デルフィング

登録日:2010/05/09(日) 13:57:35
更新日:2023/11/13 Mon 23:50:52
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運命が友情を引き裂くとき
古の巨兵が目を覚ます


ブレイク ブレイド』に登場する機動兵器『魔動巨兵(ゴゥレム)』のひとつで、
主人公ライガットの搭乗する古代の(アンダー)ゴゥレム。




【デルフィング(第一形態、第二形態)】

保有国/クリシュナ王国
全長/11メイル(約8.9m)
生産形態/推定ワンオフ機体
搭乗者/ライガット・アロー
主な武装/大剣、ランス


王都ビノンテン郊外の石英採掘場から発見された、推定千年前の古代ゴゥレム。

発見された当初の未整備、風化状態で既に各国の最新機鋭を凌駕しており、
尋常ではない靭帯馬力半端じゃない加速・跳躍力を有しているため、ゼス率いるワルキウレス部隊を戦慄させた。

その反面、初期の装甲は腐食により対人散弾ですら貫通してしまう程に脆弱となっていた。

コクピットモニターには日本語と英語(いずれも作中の人間にとっては未知の文字)で表記されるため登場人物にはチンプンカンプンだが、
「予測臨界時間」などは赤いゲージやアラビア数字(こちらは作中世界と共通する)でも表示されるため、これを参考にする形で運用される。

ライガットによって初稼働させられた時は錆を纏った鉄色だったが、
戦闘後にシギュンに改装され白と黒を基調としたカラーリングを施され、見た目から「黒銀のゴゥレム」と呼ばれていた。
胸部装甲には古代文字が刻まれていて、その言葉の意味は『運命に抗おう』。

操縦に魔力を必要としない、緊急時には自動稼働システムが働く、
機体内部は解析できない程の高度な技術で作られた部分もあれば稚拙としか言い様のない精製部位も混在する、
魔力を持たないライガットが乗ると反応し操縦可能となる一方、魔力を持つ人間には一切反応しない、というか人間として感知できていない節がある、など謎の機体。

外部冷却システムの破損により稼働時間制限があり、
急激な連続稼働時間は10~30分が限界で、停止後24時間は稼働不能となる。

発見した時点で機体名は確認できず、後に北欧神話の魔剣の名を由来に持つ「デルフィング」の名を授けられた。

ライガットからの愛称は「デル」。

用いられている技術が全くの未知であるためデルフィング本体は改修どころか修理すら不可能
かつ、何の装備もない本体だけの状態で発見されたこと、
その馬力ゆえに重量増加はまるで苦にならないこと、
クリシュナにシギュンという優れた技術者がいたことにより、
ひたすら外装を追加する形で運用されるのが主人公機としての特徴となる。
また、作中現代の標準射撃武装であるプレスガンは魔力に依存することから使用できないため、格闘戦の比重が大きい。


特徴的な形状や性能等からゼスには異形と言われ、トゥルからは邪険にあしらわれ、
ナルヴィからは『壊れた刃(ブレイクブレイド)』と蔑まれ、
ボルキュスからは『破壊を象徴する刃(ブレイクブレイド)』など好き勝手言われる可哀相な機体である。
最近では『クリシュナの英雄』とも呼ばれる。 


【第三形態:多重装甲モード】
武装/盾(両腕部)、大剣、長剣

中破したファブニルの装甲を寄せ集めて急造された防御力重視装備。
ゴテゴテに鎧を武装した上半身は稼働不可であり、本来の格闘性能は80%もダウンしているが手動で外装パージ可能。
強大な石英靭帯を持つデルフィングなればこそ可能な装備であり、周囲の見解からすれば「立ってるだけで異常」なほど。
しかしデルフィングの運動能力を以てすれば、その重装甲をものともせず高速で突進、
体当たりひとつでゴゥレムをバラバラに粉砕できるという「鎧袖一触」を絵に描いたような恐るべき兵装と化す。


【第四形態:新多重装甲モード】
武装/重長槍、長刀(イーストシミター)、三節棍、投擲爪(ネイルダーツ)

デルフィング専用装備として多大な費用を懸け開発された新造武装。
多重装甲を改善する形で実現され、より生存率を向上させるために防御面の特化以外にも格闘武装の強化を主軸に設計された。

最大の特徴が右腕に装着した余りにも巨大すぎる「重長槍」である。

得物として到底扱えないその巨大な槍は腕に固定。
ボディにも三層まで積層させた「固定フレーム」を追加装備することで右腕を封じる代償に機体自身を突撃槍と化し
前形態以上の突撃能力を実現している。

またある程度の損傷で使用不可能と判断した時には外装の着脱により元の高機動型に戻り、
通常の近接武器による戦闘にも移行可能。


【第五形態:王都防衛用3型多重装甲モード】
武装/巨大手裏剣(スローイングブレイド)、投擲爪(ネイルダーツ)、大剣、イーストシミター

直前の戦闘不能・落下によるダメージで一部部位が損壊し、不可逆の性能低下が起こり始めた状態。
とにかく特徴的なのは「巨大手裏剣」としか言いようのない両手に備わった異様な投擲武器。
人柱(サクリファイス)作戦による不意打ちで放った一撃でボルキュス率いる数十機の本隊をボルキュス除き一掃、その後一騎討ちでデルフィングの左手首を失いながらもボルキュス打倒を果たし、クリシュナ王国を勝利へと導いた。

【第六形態】
武装/イーストシミター、鞘、投石器

ボルキュス戦にて失った左手首の代わりにシギュン考案の投石器を取り付けた姿。
マントを左肩に纏い、その姿はさながら歴戦の強者である。シギュン曰く機体の機能は当初より大分劣化してきているらしいが、
劇中、対レクシアス戦にて片手二刀流などという訳の分からんものを披露するなど、いまだ古代ゴゥレムの圧倒的な性能でその面影は感じさせない。
(ぶっちゃけデルが劣化していくのに反比例してライガットの操縦技術が向上しているので読者にはイマイチ感じづらい)


◆劇中での活躍


魔力を持たないライガットの搭乗により千年の眠りから醒め起動。
ゼス率いるワルキウレス強襲部隊に王都を攻撃されるもその驚異的スペックで初の戦闘を撤退まで追い込んだ。

再度アタックを仕掛ける敵部隊を相手にランスを振って戦ったり超重量大剣で装甲をガードするなど、
デルフィングなればこその無茶苦茶な戦い方で生き残ってきた。

兵力消耗戦を続けてきたゼス達の最終攻撃に備えて【多重装甲モード】へ強化し、
奇襲の下にワルキレウス部隊の一人のアルガスを速攻の一撃で葬り、ゼスにも一瞬の機転を利かせたことで勝利する。

その後も【新多重装甲モード】を装備され、
『第一独立戦隊』の一等重騎士に配属されたライガットと共にアテネス軍と戦闘行動を繰り広げる。

大重槍の吶喊で微塵に破砕し、三節棍の一振りで脳天を粉砕。
ネイルダーツの嵐で殲滅するなど戦場を蹂躙しボルキュス軍を撤退に追い込んだ。


余談だが検索してトップに出てくる携帯サイトのデルフィングのFlash待受画像がカッコイイ。


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最終更新:2023年11月13日 23:50