アンデット族(遊戯王OCG)

登録日:2012/05/17 Thu 19:33:33
更新日:2024/03/01 Fri 15:56:05
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俺様のオカルトデッキは墓地にモンスターを送り込む程・・・

真の力を発揮するからなぁ


※最初に

この項目はアンデッ族の項目であり、アンデッ族ではありません。


アンデット族とは遊戯王OCGに存在する種族の一つである。

所属するのは死体幽霊ヴァンパイア、日本妖怪、ハロウィンのカボチャなど。
悪魔族と見分けがつきにくい者も存在するが、原作でも初期から遊戯のデッキに入っているなど、存在感を見せた由緒正しき種族である。

冒頭でも述べたが、本来は不死を意味する「アンデッド(Undead)」であるが、遊戯王OCGに関しては、アンデッドでなくアンデットが正しい呼び方となる。

もはや真相は定かでないが、原作でのワイトを評した「アンデット系カードではどうにも相手にならない」や
OCGで名称が変更された《アンデット・ウォーリアー》をはじめ、最初期の誤植が尾を引き、ゲームのルール上そのままアンデットで統一されてしまった、と言う説が有力。
なおタッグフォースでアンデット族のみが出るパックの説明をするトメさんが「…アンデット?」と疑問符を浮かべている為コナミもおかしい事には気付いている様子。

英語名はZOMBIE。幽霊も妖怪もみんなゾンビ扱いなので、日本名とは別ベクトルで違和感があるかもしれない。
なお、遊戯王デュエルモンスターズ6では、「アンデッド族」とされている。


【特色】


他TCGでいうところのリアニメイト戦術……遊戯王風に言うなら墓地からモンスターを特殊召喚する戦術(以下、「蘇生」と表現)を得意とする種族。


蘇生手段の豊富さでは全種族の中でも突出しており、アンデット族というたったそれだけの条件で、豊富な蘇生手段の恩恵に預かれるという強力なアドバンテージを持つ。

遊戯王OCGでは倒されたモンスターはルール上「墓地」へ移動するため、倒しても倒してもその度に蘇生してはしぶとく戦える。

その他、「ユニゾンビ」「牛頭鬼」等を用いてデッキのモンスターを直接墓地に送り、その後蘇生…という手順を踏む事で、ガチデッキに必要な「展開力」を種族単位で実現することも可能。
また、シンクロ召喚、融合召喚、アドバンス召喚など、召喚のためにコストを必要とする召喚とも相性がよい。
というのも、これらの特殊な召喚方法のコストにされたモンスターは倒された時と同様、墓地に移動させるルールとなっているのだ。
……もうお分かりだろう、コストに使ったモンスターを蘇生すればもう一度同じモンスターを召喚できる。
蘇生→シンクロ・エクシーズ・リンク→また蘇生と、さながら永久機関のように動き続ける。

かつては下級モンスターが強力な一方でフィニッシャーに乏しかったが、
8~9期のインフレを切っ掛けに上級モンスターやシンクロモンスター等に強力なカードが見られるようになった。
現在では融合・シンクロ・エクシーズに切り札クラスの大型モンスターが揃っており、
最早「下級のシナジーは強いが、切り札は外注に頼り切り」といった評価は過去のものといえる。

高い展開力と粘り強いスタミナゆえ、短期決戦にも長期決戦にも強い種族だが、強いて弱点を挙げるなら「相手の行動を制限するカードが少ない」こと、そして「蘇生戦術にすべてを依存している」こと。
何をするにも墓地を経由しなければならないため、墓地に落とすはずのアンデットを根こそぎ除外されたり、「墓守」「エクソシスター」のような墓地メタを得意とするデッキ等によって蘇生を邪魔されたりすると何もできなくなってしまう。


【デッキタイプ】

展開力の高さもあり、戦術の幅は広い。

シンクロアンデット

展開力を活かし、素材モンスターを次々と展開し連続のシンクロ召喚を行うデッキ。
前述したとおり、かつての環境デッキの一角でもある。
以前は生還の宝札で手札を稼ぎつつゴヨウブリューナクを展開、大寒波を撃って一気に勝負を決めるのが基本的なスタイルだった。
現在はリミットレギュレーションの変更やカードプールの増加によって、単なる大量展開ビートとは言えなくなっている。
ちなみにコレの動きをテーマ自体の特徴として取り込んだカテゴリが魔妖である。

ヴァンパイア

ヴァンパイア・ブラムやヴァンパイア・シェリダンのエクシーズ召喚を狙いつつ、上級モンスターでビートしていく。
かつては微弱なデッキ破壊や限定的な自己再生など、テーマとしての特徴がバラバラで迷走状態にあった。
ダーク・セイヴァーズにて「バトルフェイズ終了時、戦闘破壊した相手モンスターを奪う」という特徴が追加され、大幅に組みやすくなった。

ワイト

その名の通り、ワイトを中心に据えたデッキ。
ワイト自体はそもそも原作でやられ役で登場したものだったが、「ワイトキング」の登場によりデッキとして構築可能になった。
「墓地のワイト×1000ポイントの攻撃力になる」という効果を生かしたシンプルなビートダウンだが、
「墓地でワイトとして扱う」カードが年々増えているため場合によっては凄まじい攻撃力をたたき出す。
「攻撃は弱いが集まると大変」を体現したデッキといえる。

不知火

【シンクロアンデット】の一種。アンデットには珍しく、除外された際に発動する効果を持つ。
「妖刀-不知火」による墓地モンスターを使用した疑似シンクロ召喚が特徴。
性質上、フィールド・墓地・除外の何処にいても立て直しができるため、幅広い戦術をとることができる。
イケメン・美少女モンスターが多いのも嬉しいところ。

魔妖

百鬼夜行をテーマにした【シンクロアンデット】。
1ターンで一気にシンクロ召喚を行い、状況に応じて蘇生。蘇生時の効果でアドバンテージを稼いでいく。
ストーリー上【不知火】と関係があるとかなんとか。

ヴェンデット

アメコミ風味の儀式召喚デッキ。アンデット族に儀式召喚の概念を持ち込んだ珍しいテーマ。
特定のモンスターをフィールドからリリースすることで、儀式モンスターに追加効果を付与することが可能。
墓地にいるモンスターを儀式召喚できるのも特徴。

【活躍】

1~4期

種族としては長らく不遇の時代が続いていた。
存在自体は最初期からあったものの「やられ役」としての意味合いが強く、あまり派手なカードが生まれることはなかった。

高性能リクルーター「ピラミッド・タートル」、アンデット専用ウィッチ「ゴブリンゾンビ」、戦闘破壊されずハンデス付きの「魂を削る死霊」、一枚で蘇生と墓地妨害の二役をこなす「生者の書-禁断の呪術」など、優秀なカード自体は比較的多く、種族としては恵まれていた方ではあった。

しかし当時は早埋リビデ制限期で蘇生カードに厳しく、上級以上のモンスターが特に出しにくい時代。
比較的生け贄を確保しやすいアンデット族には強力な上級アンデットモンスターを与えられることはなく、よく見るのは効果破壊しても帰ってくる「ヴァンパイア・ロード」や、ピラミッド・タートルから出せる中で最大ステータスの「龍骨鬼」程度と、環境主軸の上級モンスター群にはやや見劣りした。
一応特殊召喚に制限もなくステータス自体はそこそこ良い闇より出でし絶望はいたが、さすがに守備力3000の最上級ともなると出しにくく、また効果的もアンデットの取れる戦略とかみ合ったものではなかった。

第5期

「ゾンビ・マスター」や「馬頭鬼」など、優秀な蘇生カードを追加獲得したため、「生還の宝札」と組み合わせて大量ドローをしながらの展開が可能となり、圧倒的リソース差をつけて殴り勝つ、あるいは帝たちで盤面を片っ端から処理する【ゾンビート】が成立。
そこかしこでボチヤミサンタイやらボチニライロヨンシュルイが呟かれる中でも、一定の存在感を示した。

第6期

奴 ら は 這 い 出 た

シンクロ召喚の導入、そして遊戯王5D'sが開始した直後。
「ゾンビキャリア」の登場により、皆のトラウマシンクロアンデットが登場。展開しながら手札が増えていく様は現在の甲虫装機より恐ろしい存在だったとも。
まだ規制されていない汎用カードの存在も大きかったが、ここで実施された規制が大きく響くことになる。

猛威を奮ったことから嫌悪されることも多く、某スレで
 A:アンデット死ね
 B:もう死んでる
という有名なやりとりが生まれた。

7~8期

かつての主要パーツが規制され、一線級とは行かなくなった。
この時代はどこぞの悪魔どこぞのドラゴン軍団が席巻しており、
最早種族単位での展開力だけでは強力なテーマデッキには追い付けなかったのである。

8期はカードパワーが全体的にデフレ気味な時期だったこともあり、結局環境入りすることはなかった。
当時エクシーズでの展開を補助するアンデットモンスターが蒼血鬼程度だったといえばその貧弱さが分かるだろうか。
とはいえ、ヴァンパイアがテーマ化するなど大量展開とは別方向での強化がされていった時期でもある。

なお、遊戯王ZEXALの終了と前後してゾンビキャリア・馬頭鬼とも制限解除され、種族単位では全盛期の力を取り戻している。

9期

『ソレ』が現れたのは新たな地獄からの使者が登場したシークレット・オブ・エボリューション。
…そう、ユニゾンビである。
唯一アンデット族に足りなかった効率的な墓地肥やしの方法が遂に埋まってしまったのである。

除外を重視したテーマ「不知火」が登場したのもこのころ。
特に「不知火の隠者」は前述のユニゾンビとも相性が抜群であり、出張セットとしても扱われていた。
とはいえ「フルパワーで暴れさせるとやべーやつ」というアンデットへの評価はすっかり過去のものになっており、
強力なアンデットモンスターや補助魔法・罠が次々と出現することとなる。

アンデットではないが、ユニゾンビ・隠者で出せるPSYフレームロード・Ωもこの時に出現。
レベル・スティーラーなどと共に【シンクロダーク】の主力を担っていた。

また、灰流うらら、浮幽さくらなどのレベル3手札誘発モンスター、「 妖怪少女 」が定期的に登場するようになった。
幽鬼うさぎを除いてアンデット族であるため、手札から使った後も蘇生してシンクロ素材として使えるのは所属種族ならではの強み。

10期

新マスタールールが施行され、リンク召喚が導入される。
同時にメインモンスターゾーンとエクストラモンスターゾーンが区別され、今までのような大量展開は不可能になった。

大量展開・制圧を主戦術とするデッキは軒並み打撃を受けたが、アンデット族も例外ではない。
ただ、不知火に関しては「一度墓地に堕ちた後、疑似シンクロ召喚」という動きが基本なため、比較的ダメージは小さかったといえる。
元々下級モンスターの大量展開を得意とするアンデット族にとってはリンク召喚自体も相性が良く、様々なデッキタイプが生み出された。

ごくまれにシンクロとリンクを組み合わせた【アンデット族】が入賞したりするなど、要所で存在感を示している。

11期

再びルール変更がなされ、融合・シンクロ・エクシーズモンスターの特殊召喚に関するルールが従来の物に戻された。
展開力に長けたアンデット族には朗報と言える。

また、少し前に登場した「黄金卿エルドリッチ」と、そのサポートカードを駆使した【エルドリッチ】が環境でも活躍した。


【代表的なカード】

ワイト

「ダメだ…アンデット系カードではどうにも相手にならない!」
弱いカードの見本のような存在だったが、ネタとして愛され続けた結果、現在では大量の専用サポートが登場。
低レベルや闇属性という利点を活かして専用デッキを組むことすら可能。
攻撃は弱いが集まると大変」というのは、遊戯王というゲームにおけるアンデット族の方向性を示していたように思えなくもない。

ピラミッド・タートル

アンデットに見えない。寧ろ水族岩石族にみえる☆4のリクルーター。
戦闘破壊された時、守備力2000以下のアンデット族をデッキから特殊召喚できる。
最上級含むほぼ全てのアンデットを特殊召喚でき、トップクラスのリクルート能力を誇る。
昔のアンデットはピラタ→龍骨鬼(攻:2400)が基本だった。

ヴァンパイア・ロード(☆5)

フィールド上で相手によって効果破壊された場合、次の自ターンのスタンバイフェイズに墓地から特殊召喚できる。
遊戯王初期にピラタとのコンボで2000ラインを作り上げていた。
アニメでは海馬の持ちカードであり、制限カードにもなった由緒正しいカード。

バーサーク・デッド・ドラゴン(☆8)

自分のレベル8以上のモンスターが場に送られた時に発動できる速攻魔法「デーモンの駆け引き」によってのみ場に出せる特殊召喚モンスター。
毎ターン500ポイントずつ弱体化するデメリットがあるものの、通常召喚できるモンスターの大半を上回る攻撃力3500で全体攻撃ができる豪快なアタッカー。
究極恐獣等の類似モンスターは他にもいるが、出しやすいレベル8以上のモンスターがいるデッキなら種族や属性に縛られず出張できるのが強み。
アニメではBIG5が最後に召喚したモンスター。

馬頭鬼

どうみても獣戦士族な☆4。
墓地に存在するこのカードを除外して、墓地のアンデット族1体を蘇生する。
最高級の蘇生能力を持ち、種族専用サポートにもかかわらずたびたび再録されている。
長らく制限カードどまりだったが、17/01/01に無制限カードに緩和された。

ゴブリンゾンビ(☆4)

フィールドから墓地へ送られた場合に、デッキから守備力1200以下のアンデット族モンスター1体を手札に加える能力を持つ。
ピラミッドタートルと異なり、シンクロ素材に使用しても効果が発動するため、シンクロアンデットを支えるモンスターとして活躍した。
一時期は準制限になっていたこともある実力者。

原作では通常モンスターであり、闇バクラに囮として使われ、
こんなザコモンスター、いくらでも倒してくれて構わないぜ」とまで言われてしまった。
ゴブゾン(´;ω;`)カワイソス

ゾンビキャリア

☆2(チューナー)
チューナー。
アンデットらしく自己再生能力を持ちかなり便利。かなりの長期間制限になっていたが今はめでたく無制限。
かつての【シンクロアンデット】のメインエンジンであり、ゾンビ・マスターと共にレベル6シンクロを作っては忌み嫌われてきた。
エクシーズ素材にした場合、自己再生時のデメリットを踏み倒せるためランク2エクシーズ素材としても優秀。

アニメにもARC-Vシンクロ次元編にて登場。
何を血迷ったのか単体でセキュリティに立ち向かったため、あえなくゴヨウされてしまうことに。
確かに強力なカードだけど直接戦うカードじゃないって…

ペインペインター

☆2(チューナー)
ゾンキャリの制限によってとばっちりを食らったヘルカイザー、ハ・デス、スカルデーモンの救済として現れたチューナー。
フィールド上に存在する限り「ゾンビキャリア」として自身を扱い、1ターンに1度フィールド上に存在するアンデット族2体をレベル2に変更できる。
現在ではゾンビキャリアの制限解除の他、アンデット族チューナーも大量に出現しているためやや影が薄い。
ただし、ランク2エクシーズを出すのには未だに便利。

マッドマーダー

☆2(チューナー)
フィールドだけでなく墓地でもゾンビキャリアとして扱うチューナー。
自分フィールドのレベル6以上のモンスターのレベルを2つ下げて自己再生する効果を持つ。
この効果で特殊召喚したこのカードが表側表示で存在する限り自分はアンデット族しか特殊召喚できないが、本家とは異なりフィールドから離れても除外されない。

ユニゾンビ

☆3(チューナー)
彗星のごとく現れたアンデット族3枚目にして待望の☆3問題児チューナー。
これだけでも今まで出しにくかった☆7以上のシンクロモンスターが出しやすくなるという非常に大きな利点があるのだが、
このカードはなんとアンデット族専用のおろかな埋葬を内蔵している。
終末の騎士では落とせなかった馬頭鬼も落とせるのはもちろん、追加効果によってフィールド上のモンスター1体のレベルを上げられるので、
適当なレベル4モンスターと組ませるだけで☆7~8のシンクロモンスターとランク4エクシーズモンスターを自在に使い分けられる。
代償としてこの効果を使用した場合はエンドフェイズまでアンデット族モンスター以外のモンスターは攻撃できなくなるが、
アンデットワールドを張ってしまえばこの制約は踏み倒せる

ゾンビ・マスター(☆4)

手札を1枚捨てることで、墓地に存在する☆4以下のアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。
展開の要兼アタッカー。相手の墓地からも蘇生できる。
こいつでゾンビキャリアやゴブリンゾンビを蘇生しシンクロやエクシーズにつなげるのがかつての主戦術だった。

ネクロフェイス

このカードが除外された時、お互いにデッキの上からカードを5枚除外する。
召喚成功時に除外されているカード全てをデッキに戻してシャッフルし、この効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイント攻撃力アップ。

アンデット族でも屈指のグロさを誇るカード。原作ではバクラが使っていたが、この時は効果を持たないモンスターだった。
除外メタ、攻撃力強化、デッキキルの能力を持つ。

現在では環境で見かけることは全くと言っていいほどないが、約10年ほど制限カードに指定されている。
何しろデッキに複数枚入っていると連鎖的に効果が発動することもあるため、物凄い速さでデッキがなくなる。
それでなくとも一度に5枚除外はデッキ破壊としてはかなりの量なので、デッキキルにしても除外肥やしにしても悪用されるのを警戒しているのだろう。

アンデットワールド

フィールド魔法
フィールド・墓地のモンスター種族をアンデットに変え、アンデット族以外のアドバンス召喚を禁止する。
種族指定のカードを妨害するほか、デスカイザー・ドラゴンやゾンビ・マスターで奪える対象が増える。
】のメタになるが、冥帝エレボスという抜け穴があるため注意。

生者の書-禁断の呪術-

通常魔法
自分の墓地に存在するアンデット族モンスター1体を特殊召喚し、相手の墓地に存在するモンスター1体をゲームから除外する。
お互いの墓地にモンスターが存在する必要はあるが、優秀な蘇生カード。

…よくよく考えると一枚で蘇生と墓地妨害を行う中々ヤバいカードなのだが、
発動条件の都合上先攻1ターン目ではほぼ使えず、相手の墓地にも依存するため意外と腐りやすい。ゾンビだけに

闇より出でし絶望(☆8)

攻2800/守3000
このカードが相手カードの効果により手札・デッキから墓地に送られた時、自身を特殊召喚する。
遊戯王初期から活躍する、最強の最上級アンデット。(通称:絶望先生)。
後になって冥帝エレボスや死霊王ドーハスーラが登場したため「通常召喚出来るアンデットの中で最高の攻撃力」というアイデンティティは失われてしまった。
一応、総合ステータスだけ見ればアンデット中で最強を保ち続けている。

…だが、まさかまさかの遊戯王VRAINSに出演。登場話のタイトルは「闇より出でし絶望」、カード名そのまんま。
過去のトラウマカードとしてSoulBurnerを大いに苦しめるという謎の超待遇を得ることになった。
後にブラッドシェパードも使用しており、この時は本体+ドローン3体で合計4体出現し、SoulBurnerのトラウマを抉ったつもりになっていた

ゴースト王パンプキング(☆6)

攻1800/守2000
元祖アンデット族上級モンスター。そして初期の名物である能力の低い上級モンスター。
「闇晦ましの城」がフィールド上に表側表示で存在する限り、攻撃力と守備力は100ポイントアップし更に自分のスタンバイフェイズ毎にさらに100ポイントずつアップする。この効果は自分の4回目のスタンバイフェイズまで続く。
原作では、自分の場の自身以外のアンデット族を毎ターン10%強化するという強力なサポート型だった。
OCG版ではより強力なアンデット族のモンスターの登場により、インフレに置いてけぼりにされてしまい、ファンデッキ以外では採用されなくなってしまった。

真紅眼の不死竜

アンデット化したレッドアイズ。戦闘破壊した相手のアンデット族モンスターを、自分フィールドに特殊召喚する効果を持つ。
実質アンデットワールドとのコンボが必須なうえ、レッドアイズとも組ませにくい不遇のカード。
とはいえレッドアイズシリーズの派生としてのアンデット系列の存在を確立させており、後にシンクロ体となった【真紅眼の不屍竜】などが登場している。
背景ストーリー上では、後述のドーハスーラとアンデットワールドの覇権を争っているらしい。

死霊王 ドーハスーラ

ストラクチャーデッキ-アンデッドワールドRで登場した最上級モンスター。
フィールド魔法カードがあるときにノーコストで蘇生し、アンデットモンスターの効果に反応して除外か効果無効を行う。

実質的にアンデットワールドとの併用が必須だが、蘇生自体は自分・相手のどちらかに何かしらのフィールドカードがあればよく、
またアンデット族の手札誘発モンスターが良く使われるために単体でもそれなりに機能する。
勿論、アンデットワールドと併用すれば非常に高い制圧力を発揮するのは言うまでもない。

アンデットワールドをリクルートする「屍界のバンシー」、高レベルアンデットを呼び込む「グローアップ・ブルーム」など、
補助カードが同ストラクに収録されているのも嬉しいところ。

黄金卿エルドリッチ

シークレット・スレイヤーズで登場した光属性の最上級モンスター。
手札から魔法・罠と共に捨てることで墓地送りの除去を行う効果、フィールドから魔法・罠を墓地に送ることで自身を回収、アンデット族を手札から強化しつつ特殊召喚する効果を持つ。
どちらの効果も汎用性が高く、単体でエースに据えても出張させても仕事してくれる。
マスターデュエルではその扱いやすさから人気があり、リリース当初【エルドリッチ】がトレンド入りするなどの珍事も。

ヴァンパイア・フロイライン

起床したりカーテンを締めたりするだけでカードになるお嬢様。
レベル5の割に能力は低めだが、攻撃宣言という緩い効果で特殊召喚できる上、ヴァンパイアだけでなくアンデット族なら最大で3000ものパンプアップを与えることができる。あのワイトさんも攻撃力3300に。
ステータスが若干低い、もしくは高いカードは召喚が面倒と言うとアンデット族に現れたお手軽強化ガールである。
ただ考えもなく使ってたら単なるライフちゅっちゅヴァンパイアとなり自分の首を締めるだけなので注意しよう。

【その他相性の良いカード】


終末の騎士/マスマティシャン

蘇生手段が豊富なので手軽にモンスターを墓地に送ることができるこれらの有用性は高い。

召喚僧サモンプリースト

ゾンマスなど軸となるモンスターを呼び出すために。

ダーク・アームド・ドラゴン

おなじみ闇属性主軸デッキの強力モンスター。

一族の結束

あの灰流うららを擁する種族なので他のテーマに比べれば採用のハードルは低い。
え?増殖するGもないと不安だって?

原作・アニメの使用者

ゴースト骨塚…原作

蘇生アンデット(?)デッキ。*1
《リビングデットの呼び声(原作効果)》による非アンデットモンスターのアンデット化&耐性付与と、ゴースト王パンプキングによる強化を狙う。
しかしデッキには守備力が低いモンスターが多かったため当時としては守備力が高いパンプキングを攻撃表示にするミスを犯してしまった。

デュエルリンクスにも登場。女の子が落としたカードを拾って届けようとするなど優しい面も見せている。
遊戯や城之内とも「素直に戦おうとすれば誰も拒むことはしない」と和解している。

ティラ・ムーク…遊戯王R

I2社のカード・プロフェッサーで【ヴァンパイア】使い。タレ目がチャーミングなゴスロリ系お姉さん。
切り札は「カース・オブ・ヴァンパイア」。OCG仕様と違い、攻撃力を累積で上昇させられるようになっている。
自分のライフを吸わせて蘇生する様はまさに貴族と寵姫。自分が召喚したモンスターに仕えるロールプレイとかマニアックすぎる
デュエルディスクを城之内に貸すが、その後城之内はキースから奪ったブラックデュエルディスクを代わりに返却していた。それでいいのか…

カミューラ…遊戯王デュエルモンスターズGX

セブンスターズの一人。【ヴァンパイア】使い…というか自身がヴァンパイアそのもの。
ヴァンパイア系カードを中心にアンデット族サポートをまんべんなく使う。
切り札はヴァンパイアジェネシス…のはずだが、ぶっ壊れカードの「幻魔の扉」の方が明らかに目立っている。

アビドス3世…遊戯王デュエルモンスターズGX

スピリッツ・オブ・ファラオの召喚に重点を置いたデッキを使う。
無敗を誇っていたが、実際は接待プレイの産物だったという相当かわいそうな人。

三沢…漫画版遊戯王GX

「妖怪」デッキをジャパニーズアンデットとして使用。
相手の戦術をメタって「赤鬼」や「火車」で制圧するメタビ。
アンデット族には到底見えないモンスターも多いが、前述の「馬頭鬼」は環境レベルのカードとしてOCG化された。

バイラ(滝響子)…遊戯王VRAINS

ハノイの騎士における幹部「三騎士」の一角。ブルーエンジェルこと財前葵の担当看護師でもある。
リンク召喚を持つカテゴリ「ダークマミー」を使用。テーマはミイラ+医療といったイメージ。
OCG版「王家の神殿」を使い、ウイルスカードを絡めた戦術でブルーエンジェルを苦しめる。
30代現役ナース、私生活を監視カメラで覗かれる、3騎士の中で一人だけ投獄されるなど妙にマニアックな方向でエロ担当。
切り札は「ダークマミー・サージカル・クーパー」。

水沼龍二郎…遊戯王VRAINS

VRAINS2期にて登場したチンピラ。見るからにかませといった風貌だが、全国大会出場経験ありと中々の実力者。
SoulBurnerとなる以前の穂村尊に対し、「俺が勝ったらお前はパシリになれ、その代わり負けたら二度と関わらない」と因縁をつける。
「疫病狼」を中心とした【アンデット族】を使う。「屍狼」魔法罠や「闇の淵」でじっくりアドバンテージを稼いでいく堅実なスタイル。
さらに尊のトラウマである「闇より出でし絶望」まで使う(ただし本人はそれがトラウマだとは知らなかった模様)。
デュエルそのものは至って真面目で、素で穂村尊を追い詰めている。負けた後に実力行使もしないあたり、遊戯王世界のチンピラとしては比較的まとも。


追記・修正は墓場から蘇ってからお願いします。

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最終更新:2024年03月01日 15:56

*1 元々アンデットデッキの使い手だったが、キースのデッキ改造で非アンデットカードが相当数入っている