スベロア・ジンネマン

登録日:2010/03/31 Wed 02:18:22
更新日:2024/04/05 Fri 11:06:48
所要時間:約 3 分で読めます






心に、従え
それが、俺からの最後の命令だ





機動戦士ガンダムUC』の登場人物。
CV:手塚秀彰
年齢:52歳

  • 主な搭乗艦
ガランシェール
ドダイ改
ネェル・アーガマ
メガラニカ



U.C.0096年次、通商「袖付き」と呼ばれる反連邦組織に属する偽装貨物船ガランシェールの船長。
階級は大尉。

大柄で顎髭を蓄えた強面の男性で、どことなくヤクザな雰囲気を漂わせる。
その風格に違わず、一年戦争以前からジオン軍に所属する歴戦の勇士。
所謂「ザビ派」と呼ばれる軍人だが、あくまでミネバに対してのみ忠誠を誓っているようである(実際、ギレンの演説に毒づいていた。)
職業軍人柄、非情に映る言動、行動を取る事が多いが、根は心優しい頼れる親父。
部下からは「キャプテン」と呼ばれ慕われている。


作中では冒頭から登場し、袖付きにとって有益な道具となり得る「ラプラスの箱」の受取人としてインダストリアル7に赴く。
だが、取引きは失敗。その後は箱を巡る争いに関わることになる。

パラオ攻略戦でマリーダ・クルスが捕虜となった後、ガランシェールにやってきたビスト財団党首・カーディアス・ビストの右腕であるガエル・チャンと共にマリーダの奪回を計画するが失敗。
母艦への帰還が不可能となったユニコーンガンダムバナージを回収し、共に地球へ降下することとなる。




以下ネタバレ注意














対立や葛藤を乗り越えて父子にも似た感情を共有するようになった二人は命懸けでマリーダを救出し、ガランシェールで地球を離れる。

生き残ったクルーとともにかつての敵艦ネェル・アーガマに身を寄せ、バナージとオードリーに協力するようになったかに見えたが、根深い対立を乗り越えるには至らず、隙をついてネェル・アーガマを占拠し、ジオン共和国軍とフロンタルを受け入れる。
しかし、明らかになったフロンタルの真意に落胆させられ、ミネバの導きによりネェル・アーガマクルーによる艦の奪回を黙認。

を決意し、ガエルに引導を頼むが断られる。
その後は自失していたが、マリーダが放ったメッセージを受けて再起。
メガラニカの艦長に就任する。



そんな彼の過去は悲しきものであった。




一年戦争においてはアフリカ戦線で終戦を迎え、捕虜生活を余儀なくされる。
その頃、妻子が暮らすサイド3の都市「グローブ」は連邦占領軍の怒りと憎しみの捌け口として生け贄に差し出される。
占領軍の理性無き殺戮と陵辱により「公衆便所」と化していた。

愛する妻子をなぶり殺しにされた拭えぬ憎しみから復讐心の虜となり収容所時代の部下たちと共に軍人として戦い続け、陵辱の記録であるグローブのビデオを取引する闇ルートをしらみつぶしに壊滅させていたが、その過程である少女と出会う。

傷ついた彼女の庇護者となり、亡くなった実娘の名マリィを与えたものの、愛する者を再び奪われることへの恐怖と悔恨から「マリーダ・クルス」という忠実な部下として扱ってきた。

第一次ネオ・ジオン抗争以後はジオンの「姫様」であるミネバを守る役割を与えられ、時には彼女の意向を無視してでもその身を固く守り続けた。


  • 作中での発言

「子供はいい」
戦禍の只中で出会い頭のバナージに銃を向けたフラストを制止した際の発言。
バナージに対する最初の一言で、この一件は後に二人が対立した際にもバナージの口から指摘された。

「ああ、哀しいな。哀しくなくするために生きているはずなのに……なんでだろうな……」
「(自分を憐れんで流す涙はみっともないが)人を想って流す涙は別だ。何があっても泣かないなんて奴をおれは信用しない」
※()内はOVAで省略されたセリフ。
砂漠横断の際に張り詰めていたバナージを救った。
身を焦がさんばかりの憎悪を身に宿してなお、人の優しさを捨てないジンネマンを象徴する言葉。

「こんなのは戦争じゃないと言ったな。目を開けてよく見てみろ。こんな事が起こるのが戦争だ。主義も名誉も尊厳もない。殺す奴がいて、殺される奴がいるだけのことだ」
「(ひと思いに死ねればまだいい。もっと残酷な方法で、生殺しにされた人間だっている)怨念返しのなにが悪い。おれたちの戦争はまだ終わっちゃいないんだ」
ダカール襲撃の是非を巡ってバナージと対立した際に。
ジンネマンの内に燻る憎悪が言葉となったかのような台詞。

「マリーダ、戻ってこい!お前が戻ればみんな元通りだ!みんなで一緒に宇宙に帰るんだ!俺と来い!俺を独りにするなぁ!!」
「マリィ…」
マリーダ救出の際の言葉。こちらはOVA版。
過去の惨状から救われたマリーダがマスターとしてジンネマンを必要としているが、その実ジンネマンもまたマリーダを必要としている事がはっきりと分かる。
最後には彼女を抱きしめながら、かつて失った我が子の名を口にしており、マリーダにその面影を重ねていたのであった。


外部作品ではスーパーロボット大戦シリーズなどにも登場。
その中でも『スーパーロボット大戦BX』では、序盤から「船長」の偽名を使って主人公達に接触、自軍部隊に参加する等の行動を見せている。
(念入りな事にCVも手塚秀彰氏ではなく堀之紀氏のものに変わっている)
その後は頻繁に宇宙と地球を行き来しつつジンネマンと船長の二足の草鞋でジオン残党と自軍で活動、拘束されても船長としてスルリと抜け出たりするものの
最終的には船長とジンネマンの二人に分身して、それぞれが自軍部隊に参加するという芸当も見せた。
ぶっちゃけて言うと元ネタの人と共演したってことなんだけどね




ああ、哀しいな。
良項目にするために追記・修正しているはずなのに……なんでだろうな……

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最終更新:2024年04月05日 11:06