第七条、地球がリングだ!*15

これら以外にもいくつかの補足条項が存在する。*16
尚、各条項が必ず適用されるのは予選であるサバイバルイレブンのみで、決勝大会では優勝国権限でいくつかの条項を無視させる事ができる。
まあそんなこと関係なくわりと多くのファイターがこの国際条約に違反しまくっているのだが。特にネオジャパン

また、GジェネFやNEOにもガンダムファイトモードという自身が育成したパイロットと機体をそれぞれ一つ選びながらNPC機体と戦うアクティビティがあり、そちらにもしっかり条約があったりする。

【ガンダムファイト国際条約(GジェネF版)】

第一条、11ターンの間、敵とサバイバルせよ
第二条、代表は所有するユニット1機のみとする
第三条、代表は自軍のキャラクター一人のみとする
第四条、自分のユニットを破壊されたものは失格となる
第五条、敵を撃破するごとにユニットは応急処置される
第六条、1対1の闘いが原則である
第七条、大量破壊兵器は使用禁止とする

【ガンダムファイト国際条約(GジェネNEO版)】

第一条、MSを破壊されたものは失格となる
第二条、ファイトは9ラウンド制で行われる
第三条、決着がつかなかった場合は両者ともに敗北となる
第四条、パートナーは戦いの合間にMSを修理することが許される
第五条、1対1の闘いが原則である
第六条、大量殺戮兵器(MAP兵器)は使用禁止とする
第七条、地球圏がリングだ!
第三条補足、試合放棄してもそれまでの戦果は有効となり、賞品を獲得できる



【その他】


アメリカで『新機動戦記ガンダムW』に続いて放映された2作目のガンダムであり、人気を博したために高い知名度を誇り、アメリカでガンダムというとGガンダムのことを指す。

MIAでGガンダムのMFがやたらと充実しているのは*17、元々アメリカ向けに発売された商品展開の恩恵である。

MIAの功績に隠れてあまり知られていないが、ガンプラやフィギュア的な人気は意外とないため、立体化機会自体はかなり少ない。
大体の場合展開途中で打ち切られたり凍結することがほとんど。
そのせいか基本的にゴッド・マスターくらいしか立体化されないことだらけである。
そのため23年にガンダムローズがHGUC化された際は連日ファンを賑わせた。

ガンダムエース2010年九月号から、脚本今川泰宏・作画島本和彦ッ!でコミック版が連載。
タイトルは「超級! 機動武闘伝Gガンダム」
こちらもいい意味でぶっ飛んでる。
過去にボンボンに連載されていたときた版との大きな違いは、人物や描写が島本テイストで描かれているので、本来のキャラとは違う。
しかし、熱い。作中でOPを再現するくらいである。
更にはドモンと東方不敗の出会いなど、アニメ版では語られなかったエピソードも描かれている。
また、ドモン以外のシャッフル同盟メンバー全員も大河原邦男が直々にデザインした新MFに搭乗するというオリジナル展開が描かれている。

単行本は一巻と二巻が二冊同時に発売され、帯に書かれた紹介文曰く
「TVアニメオリジナルスタッフの最強タッグによる、これぞ“Gガンオリジン”!!」
今川脚本のため、親から子に背負わされる業の要素は健在。
現在は通算26巻で完結済。


そして本編でシリーズ構成を担当した五武冬史(著者名としては鈴木良武)が著した小説版もある。
ただ「リアルな描写より絵的な栄えやノリが最優先」というアニメに対し、従来のガンダムと逆を行ったGガンダムのコンセプトを踏まえ、意図的に逆転して継承した作品である。
世界観は簡単に言うと「Gガンの世界をリアルに再構築してリアルに作り直してみた(流派東方不敗等の武術を除く)」
というような小説版ガンダムも裸足で逃げ出すほど挑戦的な作品となっている。
Gガン好きからは「斬新で面白い」と好意を示すものもいれば、「別物として割り切れば」という受け止め方をする人も居れば
「無いわ」と拒絶する人も居る、Gガンダム本編と同じくかなり賛否両論な出来である。
小説版ガンダムがそうであるように、この小説の設定を拾ったゲームやコンテンツが見当たらないので*18あまり知名度がない。
ただ「普通に考えたらそうだよな」という感想もあちこちで聞かれる描写もあったり、
最後までシャイニングガンダムが活躍して石破天驚拳を会得したり、シャッフル同盟が存在せず本編の仲間がガチで暗殺に来たり、
レインとの関係がかなりギクシャクだったり、ガンダムファイトに対しかなり懐疑的な見解を示していたり、
そして何より東方不敗とドモンの関係が本編以上に祖父と孫のような関係になっており、本編と違う師匠の末路は心抉るものがある。
本作ならではの描写が多数存在するので、興味が出たら是非読んでみよう。



追記・修正!レディィィゴー!!

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最終更新:2024年04月23日 00:37

*1 この件でときた先生はサンライズに訪問した際にはGガンダムの担当者にハグされるくらいに喜ばれたんだとか

*2 ときたも依頼を受けた時は旧来のガンダムのイメージからどんなガンダムが理解できず混乱しつつも「ボンボンの読者には間違いなくウケる」という確信があったとのこと。

*3 ただ同資料でも書き方も悪く、28歳にしてゲルマン忍法を会得した猛者とも、28歳の「時に」ゲルマン忍法を会得した人物ともとれる。

*4 当人の項目に詳しいが、実際は本編と連続して収録したドラマCDの回で声が枯れていたことと、後の客演で声質の変化に伴い当時の声を再現しようとしてかえって不自然な声を出していたことが誇張されたらしい

*5 劇中でもドモンからそう称されているが、チボデーとジョルジュは試合にケチがついたためトドメを刺さず終了、アルゴは追い詰めたが体力の限界で相打ちと、チボデーを除いて勝利とはいい難い描写も多い。

*6 タイツの上からレオタードを着たようなデザインという意味ではネオイングランドのチャップマンなども同様

*7 サイ・サイシーは拳法の構え、チボデーはボクシングのファイティングポーズというキャラに見合ったものであったが、ジョルジュは左腕を斜めに持ち上げ、右腕を地面と平行に構えるという特に騎士とは関係のないポーズであった

*8 これはドモンに出会ってから。戦いにおいても自身より力量の低い相手とは戦おうとせず、ドモンとのファイトまでは海賊時代から戦いの中に喜びを感じたことはなかったと話している。

*9 ネオカナダ代表のアンドリュー・グラハムの妻ノーマ。海賊時代、アルゴの船との事故で死んでしまった。ただしこれは本当にただの事故であり、アルゴはその際、逆にノーマを救出しようとしていた。しかし助けられず事故とはいえ「自分が殺したも同然」とその罪を重く受け止めていた。

*10 シラフで「かめはめ波」とか「気円斬」とか「魔貫光殺砲」とか「気功砲」とかブッ放す人外。流石の東方不敗もこっち方面の人外ではない。

*11 シャイニングガンダムの没デザインの一つをそのまま流用したもので、山吹色の兜と紺色の鎧を着た鎧武者風のデザイン。パイロットスーツもドモンと違い、上半身は白で赤い富士山を模した中腹に黒丸というもの。

*12 かすり傷程度なら失格にはならない

*13 ただし試合中の過失によるガンダムファイターの殺傷は認められる。またリック・ディアスやサザビーなどのように頭部にコクピットを設置した機体の場合第一条とどう折り合わせるのかは不明

*14 決勝大会では変則タッグマッチも認められる

*15 ガンダムファイトによって地球上の建築物を破壊しても罪に問われない

*16 大会中、ファイターは一度だけ機体を乗り換える事ができる、各MFはトータルの性能を定められた基準値以内に収めなければいけない、など。ちなみに後者の設定はマスターやシュピーゲルがあっさりその性能をぶっちぎってしまったため黙殺されてしまったようである

*17 メイン機体のみならず、デビルガンダム四天王、限定も含めればネロス、ジョンブル、マンダラ、スカル、アシュラ、ゼウス、マーメイド、ネーデルまで立体化されてる

*18 アニメと徹底的に食い合う異伝レベルの描写になってるので無理もない