ブレドラン

登録日:2010/12/02 Thu 13:55:45
更新日:2024/03/07 Thu 07:15:34
所要時間:約 7 分で読めます


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※ネタバレ注意!


計画通り…!


天装戦隊ゴセイジャー』において組織を跨いで暗躍する謎の怪人。

CV飛田展男
スーツアクター:清家利一


【概要】

性格は極めて冷静沈着であり、高い知性を持つインテリジェントな男。だが自ら前線に赴く事もあり、戦闘力も優秀。
ビービ虫の創造主でもあり、ビービ虫を用い、魔虫兵ビービを創造、怪人を巨大化させる役目を持つ。

組織が変われば姿も変わり、ウォースター壊滅時にやられたかと思えば幽魔獣側に、その幽魔獣の幹部にやられたかと思えばマトリンティスにと、組織ごとに印象が変わる。
まさに不死身の男と言えよう。
劇場版ではチュパカブラから彗星の姿に変わっていた(その真実は後記にて)。

ゴセイジャーにおける最大の強敵でありつつもゴセイジャー屈指の愛されキャラであり、『ブレドランさん』『ブレさん』という愛称も持つ。
声を担当する飛田展男の演技もあって非常に魅力的なキャラクターとなっており、今作の人気にも大きく寄与しているのは間違いないであろう。

名前の元になった映画は『ブレードランナー』。
ブレードランナーに登場する人造人間レプリカントは、人間そっくりの容姿をしており、人間社会に溶け込むことができていた。
恐らく(さまざまな姿に化け組織に参加していた)能力からこの名前が付けられたのだろう。
またSF映画の金字塔、隣人が人間ではないのかもしれないというそこはかとないホラー感、レプリカントというロボットと未来要素と三大勢力全てのモチーフテーマを持つ作品でもあるからだと思われる。


《各組織での姿》


【彗星のブレドラン】


私は"ウォースターでは"彗星のブレドランと呼ばれている …だがお前たちはすぐにくたばる身、覚える必要はない!!

出身星:不明
特技:彗星弾・ビービ虫を操る
任務:ウォースターの幹部として惑星の虐滅を最前線で指揮する
趣味:様々な作戦を考える事

最初期の敵組織、宇宙虐滅軍団ウォースターでの姿。
策士タイプの幹部で、出身星不明だが一説によればミゼノツブコツヨ星だと言われている。(嘘
「ブレドランサー」という槍を常備しており、「彗星弾」という技も持つ。

時にワザとらしい口調や見下す様な行動をとる事が多く見られるが、完全にエイリアンじみた他のウォースター構成員とは異なりやや人間寄り。結構なイケメンさんである。
顔の形状は以下の姿にも伝承される。
護星天使との初戦で名を問われた際に答えたのは「ウォースターでは(・・)彗星のブレドラン」と言う名らしい。ん?
ウォースター幹部は全身に鎧を纏うがブレドランは下半身に鎧を纏っていない。
更に他の面子が誰も知らなかったスカイック族の弱点をピンポイントで狙った策を立てていたが…?
ミスティックランナーに足蹴にされ途方の彼方へ吹き飛ばされた事もある。

壊滅寸前に他人事の様に「これでウォースターも終わりか」と呟きながらインデベーダーごと爆発したが……。
ちなみに天の塔を破壊するよう進言したのは彼である。
巨大化はしなかったが『スーパー戦隊バトル ダイスオー』でその姿が拝める。

モチーフはヨツコブツノゼミ。ウォースターの構成員は羽の生えた昆虫がモチーフなので、もちろん彼も例外ではない。
幹部クラスだけ挙げておくが、モンス・ドレイクは蛾、デレプタはカマキリ、ターゲイトはハナムグリ。映画版に出てきたギョーテンオーはクツワムシ、デインバルトはシュモクバエである。


【チュパカブラの()レドラン】


その通り、あれはあくまで仮の姿。
これからは、『チュパカブラの武レドラン』と呼ぶがよい!

生息地:不明
特技:武レドライサー(爪)、ビービ虫を操る
作戦:膜インと筋グゴンの配下として、幽魔獣の為に尽力する
趣味:その裏側で色々と画策する事

2番目の組織、地球犠獄集団 幽魔獣での姿。
ウォースターを散々利用した挙句壊滅に追い込んだ張本人。
「利用し尽くして捨ててやった」の言葉からインデベーダー爆発間近に「これでウォースターも終わりか」と言う台詞と辻褄が合う事に。
武器は両腕の「武レドライサー」という吸血爪。
エルレイの匣を開け幽魔獣の封印を解いている。

ゴセイジャーに「コレが本当の姿なのか!?」と問われた際に「そういうことにしておこう」とハッキリとは答えてないので幽魔獣での姿なのかもしれないドジっ子(演技)。
ネッシーのウオボ渦共々互いを知らない事から結構な新参者である事が分かる。だがアバレヘッダーの声が聞こえたり扱えたり過去を知っていた様な言動から護星界の何かを知っているのではないかと思われる。

アバレヘッダーの力を独占しようと独断で出撃した結果失敗し、しかもそのせいでゴセイジャーにスーパーゴセイジャーへの強化変身能力を与えてしまうという大失態をやらかし、幽閉されたら巨大化アイテム召喚器扱いに……
仮にも幹部なのに扱いが雑になっていき、本性?を現し他二人に仲違いをするように仕向け下剋上を目論むが、そもそも膜イン筋グゴンからは初めから信用されてない&逆に利用されていたために呆気なく失敗、自ら創造したビービ虫も盗られる始末。
その上強制的に巨大化させられたことで激昂。彗星時代によくこの戦術をやっていた報いであろうか。
開き直って本気になると邪魔なゴセイジャーと筋グゴンと膜インを葬り地球を我が物にしようとする野望を吐露しゴセイジャーを苦しめるも、自らの使命を再自覚したゴセイジャー達の力の前には及ばず圧倒されていく。

グォ…ッ!な、何故だぁ!?
この私が!お前ら如きに負けるなどォオ……!!!

最後はグランドゴセイグレートの一撃が直撃したことで無惨に『敗れ去った(公式)』。
敗れ去った……?

モチーフは大ゲジ。幽魔獣は羽のない虫(昆虫や節足動物以外の軟体動物も含む)がモチーフであり、膜インがミミズ、筋グゴンがタランチュラである。



【サイボーグのブレドRUN(ラン)


イエッサー

分類:記憶情報被消去肉体強化改造サイボーグタイプマトロイド
地形:都市
特技:ブレドランチャー、ブレメラン、時間を司る謎のイレギュラー・パワー
指令:全身全霊でマトリンティスの為に戦う事
趣味:無し(記憶を抜き取られている為)

3番目の組織、機械禦鏖帝国マトリンティスでの姿。モネ曰く「また宗旨替え?」
恐らく仮死状態か何かだったのであろう武レドラン(下記する劇場版を含めるのならば血祭のブレドラン)をエージェントのメタルAが回収し、10サイのロボゴーグにより改造された。
かつての面影はあるものの護星天使への憎悪心のみ残し今までの記憶を消されている他、メタルAのデータを移植されている。
感情はなく命令通りに動き、記憶を消されたからか一人称も今までの『私』から『オレ』へと変わっている。
重装備を纏い印象はかなり異なるが、見た目に反して以前と変わらぬ戦闘スタイルをとる。また強力な小型ミサイル「ブレドランチャー」とブーメランのように射ち出せる「ブレメラン」も装備。
なおバクトフージERとアラタが過去へ飛ばされたのはブレドRUNのパワーによるものである(当のバクトフージはそんな機能はない)。

実は記憶自体は完全にデリートされた訳ではなく、ロボゴーグがメモリに容れて保管していた。
最終決戦の際、ロボゴーグに自爆の命令を下されるが自分を庇うメタルAに邪魔をされる。そして本性を現しゴセイジャーとの戦闘で深傷を負ったロボゴーグを貶しつつ躊躇いなく破壊しトドメを刺した。
というのも決戦以前にメタルAに記憶を取り戻させていたためで、用済みになったメタルAを容赦無く破壊。
結果、ブレドRUNの手でマトリンティスを滅ぼした。

ちなみに記憶を取り戻す前からメタルAを籠絡してロボゴーグを裏切らせていたのは、その本能にまで染み付いた策謀癖から。
体を弄り回されて記憶を失っても尚暗躍していたのだから流石と言えよう。

武装は両肩のミサイルランチャー「ブレドランチャー」と、両腕のブーメラン型ブレード「ブレメラン」の2種類。

今度のモチーフはアンモナイト
マトリンティスはの生物がモチーフだが、一般怪人のみなさんや他二人(ロボゴーグはエビ、メタルAはテヅルモヅルというヒトデ)と異なり絶滅種がモチーフになっている。オウムガイではダメだったのだろうか。




【血祭のブレドラン】


今の私は外道衆が御大将、血祭ドウコクの遺志を継ぐ者……!
シンケンレッド、覚悟!

天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』に登場する第4の姿(時系列的には第3の姿)。
武レドランとして倒されたあと何故か三途の川に流れ着き、「マダコダマ」というアヤカシと手を組んで三途の川を護星界に引き込んで滅ぼしてしまおうと目論んだ。

見た目は完全に前作の外道衆大将『血祭ドウコク』。勿論ドウコクとは無関係だが、ドウコクの鎧を着込んだような格好になり(建前とはいえ)「血祭ドウコクの遺志を継ぐ者」を自称としてシンケンジャー、ゴセイジャーの前に立ちはだかった。

ただし、同作での出来事やこの血祭のブレドランについてはゴセイジャーのTV本編では一切触れられておらず、epic45でブレドランのこれまでの行動や姿について振り返った際にも、同作の話や血祭のブレドランについては一切言及されていないばかりか、一同からは「サイボーグのブレドRUNの前はチュパカブラの武レドランだった」と明言されており、TV本編の世界では血祭のブレドランや同作の話は設定としては存在しない模様。あくまで同作や血祭のブレドランはゴーカイジャーから展開されるレジェンド大戦の世界の話ということだと思われる。
このようにTV本編では武レドラン→ブレドRUNという物語構成なので、同作の話や血祭のブレドランのくだりを丸ごと飛ばしても、TV本編を見る分には物語展開や前後の繋がりには全く影響はない。

モチーフはアリジゴク(ドウコクは伊勢エビ)、趣味は刀の手入れ。



以上の経緯からブレドランは天装戦隊ゴセイジャーにおいて最大の強敵となった。


そして…








そうだ、私は元護星天使、救星主のブラジラ!

愚かで弱い人間共を根絶やしにし、汚れきった地球を粉々に打ち砕く!

そして私は新たな星を創り直し、“救星主(きゅうせいしゅ)”となるのだ!!


救星主(きゅうせいしゅ)のブラジラ】


分類:元・護星天使
属性:空・大地・海の全て
特技:天装術、ダークゴセイパワー
目的:現在の地球を破壊し、新しい星を創り直す事
趣味:コスプレ

ブレドランの真の姿にして、かつて幽魔獣を封印した最強の護星天使
性格は武レドランの頃と同様非常にうぬぼれが強く傲岸不遜だが、その傲慢さは武レドランだった時よりも更に悪化。
自身を「星を救う者」「地球を唯一救える最も優れた存在」と見做し、他者の存在は皆等しく露骨に見下している。
本来地球の守護を最大の使命として地球に生きる生命を助けるのが護星天使という種族だが、ブラジラの場合そもそも現在の地球に生きる生命は愚か現在の地球そのものすらも「汚れきった」と断言して全く価値を見出していない。

思想は徹頭徹尾自分本位な考えしか持っておらず、「弱く愚かな者は、強く賢い者に従いかしずくべき」という理念を絶対の正義として掲げている。
当然仲間や(隠れ蓑として利用していたとはいえ)自分が属していた組織を裏切り陥れることに何の嫌悪感も抱かず、むしろ周りの者は自分のために犠牲になって当然としか捉えていないエゴイストである。
最終決戦にて、ゴセイジャー達からの「お前だって、地球から生まれた命じゃないか!!」という護星天使としての矜持に訴えた必死の説得に対しても

…フフフ、フハハハハ!!

くだらん!実にくだらん話だ!私は『救星主』だ!もう護星天使ではない!!
惨めな命を惨めに生きる者共よ、消えて無くなれェ!!

と嘲笑った。
護星天使の使命も誇りも失ったその姿はもはや天使ではなく悪魔さながらである。


1万年前、幽魔獣封印の際に別種族の天装術が必要だったため、当時共に戦っていた仲間のランディック族とシーイック族の護星天使を殺害すると彼らの力をオーブとして奪い、オーブ状に封印したことで自分で3種族の天装術を自由に操れるようになっている。
戦法として強力な電撃を放つ剣「ダークサーベル」を武器に、カードではなく胸の結晶にオーブを嵌め込む事で独自の天装術を操り攻撃するが、これらのオーブは殺害した仲間の成れの果てである。
彼の功績である幽魔獣封印はそもそも一人でやる必要などなく協力すればよかったのだが、ブラジラは「自分一人でやったほうが効率的」という身勝手な理由で仲間二人を平然と不意打ちで殺害している。

幽魔獣を封印した功績こそ事実だが、そのために仲間を殺すという行いが危険視されたことで大罪人扱いになってしまったブラジラ。
自身の功績は認めもせず、なんの手も打たない護星界の姿勢を裏切り*1だと感じた彼は、未完成の天装術『タイムトラブル』によって未来(現代)に逃亡。その影響で今の姿になった。*2
以降はシーイックの天装術『カモミラージュ』で仮の姿「ブレドラン」に姿を変えて各組織に潜入・暗躍し、ウォースターからは『武力』、幽魔獣からは『幻術の力』、マトリンティスからは『技術力』を得ていた。
なお、ウォースターを地球に招いたのは自身を糾弾した護星界への報復と復讐であるとのことだが、そもそもどうやって彼がウォースターを呼ぶことができたのかは不明である。
ちなみにこの時の回想で護星天使時代のブラジラの容姿が僅かに出ているが、シルエットや口元の描写を見る限り体格の良い割と年配の男性である。

3組織を裏切り力を得たブラジラは現在の地球に完全に見切りをつけ、地球を破壊した後に再創造することですべてをリセットして自身の理想の世界に変え、己が新たな地球のすべてを管理し導くべく『地球救星計画』を始動。
最凶の天装術『ネガー・エンドの楔』の成功を目論み様々な策謀で計画を進めるが、ゴセイジャーとの死闘に敗れ計画は潰える。

ただでは…死なん!救星はならずとも…破壊だけは…必ず果たす…!

地球は、護星界諸共滅ぶがいい!ハハハハハハハハハハ!!

最期は、命と引き換えに楔にダークゴセイパワーを注入して不完全ながらもネガー・エンドの儀式を発動。
地球と護星界を道連れにしようとするが阻止されブラジラの最後の足掻きも無に帰した。



趣味は『コスプレ』。ブレドランの姿での暗躍は、趣味と実益を兼ねていたのだろう。多分。
前作ラスボスのコスまでするあたりは筋金入りなのだろうか。
ちなみにブレドRUNのときに身体をガチ改造されてしまっているので、今の姿は『カモミラージュ』による偽装ではないかと視聴者間で言われることもあるが真偽は不明。
案外、ブラジラに戻った際に自己再生したのかもしれないし。

名前は映画『未来世紀ブラジル』から採られている。
この作品は徹底的な情報統制がされた社会(ディストピア)を主題にした作品であり、ブラジラが作り直そうとした彼の理想の世界を暗示していたと思われる。

一方で良くも悪くも我の強すぎる性格は、護星天使3種族の性格的特性を極端に悪化させたものという考察もある。
それをブラジラの劇中での思想に当てはめた場合このようになる。
  • スカイック族:前向きで楽天的な性格→どんなに敗れたり糾弾されようと全て自分の都合のいいようにしか捉えない
  • ランディック族:プライドが高く向こう見ずで猪突猛進→傲岸不遜で他人のことを全く考えない
  • シーイック族:冷静沈着で知性的→味方すらも切り捨て裏切る冷酷な策謀家



【ダークヘッダー】

ブラジラに創造され超進化した邪悪なるヘッダー。
デザインモチーフは角のある幻獣+複数の頭を持つ幻獣+武器
怪人の姿の他のヘッダー形態になることもでき、ブラジラの腕に装着されて武器になる。
その目的は、ゴセイジャーに倒される事で計画を促進させること。
ダークゴセイナイトを除いたダークヘッダーの名前の由来は、複数の章で構成されているファンタジー映画*3からとられている。

オルトウロスヘッダーのナモノ・ガタリ


CV:今村卓博(ナモノ)、津久井教生(ガタリ)
身長:203cm (巨大化時51.8 m)
体重:311kg (巨大化時793.0 t)
分類:ダークヘッダー
属性:大地
特技:再生能力、突進の気性ダンス
役割:地球救星計画完遂の為にブラジラを護衛する
趣味:反芻

劇中最初に登場した双頭のダークヘッダー。
人格は首毎に異なっており、右の赤い目の「ナモノ」は冷静沈着、左の青い目の「ガタリ」は豪放磊落と正反対の性格。
飛ばすことも可能な体中についた斧の刃や怪力に加えて、二本の角が持つ特殊な力により不死身の肉体を得ておりあらゆるダメージを瞬時に全快させる強力な再生能力を持つ。
そして角は先端からは強力な電撃を放つことも可能。
この再生能力を破るためには、2本の角を全く同じタイミングと威力で破壊するしなければならず、おまけに真逆な2体のコンビネーションが完璧な最強のヘッダーである。
ダークヘッダーでは唯一、ヘッダー形態に変形しなかった。
名前は映画『ナルニア物語』から。
モチーフはオルトロス+ミノタウロス
epic46登場


ユニベロスヘッダーのバリ・ボル・ダラ


CV:江川央生(バリ、ボル、ダラ)
身長:205cm (巨大化時52.3 m)
体重:314kg (巨大化時800.0 t)
分類:ダークヘッダー
属性:海
特技:変形能力、突撃の磨槍の蜂起
役割:地球救星計画完遂の為に海を汚すネガー・エンドの楔となる
趣味:ポロ

3つの頭を持つダークヘッダー。
中央の赤い目をした首がリーダー格の「バリ」、青い目をした右側の首が閃きの「ボル」、そして黄色い目をした左側の首が知識の「ダラ」となっている。
武器はヘッダー形態に変形してからの猛スピードの突撃、体中についた槍の穂先、三本の角からの四色の光線。
磨き抜かれた長槍となっている頭部の3本の角で騎士のように突撃する攻撃を得意とし、個性豊かな3体のコンビネーションが完璧な最強のヘッダーである。
名前は映画『ハリー・ポッター』から。
モチーフはユニコーン+ケルベロス+
epic47登場


ヒドラパーンヘッダーのロー・オ・ザー・リ


CV:家中宏(ロー、オ、ザー、リ)
身長:209cm (巨大化時52.3 m)
体重:320kg (巨大化時816.0 t)
分類:ダークヘッダー
属性:空
特技:変形能力、突貫の呼び輪
役割:地球救星計画完遂の為に空を汚すネガー・エンドの楔となる
趣味:沈黙

4つの頭を持つダークヘッター。
人格もそれぞれ異なり、喜びの「ロー」、右の頭が怒りの「オ」、赤い目をしたのが哀しみの「ザー」、青い目をした中央下部の頭が楽しみの「リ」となっている。
ヘッダー形態でドリルと化した全身の角を高速回転させながら突撃する戦法を得意とする他、ミサイルにもなる両腕のドリルと、ローの眼から放つ光線のような衝撃波が武器。
また、バリ・ボル・ダラと同様にヘッダー形態では攻防一体のブラジラの無敵の片腕となってブラジラの戦闘を全身全霊でサポートし、全方位に目を光らせる4体のコンビネーションが完璧な史上最強のヘッダーである。
名前は映画『ロード・オブ・ザ・リング』から。
モチーフはヒドラ+羊人パーン+ドリル
epic47・48登場


グランディオンヘッダーのダークゴセイナイト


CV:小西克幸
操られたゴセイナイト。
名前は映画『ダークナイト』から。
モチーフはライオン
epic47・48登場


ケルベロスヘッダーのロキ・ボラ・シオン

CV:スタッフ
名前は映画『ロッキーホラーショー』から
モチーフはケルベロス+?+?、趣味は不明。
シアターGロッソ登場




【関連用語】

  • 魔虫兵ビービ
ビービ虫から作られる戦闘員。
名前は『B級映画』から。

  • ビービ虫の巣
ビービ虫が飼われておりこれは彼が作ったもの……なのだが、ウォースター以外では各組織の幹部に取り上げられている。

  • ラビリンデル
ブラジラ達の本拠地。
ここには護星天使のデータが詰まっており、ロボゴーグの供養と皮肉ってマトリンティスの拠点ターミネルを乗っ取り我が物としている。
epic49にてブラジラの手で破壊された。
名前は映画『ラビリンス 魔王の迷宮』から。




【本編外での登場】

映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦

黒十字王の手により『復活の救星主ブラジラ』として復活。
外見は『ゴセイジャー』のブラジラとほぼ変わらないが、腹部に黒十字軍のレリーフを象ったベルトを巻いている。
等身大戦では性格の正反対なアラタとキャプテン・マーベラスに敗れ、巨大戦では過去の分身4体分を召喚し、歴代スーパー戦隊ロボに挑んだが、流石に多勢に無勢で押し切られてしまった。

クッ……!だが……この無念さは……永遠にぃぃぃぃぃっ!!

結局、ゴーカイオーのゴーカイクラッシュとゴセイグレートのグレートストライクの同時攻撃を受け、ブラジラはこの辞世の句と共に他の再生軍団もろとも木っ端微塵に爆発四散するのだった。


映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

大ザンギャックの構成員としてまたしても復活。
過去の分身達(『血祭』除く)を率いて仮面ライダーオーズ並びにダブルバースを強襲した。


動物戦隊ジュウオウジャー

第29話「王者の中の王者」にて、巨獣ハンター・バングレイが読みとったマーベラスの記憶から召喚された歴代敵キャラの一体として、救星主のブラジラが登場。
ただし、あくまで記憶から作られた自我も無い偽物に過ぎず、蝶絶神デーボスの誤射を受ける等扱いは散々であり、赤の戦士を除くジュウオウジャーの野性解放による連携攻撃であっさりと倒されると散々な扱いだった。


【評価】

敵キャラながら本作屈指の人気キャラであり、視聴者からは非常に人気が高い(もっとも主にネタ方面でだが)。
武レドランの予想外の早期退場にショックを受けた者も多く、出番のない回は集中出来なかったそうな。
そのために、念願の再登場を果たした時はファンは歓喜に涙したとかしなかったとか。


作中ずっと敵であり続けたブラジラだが、ラスボスとしての強さには疑問を持たれることが多い。
なにせ、武レドランの時は膜インと筋グゴンに一杯食わされた上、直後の巨大戦で本当に負けてしまっている
そもそも一万年前の幽魔獣との戦いでも、結局彼等を倒せずに封印しており(これはブレドラン以外の1万年前の護星天使も同様であり、そもそも1万年前の護星天使達の実力自体に視聴者からは疑問の声が出た)、挙句の果てには最終回前にハイド一人にボコボコにされている。
最終回でも、強化形態にならないゴセイジャーに負けてしまい、ネガー・エンドを阻止するためにデータス、ゴセイナイト、ゴセイアルティメットが不在という状況の上で、最終回オリジナルの合体をした戦隊ロボに普通に倒されている等、彼が使う「ダークゴセイパワー」というものが何なのかも作中で殆ど説明されていないこともあって、本当にラスボスに相応しい実力があったのかは実際に不明としか言いようがない。
一方で、そのしつこさや執念は戦隊シリーズ一ではないかとも言われている。

対して頭脳面の方でも、ゴセイジャーの黒幕かつ様々な組織を裏側から操り続けた策士…ではあるのだが、冷静に本編での出来事を改めて見直すと、
  1. 度重なる失態で寄生していたウォースターでの立場も悪くなり、最後っ屁で偶然幽魔獣が蘇ったのでそちらに移る
  2. 幽魔獣幹部二人を上手く騙そうとしたら、逆に騙し返されて体よく利用された挙句敗北
  3. 偶然ロボゴーグ閣下に拾われたおかげで何とか復活するも、閣下に道具として使われる
  4. 殆ど本能だけでメタルAを利用して、彼女のおかげで何とか記憶を取り戻す
といった具合にかなり行き当たりばったり感が目立つ。
というか偶々幽魔獣が封印されたエルレイの匣が発見されたり、武レドランとして敗北した後に(三途の川に行き着いたり)偶々ロボゴーグ閣下に拾われたりしていなければ、普通にブラジラの目論見は途中で詰んでいた*4。しかも本人は各組織を上手く利用したと豪語しているものの、特に幽魔獣に関しては、最初から最後までほぼ一方的に逆に利用された挙句捨てられただけである。しかし、それでも何事も無かったかのように「計画通り」と堂々と宣言する姿はある意味清々しい。
もしかしたら、アラタの言う「諦めなければ絶対何とかなる」を悪い意味で体現したスカイック族らしい生き方だったのかもしれない。


実は特撮史上稀に見る被撃破記録の持ち主。
  1. ウォースター時代に彗星のブレドランとして敗北(1回目)
  2. 幽魔獣時代にトップ二人を利用しようとして失敗、ゴセイジャーに敗れ死亡(2回目)
  3. 『ゴセイジャーVSシンケンジャー』で血祭のブレドランとして復活。彗星とチュパカブラを自らの分身として召喚するがゴセイレッドとシンケンレッドにより全員撃破(3・4・5回目)
  4. マトリンティスに拾われブレドRUNに改造された後、救星主のブラジラとして復活するが敗れて死亡(6回目)
  5. 『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では復活の救世主、巨大戦で各形態を自分の分身として召喚するが歴代の戦隊ロボにより全員撃破(7・8・9・10・11回目)
  6. 『スーパーヒーロー大戦』では血祭以外の4形態で登場し仮面ライダーオーズと戦ったがその後は不明、おそらく終盤の乱闘で撃破(12・13・14・15回目)
  7. 『ジュウオウジャー』第29話ではブラジラが登場するがジュウオウジャー&ゴーカイジャーに敗れて死亡(16回目)
と、何と客演時込みで全形態合わせて16回も倒されている。再生怪人でもここまで倒された敵はそうはいないだろう。


【余談】

  • ST「天奏音楽館4&5」の解説書の全BGMメニューに『帝王ブレドラン』という曲がある。

  • 海外版『ゴセイジャー』である「パワーレンジャー・メガフォース」でも、ヴラックという名前で登場している。
    この作品では天使の概念が無いため純粋なエイリアンという設定。また、本作ではウォースターが早期壊滅しないために、宇宙船では彗星の姿、地球上で戦闘の際にはチュパカブラの姿という形で形態変化している。また、メタルAを作ったのも彼である。
    後にパワーレンジャーによって搭乗していた宇宙船ごと撃墜され瀕死の重傷を負うが、メタルAの手術でサイボーグの姿で復活する。ちなみに血祭は未登場。
    そして第1シーズン終盤に、パワーレンジャー版ワルズ・ギルであるプリンス・ヴェッカーと兄弟関係に当たるという日本のファンがビックリするような事実が発覚する。ヴェッカーがヴラックのことをお構いなしに大艦隊を率いて地球を攻めてきたため巻き込まれないように姿を消し、生存したまま第1シーズンは終了する。
    そして作品はゴーカイジャーをベースにした第2シーズン「パワーレンジャー・スーパーメガフォース」に移ったが、本編終盤でゴセイジャーのブラジラ編を流用したものが始まり、倒された。

  • シリーズ45作記念作品『機界戦隊ゼンカイジャー』の映画第一弾「赤い戦い!オール戦隊大集会!!」では、歴代44作品の悪の首領の集合体ともいえるスーパー悪者ワルドが登場。
    しかも顔の中心はブラジラがモデルと、もはや笑いの域に達している。さすがに声は飛田氏ではなく関智一だったが。しかし一方で、純粋な客演の出番はよりにもよって本編で自分を嵌めた筋グゴンに取られてしまっている。つくづく幽魔獣とは相性が悪いようである……。


追記・修正は地球救星計画を成し遂げてからお願いします。

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最終更新:2024年03月07日 07:15

*1 実際は上記のような危険思想による行為でブラジラの主張は逆恨みである

*2 タイムトラブルはブラジラが高飛びに使ったのみのために不明な点が非常に多い。ブラジラが怪人態になった事(未完成ゆえの副作用?/完成未完成に関係なく元々?)、天装術なのだからゴセイカードでも発動できるのか、未来だけでなく過去にも行けるのか、そもそも完成したのか……。もっとも、ブラジラが使って逃げたという事実がある以上、悪用されないよう使用も研究も禁じられた、あるいは完全に封印/存在を抹消された可能性が高い。

*3 いずれも小説が原作だがスタッフがそれを意識したのかどうかは不明である

*4 特に幽魔獣が復活していなかったら、ウォースターの亡き後に一人でどうするつもりだったのかは本当に謎である