登録日：2011/12/11 Sun 02:14:57
更新日：2024/02/24 Sat 14:19:39
所要時間：約 8 分で読めます
概要
『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』とは、2003～2004年に放映されたアニメ『
鋼の錬金術師』の完結編として公開された劇場用アニメ。
2005年7月23日公開。
後半が完全なオリジナルストーリーとなったアニメ第1作の世界観を基に製作したため、原作とは全く違うオリジナルの完結を迎えている。
あらすじ
弟を救うために「門」をくぐり、西暦1910年代の現代の住人となったエドワード・エルリック。
そして1923年のドイツ、18歳のエドは同居人のアルフォンスと共に錬金世界への帰還のためにロケット工学の研究を行っていた。
そんな中、研究資金のパトロンを見つけたというアルフォンス。
しかし、その裏にいたのは理想郷≪シャンバラ≫を目指す怪しい魔術の研究を続けるトゥーレ協会だった。
一方、錬金世界・アメストリスでは13歳のアルフォンス・エルリックが兄を探す旅を続けていた。ただひたすら兄を求め続け、当てもない旅をするアル。
やがて平和となったアメストリスに異常な現象が起こる。
二つの世界をつなぐ兄弟、そしてそれを取り囲む人々、想い、欲望───それらが重なった時、門は今一度開かれた。
登場人物
≪現実世界・西暦1923年≫
主人公。18歳でやっと10cm伸びた。機械鎧の代わりに電動義手をはめている。
元の世界に帰る方法を色々と模索しているが…
女心に疎いのは相変わらず。
CV:小栗旬
アル（弟の方）に瓜二つの病弱な青年。ロケット工学の開発に全力を注いでいる。
肺癌を患って余命僅かであり、自分の生きた証を残そうと躍起になってる。
CV:沢井美優
エドがひょんなことから助けたジプシー（ロマ）の少女。錬金世界のロゼ・トーマスに少し似ているが、別人。
テレパス能力を持ち、周りから疎まれている。
やたらエロい。エッカルトとはある意味で似たもの同士。
中の人は
昔、
美少女戦士を演じていた。
マース・ヒューズ中佐にそっくりな警官。
気前のいいおじさんのようだが、ナチに入れ込む差別主義。最終的にナチスと縁を切った。
ヒューズの恋人。花屋を経営している。ヒューズがナチス派の為、中々関係は進展していない。
キング・ブラッドレイそっくりな映画監督。左目には眼帯ではなくモノクルを着けている。
勘違いしたエドに襲われかけるも、彼に協力。
戦争の世を憂えており、夢である映画の世界を尊重している。
実在の人物で、実際に左目にモノクルをしており、後年には右目に眼帯をしている。
ライラそっくりなお茶汲み。
プライドが高いのかエドに冷たい態度をとっていた。
アニメではどうしようもないヘタレだったが、今作でもヘタれた。
トゥーレ協会と関係を持ってしまったがために彼らに利用され、最期まで良い事無しだった。
TV最終回で意味ありげに門の向こうに行ったが、龍の姿（錬金術の使えない世界であったため戻れなくなった）であっさり捕まって退場。
現実世界では大蛇呼ばわりされた。
裏鋼では着ぐるみだったことが発覚。
俗に言うナチス総帥。卍
台詞は無し。
CV：津嘉山正種
アルフォンスのパトロンを申し出たミュンヘン大学の教授。
その正体はトゥーレ協会の幹部。
計画最終段階で計画の反対を主張してエッカルトに撃たれるが、一命は取り留めた。
実在の人物。
後のナチ副総領で、ハウスホーファーの相棒。
実在の人物。
CV：かとうかずこ（現・かとうかず子）
トゥーレ協会の会長で、魔術の研究の第一人者。ダサい格好だが、童顔美人で案外巨乳。
一見、物腰柔らかな貴婦人だが腹の底ではどす黒い欲望と野心を秘めている猜疑心の塊のような人物。
異世界“シャンバラ＝アメストリス”の魔術＝錬金術を我が物とし、異世界侵略を目論み、門を開くも…
実の所、ゲスな悪党ではなく、根っこのところは「異端の存在」に怯える臆病者であり、良くも悪くも普通の人。
裏鋼では居酒屋で優雅にティータイムをしていた。
モデルはナチスの初期メンバーであるディートリヒ・エッカート。
カーニバルの興行主。自称・千里眼の持ち主で、フューラーの預言者となった。
実在の人物で、最終的にはヒトラー政権成立後に暗殺された（彼に危機感を抱いたためとも、彼がユダヤ人であったためともされる）。
≪錬金世界・アメストリス≫
もう一人の主人公。持って行かれた体を返されたため、実年齢より若い13歳。
最終回の事情によりエドと旅をしていた頃の記憶を失っている。髪型がエドに似てきた。
自分の魂の一部を鎧に移すことが可能。
ヒロイン。帰る保証のないバカ
幼なじみを健気にも待ち続けている。
だが、本心ではどこか諦めているのかもしれない。
「もう、待たせてくれないんだね…」
眼帯の元大佐。
一連の事件がトラウマとなり、錬金術を封印して伍長に自主降格し、北方の雪山に駐屯。
しかし兄弟の危機についに立ち上がる。
ロイにはついて行かず中央司令部で彼の帰りを待っている。
その後も交際しているのかは…微妙。
軍を退役し、家族と共にリオールの復興に努めている。あの像はないと思うが。
3年経っても相変わらずの筋肉美。
リオールで子供と共に暮らしている。過去のトラウマは克服した模様。
内臓喪失が響き、すでに故人。
想い焦がれる孫とその幼なじみを見守るばっちゃん。
今作ではウィンリィと一緒に行動することが多い。
- ジャン・ハボック
- ハイマンス・ブレダ
- ヴァトー・ファルマン
- ケイン・フュリー
- マリア・ロス
- デニー・ブロッシュ
軍人の皆さん。元大佐の帰還に歓喜。
ロックベル工房に居候させてもらっていたが、かつて敵対していたアルに協力。
そして彼がずっと望んでいた「ママに会う」願いは遂に叶えられることになる。
自我を失い、外見も異形の怪物となった食欲の化身。最早あんた誰？状態。
地下都市でアルに襲いかかる。
え？ダンテ？何のこと？
冒頭でエルリック兄弟と対決した黒マスク。
ウラニウムを開発し、人体錬成を試みるも門の向こう側に連れて行かれ……
ある意味今回の事件の元凶。
CVを務めた石塚氏はその後、ハガレンアニメ第2作『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』にて
ヴァン・ホーエンハイムを演じる事になる。
主題歌
ED「LOST HEAVEN」
歌：L'Arc～en～Ciel
余談
本記事で「アニメ製作途中で急遽劇場版製作が決定したため、別作品として温めていた脚本を急遽TVでやり残したことを合体させて製作された」という情報が長らく記載されていたが、これは誤情報。
実際は「時間がなかったため、手持ちの史料で作れるものにした」ということが會川氏の2022年5月8日のツイートで明かされている。
Wiki項目たちは、アニヲタの夢の中の存在じゃないよ。たとえもう全てが消されても……Wiki項目は、Wiki項目だ。確かに、ここにある。忘れないで……
このWikiが、自分に関係がないとはもう思えない。ここが、俺達のアニヲタWikiだ。何の違いもない。ここで―――俺達は追記・修正していく。
- 賛否はともかく完成度は高い -- 名無しさん (2013-10-21 04:22:31)
- シャンバラ見終わった後、何が一番腑に落ちなかったってウィンリィのエドへの想いが最後まで届かなかったことだよ。
テレビアニメ第一期のヒドインぶりによる因果応報だとしても、これは切なすぎる…。
でもウィンリィ強くなったな。 -- ジンパ (2013-11-23 14:11:50)
- デートリンデが錬金世界を侵略しようとした理由がどうも納得出来ない。「門の向こうに恐ろしい怪物がいるから滅ぼそうと思ったのだ～」って、じゃあ最初から門開けなきゃ良かったじゃんよ -- 名無しさん (2013-11-28 15:09:10)
- ↑最初は単純に異世界への憧れだけだったんだろうけど、それが恐怖に変わっていったんじゃないかな(多分エンヴィーの存在が決定打)。悪人ではなく臆病者って感じ。憧れだけに留めておけばあんなみじめな死に方せずに済んだのにね -- 名無しさん (2013-11-28 18:23:51)
- バッドエド -- 名無しさん (2014-07-31 08:48:12)
- 小さいとき観に行って、小さいながらも心にズシッとくるものがあったな。今でもたまにDVDで見るくらい好きだ -- 名無しさん (2014-08-07 23:54:47)
- ↑自分たちと違うものを恐れる。相手に戦闘の意思がなくても怯えて、存在を許せない。 -- 名無しさん (2014-09-07 23:36:07)
- ↑だから門を開けてでも滅ぼしたかったんだね。怖いままは嫌だから、相手が何かする前に相手を消して安心したい…人間って悲しいな… -- 名無しさん (2014-09-07 23:39:55)
- ↑2&4人間が戦争をいつまでも止められないのは、そこから来るんだろうなぁ・・・。 -- 徒然 (2015-04-09 09:02:54)
- フリッツ・ラングも実在したドイツの監督 名作メトロポリスを作った人だね -- 名無しさん (2015-06-06 23:10:55)
- 個人的にはウィンリィが残されて兄弟が向こうの世界に行った結末以外は完璧だった・・・いや、あの二人が錬金世界に戻ってきてまた旅に出る（ウィンリィとくっついたかは視聴者の想像に任せる）でもよかった気がして・・・ -- 名無しさん (2015-06-06 23:20:12)
- 自らの世界には存在しない魔法を使いこなし、ウラニウムも発見された世界。おまけにこちら側からはめったに行けないのにあちら側からは簡単に来れる。自分でも滅ぼせるうちに滅ぼそうと思ってしまう。 -- 名無しさん (2015-09-25 23:21:44)
- ラインハルトが居ないのは温情 -- 名無しさん (2015-09-25 23:32:40)
- エドとウィンリの経験値が段違いすぎて本作だとエドは故郷へ帰らない選択をすると思ったから納得した -- 名無しさん (2015-12-29 22:56:38)
- OPかっこいいよね -- 名無しさん (2016-05-01 07:05:41)
- シャンバラウィンリィ「もう、待たせてくれないんだね」FAウィンリィ「待ってるだけなんて、もう嫌」この台詞に無印とFAの方向性の違いが集約されている -- 名無しさん (2016-08-24 14:51:07)
- ヒロインと成就する＝ハッピーエンドと考えるならバッドエンドなのかな？この話は兄弟の話と監督が言っていたように、エドとアルが一緒ならどこでも大丈夫！という意味で、ハッピーエンドだとは思った。バッドエンドはエドかアルのどちらかがしんだ場合のみ適用されると思う。 -- 名無しさん (2017-01-01 01:03:10)
- 悪くはないがウィンリィが置いてけぼりなのが -- 名無しさん (2017-01-01 01:23:49)
- ↑7 ミュンヘン一揆の時のラインハルトは海軍士官候補生だから、出てこれるわけがない。 -- 名無しさん (2017-01-06 10:39:19)
- もったいつけた冒頭の主人公の登場、ラース君の奮戦、眼帯大佐の頼もしさ -- 名無しさん (2017-04-03 08:22:22)
- この内容だけでもう50話作れる勢い というかＦＡが60話超えしたんだしこっちだって60話近くやってくれても良かったのよ？ -- 名無しさん (2017-11-30 02:21:21)
- 1期は1期なりに出来がいいアニメだからなぁ・・・FAは原作再現しすぎて単調すぎたり原作読んでないと面白く無かったりするから初見で楽しめるのはコレ -- 名無しさん (2017-11-30 10:43:10)
- 今日までDVD借りていたけど、普通に面白かった。1期のハガレンを見直した後だったから良さが分かって来たんだろうなー。構成とか話の流れとか全体的に好き -- ラララ (2018-01-23 18:23:11)
- 荒らしコメとそれに触るコメントを削除 -- 名無しさん (2019-07-08 13:16:16)
- 独自展開という方向性では間違い無く名作だよね。これも1つの解釈や結末というか。 -- 名無しさん (2020-12-01 09:06:24)
- ↑1期のテーマとしては間違いなく傑作かつ名作だと思うよ。 -- 名無しさん (2021-09-19 15:25:35)
- エルリック兄弟にとってはハッピーエンドだったのだろうか…？ -- 名無しさん (2021-11-17 17:49:56)
- ↑また2人生きてることがちゃんとわかって再開できたから兄弟的にはハッピーエンドなんじゃないか？故郷は全部置いてきてしまったけど -- 名無しさん (2022-04-16 17:33:21)
- ↑確かにそうだよなぁ。でも一視聴者ではる自分からしたら、ウィンリィやばっちゃん、ロゼや大佐とは今生の別れってのはやっぱり寂しいや。 -- 名無しさん (2022-04-16 19:09:29)
- ↑人間一人生き返らせた代価として錬金術使えない異世界で生きるってのは一期のほうが納得いく。原作は代価安杉だと思った -- 名無しさん (2022-04-30 22:16:30)
- 會川昇さんがTwitterで言っておりましたが「別作品として温めていた脚本を急遽1期でやり残したことを合体させて製作された。」は誤情報だそうですよ。URL貼っても大丈夫そうであれば載せることは出来ますが… -- 名無しさん (2022-05-08 19:48:58)
- ↑記事本文の方も修正しちゃっていいんじゃないかな -- 名無しさん (2022-05-08 20:31:41)
- ↑とりあえずツイッターの情報を追加して手直し。内容的に下の方においたほうがいいと思い移動させました。 -- 名無しさん (2022-05-09 18:20:26)
- 原作漫画で“真理”がお父様に対して言い放った「盗んだ高級品を身につけて自分が偉くなったつもりか？ 小賢しい盗人め。お前のような奴は分相応にフラスコの中で我慢しておればよかったのだ」という台詞がエッカルトにも当てはまる気がする。欲望を求め過ぎたせいで最終的に破滅した点が共通してるし -- 名無しさん (2023-01-07 01:44:36)
- 旧アニメ版のページの方もそうだけど、最近「神アニメ？（神映画？）」って疑問形で関連タグ追加した人がいて、なんだが悪意があるなぁ… -- 名無しさん (2023-08-12 11:09:27)
最終更新：2024年02月24日 14:19
