うめぼしの謎

登録日:2010/07/24(土) 01:53:06
更新日:2021/10/20 Wed 01:15:09
所要時間:約 3 分で読めます




月刊少年ギャグ王に連載されていた4コマ漫画。通称はうめ謎。

作者はデビュー時高校生だった。

内容自体はシュール系4コマ漫画だが、この作品最大の特徴は枠外の作者のボヤキである。
作者の近況や担当編集との面白話などを、漫画の枠外に手書きで書いていて、
作者と読者層の年齢が近いこともあって内容も共感を生み大ヒット。うめ謎といえば枠外と言われることも。
時には漫画の背景より細かく書き込まれていたこともある。
あまりにウケたせいで、たまに編集部がハシラに小ネタを貼ったときは「つまらない」と一蹴された。

また、作者は連載中に大学に進学するのだが、大学が忙しい時期になると漫画が締切ギリギリになり、ついには写植を貼る暇すらないと全ての台詞からハシラの作者個別コメント、
1ページ目の煽り文や作者の名前、果ては最後のページの「次回〇月号に続く」まで手書きで書いて掲載したこともある。

海外旅行に行ってきた月にはうめ謎のネタ考えるのがめんどいと、
そのままエッセイ4コマを描いたことが二度(アメリカ、インド)ある。
特別企画として同誌に「殺し屋ジョージ」を連載していた梶原あやと合作4コマを行ったことがある。
そのルールは互いが1、2コマ目を適当に書き、交換して3、4コマ目を書くというもの。
これを作者がセルフパロディし、一人合作4コマをかいたことがある。
そのルールは作者が1、2コマ目を適当に書き、
交換する小芝居をした後なんでこんなの書いたのか後悔しながら3、4コマ目を書くというもの。
ただその出来栄えはいつもとそんなに……。

熱狂的ファンを多く抱えていたが、コミックス2巻発売後のギャグ王本誌リニューアル前に打ち切り同然に最終回を迎えた。
最終回を迎えた理由には諸説あるが、担当編集の飯田氏異動後の作者と編集部との軋轢が基であると言われる。
実際作者は飯田氏を深く信頼していて、漫画のキャラとして多く登場させたり、
彼が担当を離れる月の枠外には数ページに渡って彼へのメッセージが書かれていた。

また、2巻巻末のオマケ漫画「極悪マンガ家への道」が、「編集より作者の方が立場は上。そんなこともわかんない編集がいたらそいつはバカ」「〆切は破るためにある。崖っぷちギリギリまで粘った上で間に合わせろ」などといった内容であったことも問題視されたのかもしれない。

後に単行本未収録話を収めた完全版が発売された。


【一応キャラ紹介】

  • むささび
メインキャラ。糸目と眉毛とバッテンの口が特徴。
電球他の物体にも同じ顔が書かれることがある。
当初はジョージという名前だったが、前述の殺し屋ジョージとかぶるため、
変えるよう編集部に言われ、そのまま名前をつけずに終わってしまった。

  • ヘンリー(仮)
二足歩行の犬のようなキャラクター。
主にツッコミ役を務めるが、ボケもこなすことも。

  • おっさん(仮)
レギュラー動物キャラで唯一服を着たキャラ。
編集部からも「気味悪い見た目だから出すな」と言われた怪しい風貌だがツッコミ役が多い。

  • エスパーさん
イカのような姿をした無口な超能力者。

  • 新入り君
突然現れた犬ぽいキャラ。
つまらないギャグを担当することが多く、
人気投票で嫌いなキャラ第1位に選ばれた。

  • 兄貴
超兄貴がモデルのマッチョGUY。
作者が無類の兄貴好き、筋肉好きだったらしく、
ここぞとばかりに出ていたこともあり、
むささびと共にうめ謎を代表するキャラといえる。

  • 執事K
なぜか袋をかぶっているおそろしく無口な執事。
場にそぐわない効果音、効果線を出す能力を持つ。

  • 飯田氏
担当編集・飯田義弘氏を元ネタにしたキャラ。使いやすかったのか多数登場し、キャラ人気投票で3位になるほどの人気を得た。
飯田氏本人はその後ガンガン編集部に異動、さらに後に編集長になる。
魔探偵ロキやスターオーシャンセカンドストーリーなどの時期である。


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最終更新:2021年10月20日 01:15