ガンダムバトルシリーズ

登録日:2009/05/31(日) 22:05:23
更新日:2023/02/25 Sat 12:32:18
所要時間:約 13 分で読めます





◆概要

アートディンク制作のミッションタイプの3Dロボットアクションゲーム。
ハードはPlayStation Portableをメインに展開していたが、ニンテンドー3DSPlayStation Vitaでも関連シリーズが出ている。
宇宙世紀をメインにした作品は全5作で、宇宙世紀以外が登場する作品が2作ある。

操作性など諸々は機動戦士カプコンガンダムvs.シリーズとは違い、
PS時代の「逆襲のシャア」や「機動戦士Zガンダム」のイメージに近い。
ゲーム内容はPlayStation2専用ソフトとして発売された『機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙』のミッションモードを思い出すとの声も。

新作が出るにつれ機体が増加し、ユニバースの時点で他のガンダムゲームを含めて最多の200オーバーの機体が参戦しているお祭りゲー。
本シリーズは新作が出るごとに前作での反省点、ユーザーの希望を活かして改善措置がきっちりと行われている点に定評がある。また、機体の造形も原作を忠実に再現しており、「ここまでやるか!?」と思うような所まで造り込まれているものもある。

仕様上、常識的に考えて接近戦が不可能な機体でも(史実や設定を完全無視して)格闘を行う。このようなスタッフの悪ふざけ(良い意味で)もユーザーに好評。中には荒唐無稽で開き直りとしか思えない動きをする機体も。

◆参戦作品(宇宙世紀シリーズ)

機動戦士ガンダム
○MSV
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
○機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY
○機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で
○ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079
機動戦士ガンダム戦記Lost War Chronicles
機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
機動戦士ガンダム MS戦線0079
機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに…
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Ζガンダム
ガンダム・センチネル
機動戦士ガンダムΖΖ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムUC(ゲスト)
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(ゲスト)
機動戦士ガンダムF91(ゲスト)
トニーたけざきのガンダム漫画(ほぼゲスト)

◆所属可能勢力(宇宙世紀シリーズ)

○0079(一年戦争)
  • 連邦軍
  • デラーズ・フリート
○0093(第二次ネオ・ジオン抗争)

◆作品一覧

○ガンダムバトルタクティクス

記念すべきシリーズ第一作。
一年戦争を収録。但し地上ステージのみ。
開発期間が短かったらしく、後の作品と比べて完成度は低い。
フレンドリー・ファイア上等で、僚機に攻撃がHITするだけでなくダメージも通る。

○ガンダムバトルロワイヤル

第二作。
グリプス戦役の途中まで(全体の約3分の1)を収録。
前作の改善点をほぼカバーしており、難易度も丁度良いためシリーズ最高傑作と言う人もいる。やりこみ要素も大幅に増加。
本作からスタッフのガンダム愛が滲み出るようになる。

○ガンダムバトルクロニクル

第三作。
グリプス戦役を最後まで収録。
更なるシステム改良及びボリュームアップが行われており、スタッフのやる気の高さを伺わせる。
狙撃ゲーと言われる礎を作ってしまったこと、一部チート機の出現などから、ゲームバランスの調整には否定的な意見が多い。

○ガンダムバトルユニバース

PSPの宇宙世紀のみのシリーズとしては最終作。アサルトサヴァイブからは大きく転換しているため、ある意味実質的なシリーズ最終作と言える。
第二次ネオ・ジオン抗争までを収録。
クロニクルのデータをほぼ完全に引き継ぐことが可能であり、純粋なグレードアップバージョン。インタフェースを使い回しており、更にはZまでのミッションがほぼ同じであるため手抜きとも言われる。だが機体、ミッションともに200を目安に制作されており、事実それを大幅に上回ったためボリュームは素晴らしい。
某レビューサイト曰く「高機動型ザクが6種類もプレイアブルで使えるダムゲーなどこれ以外にない」。残念ながら時期の関係でサイコ・ザクはいないが、RP型を自分で操縦できるのはこれくらいである。
他にもΖプラスC1/2型*1、マサイ専用ゲルググ*2、ジオン水泳部(タイガーバウム仕様)など、マニアックな機体が多数参戦している。

○ガンダムアサルトサヴァイブ

PSPのガンダムバトルシリーズ最終作。従来の宇宙世紀作品だけではなく、SEEDやOOなどのアナザーガンダム作品が初参戦した。
ゲームシステム面では、マクロスアルティメットフロンティアからのフィードバックに加え、三機小隊制や複数連結マップなどの新要素が追加された。
同一スタッフによる新シリーズ第一弾とも呼べる作品だったが、様々なシステム変更や一部MSやパイロットのリストラ等が既存作品のファンからは不評を買った。
次回作のスリーディーバトルは宇宙世紀単独路線に戻っており、結果としてアサルトサヴァイブとしての系譜は続かずに黒歴史化してしまった。

と、ゲーム的には不遇の作品だが、相変わらず意味不明な参戦機体は受け継がれており、その点の魅力は十分。
固定砲台暴走戦車自爆MAP兵器規格外の回し蹴りと、原作愛がどこかおかしいところまでいった機体の揃うIGLOO組は語り草。
また『00』のゲーム作品が少ないことから、現状ではほぼ唯一の『00』機体(1stシーズン限定だが)を動かせる作品となっている。
無駄に細かくバリエーション豊かなフラッグやイナクトの参戦は流石である。
どマイナー機体も完備。アンフやヘリオンで太陽炉搭載機をぶん殴れるゲームはこれだけ!!

GUNDAM THE 3D BATTLE(ガンダム ザ・スリーディーバトル)

シリーズ初の任天堂ハード作品かつ3DS初のガンダムバトルシリーズ作品。参戦作品は宇宙世紀のみに回帰し、当時最新作のUCがゲスト参戦。
発売前からPVの危うい雰囲気が危惧されていたが、いざ発売されるとユニバースからの大幅な参戦作品の減少やシステムの劣化などが多く、低評価を下された。
一応フォローしておくと、立体視機能やすれちがい通信などのハードを活かした機能や狙撃ゲー要素の改善など、評価できる点も少なからずある。
3DSのガンダムバトルシリーズとしては唯一の作品となり、宇宙世紀のガンダムバトルシリーズとしては現時点で本作が最新作及び最終作である。

○機動戦士ガンダムSEED BATTLE DESTINY

シリーズ終了かと思われた中で突如として現れたVita初のガンダムゲーム兼ガンダムバトルシリーズ初のVita進出作品。
ガンダムSEEDのTV放送10周年記念企画のゲームであり、参戦作品はタイトル通りガンダムSEED及びガンダムSEED DESTINYのみを対象に絞っているが
基本的なシステムはバトルユニバースの頃に回帰しており、MSVやASTRAYの一部も反映されている等、新シリーズの1作目としては十分な出来と言える。
しかし、記念企画である事やVitaが不振に終わったことも影響したのか、後継作は続かずに現時点で(リアル頭身としては)最後のガンダムバトルシリーズとなってしまった。

SDガンダム バトルアライアンス

2022年2月10日に発表されたバトルシリーズ最新作。SD頭身になって帰ってきた。
共通点もあるにはあるがシステムやプレイ感は従来作とは大きく異なっている。
発売プラットフォームは数多く、Switch, PS4|5, Xbox Series X|S, Xbox One, Windows PC, STEAMで発売される。


◆用語

○スペシャルアタック(SPA)

SPゲージを用いて行う必殺技。機体ごとに設定されており、どれも強力。
マクロスエースフロンティアと比べて種類が豊富。

○狙撃ビーム

ロワイヤルまでは弱かったが、クロニクルから一転して強力になった武装。あまりに強いため、「狙撃ビーム装備=強機体」という方程式が成り立つほど。狙撃ゲーと言われる所以。

○限界突破

チューン限界を超えてチューンすること。通常は元ポイントの3倍を払わなければできないが、条件を満たすことで魔改造することが可能。

○パスワードミッション

パスワードを入力することで出現するエキストラミッション。ネタに走っているものが比較的多い。
ユニバースではある法則があり、2ちゃんねる本スレにおいてリアルニュータイプが降臨したことで全て解読された。

◆特徴的な機体(一部)

サイコガンダム
格闘でまさかのストレート、ドロップキックを使って敵をホームランする黒の巨人。ロワイヤルでホンコンシティに登場した際は、そのドロップキックで多くのプレイヤーにトラウマを刻みつけた。

クィン・マンサ
最強機の一つ。
1度に4発も放つメガ粒子砲を6連射、全機体トップ数のファンネルなど恐ろしい射撃性能を持つ。
格闘も強力で格闘の威力はあのサイコガンダムに次ぐ。その上手数はこちらの方が多く、攻撃範囲もこちらのほうが広いため実質格闘最強機。
しかもでかい図体の割に機動性も高いためそこらの攻撃をヒョイヒョイ避ける上にIフィールド持ち。

キュベレイ
最強機の1つ。S-SS取得名人。
強火力のビームガン、及び滅殺のファンネルSPAを持つチート。ユニバースで調整されてしまったがそれでも尚強い。

Hi-νガンダム
最強機の1つ。
連射可能な狙撃ビームという恐るべき武装を持ち、更にはキュベレイに匹敵するSPAを持つチート。本来なら入手するまでかなりの時間を要するはずったが、リアルニュータイプの降臨によって期間が縮まった。

Sガンダム
機動面最強機。
SPA「ALICE」を発動した瞬間、変態的なスピードと機動で敵を翻弄し、キュベレイのSPAすら避けきることが可能。強化版のEx-Sは更にIフィールドとリフレクターインコムを装備しているため、全機体中最高のビーム防御力を誇る。
「ユニバース」でEx-Sが参戦したため、素ペリオルはある程度自重した。その分Ex-Sが大暴れするんだけどな!

ガンダムF91
機動面において全機体の頂点。
SPA「リミッター解除」は「ALICE+大量の分身」というチート仕様。相手のロックがずれまくるため一方的に攻撃できる。その上、ヴェスバーなどの超高火力武装も持つため手がつけられない。

フルアーマーZZガンダム
火力面最強機の一つ。
威力810×2のビームライフルが6連射、しかもミサイル付きで飛んでくる。ハイメガキャノンは腹部頭部に加え背部のビームキャノン×2まで飛んでくる。さらにミサイルランチャーとスプレーミサイルランチャーでトップクラスの弾幕を張れる。
元のZZFAZZもかなり高性能である。

ジ・O
格闘面最強機。
キュベレイやフルアーマーZZ、Ex-Sのような圧倒的なインパクトこそないがこいつもかなりのチートで、副兵装でビームライフルの弾を瞬時にMAXにできる。
この機体の真価は威力960のビームソードを隠し腕を併せて振り回す格闘。上手くやれば通常格闘でそこらのしょぼいSPAくらいの威力を叩き出せる。
特にチャージブースト格闘の二段目ヒットは演習用標的を1撃で半壊するほどの威力。

ガンタンク
限界突破すると真価を発揮するMS。
高機動でフィールドを駆け抜けつつ、恐るべきミサイル弾幕と驚異的な命中率のキャノンをぶっ放す姿はきもちわるい。格闘も特にありえない挙動をとる。
メガ・ライダーに乗せると……

メタス
他作品ならばサポートに回ることが多いが、このシリーズでは超攻撃的な主力機。皆もトゥーハンドでジルバを踊ろう。

G-3ガンダム
ガンダム3号機。純白のガンダム。
SPAは“スピード”と“命中”ならば間違いなく最強の「ビームジャベリン投げ」。ゲイ・ボルクとかグングニルとかロンギヌスの槍とか言われるほどの一撃必中の暗殺技。SPA発動中のSやF91であっても、たとえ障害物越しでも当たる。
性能もあのアレックスに比肩する位高い。
本当の意味での“白い悪魔”

アレックス
一年戦争ガンダムシリーズ最強の名に違わない一年戦争連邦最強機。
SPA以外すべてが強力でグリプス戦役でも十分通用する。


○シャア専用ゲルググ
連邦最強機はアレックスだが、ジオン軍はコイツ。
本家ドムのそれの威力を遥かに上回るジャイアントバズを打っ放し、総合戦闘力はリゲルグをも凌ぐオーパーツ。SPAはなんと巨大なビームナギナタをブーメランのごとく投げる。
これさえあればシャアジオングは不要。

ビグロ
ジオン公国の宇宙用MA。ユニバースまではぱっとしなかったがアサルトサヴァイブになって大化けした。
メインのゲロビームが単発ではなく照射式になったことでMAらしい超火力をゲット。
一年戦争の連邦軍ソロモン攻略ミッションでこいつのゲロビームを食らって瞬殺されたプレイヤーは少なくないはず。

ザクレロ
どうみても強そうに見えない外見だが、SPA「鎌乱舞」がキ○ガイなまでに強烈。嘗めてかかるとあっという間に切り刻まれる。

ズサ
設定に忠実に再現されており、頭おかしい弾幕構成力を誇る。SPAもミサイル乱射。
もちろんPS装甲なんぞないので威力と命中率をいじってやればサイコガンダムやα・アジールすらミサイルの嵐で屠る超兵器と化す。

ガンダムMk-Ⅴ
性能自体は中堅レベルだが、ビームサーベルの威力が設定ミスかやたら低く威力460とあのボールのマニピュレーターにも劣る。

ザクⅡ(ククルス・ドアン搭乗機)
ネタ機体にしての機体。
TVのエピソードを模倣したため、武装が全て岩。雷や炎属性もあり、SPAも「巨大岩石投げ」。

ガ・ゾウム
マイナーな量産機だったはずが謎の超強化。一人マクロス。
狙撃ビーム、連射ビーム兵器を併せ持つ上に垂直ミサイルを唯一装備している。さらにホバー移動な上に変形可。オマケに格闘の出だしが速い。
キャンペーン攻略にも対人戦にも役立つ超高性能機。

バーザム
原作ではあまり目立たなかったティターンズの量産機。
どういうことか原作の腰がない独特のフォルムではなくバーザム改の姿で参戦。
ガンダムMk-Ⅱの量産機という設定を拾ったからだろうか?
その影響か武装がビームライフル、バズーカ、バルカンと共通している武装が多く、
シールドミサイルがビームライフル付属グレネードになってる以外はほとんどMk-Ⅱの感覚で使える。

ホビー・ハイザック
漢の機体。
武装がトリモチとダミーバルーンのみと攻撃武装が全く存在せず、己の拳のみで戦い抜くMS。ファイティングスタイルは日本武道の顔たる“空手”MF?上等だ、かかってこい。

ボール
僕らの球体。動く棺桶。
ユニバースで亜種が2つほど追加された。
副兵装がボールを呼び出す…もとい細胞分裂する。
限界突破後は威力1000のキャノンを3連射する超高性能機に変貌。副兵装も相まって鬼畜。
「戦いは数だよ兄貴!!」

サク
ネタ機体。最弱と明言されているMS。
ロワイヤルでまさかの登場を果たした時はプレイヤーに予想外の笑撃を与えた。クロニクルではありえない威力のクラッカーが使えたが、ユニバースで修正されてしまった。残念。
スペックが3倍のシャア専用も存在する。

○サム
SM。ネタ機体。
サクと違って比較的まともに戦える。無論、魔改造した場合の話だが。








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最終更新:2023年02月25日 12:32

*1 C1型に頭部ハイメガキャノンをポン付けした、アナハイム狂気の産物のひとつ。しかもFAZZとちがってちゃんと機能する

*2 「ΖΖ」に出てきた残党軍のゲルググ。原作同様、ビームライフルがほぼ死んでる