フェレンゲルシュターデン現象

登録日:2011/12/24(土) 00:08:08
更新日:2024/04/09 Tue 13:44:47
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フェレンゲルシュターデン現象とは、ドイツのシュターデン博士が解明した猫にまつわる現象である。


現在を飼っているか、飼っていた経験のある方なら、愛猫がなにもない一点をジッ……と見つめているところを一度は目撃したことがあるのではないだろうか?


この奇妙な行動はなにも日本の飼い猫に限った事ではなく、古くから世界中の愛猫家たちに認知されていることであった。
この謎を解明するため、第2次大戦下の1944年、当時のナチスドイツにて実験が行われた。


仮説のひとつで有力視されたのが、人には簡単に視えないがもしかしたら動物には視えているかもしれないものーー
すなわち猫には幽霊が視えているのではないか、というものである。

幽霊のいる場所は通常より2℃程度気温が低下するという研究結果が出ており(いわゆる心霊スポットで度々観測される異常冷気もこの為と考えられている)、これを元に

温度を一定に保った部屋に猫を放ち、
例の行動を再現させた後、視線の先の部屋の一点の温度を測定する

という方法で実験が行われた。
数十回にわたり実験が行われた結果、視線の先の一点の温度は確かに2℃程度の温度の低下がみられ、
このことから、猫が本当になんらかの霊的存在を視線の先に認めている可能性が高いと結論付けられた。

また、普通の施設内での実験と収容所でおこなわれた実験とでは、後者のほうが猫がなにもない一点を見つめる回数が増加したことが報告されている。


これらの興味深い実験結果は、博士の名前と飼い猫の名前からフェレンゲルシュターデン現象と名付けられることになった。



追記・修正は猫がみつめている先にいる人にお願い致します。






























…ところで貴方の後ろにいるのはだれですか?



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…というのは真っ赤な嘘である。



2ちゃんねるの「何となく怖い現象」というスレにおいて、>>1が
「猫がなにも無い所を睨む現象」と書き込んだところ、
間髪いれずに>>2が「ああ フェレンゲルシュターデン現象のことか」とレスをしたのが元ネタ。

さもよく知られた事象であるかのように>>2が反応したことで、スレを見ていた誰しもが(そういう現象があるのか)、と思ってグーグル先生に聞いてみたところまるでヒットせず、>>2が吐いた真っ赤なであることが発覚した。


まるで息をするかのように“それっぽい”嘘をついた>>2には脱帽である。


【補足】

猫が一点を見つめる行動というのは日常において普通に起こり得る。
実際には猫が何かを見ている訳ではなく、「周囲の音を探ろうとしている」というのが現在の有力な説である。
人間が微かな音を聞き取ろうとする場合、動きを止めて音を出さない様にするのと同じで、
動きを止めて音に注意している様子を、それを見た人が「何かを見ているのでは」と勘違いしたのである。

猫の聴覚は獲物である小動物の足音などを聞き分けられる様に特化しており、人間の可聴域を超えた範囲の音も聞くことができる。

一方で視力は0.1〜0.3しかなく、至近距離ならともかく、遠くを見てもぼんやりとしか認知できない。
猫は動体視力が優れているため動くものは認知できるが、止まっているものは認知できないため、「遠くにある止まっているもの」を凝視するという行動はできないのである。
また、ピット器官の様に熱源を感知する機能も持たないことから、熱の変化を見ることも不可能。


さらに補足として、猫がストレスを感じている時に特定の行動を繰り返す「常同行動」というものがあるのだが、
上述の「音に注意する為にその場にとどまる」を長時間行うのも常同行動のひとつであるといわれている。



追記・修正は貴方の後ろにいる女の人にでも頼んでくださいな。

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最終更新:2024年04月09日 13:44