七英雄(ロマサガ2)

登録日:2009/05/27 Wed 03:08:00
更新日:2024/03/25 Mon 10:35:20
所要時間:約 33 分で読めます





……七英雄の伝説……

数多くの悪しき魔物を倒し
世界を救い、その後

いずこかへ消えた……

クジンシー、スービエ
ダンターグ、ノエル
ボクオーン、ロックブーケ
ワグナス

いつの日か、彼らは戻ってきて
再び世界を救うのだという……

世の中が乱れる度に、人々は
伝説を語り、救いを願った。

しかし、平和が訪れると……
伝説は忘れられた……


人の世の興亡はくり返す。
安定した国々による
平和な時代が終わり、
分裂と闘争の時代が始まった。


「この町にもいつモンスターがやって来ることか……」

「七英雄さえ帰ってくれれば……」

七英雄の名は
ふたたび
語られ始めた

そして、彼らは来た


……だが



1)ロマンシング サ・ガ2に登場する敵集団。
◆概要◆
七英雄はかつて魔物の手から『人々』を救い、英雄と呼ばれていた七人の勇者達である。
名前をそれぞれ、クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナスという。

彼らの名前が伝説となった後世。
バレンヌ帝国が版図を広げる過程で、七英雄の一人クジンシーを名乗る人物が帝都を強襲し、皇太子のヴィクトールを殺害する。
かつての英雄がなぜこのような暴虐を行うのか。彼らはなぜ変わったのか、そもそも彼らは本物の七英雄なのか。
疑問を抱く余裕もなく、皇帝レオンはクジンシーに弔い合戦を挑む。
ここから、帝国と七英雄の長きにわたる戦いが始まるのである。


彼らはモンスターと同化する能力を用いて、モンスターの能力(時にはその弱点すら)吸収して戦った。
しかし現在はとある理由(後述)から人々を襲う魔物と化してしまった。

モンスターの力を吸収した彼らは、一部を除きおよそ人とは思えない異形の姿に変貌しており、
数えきれないほどのモンスターの力を吸収した彼らの力は通常のモンスターとは比較にならない。
(中には、諸々の理由から進化した方が弱い方々もいらっしゃる。最も有名なのはノエル兄さん)

ロマサガ2本編では、年代が年単位で推移してクリアまでに1000年くらいは余裕で経過するというシステムを活かし、
七英雄たちも、この年代やイベントが進むにつれて吸収したモンスターの数が増えていったという設定で、登場する姿が変わっていく。
……と言う事になっているが、実は過半数となる4体の七英雄は、皇帝のHPによって形態が変化する。詳しくは後述。

ゲームでは、この七英雄を完全に倒すことがプレイヤーの最大目的である。

なお、七英雄の名前の元ネタはJR山手線の駅名である。
名前を逆から読むと分かるだろう。

注:山手線に大久保は無い。あるのは新大久保である*1。間違えやすいので注意。人形使いとの約束だよ。

あるイベントで彼らが人々を襲う理由を知ることができる。
気になる人はゲームをプレイしよう。

その強さと敵ながら個性や印象が強烈であるため、RPGのボスの中ではかなりの人気を誇る。
佐賀県とのコラボ企画「ロマンシング佐賀」でも佐賀県の名産品やイベントを模したアレンジ版でよく出てくるし。


◆七英雄の紹介◆
◇リーダーのワグナス
「それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。君の短い人生もこれでタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝」

CV:杉田智和
職業:教授
趣味:登山
血縁:スービエのいとこ
吸収の対象:飛ぶもの全て
:英雄になる
目的(現在):天空より見下ろす
形態変化:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)

七英雄のリーダーで、親友のノエルと同化の法を改良した。プロフィール全体を見るに、昔から強い上昇志向があったらしい。
空飛ぶ要塞、浮遊城を所有しており、基本的にそこから動かない。つまり引きこもりである。
ただしある目的から人類を脅かしてはいるため、イベントを進めると自然と皇帝に狙われることとなる。
女性的な外見をしているが男である。
(しかしグラフィックに胸はあるので、女性タイプの多い妖精系モンスターなどと同化した結果両性具有になったのだろう)

ちなみに浮遊城の最奥まで行くとワグナス様直々にお出迎えしてもらえ、
「わが浮遊城へようこそ! ここまでは楽しんでいただけたかな?」
というセリフとともに以下の選択肢を選ぶことができる。

  • 十分楽しんだ
  • ぜんぜん楽しくない
  • もう帰る

もちろん上2つはそのまま戦闘に突入するが、
なんと『もう帰る』を選択すると、何故か背中に乗せて浮遊城から帰してくれる。
やだ、ワグナス様ったらステキ///
メタ的には徒歩で帰れないからなのだろうけど、サービス精神旺盛なお方である。

得意技は『サイコバインド』
全体攻撃の上に食らった人間がマヒする術、じゃなくて「飛び道具」。
そのため状防御をガッツリ上げればダメージは大幅に減らせるし、盾で回避できることもある。

ライトボールで暗闇にし、攻撃を外させまくり
プリズムライトで混乱させるといった搦手を得意とするいやらしい敵。
もっともおそろしいのがサイコバインドを上回る火の合成術による攻勢で、前作のイフリートを思い出す破壊力である。
しかもこれらは全体攻撃であり、回復がとても追いつかないし、死者が出て陣形が崩れっぱなしなのは問題である。

可能ならば火と地の合成術「炎の壁」を、陣形の素早さボーナスが得られる位置に置いた素早いキャラに持たせておきたい。
火術のセルフバーニングなどで対策してもいいが、その場合覚えたキャラが相反する水術の状態回復術・元気の水を使えなくなる。

しかしワグナスは撃破後の収入が七英雄中最大な上、アバロン新市街の建設や忘れられた町に行くための条件でもある
そのため早期攻略したほうが効率が良く(少なくとも最後に残すのだけは避けたい)、レベルが足りなくなりがち。
そのため戦術的にも戦略的にも七英雄中最強となる。
なおワグナス以外の七英雄を全滅させると浮遊城には行けなくなってしまう。

「七英雄は最強。その中でもワグナスが最強なのだ」

自分で言うだけはある。さすがリーダー……。
セルフバーニングで攻撃の半分を無効化できるもののサイコバインドのダメージが高いため
ダメージを1/2にするムー・フェンスがあったほうがよい。
これで苦戦しつつもなんとか低レベルで撃破することができるだろう。

なお、第二形態のほうが火力は全体的に上がるが攻撃属性が偏っているので対策した時とそうでない時の落差が激しくなる。
ちなみに冷気に弱いのでロマンを重んじるならイーストガードあたりであの乱れ雪月花をお見舞いしてやろう(まあ結局は「無明剣」のほうがダメージは高いのだが……)。

LoVⅡでは特殊技『サイコバインド』を使用し、
プレイヤーに七英雄は最強、その中でもワグナスが最強である事を思い知らせた。
『七英雄は最強、最強なのだっ!!』 
LoVⅢでは範囲攻撃持ち大型ディフェンダーとして再登場。
超覚醒アビリティ『サイコバインド』で範囲攻撃+速度低下が可能。かつてはコストに対してステータスが心許なかったが、何度かの上方修正を経て高火力に。

「ロマンシング佐賀」では最初は唐津城と唐津くんちの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版ではバルーンフェスタ仕様で登場。

名前の由来は水族館でお馴染み品川。


◇その同志ノエル
「皇帝陛下ですね? 私は七英雄の一人ノエルと申します。妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます」

CV:杉田智和
年齢:ロックブーケの2つ上
趣味:天体観測
血縁:ロックブーケの兄
吸収の対象:その道の達人すべて
目標(過去):新たな知識で種族に貢献
目標(現在):全宇宙の知識を得る
形態変化:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)
     +ロックブーケを倒していると、どちらの形態でも行動パターンが変化する

ワグナスの親友でワグナスと共に同化の法を改良したナンバー2と目される男。プロフィール全体を見るに、今も昔も知的欲求旺盛な男である。
妹のロックブーケを大切に思っているシスコン。
常に冷静で紳士的な態度であり、敵対以前に人類を苦しめる気すらないが、
自分が調査のために送り込んだモンスターが、想定とは違い周辺住人を苦しめ「ノエルの部下」と喧伝しているため、人類の敵と認識されている。
しかし実情を本人が知るとすぐに人類を苦しめたモンスターの粛清と撤退に舵を取り、七英雄で唯一話し合いで解決できるどころか、非を認めて許しを請う場面まである。
(現代の価値観ではそれだけでは保障として足りない気もするが、作中では少しでも責任を取ること自体非常に珍しい)
更に戦闘を仕掛けた上で逃亡しても見逃してくれる程に寛大でもあるのだが、
流石にロックブーケを倒していると、上記の台詞と共に、問答無用で襲い掛かってくる。

浮遊城で引きこもってるリーダーと違い色々と精力的に動いており、
ストーリー的にも美味しいネタが散りばめられている。
そのためメルー砂漠のイベントは色々なパターンをためしてみることをおすすめする。

戦闘面では、第一形態は体術、第二形態は剣術を得意とする。

第一形態はカウンターを多用するため、下手に直接攻撃をすると即死級の反撃を受けかねない。
バトル中に「そろそろ終わりにしませんか」と撤退を促してくるため、荒事にするつもりは無いことの表れでもあるのだろう。
必然的に火力の劣る遠距離・複数攻撃を使わざるを得なくなる。
撤退勧告を無視し、なんとかHPを減らしていくと

「退く気はないようですね では仕方ない」

と本気モードに入り、ヒートハンドでサラマンダークローと赤竜波を使い大ダメージを与えてくる。
ダメージが痛いのでセルフバーニングで防御しようにもソバットで解除され、カポエラキックでも大ダメージ。
カウンターがなくなったところで反撃しようにも、燃費の悪い技の多用で技ポイントが尽きかけてたり……。
ほとんどが単体攻撃なのが唯一の救いだが、とにかくHPが多すぎる。 ワグナス以上とも噂される兄さんの最盛期である
てゆーか、 普通のゲームだったら負けバトルだった だろうが、極まればこの形態でも倒せるのがロマサガ2の面白い所。
音速剣などを叩き込んでカウンターを防ぎつつ踏ん張ろう。

ロックブーケ撃破後の怒りモードでは2回行動になる。カウンターはなくなりキックやソバットなどの単調な攻撃になってこちらからは攻めやすくなった。 落ち着けよ兄さん
が、ゲーム内の処理で何が起こっているのか素早さが不安定な上に、体術は軽減するのが結構難しい。それでいて、戦闘回数が多いと地獄爪殺法を使うのだから侮ってはいけない。
もし戦闘回数が少ない状態で倒すなら、見切りやすい足払いと催眠を見切っておけば、攻略しやすくなっている。

第二形態はこちらが育っていることもあり、得意の剣技もソードバリアではじけるので第一形態より格段に楽。実はHPもたいして増えていない。
第二形態も怒りモードの時の方が技のグレードが落ちている面があるが、月影やカマイタチの使用頻度から考えると怒りモードの方が強い。

カマイタチはミサイルガードで、月影は炎の壁で対処可能であるが両立は不可能。
炎の壁を使おうとラピッドストリームにすると全員がカマイタチの対象にされるので注意。
ネレイドやイーリスは月影を完全に無効化するので一連のソードバリア、ミサイルガードを掛けていればダメージを受けることが無くなる。

上記のワグナス同様対策次第の相手であり、更に対策もしやすいので知識のあるプレイヤーにとっては最底辺の評価なのだが、
炎の壁等の対策を知らないプレイヤーにとっては、高いHPで即死させられず、そして痛い全体攻撃をぶちかましてくることが多い強ボスという評価になったりもする。

「ノエルまでやられるとは……お前の方が強いのか?」byワグナス

いえ、むしろ兄さんが弱体化してるんです!

第一形態はヒートハンドからのサラマンダークローや赤竜破やカウンター、
第二形態は水鳥剣や流し斬り、月影などを使い、相反する属性が並んでいる。
ちなみに敵キャラで月影を使えるのはラスボスを除けばノエルのみである。

隠れた場所にいて、かつロックブーケの後に戦うことが多いためスービエと並んで最後の七英雄になりやすい。
移動湖に行くのが面倒だったり、クジンシーと相性の悪いソウジをパーティに加えているならノエルを残すのも良い。
むしろ倒しても収入が増えない、他英雄よりイベントポイントが少ない、字幕が出ず年代ジャンプしない、と三拍子そろったパーティー強化に貢献しない輩のため最後に残る七英雄の筆頭候補と言っても過言ではない。

ちなみにロックブーケとノエル以外の七英雄を倒し、かつロックブーケを倒すと何故か移動湖にノエルがいる。
この状態でノエルを倒せば七英雄を全て撃破したことになり、ラストダンジョンには何故かスービエが居座る。

LoVⅡでは特殊技『月影』を使用。
今までストーリーモードの敵が使ってきたタイプの特殊技で、プレイヤー達を驚かせた。
使い魔使用率ランキングでは2位を記録
引き続きLoVⅢでも範囲攻撃アーツとして使用。
アビリティは逆境になればなるほど強くなるピンチアップ。本気を求める彼らしい能力である。
『殺らせていただきます』
ちなみに本編における最終皇帝女の初期装備の固有技も「月影」である。

「ロマンシング佐賀」では最初は吉野ケ里遺跡の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では呼子のイカ漁師仕様で登場。
ノエル、佐賀でイカ漁師になるってよ

名前の由来はパンダや博物館でお馴染み上野。


◇ノエルの妹ロックブーケ
「皇帝……ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!」

CV:田澤利依子
年齢:見た目は常に17歳
趣味:自分磨き
血縁:ノエルの妹
吸収の対象:美女という美女の全て
夢:ワグナスのお嫁さん
目的(現在):すべての男に愛される
形態変化:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)

七英雄の紅一点。ノエルの妹。
プロフィールからはアイドル願望的な何かがうかがえるが、多分いいとこの娘さんだったのではと思う者もいるらしい。
後の作品で語られたところによるとワグナスとは分不相応な出自だった模様。
男を手玉に取る術を知りつくしている魔性の女。でも可愛いから仕方ない。
彼女がテンプテーションで逆ハーレムを作らなかったら、
色々と優秀なアマゾネスが仲間にならなかったことを考えるとある意味グッジョブである。

ちなみにワグナスにゾッコンという裏設定があり、ロックブーケの死に対してノエルが怒り狂うのとは逆にノエルが死んでもロックブーケは何の反応も示さない。
がんばれノエル! 負けるなノエル!

……まあ、ワグナスが死んだ場合でも何の反応もないのは同じなんだけど。
また、ロマサガ2における彼女の行動はワグナスとノエルのためであり、その知識もノエルのもの。
その他各所におけるセリフを見ると、むしろかなりのブラコンっぽさがうかがえる。

ちなみにロックブーケを最後まで残すと、彼女は決戦前にワグナスとノエル両方に見守っていてほしいと呼び掛けてから戦闘に入る。

「ノエル兄様、ワグナスさま、今からロックブーケが皇帝と戦います。見守っていてね・・・行きますわよ!」

得意技は男性キャラを操る『テンプテーション』
女性キャラだけで戦えば大丈夫だと高を括っていると、
ラスボスも使ってくるため見切りを習得出来ておらず最終ダンジョンで詰むという事になりかねない。
彼女との戦闘は七英雄で唯一退却が可能なため(ダンターグの特例は除く)、
男性キャラを入れて必ず 見切らせる ようにしよう。

具体的には、水術の霧隠れで姿を隠せばテンプテーションに引っかからなくなり、
それでいて見切りはしっかり覚えてくれるのでテンプテーション見切りを得るまで放置しておくだけで良くなる。
ただし、最低一人は姿を見せておかないと相手も何もしてこなくなる。
これを見越してか、霧隠れは低レベルで覚えられるようになっている。

戦闘面では、第一形態はテンプテーションを多用、他の攻撃も単体攻撃ばかりで怖くない。
ホラーの魅了は元気の水で回復できるようにしておこう。
第二形態はテンプテーション以上に召雷による大ダメージを狙ってくる。
召雷のターゲットにされたキャラは4桁ダメージを受けて確殺、周囲のメンバーにも300オーバーのダメージととんでもなく強力。
その上、雷属性に耐性を持つ防具は殆ど無く、雷防御128を目指すのも現実的ではない。
テンプテーションを見切るまで待つという戦法が困難なので、少なくとも見切りだけは第一形態のうちに取得しておきたい。
ピン英雄の二形態目の中でもかなり危険な部類となる。
撃破することで領土と収入が増えるため七英雄中では早目に倒したほうがよいが、収入は微妙な額のため早期撃破か十分鍛えた後第二形態と戦うかは戦略次第だろう。

ストーリーではエイルネップの村の男を魅了して逆ハーレムを作り女王として君臨。
といっても目的地の近くに居たちょうどいい手駒として利用していただけであり、村民達にとってたまった話ではないが彼ら/彼女たちにそれほどの興味はなかった。
本命はとある事情からサラマット地方の遺跡の調査。
しかし古代人の遺跡である神殿は動く石像である 守護者 によって守られており、村の男たちをけしかけても歯が立たなかった。
第二形態なら十分強いんだから自力で倒せよと思うかもしれないが、実は守護者は召雷への耐性が高い上に自動回復能力もあるので結局不利だったりする。

皇帝が訪れると、村の女王としてこの守護者の退治を依頼してくる。
皇帝が男性の場合、依頼を断ると言うことを聞かせようと襲いかかってきて、皇帝にテンプテーションがかかった時点で敗北扱いになり、魅了された男性皇帝は言うがままに守護者退治を引き受けてしまう。

なお神殿では、古代人が作った施設の位置について情報が得られる。
この施設の奥には古代から守護している 水龍 がいて、依頼を受けずに先回りすれば彼から昔の話を聞ける。
しかし守護者退治の依頼を受けていると神殿で情報を得て施設に来たロックブーケの支配下に落ちており、水龍が問答無用で襲いかかってくる。
男性皇帝が守護者退治を断って魅了された展開の場合、彼女に立ち去りなさいと言われ 「はい、おおせのままに。」 と従ってしまうため、女性皇帝に継承しないと戦えなくなる*2

テンプテーションの見切りを取得する前に七英雄の最後に残してしまった場合は、テンプテーション見切りを道場に登録できなくなるというかなり厳しい状況に追い込まれるため、
安全最優先で行くなら見切りだけのために一戦交えて退却しておくという少々めんどい方法を推奨。
女性オンリーパーティーで無効化しようなどと考えていたら、最終戦までもが女性オンリーパ―ティーになりかねないので注意!

ロマサガRSでは積極的にストーリーに絡むことはないが、異世界の戦士として魔塔から解放すると仲間になってくれる。
別段敵対心もなく、ノエルやワグナスの魔塔を見つけたら解放するという条件付きで主人公たちに協力する。
人気キャラだけに多数のスタイルが用意されており、第一形態をモチーフにしたSスタイル、第二形態モチーフのSSスタイル、
バレンタインイベント用のSSスタイル、正月イベント用のAスタイルのほかに着せ替え用の水着・駅長コスなど、スタイルの多さは女性キャラ随一。

LoVⅡでは特殊技『テンプテーション』を使用し、その強さに魅了されたプレイヤーは多い。
LoVⅢでは使い所は難しいが、低コストの荒らしカードに対する迎撃要員として使える他、
意外なところでメタとして働くことも。
『行きますわよ』

「ロマンシング佐賀」では最初は地元の工芸品である「諸富家具」の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では
七英雄としての敵キャラ版唐津くんちverだがプレイヤーキャラ版も存在し呼子のイカの魅力を語るキャラとなっている。
まさかノエルがイカ漁師になったのって……。

名前の由来は迷路もとい池袋。


◇ワグナスの従兄弟スービエ
「奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐の為に!」

CV:杉田智和
職業:建設業
趣味:サーフィン
血縁:ワグナスのいとこ
吸収の対象:泳ぐもの全て
夢:巨大な波に乗る
目標(現在):ワグナスを支える
形態変化:右の条件を満たさない(第一形態)海の主を倒すor南ロンギット海の嵐イベントを長期間放置した(第二形態)
(※:ギャロンの反乱鎮圧後、ヒラガの世代で数えて5世代経過すると嵐が発生。
   17世代以上で、沈没船クリア後にスービエと遭遇する。19世代以上なら第二形態に変化)

海の主の娘と合体(性的な意味で)を企む変態蛸。
これでもワグナスの従兄弟というかさすがワグナスの従兄弟というか。
プロフィール的には古代人の中でもテリトリーに携わる中々の役どころであり、No.2以降に徹するのを好むサガらしい。

彼のセリフも背景ストーリーを読み解く重要なヒントとなるのだが、
何といっても扱いが可哀想なのがこのスービエさん。
プレイヤーからの彼の特徴は二分され大体「影が薄い」か「極まったド変態」と呼ばれる。
「影が薄い」派の主張としては、
 ・基本海にいるため、陸で起こるストーリーにあんまり関与しない
 ・管轄する地域(ロンギット海周辺)のイベントの発生条件が分かりづらい
 ・しかも管轄する地域のイベントが、かのラピッドストリームを擁する武装商船団やらギャロンやら濃い連中が多い
 ・氷海で普通に戦うときには特にセリフが無かったりする
 ・未だに出現条件や出現場所を知らず、スービエはラストダンジョンで初めて出会うキャラだと思ってる人がいる
 ・自然に第二形態にならないため、第二形態の存在すら知らない人がいる
 ・逆に印象に残るとするならば、最強に近いパーティで弱っちい第一形態をフルボッコしちゃったときの弱さだけ
などなどひどい言われようである。
また、「ド変態」派の主張としては、
触手がうねってる外見やどう見てもクジラな海の主の娘と合体(性的な意味で)したがっており、
更にホントに合体しちゃうことなどが挙げられる。

影が薄いド変態とか誰得だよホント。
ちなみにロマサガRSでは『2』当時に擬人化された海の主の娘と添い遂げており、彼女の死後遺体を吸収したことが判明している。
『2』本編ではスービエが海の主の力を狙う→海の主が阻止するために戦い、レオンブリッジを壊してしまう→海の主と会話せずに倒してしまうとスービエが娘を吸収という流れなのだが
『RS』の正月イベントで判明したストーリーではレオンブリッジが壊される→海の主と会話せずに倒す→娘が弱って人間に変身し、湖のほとりに打ち上げられる→スービエと幸せな時間を過ごし、彼の腕の中でその命を終える、というものになっている。
仮にRSが正史扱いになってしまうと、レオンブリッジを壊してまで戦った海の主が完全に無駄骨になる。
しかも「皇帝側が娘に危害を加えた」ともとれる描写をしており、本編の設定と大幅に食い違ってしまう。
数ある世界線のひとつ、程度に解釈しておけばいいのかもしれない。

得意技は『メイルシュトローム』
全体に大ダメージを与える鬼畜魔法であり、単体に変態的なダメージを与える触手と組み合わせて実に隙のない性能を誇る。
単純な能力で見れば第一形態のピン英雄同士では強い部類。
しかし、スービエと最短で戦おうとしても、普通に会おうとすると武装商船団のイベントなどで間違いなく三回くらい年代ジャンプするため、
強力な技、術、陣形が揃っている場合の方が多い。
したがって、実際に戦う頃には只の試し斬り的存在に成り下がっているであろう。
しかも七英雄中唯一第一形態で最後まで残すことができるため最後の七英雄に選ばれることも多い。
ラストダンジョンで屈強なパーティーに瞬殺されがち。
なお裏技で七英雄を全滅させてからラストダンジョンに向かうと何故かスービエがいるので、上級者にもよく狩られる。
(方法はノエルやボクオーンの項を参照)

第二形態と戦う場合、メイルシュトロームと触手、 千手観音 等の攻撃+槍技の2回行動になる。
HPだけは異常に高くなっている反面、防御力はガタ落ちしている。
これも槍技・二段突き等の見切りを忘れなければ割りと簡単に倒せる部類。
しかし、最強クラスの体術技がいきなり飛んでくるので陣形崩壊の危機には注意したい。

戦略上は戦う前に南ロンギットの領土・収入が手に入る氷海での第一形態との戦闘が得ではあるが、沈没船で第二形態と戦った方が七英雄の秘密を聞けたりと熱い展開になる。

LoVⅡでは全カード中一番完成されたステータスを誇る。
特殊技は『メイルシュトローム』
使い魔使用率ランキングでは3位を記録した。
『このスービエの攻撃は、一味違うぞ!』
一世を風靡し付いたあだ名は 一味違うタコ
……的確というかあんまりと言うか……。
CV杉田の声で言うもんだから、やたらと耳に残るのがまた災いしたのかもしれない。
LoVⅢでのアビリティは『触手』。
やたらシンプルな名前(原作でもそんな感じです)だが、速度低下を与えられる地味にいやらしい効果。
こちらも一時期環境を支配した。

「ロマンシング佐賀」では最初は第一形態verが竹崎カニの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では
第二形態版が嬉野温泉の紹介キャラで登場。特にリユニ版は温泉で酒飲んで酔っ払うとブーストが掛かったり
源泉かけ流しが攻撃技になってたりとフリーダムなキャラになっている。

名前の由来は恵比寿。だから水中系なのだろうか。


◇乱暴者のダンターグ
「ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない」

CV:近藤浩徳
職業:傭兵
趣味:自分の体をいじめる
吸収の対象:巨獣という巨獣全て
夢:一片の悔いもない人生
目標(過去):世界チャンピオン
目標(現在):最強!
形態変化:年代が経過するごとに遠征を行い、進化する(最大第四形態)ラストダンジョンでは第三形態固定
     遠征条件はとても面倒なので、知りたい人は各自検索のこと

古代から乱暴者として知られていた脳筋。
ロマサガ2における古代人たちは支配者階級で、そうでない人類に戦いを任せてるのがデフォだと語られているが、
古代人でありながら、自らが積極的に動いて力をふるおうとするダンターグは、その中においてもヘンなヤツ扱いだったのかもしれない。
形態が多く、なんとダンターグのみ第四形態まである。
しかし、大多数の人が「子供と子ムー」(注意:ダンジョン名)で第三形態のダンターグ様と戦うことになるだろう。

強さだけを求め、ナゼール地方で1000年以上もモンスターを吸収している。
この純粋に強さだけを求める姿勢がプレイヤー的には大変厄介なシロモノであり、
それを再現した「遠征によっている場所がコロコロ変わる」という仕様により数多のイレギュラーを引き起こしてくれる。
特にルドン高原の側からナゼールに入って南ロンギットヘ向かうために、東のダンジョンへ行ってダンターグ様と出会うと間違いなく死ねる。
(これはOPからトントン拍子で進めてルドンで宝石鉱山イベントを終わらせた場合に起こりがち)
そのため、各種やりこみの際の思わぬ壁となって立ちふさがることが多い存在である。

さて、ガチな強さと思わずクスリと来るネタキャラ要素を兼ね備える七英雄の面々。
このままだとダンターグだけやたらまともになってしまう……! と心配したそこのアナタ!
大丈夫。彼もれっきとしたネタキャラなのである。
実は乱暴者・脳筋・遠征などと言ったワードからは到底思いつかないが、
ダンターグ様はワグナス様に負けず劣らずの「引きこもり」なのだ。

詳しい仕様についてはロマサガ2に関して恐ろしいほど詳細なデータを溜め込んだ某大学を覗いてもらうとして、
かいつまんで言えばダンターグ様は、
  • 拠点となる「子供と子ムー」(注意:ダンジョン名)に160年閉じこもる。
    →32年間別の場所(しかも大して強いモンスターのいない場所)に遠征する。
というサイクルをくり返す。コンビニ行く時しか外に出ないニートと見間違うレベルである。
更に大事なのは、このとき皇帝陛下に遠征先を潰されるとそこへは遠征しなくなるという点である。
つまり、ダンターグ様は皇帝陛下ご一行の活躍次第で延々と引きこもりの期間が伸びていくのだ。
(しかもこれによって、年数が変化しても形態進化しない場合も生まれる)
意図的にやった場合、もはや皇帝陛下による悪質な軟禁プレイと言い張っても差し支えないレベルである。

その上、後述の古代人にも現代人にも興味がないため、人にさして迷惑をかけているわけでもないのに皇帝陛下からは、
「こんな所に長年いるから世の中の流れに取り残されてしまうのだ、まったく。
ダンターグ、今後もここでおとなしくしていれば見逃してやるぞ。」
とか直々にお説教を喰らってしまう始末。散々な扱われ方である。
もっともこれに対しては彼も「今のはオレの聞き違いか? 見逃してやろうだと? 100年早いわー!」と激昂し、
ぶちかましとグランドスラムで皇帝一行を容赦なくボコってくる。
ちなみに全滅して100年後に再挑戦しても会話の内容は一切変わらない。

得意技は「ぶちかまし」「ふみつけ」「グランドスラム」「地烈撃」といった凶悪な物理技。
特に第一形態・第二形態で戦う場合にはまず間違いなく「ぶちかまし」に耐えられないで死ぬ。つーかふみつけ共々システム的に無知だと避けられない。
しかも第一形態でHPが19999、第二形態で24999となっており、
この時期では皇帝陛下ご一行もまだ4桁ダメージなど遠い夢な時期である上に最短だと割と早くから会いに行けるため、
鉄壁の硬さと凶悪な全体攻撃を駆使するいわゆる無理ゲーとして立ちふさがる。

第三形態辺りになる頃にはこちらの戦力も揃うためだいぶ戦いやすくなるが、
威力の高い攻撃と対処しづらい「グランドスラム」「気弾」などが脅威。
HPが低いとやられるのできっちりHPを育てておく必要がある。殴防御重視の編成にしたり、「地裂撃」「くし刺し」見切りがあれば大きく有利が取れる。
ラストダンジョンではこの形態で固定。

第三形態以降はレア武器のデストロイヤーをドロップするためリセマラで狩られる対象でもある。
ちなみに第四形態だと超銅金の盾を落とす可能性が出てくるためやはり第三形態に絞って狩るのがオススメ。

幻の第四形態は耐久力こそ変化ないものの、更に攻撃が強力になった状態である。巨大な槍からレア技「活殺獣神衝」まで放ってくる。
しかし、この頃にはもうこちらも様々な対抗手段を用意できるため、
ちゃんと準備して臨めばそう難しい相手ではないだろう。
むしろちゃんと第四形態を出したあなたはえらい!と褒められるレベル。

ダメージを1/2にする「ムー・フェンス」があると戦いやすくなる(ただしその性質の弱点をついたグランドスラムだけはしっかり食らう)。
「グランドスラム」は獣系Lv14のビーストメアから割りと簡単に見切る事が出来る、又は後攻でこちらも「グランドスラム」を使えばターン最後に敵側に発動する。
さらに物理攻撃主体のためしっかりレベルを上げ、防具を開発し、金剛盾も持って行けば圧勝できる。
特に古代魔術書を取得している場合、第四形態のプラズマフィスト以外はレイスフォームで完封してしまえる。
こういった対策のしやすさもあり、戦うならこちらが十分成長した第三形態以降がオススメ。
というか第一形態・第二形態は会うのさえ難しく、出会って早期撃破したところでメリットもないため退却や放置をしたほうがよい。

上記の通りラストダンジョンまで残すと第三形態で出てくるため、レイスフォームで完勝できる。

LoVⅡでは特殊技『グランドスラム』を使い、敵を蹂躙する。
とにかく強さを求めたい人にオススメ出来る使い魔である。
LoVⅢでは超覚醒アビリティ『ぶちかまし』がとにかく強力。
火力が高いのはもちろんのこと、スマッシュが範囲攻撃化する上に吹き飛ばし効果が付く。

『ダンターグ様が踏み潰してくれるわ!』

「ロマンシング佐賀」では最初は苺の「佐賀ほのか」の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では
佐賀牛紹介使用で登場。最終形態の手持ち武装が食器のフォーク、盾が焼き肉用の焼き網となっている。 

名前の由来は五反田。


◇ずる賢いボクオーン
「す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ」

CV:近藤浩徳
職業:法律家
趣味:自分が勝てるゲーム
吸収の対象:人形使い
夢:歴史に名を残す
目標(過去):政界進出
目標(現在):思い通りの生活
形態変化:皇帝のHPが700未満(第一形態)700以上orラストダンジョン(第二形態)

しゃべり方から察するに七英雄では年齢が一番上らしい爺様で、人形がだーい好きな七英雄としても知られている。
普段は地上戦艦を駆りステップでヒャッハー!! している。御年の割にはイケイケである。
非常に狡猾な人物像は、当時からバリバリでプロフィールからうかがえすぎるほど。

その設定は伊達ではなく、七英雄の中では最も広い規模にまたがる侵略作戦を行っていた。
特にステップに巨大な戦艦型要塞を建造して、
遊牧民ノーマッドから薬草を根こそぎ奪い取り麻薬を生成して世界各地にばら撒くだとか、
バレンヌ帝国の領地に運河要塞を建設し、
帝国の他領土への侵攻を阻むなどの極めて効果的な作戦をいくつも行っている。
(特に、海を隔てて隣国に位置するバレンヌ帝国とカンバーランドという強国同士の外交を途絶えさせたという点は素直に評価されるべきである)

ただ、これだけ見ると他の七英雄と違って何が目的なのかよく分からないキャラと言われることもあるが、
行動を見るに、恐らく復讐よりこの世界で支配者となることを夢見ていたのだろう。
つまりクジンシーの同類でやっていることはクジンシーよりもゲスだが、あちらより仲間に対する認識は多分マシ。

地上戦艦に入る方法は2種類あるのだが、大抵は帝国大学にいる軍師の策で、オトリを利用して潜入することになる。
(怪しい男から持ちかけられる仕事の話を受けてもいいが、持ち物がなくなる上に絶好の狩場であるマイルズ道場が使えなくなるためオススメできない)

軍師のオトリ作戦に簡単に釣られたボクオーンは冒頭のセリフを言い放ち、
皇帝に命乞いをし不意打ちをかけようと狙ってくる。

ここで見逃しちゃうと、

「バカめ、甘いわ!!」

とバックアタックを貰い、陣形を乱される。そして縦一列攻撃の水鳥剣で皆殺しにされる
しかしこの戦いに負け、皇帝継承した後に同じ選択肢を選ぶと

「二度目は許さないと言ったはずだ!」

と返し、逆に不意打ちできるという小ネタがある。

得意技は相手を操る『マリオネット』、こちらの攻撃ターゲットを強制変更してくる。
狡猾な人物で人形好きという設定に恥じぬ凶悪な技である。

……が、逆に言うとこれだけしか取り柄の無いボスであるとも言える。
まず、狡猾キャラという割に一切術を使用してこない(マリオネットは技扱い)。
というか完全に脳筋キャラの如き技構成であり、しかも棍棒技の単体攻撃しかできない。
貧弱な外見通り能力値も低いので性能そのものはお察しである。
ただし、フルフラットを喰らうと即死する可能性があるので注意。

第2形態になると人形を換装し、高い(人形の)腕力で水鳥剣等の剣技主体で攻撃してくる。
しかし、ソードバリアでふみつけ以外、レイスフォームならそれも含めて全ての攻撃を封殺できる。
天術や冥術を鍛えているなら第1形態に輪を掛けて弱い。
つまりマリオネット以外怖い要素が一切ないボスなのである。
終盤ともなるとそこいらの雑魚敵より弱いなどというのもよくある話。

マリオネットはこちらが先制してしまえば意味がなくなるためラピッドストリームがあるかどうかで攻略難易度が大幅に変わる。
あれば七英雄中最弱といっても過言ではなく第一形態のうちにサクッと倒してしまえる。
ない場合でも素早い皇帝+龍陣、素早い面子+フリーファイト-1あたりがあれば大人数で先手が取れるので有利になる。
第二形態でもソードバリアも必要ないほどだがラピッドストリームと相性の悪い水鳥剣が厄介なので巨人から見切っておきたい。
撃破が領土と収入の増加に関わるため七英雄中では早期撃破が望ましいが、金額は並程度なのでいつ倒すかは戦略次第である。

運河要塞のボスであるボクオーンの配下ヴァイカーは「クジンシーなど七英雄の中でも小物、ボクオーン様こそ真の英雄よ!」等とのたまう。
一番手のクジンシーを引き合いに出すあたり、スタッフは多くのプレイヤーはボクオーンを二番目に倒すと想定しているのかもしれない。
実力・器量的には納得できるところか。

なおボクオーン以外の七英雄を全滅させてから地上戦艦に向かっても普通にボクオーンと戦える。
ここでボクオーンを倒し七英雄を全滅させるとラストダンジョンには何故かスービエがいる。

LoVⅡでは特殊技『マリオネット』を使い相手を撹乱する。
しかし運要素が絡むため、安定性は微妙。
その悪運をも利用する戦略家にこそ相応しい使い魔。
最近発表されたSP版カードのイラスト(絵師の小林智美氏の考えの変化により、とんでもないイケメーンになっている)が物議を醸している。
まあ古代人は肉体が老いて限界が近付いたら同化の法で若返るのが基本なので、 なろうと思えばいつでもイケメーンになれた設定ではあるけど。
LoVⅢではマナタワー範囲内にて火力が上昇するマイタワーアップA(後にマイオブジェアップWに強化)と、
敵を引き寄せるアーツ『マリオネット』を持つ防衛迎撃型の使い魔になった。
これをタワーに引きこもる卑怯者と見るか、命を賭けて陣地を守る守護者と見るかはあなた次第。
『バカめ、甘いわ!!』

なお、カード裏ではロックブーケの存在価値をゼロなどとのたまっているのだが……
彼女が本編中でイイ線いった動きしてるのと、ボクオーン本人は見た目によらぬなキャラ像である軍師の策に敗れてる辺り、ズル賢いが 人を見る目に関しては疑わしい 可能性がある。

「ロマンシング佐賀」では最初は佐賀牛の紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版ではマリオネットの代わりにワラスボを操る仕様で登場。
なお、ワラスボは単体版が存在しそちらは所謂ラスボスの「七英雄」と同じ全七英雄の性能が使えるボスの為単体版の方が強い。

上記の通り山手線に大久保はない。


◇嫌われ者のクジンシー
「このオレの挑戦を無視したな! 後悔させてやるぞ!」

CV:杉田智和
職業:会社員
趣味:賭けごと
吸収の対象:別世界の死神
夢:ロックブーケを思い通りに
目標(過去):強い男
目標(現在):七英雄の支配
形態変化:ソーモン(第一形態)封印の地orラストダンジョン(第二形態)

ソーモンの町を支配して帝国と七英雄の対立の歴史を作った、プレイヤーにとっては始まりの七英雄。
その二つ名に恥じず、古代から嫌われていた筋金入りの嫌われ者であり、
なんと他の七英雄全員から嫌われている。
ちなみにLoV参戦にあたり「ロックブーケを思い通りにしたい」という願望を持つ設定が追加された。ノエル兄さんこいつです。
そして更に七英雄を支配するという目標を持つなど、
ただならぬ野心を抱いているという設定も追加された。ワグナス様こいつです。
プロフィールからも全体的にだらしなく、「うだつのあがらなさ」がうかがえる。これでは嫌われ者呼ばわりももやむなしか。

ダンターグ・ボクオーンを含めたこの3人は他の4人と比べ古代人への復讐にあまり興味がないらしく、
特にクジンシーは「世界征服するお!(^ω^)」という目的で単身バレンヌ帝国への侵略を行っていた。

余談だが、世界征服という点からすればよほど狡猾且つ計画的に動いてたボクオーンの気持ちになって考えると、
ゲーム中だけで見てもわざわざ運河要塞を建てて着実に侵略の基盤を用意したバレンヌ帝国に、
素知らぬ顔でやって来てただの暴力でソーモンを攻略したりヴィクトールを倒したことにより、その脅威を印象付けたり、警戒心や復讐心など諸々も急激に高めさせてしまい*3
そのために結果的に力を付けた皇帝達に妨害されることになり、そして世界統一&七英雄討伐に乗り出す訳だから嫌う理由もわからんでもない。

後述するチート技「ソウルスティール」を駆使してヴィクトール・レオンを亡き者にするが、
彼の行動と底知れない実力から、レオンは事前に素性の知れない疑わしい人物であるオアイーブを信じたことによって帝国にもたらされた伝承法に賭けており、
能力とともにソウルスティールの見切りを伝承されたジェラール達後の皇帝によって倒される。
そのままフェードアウトするかと思いきや、再復活を予感させる捨てセリフを吐いて退場。

そしてその期待を裏切ることなく、ある時期になると皇帝(主人公)に挑戦状を送りつけてきて因縁のライバル感を演出してくる。
しかしそれを無視して一番最後に戦うと冒頭のセリフのようにまさかのツンデレ化する。

このようなネタ要素を含め、七英雄の中である意味最も優遇されているキャラクターと言えるだろう。

「ちっ、また来たのか。私の技は見切ることは不可能。なぜなら、受けたものは必ず死ぬのだからな。親父と兄貴の後を追え!」

得意技は『ソウルスティール』
相手は死ぬ。本当に死ぬ。 間違いなく死ぬ。 (大事なことなので3回言いました)
厳密には当たった相手のLP(これが0になるとキャラクターが消滅する)を0にするという効果である。
何を言っているのか分からないかもしれないが、本当にこういう効果なのだから仕方ない。
数ある必殺技界の中でもまさしく「必ず殺す」技であり、見せ場があるのは勿論、忘れたころに襲ってくる。

が、イベントで絶対見切りがつくので問題ない。(というかゲーム的に見切りのチュートリアルとなっている)
しかし、2戦目のクジンシーを倒す前に見切りを封印してしまうと積んでしまうので注意。
ラスボス戦はこれとテンプテーションの見切りが絶対必須になる。
が、「動くな→ソウルスティール」とか、HP0→ソウルスティールという芸術的即死コンボもあるため、舐めてはいけない。
なお衝撃の真実を告白しておくと、ソウルスティール=クジンシーの専用技という図式が出来上がっているが、
実際には一部の雑魚敵(ミミック)が使ってくるため専用技ではなかったりする。こういう辺りもネタキャラ感がある。

第二形態で怖いのは見切りでなんとかなるソウルスティールよりも
選りすぐりの最終皇帝パーティーのLPを容赦なく削っていくライフスティール・死神のカマである。
生命力回復が温存されてるならそれで乗り切れるが、ソウジを採用していたりする場合は大問題。
また、「ゴーストライト」の魅了・「ホラー」の混乱で同士討ちが発動するのでレベルを上げた「アースヒール」などで治療しよう。
最強メンバーを鍛え上げ、LPを減らされる前に速攻で倒してしまおう。

なお、ジェラールの代ではクジンシー以外の七英雄を倒せないと思っているプレイヤーも多かったが、実は頑張ればロックブーケとノエルも倒せる。
序盤の戦力でノエルに勝つのはかなり難しいが。

LoVⅡでは特殊技『ソウルスティール』を使用。
普通に使えば雑魚なのだが、タイミングを見計らって使えば嫌われる。
……しかし最近鬼強化され七英雄最高使用率に返り咲いた。下積み1年半……長かった。
余談だが『ソウルスティール』は前作使い魔の死神の特殊技であったが、
クジンシーの登場にあたって特殊技名が『オーラドレイン』にされている。
また、カードデータによるとクジンシーの吸収対象は「異世界の死神」
LoVⅢでは軽量コストの荒らし使い魔として搭乗。もちろんアビリティは『ソウルスティール』。
超覚醒時に攻撃をヒットさせればHPが回復するといういやらしい能力であり、このおかげでしぶとく立ち回れる。
さらにジョブがマジシャンなので、範囲攻撃で一気に体力を吸収することも可能。
『このくらいでやられてもらっては困る』

ロマサガRSでは唯一本編に出番のある七英雄。
サーカス団の団長にして暗殺者・バルテルミーに付いており、彼に使役されながら主人公・ポルカ達の前に幾度か立ちはだかる。

「ロマンシング佐賀」では最初は佐賀名産のアスパラガスの紹介キャラとして登場し同2020のリユニ版では
第二形態ベースの竹崎カニ仕様で登場。手に持ってるのがカニ穿りスプーンと竹崎カニに変更されてる。
ソウルスティール相当の「美味しい竹崎カニ」でこちらのキャラ単体のLPを削ってくる……
のだが何故か技使用時のエフェクトで竹崎カニが食われてる(カニは何度も復活する)。LPはカニの味なのだろうか……。

名前の由来は我らが新宿。

◇余談
また『LORD of VERMILION』に七英雄全員が参戦。

皆強力な性能を誇り、環境を支配している。
七英雄は最強、最強なのだ。
ちなみにノエル、ワグナス、スービエ、クジンシーは杉田智和がcvを担当していることが判明している。
イベントでは、「どうも、七英雄中、四英雄の杉田智和です」とか言っちゃったりする。














以下一応ネタバレ注意。















◇七英雄の目的
ロマサガ2というゲームにおいて最も考察しがいのあるポイントが彼らの目的についてである。
プレイヤー目線ではクジンシーがいきなり侵略しにやって来たり、
(順当にプレイして先にルドン高原に行かず、運河要塞を攻略しているのであれば)
ボクオーンが何やらきな臭い動きをしていることが分かるため、
『七英雄は人間の世界を侵略する悪いやつなんだ!!』という印象を受けがちである。

しかし、ゲームを進めていくと、
クジンシーやボクオーンなどの人間の世界を侵略しようとする者だけではなく、
ノエルやスービエのような何かを探している素振りを見せる者達もおり、彼らの目的についてはよくわからなくなることだろう。

彼ら(少なくともワグナス・ロックブーケ・スービエ)の目的は一言で言えば「自分たちを裏切った古代人への復讐」のために動いている。
彼らはかつて、そのあまりにも強すぎる力によって同族であるはずの古代人たちから別の次元へと追放された者達なのだ。
ちなみにノエルは古代人の旧友を探して会い、更に普通に会話している場面が条件を満たせば見れるため、どうする気なのかは実は不明(復讐するにしても皆殺しは考えていなさげ)。

その経緯を簡単に話そう。

元々古代人は「同化の法」と言われる肉体交換(乗っ取り?)魔法によって半永久的な生命を持っていた。
しかしそれも平常時のことであり、程なくして世界にはびこり始めたモンスターによって生命を落とすものが跡を絶たなかった。
なぜなら、彼らは肉体の交換によって不死を実現しているだけで、決して不死身ではないからだ。

そんなとき、モンスターを駆逐するために立ち上がった者がいた。そうワグナスとノエルである。
彼らは自分たちが戦い続けるために、「同化の法」を改良。モンスターの力を吸収する「吸収の法」を生み出す。
ワグナスとノエルは更に5人の有志を集め、7人でこの吸収の法を用いてモンスターと戦ったのだ。
こうして彼らはその功績を讃えられ、『七英雄』と呼ばれるようになったのだ。

しかし、彼らの幸せは長く続かなかった。彼らの力は古代人にとってモンスター以上の脅威になってしまったのだ。
更には、同じくモンスター以上の脅威である異常気象が頻発し、世界は住むこと自体が危険になっていった。
そんなとき古代人達はこの世界を捨て、別次元へと旅立つ事を決意。転送装置を開発する。
そして、転送装置のテストと銘打ち、七英雄を自分たちが旅立つ予定の世界とは違う次元へと追放したのである。
その後古代人は一部を除き、新たな次元へと旅立った。
この時の古代人の裏切りが、七英雄がこちらの世界に戻ってきて豹変してしまった理由である。
(クジンシーやボクオーンの性格上彼らが何かやらかした可能性もあるが、仮にそうでも七英雄全員をだまして問答無用で別次元に飛ばしたとあっては復讐を企むのも無理はない)

しかし、後に明かされた設定によると、吸収の法の問題点である吸収対象の意識まで吸収してしまったことで、その意識はすでにかつての「英雄」であった時から変容してしまっていた。
結果、ワグナスさえもその力から増長し矛先を同胞である古代人に向け始めたらしい。
元々モラルに難がありそうなクジンシー・ボクオーン・ダンターグもおり、ワグナスと合わせて過半数。そして、ワグナスを追放するとなると残り3人も間違いなく邪魔をする。
結局、七英雄全員を追放するという選択肢しかないとも見ることができる。

……しかしロマサガ2本編で見る限り、
裏切られる時も英雄として別次元に先行していることや、
裏切りと遥かな時を経て戻ってきてなお理知的に行動し、対峙すれば普通に会話を交わすなど、その様な片鱗はうかがえない。
一部を除いて現代人の敵であることに変わりはないが、古代人に力を向け始めたという部分が真実であるかは疑わしいところがある。
ただし、「言葉が通じること」と「対話が成立すること」は決してイコールではないことに注意。
あくまでその内心や事の真相が明らかにならない限り、「人語を喋る虫」程度の認識しか持ってない可能性も否めない。


なお、現在この世界に住んでいる人類(プレイヤーキャラクターたち)は古代人の時代には召使いであった短命種の子孫である。
そのためゲーム中では横暴な印象の強い七英雄達の面々だが、皇帝にも真摯に接するノエルこそがむしろ異端だと思われる。

彼らは(少なくともワグナスとノエルは)自分たちの同胞を守るべく善意で立ち上がったはずの者達であった。
にも関わらず恐ろしい力を持ってしまい、守っていたはずの相手に裏切られてしまったある種の被害者なのである。

こうしてみるとロマサガ2とはバレンヌ帝国が七英雄から世界を救い世界統一を成し遂げる物語のようでいて、
オアイーブ達古代人にまんまと利用されて、彼らのツケを払わされるだけの物語であるとも言えるが、
それはプレイヤー一人一人で解釈が違っていて良い部分であると思うのであえて断言は避けよう。








◇LoVで判明した結成の際のやり取り


「同化の法を超える、新たな秘術だと?」
ワグナスは疑わしげな声をあげた。
「そうだ。単に肉体を同化するだけでなく、その能力や知識 までも取り込むのだ」
ワグナスは目を輝かせた。
「それはすごいな。吸収の法……とでも呼べばいいのか」
ノエルは少し考えてから、続けた。
「そうだな。ただ、これには大きなリスクがある」


「吸収した相手の性格や経験に、自分の方が影響を受ける可能性がある」
ノエルは静かに言った。
「殺人鬼を吸収すれば、殺人が快楽になるかもしれないということだ」
ワグナスは笑った。
「望むところだ。その程度の覚悟なくして、世界を救うことなどできようか、 世界が救われれば、我々がどう謗られようがかまわんさ」


「スービエ、この先も私とともに戦ってくれるか? 危険があるのは、ノエルの説明したとおりだ」
ワグナスの顔から笑みが消えていた。
「聞くまでもないだろう」
スービエは豪快に笑った。
「ノエルの言う難しいことはよく分からんが、 俺はお前を信じるだけだ。それで十分だろう」
3人は、互いに微笑をかわし、一気に盃を空けた。


「強くなれるんだろう? 望むところだ」
ダンターグの答えは簡単だった。
「強さ以外のものまで吸収してしまうかもしれないぞ。優しさとか、愛とか」
ノエルは茶化すように言った。
「ふん、吸収する相手を選ぶだけだ。純粋に戦いだけを求めている奴、狂犬や怪物のような奴を吸収してやるさ。俺様もそうだがな」
ダンターグの大きな笑いが響く。


「私は邪魔なの? おにいさま!」
彼女の目は、みるみるうちに涙で一杯になった。
「ノエルは君の身を案じているだけだ。邪魔だなんて思ってはないよ」
ワグナスの慰めも、火に油を注いだ。
「ワグナス様まで、私を除け者にするのね。ひどい、ひどいわ。ここまで一緒に来たのに」
こうなると止めようがないのをノエルはよく知っていた。
「ワグナス、この子も仲間に入れてやってくれ」


「どうして私に声を掛けないのですか?」
ワグナスとノエルは顔を見合わせた。
「君はこういうことには興味がないだろうから……」
ノエルの言葉をボクオーンは遮った。
「君たちの人選は明らかにミスだ、戦略に欠けている。
ダンターグ、スービエは力が強いだけだし、ロックブーケの必要性は……ゼロだ。
このグループには私のような頭脳が必要とされている。君には分かるよね、ワグナス」



「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。
「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。
「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。
「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。
「お前は来なくていい」スービエは厳しく言った。
「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。
「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。







以下このゲームの根幹に関わるネタバレ注意。




















……逃がさん……
……お前だけは……





2)ロマンシング サ・ガ2のラスボス。
1)の七英雄の本体である。

実は七英雄は「吸収の法」以外にあるもう一つの秘法を用いて戦っていた。
本体は別の場所に隔離しておき、用意したコピーの肉体で行動するのである。
(そのため、個々に戦う七英雄はロマサガ3の四魔貴族の影に近い存在と言える)
もし活動しているコピーの肉体が最後の1人になると、その者は本体を死守する「血の誓い」が課せられている。
言わばバックアップを取ることで、不慮の事故へと対応したのである。

七英雄を完全に討ち果たすには、彼らを次々倒して、最後の1人が本体の死守に移った所を突き止めて本体を倒さなければならない。バレンヌ帝国の皇帝が直接的に被害を受けていないノエルやワグナスを倒さねばならなった理由がこれである。

そして、皇帝によって全ての七英雄は倒された。
あとは、七英雄の本体を破壊するだけ……とはならなかった。

七英雄は互いに吸収の法を使い合うという荒業により、全ての力を結集・融合して皇帝に最期の戦いを挑んだのである。
このとき皇帝は最終皇帝であり、伝承法を行い過ぎてこれ以上伝承法を使えない体になってしまっている。
よって、負けた側が滅ぶという文字通り最期の戦いとなっている。

その姿は……まぁ実際に見てもらいたい、あまりの異形っぷりにびっくりすると思うので。

また、その強さであるが、何も知らずに突っ込んだときの圧倒され具合、絶望感は
RPGのラスボスの中でも随一であり、きっとトラウマになっている人も多いだろう。
多くのゲーマーが挫折したある種の鬼門とも言えるボスである。

まず、恐ろしいのはかなりの長期戦になると同時に徐々に相手側が強くなっていくという点。
七英雄戦はまずロックブーケのみの状態からスタートし、
ダメージが一定値(たしか6000?)与えられるたびに七英雄が一人ずつ追加され攻撃回数が増えていく。
そして七人揃った段階で改めてHPが65535(ハードの限界的な最高値)に設定され直され、ようやく本番となるのだ。

…全員集結したことにより全員の得意技が飛んでくる可能性があるので、まごうことなく最強である。
スービェからのメイルシュトローム、ダンターグからのストーンシャワー等強力な全体攻撃、
クジンシーからのソウルスティールという即死攻撃、ロックブーケからのテンプテーションという全体ステータス異常技を駆使してくる上に、
それらの攻撃が七英雄が全員揃った最終形態になると最大7回行われるのだから恐ろしいと言う他ない。
ボスキャラ7人が合体して7人一斉に攻撃してくる、と言うとそのトンデモな強さが分かるだろう。
(注意!:この行動回数は総戦闘回数に依存するので、総戦闘回数が2500回未満だと脅威の7回行動は発生しない。最高ランクの敵が出てくるのが戦闘回数900前後と書けば、2500という数字がいかに多いことか想像できよう)

しかし、準備がしっかりできていればこの怪物にもまともに戦い、勝利することが十分可能である。
逆に言えば初見で何も知らない状態だと大体何かしら分からずに詰むということでもある。
特に七英雄戦前の警告を無視して冒頭のセリフを言われた方は反省して大人しく封印の地からやり直そう。

言い出すとキリがないので、慣れていない方はとにかく陣形・見切り・術の3つを意識して準備しよう。

まず陣形としてだが、術を鍛えて「エリクサー」「リヴァイヴァ」「光の壁」などがあれば
陣形ボーナスが大きく、素早く動けるものが多くなる「アマゾンストライク」や「デザートフォックス」辺りが最も安定して戦える。
「光の壁」のために一人割くのが嫌なら「ムー・フェンス」で持久戦で挑むのもよい。もちろん火力に自信があれば「光の壁」なしでごり押すのも可。

一方で、発売当時最強との呼び声が高かった「ラピッドストリーム」。
全員が固定の順番で必ず先生攻撃できるが、代わりに行動後は全員が強制スタン状態で状態異常防御は0になり眠り、麻痺、魅了等に掛かる確率は激増してしまうという、ハイリスクハイリターンな陣形。
一人欠けると絶対先行の効果を失う上に素早さ半分の鈍足陣形と化すため、七英雄の攻撃力に圧殺されると手詰まりになり易い。
重要な近接攻撃の威力増加がないのも扱い辛いと感じる要因。

先制の一手で確実に殺し切れれば問題ないのだが七英雄本体相手にそんなことができる訳もなく、確実に何度も反撃を喰らうため、ラスボス戦ではかなり扱いの難しい陣形。
唯一、ラスボス相手でもラピッドストリームを活用して相手の反撃の一切を封じる手段として「クイックタイム」を使うという方法があるが、これもかなりハードルが高い。
クイックタイムは水の最終術で「そのターンの敵の全ての行動をキャンセルし、その後術レベルに応じたターン数だけ先制効果を付与」というもの。
後者の効果についてはラピッドストリームを使っているならば意味が無いが、肝心なのは前者である。
敵の攻撃をキャンセルするという効果の都合上、相手より先に発動しなければならないが、普通はクイックタイムの先制効果を受けた2発目以降にしか決まらない効果のところ、ラピッドストリームの効果で初手から決めていこうというものである。
これはラスボス相手でも有効であるため、理論上、第1ターンから相手が死ぬまでクイックタイムを連発し続けられるならば、相手が7回行動だろうと何だろうと一切の行動を許さずに完封できる。

とここまでなら完璧な戦法のように聞こえるかもしれないが、そうは問屋が卸さない。
クイックタイムは1発で36もJPを消費する大技であるため、「相手が死ぬまで連発」するのはかなり難しい。
JP消費自体が大きすぎるのに加え、ラピッドストリームは火力増加の効果が何もないため他の陣形に比べて低火力になりやすく、
さらに毎ターン誰か1人はクイックタイムの詠唱をしなければならないため、4人でしか攻撃できない。
必然的に真っ当に戦うよりターン数はかかってしまいやすいため、それまでクイックタイムを連発し続けられるだけのJPの確保が絶対条件になる。

慣れてきたら他の陣形で倒すのにも挑戦してみよう!

次に見切りはソウルスティールとテンプテーションが必須。
まあ例によってテンプテーションは男性を外せば回避できるのだが、そんなの嫌なら前世代で是非見切ること。特に最終皇帝男の人とかは特に。
他にも七英雄は多種多様な技を使うので思わぬ見切りが有用になる。(催眠見切りとか)
ただし、ボクオーン出現以降は最悪のパターンである「動くな」による麻痺からのソウルスティールや、
全体睡眠からのソウルスティールを食らう可能性があるので油断は禁物。
できれば「混乱」あたりの状態異常対策も忘れないようにしたい。
なおアビスゲートからのアストラルゲートは回避不可能かつ解除不可能(喰らった味方が行動するまで)。
もし軍師が喰らったら味方にギャラクシーが降り注いて全滅してしまうので、狙われにくい位置への避難や魔石の指輪・ソーモンの指輪なんかの使用を検討したい。

そして術だが、正直言ってアマゾンストライク等の強力陣形と術が2,3個あれば七英雄は楽勝である。
特にだれでも知っている救済措置「クイックタイム」はその筆頭である。
それが無くても「リヴァイヴァ」と「金剛盾」があれば大体どうにでもなってしまう。
それ以外にも有名所の「ラピッド霧隠れ」「ラピッド光(or炎)の壁」によっていくらでも七英雄戦は楽になる。
「光の壁」は自動防御されるメンバーが多く、素早さ上昇効果も備えているインペリアルアローで行うのが効果的、
先制に成功すればダメージを4分の1にすることが出来る。
特にロマサガ2は術が強力なゲームなので、他にも「エリクサー」「クリムゾンフレア」「ソードバリア」「妖精光」「金剛力」などがあれば攻略はグッと楽になるだろう。
前述の通り、ラスボスは最初1回行動であり、ダメージを与える毎にどんどんパワーアップする。
雑魚から油断ならない大ダメージを貰って速攻戦術に走りがちで、盲点になってしまいがちなのだが、
この戦いを楽にするのなら、 最初に補助技や補助術を使い込んで味方を強化し、万全の体制を整えてから攻撃を開始する のが定石である。その際、WPも温存できると心強い。

……が、情報無しで挑むとこれらの重要性に気付ずに力押しでゲームを進めてしまい、結果詰んでしまう。といった事態に高確率で陥ってしまう。
特に術については深刻で、初期術のあんまり強くない感じから術の重要性自体になかなか気付かず、
従ってそれにすら頼れない人も多かったのではないだろうか?
逆に対策が整っていれば嘘のように簡単に勝ててしまうラスボスでもある。
上に書かれている数々の対策のうち半分ぐらいでも整っていれば普通に勝つことが出来るだろう。

もしこの項目を見て「あ、これならどうにかなりそう!」と思った方は、
ぜひ再びスーパーファミコンに電源を入れてあげてもらいたいと思う今日このごろである。
ソフトの電池切れでセーブ機能が使えなくなっている可能性もあるが。

「……(電池切れでも)泣くなよ」
「データなど何万回飛んだか知れないよ」

とはいえ、最近ではスマホやVitaなどでプレイが可能となっている。
そちらには新イベントなども実装されているので、当時のデータでプレイしたいのでなければこちらの方がいいだろう。


◆余談◆
  • 七英雄コラ
ウオンウオン……(浮遊城内部。玉座に座ったワグナスが過去を回想する)
ノエル「ワグナス! 評議会は我らの術を異端術法と決定したぞ!」
ワグナス「……ダンターグめ! あんな巨大な怪物と同化してみせるなど」
ノエル「……奴を責めることはできまい。あの術法を試すように持ちかけたのは俺たちだ」
ボクオーン「わかっていただろうに。のう、ワグナス」
ワグナス「ボクオーン」
ボクオーン「あの気の弱い連中が人間と怪物が同化する術など認められるものか」
ノエル「では我々に何の手立てもないまま、彼らを守って戦い、死ねというのか!」
ボクオーン「そうじゃ、それが評議会の言う「正しい人間」の一生だ」
ワグナス「自らは剣もとらずに、我らに戦わせておいてか」
ロックブーケ「ノエルお兄様! 北の都がタームに襲われているわ!」
ノエル「よし」チャキッ
ボクオーン「行くのか」
ワグナス「……死ぬなよ」
ノエル「タームなど何万倒したか知れないよ」

元ネタは徳間書店より発売されているコミカライズ版ロマサガ2。
ゲームと違い、アバロンに浮遊城を進行させているワグナスの回想シーンの中で、
七英雄の同化の術が古代人の評議会によって異端術法とされ彼等がそれについて話し合うシーンがあるのだが、
ふたば☆ちゃんねる掲示板でそのシーンのセリフを改変した「七英雄コラ」なるものが流行。

流れとしては上記にもあるように、
①ノエルが他のメンバーに何かしらの報をもたらす
②それに対し憤るワグナス
③それを諌め理を説くボクオーン
④不満を募らせるワグナスとノエル、
⑤そこにロックブーケから火急の報が知らされる
⑥ノエルがそこに対処すべく剣を持つ(チャキッ
⑦ボクオーンとワグナスから見送りの一言
⑧ノエルがキメのセリフを放つ
……というもの

本来であれば異端として不当な扱いを受けながらも戦う悲壮なシーンのはずが、
AVやアニメや特殊性癖について語り合うギャグシーンと化してしまった。

そのため極々一部の界隈では、七英雄といえばロマサガ2のラスボスではなく、
日々エロ談義で盛り上がる変態集団という誤ったイメージが定着しているとか。

他にも梅酒を作ったりチョット昔っていつなのか議論したりと様々である。

言うまでもないことだが公式とは一切関係無いので注意。
ちなみにこのコラ画像、七英雄コラと呼ばれているにもかかわらず、名前だけ言及されるダンターグを加えても5人しか出てきていない。
他に「皇帝一行とダンターグの会話」「蝶形態ワグナス・いか形態スービエ・ノエル・ロックブーケたち4人の会話」「皇帝一行と古代人の町の人々の会話」といったシーンもそこそこ七英雄コラ素材に使われる。
(クジンシーが登場しているシーンのコラは稀。嫌われ者ェ…)


↓以下改変例

ウオンウオン……
ノエル「ワグナス! アニヲタwikiでも我々のコラ画像について記述されているぞ!」
ワグナス「wiki籠もりめ! いらんこと追記しおって!」
ノエル「奴らを責めることはできまい。あのクソコラを定着させたのは二次裏のとしあきだ」
ボクオーン「わかっていただろうに。のう、ワグナス」
ワグナス「ボクオーン」
ボクオーン「あの悪ふざけ好きの連中が、こんなオイシイ駄コラを見逃すものか」
ノエル「では我々に何の手立てもないまま、趣味をさらけ出せというのか!」
ボクオーン「そうじゃ、それがとしあきの言う「正しい七英雄」の姿だ」
ワグナス「自らはPCの前で、我々の日常を楽しんでおいてか」
ロックブーケ「ノエルお兄様! アニヲタwikiのメンバー権限を取得しましたわ!」
ノエル「よし」チャキッ
ボクオーン「書くのか」
ワグナス「規制されるなよ」
ノエル「IP規制など何万食らったか知れないよ」



追記・修正はモンスターと同化してでも力を手に入れ、次元を超えて放逐されてでも帰還した人からお願いします。


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最終更新:2024年03月25日 10:35

*1 大久保駅は中央線である。

*2 最終皇帝のみ男性でも戦えるようになっている。

*3 流石にこの時点でオアイーブが領主の元にやってきて知恵を貸すなんてことは想像できやしないと思われるが