オーダイル

登録日:2010/08/19(木) 13:32:22
更新日:2024/04/20 Sat 09:25:47
所要時間:約 5 分で読めます




オーダイルとはポケットモンスターシリーズに金・銀から登場する御三家ポケモン

■データ


全国図鑑No.160
分類:おおあごポケモン
英語名:Feraligatr
高さ:2.3m
重さ:88.8kg
タマゴグループ:怪獣/水中1
性別比率:♂87.5♀12.5

タイプ:みず
特性:げきりゅう(HPが1/3以下になると水タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:ちからずく(技の追加効果がなくなる代わりに威力が1.3倍になる)

HP:85
攻撃:105
防御:100
特攻:79
特防:83
素早さ:78
合計:530

努力値:攻撃+2、防御+1

ワニノコがLV18でアリゲイツに進化
アリゲイツがLV30でオーダイルに進化。


■概要


ジョウト御三家の水タイプであるワニノコの最終進化形。
水色の体色と赤色のトサカや背鰭を持つ、ワニのようなポケモン

非常に凶暴な気性を待ち、強靭な顎で相手に噛みいてはズタズタに引き裂き投げ飛ばしてしまう。
二足歩行も可能だが、体を支えるのが辛いため基本的には四足歩行で移動する。
普段はゆっくり歩いているが、獲物や敵を見つけた時はその強靭な後ろ足で勢いをつけて物凄い速さで突進し噛み付いてくる。

ワニノコの顎の力も桁外れで、あらゆる物を噛み砕き、甘噛み程度でも噛まれた側は大怪我を負うほど。
目の前で動くものに反応してすぐ噛みついてくるため、トレーナーも注意が必要。

因みに全御三家の中では高さが2.3mと圧倒的でジャローダに次いで体長が高い。

英語名は「Feraligatr」。
なんか末尾おかしくない?と思われるが、第2世代当時英語名には10文字制限があった為
その制限が直撃してしまった結果こんな変な名前になってしまった。
第6世代以降に出れば「Feraligator」にでもなったのだろうが、一向に変わる気配がない為これで通すつもりなのだろう。



■ゲームでのオーダイル


御三家なので金銀開始直後から入手出来る。

比較的ストーリーにおいて優遇されやすい水御三家だけあり非常に安定した活躍が可能。
金銀ジムリーダーは全体的に水に有利なタイプが少ない為かなりスムーズに進む。カントー地方カメックス同様にかなり楽。
苦手な草タイプにも技マシンの「れいとうパンチ」(リメイク前)「こおりのキバ」(リメイク版)で対応でき、
進化もかなり早い為単純に楽を求めるならオーダイル一択である。
欠点は自力習得の物理技は「ひっかく」「いかり」「きりさく」の3つしかない為、技マシンへの依存度がやけに高い事。

ただしリメイク前の金銀では何故か「たきのぼり」を覚えてくれない為もう一匹水タイプを用意しなければいけないのが辛いところ。
またクリスタルではシナリオ上必ずスイクンと戦闘(捕獲)できるため、御三家でありながらエース枠を奪われることも。

エメラルドではホウエン図鑑を完成させるとオダマキ博士からジョウト御三家のどれか1匹を貰える

ポケモンコロシアムではアリゲイツがダークポケモンとして登場。
ポケモンXDでは、バトル山で一度も受け付けに戻らず、ブレイクルームにあるパソコンで手持ちを入れ換えずに100人抜きを達成するとバトル山マスターのバトラスからジョウト御三家のどれか1匹を貰える。
この個体は「かみくだく」「ハイドロカノン」を覚えている。


■対戦でのオーダイル


物理攻守に優れ特防もそこそこ、素早さと特攻が低めという単水タイプには珍しい純粋な物理アタッカー。
攻撃技の範囲はカメックス以上、特殊耐久こそ大きく劣るが物理耐久はHPの差であちらより上。

初登場の第ニ世代では当時技マシンがなかった「いわなだれ」や、当時は自力で覚えられなかった「かみくだく」をタマゴ技で覚えられ、
これに「じしん」などのマシン技を合わせれば比較的優秀な攻撃範囲を持っていた。
残念だったのはRSEまでタイプ一致の水技が特殊依存、ついでに「かみくだく」も特殊技であった為、
その高い物理性能を十二分に活かし切れているとは言えない状態だったこと。
なら特殊面を補強して…と言いたいところだが、当時の努力値の仕様からお察しください。
一応「いやなおと」がある為不一致技でやれない事もなかったのだが、如何せん積み技マンセーの時代なので…。
オーダイルに積み技?みんなできる「のろい」だけだよ?。

第3世代では努力値の仕様が変わり、ますます一致技火力の不足に悩まされることに。
一応この世代ではようやくまともな積み技である「つるぎのまい」を習得。
が、この世代でじめん複合のラグラージが追加されたのが何よりも痛かった…。
火力も耐久も負けてるし…。


が、その状況もDPtで好転。水タイプの物理技が登場しその高い攻撃を活かしやすくなった。
「りゅうのまい」や「つるぎのまい」「こうそくいどう」と優秀な積み技を多く覚えその決定力はなかなか。

残念なのは何も考えずに運用するとギャラドスマリルリウェーニバルといった他の物理アタッカーや積みアタッカーの劣化になりがちな点。
単純にこれらの方が物理攻撃力が上(マリルリは特性「ちからもち」込みが前提)なのに加え、そもそもアタッカーは基本的に複合タイプの方が有利なのだ。
やはり水タイプは数が多いだけありかなり層が厚い…。
弱点が少なく4倍弱点もないものの、積み技や「トリックルーム」等で上を取る前提だと差別化要素にならない。

では使えないかと言うとそうでもなく、オーダイルは水御三家特有の特性「げきりゅう」を持つので上手く利用すれば決定力は上記の物理アタッカー達を凌駕する。

上手く「みがわり」等を使って「げきりゅう」を発動させ「りゅうのまい」も絡めてやれば3タテも夢では無い。
安定感は無いがその分、爆発力の面で大きく勝っていると言えるだろう。

物理水技は「たきのぼり」や「アクアテール」と威力が微妙な物が多いので、持ち物を「チイラのみ」や「いのちのたま」辺りにするとより安定する。
USM以降は「アクアブレイク」が主力。
水技以外のサブウェポンは「じしん」「いわなだれ」「かみくだく」「れいとうパンチ」「ドラゴンクロー」「ばかぢから」と比較的優秀。

「りゅうのまい」「みがわり」「たきのぼり」or「アクアテール」の3つで技スペが埋まってしまう為ギャラドス同様サブの選択に迷うところである。
因みにギャラドスとは逆に「いわなだれ」は覚えても「ストーンエッジ」は覚えない。

特攻も平均的なので二刀流もやろうと思えば出来なくは無い。


HGSSから新たな遺伝技として「アクアジェット」を取得。
マリルリも使えるものの先制技の追加は嬉しい。
技スペースの圧迫が足を引っ張るが後攻「みがわり」で体力を調整しつつ特性を発動させ「つるぎのまい」で決定力をあげ、アクアジェット連発というコンボもツボにはまれば非常に強力。
この時は「りゅうのまい」と両立できないという問題があったが、続くBWではカイリュー経由で龍舞とアクアジェットの両立が可能になった。


隠れ特性は「ちからずく」。
残念ながら第5世代ではデータ上のみの存在で解禁されなかったが、第6世代にて無事に解禁。
常時珠状態という火力不足気味だったオーダイルには朗報である。


1世代まるまる休みをもらった事もあり、第9世代では多くの新技が追加。
「クイックターン」「スケイルショット」「サイコファング」「のしかかり」「じだんだ」「がむしゃら」などなど。「カウンター」も遺伝技に追加された。
しれっと特殊型も強化されており、「ねっとう」の代わりに覚えた「だくりゅう」は「ちからずく」と組むと「ハイドロポンプ」より威力・命中に優れた技に変貌する。なにげにPPも上。

なお、「くさわけ」も覚えるが「ちからずく」だと追加効果が消えるので積めない
「スケイルショット」は反動扱いであるため、攻撃しつつ素早さを上げたい場合はそちらを選択しよう。

■アニメでのオーダイル一族


サトシの手持ちに陽気なワニノコがいる。CVは西村ちなみ。わにわにわ〜

ゲット回においてはサトシと並んで我らが水ポケ使いカスミも彼の捕獲に目を輝かせ、捕獲成功後に所有権を巡って両者がポケモンバトルになだれ込む一幕もあった(サトシとカスミが同時にルアーボールを投げるも草むらの中でボールがヒットし、どちらのボールで捕獲されたのかわからなくなった)。

残念ながらバトルの戦績は悪い。
ちなみに、無印シリーズ(及び後のBW)では御三家ポケモンは他のレギュラーメンバーに分散することなくサトシが三匹とも保有していたが、後にチコリータとヒノアラシが進化を遂げたことにより、第2世代の御三家で未だに進化していない唯一のメンバーとなっている。

なお、前述の通りこの個体はルアーボールでゲットしたものだが、ワニノコのポジションとガンテツボールの特殊性もあって長らくゲームでは再現不可能だった。
が、SMのしまスキャンで出現することに加え、ガンテツボール復活によりめでたく再現可能になった
……ただしガンテツボールは1回のプレイにつき1個ずつしか手に入らないマゾ仕様なので注意。

DP編ではジョウト出身のカズナリのパートナーとして登場。
こちらのCVは伊東みやこでサトシの個体とは対照的にクールな性格。
タッグバトルの最中にアリゲイツへと進化した。

他にも雷の伝説のマリナやゲストキャラの手持ちとして度々登場するが他のジョウト御三家と比べると今一つインパクトが薄い。

そんな地味なイメージがあるが劇場版『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』ではオーダイル覚醒と言われるぐらいオーダイルが大活躍をしている。どれくらい優遇かというと劇中では所々にオーダイル視点の場面が存在する。
舞台であるニュートークシティの自然公園「ポケモンヒルズ」のリーダーのようなポジションで登場。
初っ端なゲノセクト軍団にポケモンヒルズを占領され、住んでるポケモン達は攻撃を受けて追い出されてしまうのだが、オーダイルだけはなんとか無傷で逃げ延びる。
その後はサトシ達と別行動で動き始め、街を破壊するゲノセクト達から住処を取り戻すべく果敢に挑んで行く。ピカチュウとは異なり攻撃を受けてもゲノセクトへの戦意を喪失せず戦いを続けたが、感化された後に最後は彼らを守る為に火災を消しとめ救助に貢献する等、歴代屈指のイケメン振りを見せた。
事件解決後はポケモンヒルズで平和に暮らしてるようである。





ポケットモンスターSPECIALでのオーダイル


シルバーにウツギ研究所から盗まれてしまい、そのまま手持ちに。
その後、すぐにアリゲイツに進化させる等シルバーの能力をかいま見せるシーンがある。
ルギア戦でバクフーンメガニウムと同時に進化。後のイツキ戦で最高威力の『おんがえし』を放つ等完全にシルバーと信頼し合っている。

6章では石化解除後すぐに「ハイドロカノン」を覚えた。




オーダイル「ゲーフリさん…このメグロコってポケモン…なに?」

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最終更新:2024年04月20日 09:25