メ・ガドラ・ダ

登録日:2011/04/16 Sat 03:04:31
更新日:2023/02/24 Fri 17:02:09
所要時間:約 5 分で読めます





「ゴセパ・ビズンバ・ズザベヅ・ジョブバス……メ・ガドラ・ダ・ザ!!」
※訳:俺は、傷の数だけ強くなる……メ・ガドラ・ダだ!!




●メ・ガドラ・ダ(演:西川義郎)

種族:グロンギ族(トラ種怪人)
呼称:未確認生命体:第25号
身長:205cm
体重:215kg
能力:敏捷性、怪力
※基本となる身体能力が異常に高い。

メ・ガドラ・ダは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
メ集団屈指の実力者ながらも、その登場経緯により、ファンからは「可哀相な子」扱いされる不遇の強豪である。
……実は戦闘能力は中盤までに登場したグロンギ怪人のなかでもトップクラスで、検証していくと「そのスゴさ」が解るというタイプの強敵の一人(※ドラマ主体の『クウガ』にはこんなヤツが結構多い)。


【ゲゲル】
EP:17
「臨戦」
ゲゲルの目的「6時間で72人を殺す」

「オレが(未確認生命体)25号だな……ラデデギダ(待っていた)」
古代から突如蘇り、人類に殺戮の牙を向けた謎多き「未確認生命体」を率いるバラのタトゥの女の下を新たな「ゲゲルン・ムセギジャジャ」が訪れる……。

果たして、超古代に「グロンギ」と呼ばれた未確認生命体の目的は何なのか?
そして、霊石に導かれ現代の「戦士(クウガ)」となった青年、五代雄介と未確認生命体との戦いの果てに待つものとは……?


……これまでのダイジェストを通して、新たなる「ゲゲル」を開始したメ・ガドラ・ダとクウガの大迫力のバトルで構成された総集編その1。

『クウガ』に否定的な意見を持つファンからは、その製作経緯もあり蛇足扱いされる向きもあるエピソードだが、ナレーターのマダオ氏の熱演と見事な編集もあり、かなり見応えのある内容になっているのは確か。
複雑な構造を持ち、これまでは謎を積み重ねることで物語を構成してきた『クウガ』の物語で、さり気ないネタバレをすることにより視聴者に世界観を認識させるという目的も果たしており、『クウガ』の世界観を改めて確認するための必須エピソードとなっている。

……しかし、以降の総集編が、エピソードの導入部(EP:31「応戦」)やスペシャル(EP:46.5「初夢」)であったことを考えると、独立したエピソードなのに出番を消化されたガドラって……やっぱり「可哀相な子」?


【能力】
「ビズンバ・ズザベヅ・ジョブバス(傷の数だけ強くなる)」を信条とする「メ」屈指の強豪怪人。
……その言葉通りに自らグロンギ固有の能力である「超回復能力」を封印し、全身に戦いで負った無数の傷痕を残している。
鬣のような長い髪が生えているせいか、ライオンにも見える外見となっている。
人間体は左目に傷、黒いタンクトップに顎鬚を蓄えた精悍な青年。
名前は前回(EP:16「信条」)の時点で既に登場している。

上記からもわかるように超武闘派で、自らの「ゲゲル」も警官隊を相手に行い、更に現場に到着した五代雄介=クウガの姿を見るや喜び勇んで挑みかかっていった。
特殊能力に優れた「メ」に属しながらも、特筆すべき特殊能力は持たないが、基本となる身体能力が異常に高く、マイティフォームのクウガ相手に互角以上の戦いを繰り広げた(※劇中の経過時間によると約2時間半)。
更に固有装備として腕に巻き付けた鎖があり、これを巧みに利用した隙の無い戦法でクウガの超変身をも封じて見せた。
……しかし、「超回復能力」を封印し腹部に大きな古傷を残していたことが仇となり、クウガの起死回生の肘打ちにより形勢逆転……。
腹部への連打から、普段より貫通力を増した「きりもみ式」強化型マイティキックを受けて破れる。


【関連人物】

我らが主人公。
トライチェイサー2000のインパネを破壊される。
「あっ……オレもごめんなさいだ」

今回は最後のみの登場。
「気にするな」

生命を懸けて「ゲゲル」に挑む仲間にすら冷ややかな視線を浴びせるこの女の真意は……?


【総集編】
特撮によくあるご都合主義やイメージの整合性を欠いた演出から抜け出すべく試行錯誤が繰り広げられていた『クウガ』は、とにかく脚本が上がるのが遅かったらしく、都合3度(本編に限れば2度)作られた総集編に関しても、前述のように『クウガ』に否定意見を持つファンからは批判材料とされる向きがある(他の脚本家が書いたシナリオでも、メイン脚本の荒川稔久氏が雄介の台詞を手直しする等、徹底したイメージの統合を計っていたようだ)。

しかし、そうしたご都合主義を打ち破ることで作られた『クウガ』を傑作と称する声は当時は勿論、現在でも多いのも確かで、また単純に総集編と言っても、上記のように物語の一エピソードとして組み込めるように工夫されているのも確か。

最後に放映された新春SP(EP:46.5「初夢」)では、上記総集編が纏めて放映されており、更に同SPのソフト化作品は『クウガ』のダイジェスト編(入門編としても)として最適なコンテンツとなっている。

【漫画版】
本編よりさらに強さにストイックな性格で、ストイックすぎてどこまで行っても貧弱なリントを見下し、殺す相手としてすら眼中に入れていない。
彼が望むのは同格の相手、すなわち同じグロンギとの殺し合いで強さを競い磨く原初のゲゲルであり、現在のゲゲルには全く興味を持っていなかった。
望むゲゲルが出来ない彼は人里離れた森林で自給自足の生活を送っていたが、その思想を買ったバルバに勝手にゲゲルを始めたビランの粛清を依頼され、それを了承。
街に下りて一度目のビランと接触した際、途端に土下座をして見逃すように頼み始めたビランの姿が、手に掛ける価値も見いだせない程情けなさ過ぎて背を向けるが、
そこに不意打ちを喰らって軽傷を負い、即座に反撃するもそのまま逃げられてしまう。
次は仕留める事を誓いながらその場を離れようとするが、その襲撃でビランに主人を殺された子犬がついてきた事で、奇妙な共同生活を送る事に。
飽くまで自立した生活を送る様に突き放しがらも、不良と子犬が喧嘩になった際は不良を追い払い、傷をモーフィングパワーで治したりと見捨てられない様子だった。
そして同じくバルバからの依頼でビランを探索していた一条から発せられた発見を知らせるバルバのバラに導かれ、津上翔一を襲った後のビランと接触。
今度は容赦せずに処刑を完遂するも、血まみれで倒れる翔一の傍に立っている所を雪菜に見られ、翔一を襲ったグロンギだと誤解されてしまう。
そして怒りで変身した雪菜のアギト・グランドフォームのライダーキックで致命傷を受け、爆散した。





【余談】

本エピソードを受けてトライチェイサー2000のインパネが試作機をイメージした無機質なものから変更された。

「可哀相な子」呼ばわりされるが、実はEP:42「戦場」前半パートで撃退されたゴ・バベル・ダの方が……。

同作ではチーフ助監督を務めていた鈴村展弘氏の初監督作品。
今夜も現場は眠れな~い(※鈴村組は徹夜が多かったらしく、良くネタにされている)!







「ヅギビン・バズザベ・ブパギブバス……ガビゾダボグロブ・ザ!!」

※訳:追記の数だけ詳しくなる……アニヲタ項目だ!!

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最終更新:2023年02月24日 17:02