羽佐間翔子

登録日:2012/04/27(金) 20:03:14
更新日:2023/09/19 Tue 16:00:30
所要時間:約 5 分で読めます





私は、あなたの帰ってくる場所を、守っています…



蒼穹のファフナー』シリーズの登場人物。

CV:松来未祐(舞台版でも担当)





※この項目はネタバレを含みます。未見の人は注意してください。





■人物像
儚げな雰囲気をした、おとなしい少女。
遠見真矢とは幼いころからの親友である。
幼いころからの肝臓の持病の影響で、激しい運動ができない。
そのため、学校に行けない日も多い。
真矢がしてくれる土産話を聞くたびに、皆と日々を過ごせる真矢を羨んでいた。

過去に真壁一騎に救われたことがあり、彼に好意を抱いている。
また、春日井甲洋から好意を抱かれている。本人は気が付いていないが。
天才症候群によって得た才能は「架空構成能力」。
わかりやすく言うなら、妄想りょ…想像力のこと。
病床で皆と仲良く遊ぶ様を夢見ていただろうことは想像に難くない。
因みに持病のせいで肉類が食べれない事が原因でよく肉類を食べる想像をしていたらしく、知らない間に涎が垂れそうになっていた事があったらしい。
「お肉…(ジュルリ)」

病弱ではあるが、ファフナーパイロットとしての適性は一騎に次ぐほど高い。
ファフナー搭乗時は「攻撃的で激情的」になる。その原因は一騎への愛情が全面に押し出されることで、それが原因で総士の命令を無視する危険性もあった。
また、「架空構成能力」の力で操作が難しい空戦仕様の機体を使いこなす。
(ファフナーの操縦は「ファフナーと一体化」する必要があり、空を飛ぶ機体に乗るには空を飛ぶイメージを受け入れられなくてはならない。)
小説版でテストパイロットに選抜された際のシミュレーションで、一騎を大幅に上回る跳躍(というより飛翔)を見せ、思わず一騎が教官にまだ降りてこないのか聞いたほどの"飛翔"だった。翔子曰く、「その状態へ移行する」のではなく「自分はすでにその状態である」と思い込み没入する、とのこと。
前述の持病によってたびたび死にたくなるほどの苦痛を体験しているために「痛み」に対する耐性がとてつもなく高く、「もう無理だというところまで押してみろ」という壁を押すようなシミュレーションで、壁を押した瞬間マークゼクスが盛大に破損(両腕が一瞬で圧潰し、勢いのまま壁にぶち当たった頭部も損壊)。シミュレーターを緊急停止するという緊急事態になったが、翔子本人は何があったのかどころか自分が何をやらかしたかすらわかっていなかった(ちなみに一騎の場合は両腕に脱臼相当の痛みを感じるまで押していたが、これでも容子は充分驚いていた)。
この一件でマークゼクスのパイロットにほぼ決定し、同時に一騎のマークエルフとのツインドッグも検討される。

黒髪ロングのストレート、病弱設定。彼女がヒロインだと思っていた人は結構いるらしい。


■劇中での活躍
他の島の子供たちと共にパイロット候補生となる。
病弱な彼女でも、仲間と共に時間を過ごせることを心の底から喜ぶ。
特に憧れの一騎のそばにいられることは喜びだった。報われない甲洋

5話にて、一騎が新国連軍の艦隊を救助しに向かうシーン。
「必ずこの島に戻ってきてね。その時には、私がここでアシストするから」
「必ず戻ってきてね。約束だよ」
「私は、あなたの帰ってくる場所を、守っています…」
そう言って、一騎の居場所を守ると約束する。
甲洋の目の前で。かわいそうな甲洋…。




以下、ネタバレのためステルス。
6話「翔空〜ぎせい」
5話終了直後の予告の時点で、悪い予感を視聴者に植え付けた。
OPの最初の映像の意味を知った人には余計にキツイが。
一騎が人類軍の救援に向かっていたため、動かせるファフナーがない竜宮島。
そこに襲来する新たなフェストゥム(スフィンクスC型種)。
一騎は既に交戦中であり、帰島は難しい。
「約束は一人だけのものじゃない」という総士のポエムを体現するかのように、翔子はマークゼクスに乗り込む。
マークゼクスはそもそも新国連に引き渡す予定の機体で、有力な装備はなかった。
さらに、襲来したスフィンクスC型種の特性は強靭な防御力にある。
ゼクスの攻撃では、歯が立たないことを知った翔子。
フェストゥムをワイヤーで固定して、島から引きはがそうとする。
しかし、接近したことで機体をフェストゥムに同化され始める。
フェストゥムから離れない機体。『役に立たない』脱出ポッド。

「皆城くん…わたし、フェンリルを使う…」

翔子は自爆用爆弾であるフェンリルを作動させる。 
翔子の母・容子と翔子の回想が走馬燈のごとく表れる。 

そして―――――――――  


一騎と戦場で肩を並べる約束は、ついに叶わなかった。
なお、このシーンでは「フェンリル 解除コードアクセス不能」という機械音声が流れている。 
おそらく総士は、フェンリルを解除しようとしたのだろう。 


■人物関係

  • 羽佐間容子
養母。翔子は実子ではないが、実子と変わらない愛情を注ぐ。
翔子も母親を本当に慕っている。
6話でファフナーに登場する際に、翔子は激しい言葉をぶつけてしまうが…――


好意を抱く相手。
昔、体調を崩したところを一騎に救われ、その時に一騎を好きになった(ドラマCD「NO WEHERE」参照)。
小説版では、念願の一騎とのツインドックを果たす。


親友。共に一騎に好意を抱いている(互いが恋敵であるという認識はない)。
持病の治療のため遠見医院に訪れていたから、交流ができたらしい。


好意を抱かれている相手。
甲洋の不幸要因のひとつ(翔子が悪いわけではないが)。
20話のネタバレ注意
「翔子がいない」ということへの感情を再認識することで、甲洋はスレイブ型に覚醒する。
彼女は確かに「もういない」が、この事実は彼女が「竜宮島にいた」証なのだろう。


ファフナー界随一の不器用な男。
翔子の戦いを本当は評価しているにも関わらず、悪評をふりまき、墓を汚した。
(ファフナーパイロットや島を守るためであり、悪意は決してない)
もうちょっとやり方があっただろ…と思えるのが、彼の不器用と呼ばれる所以だろう。


翔子が亡くなった後、容子のもとに引き取られた少女。養子となったため、面識はないものの翔子の義妹となった。
スパロボなどで翔子が生き残る展開では翔子に『妹』として受け入れられ、良い姉妹関係を築いていくことも。


同じように病を抱える人間として遠見医院に通院しており、面識がある。
「私が学校に行っても、居場所なんかないかも」と嘆く翔子に
「そばにいてくれる友達、大切にしないとな」とアドバイスする。



■ゲーム
スパロボシリーズでは毎回斜め上の展開で生存する事に定評がある。
スーパーロボット大戦K
フラグ次第で生存「は」可能である。
海…サイッコー
生存フラグを立てると、カイジ(ガン×ソード)によって救出される。
ただし、翔子の離脱が15話であるのに対し、復帰は31話。
20話近く竜宮島に帰らずに、カイジと海を巡ってた事になる。
ファフナーの物語は翔子の死が重要な要素であるので、この離脱は仕方ないのかもしれない。
翔子が竜宮島(移動可能)の場所が分からず、後に同様に(フラグ成立で)カイジに助けられた衛や道生の案内で竜宮島に帰れた、と解釈は可能。
もう少しやり方があった気は、しないでもない。
賛否両論あるKだが、翔子達「いなくなる」人々を救ったカイジの「助かってもいいんじゃないかと思った」という言葉は、紛れもなくスパロボ補正を体現した言葉だろう。


スーパーロボット大戦UX
DVEや自爆時の演出に力が入っており、プレイヤーの涙腺を刺激させてくる。こちらでもフラグ次第で生存可能。
だがその過程においては、一騎たちも、様々なスパロボ補正を目にしてきたプレイヤーも、そして加藤機関ですらも想像できなかったであろう驚愕の展開が待ち構えていた…!







ごめんね…あんなこと言って…

お母さん…――――――



私…約束……守れたかな…? 一騎くん…―――――

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最終更新:2023年09月19日 16:00