偽者キャラ

登録日:2012/07/17 Tue 22:10:38
更新日:2023/08/07 Mon 10:16:26
所要時間:約 13 分で読めます





(偽ω殿)「やあ。僕、冥殿。
皆大好き、ちょっとお茶目な管理人さ。

今まで、些細な事ですぐ『愚痴籠りだー!』とか『過度な馴れ合いだー!』とかヒステリーになっててごめんね。反省してるよ。

でも、今日からついに、愚痴も馴れ合いも建て逃げも解禁する事にしたよ!

さあ、皆、今すぐコメント欄を開いて、思いっきり愚痴り、馴れ合ってくれ!

一行二行の項目も、誰かが追記してくれるさ! 好きなだけ建て逃げしまくろう!」

(#冥ω殿)「騙されるな皆! そいつは偽者だ!」

Σ(;偽ω殿)「ドキ! 何を言う! 貴様こそ偽者だろう!」




A


   ∧_∧
  ( 冥ω殿)
  (   )
  | | |
  (__)_)


B

  ∧_∧
  ( 偽ω殿)
  (   )
  | | |
 〈_フ_フ





さあ、どちらが本物?














偽者とは、本人になりすました人物である。ここではフィクションにおけるそれを説明する。


◆概要

偽者キャラは、主にバトルもの、ヒーローものにおいて見られ、主人公になりすました者が一般的である。偽者となる目的は主として、
  • なりすまして悪事を働き、その人物の名声を貶める
  • ヒーローの名声を利用して利益を得る
等がある。一旦は本物を窮地に追い込むなど一定の成果を上げるが、大抵バレて制裁を受ける。

また、単純に偽物キャラとは呼べないかもしれないが、誰かの代わりとなる(担ぎ上げられる)、誰かを受け継ぐものとして偽物を名乗る場合もある。

もちろん、本物の味方であり影武者としての重要な役割を科せられている者たちも多数存在する。
この場合当然ながら偽物とばれてはいけないのだが、ある一定の期間欺いた後偽物であると自ら明かす者もいる。

ギャグ展開になると、「お前のような〇〇がいるか!」と登場人物や読者に激怒される。偽物にも一定のクオリティが必要なのだ。

見た目が似ていたり、本人の容姿・能力をコピーしたキャラクター等であっても、「本人の名を騙っていない場合」は偽物キャラとは呼ばれないことが多い。


◆偽者キャラの傾向

  • 成り済ます対象となる人物は一定以上の名声を得ている
  • 単なる変装だけでなく、アンドロイドやクローンだったりすることも
  • 姿形は似せていても主人公のアンチテーゼ的存在となっている
  • ヒーローを倒す為、その姿や能力を真似て作られるも、フィジカル、もしくはメンタル的に決定的な何か(前者なら必殺技が真似できなかったり、後者なら正義や友情といったものを軽視したり)が欠けていて本物に負ける
  • 上記の派生で、スペック上は本物を上回っているのに、蓄積した経験の差などによって負ける
  • 逆に内面までそっくりそのまま複製され、本物と意気投合する。
  • ベンチマークやデモンストレーションの目的で「ヒーローと同性能の複製」が製造されることがあるが、それらを戦力として運用するという発想はなぜか出てこず、消耗品として使い捨てられる。
  • 「○○じゃなく、私は私自身になりたい!」と改心して味方化することがあるが、そうなった場合死亡率高し
  • 偽者と思わせて実は本物であり、本物と思ってた方が実はだったりする。ややこしい
  • ロボットものでロボットは偽物だが、パイロットは本物というややこしいものも
  • ロボットもので外観だけ似せたものや自軍の技術でコピーしたロボット等
  • 最初は本人にそのつもりが無くともその人物と似てる故に勘違いされる(同姓同名、名前がにせブランド商品並みに酷似しているというトラブルだったり、本人とは似ても似つかない似顔絵や手配書が出回ったあげく別人の方が本物扱いされる)
  • 主人公サイドが偽物を用意する場合において
  悪役「〇〇よ、指定の地に武器を持たず一人で来い!もし来なかったり仲間をこっそり連れてきたら✕✕の命は無い!」
  〇〇「くっ…!✕✕のためには私が行くしか…!」
  △△「いけません〇〇!明らかな罠です!」
  〇〇「✕✕を見殺しには出来ない!」
  □□「〇〇…。良い作戦がある。」
  □□が〇〇に変装する。
  大抵クソ作戦である事に□□が気づいてない例が多い。
  • 実は双子というパターンも。安易と言えば安易な展開なので、実はこのパターンは扱いが難しかったりする
  • 服装や目付き・顔付きが明らかに違い、視聴者からは割りとバレバレ。が、登場人物達は気付かないことが多い*1
    例:偽ガオレンメンバーは服装も初期のものをコピーしている点は完璧だが、手に本物が身につけないはずの黄色い手袋をしている。また偽メビウスに対する「よーく見ろ、目つきが悪い。真っ赤な偽物だ!」は名言
  • 精巧すぎて作戦を仕掛けた当事者すら見分けがつかなくなる
  • 言葉尻や口癖でバレる
    例:「○○ちゃんにはがっかりしたわね?」「……てめえ、何者だ?」「……なに?」「あいつは○○の事、ちゃん付けはしないぜ」
  • ひっかけ問題でバレる
    例:「おい、合言葉を言ってみろ」「合言葉は○○××△△△□□□□だ!」「へ……! あのバカがそんな長いもん覚えられっかよ!」
  • 能力でバレる
    例:偽ゴーカイシルバーはゴーカイチェンジができない。
  • 食べ物の好き嫌いでバレる
    例:偽郷秀樹は好物のおはぎを食べようとしない、逆に偽立花勇や偽ルカ・ミルフィ、偽東雲悟はそれぞれ絶対に食べない人参やブロッコリー、チョコレートを平気で食べてしまう。
  • 言動でバレる
    例:偽大牙冴は躊躇なく花を踏みつけてしまう(本物の冴は動植物を乱暴に扱ったりしないため)
  • 本物の方が非常識なので、常識的な行動でむしろバレる
    例:偽物「俺の名は○○!!」\なんだ!? ○○が破壊活動行ってるぞ!?/\でもいつもの○○より大人しいな?!/偽物「ズコーッ……なんだとう!?」
  • 遥か未来の人物が過去の偉人である人物の姿になり、その人物として行動する。偽物でありながら本物でもある珍しい存在。「未来のあなた自身なのです……」
  • そもそも本物とされているキャラが偽物→本物になったという経緯を辿っていて、現在の偽物はどちらかといえば未熟体、なりそこないだった
  • 実は本物は既に死亡していて偽物にとって変わられている
    例:「クククそうさ……本物はとっくにあの世行きさ」「あのお方の死を悟られるわけにはいきませんから……」
  • 偽者が撃破・捕獲された後、本物が代わりに敵地に潜入する
……しかし、そんな彼らの中にも本物を超えるために造られた偽物など、悲しい運命を背負った例もあり、一概に偽物だからと貶すことはできない者達もいる。
その場合本物とはまた別の道を歩んだり、次第に本物と友情が芽生え共闘する展開もある。
……しかし、多くの場合は死に至ってしまうことが多い。

次第に自己を確立し本物以上に真っ当な道を歩む者も存在する。偽物と言われても挫けずに頑張る姿に心を打たれるファンも多い。

また、変則的なパターンとしては作中の主要キャラが”実は別の人物のなりすましでとある事情の為名前や経歴をパクッて行動している”、というのもある。こういう場合はその主要キャラが活躍しすぎたり個性が強すぎる所為で、肝心の本人は前日談で少し話題に出てそのままフェードアウトという、ある意味で偽者より悲惨な扱いになりがちである。そして大抵の場合、この手のキャラは物語の根幹に関わる重要人物である。下記にキャラの一覧と登場作品を記載しているためネタバレ注意。





◆主な偽者キャラクター


※性質上作品のネタバレになる恐れがあるため注意






模倣・騙り

騙すことなどを目的に見た目だけを似せるか名前を騙っているもの。


コピー・同質

能力・内部構造までも似せたものや身内など元々似てて当たり前のもの。

変則パターン(上記の”とある主要キャラが実は別の人物の成りすましだったパターン”)

+ 各作品のネタバレ注意!

その他

そっくりさんが勘違いされただけ。

主人公ブラック・ジャックの父の再婚相手である女性。
ある病(アニメでは火傷)によって爛れた顔を世界で最も美しい顔に整形するべく、父がブラック・ジャックに整形を依頼した。
父が「既に元の母は愛していない、今愛しているのは蓮花だ」と言い放った為、ブラック・ジャックは世界で最も美しいと信じる母の顔に整形。
つまり、父は自分が捨てた女の顔と共に暮らしていかなければならないと言う、ブラック・ジャックなりの復讐であった。
なお、後に再登場するが、そのマスクには似合わない心の持ち主である事が明かされる。

主人公リナ=インバースの破天荒な逸話を誇張された自分の噂話と勘違いしているだけで、本人に全く悪意はない。なお、姿は全然似ていない(特に胸)。

魔弾剣士リュウケンドーの引き渡しを要求されて身代わりに名乗り出るという普通に「影武者」パターンではあるが、署長から始まってどんどん増えて行き最終的に「町内全員(本物含む)が声を揃えて名乗る」のがあけぼの町クオリティ。
ちなみにやってる本人達も本物の正体なんて知らないのでリュウケンドーの決め台詞を言いながらリュウガンオーのポーズをとっていたり、パチモン臭い名を名乗ったりカオス。

  • 坪内砂丹(かってに改蔵)
レギュラーキャラである地丹の双子の弟。「読者には偽物だとバレバレなのに、作中の人物は気付かない」というお約束がネタにされる。
なお、数年越しで再登場した際にはいつのまにか成長していて、別人のようになっていた。

デストロン軍団の一部隊で、航空機や兵器に変形する者が殆どのデストロンには珍しくメンバー全員が自動車に変形する。
そのため彼らの悪行を見た民間人にサイバトロンと間違われることが多く、サイバトロンが敵視され人間に攻撃される事態を招いたこともある。
ただし彼らはあくまで「デストロンの地上戦力」として生み出された存在であり意図的に偽者として振る舞ったことは無い。
サイバトロン側がデストロンに潜入するためにスタントロンに偽装したことはある。

てんさいっちが自分の叡智をつぎ込んで作ったロボットだが、4コマ漫画で「てんさいっちニセ」とネタにされる。

過去にタイムスリップしたところ、乱世で生きていく自信がなく出奔しようとしていた信長に出くわし、たまたま顔が瓜二つだったことから身代わりを押し付けられ織田信長として生きていくことになった。
そしてサブローによって織田家は天下取りに進んでいき、史実での信長の活躍も本作ではサブローが行っており、偽物でありながらある意味本物でもあるという立場。
その後、自身が押し付けた織田家を戦乱に巻き込まれながらも大きくしていく様を見て、自身も力になりたいと本物の信長も明智光秀と名を変え顔を隠してサブローに士官。
時には信長(サブロー)の影武者を信長(本物)が務めるという逆転現象を起こしている。

なりきり、演じる事を生業とする舞台女優。
その為に対象を調べるのだが、警察も顔負けのプロファイリング能力によって、世間的には公表されていない性交渉の有無まで見抜いている。
流石に調べきれない部分は妄想で補っているのだが、それも当たっているのだから恐ろしい。



また、一部では行方不明や謎の死を遂げた人物に成りすます例もある。
真相を知ろうとするもの、復讐を行うもの、様々な事情を持つもの、その多くは悲しい結末を辿るのがセオリーだとか……。




追記・修正は、偽者を見抜いてからお願いします。







アニヲタ民「偽者はB! 貴様だ!」

Σ(;偽ω殿)「ドキ! なぜわかった!?」

( 冥ω殿)「ふ、姿形は真似られても、私がブラを着けてヒャッハーしたりするような熱き気持ちまではコピー出来なかったようだな!

消えろ偽者!
追記・修正ビィーム!」

( 偽ω殿「ぐわあああああ!」 

(偽ω「せっかくうるさい管理人無しに好き勝手できるアニヲタにしようとしていたのにぃ!」

(偽「消えたくない!」

(



( 冥ω殿)「ふ……。秩序無き自由など、所詮は『偽者』なのさ……!」

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最終更新:2023年08月07日 10:16

*1 あくまで視聴者や読者が区別をつけられるよう似て見えないだけであり、作中設定的には本当に酷似しているという可能性もある。