W専用ガイアメモリ

登録日:2011/04/24(日) 23:12:45
更新日:2023/04/23 Sun 14:20:09
所要時間:約 5 分で読めます






Cyclone!

Joker!

Heat!

Metal!

Luna!

Trigger!

Fang!


Prism!


Xtreme!!





仮面ライダーW』の主役ライダー、仮面ライダーWは、
変身ベルト『ダブルドライバー』の左右のスロットに別々の二本のガイアメモリを差し、組み合わせを変化させることで様々な能力を発揮する。
ここでは、Wが使用する専用ガイアメモリとその特性について記す。


【ボディメモリ】

Wドライバーの左スロットに差すメモリで戦闘スタイルを司る。
ファング以外は左翔太郎が保有。他のメモリと比べるとガイアウィスパーが若干テンションが高い気がする。

ジョーカー(J)
切り札の記憶』を宿した黒いメモリ。翔太郎の代名詞。
パンチやキックなどの肉弾戦を得意とし、どのソウルメモリと組み合わせてもそれなりに使える万能型…なのだが、流石に相性にはピンキリあり。
最も相性の良いメモリは同じスピード系のサイクロンメモリ。ちなみにこのサイクロン&ジョーカーはフィリップや翔太郞各々との相性も最高なので、基本型にして理想的な組み合わせということに。
一方相性が今一つなのはルナメモリで、ルフィのように腕を伸ばして攻撃できるトリッキーな動きを可能にするが単純な火力は最弱なため決定力に欠ける。

ボディメモリだが、唯一の例外として「ファングメモリと組み合わせた時だけソウルメモリという扱いになる」のも特徴。またファングは暴走する危険のある厄介なメモリであり、それを制御可能なのはこのジョーカーのみ。
これはファング系に亜種形態がない理由付けにもなっている(が、本編終了後の続編漫画の時点では他のボディメモリでも短時間の変身が可能になった)。
よく連打される。
このメモリを使用する形態でのMDは左右に分裂しての格闘攻撃。(FJやCJXは除く)
仮面ライダージョーカー」の変身にも使用される。

正統続編の漫画「風都探偵」では、
使用者の感情エネルギー次第で性能の上限を超えるメモリであることがフィリップにより解説された。*1
なおjokerには「戯け者(おどけもの)」という意味があり、デザインが道化師の靴を模したJなのもそこから来ているのだろう。
そして、風都探偵では「ジョーカーはババ抜きでは嫌われるが七並べやポーカーではどんなものにもなれる切り札、表裏一体を表しているガイアメモリだ」「翔太郎のハーフボイルドについても似たようなものがある」とフィリップによって語られている。


メタル(M)
闘士の記憶』を宿した銀のメモリ。
身体が固く防御力に優れ、専用武器『メタルシャフト』を使った接近戦を行うパワー型。その反面素早さは低い。
同じパワー型であるヒートメモリと相性が良いが、スピード型であるサイクロンメモリとは相性が悪く(ただし防御力は全フォーム随一)、ルナメモリと組みあわせるとメタルシャフトが違う武器になってしまい、固さを武器とするメタルメモリの特性を主に体の伸縮をメインとするルナメモリの特性によってスポイルしてしまうため、こちらもあまり相性が良いとは言えない。
このメモリを使用する形態でのMDはメタルシャフトを用いたもの。
なお、metalは金属を意味する英語であり、それ故にデザインはビス付きの鉄板でMを象ったものになっている。

トリガー(T)
銃撃手の記憶』の記憶を宿した青いメモリ。
専用武器『トリガーマグナム』を使った射撃攻撃を得意とする。
単体ですでに高い威力を持っているため、パワー型であるヒートメモリと組み合わせると威力が高まりすぎて制御が難しくなる。「メモリ相性が最高クラス」、ゆえに「互いを極限まで引き立てる」という意味では理想的な組み合わせだが、同じく理想的な組み合わせであるサイクロンジョーカーとは逆でバランス自体は最悪の部類。
スピード型のサイクロンメモリを組み合わせると、単発の威力が低いマシンガンのような速射型の銃になる。牽制や雑魚散らしには向くだろうが、命中率が下がるので本来命中率に優れるトリガーとの相性はよくない。
一方変則的なルナメモリと組み合わせると、弾道を意のままに操ることが可能になり、その力を遺憾なく発揮する。
このメモリを使用する形態でのMDはトリガーマグナムを用いたもの。
なお、triggerは引き金を意味する英語であり、それ故にデザインはピストルでTを象ったものになっている。


ファング(F)
牙の記憶』を宿した白いメモリ。
基本である6本のガイアメモリとは異なる“W第7のメモリ”。
ボディメモリ扱いだがソウル側に差し、普段とは逆にフィリップの身体で変身する。
普段は恐竜型ロボット形態『ライブモード』で勝手に行動しており行方不明だが、フィリップの護衛を目的として作られたため、彼の身に危険が迫ると突然現れて攻撃を防ぐ。ボスクラスの攻撃は厳しいが、普通のドーパント相手ならフィリップを完璧に守りきる鉄壁ディフェンス。

しかし、護衛のためか変身すると暴走して手当たり次第に周囲の脅威を排除し、フィリップの意識も奪うため当初彼は執拗に拒絶していた。
翔太郎にとって最も適合率が高いジョーカーメモリは唯一暴走を抑えられる。
ちなみに同じ「ファング」でも『キバの記憶』を宿したウェイクアップな赤いメモリとは関係ない。
かなり強力な形態だが、エクストリームメモリ登場後は戦力としてよりペット扱いに近くなった。

正統続編「風都探偵」のエピソード「pは悪魔だ」では、翔太郎の状態次第ではエクストリームよりもファングになる方がいい場合があることが明かされた他、「闇はoの巣」では新たな形態「ファングトリガー」が公開。
後者に関してはフィリップ曰く「エクストリームに至り、戦闘経験を積んだ今なら短時間の変身なら可能なはず」とのこと。
ということは、やはり完全に使いこなすにはジョーカーがベストなのだろう。
メタルメモリと組合わせた形態「ファングメタル」も「異端児d」で公開された。


【ソウルメモリ】

Wドライバーの右スロットに差すメモリ。攻撃の『属性』を司る。フィリップが保有。
ドライバーに差すと、フィリップの意識と共にパートナー側のドライバーに転送される。

メモリガジェットアクセルが使用することもでき、応用が利く。

サイクロン(C)
風の記憶』を宿した緑のメモリ。
攻撃が風を纏うようになるスピード重視のメモリであり、素早い格闘を得意とするジョーカーメモリと最も相性が良い。反面、鈍重パワー型のメタルメモリとは相性が悪い。でも防御力はピカイチという。
また、高火力型のトリガーメモリのパワーを制御できないため、正確な射撃はできなくなるが、その代わりに広範囲に連射できる。
姿勢制御能力を持つマフラー『ウィンディスタビライザー』を持つ。
このメモリを使用する形態でのMDは攻撃に風を纏う。
仮面ライダーサイクロン」の変身にも使用される。
因みにcycloneは熱帯低気圧の他にも暴風全般を指すこともあり、それ故にメモリのCの字は風のようなデザインになっている。

ヒート(H)
熱き記憶』を宿した赤いメモリ。
攻撃に炎を付加するパワー型であり、同じパワー型のメタルメモリと相性が良い。
また変身者の闘争本能を高めるという副次効果がある。
しかし、元から高威力のトリガーメモリと組み合わせると威力が高くなり過ぎるため危険である。
ジョーカーメモリの場合はキックが主体のサイクロンジョーカーとは対照に、炎熱を纏ったパンチを主体とする攻撃を行う。相性もなかなかだが、同じく格闘戦を得意とするヒートメタルの下位互換といった感が否めず、後半は出番がなかった。
このメモリを使用する形態でのMDは攻撃に炎を纏う。
なおheatは熱を意味する英語であり、デザインは炎でHを象っている。


ルナ(L)
幻想の記憶』を宿した金のメモリ。
攻撃をトリッキーで変則的なものに変化させるという変わったメモリで、近接格闘型のジョーカーメモリ、体を硬質化させるメタルメモリとは微妙に相性が悪い。
トリガーメモリと組み合わせると銃弾の軌道を自在に操ることができ、凄まじい命中率を発揮する。
このメモリを使用する形態でのMDは複数の攻撃媒体(光弾・光輪・右半身)を誘導制御するもの。
なお、lunaはラテン語で月を意味するため、デザインは逆三日月に黒い線を入れてLに見立てている。




エクストリーム(X)

ガイア鳥型のライブモードで行動するメモリ。
ガイアメモリやフィリップをデータ化して取り込む能力を持つ。
フィリップの身体を取り込み、Wドライバーにサイクロンメモリとジョーカーメモリが入った状態で差し込むことにより、サイクロンジョーカーをサイクロンジョーカーエクストリームに強化変身させる。

普通のガイアメモリとは違って特有の“記憶“を持たず、サイクロンメモリとジョーカーメモリを取り込むことでWを『地球の記憶』と直結させる(メモリを取り込むのは変身時のみで、エクストリームになった後は普通に使用できる)。

強敵ウェザー・ドーパントの攻撃さえ全く受け付けない防御力を持つため、護衛としても非常に優秀である。
…こいつの登場でファングメモリの存在意義が全部取られたような気がするのは気のせい…ではないと思われる。*2

最終回ではエナジー・ドーパントの攻撃でダメージを負った。その後の映画や風都探偵で普通に使っているところを見るに、フィリップが修理したと思われる。
小説版』では同じくライブモードを持つズーメモリの不意打ちで一部破壊されたが、シュラウドにより修理された。
余談だがエクストリームの本来の英語の綴りはextreme。イニシャルはXではなくEである。
エターナルとの兼ね合いか、デザインの都合か、はたまた単にエクストリーム→エックスとかけているのか。

風都探偵ではフィリップを送り込む機能を応用し、町工場の協力も得て開発された専用の装置にエクストリームメモリを接続し、遠く離れたスタッグフォンのもとにフィリップを転送するという新機能が「異端児d」にて追加された。
ただし、元データ人間のフィリップだからこそ出来る裏技であり、同時にエクストリームと翔太郎ベースの基本形態には変身が不可能となるため、この方法を利用すると必然的にファング系統の形態しか使用できなくなる。

プリズム(P)
プリズムの記憶』を宿した黄緑のメモリ。
サイクロンジョーカーエクストリームの専用武器『プリズムビッカー』の起動キーであり、基本的にプリズムソードの柄に差して使用する。
複数のメモリの能力を融合させる能力を持つ。
これにより、ツインマキシマムどころか「サイクロン」「ヒート」「ルナ」全てのソウルメモリの力を一気に引き出せるようになるが、安定させるためにジョーカーメモリも挿さなければならない。
が、ジョーカーメモリの代わりにメタルメモリを使用することで、防御特化も可能である。

風都探偵では、上記とは逆に「ジョーカー」「メタル」「トリガー」すべてのボディーメモリの力を収束させるシーンがあり、その際使用したソウルメモリはサイクロンのみとなっている。



【おまけ】

疾風
切り札
翔太郎の夢のなかで登場したメモリ。夢の中の舞台が時代劇だったため、サイクロンメモリとジョーカーメモリが漢字表記の木の板になった。
ガイアウィスパーもちゃんと「疾風!!」「切り札!!」と日本語になっている。
ガシャポンのサウンドガイアメモリにレア枠として登場した。

また、ネット版AtoZには他のメモリの木札も登場した。




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T<トリガートリガー! トリトリトリガー!

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J<ジョーカージョーカージョジョジョジョジョーカージョーカー!


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最終更新:2023年04月23日 14:20

*1 元々ガイアメモリが感情によって性能が上下することはTV本編にて園崎若菜/クレイドール・ドーパントが証明しているが、あちらは井坂深紅郎によってドライバーに施された細工も影響している点は留意。それを考慮しても、ジョーカーの性能変動は並のガイアメモリの比ではないようだ

*2 フィリップが成長したから庇護が必要なくなったということかもしれない。