バクマン。(漫画)

登録日:2011/01/01(土) 21:07:23
更新日:2024/02/12 Mon 21:33:11
所要時間:約 14 分で読めます




――なってやる マンガ家に!


そして僕は亜豆と結婚する!!――


概要

原作:大場つぐみ
漫画:小畑 健
2008年8月11日より週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品。2012年に大団円を迎えた。
単行本は全20巻とファンブック。

また、2010年10月2日よりNHKEテレにてテレビアニメが放送。制作はJ.C.STAFF。
好評のため、2011年10月1日より第2シリーズ、2012年10月6日より第3シリーズが放送された。
2015年10月3日に実写映画が公開。


宝島社「このマンガがすごい! 2010」オトコ編1位作品。
2010年度マンガ大賞では3位にランクインした。


あらすじ


一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい"マンガ道"を歩む決意をした二人。
高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、
新たなマンガ伝説を創る!新時代成功物語(サクセスストーリー)!!


主要登場人物


▼真城 最高(Moritaka Mashiro/サイコー)
CV:阿部敦/演:佐藤健

「その夢が叶ったら結婚して下さい」

本作の主人公。高木秋人とのコンビ、亜城木夢叶の作画担当。
頑固な性格の為、ペンに少しでも早く慣れようと睡眠や学習時間を削ったり、
作品の方向性について担当と声を荒げたりしたりとマンガに対して熱い人間。

一人称は本来は「僕」だが、シュージンと見吉の前では恥ずかしいためか「俺」になる。


▼高木 秋人(Akito Takagi/シュージン)
CV:日野聡/演:神木隆之介

「俺と組んでマンガ家になってくれ」

もう一人の主人公。亜城木夢叶の原作担当。一人称は「俺」。
中学時代は学校1の秀才であり、頭のキレが非常に良い。
そして漫画を読んで号泣したりと感受性が豊か。
中学時代から交際を続けた見吉香耶と結婚している。

作業着はジャージにヘッドフォンとラフな格好である。 

ちなみにPNの亜城木夢叶とは、
《亜豆と真城の夢が叶いますように》という意味を込めて見吉が作ったもの。
そこに「俺は一応作者!」と豪語した高木の"木"が入った。


▼亜豆 美保(Miho Azuki)
CV:早見沙織/演:小松菜奈

「ずっと待ってる」

本作のヒロイン。
中学3年時にサイコーのマンガがアニメ化した際、自らは声優となりそのアニメのヒロイン役を務めるということを条件に、サイコーと結婚の約束をしちゃった凄い子。
しかし、些細な嘘も許せない潔癖気味な性格のせいでサイコーと大喧嘩した事もある。
現在は声優業に励んでいる。
大人しい性格の様に見えながら、「男の子大好き」や「キスしよう」などと言っちゃう意外と大胆な性格。黒髪ぱっつんが可愛い。
可愛いお母さんと可愛い妹がいる。 
実写映画の最後はとんでもないことをしたので原作既読者は賛否両論の声が。


▼見吉 香耶/高木 香耶(Kaya Miyoshi/Kaya Takagi)
CV:矢作紗友里

「あたしの夢は高木と真城の成功!!」

もう一人のヒロイン。現在の苗字は高木。
サイコー達のタメに推理小説や映画を見て批評を渡したり、
ベタを手伝ったり仕事場の掃除をしたりと協力的ないい子。
おっぱいがでかい。


▼新妻 エイジ(Eiji Niiduma)
CV:岡本信彦/演:染谷将太

「ライバルは亜城木夢叶先生です」

15歳にして手塚賞準入選を果たした天才マンガ家。
その後「CROW」と「+NATURAL」を連載し、両作品共にアニメ化する大ヒット作品を生み出した。
年の近いサイコーとシュージンを尊敬し、ライバル視している。
羽根箒をいつも5~6本装備している。
作中における彼の漫画に関する見立てや予測はほぼ確実に的中する。
しかし、漫画以外に興味が無かった本人の性格のせいで恋愛漫画に関しては不得意という事が最近発覚した。


▼福田 真太(Shinta Fukuda)
CV:諏訪部順一/演:桐谷健太

長髪で粗野な言動からチャラチャラしてそうに見えるが、マンガ・義理人情に対して熱い男。
自分の連載を抱えていながらも蒼樹 紅にアドバイスを出したりと、仲間の危機には黙っていられない性格。
現在「ロードレーサー淵切」を連載中。後にアニメ化を果たす。


蒼樹 紅/青木 優梨子(Kou Aoki/Yuriko Aoki)
CV:川澄綾子
泣きぼくろと抜群のスタイルが特徴の美人作家。作中で最難関と言われる東応大学の大学院に在籍し、教員免許も取得している秀才。
当初は非常にプライドの高い性格で、自分の作品が常に一番であると思っていたが、段々とサイコー達と接触する内に丸くなっていった。
原作者経験を経て、個人で「青葉の頃」、「神様がくれた…」を連載していた。
本名は、青木 優梨子(あおき ゆりこ)


中井 巧朗(Takuro Nakai)
CV:志村知幸/演:皆川猿時
高い画力を誇るが、ストーリーが作れないため漫画家として芽が出ない中年アシスタント。
「hyde out door」を蒼樹と共に連載していたが、短期間で終了。
女性に惚れっぽく、自分の技術を恋愛に利用したため、人物や読者から敬遠された。俺達の蒼樹先生をよくも…!!
最近ますますクズの道を進んでいる。
彼が救済される日はこないと思われていたが…。


静河 流(Ryu Shizuka)

「…ネーム、見ていただけるでしょうか…」
中2から引きこもり、対人恐怖症ぎみの青年。
人とのコミュニケーションが苦手で、担当である山久とはパソコンのチャットで打ち合わせをしていたが、
自宅でゲームをしながらのコミュニケーションを通じて徐々に性格が変化し、自立。後に「True human」にて連載を勝ち取る。
一時期キャバクラにハマった時もあったが、後に現実の女性を知ってさらに作風が過激になった。
テレビアニメでは未登場。


平丸 一也(Kazuya Hiramaru)
CV:/森田成一/演:新井浩文
「働きたくないんだ…」
通勤電車の網棚に置かれたジャンプを読んだその日に会社を退社し、マンガ家を目指し始めた脱サラマンガ家。
「ラッコ11号」でとんとん拍子にデビューやアニメ化が決まった。
だが本人は常に休載と逃走を考えているが、担当である吉田の策にはまり、原稿を描き続ける。
ネガティブな思考になると面白いアイディアが浮かぶ特異な作成方法を持つ。
亜城木と新妻の陰に隠れがちだが、物語の「陰の主人公」と言っても差し支えない活躍を見せる。


▼岩瀬 愛子/秋瀬 愛子(Aiko Iwase/Aiko Akise)
CV:藤村歩
サイコー達の同級生であり、秀才で美人。
中学時代からシュージンを対して好意を抱いており、
大学生になってからシュージンと再会した際に、シュージンと対等な立場に立ちたくてマンガ原作者の道へと進むことになる。


【主要編集者】
彼等編集者の多くは実際のジャンプ編集者が元ネタになっている。


▼服部 哲(Akira Hattori)
CV:利根健太朗/演:山田孝之
現「PCP-完全犯罪党-」担当。
中学時代に持ち込みに来たサイコーとシュージンの若さと才能に可能性を感じ、サイコー達の初めての担当となった。
後に、「走れ!大発タント」に苦しむサイコー達にアドバイスを出したりと協力してくれた。


▼港浦 五郎(Gorou Miura)
CV:桐井大介
現「+NATURAL」担当。
以前は亜城木夢叶の「擬探偵TRAP」「走れ!大発タント」(アニメではひらめき!タントくん」)を担当していた。
情熱が空回りし過ぎてしまう場面が多々あり。
自分の漫画の好みでやたらとギャグを押したがる悪い癖がある。


▼服部 雄二郎(Yuziro Hattori)
CV:野島裕史
現「CROW」と「ロードレーサー淵切」担当。
福田の原稿仕上げを手伝ったり、同僚への気遣いを見せたりと心優しい人。


▼吉田 幸司(Kouji Yoshida)
CV:子安武人
元「ラッコ11号」、現在は「僕には通じない」担当。
編集の仕事をクールにこなすが、平丸に対してなら手段は問わない策士。しかし初めての持ち込みから平丸の作品に惚れ込んでおり、誰よりも期待を寄せている。
平丸と吉田氏の絡みは面白いので一度見てみる価値あり。


▼山久 雅和(Masakazu Yamahisa)
現「True human」と「神様がくれた…」担当。
軽薄な言動が見られ誤解されやすいが、根は真面目で常に向上心を持っている。


▼佐々木編集長(Sasaki-Hensyucho)
CV:堀内賢雄/演:リリー・フランキー
週刊少年ジャンプ(アニメでは『ジャック』)編集長。サイコーの叔父、故真城信弘(PN.川口たろう)へ戦力外通告を行った人。
川口たろうとサイコーの血縁を見抜いたりと、川口たろうの死を未だ心に深く刺さっているようだ。
後に必勝!ジャンプへ異動。
四コマではキャラ崩壊する。


評価

上記のように輝かしい賞歴、ジャンプ漫画では初のNHKでのアニメ化、『DEATH NOTE』タッグによる高い画力とネーム、暴露話を盛り込んで漫画業界に対しての読者の興味を引くなど、評価は高い。同業者からの評価も割と高め。
また、この作品が連載されて以降、ジャンプ編集部に持ち込みをしに来る漫画家志望者が多くなったとも言われており、
この作品はジャンプ編集部に来る漫画家志望者が減少している状況を打破しようという意向もあったのかもしれない。

一方で、原作者とジャンプ編集部の漫画に関する思想にそぐわぬものに対しての否定的なスタンスがある点、登場人物の扱いの極端さ(萌え系・少女漫画を下に見る、教材キットを小馬鹿にする)、男尊女卑的なキャラの言動(秋人の亜豆・岩瀬評)、高学歴への軽蔑的描写など一部賛否両論はある。
このような要素はアニメ版及び実写映画では緩和されており、「漫画は嫌いだが実写版は好き」という意見も散見される。
ちなみに、アニメ版ではNHKでの放送という関係上、ジャンプが『週刊少年ジャック』と架空の名前となっており、この辺りを惜しむ声もある。


追記修正は週刊少年ジャンプに持ち込みしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月12日 21:33