ゴ・ブウロ・グ

登録日:2011/04/17 (日) 10:35:02
更新日:2018/03/20 Tue 00:24:38
所要時間:約 6 分で読めます





ベルスグギギ クウガ!
(眠るがいい クウガ!)


ゴ・ブウロ・グ

種族:グロンギ族(フクロウ種怪人)
呼称:未確認生命体:第37号
身長:207cm
体重:168kg
専用武器:吹き矢
※感覚能力に優れ、身体、回復能力も高い。
演:高尾晃市

ゴ・ブウロ・グは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
物語後半から一気に加速を始めた『クウガ』の物語を盛り上げた「ゲゲル」の最上位階級であるゴ集団のファーストプレイヤー。
『クウガ』の中でも特にメッセージ性の高いエピソードに登場した為か「イマイチ印象が薄い」などとの意見もある不遇のキャラクターだが、下位集団とは全くステージの違う力を持つ『ゴ』の一員たる、グロンギ屈指の実力者の一人である。


人間体は黒い服にサングラス姿の青年。
外国文学であるカミュ全集を読むなど卓越した知性を持つ非常に落ち着いた性格。
しかし知性は高くとも残虐性は他のグロンギと変わらず、自身のゲゲルで死んでいく一般人を高所から眺めて楽しそうに薄笑いを浮かべ、ゲゲルの思案に耽る様子を見せる。
知性派キャラではあるがキャラによらず胆力もあり、自身の翼がライジングペガサスボウガンの矢を受けてしまった際は躊躇なく翼を引き千切って封印エネルギーが回るのを防いでいる。
グロンギのトップランカーである『ゴ』の座は伊達ではない。



【ゲゲル・能力】


バギンビンズヅ・バギングドググド・ズガギビ……バベデ・ボソグ
(9人ずつ、23に分けて殺す)


  • 「ゲゲル」の法則:「東京23区を五十音順に周り、1区につき9人ずつ殺す(規定時間は不明)」

「ゴ」に属するフクロウの能力を持つ実力者。
フクロウの持つ鳥類屈指の視力と、昼間でも意に関せず飛び回る飛翔能力を有する。
「ゲリ・ザキバスゲゲル」のファーストプレイヤーであり、下位集団とは全く比較にならない、
その凄まじい殺人技と身体能力は雄介と一条、未確認生命体関連事件特捜班に衝撃を与えた。
……が、上記の様に登場シナリオが「ドラマ」パート重視の展開の為か視聴者にはその「凄さ」がイマイチ伝わっていない不遇の強豪だったりもする。

専用武器は吹き矢。
これを利用して、体内のペリット(※フクロウ他、猛禽類が食べカスを固めて吐き出す物体)を矢の替わりに発射。
標的を超高々度からの射撃により標的を殺害する。
しかも、その方法は単純に標的を「射抜く」のでは無く、「超高々度から動く標的に弾を打ち込み、弾を心臓の表面で停止させ急性心筋梗塞を引き起こさせて殺す」と云うもの。
内容を理解していない視聴者からは第14号(メ・バヂス・バ)と被るとか言われるが、無論それとは比較にならない超精密射撃の結果である事は言うまでも無い。
更には狙撃の腕への自信からか、多数の通行人が往来する大通りの中で白昼堂々狙撃を成功させる曲芸じみた技すら平然と行っている。

……「凄過ぎる」のも考え物である。
体内で生成されるペリット弾もほぼ無制限に発射可能で、且つ威力の調整も自由。
「ゲゲル」の際には標的を痛みも無く、目立った外傷も残さずに殺害しているのに対し、
クウガ戦では血飛沫が上がり、肉体を貫通する程の威力で弾を打ち込んでいる。

時速300km以上のスピードで飛行するが、その際の羽音も非常に小さく、
第3号(ズ・ゴオマ・グ)対策用に製作され、第14号の動きも捉えた「超音波感知装置」では存在を特定する事が不可能だった。

また、感覚能力や回復能力も凄まじく、初見にも関わらず、ライジングブラストペガサスの連射に対し回避運動を見せ、
躱し切れずに刻印を打ち込まれた翼を自ら引き千切り逃走。
高度数百mからの落下にも全くの無傷で、挙句に「カミュ」全集を読みながら約1時間程度で失った翼を再生させてみせた。

上記からも解る様に知性派でリントの文学すら嗜み、「ゲゲル」の法則もそこから導き出した物。
ちなみに劇中で126人の犠牲者を出しているが、これは既に14順目(9×14)までゲゲルを終えていた事を証明している。
……音も無く標的を抹殺する正に死神であった。


【物語】
EP25「彷徨」
EP26「自分」

「ザジレスゾ・ゲリ・ザキバスゲゲル(始めるぞ、セミファイナルゲーム)……」

「ズ」と「メ」の「ゲゲル」が“新たなクウガ”と“現代のリント”に阻まれてから約一月。
遂に「ゴ」の位にある者達による「ゲリ・ザキバスゲゲル(黒き闇のゲーム)」が開始される。

本エピソードの主役となるのは主人公・五代雄介の恩師、神崎昭二の現在の教え子である霧島拓。
シナリオ上の主題はシステム化された現代に生きる少年が“ふと、自分の居るべき場所”に疑問を感じ彷徨い歩く姿を中心に捉えつつ、
その不安を生み出す“歪み”への疑問を問い掛けると云うもの。
全編に渡りカメラを固定せずに撮影するなど、『クウガ』のエピソード中でも特にメッセージ性の高い物語となっている。
ややその「ドラマ」パートの陰に隠れてしまっている印象はあるものの、恐るべき殺人技を持つゴ・ブウロ・グに挑むクウガ。

新フォーム、ライジングペガサスの勇姿は必見。
「金の力」(ライジングフォーム)の中でも、特に能力の強化が解りやすい射撃形態でもあるだけに、
時間は短いながらも本エピソードの「バトル」パートを印象深い物にしている。



【関連人物】
もう強くならくて良いと願う雄介とは裏腹に、更なる進化がクウガには求められる……。

「君が生きている限りずっと、その時の居るそこが君の居る場所だよ」
「その場所で自分が好きだと思える自分を目指せば良いんじゃない?」
……は番組屈指の名言。

  • 霧島拓
本エピソードの主人公。
現代の教育システムの中で育った優等生だが、ふと見上げた夏の空に、あの日見た青空を思い出し……。
尚、今はクリーニング屋となってしまった模型店の店先には彼の思い出のプラモデルが飾られている。

  • 神崎昭二
「大事ですよね。悩むって事は」
雄介との再会にかつての熱血教師も蘇った。
「変身」したかつての教え子も受け入れている辺り、流石に只者では無い。
……冷めたと言われる子供達相手にもめげずに「サムズアップ」も復活していた。
「ポレポレ」での桜子、みのりとの会話シーンは必聴。



【ゴ集団】
本エピソードから「ゲゲル」の最上位階級たるゴ集団が本格登場する。
「ズ」「メ」とは比較にならない衝撃を以て登場した「ゴ」の力は、戦いの中で凄まじい強化を遂げていたクウガですら
ギリギリの戦いを強いられる程であった……。

尚、リアル指向と数々の掟破りにより、それ以前(以後)の特撮、東映ファンから嫌われる向きもあり、
それ故にマイナス要素を強調されて伝えられる面もある『クウガ』だが、掟破りと共に目指したのは特撮その物の原点回帰。
……故に「ゴ」怪人やグロンギその物の源流も過去の「仮面ライダー」シリーズに見出だす事が出来る。

●階級によるバックルの色の変化
※=初代「仮面ライダー」の黄金ベルト(強化型怪人)。

●武器の使用
※=「仮面ライダーX」の神話(悪人)怪人。

●高い能力を持つ強豪集団
※=「仮面ライダーストロンガー」のデルザー軍団。


……型破りと評される反面『クウガ』が王道と呼ばれる所以である。





【余談】

中の人は人気昼ドラ『天までとどけ』の元・長男で、俳優、マジシャン、現在は仲間と設立した会社の社長としても活躍するスゴい人。

ブウロが傷を癒す間に読んでいた「カミュ」全集は帯付きの新刊……買ったのだろうか?

「ゲゲル」の法則が難し過ぎる(他人には理解し難い)事から、法則を見破られたのは事件後(EP:28「解明」)であり、
ブウロを撃退出来たのは現場対応による偶然である。






バルバ「立て逃げもせずに、5時間で126項目とは流石だな……だが、間に合うのか?」

ブウロ「この項目を読み終える頃には、追記も完了している」

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