ゾハル(ゼノギアス)

登録日:2011/07/03 Sun 20:20:46
更新日:2024/02/27 Tue 08:17:07
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ゲームゼノギアス』に登場する設定。

物語の中で、最も重要な謎を握るキーアイテムである。



ここから先は、作中最終盤における非常に重要なネタバレになります

















星間戦争時代、拡大する戦争に終止符を打つべく建造された星間戦略兵器《デウス》
そのデウスの動力源として採用されたのが、『事象変移機関』《ゾハル》である。



不確定性定理上での粒子の相互関連系(コズミック・ウェブ)の解であるハイゼンベルク提唱のS行列をその基盤に置いてデザインされた無補給疑似永久機関──

というのが概要だが、正直「なんのこっちゃねん」となるのがオチなので、ここではゾハルの『機能』に焦点を絞ろうと思う。



【事象変移】


そのまんま、事象が移り変わる事。通常は「時間の経過」と実質的に同義。
あなたがこのページを見ている間にも事象変移は起きている。


【事象変移機関】


現在を含む、ごく近未来の事象を可能性事象として捕らえ、その中で能動主体にとって最も「都合のいい」事象を顕在化させる。
そのエネルギーポテンシャル変位をエネルギーに変える機関。


非常にアニヲタらしい例を挙げると、


幼女「お兄ちゃん、何して遊ぶ?」

アニヲタ
  普通に遊ぶ
  ペロペロする
大人のプロレスをする

幼女
→ 「あ、もしもしポリスメンですか?」
  「え……何言ってるの?」
  「うん、いいよ……///」

……といった風に、普通に考えて1番目か2番目の反応となり、3番目の反応はあり得ない。

しかし、アニヲタがゾハルに干渉して「どうしても大人のプロレスがしたい……!」と考えた場合、

幼女
  「あ、もしもしポリスメンですか?」
  「え……何言ってるの?」
→ 「うん、いいよ……///」


といったように、「他の可能性を排除して、望んだ事象しか選択できない」ようにする。それなんて涼宮ハルヒ


まあもうちょっと真面目な話をすると、基本的にこの宇宙において『時間軸』と『事象』を線で表した場合、その二つが交差する点が『現在事象』である。
この『現在事象』における可能性、確率の総和は必ず1になる(確定する)が、一方で今ある『現在事象』から『未来事象』までの距離はすべての時間軸において等距離となる。
これがどういう事かと言えば、時間軸を排除して可能性事象のみを見る事が出来る「神の目」があれば、その事象が起きる確率は関係がない。確率が「0」でさえなければそれは『事象』として成立するのである。そして0という確率は存在しない。(故に下記でいう波動存在の降臨はまさに考えられない事態であった)
ならば、一旦時間軸を排除した段階でその本来「0ではないが少ない」可能性を「確実に起きる」可能性にして、その後時間軸を戻してやれば事象をコントロールできるじゃん? という理論である。

大雑把に例えるなら、コイントスで狙った面が出る、サイコロで欲しい目が出る、ルーレットで狙った場所にボールが落ちる……そんなズル・細工を宇宙そのものに対して行うようなもの。


そしてエネルギーを得られるカラクリだが……先に言った「神の目」の話。何かに似ていないだろうか?
そう、マクスウェルの悪魔の逸話である。
あの話をざっくりと説明すれば、要は「事象を完全に観測する手段があれば観測するという手段自体からエネルギーを得られる」というようなお話である。
ゾハルは全ての次元、宇宙の可能性事象を時間軸を排除して観測し、その後時間軸を戻していわば「忘れる」ことによってエネルギーを得ている、という事である。

ただこの手法だと、能動主体が多くエントロピー(簡単に言えば事象の複雑さ)が大きいほど効率が悪くなり、また開発段階では確率の和を「0」にすることが技術的に不可能だった。
その為、「理論的にはビッグバンを起こして多次元、別の宇宙まで創れるけどもそこまで制御する技術は人類には無理」というような装置、ということに落ち着いた。
しかし、これらは制御方法の問題なので理論上は無限に近いエネルギーを得る事が可能である。


【ゾハルに干渉する機関】


◆スレイブジェネレーター


作中の機動兵器に採用される主動力源。
スレイブ(従属的なもの)の名前が示す通り、マスターであるゾハルに対する補体機関である。

その仕組みは簡単で、例えば戦闘中に、


となった場合、スレイブジェネレーターはゾハルに「エネルギーを下さい。オナシャス!」とSOSを送る。
すると、ゾハルがスレイブジェネレーターに定格通りのエネルギーを補充する、というもの。
理論上は半永久的に稼働できる。

尚、スレイブには特殊なマーキングが施されており、ゾハルはそのマーキングに従ってエネルギーを充当する。なので限界以上のエネルギーを取り出す事はできない。
逆に言えば、ジェネレーターは手に入れた段階での性能が絶対的な性能になる。

マーキングは極めて重要な部分であり、ヒトの手で変更する事は不可能。現行人類には解析して造り出すこともできないので、各国はより良いジェネレーターの発掘に血道をあげている。
ただし、ゾハルと接触して特殊な能力を得たグラーフはこのマーキングを変更する事が可能。だがどういった技術によるものかは不明である。
恐らくは接触者としてゾハルそのものに限定的な干渉を行っている、と思われる。これならば間接的にゾハルと『エーテル』という形で繋がった人間の精神に大きく影響する理由も説明できる。


◆アニマの器


不安定なゾハルの補基として造られた「疑似ゾハル」。ゾハル・エミュレータとも。
一種の生体素子であり、無機物と融合する事が出来る。
融合した機体(ギア・バーラー)はスレイブジェネレーターとアニマ、ふたつのゾハルへの干渉手段を持つ為、当然得られるエネルギーは桁違いになる。
デウスシステムからすると機動端末の中核となるべき存在になるので、より大きなジェネレーターの定格を与えられるのだ。

ただし、適応したアニムス(ヒト)でなければその力を引き出す事は出来ない。これはアニマとアニムスがゾハルの構成要素であった事に由来する。
ゾハル補機であったアニマと兵器管制素子であったアニムス、二つ合わせて能力を発揮できる、というわけである。


◆エーテル


本来ヒト単体ではゾハルへのアクセス機能はないが、世代を重ねた中で、その機能を持つ者が現れた。
そのアクセス機能がエーテルである。

簡単に言えば、アクセスしたヒトのイメージをゾハルに事象変移させる能力。

「やろう ぶっころしてやる!」
とか戦闘中に強く思えば、「ぶっころした」未来が現実になる。

……のだが、ここで忘れてはいけないのは前述したゾハルの特性、能動的主体の多い場合に効率が悪くなるという点である。
『可能性=確率』を生み出す能動的主体に対し、同じ能動的主体がいたならば、その時点で「望んだ事象」への道筋は複雑になる。
正確にはゾハル自身は「神の目」であるためその複雑さは問題ないのだが、重要なのはその神の目を制御しているのは能動的主体=エーテル能力者であるということである。
ぶっちゃけてしまえば、エーテル能力者自体には「相手をぶっころすための手段」が曖昧にしかイメージできず、結果的に「ゾハルに送信するイメージ」が不正確なものになる。更に他のエーテル能力者には別の望ましい事象がある。戦闘相手も能力者なら「きゃあ ひとごろし」と思っているだろう。
その為、ゾハル側は「なんかごちゃごちゃ言ってる……こわ……でも大体こういうことやろ……」と判断し、「ぶっころした未来を現実にしうる手段」を用意する
その結果がエネルギー弾だったり肉体強化だったり物質への干渉だったりするわけで、これがエーテル能力のカラクリである。

スレイブジェネレーターと仕組み自体は似通っている*1ものの、スレイブジェネレーターと違って定格が存在しない為、場合によっては限界のないパワーを現実にできる。
グラーフやイドが素手で大型兵器を圧倒する、という異常な力の要因がコレ。

尚、作中で「エーテル能力の強さ」とされているものは、言ってしまえばこの「ゾハルへイメージを送信する力」の強さである。
その為ゾハルに接触したフェイ(グラーフ)、元々ゾハルの一部であったエリィ、始原の時にミァンによって人類を統率する存在として造られたカインは他を隔絶する能力の強さを持っている。


◆ゼノギアス


フェイの最終乗機となる≪ゼノギアス≫。
このギアは『ギア』の名を冠してこそいるが、ゼノ(異質な、異なる)ギアという名前が記すように非常に異質な存在である。

具体的に言うと、このギアはゾハルをコントロールに介していない
ギア・バーラーを含めたギアは基本的にデウスシステムの一部であり、ゾハルを制御に介する以上どうしてもゾハルの支配を受けてしまうという制約があった。
その為にどれほど高性能であっても、ゾハルそのものに牙を剥くことは決してできないのである。

しかしそれでは、波動存在の望むゾハルからの解放は成しえない。
その為にはゾハルの制約を受けず、かつ完成したデウス・システムにさえ対抗しうるギアが必要だったのである。
それはイドが「自分自身の支配」を望んでゾハルに接触した時点でギアそのものの変異は完了していた*2ものの、この時点のイドは精神的に不完全だった*3為、不完全な接触で終わる可能性があった。
しかしフェイは自身が最も後に作られた人格でありながらも、様々な人々との出会いや別れ、戦いによって精神的に大きな成長を見せていた。
その結果として自身を構成する「臆病者」や「イド」をも導く父性を備えており、これらが統合する事でようやく「フェイ」という一人の人間として完成。ゾハルとの完全な再接触に成功し、デウスとゾハルを破壊する最強のギア≪ゼノギアス≫が誕生したのだった。


ゼノギアスはスレイブジェネレーターを始めとする一切の制約を持たない。言ってしまえばギアそのものが波動存在からの力を受けるゾハルとしての機能を持っているからである。
その力は前述したエーテルと同じ理屈であり、自らの望みを叶えようとする力=意志力に応じて際限なく出力が上がっていく
ゾハルが破壊された状況においても本機が活動できたのもそれが理由である。



【開発経緯】


元々は作中の西暦2001年、39億年前の地層から発見された物質。
計測によって150億年──宇宙創世の時から存在していると発覚したその物体は、明らかに人為的な構造をしていながら、その正体を探る事は出来なかった。
物体そのものは様々な可能性を秘めているとして国際的に研究されていたのだが、当時の人類にはそれを可能にするだけの技術的・予算的な余裕がなかったのである。

結局、物体は磁気を異常に帯びているというその特性から、《MAM》──Magnetic Abnormal Matter(磁気異常物質)という名だけが付けられ、研究は放棄された。


それから5000年近く……
地球が「ロストエルサレム」という禁忌の地に指定され、人類が銀河の星々に棲息して久しい時代。
何の因果か、地球時代の遺物であるMAMが再び発見され、解析が再開。
その解析の過程で、MAMを核とした『事象変移理論』が生まれた。


その理論を実証すべく、MAMを核として各種補基にてこれを統御・補完する《プロジェクト・ゾハル》が開始。
出所不明の生体電脳《カドモニ》をMAM本体に組み込む事で、無補給疑似永久機関《ゾハル》として完成した。

同時期に、激化する星間戦争を終結すべく開発されていた戦略兵器デウスの主動力源としてゾハルが採用される。

開発から3ヶ月後、デウスとゾハルの連結実験が開始。


しかし、ここで事故が起きた。
無限の可能性事象──無限のエネルギーを得ようとしたゾハルは、本来ありえない『確率0』の事象を選択。
結果として高次世界への扉、《セフィロートの道》を開いてしまう。
そして高次世界に存在する、『存在そのもの』……《波動存在》を取り込み、暴走してしまった。

結果として、周辺惑星と軍は多大な被害を出しながらもデウスを凍結。暴走原因を探る為に各セクションに分割し、徴発した恒星間航行船《エルドリッジ》に移送する事になる。
だがそのエルドリッジのメインフレームである人口電脳ラジエルがゾハルにハッキングされ、ゾハルは理由は不明ながら本星――ロストエルサレムへの転移を開始。
その転移を防ぐ為にエルドリッジは船体を破棄、乗員約120万人の犠牲を出しながらも付近の惑星に墜落。船体の大部分は大気圏の断熱圧縮で燃え尽き、人工電脳ラジエルを含む一部ブロックが不時着する。
ゾハル自身はデウス本体と離れて極点へと落着し、その際に統御システムであるカドモニとも分離している。

その分離したカドモニからこの惑星における最初の知的生命体、原初の『ミァン・ハッワー』が誕生。『ゼノギアス』の舞台となる惑星での物語が始まった。



【波動存在】


4次元宇宙よりも高次元に存在するもの。
本来ヒトが知覚できない、『無の揺らぎ』。

4次元宇宙では意思、実体と定義を持たない為、観測者によってその本質は定義付けられる。
ありていに言えば『無限のエネルギーそのもの』が近い。
多元宇宙や全時間軸とかそんなものを超越したあらゆる全てが始まる前のなにか。
前述したゾハルのモデルから簡単に説明すると、確率の総和がありえるはずのない0になった時=新しい宇宙が生まれる時にのみ現存の宇宙と接続される場に現れる何かであり、宇宙という可能性事象の和の外にある存在と考えれば、およそ人間が考える『神』の存在に近いと言える。


降臨した波動存在は物質としての安定と引き換えに、ゾハルという『檻』に囚われてしまう。
高次元への回帰を臨む波動存在は、自らを最初に観測し、定義付けた《接触者》の手によってゾハルという檻を破壊する、という結論に達した。
正確に言えば、波動存在の力を持った存在にしかゾハルは破壊できなかったのである。

波動存在は、最初の接触者であるアベル少年の、『母性への憧れ』により定義され、《母》としての意志を持っている。
それを具現化する為、デウスの生体電脳カドモニを通して、ヒト型生体素子《ペルソナ》を『エレハイム』という女性として実体化させた。だからこそ各時代で、接触者を『デウスを破壊する者』として転生させ、同時に母として、女として接触者を支える《対存在》エレハイムを常にその側で転生させていた。

ただこのエレハイムの生成は、デウス側の修復プログラムであるミァン・ハッワーの生成の際に起きた「バグ」のようなものである。その為に原初のミァンは自らを「デウス側」のミァンと「波動存在(アベル)」側のエレハイムに分化せざるを得なかった。
ミァンがわざわざデウス修復の最終部分、復活の日に「最後のミァンとしてエレハイムが覚醒する」というようなプログラムを組んだのは、このバグの解消に時間が必要だったという事情もある。そして、肉体という物質的な主体はデウス側だったからこそ最後にエレハイムはミァンの意識に支配されてしまった。


最終的にフェイの手によってゾハルは破壊され、波動存在は高次元に回帰する事になる。

ゾハルが消えた事で人々はエーテル能力を失い、波動存在の力を持った《ゼノギアス》以外のギアは活動を停止した。


【余談】


ゾハルという物質は『ゼノサーガ』シリーズにも登場し、事象変移機関という概要まで同じ。
ただし、デザインや補基など、設定が異なる部分もある。ゼノギアスにおけるゾハルは完全な板状であり中核の「目」も生物的なのだが、ゼノサーガ以降ではやや複雑なモノリスといった形状になっており「目」もメカメカしいものになっている。
尚、ゼノサーガでは21世紀のケニアにおいてミスター・マスダなる人物が発見したという設定になっていた。

ゼノサーガにおいては『上位領域への扉』として扱われ、≪ウ・ドゥ≫なる謎の上位存在を内包している。
このウ・ドゥ、基本的には波動存在のようなものとして扱われているのだが、明確にゾハルを介して4次元宇宙に干渉している
その為、ウ・ドゥは波動存在のように原初から存在するのではなく、後付けされた制御システムと見られている。
またゾハルに接触するにはある種の『才能』が必要であり、その才能を持った人物が集められていた。
ただ、この世界におけるアベル少年はウ・ドゥの端末であり、厳密に言えばヒトではない。その為、明確にゼノギアスとはパラレルと言える。

なお、この作品ではロスト・エルサレムが禁忌領域に指定された理由が明確にゾハルによる局所事象変移と語られている。



とにかくやたら難しい設定な上、劇中ではこれらが一息に語られるので初見では訳ワカメなユーザーも多い。
しかも、結局『ゾハルってそもそも何?』という部分が不明な為、実はEDを迎えても謎が残る……


ゾハルの謎はギアス、サーガ、ブレイド共に解明されていない為、新たなゼノシリーズでの解明を望むファンも多いとか。

ゼノブレイドシリーズの一作「ゼノブレイドクロス」では、PVで黒いゾハルらしき物体が一瞬映る。
その正体は地球を脱出したクルーが眠っている「ライフ」で、惑星ミラの各地に散らばったこれを回収することが物語の重要な要素になる。

だがPV公開直後から「ゾハルだ」「どう見てもゾハル」「ゾハルにしようぜゾハルに」「すごいゾハルだよこれ」と言われまくっており、
誰も「ライフ」と呼んでくれない説。
これがただのオマージュなのか、それとも何か不穏な秘密が隠されているのかはまだ分からない。
本当に人間が入っているのか…?


【ゼノブレイド2】

ゼノブレイド2では似た姿・能力の「ゲート」が登場。
この世界でも全ては解析されてないがガラテアによりは単なるマルチバースジョイント。
複数の世界を繋ぐ事ができ、宇宙の機動タワーで実験が行われていた。
クラウスはゲートを「扉」と呼び人類への絶望から使用。
これにより世界はゼノブレイドの世界とゼノブレイド2の世界に分裂し、クラウスはそれぞれの世界に分裂することとなってしまう。
ゼノブレイド2世界はモルスの地となってしまい、ゼノブレイド2世界のクラウスも左半身が黒い渦のようなものに染まっている。
世界を滅ぼした罪を償うためクラウスのあまりに永い贖罪の人生が始まる。

ヒカリのエネルギー源は通常のブレイドと違いゲートから来るものであるため3話の窮地を切り抜けられた。(明言されてはいないが同じ天の聖杯のメツも同様と思われる。)
ホムラのエネルギーはヒカリの余剰エネルギーから来るもの。
そしてホムラとヒカリの真の姿とマスタードライバーになったレックスはゲートを通して自身が望む事象を実現できるようになるが、これがまんまゾハルの能力と一致。

また黄金の国イーラのEDでヒカリが朦朧とする意識の中でのちに自分と同調することになるレックスの姿を見る。これもゲートが起こしたものと思われる。

EDではゼノブレイド世界のクラウスが消える時と同じくゲートが消滅。
レックスとホムラの本来ありえない命の共有、世界の消滅後沈黙を続けていたゲートが再び動き出したこと、そして出会ったレックス達の存在に希望を見出し、ゼノブレイド2世界のクラウスは最後の手向けを我が子たちに送り、未来を託して消滅した。

ここまでがゼノブレイド2本編とイーラで語られる出来事。
2018年12月に発売されたセイレーンのプラモデルに付属するブックレットで更なる秘密が明かされる。
セイレーン型を含む機動端末兵器群「デバイス」は生体素子の合議制人工知性トリニティ・プロセッサーによって作られたゲートを中核とする全く異なる思想の兵器ということ。
デバイスには内燃機関が存在せず代わりにスレイブジェネレーターが存在し、ゲートから駆動出力を転送される。
さらにゲートが二十一世紀初頭に磁気異常物質としてアフリカにて発見されたこと。

明言ことされてないものの、発見経緯からスレイブジェネレーターという単語まで完 全 に ゾ ハ ルであるとファンを大いに湧かせた。

そして、2019年2月に発売された「ゼノブレイド2 オフィシャルアートワークス アルスト・レコード」(黄金の国イーラも含めたイラスト設定資料集)には、セイレーン・デバイスの項で「胸 部 中 央 に ゾ ハ ル 格 納」と明記されている。
サーペントを除く他のデバイス(ガーゴイル、タイタン、アイオーン)にも同じ形状の物体が格納されているものの、これらについては言及されていないが…

ここまでゾハルが物語に絡んだのはゼノギアス以来である。
今後もゼノシリーズで登場することはあるのだろうか。



追記・修正は事象変移を起こしてからお願いします



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最終更新:2024年02月27日 08:17
添付ファイル

*1 「事象変移のエネルギーを利用する」か、「事象変移そのものを起こさせる」という違いはあるが

*2 劇中に登場する赤いゼノギアスがこれである

*3 そもそもが乖離した人格の一部分でしかなく、また波動存在の「母性」と補完しあう「父性」を備えていなかった