ヨルムンガンド

登録日:2011/11/13(日) 21:28:33
更新日:2023/08/09 Wed 18:00:11
所要時間:約 2 分で読めます





北欧神話に登場する幻獣の一体。
別名ミドガルズオルム、ミズガルズ蛇、世界蛇とも。
無限の象徴ウロボロスと同一視される。
表記揺れで「ヨルムンガルド」とも。


ロキが女巨人アンクルボザとの間にもうけた三体の内一体(残り2体はフェンリル&ヘル)。
名前は「巨大な杖」の意で、事実兄弟の中でも飛び抜けて大きい。


最初はヨトゥンヘイム(霜と丘の巨人の国)で育てられていたが、その存在を知ったオーディンにミドガルズ(人間界)のに捨てられてしまう。


しかし、ヨルムンガンドの方はそのまま海底で成長を続け、遂にはミドガルズをぐるりと取り囲んで有り余るまでに巨大化し、自身の尻尾をくわえる。


そしてラグナロクの訪れに応じて目覚め、陸に這い上がり神々と戦う。
最後はトールミョルニルに頭をかち割られるが、でトールを殺し実質相打ちに持ち込む。


ちなみに、ヨルムンガンドは普段海底で静かに過ごしているがトールとはしょっちゅうすったもんだしている。


二人(?)の初邂逅はトールが巨人ヒュミルに「釣りにでも行こう」と誘われた時。
釣竿に大物の気配を感じ、引き揚げたらそれは魚ではなく巨大な毒蛇。

ミョルニルで殺そうとするも、その一撃を耐え、舟を壊されてはかなわんとヒュミルが釣り糸を切り、事なきを得る。


次に会うのは、巨人王ウートガルザ・ロキの宮殿
スクリューミルの一件の後、今度はロキや従者のシアールフィ、レスクヴァを引き連れて戻ってきたトールに対し「そこの猫を持ち上げて、脚を地面から離してみなよ」と言うウートガルザ・ロキ。
トールが猫を持ち上げてみると……の胴が伸びて持ち上げることができなかった。
実は猫はヨルムンガンドで、幻術によって化けた姿で、最初から持ち上げるなど到底不可能だった。


三回目は上述した、ラグナロクにおける最終戦争。

こうして考えると、オーディンに捨てられ、トールに振り回され、結構不遇な生涯だったと言えなくもない。ただトールという北欧のゼウス・最強の神を殺した最強の幻獣といえる。


追記・修正お願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 北欧神話
  • ヨルムンガンド
  • ミドガルズオルム
  • ミズガルズ蛇
  • 終末の大蛇
  • 架空の生物
  • ロキの子
  • 武器商人
  • 毒蛇
  • 神話の幻獣
  • 幻獣
  • 神殺し
  • 最強
  • ヨルムンガルド

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年08月09日 18:00