デウス(ゼノギアス)

登録日:2011/07/11 (月) 03:36:48
更新日:2023/07/08 Sat 01:14:03
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ゲーム、ゼノギアスに登場する架空の兵器。



ここから先は、非常に重要なネタバレになります







本編の1万年以上前、頻発する星間戦争に終止符を打つ為に開発された『恒星間戦略統合兵器』。

そのコンセプトは、『自律判断により敵性勢力を壊滅させる兵器システム』。
簡単に言えば『自分で思考し、攻撃する兵器』である。


その構造は大まかに次の4つに分けられる。


◆直接攻撃能力を有する生体兵器《デウス》
◆動力源となる事象変移機関《ゾハル
◆論理演算・不確定演算を可能とする生体電脳《カドモニ》
◆デウス本体を輸送する戦略制圧母艦《メルカバー》



【デウス】

『攻撃・防御』を担い、その構造のほとんどを有機機械で構成する生体兵器。分かりやすく言えばデビルガン○ム

他の有機物を取り込む事で自己修復が可能な上、環境や敵性体に合わせて進化もできる。



【ゾハル】

『エネルギー源の確保』の為に搭載された疑似永久機関。

意志がない『ゾハルそのもの』は、デウスが望むままにエネルギーを発生させ続けるが、本来は《MAM(磁気異常物体)》を核とした『事象変移機関』というオーパーツであるため制御が異常に難しい。


◆アニマの器

ゾハルを安定動作させるための補助器。ゾハルからエネルギーをもらってゾハルっぽいことをする擬似ゾハル。アニムスと同調して機体を材質レベルでいじくりまわして高性能機に改造して、機体の動力源にもなれる。

◆スレイブジェネレータ

ゾハルからのエネルギー受信で動く子機。メルカバーに搭載している機動端末に搭載されている。

◆接触者

デウスとゾハルの連結実験の瞬間に立ち会った少年。
デウスシステム的にはなんかパーツが一部外れちゃってるぽいからそのうちゾハルの中に回収したい。

【カドモニ】

システムの『頭脳』にあたる第8世代コンピュータ。

コンピュータらしい『合理的判断』を下す『論理演算』を行うフラーレン(炭素原子クラスター)素子と、人間に近い『非合理的判断』を下す『不確定演算』を行う生体素子、それぞれに入力された計算を別々に処理し、最終的に下された決断を合議する二院合議制をとる。

システムのコントロールはカドモニ全体で行うが、ゾハルのコントロールはペルソナが独立して行う。


◆ペルソナ

『不確定演算』を司るカドモニ内部の生体素子で、意志を持たないゾハルに『人格』を持たせ、デウスとの窓口にする生体ユニット。

理由は不明だがヒトの形をした基幹プログラム《Elehayym》に従って思考し、デウスが壊れた場合は修復プログラム《システムハッワー》を起動させる。

◆アニムス

火器管制専門の生体素子×13器。
ゾハル補助器であるアニマと共に機動端末に合体して、高出力の高性能機として直接制御することもできる。

【メルカバー】

デウスをより効率的に移動させる為に造られた全長70kmという非常に巨大な円盤状の戦略制圧母艦。意味は『天の車』。
超高出力のビーム砲&空間歪曲防壁という隙のなさそうな構成の装備を持つが、

  • 「主砲は撃ちっぱなしではなく実際は1.2秒間隔の連射
  • 「主砲発射時は障壁を解除する必要がある」
  • 「解除した障壁は再び張るまで1.87秒かかる」
  • 「主砲発射中は1.2秒時点で中断」

という隙がある。

本編の500年前、すごい兵器を開発したいミァンを無視したガゼル法院はもうデウス復活させて宇宙に出ようぜと建造するが、聖母ソフィアによる秘戦艦エクスカリバー1番艦の特攻で破壊された。

終盤、カレルレンがエルドリッジ号のコンピュータ「ラジエル」の記録から再建造。アニマの器を回収し、ミァン化したエリィも融合したデウスが目覚めたことで、本来の性能で起動した。


真正面から20秒障壁を張れるエクスカリバー2番艦に乗った20秒障壁を張れる巨大ギア・ユグドラシルIV世が主砲を40秒受け止めながら突撃。巨大ギア用の剣(エクスカリバー船首ラム)で主砲をぶった斬って抑え、
障壁復活までの0.67秒の間にユグドラシルIV世ごとエクスカリバー2番艦の主砲で撃ち抜き、メルカバー主砲直下にあるメインコンデンサーが誘爆して、メルカバーは中身ごと大☆爆☆発

鬼畜眼鏡「計画通り」
シタン「しまったぁ!私としたことがなんという計算ミスを!」
フェイ「そ、そんな……エリィ……!!」

と思いきや、カレルレンのナノマシンで魔改造されていたおかげでメルカバーはネオジャパンコロニーを取り込んだデビルガンダムのような形に変異、さらに惑星そのものをメルカバーの一部とするべく惑星改造(テラフォーム)を開始したのだった。


◆ディアボロス/アイオーン


メルカバーに大量に搭載された、デウスの近接防御端末。
ディアボロスは1万年以上前に開発されたものだが、500年前にグラーフに率いられ、文明を破壊し尽くした。

アイオーンはカレルレンのナノテクノロジーによって改良された新型であり、デウスが有機体を取り込む事で無限に生産できる。
一体一体が最強のギア、《ギア・バーラー》と同等の性能を持ち、更にエーテル能力、ナノマシンによる強力な修復能力を持つ。

……まあ、早い話がマク○ス級に大量に搭載されたゴー○トみたいなもん。


◆絶対客観空間


ゾハルの稼働時、副産物として発生する空間歪曲防壁。
簡単に言えば、『敵が攻撃していない時間』そのものをバリアとして展開したもの。

神聖帝国ソラリスも同様の技術を『ゲート』として使用し、首都を防御している。
出力にもよるが、重力波制御、もしくは同レベルの事象干渉によって中和が可能。



【T.C.?創始暦までの経緯】


人類が『西暦(A.D.)』という暦を捨て、『Transcend Christ(T.C.)』という新たな時代を迎えて、約4700年──

科学的には発展した人類、しかし精神的には西暦時代と変わらず、未だ争いを繰り広げていた。


拡大する星間戦争に終止符を打つ為、軍部は『抑止力となりうる圧倒的な力』を求め、恒星間戦略統合兵器デウスの開発を決定。
長い時間をかけて開発されたデウスはT.C.4766年にようやく完成を見る。

同時期、《プロジェクト・ゾハル》によって事象変移機関ゾハルが完成。デウスの主動力源として採用された。

それから3月後、デウスとゾハルの連結実験が開始。
これは想定された通り、ゾハルのエネルギーによってデウスが起動するかを確認する為のものであった。


──しかし、デウスのエネルギー要請から『無限のエネルギー』を求めたゾハルは、『4次元宇宙における確率0』を選択。
結果として高次元の『存在そのもの』、《波動存在》を取り込んでしまう。

結果、本来あるはずのない『意志』を持ったデウスは暴走。
周辺惑星と軍に多大な被害を出した後、幼生態まで還元されて凍結処分を受ける。

デウスの力に恐怖した軍は、デウスをセクションごとに分割した後、徴発した企業所有の大型恒星間航行船《エルドリッジ》に積載。
暴走原因を調べる為、別の惑星に移送する事になった。


移送中、突如として凍結状態にあったデウスが起動。
ゾハル制御状態『アルパ1』(Elehyym)から、デウス起動状態『オメガ1』(Myyh ele)に移行。
エルドリッジに搭載された第7世代コンピュータ《ラジエル》をハッキングし、艦の機能を掌握する。

同時に艦のワープ機能を起動、《ロスト・エルサレム》……つまり『地球』へのワープを図る。

デウス侵攻を阻止する為、エルドリッジ艦長イノウエは艦の放棄を決断。
緊急時結合ボルトを爆破した事で航行機能が維持できなくなったエルドリッジは、近くの惑星に不時着した。


デウス本体は格納されていた中央ブロックごと大洋に落下、海の底に眠る事になる。

実に創始暦……ゼノギアスの物語の始まりであった。


【M計画】


ヒトをデウスの『部品』としてより相応しいものにする為の計画。

ミァンとガゼルは元々、デウスの『兵器』としての思考を行う生体ユニットであり、その存在意義──再び宇宙に舞い上がり、圧倒的な力で他を支配する事は至上命題なのだ。


【形態の変化】


◆幼体

OPに登場した形態。
大きさこそ30m程度だが、既に惑星ひとつを破壊できる能力を持っている。

◆第1形態

海の底に沈んだデウスが成長した姿。
見た目は腐敗した化石っぽい。
実はコアが抜けた後の『抜け殻』で、フェイ達が簡単に倒せたのはその為。

◆第2形態

成体に成長する前の『サナギ』に近い状態。
渦巻き状の殻に目が沢山付いている。
おいそこ、アダムとかリリスとか言うな。

◆成体

移動要塞メルカバーを破壊されたデウスが、惑星そのものを移動要塞にする為にテラフォーミングを始めた状態。
内部には本体がいるが、この段階になると波動存在の力を持つ《ゼノギアス》でしか破壊出来ない。
完全な存在となれば星系はおろか銀河さえも消滅させれる程。(Q極Z対破壊がイメージではなく実際に可能というのはそういうこと)
最終的にはフェイに破壊されるが、その先には『あの男』が……


【ゲームでの扱い】

抜け殻が終盤のボスとして登場。
相手全体と自分自身のHPが半減するゲームがフリーズするほど激しい自爆攻撃で遺伝子の奥底に眠る畏怖を呼び覚ましてくれる。

そして成体になった本体は一応ラスボス的立場なのだが……
  • 戦う前に、《四柱神》という分身を倒す事で弱体化出来る
  • 圧倒的な性能のゼノギアス
  • エーテルダブルなどで、カンストダメージが容易
…とはっきり言って別に強くない。

一応HP半分以下くらいになってから3ターン後で使う必殺攻撃《Q極Z対破壊》は全員に下手したら一撃で戦闘不能の大ダメージを与えてくる。
しかし3ターン経つ前に大抵削りきってしまうので…

というか、コイツよりもグラーフの真ヴェルトールの方がずっと強い。
おまけに、戦闘前に特別なイベントシーンもない……

むしろコイツを倒した後が本番で、大気圏を離脱するデウスを追ってゼノギアスが突撃するシーンは『飛翔』のBGMも相まって作中屈指の燃えシーンである。


と、ここまでこき下ろしてきたが、四柱神を倒さずにデウスに挑んだら苦戦必至
HP,各能力パラメーターは上昇。
今までの本体(+天使)の攻撃に四柱神の技が加わり、エーテル、燃料、状態異常、と多角的に攻めてくる上に回復もしてくる。
増加したHPと回復で残りHPが削りきれず、《Q極Z対破壊》で全滅なんてことも。

+ 詳細データ
HP75000(先制待機前70000)(四柱神1~3体撃破時54000)(四柱神全滅時40000) /最大HP80000
攻撃力951(四柱神全滅時901)
防御力800(1~3体撃破時力750)(四柱神全滅時700)
エーテル60 エーテル増幅50 エーテル防御0
命中40 回避30 防御率アップ 素早さ11
耐性:カメラ不良、パワーロス、エーテル機関沈黙

(戦闘開始時の先制待機行動) 四柱神の撃破状況によるHPや能力変化が実行される。
四柱神全滅時は最初に天使が行動開始(回避アップなし)。
「地よりわき立つもの」
(エーテル)(地属性)(全体)
エーテル100(1~3体撃破時95)。
四柱神メタトロンを倒すと使用しない。
メタトロンも使用する上からの攻撃
(物理)(無属性)(単体)
攻撃力1425(1~3体撃破時1900)
四柱神メタトロンを倒すと使用しない。
「ヒーリング」 自身に最大HPの5%(4000)の回復。
四柱神サンダルフォンを倒すと使用しない。
「フュエルドレイン」 全体に燃料最大値の5%減少。
四柱神マールートを倒すと使用しない。
「天よりふり注ぐもの 」 単体にパワーロス付与。
四柱神ハールートを倒すと使用しない。
「天よりふり注ぐもの 」 単体に防御力低下付与。
四柱神ハールートを倒すと使用しない。
頭からレーザー
(物理)(無属性)(単体)
攻撃力2375(四柱神全滅時は1800)
連続で光る状態異常付与 単体に混乱付与。
「コスモ凝縮」
(エーテル)(無属性)(単体)
エーテル120(1~3体撃破時110)
「デウスのいかづち」
(天使攻撃)(エーテル)(無属性)(全体)
エーテル45。威力350%。
(両手首の天使が行動開始) HP32000以下になった際のカウンター行動。
回避70にアップ。
(1~3体撃破時はHP24992以下)
(待機行動) 四柱神全滅時はHP20000以下になると2ターン待機する。
天使2体の攻撃
(物理)(無属性)(単体)
威力150%(四柱神全滅時は100%)、2HIT。2回。
天使が行動開始に使用。
天使2体のカウンター攻撃
(物理)(無属性)(単体)
カウンター行動。威力100%、2HIT。2回。
天使が行動開始に使用。
「Q極Z対破壊」
(エーテル)(無属性)(全体)
エーテル100(四柱神全滅時70)、3HIT。
1~3体撃破時は使用しない。

四柱神の能力6種類を使用時は、単発の場合もあれば2~3種類を連続使用する場合もある。

四柱神を1体も倒してない場合は、天使が行動開始(HP32000以下)後、3回目の行動で「Q極Z対破壊」を使用する。
(「デウス」の名前が表示されずに天使2体が攻撃してくるのは、デウスのターンの行動ではなくカウンター攻撃。)
四柱神を全滅させている場合は、HP20000以下になると何もせず待機する行動を2回とった後、3回目の行動で「Q極Z対破壊」を使用する。



またデウス戦の『覚醒』はブルガリアヴォイスを用いた壮大な楽曲で、ゼノギアスを代表する名曲の一つである。

ちなみにこの曲、サビにOP(最先)の『冥き黎明』のメロディを、ラストバトル(最後)の『神に牙むくもの』のコーラスをそれぞれ組み込んでいる。この構成はOPに使われたヨハネの黙示録からの引用文(最先(いやさき)なり、最後(いやはて)なり)を意識していると思われる。

【余談】


作中、デウスについて解明されない謎がひとつある。
それは、『デウスは何故地球に向かったのか?』という事。

この時代の地球は、理由は不明だが『不可侵領域』とされている。
デウスの暴走そのものは波動存在によるプログラムエラーと考えられるが、それと地球への侵攻は繋がりがない。

パラレル的扱いの『ゼノサーガ』でも地球が重要視されている為、この世界の地球には『何か』があるのかもしれない。


またクロノ・トリガー2として発足したチームが開発したためラヴォスや、FINAL FANTASY Ⅶ候補だったためジェノバ(FF7)との類似がよく話題になる。
特にジェノバはFF7ACでセフィロスが「私の望みはな…クラウド。この星を船として、宇宙の闇を旅することだ。かつて母がそうしたようにな。」と言い出したのでかぶる要素が増えている。


我は追記なり、修正なり。
s You shall be as gods You shall be as gods You shall
u shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as god
all be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods Yo
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as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall
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You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as gods You shall be as g

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最終更新:2023年07月08日 01:14