デュエルアカデミア

登録日:2011/01/27 (木) 03:19:59
更新日:2023/03/14 Tue 14:23:16
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遊戯王GX及び遊戯王5D'sに登場するデュエルの学校であり、GXの物語の舞台でもある。


●目次

【遊戯王GX】

我等が海馬社長によって設立された、海(太平洋)の真ん中にある全寮制のデュエリスト養成学校。
普通の授業も行っているが、錬金術などデュエルにも普通の授業にもあまり関係なさそうな授業もある。*1

学内は中等部と高等部が存在し、個々のデュエルの能力と筆記試験によっての名を冠した3つのコースに分けられ、
各コース毎に寮や制服のカラー、待遇も(相当)異なる。
本来の三幻神のランクを無視してオベリスクが最上で、オシリスが最底辺なのは明らかにオーナーの趣m(ry。

校内にはパックやドローパンを販売している購買部や広々とした大浴場などの施設が存在する。

なお、9月から新学期が始まっていることからここら辺は海外の学校に合わせているらしい。

コース

  • オベリスクブルー
中等部の優秀な人材で構成されたエリートコース。
寮は一流ホテルのように豪華な建物で、食事や待遇*2も格段に違う。
それだけに例外や程度はあれど、他の寮を見下した態度の生徒も少なくない。だが作中ではレギュラーを除くと実力に疑問符のつく人間も多い。
ちなみに女子は成績に関係なくブルー寮に配属されるらしい。第一話にラーイエローの女子生徒がいた?知ら管

主な所属人物は明日香万丈目、ワカ……藤原、吹雪丸藤亮(卒業)、丸藤翔、等。
留学生達やプロデュエリストであるエドも一応はこの寮に所属している扱い。

  • ラーイエロー
中等部出身者と、高等部編入の優秀者が集まる。
作中で全くと言っていい位に関わらなかったが、
寮はペントハウス風のおしゃれな建物で、普通の食事が提供される。ちなみにブルー程ではないがレッドを見下す生徒もいる。

主な所属人物は、三沢大地ティラノ剣山、丸藤翔(二期)。

  • オシリスレッド
高等部編入組で、成績の悪い者が配属される。
落ちこぼれ扱いの上に寮は木造プレハブ風二階建て。人によってはアパートにも見える。しかも他の人には見下される。暗殺教室の3年E組か。
食事もご飯と味噌汁とメザシなど非常に質素なもの。校舎からも非常に遠い。
出席日数については問われないらしく、復学後の万丈目は半ば強制的にこの寮に入ることに。

後に万丈目が一部改築し、専用ルームが完成。
直後に明日香さんやレイが居座った為部屋を譲り、余り使用されなかった。

主な所属人物は、十代、丸藤翔(一期)、前田隼人(中退)、万丈目。
タッグフォースで、コナミくんもオシリスレッドに所属している。

  • サイオウ・ホワイト
GX二期にて誕生した寮。
ブルー寮を白く塗り替えた寮。
テラ子安こと、白の結社総帥、斎王とその取り巻きの寮。
光の結社崩壊後は消滅。

教師一覧


校長:鮫島
教頭:ナポレオン(~3期)、クロノス・デ・メディチ(4期)
実技担当最高責任者:クロノス・デ・メディチ
錬金術担当兼レッド寮寮長:大徳寺(1期)、ファラオ(2期~)
保健・体育科担当兼オベリスクブルー女子寮寮長:鮎川恵美
ラーイエロー寮寮長:樺山
購買部:トメさん
特別講師:プロフェッサー・コブラ
肩書きは不明:佐藤浩二と言う教師もいたが辞任

姉妹校

  • ノース校
周囲は氷に包まれているが敷地内の景観はさながら西部劇のよう。
生徒も無骨な荒くれ者揃いで生徒一人一人がランク付けされている。
江戸川や橘一角の他、漂流した万丈目が一時期所属していた。
校長は市ノ瀬。
本校とは毎年交流戦を行っている。

  • ウエスト校
オースチン・オブライエンの出身校。
本校で特別講師を務めるプロフェッサー・コブラもウエスト校の教員。
オブライエンは傭兵、コブラは元特殊部隊の兵士……校風はなんとなく察することが出来る。
コブラの提案によりデスクロージャーデュエルが行われていた。

  • イースト校
アモン・ガラムの出身校。
ガラム財閥の寄付により懐は暖かいものと推測される。

  • サウス校
ジム・クロコダイル・クックの出身校。
生徒が背中にワニを背負っていても許されるおおらかな校風。

  • アークティック校
ヨハン・アンデルセンの出身校。
初登場時のヨハンはノース校出身だったのだが、一期での描写と矛盾するためか途中で設定が変更されてこの学校が生まれた。

進路

当然プロデュエリストを志す生徒が多いが、成績が優秀な生徒でもスポンサーを見つけるのは困難なのが実情。
その一方で、中には自らプロリーグの立ち上げを夢見る者も存在する。

後進の育成のためアカデミアに残りデュエルキッズスクールの講師を志望する生徒や海外留学を経てアカデミアの教師を目指す生徒も。

その他、デュエル以外の能力を評価されてI2社のようなデュエル関連の企業に就職した生徒、
デュエル大統一理論で有名なアルベルト・ツバインシュタインの下で研究職に就いた生徒もいる。

【遊戯王5D's】

GXよりもずっと未来が舞台だが、アカデミアは健在の模様。

現在では十六夜アキがデュエルアカデミアネオ童実野校高等部、龍可・龍亞が同初等部に所属している。
制服は男子が青、女子が赤のブレザー。

授業内容はデッキ交換、種族統一等を行ってる。
GX時代のようなランク付けは見られないが、「落ちこぼれ→退学!」なんて無茶振りが通りかけるなど相変わらずな面も。

古代の機械巨人は「優秀な教師に贈られるヴィンテージカード」として代々受け継がれている事が判明したが、クロノス先生の物と同じかは不明。
ちなみに教頭も使ったが、弱いカードを見下してるため、生徒から全く慕われておらず、デッキはサポートカードにかなり寄ってる為非常に弱く、67話において遊星にデュエルで敗北した。

78話ではノース校の名がでている。

【漫画版遊戯王GX】

基本的にはアニメと同じだが、屋上や火山に決闘場がある。屋上部分のフィールドはバトルシティ決勝トーナメントの舞台である「決闘塔」の頂上部分を模した「アカデミア・タワー」であり、毎年卒業生の成績上位二名だけが立つことを許される。
そのため「カイザー」亮や「キング」吹雪も立ったことはなかったが、校内の大会で勝ち残った十代と万丈目がここで対戦した。
なお、火山の火口部分の特設ステージは教師陣以外存在を知らなかった。

授業内容に古典があったりと、アニメより設定がリアル。
またアニメほど三つの寮で格差はなく、
アニメと違って食堂は共通だったり、寮の移動も自由、見下す生徒もほとんどいないとアニメよりは普通の学校っぽくなっている。

オシリスレッドの教師として響みどりというオリジナルキャラクターがいる他、デュエルアカデミアの教師採用条件において、
教習実習生はアカデミアの生徒をデュエルで50人抜きをしなければならないなどの設定がある。
また、漫画版ではアカデミア建設者は海馬モクバとなっている。

アニメにおける留学生たちの出身は全て「アメリカ・アカデミア」に統合されている。

【漫画版遊戯王5D's】

デュエル・アカデミア・クイーンズと呼ばれる女子校や、
デュエル・アカデミア・サンクチュアリと呼ばれるサイコデュエリストのためのエリート学校がある。
本校は未登場。

【遊戯王ARC-V】

不審者組レジスタンスであるユートと、「何か」と戦う準備を進めている赤馬零児が、
それぞれ「アカデミア」なる集団の情報を求めている描写がある。

融合召喚使いの紫雲院素良が関係していると零児は確信していたり、
その素良による「遊びでエクシーズ使いを狩っている」というある種の選民思想的な発言など、
明らかにGXを意識したキーワードが散りばめられているが……。

後に融合次元に存在するデュエル戦士養成所「デュエルアカデミア」である事が判明する。*3
刺客として各次元にデュエル戦士や調査員を派遣しており、エクシーズ次元を壊滅へと追い込んだ組織でもある。

現状把握できる人物はアカデミアの全権を握るプロフェッサー赤馬零王、遊矢に似た顔のユーリ、柚子に似た顔のセレナ、そのセレナの護衛であったバレット、派遣された刺客として紫雲院素良とデニス・マックフィールド
また、シンクロ次元のセキュリティを統括するジャン・ミシェル・ロジェもかつてはアカデミアの人間だったが、調査を放棄してアカデミアから離反している。
エクシーズ次元編(100話~)からは更に、エクシーズ次元のアカデミア軍総司令官としてエド・フェニックス、新キャラの双子姉妹グロリア・タイラー/グレース・タイラーが登場。
またアカデミアからの脱走者として天上院明日香をはじめとした遊勝塾所属のデュエリストが登場。(エドと明日香はいわゆるスターシステムでの登場である)

教師と思わしき幹部格の存在や学生服を着たデュエル戦士の姿が見られ、
デュエル戦士達の服装は赤色・黄色・青色と古参の視聴者にはどこかで見たであろう光景も見え、
明らかにGXにおけるアカデミア本校を意識していると思われる。

41話にて「オベリスク・フォース」なる部隊が存在している事が判明した。
見た目は騎士の装いにオベリスク似のマスクを装備している。

104話で明らかになったことによれば、融合次元の子供たちは中学校に通う年齢になると一斉にアカデミアに入学する。
しかしそれだけでなく、アカデミアの息のかかった警備員が街に巡回しており、入学しているはずの年齢の子供を見つけると強制的にアカデミアに送り返される
初犯なら1月程度の再教育プログラムで済むようだが、明日香の回想シーンでは明日香に脱走を進め共に逃げてきた女子生徒までも問答無用でカード化されてしまった。
そして、アカデミアへの入学は融合次元における「常識」であるようで、一般人は誰一人疑いすら持っていなかった。
更に入学した生徒たちは、デュエル戦士になるための非常に厳しい訓練を行わなくてはならず、落伍者も少なくないようだ。
生き残らなくてはならず、外に逃げることも非現実的…ということから、素良からは「牢獄」と評されている。

そうして育成された若いデュエリストは、他次元への侵略戦争として派遣されていくことになる。
素良の上述の「ゲーム感覚」という意識は他の学生にまで蔓延しており、何人カードにしたかを嬉々として比べあうという、当人は何の罪の意識も持っていない異常な価値観がうかがえる。
とはいえアカデミア側にはカード化状態を元に戻す技術が存在し、最終的には理想郷にカード化した人々を転生させるつもりらしいので殺戮行為を行っているというわけではない。*4

多感な時期の生徒たちを一か所に集め、閉鎖的な環境で特定の価値観を植えつけ英才教育を行う…というその実態は、
呪術的な要素の無い、本来の意味での洗脳に極めて近いものであり、同時に非常に理に叶った手段でもあることから少なからず視聴者を恐怖させた。
洗脳の影響は強く、離反したセレナや明日香も、本格的に離反するまでは「デュエリスト同士が真剣勝負をしたら、負けた方が命を失っても仕方ない(アカデミアでは、デュエリスト=戦士であるため)」という考え方自体には疑問を持っていなかった。

明日香をはじめとした、そうした実態に反感を抱き脱走した学生は現在、榊遊勝が開いた「遊勝塾」に身を隠し、デュエルを学んでいる。

零王が零児の元から姿を消し、本格的にアカデミアでの活動を開始したのは3年前だが、10年以上前に脱走したロジェが零王の名を知っていることからそれ以前からアカデミアとの接触を行っていたようだ。
というか、上述程の実態を常識のものとするには時間がかなり必要であることから、零王がいつから接触を持ったのか、彼が来る前のアカデミアはどうだったのかも注目される。

エクシーズ次元を襲撃する為に送り込まれたデュエル戦士やアカデミアの教員達が「古代の機械騎士」や「古代の機械工兵」を使用し、オベリスク・フォースも「古代の機械猟犬」等のカードを使っており、アカデミア内では【古代の機械】を多用している。また、デニス・マックフィールドのデッキにもオベリスク・フォースと同じカードが一部だけ投入されていた。

ズァーク撃破後は零王の目的が事実上頓挫したのと、実情が全次元に割れたこと、そしてズァークの大暴れで施設が倒壊したこともあって組織としても学校としても機能停止している。
ちなみに零王はアカデミアに残り、現在は融合次元の技術を研究して遊矢・柚子に統合された4人を分離する方法を研究している。

【余談】

遊戯王Rにおいて(アニメではドーマ編で)社長がデュエルアカデミアの創立をほのめかす発言をしていた。


そんな多くのシリーズを跨いで登場していたデュエルアカデミアだが、HISTORY ARCHIVE COLLECTIONにてまさかのOCG化を果たす。

《デュエル・アカデミア》
フィールド魔法
(1):フィールドのモンスターの種族によって以下の効果を得る。
●戦士族・獣族・炎族:1ターンに1度、自分が罠カードを発動した場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
●恐竜族・海竜族・雷族:1ターンに1度、自分が魔法カードを発動した場合に発動できる。
相手に1000ダメージを与える。
●機械族・天使族・悪魔族:1ターンに1度、自分がモンスターの効果を発動した場合、
自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力は1000アップする。
特定の種族のモンスターが存在するのを条件に、特定の種類の自分のカードの発動をトリガーに発動する3種類の効果を持っているフィールド魔法。
EXデッキのモンスターを扱えば広い種族のモンスターを採用できるとは言え、全ての効果を扱うのは難しいのでどれか1つ、多くても2つに絞って使うのがベター。

1つ目の効果は相手のカード1枚を破壊。条件は戦士族・獣族・炎族がいる時に罠カードを発動させる事。
分かりやすくアドバンテージを稼げる効果だがトリガーとなるのが罠カードなのでどうしてもワンテンポ遅くなるのが難点。
地味に約13年ぶりの炎族を指定する効果でもある。どんだけ放置されてたんだ炎族

2つ目の効果は相手に1000バーン。条件は恐竜族・海竜族・雷族がいる時に魔法カードを発動させる事。
同名ターン1制限のないバーンとしては破格のダメージ量で、発動トリガーも魔法カードと緩いためセルフバウンスによる使い回しも不可能ではない。
とは言え該当種族のモンスターは傾向としてビートダウン寄りでセルフバウンスに長けた種族でもないので無理にループを狙うよりは追撃のダメージソースとして利用するのが無難。

3つ目の効果は自分のモンスター1体の攻撃力を1000アップ。条件は機械族・天使族・悪魔族がいる時にモンスター効果を発動させる事。
直接アドバンテージに繋がるものではないが、該当種族のモンスターは戦闘に長けたモンスターが多く、モンスター効果をトリガーにするので別途カードを用意せずとも発動が狙えるのが強み。

ちなみに効果のデザインはGXの主要キャラクターの使用する種族・属する寮とそのイメージカラーに対応する三幻魔を強く意識しており、
1つ目の効果は
オシリスレッド
2つ目の効果は
ラーイエロー
3つ目の効果は
オベリスクブルー
となっている。


追記・修正は、デュエルアカデミアの入試で筆記試験と実技試験を共にクリアした人がお願いします。

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最終更新:2023年03月14日 14:23

*1 アムナエルは十代の融合戦術を錬金術と称していた、また錬金術は古代エジプトが発祥の地であり、この世界のデュエルモンスターズのルーツは古代エジプトの神官の精霊や魔物を従える魔術で、錬金術師であるアムナエルはかつてエジプトで錬金術の調査を行っていた事を考えると魔術的な繋がりがあるのかもしれない。

*2 修学旅行ではラー・イエローが温泉旅館、オシリス・レッドは野宿に対してオベリスク・ブルーは高級ホテル等

*3 41話のサブタイトルとして使用されており、83話では素良のデュエルディスクで確認できる。

*4 二次創作界隈を中心に誤解されがちだが、カード化と言っても「魂の牢獄」などのような「カードへの封印」ではなく、相手を融合次元に転送し、その証明として写真を印刷したカードを残すというシステムである

*5 ウォーター・ドラゴンの素材となるハイドロゲドン、オキシゲドンは恐竜族なのでこちらにも当てはまると言える。