エクシーズ召喚(遊戯王OCG)

登録日:2011/05/07(土) 22:11:23
更新日:2024/04/24 Wed 12:45:58
所要時間:約 45 分で読めます





2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!

エクシーズ召喚!!


遊戯王OCGにはいくつもの召喚方法が存在する。

遊戯王初期から存在し、現在でも刺激的な最適化で活躍する「融合召喚
長らく不遇だったが、かつてない戦術打ち出しては環境に殴り込むこともある「儀式召喚」。
第6期から彗星のごとく登場し、登場当初から環境を限界まで加速させたシンクロ召喚」。

そして第7期後半、アニメの世代交代と共に現れた新たな召喚方法、それが「エクシーズ召喚」である。

●目次

【概要】

エクシーズモンスターの枠は黒、さらにレベルを表す星(エクシーズではランクと呼ばれる)は左から並んでいる。
人によってはどこかで見たことがあるカードデザインに見えるだろう。

ただしエクシーズの場合、枠の周りに流星群らしき物をあしらっており、一応の差別化を図っているようだ。
油汚れとか言ったヤツ表出ろ

従来のモンスターと大きく違うのは、エクシーズモンスターに表記されている星はレベルではなくランクであること。
数々のレベルを参照するカードの対象外となり、レベルに関する効果は適用されない
よって、エクシーズモンスターはシンクロ召喚の素材にはならず、
《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》や《レベル制限B地区》などのレベルを指定するロックカードが通用しない。
このことは意外と忘れられがちなことがあり、特にあまり慣れてないプレイヤーは勘違いしやすい。
「何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」とデュエル中ならないよう気を付けよう。


またレベル0としては扱わない。あくまでもレベルを持たないのである。
エクシーズが主体のZEXALでは基本ルールとして認識されていたが、ARC-Vの勝鬨くんのように勘違いしないように。

英語表記は「Xyz」。
海外版の遊戯王公式サイトによると、全く関係のないモンスター《X》・《Y》・《Z》からでも
レベルが同じならエクシーズ召喚できる、という事を表しているらしい。
後にリンク召喚という、より素材の指定がガバガバな召喚法が登場してしまったが。
偶然だが、XYZシリーズのモンスターは皆レベル4なので、ランク4のエクシーズ召喚が可能である。

エクシーズ召喚の手順は、以下

1.自分のメインフェイズ時、エクシーズモンスターによって指定された表側表示のモンスターカードをフィールドに揃える。

2.指定されたカードを1つに重ね、その上にエクシーズモンスターを置いて特殊召喚する。

これでエクシーズ召喚は完了である。

エクシーズ召喚は「チェーンに乗らない特殊召喚」なので、《ライオウ》や《神の宣告》で無効にされるので気を付けよう。

注意点は『トークンはエクシーズ素材にできない』ということ。
これはトークンはあくまでも実体を持つカードではないため。
シンクロ召喚リンク召喚には使えるので注意。
例えば、召喚成功時に自身と同じレベルのトークンを生成する《幻銃士》単体ではエクシーズ召喚出来ないので注意。

エクシーズモンスターは効果で自身が持っている素材を取り除くものが多く、それが関係している。
モンスター扱いとなる罠カード(通称罠モンスター)ならエクシーズ素材にできる

同質のモンスターを複数展開するため、シンクロで脚光を浴びたカード達を流用することも可能である。
また、エクシーズ素材はレベルさえ同じであればチューナーだろうがなんだろうが使える。
チューナー2体でシンクロできないと思ったらエクシーズ召喚してきたでござるの巻……なんてことも当然有り得る。

レベルを持たないエクシーズモンスターやリンクモンスターは基本的に他のエクシーズモンスターの素材にはできないが、例外もある。

モンスターによっては正規のエクシーズ召喚以外にも、決められた種類のモンスターに重ねてエクシーズ召喚できるテキストが特別に書かれている場合がある。

エクシーズモンスターに対してRUMと呼ばれる魔法カードを使うことで、
より強力なモンスターを特殊召喚する戦法もある。……一部進化前のが強くね? ってやつもいるが気にしてはいけない。

メリットとしては
特別なカードを必要としないため、特殊なギミックの無いデッキでも使いやすい点。
シンクロ召喚主体のデッキであった「チューナー/非チューナーしか引かねえええ!」と言う事故が起きることもなく、
またメインデッキをチューナーや融合などで圧迫することも無い。
エクシーズ素材がコストに出来るためか下手な魔法罠より有用な能力を持ったモンスターも結構存在しており、
シンクロ以上にエクストラデッキを手札として扱うことができるといってもよい。

デメリットとしては
例外はあるが基本的に効果の使用や効果を適用し続けるために素材が必要になる点。
初期には素材が無くなるとデメリットが発生してしまうものも多かった。
エクシーズ素材がないと効果の発動が出来ないものが多くただ蘇生しただけでは打点や壁にしかならないのでシンクロと違い蘇生するにはあまり向いていない。

この辺のデメリットはリンク召喚導入からの新マスタールールにより導入されたエクストラモンスターゾーンの存在で一時目立っていた。
(シンクロの場合は召喚制限のないものであれば蘇生・帰還してメインモンスターゾーンへおけるが、エクシーズの場合はエクシーズ素材の補充が半ば必須になるため)


エクシーズモンスターの情報が出た当初は、
「同じレベルのモンスターを揃えるだけで召喚できる」
「シンクロと違って、チューナーも必要ない」
などの理由から、さらに環境を荒らす危険なカードになるのでは?
と警戒されていたが、流石にKONAMI側もシンクロ召喚導入当初の悪夢再来を恐れたのか、
  • 効果を発揮出来るのはエクシーズ素材の数まで
  • 基本的に効果を使えるのは1ターンに1度のみ
  • 素材がなくなればデメリットが発生するモンスターが存在する
など、同じく新シリーズ開始前後に収録されたシンクロモンスター達と比べ、カードパワーは控えぎみ……のはずだった。
が、ZEXALも終盤になった頃から弾けだして、ARC-Vへ移行した9期からはどんどん高いカードパワーを持ったエクシーズが登場。



重ねる系も含めると
ホープ(5000打点+相手効果発動封じ)ホープ(10000打点)フリーチェーン破壊・2500打点+アーマードエクシーズサーチ・2500打点+貫通効果・フィールドリセット
の全てが汎用4x2から出せると言うインチキ効果もいい加減にしろ!な充実っぷりに。
星守の騎士 プトレマイオスの存在からNo.以外のランク5エクシーズモンスターが特殊召喚が可能であり、そこからアクセス可能なXモンスターも特殊召喚できる。

禁止カードを含めると、おろ埋・副葬orデッキトップ調整・相手モンスター効果発動封じ・獣戦士族サーチまでできる。

とは言え上記の例の通り、ぶっ飛んだ効果が強いというカード群よりも、
どちらかといえば素材となるモンスターたちが強力で制限入りを果たしているといえる。
「一部が飛び抜けて強い」シンクロモンスターに対し「飛び抜けてはいないが強いカードだらけ」なのが特徴。

当初はエクシーズモンスターそのものの制限カード入りはシンクロに比べ少なかったが、
2021年4月1日のリミットレギュレーションでは、エクシーズが禁止8枚制限4枚に対し、シンクロが禁止3枚制限3枚と逆転している。
ただし、規制されたエクシーズは大半が第9期に登場したものであり、シンクロは過去の禁止カードがエラッタで弱体化したことで規制が緩和されたという事情もある。


【素材の扱い】

さて、遊戯王ではカードの下にカードを重ねるというのは
初めてのシステム(装備魔法もルール的にはカードに重ねているが)なので、ルールが気になってくる。

最も気になるのが、「素材になっているモンスターの扱い」
これだろう。

簡潔に説明すると、素材はフィールドには存在するが、(モンスター)カードとして扱わない
どういうことかというと、物理的にはフィールドに存在するが、ルール上はフィールドに存在するカードとして扱わない
訳が分からないと思われるかもしれないが事実である。

言い換えると、素材のカードをカウンター(魔力カウンターなど)みたいなものとして扱うということ。
名前のみ残っているカードではない存在ということで、イメージ的にはアニメのオーバーレイ・ユニットはわかりやすいと思われる。

フィールドを離れた扱いではないため、カードがフィールドを離れた時に発動する効果は使用できない(適用されない)。
例えば、《E・HERO アブソルートZero》や《BF-隠れ蓑のスチーム》などをエクシーズ素材にしても、「フィールドを離れた場合(時)~」の効果は使用できない。
他にも自身の効果で蘇生した《ゾンビキャリア》や《ボルト・ヘッジホッグ》は、フィールドから離れた扱いにならないので、自身のデメリットで除外されない。
なお、エクシーズ素材として使用された場合は墓地に戻るため、何度もエクシーズ素材にすることが可能である。

また、エクシーズ素材になった《クリッター》《黒き森のウィッチ》などが墓地に送られても、フィールドに存在するカード扱いではないため「このカードフィールドから墓地へ送られた場合(時)」という条件を満たせず、効果を発動することができない。
一方で、どこからでも墓地へ送られた時に発動する効果は発動できる。
例えば素材となった《ダンディライオン》が墓地へ送られればトークンが特殊召喚されるし、《Em トリック・クラウン》は自己蘇生できる。

エクシーズモンスターが《スキルドレイン》や《エフェクト・ヴェーラー》などで効果を無効化されたり、
《月の書》で裏側表示になっても、エクシーズ素材は墓地に送られず重なったままとなる。
エクシーズモンスター自体は裏側表示になるが、素材は公開情報のままであり、裏側表示にはならない。
エクシーズモンスターが裏側表示になったとしてもそれは変わらないので、《マジカルシルクハット》などの攪乱には向いていない。

エクシーズ素材は基本的にそのエクシーズモンスターがフィールドを離れるまで付いたままになるが、
エクシーズモンスターがフィールドから離れたらエクシーズ素材は墓地に送られる
《亜空間物質転送装置》や《S:Pリトルナイト》などで一時的に除外する場合でも、エクシーズ素材は墓地に送られ、帰還してもエクシーズ素材は復活しない。
これは、エクシーズモンスターがエクストラデッキやに戻される時も同様。

ただし、素材が墓地に送られる時も注意が必要。
《次元の裂け目》《マクロコスモス》の効果が適用されている場合、それぞれ発生する結果が異なる。
前者はモンスターのみを墓地に送るので、モンスター扱いではないエクシーズ素材は墓地に送られる。
後者はカードの種類を選ばないので除外される。
似たような効果のカードだが裁定が違っているので注意しよう。


【アニメでの活躍】

ZEXALでのキーとなる召喚方法。殆どのキャラクター達が切り札を召喚する方法として使用している。
作中では「モンスター・エクシーズ」と呼ばれ、召喚時には
「レベル(数値)の(モンスター名)と(モンスター名)(ryをオーバーレイ!」
「(数値)体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
と宣言する。

X素材も「オーバーレイ・ユニット」と格好良い呼び名が付けられている。
なお、この「オーバーレイ」とは「Overlay」と「Ray」をかけた造語であり、英略称は「OLU」ではなく「ORU」である。
ちなみに「オーバーレイ・ネットワーク」は実在のコンピュータ用語で、「本来のネットワークの上に重なって存在する、仮想のネットワーク」のことである。
複数のモンスターという単一のネットワークを重ねて新たなモンスターを呼ぶ、という召喚方式を踏まえてこの用語を持ってきたと思われる。

召喚時に大抵のモンスターで変形CGが使われており非常に格好良い。
また、アストラルの記憶のピースとされる「No.」(ナンバーズ)と呼ばれる特殊なエクシーズが存在する。
詳細はNo.(遊戯王)の項目で。

ARC-VではLDSのエクシーズコース所属生徒、もしくはエクシーズ次元の人間が使用する特殊な召喚法として扱われている。
無論ゼアルとは同じ召喚形式だが、召喚台詞で「ランク(数字)!」という台詞が入ったり、
バリアンと別系統のRUMが出ていたりと細かな違いがある。

他にも描写の省略のためか「オーバーレイ・ネットワークを構築」を言ってくれる決闘者及び使用回数が少ない。

またLDSのエリートコースで高度な技術が必要故に、
ゼアル世界やエクシーズ次元とは異なり遊矢のいるスタンダード次元では一般層ではあまり普及してない模様で、
エクシーズ召喚する事やランク故にレベルを参照するカード効果の対象にならない事を驚かれたりと反応も大きく異なる。
ついでに口上のパターンが変わっており、ZEXALでは「エクシーズ召喚!」の後に口上だったのが、口上の後になっている(5D'sと同じ)。


【主なエクシーズモンスター】

ここでは代表的なものを紹介する。
No.(ナンバーズ)」については当該項目を参照のこと。

☆ランク1

基本的に貧弱で、なんらかの素材にすることを前提としたモンスターが多い。
エクシーズモンスターにしてもステータスや攻撃的な効果を持ったものはほとんどない。

+ 詳細は以下
シャイニート・マジシャン
光属性/魔法使い族/攻 200/守2100
レベル1モンスター×2
見た目はかわいいのにニートしてる残念美少女。
その通りに自分から動くことは想定していない攻撃力だが、この守備力に戦闘破壊耐性、
さらに対象に取る効果を無効にする効果により意地でも動こうとしない。
対象を取らない効果には無力だが、対象を取る破壊以外の除去が増えている現状では、他の壁モンスターよりもかなりしぶとく残り続ける。


No.39 希望皇ホープ・ルーツ
光属性/戦士族/ATK 500/DEF 100
レベル1モンスター×2
ランク1のホープ。
本家同様の攻撃無効化に加え、それがエクシーズモンスターだった場合はそのランク×500の攻撃アップができる。
ピンポイントで使い辛く見えるが、ホープゼアルホープドラグーンにつなげる目的で多く採用される。ドラグーンとのコンボも強力。


No.100 ヌメロン・ドラゴン
光属性/ドラゴン族/攻0/守0
同じランクの同名「No.」Xモンスター×2
フィールドのXモンスターのランク合計×1000の攻撃力を得てぶん殴ってくるワンキルの鬼。
更に効果で破壊されたらブラック・ホールをぶっ放すという殺意の塊みたいな性能をしている。
ただし、正規召喚があまりにも難しすぎるので基本的には《No.97 龍影神ドラッグラビオン》の効果で出して攻撃力9000を得るのが基本である。


LL-アンサンブルー・ロビン
風属性/鳥獣族/攻0/守0
レベル1モンスター×2体以上
アニメARC-Vで黒咲瑠璃が使用するLLのエース。こいつはOCGオリジナルだが。
素材の数×500の攻撃力を得る効果と、相手がモンスターを特殊召喚した場合に素材を切ることでそのモンスターをバウンスするという強力な妨害効果を持つ。
しかもこの効果、なんと1ターンに1度の縛りがない為、素材を多く集めれば集めるほどに妨害能力が高まる。LLは素材を積み上げることが得意な連中が多くいるので扱いやすい。




☆ランク2

全体的に展開力は高いが、攻守などで劣るレベル2モンスターデッキでは扱いやすいモンスターが多い。
【ガエル】や【代行者】【スプライト】などが得意とする。【おジャマ】もレベル2の展開のしやすさから出しやすいランクである。

+ 詳細は以下
ガチガチガンテツ
地属性/岩石族/攻 500/守1800
レベル2モンスター×2
ガチガチでガチムチ♂なおっさん。
攻撃力は低いが、破壊される際エクシーズ素材1つと引き換えに免れることができる。
さらに攻守強化の効果もあって、戦闘・効果破壊双方にかなり強固な壁となる。
破壊以外の除去には無力だが、基本的に除去するにはかなり手間がかかる。


《神騎セイントレア》
光属性/獣戦士族/攻2000/守 0
レベル2モンスター×2
ランク2にして、フォトスララインとはいかないがなかなかの攻撃力を持ち、
エクシーズ素材がある限り戦闘破壊されず、さらにエクシーズ素材を使えば戦闘した相手モンスターを手札に戻す。
戦闘を介する必要があるものの、対象を取らず破壊でない除去と極めて強力。
守備的で破壊耐性特化であり他のモンスターをサポートするガチガチに比べ、こちらは戦闘特化で除去効果と攻めに向く。うまく使い分けよう。


No.64 古狸三太夫
地属性/獣族/攻1000/守1000
獣族レベル2モンスター×2
遺跡のナンバーズのうちの1枚。
フィールドで攻撃力の一番高いモンスターと同じ攻撃力となる影武者狸トークンを特殊召喚し、
フィールドに他の獣族モンスターがいる限り戦闘でも効果でも破壊されない。
トークンも獣族なので、トークンがいる限り一切破壊されなくなる。
トークンの攻撃力は他のモンスターと同じなるので相打ちとなり、このカード自身にステータスも低いが、クローザ―・フォレストなどの強化カードを使えば一方的に戦闘破壊が可能。
レベル2の獣族モンスターを使うデッキとしては、ぽんぽこ、おジャマ、魔轟神獣などがおり、これらのデッキではエースとして活躍する。


幻影騎士団カースド・ジャベリン
ランク2/闇属性/戦士族/攻1600/守 0
レベル2モンスター×2
ユートの使う幻影騎士団の1つ。
1ターンに1度、X素材を取り除くことで相手の表側表示モンスター1体を選択し、攻撃力0にして効果を無効にする。
この効果を使えば大抵のモンスターは戦闘破壊できるようになるので地味ながら強力。
さらに幻影騎士団モンスターをX素材にしていればこの効果は相手ターン中にも発動できため、さらに凶悪な性能となる。

ランク2デッキを組む際には覚えておきたい1枚。


餅カエル
水属性/水族/攻2200/守0
水属性レベル2モンスター×2
公式Twitterに突如現われた新たな「カエル」。
入るデッキは限られるが、相手の魔法・罠・モンスターを何でもカウンターして持ち帰る(自分フィールド上にセットする)という凶悪な効果を持つ。
また、スタンバイフェイズ時に「カエル」を連れてこられるので、あっという間に増殖。
さらに、どこからでも墓地に送られると水属性モンスターを回収=自身をエクストラに戻すことができるため何度でもやってくる。
すべての効果が嚙み合っているためネタカードだと思いきや恐ろしく強い。

しかもカウンター効果は素材を使わないのでバハシャから出しても機能してしまう。
つまり水属性・レベル4モンスターが2体あれば出せるので【HERO】などへの出張もよくみられた。

しかし、レベル2モンスターの大量展開を得意とする【スプライト】で暴れた結果カードパワーが高まり過ぎてしまい、2022年7月1日からついに禁止カードとなってしまった。




☆ランク3

ランク4ほどではないが、特殊召喚しやすくサポートも多い。
防御に優れたものが多いが、その反面除去性能は低め…であったが、第9期になって除去効果のカードが増えた。
甲虫装機】【彼岸】【幻影騎士団】【電子甲虫】【ゼンマイ】などが得意とする。

サポートカードとしては《魔界発現世行きデスガイド》《クレーンクレーン》」などが有名。《緊急テレポート》からも出せる《サイコウィールダー》《サイコトラッカー》も使いやすい。
SRベイゴマックス》も定番だったが、あまりの便利さから制限カードとなってしまった。

同じ素材の組み合わせでは《彼岸の黒天使 ケルビーニ》がリンク召喚可能。
レベル3モンスターをデッキから墓地に送れる便利な効果を持つため、本家【彼岸】以外にもランク3デッキではよく使われている。


+ 詳細は以下
発条機雷ゼンマイン
炎属性/機械族/攻1500/守2100
レベル3モンスター×2
上記ガチガチガンテツと同じ破壊耐性を持つ。
さらに、耐性を発揮したターンのエンドフェイズにフィールド上のカードを破壊する効果も持っている。
同じく破壊耐性と反撃の破壊効果の存在で、相手はうかつに破壊できない。やはり強固な壁となる。
破壊以外の除去には(ry


虚空海竜リヴァイエール
風属性/水族/攻1800/守1600
レベル3モンスター×2
素材1つを取り除くことで、自分または相手の除外されたレベル4以下のモンスターを自分フィールド上に特殊召喚できる。
多いようで意外と少ない手軽な除外の再利用効果を持つ。
蘇生・墓地回収を前提とするようなキーカードが《奈落の落とし穴》に落ちた時や、除外を絡めた展開をする際に、除外から帰還させられる。
墓地から除外することで効果を発揮するカードを使い回したりもできる。

墓地から除外することでアドバンテージを稼げるモンスターが多い幻影騎士団とは相性がよく、棒立ちになったら《FNo.0 未来龍皇ホープ》の素材にしてしまえる。

細かい点だが、「虚空海竜」を名乗っておきながら風属性・水族というややこしいステータスになっている。


No.17 リバイス・ドラゴン
水属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
レベル3モンスター×2
エクシーズ素材を取り除いて攻撃力を500上げる。
エクシーズ召喚直後に効果を使えば攻撃力2500となり上級モンスタークラスなら戦闘破壊できる。
エクシーズ素材がなくなると直接攻撃できなくなるが、次のターンまで生き残れば攻撃力3000にもなれる。
打点が欲しいなら《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》の方が手っ取り早いため、押されがち。
アシゴよりもデメリットが軽い等の利点もある為、上手く使い分けていきたい。


《彼岸の旅人 ダンテ》
光属性/戦士族/攻1000/守2500
レベル3モンスター×2
彼岸に属するモンスターの1つ。
エクシーズ素材を1つ取り除き、デッキの上から3枚までのカードを墓地へ送る事で発動。ターン終了時まで墓地へ送ったカードの数×500、攻撃力がアップする。
墓地送りは「カードガンナー」と同じくコストのため、邪魔される事はない。
効果の発動後は2500打点とリバイス並の数値となり、さらに攻撃後は守備表示となるため低い攻撃力をさらす事もない。

さらに墓地へ送られれば他の彼岸カードを回収できるという何が何でもアドを取ろうとするカードである。
その墓地肥やし能力により【彼岸】の他には【幻影騎士団】などでも使われる。


幻影騎士団ブレイクソード
闇属性/戦士族/攻2000/守1000
レベル3モンスター×2
ユートの使う幻影騎士団の1つ。
1ターンに1度、素材を1つ取り除くことで、お互いのフィールドのカードを1枚ずつ対象に取って破壊する。
また、X召喚された状態で破壊された時、自分の墓地の同じレベルの幻影騎士団2体をレベルを1つ上げて蘇生できる。
ただし、この蘇生効果を使用後、自分は闇属性モンスターしか特殊召喚できなくなる。

これまで少なかった除去効果を持つランク3であり、レベル3モンスターが並ぶデッキなら余った枠にすんなり入る。
効果は《スクラップ・ドラゴン》と同様であり、フリーチェーンで使えるカードと組み合わせれば実質的に相手のカードのみ破壊できる。

幻影騎士団】ならば、破壊された時の蘇生効果も利用可能。
闇属性に縛られるものの、そのままランク4のエクシーズを出せる。
自身を破壊効果の対象に選べるので、能動的に発動できるのは要注目。


M.X-セイバー インヴォーカー
ランク3/地属性/戦士族/攻1600/守 500
レベル3モンスター×2
X-セイバーの一員であり、行方不明になった「ソウザ」のなれの果て。
名前は「ミッシングエックスセイバー」と読む。
効果は素材を取り除いてレベル4の戦士族か獣戦士族をリクルートするというもの。
範囲はかなり広く、十二獣マドルチェで活躍したり、
アマゾネスの射手」を連れてこられることからインフェルニティ先攻1キルに利用されたこともある。

他にも「エクストラ・ソード」を持ってきて、「ガガガザムライ」での1ショットキルをサポートすることも。

レベル4で新たな戦士・獣戦士が登場するたびに注目されるカードだったが、第10期に入ると適当なレベル3モンスター2体から《聖騎士の追想 イゾルデ》が出せることが問題視され、その利便性が上がり過ぎたため禁止カードになった。
《神剣-フェニックスブレード》「ナカーマ」




☆ランク4

出しやすさと数の多さが特徴ともいえるエクシーズ界の最大勢力。
さらにリミテッド・バリアンズ・フォースやプトレマイオスの存在からより強力なモンスターへと進化させることもできる有用株。
得意なデッキは数えきれない…と言うか、特化でなくても使える汎用性の高さがウリ。
その癖効果も優秀なカードが集まりまくっていると言う超激戦区。他のランクにも分けてやれ

やはりというか禁止カードになっているエクシーズにもランク4が多い。

+ 詳細は以下
No.39 希望皇ホープ
光属性/戦士族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
ご存知、遊馬先生のエースモンスター。
エクシーズ素材を取り除いて自分か相手のモンスターの攻撃を無効にできる。
効果は防御的で、効果除去には無力なため最近では単体の性能は微妙とされるが、
ZWなどのサポートカードや、《ダブル・アップ・チャンス》を使ったコンボなどがあり、
RUMなどの進化カードも相性は悪くないので、専用デッキを組めば活躍できる。

が、このカードの本当に恐ろしい所はそこではなく、「RUM無しで重ねてエクシーズ召喚出来る専用モンスター」の存在。
特に、瞬間攻撃力5000に達し、《毒蛇神ヴェノミナーガ》様さえ復活を許さず葬り去る
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》が、耐性持ち大型モンスターに対して恐るべき強さを発揮する。
あれ、つまりそれって下敷き……?


ジェムナイト・パール
地属性/岩石族/攻2600/守1900
レベル4モンスター×2
効果を持たないバニラエクシーズ。
縛りなしのレベル4モンスター2体でエクシーズできる(いわゆる汎用ランク4)モンスターとしては、最大の攻撃力を持つ。
エクシーズモンスター版「ガイアナイト」といったところ。

戦闘でしか活躍できないが、効果を持たないために《デモンズ・チェーン》や《エフェクト・ヴェーラー》などを気にする必要がない。
また、《ダイガスタ・エメラル》など、効果を持たないモンスターへのサポートを受けれるのも大きな利点。
さすがに現在(のガチデッキ)ではほとんど使われないが、エクシーズ召喚黎明期においてはエクストラデッキの片隅で渋い活躍を魅せていた。


No.50 ブラック・コーン号
闇属性/植物族/攻2100/守1500
レベル4モンスター×2
漫画版で登場したトウモロコシでできた船。
効果を使ったターンこのモンスターが攻撃できなくなるが、
このカード以下の攻撃力の相手モンスターを墓地に送り、1000ポイントのダメージを与える。

攻撃力2100以下のモンスターなら、破壊せずに除去できるのが利点。
《マシュマロン》などの戦闘破壊耐性を持つモンスターを気軽に除去できる他、効果が破壊ではなく「墓地へ送る」なのがミソ。
攻撃力を下回っていれば、破壊耐性や破壊された時効果を発動するモンスターも安全に処理できる。
上記の《ガチガチガンテツ》や《発条機雷ゼンマイン》はこのカードが天敵。
また、1000ダメージ与える効果も、結構嬉しい。

一時期は必須とも言われたエクシーズだが、第8期終盤から強力な除去効果を持ったランク4が増え始め、評価が落ち気味である。


交響魔人マエストローク
闇属性/悪魔族/攻1800/守2300
レベル4モンスター×2
魔人エクシーズの1体。
魔人エクシーズに《ガチガチガンテツ》と同じ耐性を付与する効果に加え、相手の攻撃表示モンスターを裏側守備表示にできる。
いかに攻撃力の高いモンスターでも守備力1800未満なら戦闘破壊でき、また厄介な永続効果を持つモンスターを一時的に無力化するといった用途もある。
ヴェルズ・オピオン》などの処理に便利。
破壊耐性を備えているため、除去に引っ掛かりにくく役割を遂行できるのも便利。

こちらもかつてはランク4の代表格だったが、現在では「対象が取れるなら戦闘なんてしなくても良い」という奴らのせいで影が薄い。
また第10期から登場したリンクモンスターは守備表示にならないため効果が使えない点も足を引っ張ることに。
闇属性である点を活かせる【幻影騎士団】や、悪魔族関連のデッキなら採用できるか。


ダイガスタ・エメラル
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800
レベル4モンスター×2
ガスタのモンスターとして生まれ変わった《ジェムナイト・エメラル》。
2つの便利な効果を持っており、素材を1つ取り除くことで、
墓地のモンスターを3枚デッキに戻した後に1ドローするか、効果のないモンスターを1体蘇生できる。

前者は簡易的な《貪欲な壺》のようなものであり、
墓地に落ちたモンスターを再利用するのに役立つ。1ドローのオマケもおいしい。

後者は手軽な蘇生効果であり《E・HERO プリズマー》で落とした《ネオス》などを墓地から出せる。
効果がないならば通常モンスター以外でもよく、《青眼の究極竜》や《大地の騎士ガイアナイト》、《ジェムナイト・パール》、《電影の騎士ガイアセイバー》なども射程に収まる*1
特にリンク3の《電影の騎士ガイアセイバー》を釣ればそのままリンク4をリンク召喚できる。


H-C エクスカリバー
光属性/戦士族/攻2000/守2000
戦士族レベル4モンスター×2
エクシーズ素材を2つ使い、攻撃力を元々の攻撃力の倍にする。つまり攻撃力4000となる。
圧倒的な攻撃力を得ることができ、ほとんどのモンスターを殴り殺すことができる。
戦士族縛りがあるが、E・HEROなどの戦士族デッキなら出すのはたやすい。
攻撃力増強は次の相手ターンも続くため、返しのターンですぐに戦闘破壊されることは少ない。
現在は【ヒロイック】デッキ以外では見かける機会は減ったが、登場当時は類似の効果を持つ《機甲忍者ブレード・ハート》とともに活躍した。


ガガガガンマン
ランク4/地属性/戦士族/攻1500/守2400
レベル4モンスター×2
素材を1つ取り除くと、表示形式によって異なる効果が発動できる。
攻撃表示の場合、攻撃した相手モンスターの攻撃力を500下げ、自身の攻撃力を1000上昇させる。
これにより、攻撃力3000までのモンスターなら戦闘で破壊できる。
守備表示の場合、相手プレイヤーに800ダメージを与える。
相手のLPが800以下ならこれでデュエルを終わらせることができるため、地味ながら馬鹿にはできない。
LPが800以下になるとこのカードでいつ敗北してもおかしくないため、この数値は「ガンマンライン」と呼ばれている。
主にとどめ用の効果だが、【インフェルニティ】などではこの効果を使いまわして1ショットキルを行うことも。


《恐牙狼 ダイヤウルフ》
ランク4/地属性/獣族/攻2000/守1200
レベル4モンスター×2
素材を取り除くことで、自分の獣族・獣戦士族・鳥獣族のモンスター1体と、フィールドのカード1枚を破壊できる。
自身が獣族なので、メインデッキに対象のモンスターがいなくても問題はない。
基本的にアド損になってしまうが、カードの種類や表裏を問わずに破壊できるため、利便性は高い。
除去を行えるエクシーズが少なかった頃は優先的に使われていたことも。
また、《補給部隊》や《森の番人グリーン・バブーン》のトリガーにするなど、破壊を活かしたコンボもある。

こいつで自分のモンスターを破壊してモンスターゾーンを空けるのは、かつての【インフェルニティ】の名物の1つだった。
現在はリンクモンスターというより便利な玩具カード群が出たため、採用率は落ちてきている。


クイーンマドルチェ・ティアラミス
ランク4/地属性/天使族/攻2200/守2100
レベル4「マドルチェ」モンスター×2
洋菓子をモチーフにしたマドルチェのエースモンスター。
素材を取り除き、自分の墓地の「マドルチェ」カードを2枚まで選んで発動。
そのカードをデッキに戻し、その枚数まで相手フィールドのカードをデッキに戻す
「対象を取らないデッキバウンス」は遊戯王OCGの中でも強力な除去であり、大抵のカードはデッキに埋めてしまえる。
メインデッキのカードの場合、再利用が難しくなるのも利点。
ただし、マドルチェは墓地にカードを貯めるのが得意ではないので、うまく工夫する必要がある。


ヴェルズ・オピオン
闇属性/ドラゴン族/攻2550/守1650
「ヴェルズ」と名のついたレベル4モンスター×2
ヴェルズデッキのエース。お互いのプレイヤーがレベル5以上のモンスターを特殊召喚できなくなる。
このカードを維持するだけでシンクロデッキなど高レベルの特殊召喚を多用するデッキの多くを機能停止に追い込む。
さらに侵略のと名のついた魔法・罠をサーチする効果により、《侵略の汎発感染》を持ってくれば事実上魔法・罠耐性まで備える鬼畜モンスター。
ガチデッキ、ファンデッキ問わず、高レベルモンスターの特殊召喚を多用するデッキなら、このカードの対策は必須と言える。
逆にこのカードを使う場合は如何に居座らせるかが重要になってくるので、このカードを守る手段が欲しい。
多くのプレイヤーの頭を悩ませた結果一時期制限カードになっていたが、制限の時期でも1枚を守り抜かれればどうしようもなかった。

まあ最近はエクシーズモンスターやリンクモンスターが充実して来たのであっさりどかされたりもするんですがね!
カード名を《ヴェルズ・オピオン》と勘違いしている人がいるが、正しくは「オピオン」である。間違えないように!
2ちゃんねるの本スレに書き込まれた「オピョォ」という誤字が一部で話題になった事もある。


《ギアギガント X》
ランク4/地属性/機械族/攻2300/守1500
機械族レベル4モンスター×2
X素材を1つ取り除くことで、レベル4以下の機械族をサーチ・サルベージできる。
また、フィールドから離れた時、レベル3以下のギアギアを墓地から特殊召喚できる。
機械族デッキでは便利な1枚であり、「ガジェット」や《ブリキンギョ》とのシナジーが光る。
《マシンナーズ・ギアフレーム》をサーチすれば《マシンナーズ・フォートレス》に繋がる。
デビル・フランケン》や「音響戦士」にも対応するなど、範囲は広い。

「ギアギア」の蘇生はオマケのようなものだが、あって困るものではない。
ただし、狙って使う場合はタイミングを逃す点に注意。


《キングレムリン》
ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000
レベル4モンスター×2
X素材を1つ取り除くことで爬虫類族を1体サーチできるモンスター。
ワームエーリアンなどのカテゴリを使う際にはお世話になるカード。
ランク4なので、「カゲトカゲ」や「カメンレオン」との相性もいい。
EMEm】が現役の頃は「パートナーガ」や「リザードロー」をサーチするという活躍をしていたことも。

第11期には爬虫類テーマである「溟界」の登場で再注目されたが、あろうことか公式Twitterの画像で戦士族と誤植されてしまうまさかの扱いを受けてしまった。
ただのミスなのでもちろん今まで通り爬虫類族として扱う。


《御影志士》
ランク4/地属性/岩石族/攻2300/守1800
レベル4モンスター×2
X素材を1つ取り除くことで、岩石族を1体サーチするか、手札から岩石族を1体裏側守備表示で特殊召喚する。

サポートの少ない岩石族にとっては待望の効果。
《メガロック・ドラゴン》で1ショットキルを狙ったり、《E-HERO ダーク・ガイア》の素材を集めたりできる。
特に《原子生命態ニビル》をサーチすれば大きくプレッシャーを掛けられるので要注目。
意外なところでは【セフィラ】のキーカードである《智天の神星龍》をサーチしてP召喚に繋ぐことも。

岩石族のセット効果は《メタモルポット》や《禁忌の壷》とのコンボが狙える他、《守護者スフィンクス》を展開することもできる。

どちらの効果も便利で使いやすいのでコンボを考えてみると楽しいだろう。


バハムート・シャーク
ランク4/水属性/海竜族/攻2600/守2100
水属性レベル4モンスター×2
漫画版ZEXALでの凌牙の切り札。
素材を1つ取り除くことで、EXデッキからランク3以下の水属性Xモンスターを特殊召喚する。
ただし、この効果の発動後、自身は攻撃はできなくなる。

リバイス・ドラゴン》を呼び出して《FA-ブラック・レイ・ランサー》を出すなど、展開力に長けたカード。
餅カエル》の登場によって一気に凶悪化し、水属性レベル4×2から手軽に万能カウンターの置物を出せるようになった。

他にも《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》を素材のない状態で呼び出せるので、そのまま《強制転移》などで送りつけるコンボが可能。

第10期には新マスタールールの影響を強く受けて非常に使いづらくなっていたが、第11期からはルール改訂により再び以前と同じように使えるようになった。


No.101 S・H・Ark Knight
水属性/水族/攻2100/守1000
レベル4モンスター×2
バリアン七皇、ナッシュの使うオーバーハンドレッド・ナンバーズ。
エクシーズ素材2つを使い、相手の特殊召喚された攻撃表示モンスターを、自身のエクシーズ素材として吸収する。
そして破壊される時、素材1つを使うことで破壊を無効にできる。

大抵のエースモンスターを処理でき、しかも前例のない種類の除去効果を持つ。
破壊耐性などを無視できる上、しばらくは墓地に返さないため自己再生モンスターなども一時的に封じる。
あのアブゼロでさえ効果を発動できない。

相手を吸収すれば素材を1つ得て多少の壁になれ、RUMを使ってCNo.になったりもできる。
弱点は、守備表示モンスターを吸収できない点と、通常召喚されたモンスターを吸収できない点。
後述の《鳥銃士カステル》とはよく比較される。


励輝士 ヴェルズビュート
光属性/悪魔族/攻1900/守 0
レベル4モンスター×2
素材を1つ取り除くと全体除去が撃てる。
お互いのフィールド上と手札のカードの合計枚数を比べ、
相手より自分の枚数が少ない時、このカード以外のフィールド上のカードを全て破壊できる
すべて壊すんだ。

相手が強固な布陣を敷いていても、破壊耐性がなければこのカード1枚で全て吹き飛ばせる。
使用したターンは相手にダメージを与えられなくなるが、逆転できるのなら些細なこと。
自分ターンのメインフェイズか相手ターンのバトルフェイズに発動でき、該当フェイズ中ならフリーチェーン
召喚反応罠などにひっかかってもチェーンして効果を発動でき、
発動条件を満たしていれば攻撃される前のバトルフェイズ開始時にも発動できる。
よって、効果発動できる状態で召喚を許すと効果無効がなければほぼ確実に破壊されてしまう。

メタビートなどのガン伏せするデッキや、炎星のような永続カードを使うデッキは、《ハーピィの羽根帚》のみならずこのカードにも怯える羽目に。
同期の《[No.101 S・H・Ark Knight]]》と併せて当時のランク4の強さを大幅に押し上げた1枚であった。


No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク
闇属性/悪魔族/攻 0/守1200
レベル4モンスター×2
素材1つを取り除くことで相手の墓地のモンスター1体を除外するメタ効果を持つ。
珍しく1ターンに2回まで撃てるので、出したターンに2枚除外できる。
裁きの龍」や「カオス」の特殊召喚を妨害したり、「超電磁タートル」を封じよう。
素材がなくなったあとはエクシーズモンスターに装備して攻撃力1200上げられる。
また《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》にランクアップさせれば、フィールドのカードを除外できる。


深淵に潜む者
水属性/海竜族/攻1700/守1400
レベル4モンスター×2
素材を1つ取り除くことで相手の墓地のカードの効果を封じる。
デッキによっては全く動けなくなるほどの凶悪な性能を誇るが、刺さらない相手には全く刺さらない。
採用は環境とご相談あれ。
一応、自分のターンにも使えるので除外デメリット持ちのモンスターを墓地に叩き落とすのにも使える。


ダウナード・マジシャン
闇属性/魔法使い族/攻2100/守 200
魔法使い族レベル4モンスター×2
友人の説得を受け、渋々働き始めたシャイニート。
素材縛りはキツイが、メイン2限定でランク3以下のモンスターの上に重ねてエクシーズチェンジできる。
しかし、その割には素材×200のパンプアップと貫通効果というあまりにしょっぱい効果だったため、長らく評価されることはなかった。
…が、アーゼウスの登場により評価が一変、ランク3以下に簡単に重ねられるという点が買われ、アーゼウスの素材数をカサ増しできるモンスターとして一躍脚光を浴びることとなり、あっという間に環境の引っ張りだこに。
大出世を果たしたカードと言えるだろう。実際はただの下敷きでしかないのだが


鳥銃士カステル
風属性/鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
エクシーズ素材を1つ使って表側表示のモンスターを裏側守備表示にするか、
エクシーズ素材を2つ使って表側表示のカードをデッキに戻すことができる。

2つ目のデッキバウンス効果が特に協力であり、
《No.101 S・H・Ark Knight》が非対応であった守備表示モンスターや通常召喚されたモンスター、
さらに永続魔法・罠、フィールド魔法すらデッキバウンス可能であり、単体除去としてはトップクラスの性能を誇る。
同じくデッキバウンスが撃てる《電光千鳥》に比べると、バウンスできる枚数自体は少ないが、
こちらはデッキに戻した後シャッフルされるので再利用が難しく、素材の縛りがないのがメリット。
ランク4に対しては効果発動前に除去するか、効果を無効にするか、対象を取られないようにするしか対抗策がなくなってしまった。
効果の汎用性から、他の除去効果を持つランク4エクシーズモンスターの価値を叩き落とすことに。

ランク4デッキならこれと《No.39 希望皇ホープ》+《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》で大抵のモンスターは除去できる。


ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
効果が持続する《フォース》を内蔵した2500打点。
エクシーズ素材を2つ使い、相手モンスター1体のモンスターの攻撃力を半分にし、下げた分の攻撃力を自分の攻撃力に加える。

ARC-Vで新たに登場した、ユートの使っていたランク4エクシーズ。
《幻影騎士団ブレイクソード》のおかげで、ランク3デッキである【幻影騎士団】でも問題なく運用できる。

どんな高い攻撃力を持つモンスターが相手であっても、それを超える圧倒的な攻撃力となる。かの《邪神ドレッド・ルート》でも単体で突破可能。
そのモンスター相手に攻撃すれば2500ダメージが丸々通り、さらに上がった攻撃力はアニメと違い次のターン以降もずっと持続する。

ランクアップ後の姿として《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》が存在。《RUM-幻影騎士団>ラウンチ》や《RUM-ファントム・フォース》などで出してやろう。

ズァークが使う《覇王眷竜ダーク・リベリオン》というバリエーションもある。


RR-フォース・ストリクス
闇属性/鳥獣族/攻100/守2000
レベル4モンスター×2
ARC-V黒咲隼が使用するRRの1つ。
1ターンに1度、素材を1つ取り除いて、鳥獣族・闇属性・レベル4のモンスターをサーチする。
攻守は頼りないが、自分の他の鳥獣族の数×500上昇する。

素材の指定はないが、サーチ先の条件から主に【RR】、たまに【BF】で使われる。

RR-ワイズ・ストリクス》とは何かと相性がよく、リンク召喚のサポートから、《RUM》をデッキからセットするためのトリガー役として優れている。
《RR-シンギング・レイニアス》をサーチすれば、適当なレベル4モンスター2体からリンク召喚できるため、【エクシーズ月光】のようなデッキの起点としても活躍している。

その他、RRのエクシーズについてはRRを参照されたし。


《フレシアの蟲惑魔》
地属性/植物族/攻 300/守2500
レベル4モンスター×2
蟲惑魔のカテゴリに属する植物族。
素材を取り除くと、デッキから選んだ「落とし穴」の効果を発動できるという強力な効果を持つ。
モンスター2体をフリーチェーンで破壊する「狡猾な落とし穴」をはじめ、特殊召喚されたモンスターの効果を無効にする「蟲惑の落とし穴」、
攻撃力1500以上のモンスターを破壊する「奈落の落とし穴」、裏守備にする「底なし落とし穴」など、その種類は多岐にわたる。
取り除く素材の数は1つなので、2回まで発動できる。

1体でも出しておくとそれだけでかなりの牽制や妨害となるため、登場してから幅広く使われた。


十二獣ドランシア
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×4
第9期に生まれた問題児満載のテーマ、十二獣の1体。
正規の素材条件はアホみたいに重いが、このカードもまた《十二獣ドランシア》以外の「十二獣」モンスター1体に重ねるだけで出せてしまう。

固有効果は素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象にとって破壊するフリーチェーンの除去。
適当な十二獣1体が厄介な置物になる上、自分の《十二獣ラム》を破壊すれば墓地から他の十二獣を特殊召喚できる。こうしてもうランク4モンスター2体を軽々と呼び出せるので《FNo.0 未来龍皇ホープ》も簡単に出せる。

第10期の始まりと同時に2017年4月1日の改訂で禁止カードとなったが、2020年1月1日の改訂で制限復帰となった。
ブルホーン「俺は?」

第11期では《天霆號アーゼウス》の登場で【十二獣】が環境に復帰。このカードに限らず十二獣は凄まじく相性がよく、直接攻撃が可能な《十二獣ワイルドボウ》がいる上に共通効果によって手軽に素材数をマシマシにできる。


No.16 色の支配者ショック・ルーラー
光属性/天使族/攻2300/守1600
レベル4モンスター×3
モンスター効果か、魔法カードか、罠カードかを宣言すると、次の相手ターン終了時まで宣言した種類のカードをお互いに発動できなくなる。
素材が3体と重く、攻撃力もそれほど高くないが、効果発動に成功すれば該当する種類のカードは一切使えなくなる。
展開力に優れるデッキなら先攻で特殊召喚してモンスターか魔法を宣言し、相手のカードの多くを機能停止させてしまう。

登場した当時は素材の多さに見合ったハイリスク・ハイリターンな効果とされていたが、
次第にモンスターの展開力がインフレしてくると、多くのデッキで比較的簡単に出せるようになってしまった。
特に【EMEm】での暴れっぷりが有名だろう。
海外では禁止カードにされ、日本でも2016年1月をもって禁止入りした。そして光天使はヴァイロン・ディシグマとヘイロー!の重要度が増した
「先攻絶対有利」の風潮を確固たるものにしていた一枚でもあった。


ラヴァルバル・チェイン
炎属性/海竜族/攻1800/守1000
レベル4モンスター×2
チェインTUEEEEE!
攻撃力はあまり高くないが、デッキから好きなカード1枚を墓地へ送る効果を持つ。
他の戦力となるエクシーズモンスターと違い、考えなしに使っても決して意味のない効果だが、
蘇生や回収などを軸としたデッキではキーカードを墓地へ送ることができ、
おろかな埋葬と違いモンスターだけでなく魔法・罠カードも送れる。

もう一つの効果として、デッキの一番上に任意のモンスターを置くことができる。
通常では次のドローを待たなければ活用できないが、制限カードのモンスターもサーチすることができ、
キーカードを仕込んだり「インフェルニティ・デーモン」の効果を発動したりできる。
DUEL TERMINAL出身でやたら値段が高かったが、「GOLD SERIES 2013」以降は何度か再録されて値段は落ち着いた。

ファンデッキからガチデッキまで幅広く採用され、プレイヤーから愛される1枚だったが、
あまりの汎用性から2016年4月をもって禁止入りした。


星守の騎士 プトレマイオス
光属性/戦士族/攻550/守2600
レベル4モンスター×2体以上
エクシーズ素材3つを必要とするが、No.以外のあらゆるランク5(厳密には1つ上のランク)を制限を無視してエクシーズ召喚する。
特に《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》→《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》の動きは強力で、
一度出したノヴァを蘇生するたびにインフィニティが出てくる。
それ以外の候補には、フリーチェーンのバウンスが撃てる「プレアデス」が有名。こちらはエクストラの圧迫を抑えることができる。

また、ターンエンドにエクストラデッキから素材補充、召喚効果は相手ターンにも使用可能、といったオマケもついている。
つまり、2体を素材にしてエクシーズしても自力で素材を補充してランクアップ効果を使用できる。
また、相手ターン中にランクアップできることから、対象指定の除去から逃れつつプレアデスを出せる。

エクストラデッキの枠を圧迫すると言う欠点はあるものの、それに見合って強力。
…余りにも強力すぎたために15/10/01改訂で投獄される事となってしまった。
エクシーズモンスター4体目の規制カード、登場から229日という早さでの禁止カード指定である。
ちなみに、かのDDBの記録は290日であり、それよりも早い。

ランク4からランク5が出せるという凶悪さもさることながら、エクストラデッキの著しい画一化を招いたことも問題だった。

その後、2023年にもなるとリンクモンスターの増加によってエクストラデッキの枠が少なくなったこともあり制限緩和。
同時期に登場したテラナイトの新規をプッシュする商業的な都合もあると思われる。
2024年現在は再び無制限カードに戻っている。




☆ランク5

上級モンスターを使用する分やや出しにくいが、強力な効果を持つカードが多い。
簡易融合》でサポートできるのもありがたい。
また、後述の《迅雷の騎士ガイアドラグーン》のおかげで一部のデメリットもほぼ無いに等しい。
No.ではないモンスターはプトレマイオスの効果で特殊召喚できるため、ランク4を使用するデッキでも容易に特殊召喚できる。
【セイクリッド】【先史遺産】【ギャラクシー】【サイバー流】【アーティファクト】などが得意とする。

+ 詳細は以下
《始祖の守護者ティラス》
光属性/天使族/攻2600/守1700
レベル5モンスター×2
エクシーズ素材がある限り効果では破壊されず、戦闘を行うと相手のカード1枚を破壊できる。
ただし、自分のエンドフェイズごとにエクシーズ素材が取り除かれる。
優秀な破壊耐性を持ち、自身の効果で相手の温存する破壊系罠なども破壊できる。
勝手に素材がなくなっていくため次の自分のターンまでしか効果は発揮されないが、素材のある間の場持ちはなかなか。
弱点は破壊以外の除去と戦闘破壊。


No.61 ヴォルカザウルス
炎属性/恐竜族/攻2500/守1000
レベル5モンスター×2
相手モンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。
単純にモンスターの効果破壊は強力であり、さらに攻撃力分のバーンダメージがあるのは嬉しい。
エースモンスターを破壊すれば大打撃となる。

効果を使ったターンは直接攻撃できないが、モンスターへの攻撃なら問題なく、
また後述の《迅雷の騎士ガイアドラグーン》になることで直接攻撃も実質可能。


セイクリッド・プレアデス
光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
セイクリッドに属するカードの1つ。
素材を1つ取り除くことで、フリーチェーンのバウンスを放つ。
しかも、対象となるカードには、モンスター・魔法・罠の指定がない。
相手のシンクロ・エクシーズ・リンクを戻せばそのまま除去になるし、
自分の《リビングデッドの呼び声》や《デモンズ・チェーン》などの再利用などができる。

フリーチェーンゆえに、厄介な効果を持つモンスターが出てきたところで効果を使わせる前にバウンスできる。

素材にはレベル5の光属性という縛りがあるが、レベルの調整ができる【セイクリッド】ならば出しやすい。
他にも、《サイバー・ドラゴン》やアーティファクトのような簡単に特殊召喚できるモンスターや、効果でレベル変更できる光属性下級モンスターもいる。
また《簡易融合》で出せる《重装機甲 パンツァードラゴン》や《音楽家の帝王》もいるので、相性のいいデッキならば楽に出せる。


サイバー・ドラゴン・ノヴァ
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族レベル5モンスター×2
機光竜襲雷」で収録されたカード。
名実ともにエクシーズ版「サイバー・ドラゴン」であり、そちらを2体重ねてX召喚できる。
素材を1つ取り除くことで墓地の「サイドラ」を1体蘇生する。
また、手札・墓地の「サイドラ」を除外することで、自身の打点を2100上昇させる。
そして、相手の効果で墓地に送られると機械族の融合モンスターをEXデッキから呼び出せる。

いずれも便利な効果だが、決め手に欠けるという印象がぬぐえなかった。
しかし、このカードから直接ランクアップできる「インフィニティ」の登場で再評価され、下敷きとしてではあるが、機械族デッキではよく見るようになった。


《シャーク・フォートレス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/闇属性/魚族/攻2400/守1800
レベル5モンスター×2
素材を1つ取り除くことで、自分のモンスター1体は2回攻撃できるようになる。
自身の攻撃力が2400なので、2800以上のモンスターに使えば1ショットキルが狙える。
レベル5を出しやすいデッキの他、レベルの操作が容易い【甲虫装機】などで使用された。


SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守2000
光属性レベル5モンスター×3
漫画版ZEXALに登場し、単行本8巻に付属するカード。
自身が戦闘を行う時、相手はカード効果の発動ができなくなる。
また「ホープ」を素材としている場合、モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、素材を2つ取り除くことで自身の攻撃力を5000にするという恐るべき効果を持つ。

戦闘に持ち込みさえすれば、相手の反撃の手を封じた上で大抵のモンスターは葬り去れる心強い存在。
効果を受けない、対象に取れないなどの耐性も関係なく、《オネスト》や《聖なるバリア −ミラーフォース−》も恐れる必要はない。

素材の条件は重いものの、なんとランク4の「希望皇ホープ」モンスターの上に重ねてX召喚できるという破格の出しやすさを誇る。
普通に《No.39 希望皇ホープ》から重ねれば攻撃力5000で邪魔なモンスターを正面突破できるのである。

ただし、勝負を決めるフィニッシャーではなく、追い詰められた際の反撃手段という意味合いが強い点には留意されたし。


ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン
ランク5/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル5モンスター×3
ダベリオン》が進化した姿。
背中の翼はステンドグラスになっており力強くも美しい見た目をしている。

そちらをX素材にしている場合に2つの効果を得る。
1つ目は、1ターンに1度、相手のモンスターの攻撃力を0にしてその数値分自身の攻撃力を上昇させるというもの。《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の効果よりもパワーアップしており、一気に勝負を決められる可能性を秘めている。

2つ目は、素材を1つ取り除くことで相手モンスターの効果をカウンターし、自分の墓地からXモンスターを蘇生できるというもの。
手軽な制圧効果であり、こちらも非常に強力。Xモンスターの蘇生は任意なので無理に行う必要はない。
特筆すべき点として、このカウンター効果には1ターンに1度の制限がない。そのため、1体で最大で3回もの妨害を行えるのは要注目。

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を素材にする都合上、《RUM-ファントム・フォース》で出すことになる。【幻影騎士団】や【RR】では大いに活躍してくれるだろう。


《アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
ランク5/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル5モンスター×3
第11期に登場した《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の派生カードの1つ。
RR-ライズ・ファルコン》と融合したような姿をしている。
1つ目の効果で、X召喚すると効果では破壊されない。
2つ目の効果はX素材を1つ取り除いて発動し、自身しか攻撃できなくなる代わりに、フィールドの自身以外のすべてのモンスターの打点を自身に加算するというもの。
さらに闇属性Xモンスターを素材にしている場合、自身以外のすべての表側表示モンスターの効果を無効にしてしまう。

単体で爆発的な攻撃力を得られるため1ショットキルも難しくない。
自軍の攻撃力も加算されるため、自身しか殴れない点もあまり気にならない。

幻影騎士団」「RR」「エクシーズ・ドラゴン」Xモンスターを自身に重ねられる《レイダーズ・ナイト》のおかげで《RUM》なしでも出しやすい。
さらに効果破壊されない耐性のおかげでデメリットによる破壊を回避できる。

上記の《ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン》が制圧力に優れるならば、こちらは《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を素材に必要としないので使いやすく、フィニッシャーとしての能力で上回る。
どちらも魅力的なので状況に応じて使い分けたい。


《外神アザトート》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/闇属性/悪魔族/攻2400/守0
レベル5モンスター×3
エクシーズ召喚に成功したターン中、相手のモンスター効果の発動を封じる効果を持つ。
特筆すべきはこの封殺効果はエクシーズ召喚に成功した瞬間に適用される点。俗にルール効果と呼ばれるチェーンを組まずに処理される効果であるため、《エフェクト・ヴェーラー》の様なカードでは止められないという性質を持っている。
エクシーズ召喚そのものを無効化するしか効果の適用を防げないため、非常に強固な制圧力を誇る。
さらに同名以外の「外神」エクシーズに重ねて出せる。レベル4×2体で出せる汎用エクシーズの「外神ナイアルラ」を経由すればランク4を出せるデッキならあらゆるデッキで出せ、闇属性であるために《RUM-幻影騎士団ラウンチ》で相手ターンに出す事も可能。
その出しやすさの割に余りにも強すぎる制圧力から先攻制圧を助長しており、禁止カードになる。
X素材に融合・シンクロ・エクシーズが揃っている時に素材を1つ消費して相手の場のカードを全て破壊する効果もあるが、手間がかかる上に上記のモンスター効果封殺の方が使い勝手が良いので空気。




{☆ランク6


ランク5と比べると《簡易融合》が使えない分少々出しにくいが、それでも特化した構築にすれば十分に主力となる。

サポートの手段としては、《D-HERO ディアボリックガイ》が扱いやすい。
特に《ヴァイオン》の登場後は、《「D-HERO デッドリーガイ》と《D-HERO ディアボリックガイ」》を利用することで格段に出しやすくなった。
また、2021年に登場した《簡素融合》を使えば効果を持たないレベル6の融合モンスターを素材に出来るようになったため、出しにくさは解決されただろう。

テーマ単位では【聖刻】【陽炎獣】【ヴァンパイア】が得意とする。
特に【聖刻】は環境でも結果を残した。

ランク5同様に《迅雷の騎士ガイアドラグーン》を重ねられるが、こちらは維持したほうが強いカードのほうが多いかもしれない。
とはいえ、一部モンスターのデメリットを踏み倒すために採用の余地がある。


+ 詳細は以下
《セイクリッド・トレミスM7》
光属性/機械族/攻2700/守2000
レベル6モンスター×2
お互いのフィールド上か墓地のモンスターを持ち主の手札に戻す。
フィールドのカードのバウンスは、先述の《セイクリッド・プレアデス》と異なり起動効果だが、こちらも十分強力。
ランクが違う上、素材の縛りがない。
真価を発揮するのは墓地から手札に戻す効果で、好きなモンスターを手札に加えられる便利な効果。

特殊召喚できるモンスターで展開したり、《エフェクト・ヴェーラー》や《幽鬼うさぎ》など手札誘発のモンスターを加えられる。
正規のX召喚以外に、他のセイクリッドのエクシーズの上に重ねてX召喚できるが、そうした場合、効果は次のターンまで使えない。


《フォトン・ストリーク・バウンサー》
光属性/戦士族/攻2700/守2000
レベル6モンスター×2
相手フィールドで発動したモンスター効果を無効にして1000ポイントダメージを与える。
厄介なモンスター効果を封じることができる、なかなか強力な効果。召喚時の誘発効果なども防げる。
同じランク6のモンスターに、《No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース》という似た効果を持ったエクシーズモンスターが存在するが、
こちらは後出しで無効にできないかわり、効果対象にレベル制限がなくはるかに使いやすい。
弱点は魔法・罠での除去と、墓地などフィールド外で発動したモンスター効果。
また、ダメージステップ時には発動できないので、「オネスト」などにも注意。


No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ
光属性/戦士族/攻3000/守2500
レベル6モンスター×2
遊馬がナッシュとの決戦でランクアップさせたホープ。
《No.39 希望皇ホープ》に《RUM-アストラル・フォース》を使うことでも出せるが、正規召喚も難しくはない。
エクシーズ召喚時に相手モンスター全ての攻撃力を0にする効果を持ち、そのまま攻撃すれば3000ダメージを与えられる。
またフィールドのエクシーズモンスターを除外して墓地の《No.39 希望皇ホープ》を特殊召喚しライフ回復するというフリーチェーン効果もある。
このカードの攻撃後や破壊されそうになった時ホープを特殊召喚して追撃もできる。
他の派生型と異なり「ホープがいないと出せない」わけではないため、単純に3000打点のアタッカーとして使うのもよい。


《聖刻龍王-アトゥムス》
光属性/ドラゴン族/攻2400/守2100
ドラゴン族レベル6モンスター×2
デッキから任意のドラゴン族モンスターを、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
聖刻】の展開の要。攻守0で特殊召喚は他の聖刻と変わらないが、
リリースされる必要のない起動効果であり、バニラ以外なんて縛りはなくその効果も無効にされない。

ほとんどの場合《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を特殊召喚し、その効果でさらに展開する。
効果を使ったターンこのカードは攻撃できないが、《No.61 ヴォルカザウルス》と同じく《迅雷の騎士ガイアドラグーン》になることで問題なく攻撃できる。

《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》がエラッタされたため、展開力は落ちたが、現在でもワンショットキルは十分に狙える。

こいつから《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を出し、《BF-精鋭のゼピュロス》などを利用してさらに展開していくのは【ドラグニティ】の必勝パターンである。
《RUM-アストラル・フォース》で《聖刻神龍-エネアード》や《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》へランクアップすることも可能。


サイバー・ドラゴン・インフィニティ
エクシーズ・効果モンスター
ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
ノヴァ》の進化形態で、第9期パックの「CROS」で登場した。
効果は3つあり、X素材の数×200攻撃力を上げ、表側攻撃表示モンスター1体をX素材として吸収し、
X素材を1つ取り除くことで魔法・罠・モンスターの効果をカウンターできる。
耐性のないモンスターなら効果で吸収し、カウンター効果の弾にできる。
このカウンター効果は範囲が広く、カウンター罠以外なら大抵無効にできるため、これ1体だけでもかなりの制圧力がある。
素の攻撃力は2100しかないが、《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》から重ねれば2700となり、吸収効果で素材を補充できるのであまり気にならない。

正規の素材の条件がとにかく重いが、1ターンに1度、《ノヴァ》から重ねてX召喚できる
つまり実質的な素材は機械族レベル5×2であり、これが出せるデッキならそのままX召喚可能。
登場して以来、【サイバー・ドラゴン】をはじめ、【先史遺産】【ギャラクシー】【ダイナミスト】で活躍している。

ランク4デッキでの活躍も多く、2015年には《星守の騎士 プトレマイオス》のせいで多くのランク4デッキに出張された。
RRでは《RUM-ソウル・シェイブ・フォース》の効果で出すことも可能。《RR-ワイズ・ストリクス》の登場以降はデッキからセットできるようになったので、さらに出しやすくなった。


《永遠の淑女ベアトリーチェ》
ランク6/光属性/天使族/攻2500/守2800
レベル6モンスター×2
彼岸のサポートとして登場した天使族。
素材を1つ取り除くことで、自分のデッキから好きなカードを墓地に送るフリーチェーンの誘発即時効果を持つ。
また、相手によって破壊されると、EXデッキから彼岸モンスターを1体特殊召喚できる。

手札の彼岸モンスターを墓地に送ることで「ダンテ」モンスターに重ねてX召喚することも可能。
ただし、そうしたターン中は墓地肥やし効果は使えなくなる。

単純にいえばランク6になった《ラヴァルバル・チェイン》であり、非常に柔軟性が高い。
本家【彼岸】では下級の彼岸モンスターを墓地に送るのに活躍する。
相手ターン中でも好きなタイミングで発動でき、維持しておけばほぼ確実に2回効果を使える。

破壊された時の効果も、戦線の維持するのに役立つ。
EXデッキに余裕があるならば、この効果のために彼岸モンスターを採用してもいいだろう。





☆ランク7

並べにくいレベル7モンスターを素材にするため全体的には出しにくかった。
だが、レベル7が簡単に並ぶデッキも次第に増え、それらのデッキでは主力となる。
これを出しやすいデッキは【ブラック・マジシャン】や【真紅眼の黒竜】など。
それ以外では【森羅】【幻獣機】【ハーピィ】などのカテゴリが該当する。
かつては【征竜】での活躍が非常に有名だった。

LPの消費は大きいものの、「覇王門」と《亡龍の戦慄-デストルドー》を使えば、
オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン」を利用して簡単に出せる。

+ 詳細は以下
No.11 ビッグ・アイ
闇属性/魔法使い族/攻2600/守2000
レベル7モンスター×2
素材を1つ取り除くことで、相手のモンスター1体のコントロールを得る。
発動ターン、このカードは攻撃できなくなるが、奪ったモンスターで攻撃はできる。
他にはなんらデメリットや制限がなく、永続的なコントロール奪取という恐ろしい性能をしている。

ランク7デッキ同士の対戦になると、ビッグ・アイで相手モンスターを奪う→相手がビッグ・アイでビッグ・アイを奪う
→奪ったビッグ・アイで奪われたモンスターを取り返す、というNTR合戦が繰り広げられる。
征竜】の全盛期には奪い合った末にどの《No.11 ビッグ・アイ》が自分のものか分からなくなるなんて笑い話もあった。

征竜の台頭に合わせて規制されていったが、そちらの規制が強化されるに従って段々と緩和されていった。
ランク7デッキの必須カードとして今でも多くのデッキで使われる。


幻獣機ドラゴサック
風属性/機械族/攻2600/守2200
レベル7モンスター×2
エクシーズ素材を取り除いて幻獣機トークン2体を特殊召喚する効果と、
自分フィールドにトークンがある限り戦闘でも効果でも破壊されない効果、
幻獣機モンスターをリリースしてフィールド上のカードを破壊する効果を持つ。

耐性効果は幻獣機共通の耐性なのだが、自分で幻獣機トークンを生成できるため、このカード単体で能力が完結している。
破壊効果を使ったターンには攻撃できなくなるが、トークンを2体生成するために、破壊効果を使っても1体はトークンが残る。

【幻獣機】ではレベル3トークン1体が存在すれば、レベル4幻獣機2体でエクシーズでき、トークンの利用法も多岐に渡るが、
幻獣機関係なく、単体でも運用できるため、それよりも征竜デッキで使われる方が多かった。
中には召喚権を使わずこのカードをエクシーズ召喚、トークンと合わせて
光と闇の竜》や《オベリスクの巨神兵》をアドバンス召喚するというおかしな光景もあった。


《No.74 マジカル・クラウン-ミッシング・ソード》
地属性/サイキック族/攻2700/守2300
レベル7モンスター×2
このカードを対象とする魔法・罠・効果モンスターの効果の発動を無効にして破壊し、その後フィールド上のカード1枚を選んで破壊できる。
対象を取る効果に耐性を持つ。ブラック・ホールなど対象を取らない除去には弱いが、
同じランクの《幻獣機ドラゴサック》が苦手とする破壊以外の除去は、多くの場合対象を取るためこのカードで穴を埋められる。
また《幻獣機ドラゴサック》はエクシーズ召喚時にトークンがなければ、効果を発動する前に破壊されてしまうため、
《デュアルスパーク》など対象を取るフリーチェーン破壊カードが予想される場合こちらの方が適任。


迅雷の騎士 ガイアドラグーン
風属性/ドラゴン族/攻2600/守2100
レベル7モンスター×2
騎士ガイアシリーズ、エクシーズでのリメイクモンスター。
このカード自身が持つ効果は、守備モンスター攻撃時の貫通効果のみ。だが正規のエクシーズ召喚をすることはほとんどないだろう。
その真価は、自分フィールド上のランク5・6のエクシーズモンスターの上にこのカードを重ね、エクシーズ召喚扱いとする特殊な召喚条件。

前述したように効果を発動するとデメリットを負う《No.61 ヴォルカザウルス》や《聖刻龍王-アトゥムス》に重ねてデメリットを無視したり、
効果を使用済みのモンスターに打点や貫通能力目的で重ねる、
《精神操作》などで相手のランク5・6モンスターを奪って永続除去とする、
《天霆號アーゼウス》の素材数を増やすなどの用途がある。
このモンスターの存在から、ランク5とランク6の攻撃ができなくなるデメリット効果はほとんどは機能しないともいえる。


《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》
風属性/機械族/攻 0/守3000
レベル7モンスター×2
VJの付録として登場したNo.の1つ。
素材を2つ取り除くと、自分の空いているモンスターゾーンすべてに《バトル・イーグル・トークン》を特殊召喚する。
機械族・風・星6・攻2000・守0というそこそこのスペックではあるが、ターン終了時には破壊され、
おまけに発動後はターン終了時まで相手が受ける戦闘ダメージは0になってしまう。

ノーデンワンキル】で《ボム・フェネクス》の素材に使われた以外には目立った活用法がなかったが、
2017年になるとリンク召喚の導入で再評価された。
モンスターが6体並ぶので《ファイアウォール・ドラゴン》《ヴァレルロード・ドラゴン》《鎖龍蛇-スカルデット》などを軽々と並べることが可能。
《王神鳥シムルグ》と《ユニオン・キャリアー》を出せば《霞の谷の巨神鳥》と《霞の谷の雷鳥》を揃えて無限にカウンターし続けるコンボができる。

リンクモンスターの数が増える度に活用の幅も広がるだろう。


《幻想の黒魔導師》
闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
レベル7モンスター×2
ブラック・マジシャン》のサポートに特化した魔法使い。
モチーフはマハードの精霊(カー)である「幻想の魔術師」だろう。
素材を取り除くことで手札・デッキから魔法使い族のバニラを1体呼び出し、
魔法使い族のバニラが攻撃する時、相手フィールド上のカードを1枚除外できる。

特殊召喚の手段が多い師匠2体でX召喚でき、出すことは難しくない。
Pモンスターの《竜穴の魔術師》とも相性がよく、【魔術師】で使われていたこともある。

なお、ランク6の魔法使い族エクシーズから重ねて出すこともできるので、
弟子である《マジマジ☆マジシャンギャル》からX召喚してみると面白いかも。


《真紅眼の鋼炎竜(レッドアイズ・フレアメタルドラゴン)》
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守2400
レベル7モンスター×2
レッドアイズの名を持つドラゴン族。
X素材を持つ限り相手の効果では破壊されず、相手がモンスター効果・魔法・罠を発動させる度に500ダメージを与える。
また、1ターンに1度、X素材を1つ取り除くことで墓地の「レッドアイズ通常モンスターを蘇生可能。
誘発即時効果なので、相手ターンにも発動できる。

主に【真紅眼の黒竜】で使われるカードで、レッドアイズの蘇生効果とバーンダメージで相手を追い詰められる。
素材に縛りはないので、それ以外のデッキでもダメージ効果を目当てに十分採用可能。
ただし、レッドアイズバニラを採用しないと能動的に素材を墓地に落とせない点には注意。




☆ランク8

もともとレベル8自体が展開しやすく、効果が強いものも多いので有望株の一つ。
コナミも危惧していたのか、《神竜騎士フェルグラント》らが出るまではわりとぱっとしない印象だったランクでもある。

得意とするデッキはアニメでもお馴染みの【ギャラクシー】【ギミック・パペット】そして【青眼の白龍】。
OCGオリジナルテーマだと【聖刻】【森羅】あたりか。
《幻木龍》と《幻水龍》が採用されていた時期の【征竜】も得意としていた。


+ 詳細は以下
No.15 ギミック・パペット-ジャイアントキラー
闇属性/機械族/攻1500/守2500
レベル8モンスター×2
相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを破壊し、
破壊したのがエクシーズモンスターならそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える。
除去効果を持つランク8モンスターは何体かいるが、このカードはメインフェイズ1にしか使えず、除去対象が特殊召喚されたモンスターに限られる代わりに、ノーコストでの破壊ができ、
エクシーズモンスターなら強烈なバーン効果を発揮する。

この手のエクシーズモンスターには珍しく1ターンに2度効果を使えるのが特徴。
ついでにいえばタイミングを逃すので《CNo.101 S・H・Dark Knight》を自己再生させることなく破壊できる点も利点の一つ。
反面、ステータスはランク8にしては貧弱で、攻撃力は並みの下級モンスターにも劣り、
守備力も一部上級モンスター~最上級モンスターに突破される不安の残る数値。

アニメでの残酷な演出が印象に残っている人も多いだろう。


《聖刻神龍-エネアード》
光属性/ドラゴン族/攻3000/守2400
レベル8モンスター×2
聖刻】の切札の1つ。
エクシーズ素材を使い、自分の手札か場からモンスターをリリースし、リリースした数だけフィールド上のモンスターを破壊する。
破壊対象に制限はないのだが、エクシーズ素材だけでなくモンスターのリリースを必要とする。
多数のモンスターをリリースすればそれだけ多くのカードを破壊できるが、
エクシーズでさえ重いのにさらに追加リリースコストが必要なのが欠点。

ちなみに、リリースと破壊が効果であり、効果解決時にリリースと破壊対象の指定・破壊をする。
そのため、破壊は対象を取らない扱いで、また効果を無効にされてもリリースは行われない。
攻撃力は3000ラインと十分で、除去後の攻撃が通れば大ダメージを期待できる。


《森羅の守神 アルセイ》
光属性/植物族/攻2300/守3200
レベル8モンスター×2
カード名を宣言してデッキの一番上をめくり、宣言したカードなら手札に加え、違ったなら墓地へ送る。
また自分のデッキからカードが墓地へ送られた場合エクシーズ素材を使い、フィールド上のカード1枚を持ち主のデッキの一番上か一番下に戻す。
前半の効果はデーモンの宣告のようなもので、エクシーズ素材も使わずノーコストで使える。
後半の効果が強力で、前半の効果で外した場合発動でき、カードをデッキへバウンスするという最高クラスの除去効果。
しかもドローロックか、再利用の困難なデッキボトムかまで選ぶことができる。
後半の効果目的で、前半の効果はわざと自分のデッキに存在しないカードを宣言するのもありだろう。
攻撃力は帝ラインにも届かないが、守備力が高い。


神竜騎士フェルグラント
光属性/戦士族/攻2800/守1800
レベル8モンスター×2
モンスターを選択し、発動ターン対象のモンスター効果を無効にし、このカード以外のカードの効果を受けないようにする。
相手ターンにも発動できるフリーチェーンで、自分のモンスターに撃てば強固な効果耐性を、
相手のモンスターに打てばフリーチェーンで効果無効を選択できる。

効果耐性は自分にも付与できるためそのまま強固な耐性を持ったモンスターとして活用でき、
厄介なモンスターに対して打てば耐性を放棄するかわりに相手の効果も封じられる。
相手にしてみればかなり鬱陶しい効果であり、それまでぱっとしない印象だったランク8デッキの戦力を引き上げた存在。
打点も2800とそこそこあるが、このカードの攻撃力を超えるモンスターや、このカードの効果にチェーンして発動される効果、
効果の発動できないダメージステップ中のコンバットトリックは苦手。


No.62 銀河眼の光子竜皇
光属性/ドラゴン族/攻4000/守3000
レベル8モンスター×2
縛りなしモンスター2体でありながら、ランク8では超銀河眼と不乱健に次ぐ攻撃力4000を素で持ち、
さらにダメージ計算時に効果を発動すると、フィールド上のエクシーズモンスターのランクの合計×200ポイント分攻撃力が上昇する。
フィールド上にエクシーズモンスターがこのカードだけでも5600となり、自分が他にエクシーズモンスターを並べたり、
相手の場にエクシーズモンスターがいればさらに上昇する。超脳筋エクシーズ。
またエクシーズ素材に《銀河眼の光子竜》がある状態で破壊された場合自己再生効果を持つ。
破壊されてから2回目の自分のスタンバイフェイズとかなり遅いが、特殊召喚時に攻撃力は倍、つまり8000となって帰ってくる。

素材に《銀河眼の光子竜》がなければこのカードが与える戦闘ダメージは半減するが、
ランク8デッキならこの攻撃力のためだけに採用するのも手。


《熱血指導王ジャイアントレーナー》
炎属性/戦士族/攻2800/守2000
レベル8モンスター×3
素材が3体と相当重い上、効果を発動したターンバトルフェイズを行えないが、ドロー効果を3回使える。
先攻で攻撃する必要がない場合などに、少ない手札消費で展開できるデッキならば、このカードのドローで損失を取り戻せる。
ドローしたカードは相手にも見せなければならないが、ドローカードがモンスターカードなら、
ン熱血指導で相手に800ポイントずつ効果ダメージも与える。


No.88 ギミック・パペット-デステニー・レオ
闇属性/機械族/攻3200/守2300
レベル8モンスター×3
素材が3体と重く、様々な制限がつくものの、相手のライフに関わらず特殊勝利する効果を持つ。
特殊勝利条件は、このカードに専用のカウンター、デステニーカウンターを3つ乗せること。
1ターンに1度、魔法・罠カードゾーンにカードが存在しない場合にデステニーカウンターを乗せることができ、効果を使ったターンはバトルフェイズが行えない。
その状態で相手ターンを2ターン分やり過ごさなければならないが、最速で5ターンという速さで特殊勝利することができる。
自身の制限から禁じられた聖槍など使いきりの魔法・罠カードや手札誘発でやりすごさなくてはならず、耐性もないこのカードを守る必要がある。
普通のビートダウンデッキが相手ならこの攻撃力で攻撃する、展開力で他のモンスターを使いライフを削った方が手っ取り早いのだが、
【終焉のカウントダウン】など持久戦型のデッキ相手なら防御カードは多くとも除去カードは少ないため有効となる。

なお、始めからこのカードの特殊勝利を狙うデッキを作るよりは、
このカードをランクアップさせた《CNo.88 ギミック・パペット-ディザスター・レオ》を使った方が楽。


《DDD双暁王カリ・ユガ》
闇属性/悪魔族/攻3500/守3000
レベル8「DD」モンスター×2
DDに属する重量級エクシーズ。
X召喚に成功したターン中、自身以外のフィールドのカードの効果の発動を防ぎ、その効果を無効にする効果を持つ。
ルール効果ゆえにチェーンブロックを作らず適用されるため確実性が高い。

さらにX素材を1つ取り除いて発動する2つの効果を持つ。
1つ目は、1ターンに1度、フィールドの魔法・罠カードを全て破壊するというフリーチェーンの除去効果。
2つ目は自分の墓地の「契約書」魔法・罠カード1枚をを自分フィールドにセットできる効果。
相手のバックを吹き飛ばしつつ自分の「契約書」のデメリットを踏み倒し、自分のターンになればしめしめと「契約書」を再利用できる。X召喚成功時の封殺効果で相手の妨害を防げるためこれら効果は通しやすい。

闇属性Xモンスターであることを活かし、素材の縛りを無視して《幻影騎士団ラウンチ》で出すことも可能。相手ターン中にX召喚すれば、そのターン中フィールドのカード効果をシャットアウトできるのでかなり強力な妨害となる。


《No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》
光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
レベル8モンスター×2
漫画版ZEXALに登場したNo.の1つ。
1ターンに1度、フィールドで発動した魔法カードの効果を無効にしてX素材にする。
また、素材を取り除くたびに他のモンスターへの攻撃を自身に誘導し、他のXモンスターが戦闘・効果で破壊されるとその攻撃力分、自分フィールドのXモンスターの攻撃力を上昇させる。

ランク8の置物の1つであり、魔法カードを止めることができる。
さらには攻撃対象の固定化と打点増強の効果を合わせることで戦闘にも強い。
他のモンスターと並べることで強固な盤面を目指そう。
素材の縛りもないのでレベル8が並ぶなら出しやすい。


《宵星の機神ディンギルス》
闇属性/機械族/攻2600/守2100
レベル8モンスター×2
オルフェゴールの名を持つ最終兵器ニーサンランク8。
リンクテーマであるオルフェゴールとは一見何の関係もないように見えるが、& bold(){「オルフェゴール」リンクモンスターに重ねてエクシーズチェンジ}という前代未聞の召喚条件を持っている。
1ターンに1度しか特殊召喚できないものの、特殊召喚時に相手フィールドのカード1枚を選んで墓地に送るか除外されている機械族を素材として吸収する効果かのどちらか1つを使える。
前者は対象を取らない破壊を介さない除去と言う強力な除去であり、後者はオルフェゴールのリソース回復の要を担う。
更に特殊召喚で効果が使えるため、《オルフェゴール・スケルツォン》で蘇生しても使えるという万能ぶりである。
ついでに素材を切ることでフィールドのカードを何でも破壊から守ることが出来るという効果まで有しており、こいつを立てるだけで盤面がかなり固くなる。

オルフェゴールに限らず正規の方法で普通に出すことも出来るため、素材に縛りが無いこともあり汎用ランク8としてもかなり優秀な部類である。




☆ランク9

【真竜】(真竜皇軸)【ジェネレイド】【無限起動】【電脳堺】などが得意とする。

以前はレベル9モンスター自体に有用なものが少ないため出しにくく、効果もあまり見合っていないと不遇なランク帯であった。
しかし、9期後半に《真竜皇V.F.D.》が登場、更に第10期の中盤より優秀なレベル9モンスターとサポートが増加し大幅に出しやすくなり、遂には禁止カードも産み出した。

上記以外ではレベル変動が使える【ガガガ】、サテライトを投入した【フォトン】、3軸の【幻獣機】、
変わった所ではギャラクシー・クイーンズ・ライトを使った【ユベル】だろうか。
また《No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon》を直接X召喚するデッキの場合は必然的にランク9デッキになる。

+ 詳細は以下
No.9 天蓋星ダイソン・スフィア
光属性/機械族/攻2800/守3000
レベル9モンスター×2
エクシーズ素材を持っているとこのカードが攻撃された際攻撃を無効にする効果、
エクシーズ素材を持っていない状態でこのカードが攻撃された際自分の墓地のモンスター2体をエクシーズ素材として重ねる効果、
このカードより高い攻撃力の相手モンスターがいるとダイレクトアタックできる効果がある。
戦闘に関しては無敵に近く、攻撃無効効果を持ち、また素材のない状態で蘇生されても攻撃を受けると墓地から素材を補充でき、
このカードで戦闘破壊できない高攻撃力モンスターがいても、スルーしてダイレクトアタックできる。

だが戦闘に強くても効果耐性は一切なく、
ただでさえレベル9モンスターは少なくエクシーズ召喚に苦労するのに見合った効果とはあまり言えない……。


《幻子力空母エンタープラズニル》
風属性/機械族/攻2900/守2500
レベル9モンスター×2
1ターンに1度、相手のフィールド上か、手札、墓地、デッキの一番上のカードのいずれかを選んで除外できる。
相手のカードならどこのカードでも除外でき、しかも対象を取らない強力な除去。
除外効果は強力だが、耐性などが一切なく、ランク9のエクシーズ召喚は苦労するのに(ry
見た目はいかにも幻獣機と関係してそうですが、ルール上は無関係なのです。
通称は満足空母。理由はお察しください。


《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》
ランク9/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守 0
レベル9モンスター×3
漫画版ZEXALに登場したギャラクシーアイズ。
X召喚時、自分のデッキからドラゴン族3体を墓地に送ることで発動し、相手のデッキからモンスター3体を除外させる。
また、X素材を1つ取り除くと、2回までモンスターに攻撃可能。

素材の条件は重いが、なんと他の「ギャラクシーアイズ」に重ねてX召喚できる。
そのため、実質的な条件はレベル8×2体であり、《ギャラクシーアイズ FA・フォトン・ドラゴン》を経由すればモンスター1体を破壊できる。
また、この方法によるX召喚には回数制限がないので、リンクマーカーを確保した上で素材を蘇生すれば2体目のダークマターを出せる。
2回攻撃による決定力も高く、フィニッシャーとしては申し分ないだろう。

ドラゴン族3体の墓地送りは様々なコンボに応用可能。
《エクリプス・ワイバーン》や《伝説の白石》を落とすことができる。
かの征竜との組み合わせは有名であり、厳しい規制を喰らってなお環境に復帰するきっかけを作ってしまった。
果てには《破滅竜ガンドラX》の先攻1ターンキルの主要パーツとして大暴れしてしまった為に遂には禁止カードとなった。


《真竜皇V.F.D.》
ランク9/闇属性/幻竜族/攻3000/守3000
レベル9モンスター×2体以上
「真竜」の切り札となる幻竜族
素材を1つ取り除いて属性を宣言すると、ターン終了時まで表側表示モンスターは選んだ属性となり、
その属性の相手モンスターは効果を発動できず、攻撃もできなくなる。
また、自分の「真竜」で破壊する対象を相手フィールド上からも選ぶことができる。

攻撃のみならず、効果の発動をも封じる効果は相手ターン中でも発動でき、非常に制圧力が高い。
更に発動後に場に出たモンスターも属性変更と無効化の影響を受ける裁定や発動後に場を離れても効果は残り続ける裁定も貰っている強みもある。
X召喚に成功すればそれだけで完封できる場面も多い。

スキルドレイン》のような無効化ではなく、あくまで発動を封じる効果なので、スタンバイフェイズなどにあらかじめ発動しておくようにしよう。
レベル9の「真竜皇」を使うデッキならば比較的容易に特殊召喚できる。
それ以外のデッキでも、後半の効果を無視して汎用ランク9のエースとして採用可能。

しかし、あまりの強さに他のランク9を採用する意義を失わせており、
「発動後に場を離れても効果は残る」性質から相手の妨害を受けた際にフリーチェーンの破壊カードを用いて自身を破壊させる事で「相手の妨害を躱しながら属性変更・無効化を無理矢理にでも通す」テクニックが誕生し、ランク9を出しやすくフリーチェーン破壊カードを擁する【電脳堺】で暴れ回った結果、制限カードと言う段階を踏んで禁止カードとなった。




☆ランク10

高レベルモンスターのなかでは二番目に展開しやすいレベル10を素材とし、
かつそれらは汎用性が高いので、それらを素材とするこのランク10もなかなか使いやすい。
列車デッキ】や【10軸リチュア】が多用するランク。
レベル変動を用いれば【ガガガ】、【幻獣機】などからもエクシーズ召喚を狙える。
また、レベル10を展開しやすい【ユベル】や【Sin】などに忍ばせておくのもありだろう。

+ 詳細は以下
超弩級砲塔列車グスタフ・マックス
地属性/機械族/攻3000/守3000
レベル10モンスター×2
1ターンに1度、相手ライフに2000ポイントダメージを与える。
シンプルながら豪快なバーン。加えてデメリットもなく3000の攻撃力なので、
ダイレクトアタックと合わせてこれ1枚で5000ポイントダメージとなる。

ランク10なのでエクシーズは難しい部類だが、エクシーズと相性の良いカードも一部あるためできなくはない。
かつては《聖刻龍王-アトゥムス》から複数呼び出された《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》2体でエクシーズされ、ワンキル要員として活躍していた。
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》と組み合わせれば、2000ダメージ+攻撃力6000でワンショットキルを狙える。


《超巨大空中宮殿ガンガリディア》
風属性/機械族/攻3400/守3000
レベル10モンスター×2
相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊し、1000ポイントダメージを与えるが、効果を発動するターンこのカードは攻撃できない。
任意のカードを破壊しつつ1000ダメージは悪くないが、攻撃不可デメリットが痛い。
どうしてもランク10エクシーズで破壊しなければならない場面もあるかもしれないが、
デメリットを回避できるようRUMを使い、《CX 超巨大空中要塞バビロン》にするのを狙った方が良い。


No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ
地属性/機械族/攻3200/守4000
レベル10モンスター×2
OCGオリジナルのアンナのNo.
対象モンスターの効果を無効にしなくなった、《神竜騎士フェルグラント》と同様の効果。
ランクが違う以外は運用方法もまったく同じ。しかもこちらはさらに攻守が上がっているので、戦闘破壊も非常にされにくい。


No.99 希望皇龍ホープドラグーン
光属性/ドラゴン族/攻4000/守2000
レベル10モンスター×3
通常のエクシーズ召喚の他に手札のRUMをコストに『希望皇ホープ』の上に重ねられるルール効果も持つ。
一つ目の効果は「No.」を効果を無効にして守備表示で特殊召喚。
もう一つの効果は対象をとるモンスター効果をエクシーズ素材を一つ使って無効にして破壊する効果。

耐性や効果は割と普通だが、RUMの事故率を減らせるうえ使いやすいホープから簡単に攻撃力4000のモンスターが出せるのは強力。
特にランク1デッキでは自力で攻められない代わり、ホープ・ルーツからこのカードを出すことで戦力とする場合もある。




☆ランク11

非常に少ないことで有名であり、現在では3体のみ。
そもそもレベル11のモンスター自体が30体しか存在せず、内25体が融合・シンクロ含む特殊召喚モンスターであり、残り5体の内2体は特殊召喚が出来ないモンスターである。
レベル11のモンスターを並べてのエクシーズは現実的ではないので、カード効果でランクの低いモンスターから特殊召喚するのが一般的。

+ 詳細は以下
《CX 超巨大空中要塞バビロン》
エクシーズ・効果モンスター
ランク11/風属性/機械族/攻3800/守4000
レベル11モンスター×3
戦闘勝利時に破壊した相手モンスターの攻撃力の半分ダメージを与え、《超巨大空中宮殿ガンガリティア》を素材にしているなら素材を1つ消費してもう一度だけ追加攻撃が可能。
非常に攻撃的なエクシーズだが、事故要因になりかねないRUMを要求するのが玉に瑕。
また、後述する《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》と役割が被りがちなのが痛い。


《No.84 ペイン・ゲイナー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク11/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0
レベル11モンスター×2
素材にレベル11を2体要求するが、素材を2つ以上持ったランク8〜10のエクシーズに重ねてエクシーズ召喚出来るので実質的にはランク8〜10エクシーズと同じ労力でエクシーズ召喚可能。
守備力が自分フィールドのエクシーズモンスターのランクの合計×200上がり、
素材を1つ消費して自身の守備力以下の守備力を持つ相手モンスターを全て破壊。
更に素材を持ったこのカードが場にいる間、相手が魔法・罠を使う度に600ダメージを与える。
このカードだけでも守備力は2200となるので、守備力2200以下のモンスターまでなら単独で一掃可能。
ただし攻撃力は上がらず、守備力を持たないリンクモンスターには無力なので気をつけたい。


《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク11/地属性/機械族/攻4000/守4000
レベル11モンスター×3
デュエリストパックにて登場したOCGオリジナルの列車モンスター。
正規の素材条件はとてつもなく重いが、機械族ランク10に重ねてX召喚も可能。

素材の数+1回分攻撃が可能で、素材を1つ消費すれば自身以外攻撃出来なくなる代わりに攻守2000アップと言う超攻撃的なエクシーズ。
何気に自己強化は永続なのでターンを跨げば8000、10000と凄まじい攻撃力となる。

重ねてエクシーズの条件的に【列車】での運用となるが、「転回操車」と噛み合わせが悪い所もあるので使うタイミングには気をつけたい。
また《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》と組み合わせれば、2000ダメージ+攻撃力6000でワンショットキルを狙える。




☆ランク12

現在8体存在し、意外にもアニメZEXALに登場したものはない。
原作の三幻神がレベル10だったこともあり、アニメでもレベル11、12の扱いがレベル10より劣る場合もあるのでそれもあるのかもしれない*2
レベル11同様に正規の手段でエクシーズ召喚することは非現実的なので、カード効果でランクの低いモンスターから特殊召喚するのが一般的。
強引に狙うのであれば、切札がレベル12かつ複数体の特殊召喚も容易な【ドライトロン(遊戯王OCG)】が狙いやすいが、現状はネタの域を出ないだろう。

+ 詳細は以下
《No.93 希望皇ホープ・カイザー》
光属性/戦士族/攻2500/守2000
エクシーズ素材を持った同じランクの「No.」エクシーズモンスター×2体以上
漫画版でアストラルが使用。
条件はあるものの、エクストラデッキからナンバーズを特殊召喚出来るモンスター。
素材はエクシーズモンスターだが、ランクはルール上でもしっかり12である。


超量機神王グレート・マグナス
光属性/機械族/攻3600/守3200
レベル12モンスター×3
スーパー戦隊をモチーフにした超量の切り札。
X素材の種類によって効果が追加され、
2種類以上なら1ターンに1度素材を取り除いてフィールドのカードをデッキバウンスし、
4種類以上なら「超量」以外のカードの効果を受けなくなり、
6種類以上なら相手はカードの効果でデッキからカードを手札に加えられなくなる。
また、墓地に送られるた場合、墓地の「超量機獣」Xモンスターを3体蘇生できる。

正規召喚は困難を極めるため、専用フィールド魔法の「マグナキャリア」の効果で出すのが半ば必須。
苦労して「超量機獣」を3体揃えて特殊召喚すれば、除去効果と強固な耐性を持つ無敵のヒーローロボが誕生する。
素材が4種類以上あれば超量以外の効果を受け付けないので、場持ちは非常によい。

新マスタールールの煽りを受けた1枚。
相性のよいエクシーズモンスターの《No.27 弩級戦艦-ドレッドノイド》やカテゴリリンクの《真超量機神王ブラスター・マグナ》の登場で改善の兆しが見られたが、第9期までの使い勝手に戻るまでには2020年のルール改訂を待つこととなっていた。


《No.77 ザ・セブン・シンズ》
ランク12/闇属性/悪魔族/攻4000/守3000
レベル12モンスター×2
漫画版ZEXALで八雲が使用したNo.
(1)は全体除去であり、X素材を2つ取り除くことで相手の特殊召喚されたモンスターを全て除外し、その内の1体をX素材にしてしまう。
(2)は破壊耐性であり、戦闘・効果で破壊される代わりにX素材を1つ取り除くことができる。
素材の条件が重いので、基本的には【ガガガ】のようなレベルの調整がしやすいデッキで使われる。

また、ランク10・11の闇属性モンスターに重ねることでもX召喚できる。
そのターン中は(1)の効果を発動できなくなるが、少なくとも破壊耐性を持つ4000打点として使える。
RR-ラスト・ストリクス》で出した《RR-アルティメット・ファルコン》や、
《No.84 ペイン・ゲイナー》などを経由して出せるので覚えておきたい。


天霆號アーゼウス
ランク12/光属性/機械族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×2
エクシーズモンスターの召喚制限が撤廃された第11期に突如現れたランク12。
正規素材はレベル12が2体だが、なんとXモンスターが戦闘を行ったターン中ならば任意のXモンスターに重ねてX召喚できるという驚くべき手軽さを誇る。

(1)はX素材2つ使って全体除去と《No.77 ザ・セブン・シンズ》に似た効果。
こちらは自身以外のカード全てを墓地送りにし、相手ターンにも発動できるというこれまたぶっ飛んだもの。破壊耐性を無視してフィールドを更地に変えてしまう。
ただし自分のカードも巻き込む点には注意が必要となる。

適当なエクシーズモンスターに重ねて出せる効果も含め、後攻からの巻き返し&相手の展開妨害と言った使い方が基本。
さらに、(1)の効果にはよく見ると回数制限がないので重ねてエクシーズ召喚を経由して素材の水増しをする事で1ターンに複数回除去を放つ事も可能。

凄まじいスペックの持ち主であり、このモンスターの登場によってXモンスター自体の価値が大幅に引き上げられた
ランクもカテゴリも関係なく、ほとんどのXモンスターがこのモンスターに化けられると考えるとその恐ろしさが分かるだろう。

(2)の効果は自分のカードが戦闘or相手の効果で破壊されたら手札・デッキ・EXデッキから素材を補充するというもの。《無限起動ゴライアス》を素材にして耐性付与などもできるが、条件が受動的かつ味方も巻き添えにする(1)の効果とはアンチシナジーなため、非常に影が薄い。


《厄災の星ティ・フォン》
ランク12/闇属性/悪魔族/攻2900/守2900
レベル12モンスター×2
第12期に突如てして現れた《天霆號アーゼウス》の宿敵と思われるランク12。
こちらも正規素材はレベル12が2体だが、それとは別に相手がEXデッキから2体以上のモンスターを特殊召喚したターン及びその次のターンに、自分フィールドの攻撃力が一番高いモンスターの上に重ねてX召喚できると言う召喚条件を持っており、要は相手が《天霆號アーゼウス》を出した返しのターンに適当なモンスター1体から出せるとトコトン《天霆號アーゼウス》を意識している。

互いに攻撃力3000以上のモンスターの効果を発動出来なくなる(1)の効果と、素材を一つ消費して場のモンスターを手札にバウンスする(2)の効果を持っているため、召喚条件も併せて後出しで相手の《天霆號アーゼウス》を封殺すると言う、完全に《天霆號アーゼウス》メタのエクシーズモンスター。
そうでなくても《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》や《フルール・ド・バロネス》と言った相手の攻撃力3000以上の制圧モンスターを封じつつEXにバウンス出来るため非常に使い勝手の良いモンスター。

ただし、攻撃力が2900と低めであるため封殺対象を処理しきれないと返しのターンに殴り殺されてしまう点と、重ねてX召喚の方で出すとその後モンスターを召喚・特殊召喚出来なくなる点、こちらの攻撃力3000以上のモンスターも効果が使えなくなる点には気をつけたい。



☆特殊


☆ランク13

そもそもカードに記載されているモンスターのレベルの現状の最高値が12であるため、通常のエクシーズ召喚ではなく何らかのカード効果で出す事が前提となっている。
その代わり、勝敗を左右しかねないド派手な効果を持っているのが特徴。
CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア
光属性/悪魔族/攻?/守?
レベル13モンスター×5
OCG初となる100000(6桁以上)の数値が記述されたエクシーズモンスター。
また、アニメではヌメロニアス・ヌメロニアと同じランクを持つ《NO13 エーテリック・アメン》が登場した。

後述のカード達と異なり、ルール上もランク13として扱われる。
レベル変動カードを駆使すれば正規のエクシーズ召喚も可能だが、《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》の効果で特殊召喚するのが前提の効果である。
耐性は全くないものの、ヌメロニアスの効果で出すと相手に攻撃力100000への自爆特攻or攻撃せずターン終了時に強制敗北の2択を突きつける正にラスボスに相応しい効果を持っている。


《RR-ライジング・リベリオン・ファルコン》
闇属性/鳥獣族/攻4000/守3500
鳥獣族レベル13モンスター×5
2体目のランク13を獲得したのはまさかのRR。先を越されたエリファスは泣いていい
OCGオリジナルでは初のランク13エクシーズで、《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》以上に正規召喚させる気のない素材指定であり、効果も含めると《ЯRUM-レイド・ラプターズ・フォース》の効果で出す前提のカード。
他のカード効果を受け付けない完全耐性に加えて、エクシーズ召喚時に相手のカード全破壊&X素材にRRエクシーズが3体以上あれば破壊したモンスターの元々の攻撃力の合計分バーン、X素材3つ使って墓地のRRエクシーズの効果をコピーと非常に豪快。

☆ランク0

FNo.0 未来皇ホープ
光属性/戦士族/攻0/守0
「No.」モンスター以外の同じランクのエクシーズモンスター×2
アニメZEXALの最後を飾ったエクシーズモンスター。
遊馬を表しているともいえるカードである。
No.以外の同ランクXモンスター2体という特殊な素材の条件となっている。

攻守は0だが戦闘破壊されず、互いのプレイヤーへの戦闘ダメージが発生しない。
そして戦闘を行った相手モンスターをバトルフェイズ終了時まで奪うことができる。

X素材を1つ取り除くことで効果破壊を免れる耐性もありがたい。

なんとカードに書かれたランクは0であり、ルール上ランク1として扱う効果外テキストが書かれている。
近年のKONAMIの正しい意味でのファンサービスを代表するカードの1枚といえるだろう。

単体での性能は悪くないが、後述する《FNo.0 未来龍皇ホープ》の登場でこのカードも下敷きとしての道を歩むこととなった。

余談だが、この特殊な召喚条件ゆえに2014年~2016年の【インフェルニティ】ではフィールドに残った《ラヴァルバル・チェイン》2体のX素材を墓地に送り込むためだけに使われていたことがある。


《FNo.0 未来龍皇ホープ》
ランク0/光属性/戦士族/攻3000/守2000
「No.」モンスター以外の同じランクのXモンスター×3
「LEGENDARY GOLD BOX」で登場した新たなる「ホープ」。
効果外テキストにより《FNo.0 未来皇ホープ》の上に重ねてX召喚できる。
戦闘・効果で破壊されない強固な耐性を持つ。

素材1つを取り除くことで相手モンスターの効果をカウンターし、それがフィールドで発動されものならコントロールを奪取してしまう。
効果破壊されないので、この効果自体をカウンターされてもフィールドに居座れるなど場持ちのよさは《FNo.0 未来皇ホープ》から大幅に上がっている。

フィニッシャーとして申し分のない性能なのでXモンスターが並ぶデッキならばぜひ採用を検討したい。


SNo.0 ホープ・ゼアル
光属性/戦士族/攻?/守?
同じランクの「No.」Xエクシーズモンスター×3
漫画におけるNo.0。
こちらは遊馬とアストラル自身がモンスター化したカードである。
上記の召喚方法の他にホープ・ドラグーンの様にRUMを捨ててホープに重ねる事もできる。
素材の数によって攻守が変動する。
そして素材を取り除く事によって、そのターンの相手の効果の発動を一切封じる。
原作にはこのような効果は無かったが、予想外の強化である。
海外では大暴れした結果「RUM-アージェント・カオス・フォース」が禁止になる理由を作っており、
その影響か通常魔法のRUMがあまり増えず、RUMのサーチ手段が場にセットする形になったりとしていた。
日本では出しにくさの割に不安定な制圧力だった為に影は薄かったが、「ヌメロン」シリーズのOCG化により手札1枚から飛び出てくるお手軽制圧モンスターとなってしまった為に禁止カードとなる。絶対に許さないぞ!ドン・サウザンド!!



追記と修正でオーバーレイして項目のネットワークの構築をお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 召喚法
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 遊戯王ZEXAL
  • エクシーズ召喚
  • エクシーズ
  • エクシーズモンスター
  • ナンバーズ
  • オーバーレイ
  • 遊戯王ARC-V
  • 所要時間30分以上の項目
  • No.(遊戯王)
  • 遊戯王OCG用語項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月24日 12:45

*1 ただし、一度正規の手段で特殊召喚を行う必要があるが。

*2 上述したようにOCG済みのボスクラスのカードはランク10が多い。