ミュウツー

登録日:2010/02/01 Mon 19:31:15
更新日:2024/04/08 Mon 06:43:23
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1人の科学者が何年も恐ろしい遺伝子研究を続けた結果、誕生した。


出典:劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon ©ピカチュウプロジェクト1998、
東宝、1998年7月18日公開。


ミュウツーとは、『ポケットモンスター』シリーズに初代から登場するポケモン


●目次


◆データ


全国図鑑No.150
分類:いでんしポケモン
英語名:Mewtwo
高さ:2.0m
重さ:122kg
タマゴグループ:未発見(性別不明)

タイプ:エスパー
特性:プレッシャー(相手から受けた技のPPを1余分に減らす)
隠れ特性:きんちょうかん(相手はきのみを使用できなくなる。)

HP:106
攻撃:110
防御:90
特攻:154
特防:90(初代のみ154)
素早さ:130
合計:680

努力値:特攻+3



◆ゲーム版概要


とある科学者がミュウを元に遺伝子改良を行なって人工的に作られた『最強のポケモン』
同じ人工的に作られたポケモンにポリゴンがいるが、あちらはプログラムによって動く疑似生命体なのに対し、
ミュウツーはバイオテクノロジーを駆使して作られた正真正銘の生物である点が大きく異なる。


見た目はミュウをより人型に近づけたような姿で、当初の公式絵では頭が少し大きめの宇宙人のような姿だった。
しかし後の映画への登場に伴い、より人型に近く全体的にシャープなイメージに変更された。
容姿や設定はMOTHER1のギーグに似ており、ミュウツーの元ネタという説もある。


とても高い知能を持ち強力な念力を操るが、その性格は度重なる実験の影響で非常に凶暴になっており、優しい心は存在しない。
極限まで戦闘能力を高められたために、目の前の敵を打ちのめす事しか考えなくなった。
戦いで最大限にパワーが出せるように普段は洞窟の奥深くで少しも動かずにエネルギーを溜めているという。

一応出場枠などの分類上は「伝説のポケモン」とされるが、厳密な設定上は「伝説のポケモン」ではない。
伝説にその名が伝わるポケモンではなく、純然たる人工のポケモンである。
ただ、脱走して伝説のポケモンのように世界のどこかに身を潜めているため、ストーリー上は伝説のポケモンのような存在感を放っている。

96年発行の「ポケットモンスター図鑑」によると、「(ミュウツーというポケモンを)作ったという『都市伝説』」という記述があるので、そっちの意味合いで伝説と解釈することはできる。
またゲームの公式設定で「世界に一匹しかいないポケモン」とされている…がアニメでは理論上では素材さえあれば量産可能。
現におのとしひろによるコミカライズ(コミックス未収録)では量産ミュウツーが大量に。その様は差し詰め綾波レイ


ゲームではミュウの産んだ子供を遺伝子改良して産まれたとあるが、
映画ではミュウの毛(多くはまつ毛)から採取された遺伝子情報により作られたとされるなど、
ミュウをベースとする事は共通しつつも、作品によって微妙にその出自や設定が異なる。

ちょうど『赤・緑』が発売された90年代当時は、現実でも世界中で遺伝子研究が盛んだった時代であり、
1990年から国際的なプロジェクトの一環として、人間の遺伝子を解析する『ヒトゲノム計画』を進行させていたり、
『赤・緑』が発売された1996年には、世界初の哺乳類の体細胞クローンによって生まれたクローン羊「ドリー」が世界中で賛否両論を巻き起こし、
エンタメの世界でも、1993年には遺伝子操作によって恐竜を蘇らせる映画『ジュラシック・パーク』が公開され大ヒットしていたりと、
ある意味ミュウツーの存在・設定は時勢的にもタイムリーなものであったといえる。


◆アニメでのミュウツー


劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲/EVOLUTION






私は誰だ、ここはどこだ

誰が生めと頼んだ!誰が作ってくれと願った!

私は私を生んだ全てを恨む

だからこれは“攻撃”でもなく“宣戦布告”でもなく…

私を生み出したお前たちへの


“逆襲”だ





出典:劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲、OLM、
(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku
(C)Pokemon ©ピカチュウプロジェクト1998、
東宝、1998年7月18日公開。



記念すべきポケモン映画第一作にして最高傑作と名高い、『ミュウツーの逆襲』にて登場。

CV:市村正親

この作品のミュウツーは、原作の図鑑説明にあったような凶暴な性格ではなく、むしろ高い知性を持ち、
「人造ポケモン」たる自分の産まれた意味を自問自答し、悩み、苦しむという、知的かつ哲学的(フィロソフィ)な姿で描かれている。
誰も答えてくれない自問自答の末、自分勝手な理由で自分を造った人間たちを恨んだミュウツーは、彼らへの『逆襲』を決意する事になる。

また、劇中においては、人間でないことはもちろん、「自然に生まれたわけではない」自分はポケモンですらないとして、
世界において同胞と呼べるものが存在しないことに強烈な疎外感と孤独感を抱いており、
それを埋めるためにもクローンポケモンを率先して作っていた。

一方、原作において『最強のポケモン』と称された凄まじいパワーは本作においても余すところなく描かれ、
激昂した勢いのまま、自らを造り出した研究所をそこにいた研究員ごと念力で吹き飛ばし、更地にしたのを皮切りに、
片手を振れば大嵐を生み、自身のパワーを抑える拘束具を着た状態でも何十匹というポケモンを念動力で浮遊させ、
本気を出せば陸地を丸ごと切り取ってテレポートするくらいはやってのける、まさに『怪物』と言うべき恐るべきパワーを発揮している。


後に後日談の「ポケットモンスター ミュウツー!我ハココニ在リ」、新無印の「ミュウツーの復活」にも登場。
自身の存在に悩んでいた彼も、広い世界を旅するうちに一匹のポケモンとしての自身を受け入れたようで、現在は人間に傷つけられたポケモンを保護していた。
また、アニメ ポケットモンスター最終回の没プロットにも、「自己存在と他者との共存」のテーマをまとめる際に登場予定だったらしい。

脚本を担当した首藤剛志は、先にタイトルが決められていたため、「ミュウツーが、誰に・何に逆襲をするのか」を考えて、上記の台詞のようなキャラクター像ができたという。

この映画中、ミュウツーは「黒いエネルギーの塊を飛ばす技」を頻繁に使用している。
この攻撃に該当する技が当時ゲーム内に存在しなかった事から議論を醸したが、後にスマブラ等から金銀の新技「シャドーボール」である事が判明した。
しかし、ビデオ版のミュウツーの逆襲完全版に付属している設定資料によると、上記の技は「サイコウェーブ」であると記されている。
公式の設定資料にそう記されているので、上記の技は「シャドーボール」ではなく「サイコウェーブ」である。
劇場版公開時点では「シャドーボール」という技は存在しなかったので、該当しそうな技が当て嵌められたのだろう。どう見ても「ウェーブ」じゃないけど。
そのためEVOLUTION公開時に配布された逆襲のミュウツーはサイコウェーブではなくシャドーボールを覚えている。


劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒

2013年の映画『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』では、別個体が登場。
こちらのCVは女優の高島礼子。

人間に追われて傷付いた先で出会った野生のポケモン達とまったり過ごしており、
人間への不信感はあるものの先の個体のような疎外感から来る強烈な攻撃性は抱いていない。
先の個体のような生物とも言い難い超常的な能力は見せてはいないが、最強のポケモンというだけありこちらでも極めて強力。

自分と同じく「創られた」存在のゲノセクトと激突を繰り返すが…。
映画の前に放送された『ミュウツー ~覚醒への序章(プロローグ)~』にも登場。ちなみに主役はバージルさん。


ポケットモンスターTHE ORIGIN

「ポケットモンスター赤・緑」を題材にしたアニメ「ポケットモンスターTHE ORIGIN」にも登場。
使用技はねんりき、スピードスター、バリアー、じこさいせい。

原作通り、ハナダの洞窟の最深部に潜んでおり、自分を捕獲しに来たグリーンを返り討ちにし、重傷を負わせた。
その後、レッドが挑むも、伝説の一体であるフリーザーを一撃で倒すなど初代最強の名に恥じない強さを見せる。
後がなくなったレッドはリザードンを繰り出すが、状況は変わらず、バリアーからの念力でレッドごと水中に沈める。

その後、販促パワーメガシンカによってパワーアップしたリザードンの「だいもんじ」を喰らい、
ダメージを負ったところをハイパーボールを投げられるも、1回目はゲットを逃れた。
メガリザードンXとの互角の攻防の末にメガトンパンチを喰らい、弱ったところを再度ハイパーボールを投げられ、遂に捕獲された。


新無印



ならば、その夢とやらをかけて、かかってこい

46話に登場。
CVには映画同様に市村正親が起用され、描写的にぼやかされているものの、映画や『我ハココニ在リ』と同一の個体となっている。

カントー地方から遠く離れた絶海の孤島「セロアイランド」で人間に迫害されたポケモンの面倒を見ていたところ、
ミュウを捜しに来たサトシゴウと対面する。



ポケットモンスターSPECIALでのミュウツー


第1章から登場。
原作・アニメでは、ミュウツーを造り出した具体的な組織・団体名は不明となっているが、
本作においては、ミュウツーを造ったのはロケット団であると明言されている。

本編開始以前に採取されたというミュウの細胞から造り出されたものの、初登場時では細胞が足りておらず、
培養液の中で鎖に繋がれ、四肢もできていない未覚醒の状態だった。
そのため、本作では足りないミュウの細胞を補うべく、ミュウ以外の様々な生物の細胞も移植されているらしい。
ちなみに、初登場時点の未覚醒・未完成のミュウツーを映したシーンはグロい。
流石に学年誌の漫画なので臓物とかはないが、白い肉片ができていない四肢に集まっている様子が描かれている。

その後、本編においてロケット団がミュウを一時的に捕獲し、さらに細胞を採取したことでついにミュウツーが完成するも、
覚醒したミュウツーをロケット団は制御することが出来ず、暴走したミュウツーはどこかへ姿を消した。
かつてロケット団に研究者として参加し、ミュウツーの研究をしていたカツラは、自身の罪の重さを自覚して脱走し、ミュウツーを追い続けていた。
なお、カツラは自らの腕の細胞をミュウツーの素材として採取・提供しているが、この際に自らの腕にミュウツー細胞が入り込んでおり、
その部分はドロドロになっていて、ミュウツーが近くにいるとそれに反応するようになった。
これによって、カツラはまさに生きたミュウツー探査機のようになり、ミュウツー捜索に役立っているものの、
体内に入ったミュウツー細胞は徐々に侵食範囲を広げており、カツラの生命を脅かしてもいる。

第1章の主人公、レッドは幻のポケモンを追う中でそんなカツラと再会し、彼経由でミュウツーの危険性を知り、ミュウツー捕獲計画に協力。
圧倒的なミュウツーのサイコ・パワーにカツラ、レッドのポケモンは苦戦を強いられるが、
サイコ・パワーで竜巻を作ったミュウツーにレッドが特攻し、手持ちポケモンとの連携でマスターボールを当て、捕獲に成功する。
ミュウツーは捕獲後もしばらくガタガタとボールを揺らすなど、怒っている様子を見せていたが、
互いに命をかけられるほどポケモンと強い信頼関係を築き、捕獲後に笑顔でポケモンと笑い合っているレッドの姿を見たことで、
自らも人間を信じようと思い直したらしく、カツラの腕で暴走する自らの細胞を鎮めることで、生みの親であるカツラに「共に歩もう」という意思を伝えた。

その後もちょくちょく登場しており、ワタルと激闘を繰り広げるイエローに協力するなど、図鑑を持つトレーナーに自分の意思で協力することもある。
非常に知能が高いためか、人間に近いレベルの強い自我を持っており、ポケモンの気持ちを理解できる特殊能力を持つイエローはもちろんのこと、
そのような能力を持たない一般の人間に対しても、テレパシー能力で自らの考え・気持ちを伝達することが可能。
ちなみに、信頼するに値すると思っているトレーナーはカツラ、レッド、イエロー。

戦闘能力は非常に高く、特にサイコ・パワーは強力で巨大な竜巻(サイコウェーブと表記)を造り上げることもできる他、
エネルギーを巨大なスプーンの形に固め、武器のように扱うことで肉弾戦も可能。
しかし、あまり力を使い過ぎるとカツラの体内のミュウツー細胞が暴走し、その肉体を侵食し始めるため、
彼になるべく負担をかけないよう、戦闘可能な時間・パワー配分を自身で判断し、その範疇で戦闘するようになった。



ポケットモンスター(穴久保版)でのミュウツー


ギエピーこと穴久保版ではロケット団にマサキが無理やり作らされたという設定。
強さ自体は本物でありピッピを苦しめるが、遺伝子組み換え装置によって自身の遺伝子を奪われ、ミュウスリーと化したピッピに形勢逆転され敗れた。
その後、ピッピに対する恨みを晴らすために再登場(つまり本作における「ミュウツーの逆襲」とはピッピへの私怨という意味である)。
しかし今度は逆にピッピの遺伝子を自身に組み込まれ、「ミュウツーピッピ」と化し最強の力も失われて単なるギャグポケモンとなってしまう。
さらに後にブルーのポケモンとして再々登場するもまともに戦えずギャグポケモンのままであったことが看破され、あっさり負けてしまった。

上記の通り遺伝子工学によって生み出されながら遺伝子組み換えによって翻弄されるという皮肉な人生を送っており、
他メディアとは別の意味で遺伝子工学の業、悲哀を背負わされたミュウツーと言えよう。

え?トキワの森にミュウツーがいた?気のせいだろ。



◆ゲームでのミュウツー


初代(赤・緑・青・ピカチュウ)

四天王クリア後に入る事の出来る隠しダンジョン『ハナダのどうくつ』の最深部にてシンボルエンカウントで出会う事が出来る。
FRLGでは、殿堂入りに加え、1の島にあるネットワークマシンを完成させなければ入れない。

出会った時の台詞は「ミュー」
可愛い。

初期レベルは70と非常に高い。
威力のエスパー技「サイコキネシス」を持っている。カントー地方のポケモンではエスパー技は半減しにくく、殿堂入り直後の状態で相手をするのは危険。
HP削っても「じこさいせい」で回復するので捕獲も難しい。マスターボールを使わずとっておいてあるならここで使おう……と言いたいところだが、
初代では捕獲における状態異常の影響が強烈で、「ねむり」「こおり」にさえすればモンスターボールでさえ(HP満タンでも)約10%の確率で捕獲可能。
ターン経過で解けないのでフリーザーなどの「ふぶき」で凍らせたり、あるいは1ターンでも凌いで眠らせることができれば「ヨクアタール」「スピーダー」で完封することも可能。
厳選することを考えなければマスターボールがなくても特に問題なかったりする。

その能力は群を抜いて高く、特に『とくしゅ』の値は他の追随を許さない数値を持つ。
この時代『とくしゅ』は特攻と特防の両方の数値を兼ねていたため、現在における種族値で換算すれば744
素早さ種族値もマルマインに次ぎ、サンダースプテラに並ぶ130
更にタイプは当時最強で、実質弱点が無いに等しかったエスパー、と全く付け入る隙の無い正真正銘の最強のポケモンといえよう。
能力的にライバルになり得るポケモンも存在せず、「最強のパーティーはミュウツー×6」なんていうのも初代では冗談でも何でもない真実である。
技も一致「サイコキネシス」に当時のチート技「ふぶき」「ドわすれ」、対ヤドランスターミーに「10まんボルト」、
長期戦向きの「じこさいせい」、ポケスタ2でなら強化された「みがわり」と隙がない。
その所為か殆どの対戦では彼の使用は禁止されており、せっかく育てても強さを発揮する場を見出せないかもしれない。
しかしポケスタ2のウルトラカップ及びジムリーダーの城では使用可能であり、恐ろしいことにある程度育てたミュウツーがいればほぼ一匹でクリアできるレベルである。
公式チートのような扱いであり、ルール上は使えるにも関わらず敵CPは一切使用しない(設定上はサカキあたりが使ってもよさそうだが)。

実はルージュラが一般的な型のミュウツーに対してはかなり善戦できるとも言われている。
(ミュウツー側がルージュラに大きなダメージを与えるには普段あまり使わない物理技か「だいもんじ」が必要)

またグレンタウンの「ポケモンやしき」では、ミュウツー開発に関わった人物(フジ博士)の日記が確認でき、その出生の秘密を断片的に知れる。
なので、リメイク作であるポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイではミュウツーを連れ歩いた際に特別な反応を見ることも…。

にっき 2がつ6か
ミュウが こどもを うむ
うまれた ばかりの ジュニアを ミュウツーと よぶことに

にっき 9がつ1にち
ポケモン ミュウツーは つよすぎる
ダメだ…… わたしの てには おえない!


第二世代(金・銀・クリスタル

出現しないが、その前作で『ハナダのどうくつ』があった場所を調べると『はかいのいでんし』といういかにもミュウツーゆかりのアイテムを入手出来た。
こんらん状態になる代わりに攻撃が2段階アップ=攻撃力2倍とハイリスクハイリターンな道具。
ケンタロスに持たせて環境の主流だった耐久ポケを突破したり、「バトンタッチ」で「きせきのみ*1」や「にがいきのみ*2」持ちに引き継がせる戦法が人気だった。
この混乱は256ターン持続=実質戦闘中ほぼ永続だが、ポケスタ金銀では普通の混乱と同じように回復する。
後のシリーズでは破壊の遺伝子は登場しないが、これはルンパッパベロベルトら『マイペース』持ちの物理アタッカーに持たせると強すぎるためと言われている。

前作の反動からむしタイプの強化、あくはがねの新登場といったエスパー包囲網が敷かれるも、まだまだミュウツー最強の牙城を崩すほどではなかった。
ヘラクロスには依然トップを誇る特攻からの先制一致「サイコキネシス」、4倍弱点のバンギラスや物理耐久の低いヘルガーには「じごくぐるま」、
はがねには「だいもんじ」などでそれぞれ対処できるため、最強ポケモンの立ち位置は変わらなかった。

リメイクのHGSSでは再びハナダのどうくつが出現。
グリーン撃破後に入れるようになり、その最奥部にてプレイヤーを待ち受けている。レベルは70。
ただ、レベル技の配分が悪いせいで使ってくる技が「サイコカッター」「ドわすれ」「パワースワップ」「ガードスワップ」とやたら酷い
あくタイプ1匹で止まり、「ちょうはつ」も絡めれば文字通り完封できる。
(ちなみに「サイコキネシス」習得はLv71。なんでや)



ポケモン不思議のダンジョン 青・赤の救助隊



私の 名は ミュウツー。
戦うために 生み出されし もの

私は…… この洞窟で いつも じっとしている。
何の ためだか 分かるか?
それは… オマエのような ヤツが ここへ来たとき……


フルパワーで 倒すためだ! いくぞっ!!



持ち込み可能なダンジョンではもっとも敵が強い「にしのどうくつ」の最深部に出現。初期レベルは40。
2回目以降にダンジョンに突入し、メンバーに空きがある状態かつ、対応する友達エリアを所持していれば確実に仲間になる。
…が

弱い。

物凄く弱い。
なんとHP以外アンノーンに勝るステータスがないという恐るべき戦闘力を誇る。
そもそもにしのどうくつに出る49種中こいつよりステータスの低い奴はバタフリー1種しかいない。
深層の雑魚どころか1階の雑魚より弱い。あんまりである。
ボスのミュウツーはHPだけは900と非常に高いが、他のステータスが低すぎる上に、
技が「ねんりき」「しろいきり」「バリアー」「かなしばり」と攻撃的ではないので簡単に負ける。
タイプ一致「みだれひっかき」「タネマシンガン」あたりならワンパンもありうる。
攻撃力が足りなくても、このダンジョンを潜り抜けてきた強者なポケモンであれば大したダメージにはならない。

…章のOPで上級の救助隊2匹(リザードン、カメックス)をボコボコにするイベントがあるが、
ミュウツーの直前のフロアで敵としても登場するそいつら2種どころか1種相手にタイマンしても余裕で負ける。
それだけパラメータ落差があるのである。それでいいのか…


第六世代(X・Y

リメイクではない本編新作の登場は長らくご無沙汰であったが、久しぶりに登場。

ポケモンの村にあり、クリア後に入れるようになる『ななしのどうくつ』に出現する。
レベルは70。鳴き声は「みゅう!」に変更された。やっぱりかわいい
わざ構成は「はどうだん」「じこさいせい」「バリアー」「サイコキネシス」。
何気に、初代とほとんど同じ技構成である。「はどうだん」がよりあく・はがね対策として機能する分強化された感じに。ヌケニンヤミラミミカルゲで止まるけどね!
「バリアー」で防御を上げ、しかも「じこさいせい」で体力も回復してしまうため、捕獲はマスターボールを使わないなら長期戦を覚悟したほうが良いかもしれない。

ちなみにここで遭遇する個体が色違いであることはないので、
XYで色違いを見るならブロックルーチンがなかった頃の作品(第3世代・第4世代)から移送する必要がある。

なお、この『ななしのどうくつ』だが、実は前述の『ハナダのどうくつ』の別名でもある。
というか別名どころか本来の名前であり、初代のタウンマップで確認すると『ハナダのどうくつ』ではなく『ななしのどうくつ』なのである。
(リメイク版以降はハナダのどうくつ名義になったが。)
「戦闘!ミュウツー」という専用BGMまで与えられており、しかもこの曲、途中から懐かしいメロディが入る。


第七世代(ウルトラサン・ウルトラムーン

USUMでは、レインボーロケット団のボスとなったサカキの切り札として登場。
Lv.70と他のボスの切り札の中では最もレベルが高く、しかもUSだとメガミュウツーX、UMだとメガミュウツーYにメガシンカする。
当然これまでにない強敵なので心して挑もう。

またウルトラホールから行ける異世界の一つ、ウルトラスペースゼロの岩ステージでは野生のミュウツーを捕獲できる。
頑張れば色違いも入手できる。


第八世代(ソード・シールド

剣盾では過去作からの移送と言う形でいち早く使用可能に。
他にも特別なマックスレイドバトルにボス扱いで登場し、倒せばゲットは出来ずとも『とくせいカプセル』などのレアなアイテムが貰えたものの……
+ ...
このミュウツー、メチャクチャ強い。

まずマックスレイドバトルで出てくるポケモンは個体によって使ってくる技が変わるのだが、

  • ただでさえ高い能力をさらに上げる「わるだくみ」や「めいそう」「ビルドアップ」といった積み技。
  • ミュウツーのメインウェポンとなる「サイコブレイク」や「しねんのずつき」。
  • 「ふぶき」や「じしん」「いわなだれ」といった強力な全体攻撃。
  • それらが効かないポケモンに刺さるほのおタイプやかくとうタイプの強力な技。
  • 「ひかりのかべ」や「リフレクター」をたたき割る「かわらわり」。
  • 上記の技らから変化した天候書き変えや能力上昇の追加効果を持つダイマックスわざ

と、並みいるレイドポケモンの中でもかなりのガチ仕様。
特に初手で「ダイアイス」や「ダイロック」で天候を霰や砂嵐にすることで『きあいのタスキ』を潰しにくる事が多い。

ここにマックスレイドバトルの仕様による複数回行動や敗北条件、体力が減った時に張るバリアなども組み合わさった事で、
NPCと組むソロでの撃破はまず不可能、ほかのプレイヤーと協力しても勝つにはきちんとした対策チームを組んだ上で、役割も分担する必要があると言わしめるほどの超難敵と相成った。

DLC第2弾で実装されたダイマックスアドベンチャーでも非常に強いが、バリアが無い事もあってNPCパーティでも付け入る隙はある。


告知PVでは対峙した相手をバッタバッタとなぎ倒して、トレーナーを巣の外に追い出すといった、その強力さを表す映像が流されていた。

今までLv.100でようやく使用可能になっていた「サイコブレイク」が何とLv.72で使用可能になった。
また、過去作配信限定の「ぼうふう」や「エレキボール」、XDとVC版初代限定だった「じばく」も技レコードで習得可能に。
これで、高嶺の花だった限定技を組み込んだ型を手軽に作れるようになった。

ちなみにピオニーに見せた時の台詞が「ちいっと顔は青っちろいが大人しい奴、気難しい顔をしているがきっと根はいい奴だぜ」と、
近年の映画などで描かれる、とっつきづらそうに見えて人情に篤いミュウツー像を表している。

第九世代(スカーレット・バイオレット

今回も過去作からの移送で使用可能に。
さすが初代禁止伝説、そう簡単にリストラはされないという事か。

そして9月1日よりテラレイドバトルに満を持して登場。剣盾の時並みないしはそれ以上に理不尽な強さを誇る。
公式もそれを意識してか、一か月近い準備期間と攻撃・防御・体力全てのリカバリーが可能なミュウツーの宿敵・ミュウを配布している。

+ 具体的に言うと…
  • しょっぱなから「めいそう」をして即座に体力の半分に及ぶシールドを張る
  • 通常行動に「めいそう」が入っている(レイドの仕様上、一気に能力が上がる。最初にシールドを張られているので「ちょうはつ」で防ぐことは不可能)
  • 体力を半分きり、シールドが壊されると「ねむる」で体力全回復(おまけにカゴのみで眠りの隙すら見せない)
  • 攻撃技は「サイコブレイク」(エスパー)・「れいとうビーム」(こおり)・「はどうだん」(かくとう)。そのため、基本的にすべての技を半減できるポケモンが存在しない。
    グレンアルマは例外だが、素の攻撃力が低いため、アタッカーとしては不適。
    どうしても選出したいならマジカルフレイムを主体としたサポート型で行くこと。
    まもるで特性解除も含めたすべての攻撃を無効化できるヌケニンがいたらなぁ
  • 「サイコブレイク」を使用するため、実質両刀型(物理特殊双方に警戒しなければならない)
  • それぞれ二回自身のデバフと相手のバフ・特性解除
  • 圧倒的な能力値(しかも戦闘中だけ防御・特防に努力値が252振られている)
  • テラスタイプが元のエスパータイプ(そのため、火力が2倍となり、専用技の「サイコブレイク」の威力が200というとんでもない火力となる)
  • 隠れ特性のきんちょうかんにより味方のきのみの使用を許さない(ヒメリのみを使ったPPの回復を許さない)
といった感じである。

これまでの最強レイドは回復技が無かったことや、変化技が通常行動に入っていなかった、
あるいは、入っていても「ちょうはつ」や特性を活かしたり、バフ・デバフを積んだり、タイプで切り抜けられただけに、
この変化技に翻弄されてしまって、粉砕されてしまうケースが多数見受けられた。
ソロでのNPCはシールドを貫通する特攻デバフを行えるポケモンが確率に左右される「ムーンフォース」を使うニンフィアくらいで、
まず特攻の能力上昇を抑えられるポケモンの数が不足している。

そのため、基本的にマルチバトルでかつミュウを選出して挑むのが鉄則(一応ごく少数ながらミュウ以外のポケモンやソロプレイで勝てたという話もある)。
前述のとおり準備期間に配布されたミュウを準備期間に行われたレイドで手に入れたアメ・テラピース(主にあく・むし)を使うなどして育てて戦えばOK。勿論過去に配布された個体でも構わない。
戦闘中、ミュウには解除されない特別なバフ(HP1.5倍、その他ステータス1.2倍)がかかり戦いやすくなる。
勝利するとそのミュウにはさいきょうのあかしが付く。


ミュウツーにも一応、
  • 特攻か特防のどちらかが最大になるとめいそうを行わなくなる(そのあと特攻を下げられても「めいそう」でカバーしない)
  • テラスタルオーブのチャージを奪わない(三度攻撃を行えばあとは好きなタイミングでテラスタルできる)
  • ゲッコウガのような回避戦法を取らない(命中率100%の技は必ず当たる)
  • ダイケンキマフォクシーゴリランダーのような能力を下げる技を使ってこない(バフ消しによる能力低下にさえ気を付ければいい)
という抜け穴があり、基本的な攻略方法は、
  • まず、サポート役が主体となって「むしのていこう」でひたすら特攻の上昇を阻止しつつ、特防がマックスになるまで凌ぎつつ、テラスタルのチャージを溜める。
    余裕があるならば「どろかけ」で命中率を下げるのも一考。「バークアウト」でもよいが命中率が100%ではないので「むしのていこう」の方が望ましい。
    アタッカーのミュウはその間に「むしのていこう」を使いつつ、「つるぎのまい」で攻撃力をマックスまで上げる。
    サポート役は「むしのていこう」や「どろかけ」を使いつつ、「いのちのしずく」や「かふんだんご」で体力管理を行って補助。
  • テラスタルでむしタイプになり、有力なドレイン技の「きゅうけつ」を連打。回復しつつ、ダメージを与えていく。
    あくタイプになり、「かみくだく」を使う戦法も一考。
    そうすれば相手の行動も実質威力160のはどうだんになり、防御面も特防の補強さえ行えば虫テラスタルよりもやりやすいように見える。
    一方で悪技には有力な回復手段がSV現状存在せず、持ち物がかいがらのすず一択になってしまうのが難点。
  • デバフを解除されたら再び「むしのていこう」で攻撃力を削ぎ、バフ解除に備えつつ、アタッカーは攻撃
  • バフ解除が来たらアタッカーは「つるぎのまい」を使用。再度攻撃をマックスまで上げる
  • あとはこれを繰り返すのみ。
    尚、シールドが割れそうになったら「ミストフィールド」を張り、眠らせないようにする。
    「エレキフィールド」でもよいが、他の状態異常特に氷状態をカバーできる点から「ミストフィールド」が望ましい。
    割れた一瞬の隙に「ちょうはつ」や「なやみのタネ」を撃ちこむのは現実的でないので非推奨。

といった感じである。これだけの地獄を経験して手に入れる報酬は極めて豪華

その内容は

  • 6V確定のさいきょうのあかし持ち隠れ特性ミュウツー(性格ははひかえめ)
  • とくせいパッチ3つ(二回目以降はたまに一つ)
  • きんのおうかん3つ(普段のレイドでは手に入らない)
  • ひかりのこな1つ
  • おうじゃのしるし1つ
  • テラピースエスパー100個

上述のものは惜しくも初回限定で、特にエスパーテラピースについては、ここですべて出し切ったのか二回目以降はあまり出ない
出ても10個程度しかもらえないので、エスパーテラピース目当てで周回するのはこれまでの最強レイドと違い非効率。集めたいならハピナスレイドを回った方がよい。

一方で、

  • けいけんアメXL最低4つとけいけんアメL最低10個

は毎回出るほか、

  • でかいきんのたま
  • すいせいのかけら
  • ポイントアップ
  • ひかえめミント
  • とくせいカプセル
  • ぎんのおうかん
  • ふしぎなアメ

もしばしば手に入れることができる。

ここまでが最強レイドの中の最強レイド最強のミュウツーの解説だが、マルチプレイとなるためどうしても味方の助力が必須であり、
自分の勝手な行為が味方の全滅を誘発することがある。以下に注意点を上げておく。

①ミュウ以外のポケモンの選出
シールドや瞑想の使用によって簡単にやられてしまい、残り時間の減少を招くため。
前述のグレンアルマにしても火力に乏しいのでアタッカーは不適である。
ミュウにバフがかかることやこういう事情もあり、ミュウ以外のポケモンを選出するとレイドが解散されることがしばしばである。
②特殊アタッカーの使用
「アシッドボム」の使用には特に注意
今回のミュウツーは「めいそう」をしこたま行うので特防は万全で非常に硬いが、
一度特防が固まれば基本的に「めいそう」をしなくなるため、「むしのていこう」で特攻を下げつつ、物理攻撃を仕掛けていくことになる。
しかし、「アシッドボム」を使い、特防を下げると再び固めようと「めいそう」を積みなおしてくる
その結果、特攻デバフが追いつかなくなり、一気になぎ倒されていくという悲劇につながってしまう。
普段は「わるだくみ」+「アシッドボム」の戦術で特殊面を完璧にしていくという理想の技だが、今回に関しては悪意がなくとも周囲の足を引っ張ってしまう。
せめて「むしのていこう」か「どろかけ」に変えておくのが望ましい。
どうしてもやりたいならシールド破壊までは我慢し、シールドが破壊された後、定期的に「ちょうはつ」を使用して「めいそう」を阻止してからやること
他のミュウに「むしのていこう」を使い続けてもらう手もあるが非推奨。

ダウンロードコンテンツ前編の配信も近く、これに備えるために挑戦するのはよいが、
難易度が桁違いに高いことやソロでのクリアがほぼ不可能であることを含め、挑戦する人は入念な準備と心構えをもって挑んでもらいたい。
その分倒した際の達成感は半端ない


ちなみに、新たに「あくのはどう」や「パワージェム」、「だいちのちから」といった技を本作で新規習得した。



N64ポケモンスタジアムシリーズ

2の全カップ優勝+ジムリーダーのしろ後に挑める「ミュウツーを倒せ!」と、
金銀クリスタルの最終コンテンツ「ライバルをたおせ!」で、ライバルの手持ちの内の1体(他はルギアホウオウ)のラスボスとして登場する。
どちらも【裏】スタジアムでの能力値は理論上の最高値に設定されている(個体値、努力値MAX)。
2の裏では「ドわすれ」を使ってくる。これで当時の仕様により特攻と特防が814に上昇し、力押しはもはや不可能のレベル。
中途半端に削ると使ってくる「ねむる」はリザレクションに相当する。
金銀では他のチームメイトともどもHP回復手段を有しており、「じこさいせい」で回復してくる。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

DXにて隠れキャラとして初登場。
癖のある投げや飛び道具持つ非常にテクニカルなキャラである。

しかしデカい・軽い・遅い(正しくは「素早くない」程度)と酷い調整がされており、ジャンプの軌道も特殊など個性はあるのだが絶対的にキャラパワーがない弱キャラとなっている。
面倒な出現条件を経た、当時のポケモンの中でもリザードンと双璧を成す大人気ポケモンだったにもかかわらず「使っててパッとしない」「なんかしっくりこない」という、なんとも微妙な枠だった。
まぁ世界トップクラスの実力を持つ競技勢の場合、コイツですらもファルコ対面で互角以上に使いこなすのだが。

なおスマブラでのミュウツーは「ねんりき」や「かなしばり」を使う事からまだレベルが低いと推察される。
だからピカチュウと互角なのだろう。
しかし実はつかみにも名前がついている。その名は「サイコキネシス」

勿体無い。

そんなもんだったからなのか、続編のXではリストラされ、代わりに似たような挙動を持つルカリオが追加され、
次回作の3DS/Wiiuでも残念ながら不参戦で終わった。



…と思われたがなんとスマブラシリーズ初のDLCによる再参戦が決定した!!
厳密には両機種版を買って双方をクラブニンテンドーに登録すると無料でプレゼントされるDLコードが貰え、後に他のユーザー達にも有料配信された。
4月2日のnintendo directにて参戦ムービーや配信の詳細が発表され、3DSとWii U両方持っている人は4月15日から先行で、4月28日から有料配信された。

モーションはDXとほぼ同じだが当時の散々だった技や性能が全体的に強化されている。移動速度もかなり速くなった。
当時も強力だった投げ技はそのままに、スマッシュ攻撃を中心にパワーが増しており、
空中攻撃は前の威力上昇や下がメテオになったり、必殺技のねんりきは反射した飛び道具を自分の得点にできるようになった。

弱点はDXと同じく常に宙に浮いてるため体格の割に軽くふっとばされやすい事だが、何と全ファイターでもっとも最軽量のプリンの次に軽い。
高速高火力だが紙耐久という、原作を再現したような性能になった。
最後の切りふだは「サイコブレイク」。
メガミュウツーYにメガシンカし、直線上にいる相手に念力の塊を飛ばし当たった相手にサイコブレイクをお見舞いした後にふっとばす。


余談だが、参戦するまで声優が不明であり映画準拠か別の声優になるかと予想されており
気になる声優はなんと野原ひろし…ではなく藤原啓治。エフェクトもあるがDXのミュウツーと違和感が全くない素晴らしい出来。
あれ?これ何てポケとーちゃん
ちなみに藤原氏は、アニポケではAG編マグマ団ボスのマツブサを担当した事がある。

性能は軽量級だがDXより非常にパワーのあるキャラクターとなっている。原作のステータス再現とも取れる。



◆対戦でのミュウツー


前述の通り全ポケモン中二位の特攻、130という圧倒的な素早さを持ち他の能力も平均より少し高めの能力を持つ禁止級のポケモン。

前述の通り初代では一強、第二世代でも禁止級で最も多芸かつ隙が少ない*3が、第三世代からは努力値システムが一新され、カイオーガやデオキシスを筆頭に「極めて一芸に特化して役割を持てる」という禁止級が一気に追加されかなり地味に。
悪や鋼には「じごくぐるま」や「はどうだん」で対処できたものの、強力な専用技、特性を持たず、特防低下もあって耐久も(伝説戦においては)低め…
しかしそれを補うようにサブウェポン・補助技共に異常なバリエーションを持ち、初見では何をやらかすか全く予想が出来ない。
カイオーガに対するヌオーパルキアのような、彼の全ての型を安定して止める事が出来るポケモンはほぼ皆無であり、その姿はさながら伝説版ゴウカザル
流石は、全てのわざを覚えるミュウの遺伝子を使ったポケモンである。
他のポケモンが単純な火力で攻める中、彼は持ち前のテクニカルさで敵を討つインテリである。
やはり最強は格が違った。まだまだ初代最強は現役である。

GSルールではユキノオーとセットで「ふぶき」を連打しまくる、通称「 ノオツー 」が猛威を振るう。
ただタイプ一致の「サイコキネシス」は威力がショボすぎるのであまり使われず、むしろ「ふぶき」がメインとされていた。

が、BWにて遂に専用技サイコブレイク」を習得。
威力・命中共に100のエスパー技で、特殊攻撃でありながらダメージ計算を「ぼうぎょ」で行うというものであり、
これにより「こうげき」種族値も(エスパー技限定で)実質154という事になる。
この最高技のおかげで「みがわり」や物理型等の小細工を一切使わずともあの最強のHPをもつハピナスさえ突破は容易であるため、
ますます止め難さに拍車がかかっている。

ちなみに伝説のポケモンに専用技が後の世代において追加されたのはこれが初めて。

とにかく、特防偏重の伝説環境に良く刺さるメイン技を新たに装備し迎えた全伝説解禁戦、クリスマスカップ。
世代を重ねるにつれカイオーガアルセウスホワイトキュレムなど超火力ポケモンが次々登場し最強の座は危ぶまれていたが…
カイオーガやキュレムなどの強豪を抑え 堂々の使用率1位 。最強のポケモンの貫録を見せつけた。
ノオツーが前作に引き続き活躍したほか、コジョンドの「ねこだまし」や「けたぐり」でミュウツーをアシストする、通称「 コジョツー 」が開発され人気を博した。

なお不動の相方であるユキノオーは並み居る伝説を抑え使用率6位、新たなパートナーであるホワイトキュレムは使用率3位。
3匹でクリスマスを猛吹雪に包んだのであった。

主なサブウェポンは
はがね対策の「だいもんじ
ギラティナゼクロム対策の「ふぶき」
ノーマルやあく、ディアルガ対策の「はどうだん」「きあいだま
ゴースト、同族対策の「シャドーボール」
特殊受けに対する役割破壊の「きあいパンチ」
グラカイ対策の「くさむすび」
ひこう対策の「10まんボルト」
いざという時の「じばく」

補助技は
コンボ、耐久封じの「ちょうはつ」「トリック
地味に厄介な「かなしばり」
積んで火力アップの「めいそう」
様子見から補助技受け、瞑想と合わせてハピナス突破も出来る「みがわり]」
上手く使えば耐久戦法も出来る「バリアー」「ドわすれ」「おにび」「リフレクター」「ひかりのかべ」「じこさいせい」
サポートに便利な「でんじは」等々…

改めて見るとやはりその多彩さは凄まじい。

余談だがこれほど豊富な技を持つミュウツーだが何故かあくタイプの技はほとんど覚えない。
実は悪の心を持たない良い子なのだ。

何気に攻撃も110と高く「しねんのずつき」(プラチナ、HGSSの教え技)「じしん」「きあいパンチ」「ストーンエッジ」「ビルドアップ」「三色パンチ」等々、
物理技も多彩なのであえて物理型にすると意表が突けるかも。
だが伝説戦では火力がかなり不足するので飽くまで奇襲用として使いたい。
ただ、前述の「サイコブレイク」習得で「しねんのずつき」は殆ど不要になった。

この度、ポケモンスマッシュ連動企画により、ミュウツーが配信されることとなった。
プレシャスボール入りで特性はプレッシャー、技構成は「サイコブレイク」「はどうだん」「シャドーボール」と、4つめの技は通常覚えられないものとして隠されたままだったが、
25日のポケスマにて発表された。

その技はなんと「エレキボール」。

一部では「サイコブースト」やら「しんそく」などという予想もされていたが、そんな予想をものの見事に裏切ってくれた。
さすが『最強』は格が違うぜ!!

引き続き『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』公開記念として強さを極めたミュウツーが全国の引換会場でプレゼントされた。
こちらは「いやしのはどう」と「ぼうふう」を覚えており、『イバンのみ』を持っている。
特性は『きんちょうかん』。





メガシンカ

そして第六世代では「メガストーン」によりメガシンカし、XとYで進化先が分かれることが判明。

メガミュウツーX
  • 種族値
HP:106
攻撃:190
防御:100
特攻:154
特防:100
素早さ:130
合計:780

特性:ふくつのこころ(怯むと素早さが1段階上がる)

メガミュウツーY
  • 種族値
HP:106
攻撃:150
防御:70
特攻:194
特防:120
素早さ:140
合計:780

特性:ふみん(眠り状態にならない)

Xでは格闘タイプが付加され、物理技に特化した「メガミュウツーX」になる。
Yではもともと高かった特殊技に特化した例の覚醒ミュウツーこと「メガミュウツーY」になる。

単純火力は最早馬火力と化したYが上で、ゴリ押し戦法は勿論、積んで耐久路線へ行く型も一般においては強力。ただし防御が下がる点は注意。
一方Xは格闘タイプから繰り出す「けたぐり」が、特に重量級の多い伝説ありバトルでは猛威を振るう。特攻も高いため二刀も可能。
ただし、けたぐりはXYでは覚えないため旧作から覚えさせて連れてくる必要がある。
…だったがORASで教え技として覚えさせられるようになった。

他のパーティとの兼ね合いでどちらを出すかでミスリードを誘う、選出の段階から高難度の駆け引きを誘う、更に厄介なポケモンと化した。


なのだが、実際のところXY以降のミュウツーはかなり逆風である。
まず、ミュウツーに強い一般ポケモンが増加。更に自身の火力と耐久力の低さが浮き彫りになる。
専用技「サイコブレイク」はXYは物理偏重になりつつありあまりダメージを与えられず、ORASではこの傾向がより強くなった。
耐久力の低さは襷でカバーできたが範囲攻撃の技が増えて簡単に潰されやすくなり、メガシンカしたら襷持てないため今まで以上に簡単に落ちやすくなってしまった。
ノオツーもゲンシカイキメガレックウザで実質没収されてしまう。
メガシンカは上記通り道具固定で耐久力をカバーできず、X・Y共に特性が強くないのも痛い。

今まで強すぎたというのもあったがここまで逆風状態であるのはミュウツーファンには気の毒かも。


剣盾からは「わるだくみ」と配布限定技だった「ぼうふう」を取得。
メガシンカは没収されたが、「ぼうふう」があるのでダイマックスとの相性が良く「わるだくみ」を積めば手がつけられなくなる。

ただし環境にゴーストやあくが多く使いどころを間違えると一瞬で倒されてしまう。抜き性能は高いのでその爆発力をどう活かすかが課題となる。


SVでは小技の習得が多め。
新たに「だいちのちから」を習得できるようになり、今までは「じしん」頼りだったじめん技も特殊に頼れるようになった。
一方、ある意味不文律として習得が避けられ続けていた「あくのはどう」を遂に覚えてしまった


情報アドバンテージを生かして戦うのがミソ……なのだが、「何やるか分かってんの?すごいねー!止めてみろや」と言わんばかりに火力や積み技でやりたい放題する後世の伝説に比べると、
育成や運用に独特なセンスを要し、その上でそれなりのリスクを飲めなければならない。全盛期のゴウカザルと同じく、ハマってしまえば強いのだがハマらないと「おとなしくホウオウでもつかっときゃよかった」となりやすい。
かつては使えば勝って当然というほどの文字通り「禁止ポケモン」だったが、現在では総じて「ポテンシャルはあるだろ?(まぁ何すれば強いか分からんし俺はザシアン使うけど)」のような評価の難しい枠に甘んじている。


◆ポケモンカードゲーム

ポケモンカードが代替わりをするたびに目玉ポケモンとして収録されており、リザードンとともにポケモンカードのブランド化に一役買っている。

アニヲタwikiを読むような世代なら、コロコロコミックのオマケでついてきた「エネルギーきゅうしゅう」を使うミュウツーが思い出深いだろう。
こちらは原作のような理不尽な強さや、後世の「特別なポケモン」としての強さとは程遠いが、当時猛威を振るっていた種速攻デッキをさらに強化した優秀なポケモンである。

ただ強弱云々よりも、むしろ値段の方ばかりが話題になる大問題児最新弾のカードであっても、最高レアの美品が6桁なんてザラ。MTGのパワー9(非美品)と同じくらいの値段が付くこともある。もちろんシャークトレードの対象だ。
大会の優勝賞品にしようものなら、「バレても失格になるだけ(法的に前科がついたりはしない)なのでノーリスク、優勝さえできればハイリターン」という理屈で集まってきたプレイヤーたちの間で手品大会が始まってしまうため、大会運営者のイカサマ対策の面からショップの経営者などからも注目を浴びる。
さらにとにかく知名度が高いため転売屋の介入を非常に招きやすいという悩みの種であり、ミュウツーが入っているパックが発売されるとコンビニや玩具店はひっきりなしにポケモンカードの在庫問い合わせと取り置き問答を受ける羽目になる。
こういったこともあり、「ポケモンカード ミュウツー」で検索しても実際の運用はほとんど出てこない。まともにゲームを遊びたいプレイヤーには「登場は嬉しいのだが、同時にうんざりする」というなんとも評価に困ってしまうポケモンだ。
本当にどうにかならんもんか……。


◆フィギュア

バンダイの「D-Arts」にてまさかの商品化。
エフェクトパーツや台座に加え、ミュウも付属する。


◆デザインについて

ミュウを強化したようなフォルムのデザインだが、メタ的にはミュウツーのほうが先にデザインされている。
元々ミュウというポケモン自体が当初は名前だけでゲーム内には存在しない、まさに文字通りの意味で「幻のポケモン」だった。
設定上はミュウの子供だったが、その設定が作られた時点でミュウというポケモンは名前だけの存在だった。
しかしデバッグ終了後にミュウのデータが実際に仕込まれ、ミュウツーの複雑なフォルムをよりシンプルにする形でミュウがデザインされたという経緯がある。





サトシ「みんな、どこへ行くの?」

我々は生まれた…

追記・修正している

編集し続ける!


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最終更新:2024年04月08日 06:43

*1 第三世代以降で言う「ラムのみ」

*2 第三世代以降で言う「キーのみ」

*3 第二世代までの努力値システムは多芸なポケモンと相性がよかった。