ズ・バヅー・バ

登録日:2011/04/10 Sun 10:22:28
更新日:2024/02/21 Wed 22:32:57
所要時間:約 5 分で読めます





ジガギヅシザバ・(久しぶりだな)クウガ!

キョグギン・ジャンママ(脅威のジャンパー)……ズ・バヅー・バ・ザ()!!



●ズ・バヅー・バ


演:小川信行

種族:グロンギ族(バッタ種怪人)
呼称:未確認生命体:第6号(B群5号)
身長:204cm
体重:185kg
ジャンプ力:25m(ひと跳び)
走力:3秒(100m)
特色 / 力:素早い動きと跳躍力


ズ・バヅー・バは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
バッタモチーフのライダーを思わせる秀逸なデザインと、初めてクウガを破るという演出により印象づけられた序盤の強敵である。
昭和ライダーでは「元祖」としてタブー扱いされていた『バッタ怪人』の記念すべき第1号である
(それ以前はショッカーライダーシャドームーンドラスなど「アンチヒーロー」としての登場に留まっていた)。

また、物語上でも後に真実が明かされることになる未確認生命体=グロンギの現代における「ゲゲル」……殺人ゲームのババグド・ムセギジャジャ(ファーストプレイヤー)となった怪人でもあり、後に兄のゴ・バダー・バが登場するなど重要な位置付けにある。

性格は不敵な笑みを浮かべる自信家。
ゲゲルの成功を確信して前祝いの景気付けに酒を浴びるように飲もうとしており、ズ故か兄のバダーと比べるとかなり蛮性が強かった。


【ゲゲル】

EP:5:6
「距離」「青龍」

  • ゲゲル:「2日で81人を殺す」

……杉並区で、謎の転落事件が続発。
それは、現代を舞台に「ゲゲル」を開始したズ・バヅー・バの仕業だった。
一条からの連絡を受けた雄介クウガに変身し未確認生命体に挑むも、
新たな未確認生命体はクウガを越える跳躍力を誇る強敵だった……。

……現代における初めての「ゲゲル」を描いたエピソード。
「青の力」ドラゴンフォームの登場編でもあり、
『クウガ』の2話完結、前後編スタイルが本格的に定着したエピソードでもある。

「赤の戦士」を上回る跳躍力を持つ強敵に苦戦したクウガが見せる初めての多段変身。
しかし、能力の勝手が判らずに敗北を迎える前編(EP:5)と、そこから這い上がり勝利を迎えるまでを描いた後編(EP:6)と、
強敵との戦いのみに焦点を絞った見応えある物語が展開する。


【能力】

バッタの能力を持つズ集団のグロンギ怪人。
バッタモチーフにマフラー装備はもはや狙っている。兄に比べるとやや軽装であるが、同じモチーフを持っているため、劇中でも「似ている」と言及された。

キョグギン・ジャンママ(脅威のジャンパー)を自称するだけあって螺旋状に発達した筋肉を持ち、跳躍力と瞬発力は「赤の戦士」マイティフォームを上回る程。
さらに高層マンションの踊り場という自らの能力を最大限に活かせる場所を利用して戦い、クウガを翻弄する賢さを見せる実力者でもある。

人間体はマフラーとパンチパーマがトレードマークのヒッピー風の青年。
貨幣に興味を示したのは後の兄貴への伏線か?

苦手とするのは工場の煙突から出る排気ガス。これは未確認生命体が古代から蘇ったということの示唆……つまりは現代社会が薄汚れているという事実を逆説的に描写したものと言える。

殺害方法は獲物を捕らえて高所に飛び上がった後に勢いを付けて叩き付ける(投げ落とす)というシンプルなもので、遺体にその痕跡が残っていたということから、かなり強い力を加えて落下させていたのだと思われる。


【関連人物】


ゴ集団に属する双子の兄。
サブショグザ(楽勝だ)が口癖の実力者という点に共通点が見られるが、特に兄弟の情愛や因縁などは描写されず。
……進化したグロンギ族にはそうした感情など不用なのだろうか?

  • 椿秀一
いきなりのマッド発言でファンを悶絶させた椿先生は今回から初登場。
何気ない登場の仕方だが、後にイケメン3人組の一人として重要人物に。

  • おやっさん
新時代のおやっさんはライダーの特訓……などはせずにサムいながらも場を和ますシティボーイズの一角だった。
昔の女優を使ったダジャレは中の人のアドリブだが、周囲の若い世代にはリアルに通じていなかったらしい。


【フォームチェンジ】

今回から『クウガ』の売りである「形態変化(フォームチェンジ)」が本格登場する。

「フォームチェンジ」能力を持つライダーとしては『仮面ライダーBLACK RX』が先鞭を付けているが、
リアル路線の『クウガ』ではその意味を深めるべく能力の差別化を徹底的に計ったようである。
……これは、子供心に設定に矛盾した物語を見せられた文芸やスタッフが、自らの疑問に答えを出したいという意味合いもあったらしい。
こうした拘りが『クウガ』の戦闘設定にメリハリを付ける結果に繫がったのは周知の事実。

『クウガ』以前に差別化したフォームチェンジを取り入れた作品としては『ウルトラマンティガ』(及び続編の『ウルトラマンダイナ』)がある。


【余談】

バヅーに限らず、初期のグロンギ怪人は過去のクウガと対戦した経験があるらしく、
雄介が能力を使いこなせていないことを揶揄する発言をしている。

バラのタトゥの女と共に「ゲゲル」の許可を与えていたライターの男(ヌ・アゴン・ギ?)はこの時のみの登場。
後に設定が整理されたのか存在が消えてしまった。


【漫画版】

2014年から月刊ヒーローズで連載中のリメイク漫画では、脚が逆関節になった姿で登場。
股下2m位のすっキモなデザインではあるが、柳田理科雄著「空想非科学大全」に掲載された「何十mも跳躍するサイボーグ」は
この漫画版バヅーに似た超脚長おじさんな形態であり案外理にかなっているのかもしれない。
劇中でも五代の眼前で女性を突き落として殺害するなどの残忍な一面を見せた。
また、人間態はオールバックのワイルドな青年の姿をしている。

登場するや否や走って来た車をワンパンで破壊して止めるという名護さん顔負けの登場を果たし、
原作同様の残虐なゲゲルで白昼堂々大量殺人を開始。

一旦は五代=クウガを追い詰めるものの、原作とは異なりマイティフォームにやられてしまった。

ちなみにメビオとは登場順が逆になっていることに注意。


後に『仮面ライダーリバイス』に登場する仮面ライダーデモンズやその完成版であるオーバーデモンズが使用する「バッタゲノム」も同様のシルエットをしている。



「ゴグザ・ゴンヅギビ・ン・ガゴ・グギギ……ボギ!!」

※訳:そうだ、その追記の青が良い……来い!!

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最終更新:2024年02月21日 22:32