シタン・ウヅキ(ゼノギアス)

登録日:2011/07/06(水) 18:49:49
更新日:2024/01/09 Tue 19:08:15
所要時間:約 6 分で読めます




ゲーム、ゼノギアスの登場人物。

Shitan Uzuki
年齢:29歳
身長:182cm
体重:68kg
B・W:95・75
靴:27cm
洋服:L
搭乗機:ヘイムダル
声優:田中秀幸


イグニス大陸辺境・ラハン村の外れに住む村医者。
長身痩躯に眼鏡が特徴。

物語の3年前、主人公フェイが重傷で村に担ぎ込まれた際、家族連れでふらりと村にやってきた。
いわば余所者ではあるが、穏やかな性格と確かな手腕から村にすっかり溶け込んだ。
その知識量と人柄から住民からも『先生』という愛称で呼ばれ信頼されている。


フェイの治療を行ったのもシタンであり、その事もあってフェイからは慕われている。
妻のユイの手料理を一緒に食べたり、娘ミドリと一緒に動物と遊ぶ等、フェイとは家族ぐるみの付き合い。
目下の悩みは、ミドリが全く自分に懐いてくれない事。


医者としてだけではなく、エンジニアとしての腕も確か。
カメラ等の小さい道具を弄るのは勿論、人型機動兵器《ギア》の整備も難なく行う。 
自宅には古い作業用ギアを改造して作った『ポンポコ風呂』まである。泡が出て健康にいいらしい。
スレイブジェネレーター搭載で半永久的に泡が出るとか出ないとか。


また、武術の腕やギアの操縦技術も非常に高い。
体力やエーテルこそ突出したものはないが、とにかくスピードが異常に速い。
特にこのゲーム、『スピード=強さ』である為、シタンをメンバーから外すと速さが足りない事もしばしば。
頭脳・性格・腕っぷしのいずれも頼りになるスーパー医師である。
キスレブによるラハン村襲撃事件以降は、旅立ったフェイに付き添うが……



以下ネタバレ注意







本名はヒュウガ・リクドウ。
地上を裏から支配する《神聖帝国ソラリス》の出身である。
『働き蜂』と揶揄される第3級市民層の出身であり、純粋なソラリス人ではない。


設定集によるとリクドウ家の第9子として誕生。*1
幼少の頃から祖父キッカに師事し、剣術を修得した。
しかし12歳の頃、ソラリスでの細菌実験により3級市民層に疫病が蔓延し、家族全員が死亡。
当時、既に知識人であったヒュウガが毒物実験の犯人だという噂が広がり、迫害されるようになる。
そんな中、後のゲブラー司令カーラン・ラムサスの耳にヒュウガの噂が入る。

当時、『能力主義』を掲げる為に優秀な人材を探していたラムサスはヒュウガをスカウト。
その取り成しによってユーゲント(ソラリス士官学校)に入学した後は頭角を表し、精鋭部隊《エレメンツ》の一員になった。
尚、ここで後に友人となるシグルドと出会っている。


第3級市民であったヒュウガは、『人種や肩書き』ではなく、『能力』を見るラムサスに希望を見出だしていた。
しかし時間が経つにつれ、ラムサスの『能力主義』は、ソラリスの『人種主義』と本質的には変わらない事に気付く。
それ故にソラリスを出奔。
『シタン』と名前を変え、家族共々地上に降りてきた。



以下、重大なネタバレ







物語中盤、遂にフェイ達はソラリスに突入する。
 ソラリス出身者であり、内部構造を熟知しているシタンはフェイ達の道案内を買って出る。
『何故か』未だに有効な軍IDを使用しつつ、中枢《ソイレントシステム》への侵入を果たすが……



ところでこの項目を読んでいる皆さん、お腹は空いていませんか?
文字を読むとカロリーを消費しますからね。



私、丁度缶詰めを持っていましてね。
おひとついかがです?
ああ、遠慮はいりませんよ。『沢山』ありますから……

私? 私は遠慮しておきます。お腹も空いていませんから。


………………
食べましたか?
食 べ ま し た ね ?

では、先に進みましょう……




ソイレントシステム内部に潜入したフェイとエレハイムは、先程自分達が食べた缶詰めの生産現場に直面する。
そう、フェイ達が食べた缶詰めの中身は……

ヒト』。つまり、『人間』だった。

ソイレントシステムとは、元来ソラリスの生体実験場である。
そして、実験が終わって『処理』された人々は、ソラリスの《刻印(リミッター)》を維持する『食品』となっていた。
ショックを受けるフェイ達だが、同時にエレハイムがシタンの正体に不信感を抱く。
しかし、それを問いただす前にフェイ達は孤立し、捕われてしまう。


シタン──ヒュウガの正体は、ソラリスにおける特務遂行官《守護天使》である。
ソラリスの頂点に君臨する天帝カインの命で地上に降り、フェイをずっと『監視』していた。
また、かつて肉体を失った原初のヒト達、《ガゼル法院》に相応しい肉体を探す事もその目的であった。



以下、最終ネタバレ





……というのは表向きの話。
シタンが本当に天帝から授かっていた命令は、《接触者》フェイの力を見極める事であった。

1万年の昔、星間戦略兵器《デウス》の構成部品となるべくして生を受けた、この惑星のヒト。 
しかしカインはその運命に疑問を抱き、ヒトの自立性に望みをかけていた。
その為に、《神(デウス)に仇なすもの》──《ゾハル》に接触した者が、ヒトの運命を切り開けるかを確認しようとしていたのである。
シタンはフェイにその資格があると判断し、今度こそソラリスを離反。
かつて『ヒトを殺す技』故に封印していた剣術の封印を解き、改めてフェイの仲間になった。

尚、シタンがソラリスにフェイ達を連れてきたのは、地上人がソラリスに逆らえないように施された刻印(リミッター)を解除する為。*2
そして、フェイに眠る第2人格《イド》と会話し、その特性を見極める為だった。


余談だが、刀を装備したシタンはめっちゃ強い。
今まではスピードが身上だったが、刀の装備によって攻撃力までトップクラスに。
キング(笑)
ただしキャラ敵で最強のドラゴソ(誤字にあらず)は光・闇属性以外は吸収してしまうためフェイの超武技闇勁こと暗黒盆踊りに一存するしかない。
以降は守護天使就任時に授かったギア・バーラー《El.フェンリル》を駆り、相変わらず頼れる先生として最後まで活躍する。

また、度重なるフェイへの敗北によって自暴自棄になったラムサスを鉄拳(しょおー!)で更正させた。

 「あなたは腐ったみかん……じゃなかった、塵なんかじゃない!」

この時シグルドや上官でなくなったにもかかわらずラムサスを説得に来たエレメンツの面々も同席しており、自分たちを救ってくれた彼が塵でないことを理解していると代弁している。ドミニアたちを拾ったことを健全ではなかったかもしれないとか酷いこというけど


因みにこのシタン、どうしようもない変態技術者でもある。
作中屈指の先進国であるソラリス製ギアにはほぼ何かしらに先生が関わっている、ラムサス搭乗機ワイバーンやエアッドシステムといった兵器等、確かに優秀ではあるのだが……
人間をコックピットごと砲弾にするバントラインやら、意味もなく4体合体するG・エレメンツやら、明らかに方向性がおかしい(しかも『趣味』で)。
こんなん信じて大丈夫か天帝よ。


尚、妻であるユイとは、かつてのシェバト攻略時に出会った間柄。
ユイと出会った事で剣術を封印し、彼女の祖父ガスパールに師事した。
そう何気に敵国、しかも司令官としてシェバトを攻めたにもかかわらずユイに会うためにシェバトに度々潜入していたのである。*3
当然彼女の祖父であるガスパールとは直接対決しており尚且つ長期戦にもつれたと言う…色んな意味で凄い先生である。

……実はユイさん、祖父が祖父なだけあり素手なら先生と互角に戦える腕前。
夫婦喧嘩なんぞしようものならとんでもないかもしれない。
娘ミドリがシタンに懐かないのは、『心を感じ取る』というミドリの能力が、シタンの背負っているものを感知したからである。


デザインコンセプトは『穏やかで胡散臭い町医者』。
ゼノギアスでは珍しく一発OKを貰ったキャラらしい。
妻と娘は結構適当なデザインらしいが、その割に可愛い。


特にミドリ可愛い。5歳ミドリ可愛い。
お義父さん、ミドリを俺に下s(しょおー!)

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最終更新:2024年01月09日 19:08

*1 なおゼノギアスは設定集にも載っていない当時のゲーム雑誌に掲載された資料にはリクドウ家の人物設定もある

*2 それとは別に身体能力を抑制する刻印もあったのだがこれは自然に解除されていたと先生は述べている

*3 ちなみにこのシェバト攻略戦、設定資料集に「シェバトは戦力をほぼ喪失し陥落寸前まで追い込まれるも、ソラリス側の疲弊もまた激しかったため撤退した…が、戦略的に正しいその判断にはヒュウガの個人的感情が少なからず影響していたのかもしれない」とある。つまりユイがいなければシェバトは陥落していた可能性がある。