ジェムナイト

登録日:2011/02/13(日) 02:05:41
更新日:2024/01/03 Wed 09:34:12
所要時間:約 31 分で読めます








ジェムとラヴァル…
両者の平穏を望むジェムナイトは、一方的に闘いを望むラヴァルに対してさえ、今一歩攻勢に踏みきれずにいた。

だが度重なるラヴァルの猛攻に疲弊した彼らは仲間の輝きを守るため、ついに降りかかる火の粉を振り払う決意をする。

自らの心(ココロ)と核(カラダ)が傷つく事を知りながら……



ジェムナイトとは『DUEL TERMINAL −ヴァイロン降臨!!−』で登場したカテゴリーである。


その見た目は宝石が散りばめられた西洋の鎧を纏った騎士であり「カッコイイ」「綺麗」と評される。
一部のモンスターはダサいと言われることもありピンキリであるが、
慣れてくるとダサいを超えたダサカッコよさも見えてくる輝きの戦士達である。

通常モンスターも地味に多く5種類おり、フレイバーテキストに注目。

多数の融合モンスターと専用融合魔法の「ジェムナイト・フュージョン」が存在。
1ターンに複数の融合召喚を行って1ショットキルを狙うのが持ち味という殺意あふれるテーマである。

「フュージョン」には自己サルベージ効果があり、一部下級モンスターの効果で融合に使った素材は使い回せる。
うまくデッキを組めば瞬く間に上級モンスターを並べて相手ライフをすっ飛ばすことが出来る。

反面、取れる戦略の幅が広いため、デッキ構築およびプレイングは難しい部類に入る。
また、連続した融合には多大なリソースを費やすので、下手に仕留め損なうとジリ貧に陥って敗北することも多い。

だが、上手にカードを操ることが出来れば即殺に持ち込める爆発力は本物であり、熱心な愛好家も多い。
ハイリスク、ハイリターンを地で行くテーマであり、研究のし甲斐はある。
そんなピーキーな点は、かの満足にも通じるものがあるだろう。

なお、勘違いされがちだが、すべてのジェムナイトが岩石族というわけではなく、
炎族、水族、雷族、天使族のモンスターも存在する。
ただし、属性の方は地属性で固定なので属性サポートは安定して使える。

DTストーリーでは原住種族と協力しながらインヴェルズやその邪念に侵されたヴァイロンを打倒。

更に猛毒の風に苦しむガスタの救援に向かったり、
その後「破滅の邪龍 ウロボロス」ではセイクリッドと正義の融合を果たすなど準主人公的な、
ナイトの名に相応しい活躍を見せている刺激的な奴らである。

そのためDTマスターガイドでは第9弾以降のモンスター解説のページでも1番最初に解説が行われている。


カードとしてはそれぞれがシナジーしており、得意な動きも決まっているので、ターミナル出身の中でも強力な方である。
ただし、性質上どうしてもワンキルソリティアデッキになりがちであり、それを好まないプレイヤーも存在する。
友人相手にフリーで回す場合には用法・用量を守って程々に使うのが無難だろう。

モチーフは見た目&名前の通りに『宝石
全てのジェムナイトが胸部に「核石コア」と呼ばれる宝石を宿している。


通常モンスター


効果は無いがジェムナイトの戦略の一端を担う重要な存在。
「ラズリー」や「オブシディア」で何度も使いまわして1ターンに複数回の融合を狙う。
もちろんレベル4以下なら「レスキューラビット」や「予想GUY」で連れてくることも可能。

+ 詳細は以下
《ジェムナイト・ガネット》
星4/地属性/炎族/攻1900/守 0
ガーネットの力を宿すジェムナイトの戦士。
炎の鉄拳はあらゆる敵を粉砕するぞ。

見た目通りの炎族のレベル4。
でも属性は地なので間違えないように。
下級ジェム随一のアタッカーであり、《ジェムナイト・マディラ》や《ジェムナイト・ルビーズ》の融合素材にもなる。
やはり1900のラインは頼もしく「ラビット」で連れてきてそのまま殴ってもいい。

こいつで殴るか、はたまた融合すべきか。その選択を誤ると死に直結する。

なお、後述の「ブリリアント・フュージョン」の出張では大抵「ラズリー」かこいつが使われる。


《ジェムナイト・サフィア》
星4/地属性/水族/攻 0/守2100
サファイアのパワーで水を自在に操り、
敵からの攻撃をやさしく包み込んでしまう。
その静かなる守りは仲間から信頼されているらしい。

地属性、水族のレベル4。
ジェムのディフェンダーであり、《ジェムナイト・アクアマリナ》と《ジェムナイト・アメジス》の融合素材になれる。
サイドラもライオウも止めるその守備力は信頼に足るだろう。
ただし、守備表示の壁は突破されやすく、
自身の打点の無さ、融合先の都合で他のバニラが優先されやすい。


《ジェムナイト・ルマリン》
星4/地属性/雷族/攻1600/守1800
イエロートルマリンの力で不思議なエナジーを創りだし、
戦力に変えて闘うぞ。
彼の刺激的な生き方に共感するジェムは多い。

地属性、雷族のレベル4。
高くもなく低くもない攻撃力と守備力だが、融合先が実に刺激的
《ジェムナイト・パーズ》と《ジェムナイト・プリズムオーラ》の融合素材にもなり、
特に専用融合モンスターの《ジェムナイト・パーズ》になれるのがポイント。
そちらは2回攻撃とバーン効果を持つ刺激的なカードなので構築次第では三積み必須。

ちなみに名前は《ジェムナイト・パーズ》とともに「ジェムナイ『ト・ルマリン』」「ジェムナイ『ト・パーズ』」と少し凝っている。


ジェムナイト・クリスタ
星7/地属性/岩石族/攻2450/守1950
クリスタルパワーを最適化し、戦闘力に変えて戦うジェムナイトの上級戦士。
その高い攻撃力で敵を圧倒するぞ。
しかし、その最適化には限界を感じる事も多く、仲間たちとの結束を大切にしている。

レベル7の岩石族で、融合ジェム以外では珍しい最上級モンスター。

その実態は、非常にフレイバーの内容が謙虚なジェム版ネオス。
構図や運用方法も似ているため、おそらくは意識されているのだろう。
手札に来れば融合素材として墓地に落とせる。
デッキにあれば後述のアレキサンドから特殊召喚して先兵として使おう。
3積みは重いが、専用デッキの【クリスタビート】では優秀な働きをする。

攻撃力がそこそこ高いので「ダーク・ガイア」の融合素材にするのも一興。
バニラなので「高等儀式術」と相性がいい。

インヴェルズやヴェルズとの戦いの中で更なる力を求め、
ジルコニア、プリズムオーラ、マスター・ダイヤへと己を最適化していったが、
あいつとは違い最後まで正義の心を失わず、ファンには「さすがにクリスタさんは格が違った」と言わしめた。

しかし死後残された彼の核石(コア)が無理な融合を重ねた影響で暴走しており
インヴェルズ・ローチはは自身が最近感じている不穏な気配との関連に疑問を感じている。
OCGでは地味だが、端末世界のストーリーを語る上では欠かせない存在でもある。


ジェムナイト・ラピス
星3/地属性/岩石族/攻1200/守 100
仲間の健康を常に気づかう癒しの戦士。
ラズリーとは大の仲良しだ。

レベル3の岩石族バニラ。
見た目は「ラズリー」に似た幼い姿であり可愛らしい。
ただのマスコットではなく、融合することで大人のレディ「ラピスラズリ」になる。
「ラピスラズリ」の融合召喚を狙うならば素材として投入しよう。
「ガネット」や「ルマリン」には一見見劣りするが、レベル3岩石なので「ゴルゴニック・ガーディアン」のエクシーズも狙える。





【効果モンスター】


融合召喚をバックアップするモンスターたち。
特に「ラズリー」と「オブシディア」は融合素材になると墓地のバニラを回収ないし特殊召喚できるので、連続融合に欠かせない。

他には「クリスタ」を呼んでくる「アレキサンド」、ジェムナイトでこそないものの、「フュージョン」をサーチできる「ジェムタートル」などが存在する。

+ 詳細は以下
《ジェムレシス》
星4/地属性/岩石族/攻1700/守500
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「ジェムナイト」モンスター1体を手札に加える。

召喚するだけでジェムナイトをサーチするアルマジロ。
自身はサーチできず、ジェムナイトでもないので素材には使いづらいが、
レベルなどの制限なく好きなジェムナイトを手札に加えられる。
状況に応じてジェムナイトの融合に繋げられる。

単体でそこそこの打点があり、
パール・ジルコニア登場後は自身も素材になれるようになったため優秀さはさらに加速した。
優秀なサーチカードであり、高確率で何枚か投入される。


《ジェムナイト・アレキサンド》
星4/地属性/岩石族/攻1800/守1200
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキから「ジェムナイト」通常モンスター1体を特殊召喚する。

バニラを連れてくる岩石族の下級。
リリースするとジェムナイトのバニラをサーチする。
ジェムナイトの名を持ち、「クリスタ」の潜在価値を最大限引き出せる存在。
彼はこのアレキサンドに頭が上がらないだろう。
レシスで彼をサーチし、更にアレキサンドの効果でデッキ圧縮する動きが初期のジェムナイトでは基本であった。

もっとも「クリスタ」を使わないならば素直に2体呼べるラビットを頼ろう。


《ジェムナイト・オブシディア》
星3/地属性/岩石族/攻1500/守1200
(1):このカードが手札から墓地へ送られた場合、
自分の墓地のレベル4以下の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

素材要員その1。
手札から墓地に行くと下級の通常モンスターを特殊召喚する。
融合素材として非常に優秀であり、使えばすぐにその強さが分かるだろう。
手札融合や手札コストからの墓地送りでもタイミングを逃すことなく発動してくれる。

ジェムナイト特有の連続融合をサポートしたり、
「ブリリアント・ダイヤ」の効果コストを召喚権を消費せずに調達できる。


ジェムナイト・ラズリー
星1/地属性/岩石族/攻600/守100
(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、
自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

素材要員その2。
効果で墓地に行くと通常モンスターをサルベージ。
上のオブシさんに次ぐ優秀さを誇り素材として優秀な1枚。
こちらもタイミングを逃さないので安心して使える。

こちらは「ブリリアント・フュージョン」とのコンボが可能であり、
墓地にバニラを溜め込んだ後でラズリーを複数枚放り込むと一気に手札が増える。

仲良しの「ラピス」と並ぶマスコット的存在であり、やたら可愛い。


《ジェムタートル》
星4/地属性/岩石族/攻0/守2000
リバース:デッキから《ジェムナイト・フュージョン》を1枚手札に加える。

リバースでサーチする亀。
キーカードの「ジェムナイト・フュージョン」をサーチできる貴重な存在。
リバースゆえの遅さから、やや「ラヴァルバル・チェイン」に出番を奪われがちだったが、
ジルコニア登場で復権、亀の歩みが如き堅実さを見せる。

「チェイン」が2016年4月1日付けで禁止になったので、動向が注目される。


《ジェムナイト・アイオーラ》
デュアルモンスター
星4/地属性/水族/攻1300/守2000
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、自分の墓地の「ジェム」と名のついたモンスター1体を
ゲームから除外して発動できる。
自分の墓地の「ジェムナイト」と名のついたカード1枚を選択して手札に加える。

《ジェムナイト・アンバー》
デュアルモンスター
星4/地属性/雷族/攻1600/守1400
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●1ターンに1度、手札から「ジェムナイト」と名のついたカード1枚を墓地に送って発動できる。
ゲームから除外されている自分のモンスター1体を選択して手札に戻す。

《ジェムナイト・サニクス》
デュアルモンスター
星4/地属性/炎族/攻1800/守 900
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、
通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、
デッキから「ジェムナイト」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。

再度召喚すれば効果を得るデュアル3兄弟。
それぞれ水族/攻1300/守2000、雷族/攻1600/守1400、炎族/攻1800/守900
アイオーラは壁兼墓地の「ジェム」を除外コストに墓地のジェムナイトをサルベージ。
アンバーは手札のジェムナイトをコストに無差別に自分の除外モンスターをサルベージ。
サニクスは戦闘破壊に成功すればデッキからジェムナイトをサルベージできる。

デュアルは墓地ではバニラ扱いになるので、オブシとともに融合素材にすれば
召喚権を使わずにフィールドに出してそのまま再度召喚が出来る。
テクニカルな構築を目指すなら使ってみよう。


《ジェム・マーチャント》
星3/地属性/魔法使い族/攻1000/守1000
自分フィールド上の地属性の通常モンスターが戦闘を行うダメージステップ時、このカードを手札から墓地へ送って発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。

地属性・通常モンスター用のオネストorカルート。
少々使いにくいとはいえ、攻撃力をエンドフェイズまで1000も上げてくれる効果は中々。
守備力も上がるのでジェムナイト・サフィアとの相性ももちろん良い。
ジェムナイト以外でも地属性の通常モンスターには攻撃力の高いモンスターが多数存在するため有用である。


《クリスタル・ローズ》
星2/光属性/岩石族/攻 500/守 500
「クリスタル・ローズ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
手札・デッキから「ジェムナイト」モンスターまたは「幻奏」モンスター1体を墓地へ送る。
エンドフェイズまで、このカードは墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地から融合モンスター1体を除外して発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚する。

融合をサポートするバラ。
1ターンに1度、自分メインフェイズに手札・デッキから「ジェムナイト」モンスターまたは「幻奏」モンスター1体を墓地へ送り、エンドフェイズまで、墓地へ送ったモンスターと同名カードとして扱う効果と、
自分の墓地から融合モンスター1体を除外して守備表示で墓地から自己再生する効果を持つ。

熱戦の果てに絆が芽生えた柚子と真澄の友情のカード。
名前を変えて融合素材になったり墓地にジェムナイトを貯めたり、
ラズリーを墓地に送ってバニラを回収したり、光属性なのでセラフィの素材になったりも出来る万能カード。

このカードを柚子に渡す時の真澄の態度は完全にツンデレのそれであり、人気のあるシーンである。


《ジェムナイト・クォーツ》
星4/地属性/天使族/攻1500/守1500
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合、このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「フュージョン」永続魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
このターン、自分は「ジェムナイト」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(2):このカードが融合召喚の素材になり、墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。
自分の墓地から「ジェムナイト・クォーツ」以外の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで手札に加える。

成長したと思わしき「ラズリー」。種族が天使族なので大戦終了後の時系列と思われる。
融合素材になった時の回収効果も引き継いでおり、
「ラズリー」が通常モンスターならなんでも回収出来るのに対して、こちらは同名以外のジェムナイト限定だが効果モンスターも回収出来る上に素材として除外されても回収出来る様になり、よりジェムナイトでの使い勝手が向上している。

また、相手の場にモンスターがいる時に手札から捨てる事でEXからジェムナイトしか出せなくなる代わりにデッキから「フュージョン」永続魔法をセット出来る。
規制されてしまった「ブリリアント・フュージョン」だけでなく、同時収録の「スキャッター・フュージョン」も持って来れるため簡単にデッキ融合へアクセス出来る。
地味に「未来融合-フューチャー・フュージョン」もセット可能。タイムラグがあるものの大量の墓地肥やしが出来る上に、タイムラグがあるからこそこのカードの制約をすり抜けられると言う点は見逃せない。


《ブリリアント・ローズ》
星2/光属性/岩石族/攻 500/守 500
このカード名はルール上「ジェムナイト」カードとしても扱う。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札から「ジェムナイト」カードまたは「幻奏」カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):1ターンに1度、EXデッキから「ジェムナイト」モンスターまたは「幻奏」モンスター1体を墓地へ送って発動できる。
このカードのカード名・種族・属性はエンドフェイズまで、
この効果を発動するために墓地へ送ったモンスターの元々のカード名・種族・属性と同じになる。

「クリスタル・ローズ」のリメイク版。こちらは青いバラ。
ルール上「ジェムナイト」として扱う効果が追加されてるため、初の地属性以外のジェムナイトとなった。光属性なのでジェムナイトだけで「セラフィ」の融合召喚が可能になったのも大きい。
手札から「ジェムナイト」か「幻奏」を捨てて自身を特殊召喚する効果と、EXから「ジェムナイト」か「幻奏」を墓地に送ってそのカード名と種族と属性をコピーする効果を持つ。

手札からジェムナイトを捨てて特殊召喚出来るため、墓地リソースが重要となるジェムナイトではありがたく、そのままコピー効果で更に墓地肥やししながら融合のサポートが出来る。
「クリスタル・ローズ」と違いコピー先がEX限定となっているため、名称指定融合のサポートとしては使いにくいが「マスター・ダイヤ」の効果コピー先を用意出来るのは嬉しい。

しかし、総じて【ジェムナイト】寄りの効果に変化したためか【幻奏】では特殊召喚効果の手札コストが重い、EXの幻奏を墓地に落とす旨味が少ない、とアンチシナジー気味になっている。




【融合モンスター】


ジェムナイトデッキの花形となるモンスター群。
他のデッキよりかは負担を軽減して融合できる。

ただし、いずれも耐性が無く長期戦には向かないので、並べたらさっさと殴りきってしまいたい。
そのため、デュエル中は現在の手札でどの程度の展開ができるのか計算する必要がある。

ダイヤパーズのコンボは決まると爽快。「ラピスラズリ」の登場で狙いやすくなった。

新マスタールールの導入に伴い、EXデッキからのモンスターを出すことが制限されたが、
先述の「ファントムルーツ」のおかげで以前のように展開することが可能となっている。
更にマスタールール改訂でペンデュラム・リンク以外のEXからの召喚制限が撤廃されたのも追い風。
ジェムナイトを愛する者ならば、ぜひ新たな最適化に取り組んでいただきたい。

+ 詳細は以下
《ジェムナイト・ルビーズ》
融合・効果モンスター
星6/地属性/炎族/攻2500/守1300
「ジェムナイト・ガネット」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドの表側表示の「ジェム」モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、リリースしたモンスターの攻撃力分アップする。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

ガネットが指定素材の融合モンスターであり優秀なアタッカー。
ジェムと名のついたモンスターをリリースする事でリリースしたモンスターの攻撃力分だけパワーアップ!
しかも貫通持ち。

後述のアクアマリナとのコンボが強力。


《ジェムナイト・パーズ》
融合・効果モンスター
星6/地属性/雷族/攻1800/守1800
「ジェムナイト・ルマリン」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

ルマリンが指定素材の刺激的な融合モンスター。
攻撃力は低めだが、2回攻撃が可能。
ダイレクトアタックした際、このカード一枚で3600のライフを削り取れる!
また、フレイム・ウィングマンのようなバーン効果を持ち、
相手モンスターを戦闘破壊した時、その攻撃力分のダメージを相手に与える。

ただし、融合しても1800という低攻撃力のためにフィールドに出される事が少なくほとんど見ない存在だったのだが、
「マスター・ダイヤ」のコピー効果を使えば軽く引導を渡せる。
「ラピスラズリ」で墓地に落としてやると手軽に使えるだろう。
また「ブリリアント・ダイヤ」の効果を使えばルマリン無しでも呼んで来られる。

実際にアニメARC-Vにおいてダイヤの効果でコピーされ、1ショットキルを成し遂げるのに貢献している。


《ジェムナイト・アクアマリナ》
融合・効果モンスター
星6/地属性/水族/攻1400/守2600
「ジェムナイト・サフィア」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
(2):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。
その相手のカードを持ち主の手札に戻す。

サフィアを指定した融合モンスター。
攻撃したバトルフェイズの終了時に守備表示となる効果と、
フィールドから墓地に送られた時に相手フィールド上のカード一枚を手札に戻す効果を持つ。

守備の要であり、その静かなるバウンス効果により攻めの起点にもなれるナイト。
ルビーズの吸収でも融合素材になっても効果発動という優秀仕様。


《ジェムナイト・マディラ》
融合・効果モンスター
星7/地属性/炎族/攻2200/守1950
「ジェムナイト」モンスター+炎族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードが戦闘を行う場合、相手はダメージステップ終了時まで
魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。

レベルの割に攻撃力は低いが、非常に優秀な効果を持つアタッカー。
このカードが戦闘を行う時、相手は魔法・罠・効果モンスターの効果を発動できない。

素材に炎族を指定しており、「ガネット」の他「ヴォルカニック・バレット」と相性がいい。
彼の前ではクリッターもオネストもミラフォ幽閉もトラゴーズもネクガもフェーダーも何も使えない。
裏守備を殴る時の先兵にもなり、「グレイドル」のコントロール奪取も誘発させない。
他にも、戦闘中に自分がフリーチェーンの除去、例えばサンダーブレイクなどを使うと相手はチェーン発動出来ない。


《ジェムナイト・プリズムオーラ》
融合・効果モンスター
星7/地属性/雷族/攻2450/守1400
「ジェムナイト」モンスター+雷族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):1ターンに1度、手札から「ジェムナイト」カード1枚を墓地へ送り、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
その表側表示のカードを破壊する。

除去効果を持つアタッカー。
雷族で融合できるため、「ルマリン」や「電光-雪花」が使える。

1ターンに1度、手札からジェムナイトと名の付くカードを捨てることでの表側表示カードの破壊効果を持つ。
コストには簡単にサルベージできる「ジェムナイト・フュージョン」が使えるのであまり問題ない。
除去ができる融合ジェムは貴重であり、相手の場を掃除して一斉攻撃に繋げる。
このカードの登場により「カタストル」1枚で止まることも少なくなった。

背景ストーリーではクリスタさんがヴァイロン・プリズムを装備した姿。


《ジェムナイト・アメジス》
融合・効果モンスター
星7/地属性/水族/攻1950/守2450
「ジェムナイト」モンスター+水族モンスター
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動する。
フィールドにセットされた魔法・罠カードを全て持ち主の手札に戻す。

フィールドから墓地に送られたらセットされた魔法・罠をバウンスする融合モンスター。
アクアマリナと同じ素材で出せる上に似た様な効果を持つ為に同じ使い方が出来るが、
向こうはモンスターもバウンス出来る代わりに1枚しかバウンス出来ず、こちらは複数バウンス出来るがモンスターには手を出せないので使い分けが肝心となる。
廃石融合のデメリットを利用してエンドサイクの様な使い方も可能。


《ジェムナイト・ジルコニア》
星8/地属性/岩石族/攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター+岩石族モンスター

高打点岩石族バニラ。
効果なしだが、2900の打点を持つことから戦闘に強い。
「タートル」や「レシス」など、「ジェム『ナイト』」でない岩石族を融合素材に出来る事から、痒い所に手が届く。

また「このモンスターは融合召喚でのみ、エクストラデッキから特殊召喚できる」という
他の融合ジェムに見られるデメリットが無い=効果モンスター以外のモンスターであるので「ダイガスタ・エメラル」で蘇生できる。(召喚制限のテキストがあると効果モンスター扱いになるというルールが存在するためである)

実は最適化を繰り返したクリスタさんの新たな姿であり、バニラであることが一致している。
リチュアの非道を目の当たりにしたことにより、純粋な戦闘力を強化したとのこと。


《ジェムナイトマスター・ダイヤ》
融合・効果モンスター
星9/地属性/岩石族/攻2900/守2500
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「ジェム」モンスターの数×100アップする。
(2):1ターンに1度、自分の墓地のレベル7以下の「ジェムナイト」融合モンスター
1体を除外して発動できる。
エンドフェイズまで、このカードは除外したモンスターと同名カードとして扱い、
同じ効果を得る。

ジルコニアの真の姿、ここに誕生!
他のジェムナイトの効果をコピーできる重量級。
墓地のジェムの数だけ攻撃力が上がる効果と、墓地のレベル7以下のジェムナイトの効果をコピーする効果を持つ。
ジェムナイト3体が必要なのでかなり重く、メイン1で出す際にはもっぱら「ブリリアント・フュージョン」が使用される。

効果のコピーはかなり応用が効き「パーズ」の2回攻撃とバーンが強烈。
「ブリリアント・ダイヤ」の融合ジェムの特殊召喚効果も狙い目。
メイン2で出して「ラピスラズリ」のバーンを使ってライフを削りきるのもよくある光景の1つ。


《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》
融合・効果モンスター
星5/地属性/岩石族/攻2400/守1000
「ジェムナイト・ラピス」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
自分は「ジェムナイトレディ・ラピスラズリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキ・エクストラデッキから「ジェムナイト」モンスター1体を墓地へ送り、
フィールドの特殊召喚されたモンスターの数×500ダメージを相手に与える。

「ラピス」を素材としたジェムナイトの新しい仲間。
大人なレディの見た目とは裏腹に墓地肥やしバーンと激しいお姉様。
効果の処理は一見ややこしいが非常に優秀。

「ラズリー」を落として素材となるバニラをサルベージしたり、融合ジェムを落として「マスター・ダイヤ」のコピー効果を補助したりなど、色々と応用が効く。
また、バーンダメージはただのオマケではなく、馬鹿にならない量。
ジェムナイトは元々連続融合による特殊召喚が得意なので、自力で2~4体並べて1500前後のダメージを狙える。
メイン2にラピスラズリ自身を素材にして「マスター・ダイヤ」を出し、バーンの2発目でとどめを刺すのも有効。
相手のフィールドのモンスターも数えるので、相手がぞろぞろ出してきた大群を逆利用することも。
なんなら6体並べると3000ダメージなので、「マスター・ダイヤ」と絡めて先攻で1キルを狙える。というかそれがジェムナイトデッキの基本戦略

素材に「ラピス」を使用するので出しづらそうだが、「ブリリアント・ダイヤ」の効果でも出せるので覚えておこう。

なお、名前の通り「ラピス」と「ラズリー」が融合したようだが、その姿はシャドールの「エルシャドール・ネフィリム」に似ている。
あちらはラピスの抜け殻が変貌した存在であるため、似たような姿に行きつくのはある意味必然だったのだろう。
……実はDTのストーリーにはラピスラズリがいないことは密に、密に。


《ジェムナイト・セラフィ》
融合・効果モンスター
星5/地属性/天使族/攻2300/守1400
「ジェムナイト」と名のついたモンスター+光属性モンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ
エクストラデッキから特殊召喚できる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分のメインフェイズ時に1度だけ、
自分は通常召喚に加えてモンスター1体を通常召喚できる。

通常召喚をもう一度行えるようにするモンスター。
優秀な効果のジェムレシスを活用できるのはもちろん、ジェムナイト以外でも召喚できるので、通常召喚を消費するモンスターによる展開の補助やデュアルの再度召喚ができる等、
効果自体はかなり強い。

問題は片方の光属性素材指定が他の地属性ジェムと噛みあっていないこと。
「ブリリアント・ローズ」以外は地属性しかいないジェムナイトに対して、光属性の素材を要求することはややネック。
その辺については、相性のいい「電光-雪花」が利用可能なので覚えておこう。

また「ブリリアント・フュージョン」でデッキから好きな光属性モンスターを落とせる点は要注目。
そのため、「ラズリー」とともに出張要員になることもしばしば。「ギャラクシーサーペント」を落として即座に回収することができる。
他には「トリック・クラウン」や「超電磁タートル」など、色々と選択肢は豊富。
第10期に入るとリンク召喚を得意とする「星杯」デッキで使われるようになり、ますます知名度を上げている。


《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》
星10/地属性/岩石族/攻3400/守2000
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
自分は「ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分フィールドの表側表示の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで墓地へ送り、
エクストラデッキから「ジェムナイト」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。

「マスター・ダイヤ」と同じくジェムナイト3体で融合される、光津真澄の真のエース。
1ターンに1度、自分メインフェイズに自分フィールドの表側表示の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで墓地へ送り、
エクストラデッキから「ジェムナイト」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚出来る。

素材の数からとにかく重いが、融合ジェムを出せる効果は非常に強力。
オブシで墓地から出したジェムナイトのバニラを手軽に強力な融合ジェムに変換できる。

狙い目は2回攻撃の「パーズ」、墓地肥やし&バーンの「ラピスラズリ」だが、
他にも除去の「プリズムオーラ」、効果コピー+打点の「マスター・ダイヤ」など多岐にわたる。

素材の多さは逆にメリットでもあり、「ブリリアント・フュージョン」で墓地に落とせる素材が増えるということでもある。
「ラズリー」をまとめて墓地に送って手札の回復につなげよう。

「ファントムルーツ」の効果で出してもよく、
「ファントムルーツ」をリリースすれば空いたEXモンスターゾーンにそのまま融合ジェムナイトを出すことができる。
3400ある攻撃力も実に頼もしい。


《ジェムナイトレディ・ローズ・ダイヤ》
融合・効果モンスター
星8/地属性/天使族/攻2700/守2400
「ジェムナイト」モンスター+天使族モンスター
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手ターンに1度だけ、
自分フィールドの「ジェムナイト」モンスターは効果では破壊されない。
(2):自分ターンに、相手がモンスター効果を発動した時、
自分の墓地から「ジェムナイト」カード1枚を除外し、
相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。

女騎士の様な姿になった「ジェムナイト・セラフィ」。
相手ターンに1度、自分フィールドの「ジェムナイト」モンスター全員に効果破壊耐性を付与し、
自分のターンに相手がモンスター効果を発動したら墓地の「ジェムナイト」を除外して相手の表側カードを破壊する効果を持つ。

破壊耐性は1ターン1度なのでやや心許ない。代わりに相手ターンに発動した自分の破壊効果からも守れるので「激流葬」で相手だけ全滅、と言う使い方も可能。
破壊効果は地味に回数制限が付いてないので墓地のジェムナイトが続く限りは相手が妨害してくる度に返り討ちに出来るが、効果そのものは素通りさせてしまう点には注意したい。

ネックになるのは「セラフィ」と同様に素材指定。
ジェムナイトの天使族モンスターは自身を除けば「クォーツ」と「セラフィ」のみと少ないため、安定して出すならば別途用意する必要がある。可能ならば「セラフィ」と共用出来る光属性・天使族を選びたい所。
「クォーツ」を素材にする場合は「ファントムルーツ」の効果で呼び出すのもあり。「クォーツ」は融合素材として除外された時も回収効果が発動するのでアドバンテージを回収出来る。





【その他のEXデッキのモンスター】


ランク4エクシーズのパールさんと、
リンクモンスターの「ファントムルーツ」が該当する。

前者は、今となってはジェムナイトデッキでもあまり使われないのだが、ファンデッキならば一考の価値アリか。

後者は、新マスタールール導入で大幅に弱体化したジェムナイトの救済のために「リンク・ヴレインズ・パック」で登場した。
効果は、「ジェムナイト」カードのサーチと、「ジェムナイト」融合モンスターを展開する効果であり、非常に使いやすい。


+ 詳細は以下
ジェムナイト・パール
ランク4/地属性/岩石族/攻2600/守1900
レベル4モンスター×2

効果はないが攻撃力2600という刺激的な個性を持ち、エクシーズが少ない登場初期の時代はその刺激的なステータスで活躍した。
その性能はエクシーズ版「ガイアナイト」と言えるだろう。
「ジルコニア」と同じく「ダイガスタ・エメラル」で蘇生できるもポイント。

打点は中々で中堅、様子見として活躍出来たが、ダベリオンの登場後は枠を譲り、最近は主に効果なしモンスターを求めるデッキに呼ばれている。
ディシグマをオニガミコンボ鬼神の連撃でぶっ倒したのはパールさんだぞ!



ジェムナイト・ファントムルーツ
リンク・効果モンスター
◤ ▲ ◥
◀   ▶
リンク2/地属性/岩石族/攻1450
【リンクマーカー:左下/右下】
「ジェム」モンスター2体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「ジェムナイト」カード1枚を手札に加える。
(2):1000LPを払って発動できる。
自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、
「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをデッキに戻し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン直接攻撃できない。

LVP1で登場した待望の専用リンクモンスター
素材は「ジェム」モンスター2体であり、「レスキューラビット」や「予想GUY」を使えば簡単に出せるほか、「ジェムレシス」も素材にできる。
マーカーの向きも斜め下2か所であり、非常に使いやすい。

(1)のリンク召喚時の効果は「ジェムナイト」カードのサーチであり、専用融合魔法の「ジェムナイト・フュージョン」を入手可能。
ラヴァルバル・チェイン」が禁止になって以降サーチの手段が減っていたので、これだけでも非常に嬉しい。
もちろんモンスターもサーチでき、損失を補う効果を持つ「オブシディア」や「ラズリー」を持ってくるのもよい。

(2)は墓地または除外されているカードを使用して融合召喚できる効果。
「フュージョン」を使いまわすために除外されカードがどんどん貯まっていくため、ほぼLP1000のみで融合できることになる。
リンク先は自身で確保できるので問題ない。

攻撃力はそれほど高くないので、別のリンクモンスターの素材にするか、「ブリリアント・ダイヤ」の効果でリリースしてしまうといいだろう。

(1)と(2)はいずれも優秀かつシナジーを生んでいるため、「ジェムナイト」の救世主ともいえる存在になっている。





【魔法・罠カード】


ジェムの根幹を司るキーカード!

戦略の中心に位置する「フュージョン」は意地でも握りたい。

+ 詳細は以下
《ジェムナイト・フュージョン》
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、
「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地の「ジェムナイト」モンスター1体を除外して発動できる。
墓地のこのカードを手札に加える。

みんな大好き専用融合カード。
墓地のジェムナイト1体を除外する事でターン中に何度でも墓地から回収できる。
融合に落ちた素材を無駄なく活用でき、ジェムナイト特有の連続融合のエンジンとなる。
当然ながら気軽に回収できる都合上手札コストとしても優秀。
「ガネット」などのバニラを「闇の量産工場」や「オブシディア」で使い回すのが基本戦術。
「ブリリアント・フュージョン」や「プリズムオーラ」のコストにもなるなど、無駄がない。
これからもコンボ発見が期待されるカードである。
サーチに関しては「吸光融合」や「ジェムタートル」が使える。
特に前者は使い勝手が良い。
ジェムナイトの戦略の核となる存在だが、逆にいえばこれが無ければ始まらない。
また、チェーンの「マスク・チェンジ」からの「ダーク・ロウ」や、「コズミック・サイクロン」による除外や墓地メタに非常に弱い。
最大の武器は最大の弱点でもあるのだ。

余談だが地味に第二の不死鳥神剣化も危惧されている。

ちなみにタッグフォースだと危惧されている通りにガトリング・オーガでループを組んでライフを削り切れる。



エメラル「……」
象「……」



吸光融合(アブソープ・フュージョン)
通常魔法
「吸光融合」は1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、
自分は「ジェムナイト」モンスターしか特殊召喚できない。
(1):デッキから「ジェムナイト」カード1枚を手札に加える。
その後、以下の効果を適用できる。
●自分の手札・フィールドから、
「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

ジェムナイト限定の万能サーチカード。
発動するターンはジェムナイトしか特殊召喚できず、素材は除外されるが、融合召喚してもよいというオマケ付き。

キーカードである《ジェムナイト・フュージョン》もサーチ可能という優秀な1枚。
発動できるのが1ターン1度かつ、ジェムナイト以外の特殊召喚ができなくなるので、
他のテーマとの混合デッキを組む際は注意しよう。

序盤の遅さをカバー出来る上にそれ以降も腐らないと言う強力なカードである。
ただ、このカードで融合した時の素材は除外されるので要注意。
融合と付いているが、基本的にサーチカードとしてしか使われない。

そして、イラストが不穏としても有名。

ちなみに「ジェムナイト」モンスター以外の通常召喚までは封じないので、
ジェムレシスを召喚して、サーチしたジェムナイトと融合などは可能。
カード名は「absorption」が元らしく、「アブソー・フュージョン」と読む。
「アブソー(absorb)」ではない。
海外名は《Absorb Fusion》なのでコンマイが誤植を認めてないだけ説あるけど


輝石融合(アッセンブル・フュージョン)
通常罠
自分の手札・フィールド上から、融合モンスターカードによって
決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
「ジェムナイト」と名のついたその融合モンスター1体を
融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

希少な罠の融合カードであり、相手ターンに融合モンスターを特殊召喚したり、
自分のバトルフェイズ中に攻撃し終わったモンスターを融合して追加攻撃したりと、非常に扱いやすい。

「アッセンブル(assemble)」は「集合させる」「組み立てる」といった意味。
某エクシーズの名前にも使われている。


廃石融合(ダブレット・フュージョン)
通常罠
(1):自分の墓地から、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた
融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

墓地のカードを除外して融合召喚を行うカード。
フィールドのカードや手札を消費しないで済むが、墓地のカードを除外してしまうのが欠点。
また、召喚した融合モンスターはエンドフェイズに自壊してしまう。

なお名前は「ブレット」であり、「ブレット」ではない。


《ブリリアント・フュージョン》
永続魔法
「ブリリアント・フュージョン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードの発動時に自分のデッキから
「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてエクストラデッキから融合召喚する。
このカードがフィールドから離れた場合にそのモンスターを破壊する。
(2):1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする。

デッキのモンスターを素材に融合召喚を行う永続魔法。

シャドール以降、9期のトレンドとなったデッキ融合を行うカードであり、非常に強力なカードである。
召喚したモンスターは攻撃力が0になるが、手札の魔法カード1枚捨てることで、元々の攻撃力を取り戻せる。

単純に手札消費1枚で融合でき、素材が墓地に送られることからアドバンテージを生み出すきっかけともなる。
素材とするのは、もっぱらラズリーと適当なバニラ。
こうすることで融合したのに手札が増えるというシャドールのようなことになる。

「マスター・ダイヤ」や「ブリリアント・ダイヤ」は素材の重さがネックだったが、
逆にそのデメリットを活かすことが出来る。岩石以外の種族を参照する融合ジェムを出したり、
「セラフィ」で召喚権を増やして更なる展開を行うなど、柔軟性も非常に高い。

これで融合したモンスターは攻撃力が0になる欠点があれば、
例によって「ジェムナイト・フュージョン」をコストにすれば問題ない。

「セラフィ」のところでも触れたが、「マディラ」「ジルコニア」「プリズムオーラ」などを用意することで、
任意のジェムナイトと好きな「光属性」「岩石族」「炎族」「雷族」「水族」「天使族」をデッキから落とすことが出来る。
特殊なコンボデッキでは出張パーツとしても大いに役立つだろう。


第10期現在、ジェムナイトの切り札というよりも便利な出張パーツとしての出番が大半となり、多くのデッキで使われている。
「フュージョン」のカテゴリにも属し、「オフリス・スコーピオ」と「ダーリング・コブラ」のコンボでサーチ可能。
インヴォーカー」をエクシーズして「サウザンド・ブレード」をリクルートすれば「ミセス・レディエント」をリンク召喚できる。
そこからブリフュで「トリック・クラウン」を落としつつ「セラフィ」を融合すれば、
召喚権を増やしつつリンク先を確保し、さらに素材を調達することができる。

このギミックはリンクモンスターがあまり充実していない時期にしばしば見られていた。

「吸光融合」でサーチできないのが残念ではあるが、
現在のジェムナイトでも必須クラスの強さであり「ジェムナイト・フュージョン」とともによく使われている。
……が、召喚権を増やすセラフィと共にあちこちのデッキに出張し、引っ張りだこになったのが運のつき。先んじてTCGでは20/1/20の制限改訂で禁止入り、OCGでも20/4/1の改訂で制限入りとなった。
おかげで本家ジェムナイトデッキはとんだとばっちりを食わされるハメに……。
その後、条件付きとは言えこのカードをデッキからセット出来る「ジェムナイト・クォーツ」と後述する調整版が登場する事となった。


《スキャッター・フュージョン》
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合に発動できる。
岩石族以外の「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
このカードがフィールドを離れた時にそのモンスターは破壊される。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「ジェムナイト」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

2枚目のデッキ融合永続魔法。
出張で猛威を奮って規制されてしまった「ブリリアント・フュージョン」の調整版と言えるカードで、発動後に「ジェムナイト」しかEXから出せない制約が課せられている。

「ブリリアント・フュージョン」と比べると攻撃力が下がらない上に維持出来れば毎ターンデッキ融合出来る利点はあるが、
相手モンスターがいる時しか発動出来ず、融合先も岩石族以外のジェムナイトとなっているためフィニッシャーたる「マスター・ダイヤ」や「ブリリアント・ダイヤ」、「ラピスラズリ」にアクセス出来ないと言う欠点もある。
とは言え貴重なデッキ融合手段である事には変わりはなく、「ローズ・ダイヤ」を出して相手の妨害を牽制したり、「マスターダイヤ」でコピーしたい「パーズ」をEXから引き摺り出したり出来る。




【弱点】

ジェムナイトは多大な爆発力がある反面、弱点も多い。

まず、コンボデッキの都合上、手札事故の危険は常に付きまとう。
特に「ジェムナイト・フュージョン」が引けないのでは話にならない。
「ファントムルーツ」でサーチできるため、速やかに「ジェム」モンスターを並べられる構築にしたい。
「吸光融合」でサーチするなど事故の防止に努めたい。
かつて「ラヴァルバル・チェイン」がジェムナイトで重宝されていたのはデッキから墓地に落とすことで疑似的にサーチできた点に尽きる。

また、手札並に墓地を利用するテーマなので除外や墓地メタも大敵。
ダーク・ロウ」や「マクロコスモス」などの無差別除外カードを出された日には得意の連続融合が完全に封じられる。「フュージョン」も除外カード置き場に飛ばされて帰って来られない。
「コズミック・サイクロン」のチェーンも非常に危険なので、自分の「サイクロン」で先に破壊してしまうなどの対策をとりたい。

その他、手札や墓地のほとんどモンスターを展開のリソースに費やすため、
激流葬」などの一発全体除去が致命傷となり得る。
「虚無空間」などの特殊召喚メタも一通り刺さるので、決して手放しで勝てるテーマではないのがお分かりいただけるだろう。


第10期に導入された新マスタールールによる影響については、あまり気にならなくなっている。
リンク召喚が半ば必須と化しているのは事実だが、「ファントムルーツ」が出せればリンク先の確保から展開までこなせるため、「ジェム」モンスターが並ぶのならば問題は無い。
逆にいえば、意地でも通さなければならないモンスターなので、「墓穴の指名者」などで「幽鬼うさぎ」や「灰流うらら」は何としてでもかわしたい。

構築、プレイング共に経験と勘が必要であり一筋縄ではいかないが、そういった点がジェムナイト使いの心を奮い立たせているのもまた事実。
プレイヤーの思考錯誤を要求することから、必殺の1ショットキルが決まった時の快感もまたひとしおである。

興味があるならぜひ一度手に取ってもらいたい。


【アニメにおけるジェムナイト】


名前が初登場したのはアニメ遊戯王ZEXALの21話。
宝石強盗の被害を受けた店が、「ジェムナイト宝石店」という名であるのが作中のニュース記事から確認できる。

宝玉獣でなかったのはあちらがそれぞれ世界で一枚しかない伝説の存在だからであろう。

なお、この店には詰めデュエルのセキュリティが存在していたが、
内容はジェムナイトではなく「虚空海竜リヴァイエール」を利用したものだった。


その後、アニメ遊戯王ARC-Vにて、【ジェムナイト】使いの光津真澄が登場。
宝石商の娘という設定からか、それぞれのモンスターにその宝石の称号や石言葉を元にした呼び名を付けている。

また、融合召喚の際の口上はかなり凝っており、モチーフになった鉱物のネタをうまく取り入れている。

なお彼女の【ジェムナイト】は「エメラル」が入ってはいるものの普通の融合型ジェムナイトだったが、
初登場時は「オブシディア」や「ラズリー」は登場せず「ジェムナイト・フュージョン」の回収効果も使わなかった。

この段階ではジェムナイトの真価が発揮されたとはいえなかったが、
その後のデュエルでは、遂に「ジェムナイト・フュージョン」の回収効果を使用している。
また、デメリットこそあるもののタイムラグのないデッキ融合カードかつ、そのデメリットを「ジェムナイト・フュージョン」の回収で打ち消せる
「ブリリアント・フュージョン」などの新規カードを使うなど、
新規を加えた新たなジェムナイトデッキを見せつけてくれた。

更にPOWER OF THE ELEMENTSで登場した新規は彼女や彼女が使用したカードを意識したカード達が収録されており、最早【ジェムナイト】使いの代表的な存在として扱われている。


【余談】

ジェムナイトはターミナル出身で、デッキのパーツの多くが3枚積み必須という性質から「ジェムナイト・フュージョン」を中心に高価な時期が続いていた。
しかし、環境的に突出した強さは無く「レイジング・マスターズ」で主要パーツの多くが再録されたため、現在では組みやすいテーマとなっている。

地獄門の契約書」や「セイクリッド・プレアデス」狙いで撃沈した人から交換してもらえるとラッキー。
ARC-Vの新顔もノーマルか字レアなのでありがたい。

さあ、君もクリスタさんのように最適化に取り組もう!!
なに、ブリリアント・フュージョンが高いって?


また、真澄のエクストラデッキは作画の関係で15枚よりも多く感じられる。
融合召喚コースである彼女はエクシーズであるパール、チェイン、ダイガスタ・エメラル、ローチさんビュート等は持っていないはずであり、
現状ジェムナイトの融合モンスターは9枚しかないため、北斗の件を考えると彼女も複数枚積んでいるのだろう。
実際に新規ジェムナイト融合を持っているだけではなく、「ジェムナイトレディ・ラピスラズリ」が三枚積まれていた。
あちらの世界でも字レアなのだろうか

廃石融合をセリフ、字幕揃って「タブレット・フュージョン」と言っていたが、もちろん本当の読み方は「ダブレット」である。


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最終更新:2024年01月03日 09:34