ソイレントシステム

登録日:2011/12/27(火) 14:38:18
更新日:2019/01/12 Sat 14:12:54
所要時間:約 4 分で読めます




ソイレントシステムとは『ゼノギアス』で登場する国、ソラリスで開発されたリサイクルシステムである。


これはニンジンの皮やジャガイモの皮、魚骨といった普通なら捨ててしまうような部位を完全滅菌して加工、新たに缶詰めとして再利用したり、はたまた薬品までも作ってしまうシステム。

これは他の国と比べて超高度な科学力を持ちながらも空中に浮いた国で自分達では食糧を生産出来ない為、地上の国から買うしかない食糧を一切無駄にしないという観点から生まれたシステムである。


その為、このソイレントシステムは国を支える一大システムとなっている。











「先生……こんなのって…ないよ…」





以下、ネタバレ





ソイレントシステムとは神聖ソラリス帝国が開発したリサイクルシステムである。



ソラリスは家畜、奴隷同然である地上人を下部組織である「教会」から定期的に送ってもらう。


その際、労働力として扱われる者は洗脳、それ以外の者は人体実験の為に施設に送られる事になる。



この人体実験において人は強烈な実験の末に人ではなく「ウェルス」となってしまう。



ウェルスになってしまうと身体が異形化したり、知能の低下、そして食人欲にかられる。


このウェルスとなってしまった者達を食品、薬品として加工し、再利用するシステムがソイレントシステムの全貌である。


要するに人を食材としてしまうシステムである(ウェルスは元々人間である為)。

このソイレントシステムで生み出した食糧は人が生まれながらにして持っている刻印(身体能力を抑制するリミッターとソラリスに対して刃向かう事がないよう畏敬の念を持たせる精神的リミッターをつけるナノマシン)を持続、強化させる効能を持つ。



劇中では生産ラインに侵入した際にフェイ、エリィが腹拵えの為にこの人肉缶詰めを発見、食した直後に加工現場を見て吐いている(パイプから人の形をしたものがベルトコンベアにボトボト落ちていく)。



また、フェイはシタン先生にも缶詰めを進めたが全てを知っている先生は拒否、更に加工現場に入る前に「アナタ達はあれを食べましたね?」と再確認させる鬼畜っぷりを披露している。



更にこの奥に進むと人体実験の工程やウェルス化した人達が檻に閉じ込められているという現場を見る。

この際劇中で出会った人もおり、ウェルス化後も唯一理性を保っていて「檻を開けるな。」と忠告してくれる。


これを開けてしまうと「だから開けるなと言ったのに…」と理性をなくして襲いかかってくる。



この他にも檻に入ってるウェルスが沢山出てくるがこの時の彼等のセリフやフェイに凄まじいスピードで向かってくる事に対してトラウマを持った人もいたのではないだろうか。










「追記、修正してくれてありがとう。」



「お礼に………」



「食べちゃうゾ!」









以下、更なるネタバレなので注意

ネット上で「後味の悪い話」として流布されているのは人肉缶詰の下りまでだが、それすらまだ入り口でしかない。

実はウェルスは「ヒトの本来の能力が開花された姿」又は「本質的なヒトの姿」を実験的に再現したものである。

ウェルスになってしまうと急激な分子変化が伴うので非常に短命になり、更に苦痛を伴う。
しかし健常者の血肉は苦痛を和らげ、多少命を延ばす事が出来るので結果としてウェルスは人食、果てはウェルスとして軽度な変異体すらも食べるようになってしまうのである。



そしてこのソイレントシステムのある施設は実は地上にも多数存在し、その一端として上述の人肉缶詰めがあるのだが本来の目的は「M計画」を遂行する為の装置である。


内容はウェルス化した人間を分子レベルで分解、融合。

より完璧な「一個の兵器」として生成する機械であった。

ギアサイズのアニキ巨大ウェルスもそういった目的で作られたのだと思われる。


劇中ではdisc2にてフェイ達が世界中にナノマシンを散布する事でソラリスの刻印から解放しようとしたがその前にカレルレンが先手を打ってナノマシンウィルスを地上に散布、リミッターが外れるのと同時に多数の人々が、デウスを構築する部品として適したヒト本来の姿「スファル人」と化してしまう事になってしまう。

この影響でスファル人化してしまった人達は実験的に遺伝子改造されたウェルスと違って理性が残っているのか、いつしか広まった「ソイレントシステムのある施設に行けば苦痛は取り除かれる」という情報から救いを求める為に自ら進んで施設に向かい、一列に並んで順番を待つという事態を引き起こした

因みにこの列にはソラリスの兵士も混じっている。

スファル人もソイレントシステムで巨大なスファル人に融合されたりしている。

その後、ヒトをスファル人に戻すための本来の手段である「ゲーティアの小鍵」が発動して、ナノマシンウィルスでは変異しなかった人々も大勢がスファル人になった。
この際にスファル人と化したソラリスの人々は、カレルレンによってスファルギアに改造された。

そしてデウスが目覚めた際に多くのスファル人がデウス復活のための部品となり、またデウスが造るエーテル能力を持った機動端末兵器群アイオーンの部品にもなった。


余談

  • 味方側でこのシステムに翻弄された「普通の人」の代表がハマーである。

  • システムの名前はハリイ・ハリスンの小説「人間がいっぱい」を原作とする映画「ソイレント・グリーン」が元ネタと思われる。ソイレント自体はこれらの作品中で登場するソイレント社が製造している合成食料。「Soybean(大豆)」と「Lentil(レンズ豆)」を合わせた造語であり、小説ではその名の通り大豆とレンズ豆から作られている。映画では海のプランクトンから製造されており、人間を材料にした新製品の「ソイレント・グリーン」も登場する。

  • 2013年に米国のベンチャー企業が開発した完全栄養食品「ソイレント」が発売されている。生存に必要なすべての栄養素が含まれた粉で、水に溶かして豆乳っぽいドリンクにして摂取する。材料はオーツ麦や食用油脂で、もちろん本項目のソイレントシステムと直接の関係はない。開発者曰く、「このソイレントはヒューマン・フリー(人間不使用)ですよ」とのこと。誰がうまいことを言えと。



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